JP2003021256A - 自己保持型直動アクチュエータ - Google Patents

自己保持型直動アクチュエータ

Info

Publication number
JP2003021256A
JP2003021256A JP2001204317A JP2001204317A JP2003021256A JP 2003021256 A JP2003021256 A JP 2003021256A JP 2001204317 A JP2001204317 A JP 2001204317A JP 2001204317 A JP2001204317 A JP 2001204317A JP 2003021256 A JP2003021256 A JP 2003021256A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plunger
yoke
self
permanent magnet
insertion opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001204317A
Other languages
English (en)
Inventor
Hikari Kawamura
光 川村
Fumitaka Yokozawa
文隆 横澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mikuni Adec Corp
Original Assignee
Mikuni Adec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mikuni Adec Corp filed Critical Mikuni Adec Corp
Priority to JP2001204317A priority Critical patent/JP2003021256A/ja
Publication of JP2003021256A publication Critical patent/JP2003021256A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetically Actuated Valves (AREA)
  • Electromagnets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】動作抵抗を低減し、確実な開閉動作を行うこと
ができる自己保持型直動アクチュエータを提供する。 【解決手段】自己保持型直動アクチュエータの一例であ
る自己保持型電磁弁は、プランジャ100と、電磁コイ
ル102と、ヨーク104と、永久磁石112とを備え
ている。プランジャ100は、ヨーク104に形成され
た挿通口110を介して、突出位置と退避位置との間で
直進移動する。プランジャ100が退避位置にあるとき
には、プランジャ100の先端面120がヨーク104
の外面よりも内側に退避し、プランジャ100とヨーク
104の挿通口110の端面との対向面積を小さくする
ことで、摺動抵抗の原因となる不要な磁束を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電磁弁とし
て利用されるものであり、プランジャ(可動部)を直進
移動させる直動アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、様々な用途で、プランジャを
直進移動させる直動アクチュエータが用いられている。
直動アクチュエータとしては、プランジャを動作させる
際には電磁コイルにより発生する電磁力を利用し、プラ
ンジャを保持する際には永久磁石の磁力を利用する、い
わゆる自己保持型直動アクチュエータが広く用いられ
る。このような自己保持型直動アクチュエータは、動作
時にしか電力を利用しないため、電力の消費が少ないと
いう利点がある。自己保持型直動アクチュエータの例と
しては、流体通路を開閉する自己保持型電磁弁が知られ
ている。
【0003】図7に、従来の自己保持型電磁弁の基本構
成を示す。図7に示した自己保持型電磁弁は、軸状部材
であるプランジャ1500と、このプランジャ1500
と直列に設けられた軸状部材である固定鉄心1506
と、この固定鉄心1506の周囲に設けられた電磁コイ
ル1502と、これらを収容する容器形状のヨーク15
04とを備えている。固定鉄心1506は、その長手方
向一端(図中上端)においてヨーク1504の図中上側
の部位に取り付けられている。プランジャ1500は、
固定鉄心1506の図中下側において長手方向に移動可
能となっている。
【0004】ヨーク1504において固定鉄心1506
と反対側の部位には、プランジャ1500をヨーク15
