JPH0140162Y2 - - Google Patents

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JPH0140162Y2
JPH0140162Y2 JP11132683U JP11132683U JPH0140162Y2 JP H0140162 Y2 JPH0140162 Y2 JP H0140162Y2 JP 11132683 U JP11132683 U JP 11132683U JP 11132683 U JP11132683 U JP 11132683U JP H0140162 Y2 JPH0140162 Y2 JP H0140162Y2
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permanent magnet
coil
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movable
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JP11132683U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、1組のヨークにより2動作する永久
磁石付電磁石装置に関する。
一般に、カメラに使用されている永久磁石付電
磁石装置は、永久磁石の磁束により電磁石のヨー
クに可動片を吸着しておき、駆動時に電磁石のコ
イルに通電して、永久磁石の磁束とコイルに発生
する磁束とを相殺させることにより、可動片の吸
着が解除され、可動片はバネの張力により離反
し、カメラの機構を作動させている。
しかしながら、カメラの小型化あるいは制御機
構の変化に伴い、電磁石装置についても1組のヨ
ークにより、2つの可動片をそれぞれ吸着解除
し、2つの動作、機能を要求されるようになり、
例えば第1図に示されるような永久磁石付電磁石
装置が用いられている。
1,2は可動片で、3,4はヨークで、5,6
はそれぞれコイルで、7は永久磁石で、8,9は
可動片1,2をそれぞれ離反方向へ付勢するバネ
である。さらに図中のΦ1およびΦ2は永久磁石7
による磁束で、Φ3は可動片1の吸着を解除する
場合を示す励磁コイルの磁束である。
第1図に示す従来例にあつては、可動片1の解
除をする際に、コイルに通電されるとコイルの磁
束はΦ3となり、永久磁石の磁束Φ1の相殺され吸
着が解除され、バネ8の張力により離反するが可
動片2の吸着を解除する場合に、既に可動片1が
離反しているため吸着力が非常に増大する結果、
可動片1の解除の場合に比して大きな電流を流す
必要が生じ、また、コイルを2組使用している為
に、実質的に2個の電磁石装置を組合わせている
ものと同等であり、部品点数の削減に離点があつ
た。
本考案は上述の点に鑑み、第2の可動片を動作
する場合にも閉磁ループを容易に形成させるよう
に、バイパス部を設けることにより、消費電流が
第1の可動片動作時に比して大きくなることを防
止し、さらにコイルを1組とすることで部品点数
を削減したことを特徴とした永久磁石付電磁石装
置を提供するものである。
以下、本考案の実施例について図面を参照しな
がら説明する。
第2図、第3図は本考案の一実施例を示す構成
図である。
11,12は各々第1、第2の可動片で、1
3,14はヨークである。15,15は2連1組
のコイルで、図示されない制御回路からの通電に
より励磁され、電流の方向により磁束の方向を変
え得る。16は永久磁石で、この磁束により可動
片11および12をヨーク13,14に吸着保持
する。17,18はバネで、それぞれ可動片1
1,12の離反を付勢する張力を有している。1
9はバイパスで、第2の可動片12の吸着解除時
にはバイパス磁路を形成し、またギヤツプ19a
を有していて、間隙調整を行なうことにより励磁
電流の作動値を可変できる。またギヤツプ19a
に透磁率の異なる部材を挿入することによつても
調整が可能であることはもちろんである。
Φ1は永久磁石による磁束で、第1の可動片1
1を吸着し、Φ2は同じく永久磁石による磁束で、
第2の可動片12を吸着保持している。Φ3はコ
イル15により発生する磁束であつて、可動片1
1を吸着保持する磁束Φ1と相殺する方向を有し
ている。Φ4はコイル15により発生する磁束で、
Φ3の場合と逆電流をかけることにより、可動片
12を吸着保持する永久磁石の磁束Φ2と相殺す
る方向を有している。
可動片とヨークとの接触面積をSとすると、可
動片11に対する永久磁石16の吸引力F1は、 F1=Φ1 2/2μ0S で表わされる。これにバネ11の張力Fに抗する
力が必要である。
したがつて、可動片11の吸着を解除し離反さ
せる為に必要なコイル15に発生させる磁束の吸
引力F2は F2=Φ3 2/2μ0S−F で表わされ、 F2≒F1 になることにより可動片11が離反される。
次に、可動片11が離反したのちに、可動片1
2の吸着解除および離反をすることになる。
可動片12に対する永久磁石16の吸引力F3
は F3=(2Φ22/2μ0S で表わされることになる。
また、可動片12の吸着解除し離反をするため
に必要な、コイル15の励磁力は、永久磁石16
に存する磁気抵抗を考慮すると、非常に大きな電
流を消費する怖れを生じるが、本考案による実施
例では、磁路のバイパス19を設けていることに
より、コイル15の磁束Φ4は、第3図の破線に
示される通り、永久磁石16の磁気抵抗の実質的
影響を受けない閉ループを形成できるので、コイ
ル15の励磁力を低く抑えられるので、電流の消
費を大きくせずにできる。
第4図は、本考案の他の実施例で、可動片11
2を吸着保持する側のヨーク113,114の断
面積Sを、当初の磁束Φ2の時点で磁気飽和する
に近いヨークの形状としたものであり、これによ
り可動片111の離反後も、可動片112への吸
引力が増加することを防止している。また、コイ
ル115の励磁により発生する磁束Φ4は破線で
