JP4262796B2 - エレベータのかご吊り構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、吊りロープを用いたエレベータにおける乗りかごの吊り方式を改良したエレベータのかご吊り構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来一般の吊りロープを用いたエレベータの構成を図9に示してある。この従来一般のエレベータにおいては、昇降路1の頂部に機械室2が構成され、この機械室2に巻上機からなる駆動装置3が設けられている。そして昇降路1内に、かご枠4aとその内側に配置したかご室4bとからなる乗りかご4、および釣合い重り5が設けられ、これら乗りかご4と釣合い重り5とが駆動装置3のトラクションシーブ6に掛け合わされた1系統の吊りロープ7を介して懸架され、この懸架状態で駆動装置3の起動に応じて吊りロープ7が走行して乗りかごが昇降路1内を昇降するようになっている。
【0003】
しかしながら、昇降路1の頂部に機械室2が配置する構造であると、その機械室2が建物の屋上に突出する状態となり、日照権、美観等の問題が生じる。
そこで、近年においては、特開平2―23492号、実公平4―50297号、特許第2593288号に見られるように、機械室を排除した構造のエレベータが提案されている。
【0004】
特開平2―23492号に開示されているエレベータは、図10に示すように駆動装置として円筒型リニアモータ3を用い、この円筒型リニアモータ3の電機子を釣合い重りに組み込むようにしている。
【0005】
実公平4―50297号に開示されているエレベータは、図11に示すように昇降路1の上部の壁面と乗りかごの平面投影域との間の隙間に駆動装置3を配置し、また特許第2593288号に開示されているエレベータにおいても、図12および図13に示すように、昇降路1の上部の壁面と乗りかご4の平面投影域との間の隙間に駆動装置3を配置するようにしている。なお、このエレベータにおいては、釣合い重り5が滑車9を介して吊りロープ7に支持されているとともに、その吊りロープ7が返し車10を介して乗りかご4に下面側を通るように配設され、この吊りロープ7の両端部が昇降路1の上部の固定部材11に固定されている。
このような各構造のエレベータによれば、建物の屋上に突出するような機械室を不要とすることができる。
【0006】
【発明か解決しようとする課題】
ところが、図10に示す特開平2―23492号のエレベータにおいては、昇降路1の上部にオーバーヘッドシーブ8が設けられ、これらオーバーヘッドシーブ8を通して吊りロープ7が乗りかご4の上部に接続されている構造であり、このため機械室を省略することができるものの、昇降路1の高さそれ自体が高くなり、その分が屋上に突出することとなってしまい、また釣合い重り5にリニアモータ3が取り付けられているため、釣合い重り4の全体域の平断面形状が大きくなり、これに伴い昇降路1の平面寸法が拡大し、建物の有効利用面積が減少してしまう。
【0007】
図11に示す実公平4―50297号のエレベータにおいては、駆動装置3で駆動されるトラクションシーブ6の回転面が乗りかご4の側面と直交する状態にあり、このため乗りかご4の側面と昇降路1の壁面との間の隙間寸法Lを通常のエレベータよりも充分に大きくとらなければならず、したがってこの場合においても、建物の有効利用面積が小さくなってしまう。
【0008】
さらに、この場合のエレベータでは、乗りかご4をその重心位置Gから離れた一側部の偏った一点で吊っており、このためバランスが悪く、乗り心地が低下する恐れがある。
【0009】
図12および図13に示す特許第2593288号のエレベータにおいては、乗りかご4の定格積載量が大きくなった場合に、それに応じて駆動装置3のトラクションシーブ6の厚さTが厚くなり、乗りかご4と昇降路1の壁面との間の隙間にそのトラクションシーブ6が収まらなくなり、乗りかご4の大型化に対応できなくなる。また乗りかご4の下面部に複数の返し車10を設け、これら返し車10を介して吊りロープ7を乗りかご4の下側に通しており、このため構造が複雑で部品数が増え、コストが高くなるばかりでなく、据付けや保守の作業が面倒となる。
【0010】