04の外部に突出させるための挿通口が形成されてい
る。プランジャ1500の内部には、図示しないコイル
バネが設けられており、プランジャ1500をヨーク1
504から突出する方向に付勢している。さらに、ヨー
ク1504の内側の面には、プランジャ100を外周側
から囲むように、リング形状の永久磁石1508が取り
付けられている。
【0005】ヨーク1504、固定鉄心1506および
プランジャ1500は、いずれも磁性材料により構成さ
れており、電磁コイル1502に流れる電流により生じ
る磁束の通路(磁路a)を構成している。磁路aを通る
磁束の向きは、電磁コイル1502を流れる電流の向き
によって変化する。一方、ヨーク1504、固定鉄心1
506およびプランジャ1500は、永久磁石1508
により生じる磁束の通路(磁路b)をも構成している。
磁路bを通る磁束は、常に、プランジャ1500を固定
鉄心1506に引き付けるようになっている。
【0006】プランジャ1500は、電磁コイル150
2により生じる磁束(磁路aを通るもの)と、永久磁石
1508により生じる磁束(磁路bを通るもの)と、図
示しないコイルバネの付勢力との釣り合いによって動作
する。すなわち、プランジャ1500が突出位置にある
ときには、電磁コイル1502には電流は流されてい
ず、磁路aを通る磁束は発生していない。また、プラン
ジャ1500には、磁路bを通る磁束(永久磁石150
8によるもの)が作用しているが、プランジャ1500
と固定鉄心1506とは離間しているため、プランジャ
1500を固定鉄心1506に引き付ける磁力は比較的
小さい。そのため、プランジャ1500は、コイルバネ
の付勢力により突出位置で保持される。これにより、
「閉」状態が得られる。
【0007】この閉状態から、電磁コイル1502に、
磁路bを通る磁束と同じ向きの磁束を発生する方向に電
流を流すと、プランジャ1500を固定鉄心1506に
引き付ける磁力が増加するため、プランジャ1500
は、コイルバネの付勢力に抗して固定鉄心1506に向
けて移動する。プランジャ1500が固定鉄心1506
に接触すると、両者の間の磁気抵抗が大幅に低下するこ
とからプランジャ1500を固定鉄心1506に引き付
ける磁力が増加する。そのため、電磁コイル1502の
電流を停止しても、プランジャ1500は固定鉄心15
06に吸着保持される。これにより、「開」状態が得ら
れる。
【0008】この開状態から、電磁コイル1502に、
磁路bを通る磁束と反対向きの磁束を発生する方向に電
流を流すと、プランジャ1500を固定鉄心1506に
引き付ける磁力が減少するため、プランジャ1500
は、コイルバネの付勢力によって固定鉄心1506から
離間し、突出位置に向けて移動する。これにより、再び
閉状態となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
自己保持型電磁弁では、永久磁石1508の半径方向に
おける磁力によって、プランジャ1500の円滑な動き
を妨げる摺動抵抗が増加する。このため、プランジャ1
500を突出方向に付勢するためのコイルバネを大型に
しなければならず、弁構造が大型になるという問題があ
る。
【0010】一方、このような摺動抵抗を低減するた
め、特開平10−299935号では、永久磁石の磁束
をヨークにおいてバイパスさせることで、不要な磁路c
を発生させないようにした構成が提案されている。しか
しながら、このように永久磁石の磁束をバイパスさせて
しまうと、プランジャの吸着に寄与する磁束を十分に得
ることができないため、それだけ永久磁石を大型化しな
ければならず、やはり弁構造が大型化するという問題が
ある。
【0011】同様に、自己保持型電磁弁以外の自己保持
型直動アクチュエータにおいても、動作抵抗の低減と確
実な開閉動作の確保が望まれている。
【0012】従って、本発明の目的は、動作抵抗を低減
し、確実な開閉動作を可能にする自己保持型直動アクチ
ュエータを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、プランジャと、前記プランジャを囲むように
設けられ前記プランジャの移動方向に並んで配置される
電磁コイル及び永久磁石と、前記電磁コイル及び前記永
久磁石を囲むように設けられ前記永久磁石側に前記プラ
ンジャの一端を出退可能とする挿通口を有するヨークと
を備え、前記電磁コイルに電流を流すことにより、前記
プランジャを、前記ヨークから突出した位置と、該突出
した位置から退避した位置との間で直進移動させると共
に、前記永久磁石の磁力により前記プランジャを前記退
避した位置で保持するよう構成された自己保持型直動ア
クチュエータであって、前記プランジャが前記退避した
