JPH073607Y2 - 自己保持形ソレノイド - Google Patents
自己保持形ソレノイドInfo
- Publication number
- JPH073607Y2 JPH073607Y2 JP1986091873U JP9187386U JPH073607Y2 JP H073607 Y2 JPH073607 Y2 JP H073607Y2 JP 1986091873 U JP1986091873 U JP 1986091873U JP 9187386 U JP9187386 U JP 9187386U JP H073607 Y2 JPH073607 Y2 JP H073607Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- permanent magnet
- yoke
- self
- core piece
- holding solenoid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Electromagnets (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） この考案は、たとえばガス緊急遮断弁等に用いる自己保
持形ソレノイドに関する。
持形ソレノイドに関する。
（従来の技術） 地震の発生時やガス漏れ時にガスの流通を遮断するガス
緊急遮断弁においては、自己保持形ソレノイドが使用さ
れている。この自己保持形ソレノイドは、可動鉄心を包
囲する電磁コイルと、この電磁コイルの外周に設けた磁
極としてのヨークと、このヨークの底部に設けた永久磁
石およびこの永久磁石の上面に設けられ前記可動鉄心を
吸着する磁極としてのコアピースとから構成されてい
る。そして、前記電磁コイルに無通電状態においては、
スプリングの復元力に打ち勝って永久磁石の吸着力によ
りコアピースの上面に可動鉄心を吸着し、電磁コイルに
瞬間的に通電して逆磁場を与えると、スプリングの復元
力によって可動鉄心が突出するようになっている。
緊急遮断弁においては、自己保持形ソレノイドが使用さ
れている。この自己保持形ソレノイドは、可動鉄心を包
囲する電磁コイルと、この電磁コイルの外周に設けた磁
極としてのヨークと、このヨークの底部に設けた永久磁
石およびこの永久磁石の上面に設けられ前記可動鉄心を
吸着する磁極としてのコアピースとから構成されてい
る。そして、前記電磁コイルに無通電状態においては、
スプリングの復元力に打ち勝って永久磁石の吸着力によ
りコアピースの上面に可動鉄心を吸着し、電磁コイルに
瞬間的に通電して逆磁場を与えると、スプリングの復元
力によって可動鉄心が突出するようになっている。
したがって、感震器やガス漏れ警報器等の異常検出器が
異常を感知して自己保持形ソレノイドに逆磁場を与える
ことによってガスメータのガス流通路に設けた遮断弁を
作動させ、ガスの流通を遮断することができ、遮断弁装
置付きガスメータとして普及している。
異常を感知して自己保持形ソレノイドに逆磁場を与える
ことによってガスメータのガス流通路に設けた遮断弁を
作動させ、ガスの流通を遮断することができ、遮断弁装
置付きガスメータとして普及している。
（考案が解決しようとする問題点） このように、自己保持形ソレノイドは、永久磁石の吸着
力によって保持力が決定するが、永久磁石には性能にバ
ラツキがあり、所定範囲で作動するように条件設定する
のが困難である。また、永久磁石とコアピースの構造
上、漏れ磁束の発生ムラを押えることが困難であり、振
動、衝撃等によって設定範囲外で作動することもある。
さらに、組立工程において、スプリング力での可動鉄心
の離脱調整に手間がかかる。
力によって保持力が決定するが、永久磁石には性能にバ
ラツキがあり、所定範囲で作動するように条件設定する
のが困難である。また、永久磁石とコアピースの構造
上、漏れ磁束の発生ムラを押えることが困難であり、振
動、衝撃等によって設定範囲外で作動することもある。
さらに、組立工程において、スプリング力での可動鉄心
の離脱調整に手間がかかる。
この考案は、前記事情に着目してなされたもので、その
目的とするところは、設定範囲外で作動することなく、
吸着力の設定が容易に行なうことができる自己保持形ソ
レノイドを提供することにある。
目的とするところは、設定範囲外で作動することなく、
吸着力の設定が容易に行なうことができる自己保持形ソ
レノイドを提供することにある。
（問題点を解決するための手段及び作用） この考案は、ヨークの内部に永久磁石と電磁コイルを内
蔵した自己保持形ソレノイドにおいて、前記ヨークの底
部に一方の磁極を接合した状態で永久磁石を設置し、こ
の永久磁石の他方の磁極にコアピースを介して前記電磁
コイルによって囲繞される可動鉄心を設け、前記コアピ
ースに前記ヨークの底部方向に突出し、前記永久磁石よ
り生じる磁束の閉回路を形成する突起を設け、この突起
の突出長を調節することによって保持力の変動を調整で
きるようにしたことにある。
蔵した自己保持形ソレノイドにおいて、前記ヨークの底
部に一方の磁極を接合した状態で永久磁石を設置し、こ
の永久磁石の他方の磁極にコアピースを介して前記電磁