この発明はこのような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、機械室が不要であるとともに、昇降路の高さおよび平面形状を小さく抑ることができ、かつ乗りかごをバランスのよい安定した状態で懸架して快適な乗り心地を得ることができるエレベータのかご吊り構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、昇降路と、この昇降路内のガイドレールに沿って昇降する乗りかごおよび釣合い重りと、これら乗りかごおよび釣合い重りを懸架する、前記乗りかごの両側の2系統に振り分けて設けられた吊りロープと、昇降路内の上部に設けられ、前記吊りロープを走行させる2個のトラクションシーブを両端部に有し、その一方のトラクションシーブで前記一方の系統の吊りロープを走行させ、他方のトラクションシーブで前記他方の系統の吊りロープを走行させて乗りかごを移動させる駆動装置と、を備え、前記2系統の吊りロープの一方が、前記昇降路内のかご用のガイドレールと重り用のガイドレールとの間に配置された少なくとも1個のそらせシーブを用いて乗りかごに垂直に垂下して接続され、この吊りロープと他方のロープとで、乗りかごを平面から見たときのその対角線上の2点の位置が支持され、もしくは前記2系統の吊りロープの両方が、前記昇降路内のかご用のガイドレールと重り用のガイドレールとの間に配置された少なくとも1個のそらせシーブを用いて乗りかごに垂直に垂下して乗りかごの両側の前後方向の中間部の位置に接続されていることを特徴としている。
【0012】
請求項2に係る発明は、請求項1の発明において、2系統の吊りロープの乗りかごに対する一方の接続部と他方の接続部とが、乗りかごの重心位置を隔てる対称的な位置に配置していることを特徴としている。
【0013】
請求項3に係る発明は、請求項1の発明において、2系統の吊りロープの乗りかごに対する一方の接続部と他方の接続部とが、乗りかごの重心位置を隔てる対称的な位置に配置されていることを特徴としている。
【0015】
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明において、駆動装置が乗りかごの背部側における乗りかごの平面投影域の外側の昇降路の上部に配置されていることを特徴としている。
【0016】
請求項5に係る発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明において、駆動装置が乗りかごの側部側における乗りかごの平面投影域の外側の昇降路の上部に配置されていることを特徴としている。
【0017】
請求項6に係る発明は、請求項1ないし5いずれかの発明において、少なくとも1個のそらせシーブが、かご用または重り用のガイドレールに支持されていることを特徴としている。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図1ないし図8を参照して説明する。
図1には第1の実施形態を示してあり、21が昇降路で、この昇降路21内には左右に分かれて互いに対向した一対のかご用ガイドレール22と重り用ガイドレール23とが設けられている。かご用ガイドレール22は昇降路21の前後方向のほぼ中間部に配置し、重り用ガイドレール23は昇降路21の奥方部に配置している。
【0025】
かご用ガイドレール22の対向間には乗りかご24が配設され、重り用ガイドレール23の対向間には釣合い重り25が配設され、かご用ガイドレール22に沿って乗りかご24が昇降し、重り用ガイドレール23に沿って釣合い重り25が昇降するようになっている。なお、24aは乗りかご24の出入口、24bは乗りかご24の床部材である。
【0026】
かご用ガイドレール22の上部と重り用ガイドレール23の上部との間には、サイドビーム26が架設され、さらにこれらサイドビーム26間に支持ビーム27が架設され、この支持ビーム27の上に駆動装置28が据付けられている。
【0027】
そして前記駆動装置28により駆動される吊りロープ29a,29bが乗りかごの一方の側部側と他方の側部側との2系統に分かれて配設されている。すなわち、駆動装置28はその長手方向が乗りかご24の幅方向に沿うように配置し、その両端部にトラクションシーブ30a,30bを有し、これらトラクションシーブ30a,30bにそれぞれ吊りロープ29a,29bが掛け合わされている。
【0028】
各吊りロープ29a,29bは例えば複数本の索体で構成され、また乗りかご24における床部材24bの両側部にはそれぞれロープヒッチ部31が設けられている。そして駆動装置28の一方のトラクションシーブ30aに掛け合わされた吊りロープ30aの一端側の端部が乗りかご24における一側部のロープヒッチ部31に接続され、他端側の端部が釣合い重り25に接続され、駆動装置28の他方のトラクションシーブ30bに掛け合わされた吊りロープ30bの一端側の端部が乗りかご24における他側部のロープヒッチ部31に接続され、他端側の端部が釣合い重り25に接続され、このような乗りかご24の両側に振り分けられた2系統の吊りロープ29a,29bで乗りかご24および釣合い重り25が互いに釣合うように懸架されている。
【0029】