位置にあるときの前記ヨークの挿通口の端面に対する前
記プランジャの対向面の面積が、前記プランジャが前記
突出した位置にあるときのそれよりも小となるよう構成
したことを特徴とする。
【0014】この場合において、前記プランジャが前記
退避した位置にあるときの前記プランジャの先端面が、
前記ヨークの前記挿通口の周囲における外面よりも、前
記ヨークの内側に位置することが好ましい。
【0015】更に、本発明では、前記挿通口は、永久磁
石側の前記ヨークの径が、挿通口先端側の前記ヨークの
径よりも大きくなるよう形成されていることが好まし
い。具体的には、前記ヨークの挿通口をテーパ状に形成
するか、前記ヨークの挿通口を段付きに形成することが
好ましい。
【0016】また、本発明では、プランジャの先端部
に、流路を開閉するための弁体を設けることにより、自
己保持型電磁弁を構成することができる。
【0017】本発明は、また、プランジャと、前記プラ
ンジャを囲むように設けられ前記プランジャの移動方向
に並んで配置される電磁コイル及び永久磁石と、前記電
磁コイル及び前記永久磁石を囲むように設けられ前記永
久磁石側に前記プランジャの一端を出退可能とする挿通
口を有するヨークとを備え、前記電磁コイルに電流を流
すことにより、前記プランジャを、前記ヨークから突出
した位置と、該突出した位置から退避した位置との間で
直進移動させると共に、前記永久磁石の磁力により前記
プランジャを前記退避した位置で保持するよう構成され
た自己保持型直動アクチュエータであって、前記プラン
ジャは、大径部と、該大径部の先端に設けられた小径部
又はテーパ部とを有し、前記プランジャが前記突出した
位置にあるときには、前記大径部が前記ヨークの前記挿
通口の端面に対向し、前記プランジャが前記退避した位
置にあるときには、前記小径部又はテーパ部が、前記ヨ
ークの前記挿通口の端面に対向することを特徴とする。
【0018】本発明では、プランジャの先端部に、流路
を開閉するための弁体を設けることで、自己保持型電磁
弁を構成することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に沿って詳細に説明する。以下では、自己保持型直動ア
クチュエータの一例として、自己保持型電磁弁について
説明を行うが、本発明は自己保持型電磁弁以外の自己保
持型直動アクチュエータについても同様に適用されるも
のである。図1(A)は、本発明の一実施形態における
自己保持型電磁弁の基本構成を表す断面図である。この
自己保持型電磁弁は、流体通路である弁座126を開閉
するものである。自己保持型電磁弁は、軸状部材である
プランジャ(可動鉄心)100と、プランジャ100に
対して同軸かつ直列に設けられた軸状部材である固定鉄
心106と、固定鉄心106の周囲に設けられた電磁コ
イル102と、これらを収容する容器形状のヨーク10
4とを備えている。
【0020】固定鉄心106は、その長手方向一端(図
中上端)においてヨーク104の図中上側の部位に取り
付けられている。プランジャ100は、固定鉄心106
の外周にはめ込まれた非磁性材料よりなるスリーブ11
8により保持されており、固定鉄心106の図中下側に
おいて長手方向に移動可能となっている。電磁コイル1
02は、非磁性材料よりなるコイルボビン116を介し
て、固定鉄心106の周囲に設けられている。ヨーク1
04において固定鉄心106と反対側の部位には、プラ
ンジャ100をヨーク104の外部に突出させるための
挿通口110が形成されている。なお、図1において破
線Dの左側のプランジャ100は突出状態(閉状態)を
示しており、破線Dの右側のプランジャ100は退避状
態(開状態)を示している。
【0021】プランジャ100の内部には、コイルバネ
114が設けられており、このコイルバネ114は、固
定鉄心106のプランジャ100側の面(すなわち下
面)に当接しており、プランジャ100をヨーク104
から突出する方向に付勢している。ヨーク104の内部
には、プランジャ100を外周側から囲むように、リン
グ形状の永久磁石112が取り付けられている。永久磁
石112と電磁コイル102とは、プランジャ100の
長手方向に並ぶよう配置されている。プランジャ100
の突出側の端面120(以下、先端面120とする。)
には、プランジャ100が突出位置にあるときに弁座1
26に当接してこれを閉塞する弁体122が設けられて
いる。
【0022】ヨーク104、固定鉄心106およびプラ
ンジャ100は、いずれも磁性材料により構成されてお
り、電磁コイル102を流れる電流により生じる磁束の
通路(磁路a)を構成している。磁路aを通る磁束の向
きは、電磁コイル102を流れる電流の向きによって変
化する。一方、ヨーク104、固定鉄心106およびプ
