JPH02539Y2 - - Google Patents

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JPH02539Y2
JPH02539Y2 JP1982144572U JP14457282U JPH02539Y2 JP H02539 Y2 JPH02539 Y2 JP H02539Y2 JP 1982144572 U JP1982144572 U JP 1982144572U JP 14457282 U JP14457282 U JP 14457282U JP H02539 Y2 JPH02539 Y2 JP H02539Y2
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JP1982144572U
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は省エネルギー化を図つた電磁弁装置
に関する。
流体の流路を開閉制御するものとして電磁弁装
置が用いられるが、このような電磁弁装置につい
ても、最近、省エネルギー化傾向が高まり省電力
化を図つたものが強く要求されている。
ところが、従来の電磁弁装置は電磁石の付勢、
消勢に応じて弁の開閉を行なうようにしているた
め、一方の動作を保つのに電磁石が付勢されたま
まになることがあり、この間多くの電力が消費さ
れ充分の省電力化が得られない欠点があつた。
また従来の電磁弁装置として、例えば実開昭49
−122424号公報に示すものがある。この装置は、
可動鉄心1、固定鉄心2、永久磁石である保持鉄
心4、耐磁コイル6、スプリング7、継鉄5等を
備え、励磁コイル6の付勢の方向により可動鉄心
1を固定鉄心2に対し接離させ弁の開閉を行なう
ものである。
しかし、この従来装置は可動鉄心1の固定鉄心
2に対する接離において永久磁石〔保持鉄心4〕
の磁束が常に全て可動鉄心1と固定鉄心2の間を
通過するように作用し、可動鉄心1が固定鉄心2
と離れた状態においても両者の間に磁気的吸引力
が働くので、スプリング7に逆方向の力が作用し
スプリング7の効率的な使用ではないので衝撃な
どに対して不安定になる問題がある。またこの従
来技術にはこの考案のギヤツプg2に該当する部分
は明記されていない。
この考案は上記欠点を除去するためなされたも
ので、省エネルギー化を図り得、しかも小形で安
定した動作をも得られる電磁弁装置を提供するこ
とを目的とする。
以下、この考案の一実施例を図面に従い説明す
る。
第1図において、1は非磁性材からなる弁本体
で、この弁本体1は有底筒状体をなし、これの底
面とこの底面に近接した側面に夫々流路11,1
2を連通して設け、このうちの一方を流体流入
路、他方を流体流出路に形成している。この場合
流路は2個以上であつてもよい。
弁本体1をなす有底筒状体の開口端に固定鉄心
2を嵌合し、この固定鉄心2と弁本体1底面との
間に上記固定鉄心2と接離自在に可動鉄心3を挿
通している。この場合、可動鉄心3は常時ばね4
の偏倚力により固定鉄心2より開離する方向に偏
倚され弁体5を介して上記弁本体1の底面に連通
された流路11を閉塞するようにしている。第1
図はこの弁閉塞状態を示している。
弁本体1の筒状体周囲つまり固定鉄心2と可動
鉄心3の周囲に励磁コイル6を巻装している。そ
してこの励磁コイル6を囲むようにフレーム7を
設けている。このフレーム7は断面コ字形状をを
なすもので、一方の脚部71に切欠部8を有し、
この切欠部8を介して可動鉄心3に対向されまた
他方の脚部72に上記固定鉄心2を設けている。
この場合上記脚部71の切欠部8周面と可動鉄心
3とのギヤツプをg2としている。
このギヤツプg2を設けたのは、後述するように
可動鉄心3が固定鉄心2から開離した状態(弁は
閉)において、固定鉄心2を通過する磁束を減少
させ永久磁束9の可動鉄心3に対する吸引力を小
さくしスプリング4の作用力を有効に弁体5に与
え弁の閉塞を確実にするためである。
フレーム7の一方脚部71の内面に永久磁石9
を図示の極性で設けている。この永久磁石9は例
えば環状体をなすもので、その内周面と可動鉄心