乗りかご24の床部材24bに設けられた前記一方のロープヒッチ部31と他方のロープヒッチ部31は、図2に示すように、床部材24b上での乗りかご24の重心位置Gを隔てて互いに線対称となる位置、すなわち乗りかご24の側部の中間部に設けられている。
【0030】
このような構成のエレベータは、駆動装置28の起動でトラクションシーブ30a,30bが回転し、この回転で吊りロープ29a,29bが走行して乗りかご24が昇降する。
【0031】
この際、乗りかご24は、その両側に振り分けられた2系統の吊りロープ29a,29bで懸架され、かつその吊りロープ29a,29bの端部が床部材24bの重心位置Gを隔てる対称位置に接続されているから、その懸架状態が安定し、不必要な偏荷重が加わるようなことがなく、快適な乗り心地が得られる。
【0032】
そして吊りロープ29a,29bが乗りかご24の天井面ではなく、その天井面よりも下方の床部材24bの側部に接続されており、このため乗りかご24を上昇させたときのその上方のトップクリアランスを最小限とすることができ、これにより昇降路21の高さを低く抑えることができ、屋上に突出部が生じるようなことがない。
【0033】
また、駆動装置28が昇降路21の上部に設けられているから、昇降路21の壁面と乗りかご24との間の隙間を特に広くする必要がなく、したがって建物の有効利用面積が減少するようなことがない。
【0034】
図3には第2の実施形態を示してあり、この実施形態においては、乗りかご24の駆動手段として支持ビーム27の上に2個の駆動装置28が直列状態に据付けられ、これら駆動装置28がそれぞれ1個のトラクションシーブ30a,30bを有している。
【0035】
そして乗りかご24を懸架する2系統の吊りロープ29a,29bのうちの一方の吊りロープ29aが一方の駆動装置28のトラクションシーブ30aに掛け合わされて、他方の吊りロープ29bが他方の駆動装置28のトラクションシーブ30bに掛け合わされている。
【0036】
このような構成においては、第1の実施形態と同様の効果を奏するとともに、乗りかご24の駆動に要する荷重を2個の駆動装置28が均等的に分担して担うから、その1個当たりの駆動装置28のモータ容量を小さくすることができ、このため大型の乗りかご24を設計する場合でも、新規の駆動装置が不要で既存の駆動装置28をそのまま用いることができる。
【0037】
図4および図5には第3の実施形態を示してあり、この実施形態においては、駆動装置28が一対のトラクションシーブ30a,30bを有しており、乗りかご24の昇降領域の両側にはその各トラクションシーブ30a,30bに対応して一対のそらせシーブ34a,34bが設けられている。これらそらせシーブ34a,34bは、重り用ガイドレール23とかご用ガイドレール22との間に配置するようにビーム35を介して支持されている。
【0038】
そして駆動装置の各トラクションシーブ30a,30bに掛け合わされた2系統の吊りロープ29a,29bがその対応するそらせシーブ34a,34bを通り、垂直に垂下して乗りかご24のロープヒッチ部31に接続されている。前記ロープヒッチ部31は、床部材24b上での乗りかご24の重心位置Gを隔てて互いに線対称となる床部材24の中間部に設けられている。
【0039】
図5に示すように、乗りかご24の重心位置Gと釣合い重り25との間隔距離Lは、特に乗りかご24が大型化した場合に、トラクションシーブ30a,30bの直径Dより大きくなるが、この第3の実施形態のように、重り用ガイドレール23とかご用ガイドレール22との間に配置するようにそらせシーブ34a,34bを設け、これらそらせシーブ34a,34bを通る吊りロープ29a,29bを介して乗りかご24を懸架することにより、乗りかご24の平面投影域の外側にトラクションシーブ30a,30bを配置させてL>Dの関係を維持でき、これにより吊りロープ29a,29bを乗りかご24の床部材24bの中間部すなわち重心位置Gを通る線上に接続させて快適な乗り心地を保持することが可能となる。そして乗りかご24の平面投影域Aの外側に駆動装置28およびそのトラクションシーブ30a,30bが配置しているから、乗りかご24を上昇させたときのその上方のトップクリアランスをより小さくすることができる。
【0040】
図6には第4の実施形態を示してあり、この実施形態においては、乗りかご24の昇降領域の一方の側面側のみにそらせシーブ34aが設けられている。このそらせシーブ34aはビーム35を介して一方のかご用ガイドレール22に取り付けられている。
【0041】
また、乗りかご24の床部材24bには、重心位置Gを通るその床部材24bの対角線上に位置するように、乗りかご24の前部の角部と後部の角部にロープヒッチ部31が設けられている。
【0042】