ランジャ100は、永久磁石112により生じる磁束の
通路(磁路b)をも構成している。磁路bを通る磁束
は、常に、プランジャ100を固定鉄心106に引き付
けるように作用する。
【0023】プランジャ100は、電磁コイル102に
より生じる磁束(磁路aを通るもの)と、永久磁石11
2により生じる磁束(磁路bを通るもの)と、コイルバ
ネ114の付勢力との釣り合いによって動作する。プラ
ンジャ100の動作については後述する。
【0024】図1(B)は、プランジャ100の先端面
とヨーク104との位置関係を示す図である。図1
(A)と同様、破線Dの左側はプランジャ100が突出
した状態(閉状態)、破線Dの右側はプランジャ100
が退避した状態(開状態)を表している。プランジャ1
00の先端面120は、その長手方向に直交する平坦面
となっている。プランジャ100が突出位置にあるとき
には、プランジャ100の先端面120は、挿通口11
0の周囲におけるヨーク104の外面124よりも外側
に位置している。これに対し、プランジャ100が退避
位置にあるときには、プランジャ100の先端面120
は、ヨーク104の当該外面124よりも、ヨーク10
4の内側に位置している。
【0025】このように構成したので、ヨーク104の
挿通口110の端面(内周面)Eに近接距離で対向する
プランジャ100の対向面を「対向面F」と定義する
と、閉状態における対向面Fの面積を、開状態における
対向面Fの面積よりも小さくすることができる。これ
は、プランジャ100の閉弁動作時における摺動抵抗の
原因となる、図1(A)に示した永久磁石112により
生じる磁路cを通る磁束を抑制できるようにするためで
ある。
【0026】次に、このように構成された自己保持型電
磁弁の動作について説明する。プランジャ100が突出
位置にあるときには、電磁コイル102には電流は流さ
れていず、磁路aを通る磁束は発生していない。また、
プランジャ100には、磁路bを通る磁束(永久磁石1
12によるもの)が作用しているが、プランジャ100
と固定鉄心106とは離間しているため、プランジャ1
00を固定鉄心106に引き付ける磁力は比較的小さ
い。そのため、プランジャ100は、コイルバネ114
の付勢力により突出位置で保持される。これにより、閉
状態が得られる。
【0027】この閉状態から、電磁コイル102に、磁
路bを通る磁束と同じ向きの磁束を発生する方向に電流
を流すと、プランジャ100を固定鉄心106に引き付
ける磁力が増加するため、プランジャ100は、コイル
バネ114の付勢力に抗して固定鉄心106に向けて移
動する。プランジャ100が固定鉄心106に接触する
と、両者の間の磁気抵抗が大幅に低下することからプラ
ンジャ100を固定鉄心106に引き付ける磁力が増加
する。そのため、電磁コイル102の電流を停止して
も、プランジャ100は固定鉄心106に吸着保持され
る。これにより、開状態が得られる。
【0028】この開状態から、電磁コイル102に、磁
路bを通る磁束と反対向きの磁束を発生する方向に電流
を流すと、プランジャ100を固定鉄心106に引き付
ける磁力が減少するため、プランジャ100は、コイル
バネ114の付勢力によって固定鉄心106から離間
し、突出位置に向けて移動する。これにより、再び閉状
態となる。
【0029】閉状態では、プランジャ100と固定鉄心
106とが離間しており、これらの間の磁路(空間)の
磁気抵抗が大きいため、この磁路を通る磁束が減少して
おり、プランジャ100と固定鉄心106との間の吸引
力はコイルバネ114の付勢力よりも小さくなってい
る。従って、プランジャ100は、コイルバネ114に
より、プランジャ100は突出方向に付勢された状態で
保持される。
【0030】尚、開弁動作(閉状態から開状態への移行
動作)においては、プランジャ100とヨーク104と
の対向面積(すなわち、図1(B)に示したプランジャ
100の対向面Fの面積)が大きいため、プランジャ1
00を固定鉄心106に引き付ける磁力を増加させる上
では有利である。又、閉弁動作(開状態から閉状態への
移行動作)においては、プランジャ100とヨーク10
4との対向面積が小さいため、永久磁石112により生
じる磁束のうち磁路cを通る磁束を抑制することがで
き、プランジャ100の摺動抵抗を低減することができ
る。
【0031】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、開状態において、プランジャ100の先端面120
が、ヨーク104の外面124よりも内側に位置するよ
うに構成したので、閉弁動作時には、プランジャ100
とヨーク104との対向面積を小さくすることができ、
摺動抵抗の原因となる不要な磁束を抑制することができ
る。これにより、プランジャ100の摺動抵抗が減少