3との間のギヤツプを上記ギヤツプg2と略等しく
している。
永久磁石9と励磁コイル6との間に磁性体10
を介挿している。この磁性体10は中空部を有す
る板状をなすもので中空部に上記弁本体1の筒状
体部を介して可動鉄心3が挿通されている。この
場合磁性体10の中空部周面と可動鉄心3との間
のギヤツプをg1(<g2)としている。
なお、上記ギヤツプg1,g2は図示のように可動
鉄心3が固定鉄心2より開離しているときのギヤ
ツプをg1としたときg3≫g2>g1の関係になるよう
にしている。
次に、その作用を説明する。
いま、図示のように固定鉄心2と可動鉄心3が
開離している状態つまり励磁コイル6の付勢前の
状態では第4図の作用説明図から明らかなように
永久磁石9の磁束Φが永久磁石9のN極−フレ
ーム7−可動鉄心3−磁性体10−永久磁石9の
S極に透過されると磁束2と永久磁石9のN極
−フレーム7−固定鉄心2−可動鉄心3−磁性体
10−永久磁石9のS極に透過される磁束φ1
に分かれる。ところが、この場合固定鉄心2と可
動鉄心3との間のギヤツプg3は充分大きいので上
記永久磁石9の磁束のほとんどはの経路の磁束
2として透過される。このことは可動鉄心3と固
定鉄心2の間に吸引力がほとんど作用しないため
ばね4の偏倚力のすべての可動鉄心3の復帰方向
の力として利用できるので弁体5による流路11
の閉塞を強力に行なうことができる。そしも、上
記の経路の磁束により可動鉄心3を永久磁石9
側に吸引することもできるので外部振動などが加
わつても可動鉄心3の復帰状態を安定して保持で
き、上記弁体5による流路11の閉塞状態も安定
にできる。
この状態から励磁コイル6を付勢すると可動鉄
心3と固定鉄心2との間に吸引力が作用し、可動
鉄心3は図示上方向へ可動され固定鉄心2に吸着
される。これにより、弁体5が開放され流路11
と12は連通される。
この場合、可動鉄心3が固定鉄心2に向け吸引
され接近するとこの間のギヤツプg3が小さくなる
ので永久磁石9による上述したの経路を通る磁
束が急激に増加するようになる。したがつて、こ
の磁束によつても上記可動鉄心3と固定鉄心2の
間に吸引力が作用するので可動鉄心3の図示上方
向への可動は更に促進され、これにより弁体6に
よる流路11の開放は速やかに行なわれる。
その後可動鉄心3が固定鉄心2に吸着されたの
は励磁コイル6の付勢を解いても永久磁石9の磁
束によりこの状態つまり弁体5の開放状態が保持
される。
この状態においては、第5図の作用説明図から
明らかなように、g2≫g3でありまたg2>g1の関係
に設定されているので永久磁石9から発生する磁
束は12となり可動鉄心3に対する吸着保持力
を増大し保持を安定させることができる。
ギヤツプg1の部分は全磁束が通過するので、で
きるだけ磁気抵抗を小さくすることが望ましく、
磁束1を増大させて可動鉄心3に対する吸着力を
増大させるためにはギヤツプg2はg1より多小大き
い方がよい。
次に、可動鉄心3を復帰させるには励磁コイル
6を上述と逆方向に付勢し上述のの経路を通る
磁束を打消すように磁束を発生させるとこのとき
の磁束の打消しにより可動鉄心3と固定鉄心2の
間の吸着が解かれ可動鉄心3はばね4により復帰
され、これにより弁体5にて流路11は再び閉塞
される。
したがつて、このような構成によれば永久磁石
により可動鉄心の復帰、動作状態を保持しつつ弁
体の閉塞、開放の各状態が得られるので、電力消
費を大巾に低減でき、これにより省エネルギー化
を図ることができる。また、特に弁体の閉塞状態
では可動鉄心の復帰用ばねの偏倚力を効果的に作
用させることができるとともに上記永久磁石によ
る可動鉄心の保持力を作用させることもできるの
で外部振動などが加わつてもかかる閉塞状態を安
定して保持することができる。また、可動鉄心の
復帰、動作状態は永久磁石の磁束により保持され
ており励磁コイルはこれらの各状態の切換を行な
うにのみ用いられるので最小限の大きさにでき、
その分装置全体を小形化することができる。さら
に構成的にも励磁コイルにフレームとともに磁性
体および永久磁石を組立てるだけなのでその組立
作業も簡単化できる利点がある。
なお、この考案は上記実施例にのみ限定されず