そして一方の系統の吊りロープ29aが駆動装置28のトラクションシーブ30aから前記そらせシーブ34aを通り、垂直に垂下して前部のロープヒッチ部31に接続され、他方の系統の吊りロープ29bが駆動装置28のトラクションシーブ30bから垂直に垂下して後部のロープヒッチ部31に直接接続されている。
【0043】
このような構成においては、第3の実施形態と同様に、乗りかご24が大型化した場合であっても、乗りかご24の平面投影域の外側にトラクションシーブ30a,30bを配置させた状態で、吊りロープ29a,29bを乗りかご24の重心位置Gを通る線上に接続させることができ、これにより乗りかご24を安定した状態で懸架して快適な乗り心地を得ることができる。
【0044】
そして乗りかご24をその対角線上の2点で吊り支えるようにしているから、そらせシーブの使用個数を1個に減らすことができ、したがって乗り心地を損なうことなくコストを低減させることができる。
【0045】
図7には第5の実施形態を示してあり、この実施形態においては、釣合い重り25およびその昇降を案内する重り用ガイドレール23が乗りかご24の背部側ではなく、一方の側部側に設けられている。
【0046】
そして重り用ガイドレール23の上部に、乗りかご24の平面投影域Aの外側に配置するように支持ビーム27を介して駆動装置28が据付けられ、また一方の重り用ガイドレール23には乗りかご24の背部側に配置するようにビーム35を介してそらせシーブ34aが取り付けられている。
【0047】
乗りかご24の床部材24bには、重心位置Gを通るその床部材24bの対角線上に位置するように、乗りかご24の前部の角部と後部の角部にロープヒッチ部31が設けられている。そして一方の系統の吊りロープ29aが駆動装置28の一方のトラクションシーブ30aから前記そらせシーブ34aを通り、垂直に垂下して後部のロープヒッチ部31に接続され、他方の系統の吊りロープ29bが駆動装置28の他方のトラクションシーブ30bから垂直に垂下して前部のロープヒッチ部31に直接接続されている。
【0048】
このような構成においても、第4の実施形態と同様に、乗りかご24が大型化した場合であっても、乗りかご24の平面投影域Aの外側にトラクションシーブ30a,30bを配置させた状態で、吊りロープ29a,29bを乗りかご24の重心位置Gを通る線上に接続させることができ、これにより安定した状態で乗りかご24を懸架して快適な乗り心地を得ることができる。
【0049】
そして乗りかご24をその対角線上の2点で吊り支えるようにしているから、そらせシーブの使用個数を1個に減らすことができ、したがって乗り心地を損なうことなくコストを低減させることができる。
【0050】
図8には第6の実施形態を示してあり、この実施形態においては、乗りかご24の背部側に釣合い重り25およびその昇降を案内する重り用ガイドレール23が設けられているとともに、これら重り用ガイドレール23の間に転動用レール36が設けられている。
【0051】
乗りかご24の両側の領域には、重り用ガイドレール23にビーム37を介して支持された一対ずつのそらせシーブ38a,39aおよび38b,39bが配置し、乗りかご24の両側に振り分けられた2系統の吊りロープ29a,29bがその両側において対をなす組のそらせシーブ38a,39aおよび38b,39bに掛け合わされ、これら吊りロープ29a,29bの一端側の端部が乗りかご24における床部材24bの両側の中間部に接続され、他端側の端部が釣合い重り25に接続されている。
【0052】
釣合い重り25には、薄型モータで構成された駆動装置28が取り付けられ、この駆動装置38は一対の駆動ローラ40a,40bを有し、これら駆動ローラ40a,40bが転動用レール36をその両側から挟着し、この挟着による駆動ローラ40a,40bと転動用レール36との摩擦力で駆動ローラ40a,40bの回転に応じて釣合い重り25および乗りかご24が昇降するようになっている。
【0053】
このような構成においては、駆動装置38が釣合い重り25に取り付けられているから、昇降路21の上部に駆動装置取付用の部材を設ける必要がなく、したがって構成が簡単となり、また駆動装置38が昇降路21の上部に配置しないから、日常の保守点検作業等を昇降路21の中間階付近において容易に能率よく行なうことができる。
【0054】
釣合い重り25に取り付けられた駆動装置38は薄型モータからなる小型のものであり、したがって釣合い重り25の全体域の平断面形状が特に大きくなるようなことがなく、このため昇降路21の平面形状が拡大せず、建物の有効利用面積を減少させるようなことがない。
【0055】