コイルによって囲繞される可動鉄心を設け、前記コアピ
ースに前記ヨークの底部方向に突出し、前記永久磁石よ
り生じる磁束の閉回路を形成する突起を設け、この突起
の突出長を調節することによって保持力の変動を調整で
きるようにしたことにある。
（実施例） 以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第１図は自己保持形ソレノイドを示すもので、１は第１
の磁極としてのヨークであり、このヨーク１はＵ字状を
なし、その上端にはサブヨーク２が設けられている。こ
のヨーク１の底部には永久磁石３が設けられ、この永久
磁石３の上面には第２の磁極としての後述するコアピー
ス４が接合した状態に設けられている。また、このコア
ピース４と前記サブヨーク２との間にはコイルボビン５
が設けられ、このコイルボビン５には電磁コイル６が巻
装されている。そして、前記コイルボビン５には可動鉄
心７が挿入されていて、この下端の被吸着面８は前記コ
アピース４に対向し、上端部は前記サブヨーク２を貫通
して上方へ突出している。そして、この可動鉄心７の上
端にはたとえばガス流通口（図示しない）を開閉する弁
体９が取付けられ、この弁体９と前記サブヨーク２との
間には可動鉄心７を永久磁石３から離脱する方向に付勢
するスプリング10が介在されている。
の磁極としてのヨークであり、このヨーク１はＵ字状を
なし、その上端にはサブヨーク２が設けられている。こ
のヨーク１の底部には永久磁石３が設けられ、この永久
磁石３の上面には第２の磁極としての後述するコアピー
ス４が接合した状態に設けられている。また、このコア
ピース４と前記サブヨーク２との間にはコイルボビン５
が設けられ、このコイルボビン５には電磁コイル６が巻
装されている。そして、前記コイルボビン５には可動鉄
心７が挿入されていて、この下端の被吸着面８は前記コ
アピース４に対向し、上端部は前記サブヨーク２を貫通
して上方へ突出している。そして、この可動鉄心７の上
端にはたとえばガス流通口（図示しない）を開閉する弁
体９が取付けられ、この弁体９と前記サブヨーク２との
間には可動鉄心７を永久磁石３から離脱する方向に付勢
するスプリング10が介在されている。
また、前記コアピース４には第２図に示すように、永久
磁石３より生じる磁束の閉回路を生じさせる突起11、11
が一体に設けられている。これら突起11、11はヨーク１
に向って突出しており、その突出長ｈ、つまりヨーク１
とのギャップｇを調節することによって吸着力を調整し
ている。すなわち、前記突起11、11の突出長ｈを大とす
ることによってギャップｇは小となり、漏れ磁束は大き
く、吸着力が下がり、逆に突出長ｈを小とすると、ギャ
ップｇは大となって漏れ磁束が小さくなって吸着力は高
くなる。このことは第３図に示すグラフからも明らかで
あり、コアピース４の突起11、11の突出長ｈによって永
久磁石３の吸着力を調節することができる。したがっ
て、永久磁石３に吸着力のバラツキがあっても突起11、
11の突出長ｈによって任意な吸着力とすることができ
る。この結果、電磁コイル６に電圧を印加することによ
って逆磁場を与えて可動鉄心７の保持力を解除する場合
における離脱電圧を安定化することができる。なお、第
３図における離脱電圧はスプリングの引張り力を一定
（1.1kg/cm2）とした場合の電圧である。また、前記コ
アピース４の突起11、11の突出長ｈを調節する手段とし
ては、吸着力と離脱電圧を確認しながら突起11、11を研
磨加工してもよく、あるいは突出長ｈの異なる突起11、
11を有した複数個のコアピース４を用意し、永久磁石３
の吸着力によって交換してもよい。
磁石３より生じる磁束の閉回路を生じさせる突起11、11
が一体に設けられている。これら突起11、11はヨーク１
に向って突出しており、その突出長ｈ、つまりヨーク１
とのギャップｇを調節することによって吸着力を調整し
ている。すなわち、前記突起11、11の突出長ｈを大とす
ることによってギャップｇは小となり、漏れ磁束は大き
く、吸着力が下がり、逆に突出長ｈを小とすると、ギャ
ップｇは大となって漏れ磁束が小さくなって吸着力は高
くなる。このことは第３図に示すグラフからも明らかで
あり、コアピース４の突起11、11の突出長ｈによって永
久磁石３の吸着力を調節することができる。したがっ
て、永久磁石３に吸着力のバラツキがあっても突起11、
11の突出長ｈによって任意な吸着力とすることができ
る。この結果、電磁コイル６に電圧を印加することによ
って逆磁場を与えて可動鉄心７の保持力を解除する場合
における離脱電圧を安定化することができる。なお、第
３図における離脱電圧はスプリングの引張り力を一定
（1.1kg/cm2）とした場合の電圧である。また、前記コ
アピース４の突起11、11の突出長ｈを調節する手段とし
ては、吸着力と離脱電圧を確認しながら突起11、11を研
磨加工してもよく、あるいは突出長ｈの異なる突起11、
11を有した複数個のコアピース４を用意し、永久磁石３
の吸着力によって交換してもよい。
以上説明したように、この考案によれば、永久磁石の一
方の磁極にコアピースを設け、このコアピースに、突出