示されるようなループを形成し、バイパス119
により磁気抵抗の増加を防止する為、可動片11
2の離反に要するコイルの励磁力を小さくすると
いう効果をより効率良く得ることが可能となる。
あるいは、ヨークの材料に透磁率の異なる部材
を組み合わせることによることも可能であるのは
もちろんである。
さらに、ヨークの形状を変えることにより、可
動部材が互いに並行に配置されるものであつても
構わない。
上述の通り、本考案を用いることにより、一組
のヨークと一組のコイルを用い、バイパス磁路を
設けることにより、一つの電磁石装置で二つの動
作を行なわせる型式の永久磁石付電磁石装置にあ
つて、各動作に必要な電流を極度にアンバランス
にすることなく、また電流の消費量も低減するこ
とが可能となるので、制御回路を含めて電源を大
きくできない、あるいはスペースを小さくした
い、あるいは部品点数の削減を必要とする製品、
たとえば小型カメラのシヤツタレリーズ駆動装置
に、特に適した永久磁石付電磁石装置を得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例を示す平面図で、第2図は本考
案の第一の実施例で、第1の可動部材を吸着解除
時を示す平面図で、第3図は同じく第1の可動部
材の離反後に第2の可動部材の解除時を示す平面
図で、第4図は本考案の他の実施例を示す平面図
である。 1,11,111……第1の可動部材、2,1
2,112……第2の可動部材、3,4,13,
14,113,114……ヨーク、5,6,1
5,115……コイル、7,16,116……永
久磁石、19……バイパス、19a……ギヤツ
プ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 電源回路に接続されていて通電により励磁さ
    れるコイルと、第1と第2との2つの可動部材
    と、該可動部材を自らの磁束により常時吸着す
    る永久磁石と、前記2つの可動部材を各々両端
    に吸着可能であつて、一方の側に該永久磁石を
    挾持し、もう一方の側には前記コイルを配設さ
    れていて、該永久磁石と該コイルとの間にはバ
    イパス磁路を設けてあるヨークと、から構成さ
    れていて、 前記コイルが第1の通電により第1の可動部
    材の永久磁石の磁束による吸着を解除し、第2
    の通電により、第1の吸着解除に比して過大な
    電流を消費せずに、第2の可動部材の永久磁石
    の磁束による吸着を解除することを特徴とした
    永久磁石付電磁石装置。 (2) 前記バイパス磁路は、調整し得る間隙を有し
    ている実用新案登録請求の範囲第1項記載の永
    久磁石付電磁石装置。 (3) 前記ヨークの形状は、永久磁石側に比して、
    コイル側の断面を小さくしてあることとした実
    用新案登録請求の範囲第一項記載の永久磁石付
    電磁石装置。 (4) 前記ヨークを形成する部材は、永久磁石側に
    比して、コイル側の透磁率を大きくしたことと
    した実用新案登録請求の範囲第1項記載の永久
    磁石付電磁石装置。
JP11132683U 1983-07-18 1983-07-18 永久磁石付電磁石装置 Granted JPS6020115U (ja)

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JP11132683U JPS6020115U (ja) 1983-07-18 1983-07-18 永久磁石付電磁石装置

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JP11132683U JPS6020115U (ja) 1983-07-18 1983-07-18 永久磁石付電磁石装置

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Publication Number Publication Date
JPS6020115U JPS6020115U (ja) 1985-02-12
JPH0140162Y2 true JPH0140162Y2 (ja) 1989-12-01

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ID=30258537

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JP11132683U Granted JPS6020115U (ja) 1983-07-18 1983-07-18 永久磁石付電磁石装置

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Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6230262U (ja) * 1985-08-09 1987-02-23
JPS62190246U (ja) * 1986-05-23 1987-12-03
JPS62161245U (ja) * 1986-04-03 1987-10-14
JPS62179744U (ja) * 1986-05-02 1987-11-14
JPH02109353U (ja) * 1989-02-16 1990-08-31
JPH02119248U (ja) * 1989-03-06 1990-09-26
JPH0741000Y2 (ja) * 1989-03-27 1995-09-20 株式会社ニックス 自動現像機
JPH02138748U (ja) * 1989-04-21 1990-11-20

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JPS6020115U (ja) 1985-02-12

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