なお、前記各実施形態においては、乗りかごの両側に振り分けた2系統の吊りロープを乗りかごの床部材に接続するようにしたが、必ずしも床部材に接続する必要はなく、乗りかごの天井面より下方の位置であれば、乗りかごのかご枠の側部や乗りかごのかご室の側部等に接続することも可能である。
【0056】
また、前記各実施形態においては、乗りかごに両側に振り分ける2系統の吊りロープをそれぞれ1本の単位で示したが、各系統の吊りロープを複数本として乗りかごの両側に振り分けるように構成する場合であっても何ら差し支えない。
【0057】
【発明の効果】
各請求項に記載の発明によれば、機械室が不要であるとともに、昇降路の高さおよび平面形状を小さく抑えて建物の有効利用面積を広く確保でき、また乗りかごをバランスのよい安定した状態に懸架して快適な乗り心地を得ることができる。
【0058】
また、乗りかごをよりバランスよく懸架してより良好な乗り心地が得られ、乗りかごが大型化した場合であっても乗りかごをバランスのよい安定した状態に懸架して快適な乗り心地を得ることができ。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す斜視図。
【図2】その実施形態における乗りかごの平面図。
【図3】この発明の第2の実施形態を示す斜視図。
【図4】この発明の第3の実施形態を示す斜視図。
【図5】その実施形態における乗りかごの懸架状態を示す側面図。
【図6】この発明の第4の実施形態を示す斜視図。
【図7】この発明の第5の実施形態を示す斜視図。
【図8】この発明の第6の実施形態を示す斜視図。
【図9】従来一般のエレベータの構造を示す斜視図。
【図10】駆動装置としてリニアモータを用いた従来のエレベータの構造を示す斜視図。
【図11】駆動装置を乗りかごと昇降路の壁面との間に設けた従来のエレベータの構造を示す側面図。
【図12】駆動装置を乗りかごと昇降路の壁面との間に設けたさらに異なる従来のエレベータの構造を示す側面図。
【図13】そのエレベータを上から見た平面図。
【符号の説明】
21…昇降路
22…かご用ガイドレール
23…重り用ガイドレール
24…乗りかご
28…駆動装置
29a,29b…吊りロープ
30a,30b…トラクションシーブ
31…ロープヒッチ部
34a,34b…そらせシーブ
38a,38b…そらせシーブ
40a,40b…駆動ローラ
Claims (6)
- 昇降路と、この昇降路内のガイドレールに沿って昇降する乗りかごおよび釣合い重りと、これら乗りかごおよび釣合い重りを懸架する、前記乗りかごの両側の2系統に振り分けて設けられた吊りロープと、昇降路内の上部に設けられ、前記吊りロープを走行させる2個のトラクションシーブを両端部に有し、その一方のトラクションシーブで前記一方の系統の吊りロープを走行させ、他方のトラクションシーブで前記他方の系統の吊りロープを走行させて乗りかごを移動させる駆動装置と、を備え、
前記2系統の吊りロープの一方が、前記昇降路内のかご用のガイドレールと重り用のガイドレールとの間に配置された少なくとも1個のそらせシーブを用いて乗りかごに垂直に垂下して接続され、この吊りロープと他方のロープとで、乗りかごを平面から見たときのその対角線上の2点の位置が支持され、もしくは前記2系統の吊りロープの両方が、前記昇降路内のかご用のガイドレールと重り用のガイドレールとの間に配置された少なくとも1個のそらせシーブを用いて乗りかごに垂直に垂下して乗りかごの両側の前後方向の中間部の位置に接続されていることを特徴とするエレベータのかご吊り構造。 - 2系統の吊りロープの乗りかごに対する一方の接続部と他方の接続部とが、乗りかごの重心位置を隔てる対称的な位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのかご吊り構造。
- 2系統の吊りロープの乗りかごに対する接続部が乗りかごの床部に定められていることを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータのかご吊り構造。
- 駆動装置が乗りかごの背部側における乗りかごの平面投影域の外側の昇降路の上部に配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のエレベータのかご吊り構造。
- 駆動装置が乗りかごの側部側における乗りかごの平面投影域の外側の昇降路の上部に配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のエレベータのかご吊り構造。
- 少なくとも1個のそらせシーブが、かご用または重り用のガイドレールに支持されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のエレベータのかご吊り構造。
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