長によって永久磁石の吸着力を設定する突起を設け、こ
の突起の突出長を調節することによって、吸着力を調節
することができる。したがって、保持力を解除する離脱
電圧を安定化させることができるとともに、永久磁石の
性能にバラツキがあっても所定範囲で作動するように条
件設定するのが容易に行なうことができるという効果を
奏する。さらに、突起の突出長の異なる複数種類のコア
ピースを用意して置くことにより、コアピースを交換す
るだけで吸着力を調整できるという効果がある。
方の磁極にコアピースを設け、このコアピースに、突出
長によって永久磁石の吸着力を設定する突起を設け、こ
の突起の突出長を調節することによって、吸着力を調節
することができる。したがって、保持力を解除する離脱
電圧を安定化させることができるとともに、永久磁石の
性能にバラツキがあっても所定範囲で作動するように条
件設定するのが容易に行なうことができるという効果を
奏する。さらに、突起の突出長の異なる複数種類のコア
ピースを用意して置くことにより、コアピースを交換す
るだけで吸着力を調整できるという効果がある。
図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は自己
保持形ソレノイドの縦断正面図、第２図は要部を拡大し
た縦断正面図、第３図はコアピースの突起の突出長と吸
着力および離脱電圧との関係を示すグラフである。 １……ヨーク（磁極）、３……永久磁石、４……コアピ
ース（磁極）、11……突起。
保持形ソレノイドの縦断正面図、第２図は要部を拡大し
た縦断正面図、第３図はコアピースの突起の突出長と吸
着力および離脱電圧との関係を示すグラフである。 １……ヨーク（磁極）、３……永久磁石、４……コアピ
ース（磁極）、11……突起。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 津野 岳彦 東京都板橋区志村１丁目２番３号 株式会 社金門製作所内 (56)参考文献 特開 昭59−6503（ＪＰ，Ａ) 実開 昭48−96434（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】ヨークの内部に永久磁石と電磁コイルを内
蔵した自己保持形ソレノイドにおいて、前記ヨークの底
部に一方の磁極を接合した状態で永久磁石を設置し、こ
の永久磁石の他方の磁極にコアピースを介して前記電磁
コイルによって囲繞される可動鉄心を設け、前記コアピ
ースに前記ヨークの底部方向に突出し、前記永久磁石よ
り生じる磁束の閉回路を形成する突起を設けたことを特
徴とする自己保持形ソレノイド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986091873U JPH073607Y2 (ja) | 1986-06-18 | 1986-06-18 | 自己保持形ソレノイド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986091873U JPH073607Y2 (ja) | 1986-06-18 | 1986-06-18 | 自己保持形ソレノイド |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62204306U JPS62204306U (ja) | 1987-12-26 |
| JPH073607Y2 true JPH073607Y2 (ja) | 1995-01-30 |
Family
ID=30953054
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986091873U Expired - Lifetime JPH073607Y2 (ja) | 1986-06-18 | 1986-06-18 | 自己保持形ソレノイド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH073607Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3904663B2 (ja) * | 1997-04-22 | 2007-04-11 | カネテック株式会社 | 磁気吸着保持装置 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4896434U (ja) * | 1972-02-17 | 1973-11-16 | ||
| JPS596503A (ja) * | 1982-07-02 | 1984-01-13 | Sumitomo Special Metals Co Ltd | 自己保持型ソレノイド |
-
1986
- 1986-06-18 JP JP1986091873U patent/JPH073607Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62204306U (ja) | 1987-12-26 |
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