要旨を変更しない範囲で適宜変形して実施でき
る。例えば第2図に示すように可動鉄心3の先端
部にテーパ部31を形成しフレーム7と可動鉄心
3の間のギヤツプg2を可動鉄心3の動きにより変
えられるようにしてもよい。このようにすると、
図示のように可動鉄心3が固定鉄心2より開離し
ている状態ではギヤツプg2を最少にできるので永
久磁石9よりN極−可動鉄心3−磁性体10−S
極に透過される磁束を大きく得られ可動鉄心3の
図示状態の保持をより安定して弁体5により閉塞
を一層確実なものにでき、その後可動鉄心3が固
定鉄心2に吸着している状態ではギヤツプg2を最
大にできるので永久磁石9よりN極−フレーム7
−固定鉄心2−可動鉄心3−磁性体10−S極に
透過される磁束を大きく得られ可動鉄心3の自己
保持状態をより安定して得られる利点がある。ま
た、上述では環状の永久磁石9を用いたが、複数
の永久磁石を寄せ集め環状永久磁石と同等の効果
をもたせるようにしてもよい。さらに、上述の励
磁コイル6、磁性体10および永久磁石9の組立
を例えば第3図に示すようにボビンを用いて行な
えばより効率的に行なうこともできる。さらにま
たこの考案は省エネルギー形の他の電磁装置への
応用も可能である。
以上述べたようにこの考案によれば省エネルギ
ー化を図り得、しかも小形で安定した動作をも得
られる電磁弁装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す概略的構成
図、第2図はこの考案の他実施例を示す概略的構
成図、第3図はこの考案の異なる他実施例に用い
られるボビンを示す斜視図、第4図および第5図
はそれぞれ同実施例の作用説明図である。 1……弁本体、12,13……流路、2……固
定鉄心、3……可動鉄心、4……ばね、5……弁
体、6……励磁コイル、7……フレーム、71,
72……脚部、8……切欠部、9……永久磁石、
10……磁性体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 少くとも2個の流路を有する弁本体と、固定
    鉄心およびこの固定鉄心に接離自在な可動鉄心
    と、この可動鉄心に復帰方向の偏倚力を作用す
    るばねと、上記可動鉄心に設けられ上記弁本体
    の流路を開閉する弁体と、上記固定および可動
    鉄心の周囲に巻装された励磁コイルと、この励
    磁コイルを囲むように設けられ且つ上記固定鉄
    心が固定されるとともに切欠部を介して上記可
    動鉄心に対向されるフレームと、このフレーム
    に一方の磁極端が設けられた永久磁石と、この
    永久磁石の他方磁極端に設けられるとともに上
    記可動鉄心が挿通される中空部を有する磁性体
    とを具備し上記磁性体中空部周面と可動鉄心の
    間のギヤツプをg1、上記フレームの切欠部周面
    と可動鉄心との間のギヤツプをg2、上記可動鉄
    心と固定鉄心との開離状態でのギヤツプをg3
    したとき g3≫g2>g1 の関係に夫々のギヤツプを設定したことを特徴
    とする電磁弁装置。 (2) 上記可動鉄心は可動により上記フレームとの
    間にギヤツプg2が変化するようなテーパー部を
    有していることを特徴とする実用新案登録請求
    の範囲第1項記載の電磁弁装置。
JP14457282U 1982-09-24 1982-09-24 電磁弁装置 Granted JPS5949069U (ja)

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JPS5776804A (en) * 1980-10-30 1982-05-14 Matsushita Electric Works Ltd Polarized solenoid

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JPS49122424U (ja) * 1973-02-14 1974-10-19
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