し、円滑で確実な弁動作が可能になる。更に、閉弁動作
時、すなわちプランジャ100が突出位置に向けて移動
する時には、磁路cを通る磁束と、(磁路cを通る磁束
と同じ向きの)磁路aを通る磁束とによって閉弁方向
(突出方向)の吸引力が働くため、確実に閉弁しやすく
なる。
【0032】なお、図1に示した例では、開弁動作時の
プランジャ100の先端面120が、ヨーク104の外
面124と内面との間に位置しているが、この先端面1
20はヨーク104の内面よりもさらに内側に設けても
よい。
【0033】次に、本発明の第2の実施の形態および第
3の実施の形態について説明する。図2および図3は、
第2実施の形態および第3の実施の形態に係る自己保持
型電磁弁の基本構成を示す断面図である。なお、図2お
よび図3において、第1の実施の形態と同一の構成を有
する構成部品には、同一の符号を付している。また、図
2および図3では、図1に示した弁体122、スリーブ
118、コイルボビン116については、図示を省略す
る。
【0034】図2に示したように、第2の実施の形態で
は、プランジャ200は、円筒状の大径部202と、こ
の大径部202の先端側に設けられたテーパ部204と
を有している。テーパ部204は、先端に近づくにつれ
て径が小さくなるような傾斜を有している。閉状態にお
いては、大径部202がヨーク104の挿通口110の
端面Eに対向している。一方、開状態においては、大径
部202はヨーク104の外面124よりも内側に退避
し、テーパ部204がヨーク104の挿通口110の端
面Eに対向している。このように構成されているため、
開状態では、閉状態と比較して、プランジャ200にお
いてヨーク104に近接距離で対向する対向面積が小さ
くなり、従って、プランジャ200からヨーク104へ
向かう磁路c(図1)を通る磁束が抑制される。これに
より、プランジャ200の閉弁動作時における摺動抵抗
を低減することができる。
【0035】図3に示したように、第3の実施の形態で
は、プランジャ300は、大径部302と、この大径部
の先端側に設けられた小径部304とよりなる2段構造
を有している。閉状態においては、大径部302がヨー
ク104の挿通口110の端面Eに対向している。一
方、開状態においては、大径部302はヨーク104の
外面124よりも内側に退避し、小径部304がヨーク
104の挿通口110の端面Eに対向している。このよ
うに構成されているため、開状態では、閉状態と比較し
て、プランジャ300においてヨーク104に近接距離
で対向する対向面積が小さくなり、従って、プランジャ
300からヨーク104へ向かう磁路c(図1)を通る
磁束が抑制される。これにより、プランジャ300の閉
弁動作時における摺動抵抗を低減することができる。
【0036】次に、本発明の第4、第5および第6の実
施の形態について説明する。図4,図5および図6は、
第4、第5および第6の実施の形態に係る自己保持型電
磁弁の基本構成をそれぞれ示す断面図である。なお、図
4〜6において、第1の実施の形態と同一の構成を有す
る構成部品には、同一の符号を付している。また、図4
〜6では、図1に示した弁体122、スリーブ118、
コイルボビン116については、図示を省略する。
【0037】図4に示したように、第4の実施の形態で
は、ヨーク104の挿通口400が、永久磁石側のヨー
ク104の径が挿通口先端側のヨーク104の径よりも
大きくなるようなテーパを有している。すなわち、開状
態におけるプランジャ100とヨーク104の挿通口4
00との間隔が、第1の実施の形態よりも広くなるよう
構成されている。このように構成したので、上述した磁
路c(図1)を通る磁束を抑制する効果がさらに顕著に
なる。
【0038】図5に示したように、第5の実施の形態で
は、ヨーク104の挿通口500は、断面視で曲線形状
のテーパを有している。すなわち、本実施の形態では、
第4の実施の形態と同様、開状態におけるプランジャ1
00とヨーク104の挿通口500との間隔が広くなる
よう構成されている。このように構成したので、第4の
実施の形態と同様、上述した磁路c(図1)を通る磁束
を抑制する効果がさらに顕著になる。
【0039】図6に示したように、第6の実施の形態で
は、ヨーク104の挿通口600が、ヨーク104の内
側に位置する大径部604と、ヨーク104の外側に位
置する小径部602とからなる段差606を有してい
る。大径部604は、小径部602よりも直径が大き
く、開状態におけるプランジャ100とヨーク104の
挿通口600との間隔が、第1の実施の形態よりも広く
なるよう構成されている。このように構成したので、第
4及び第5の実施の形態と同様、上述した磁路c(図
1)を通る磁束を抑制する効果がさらに顕著になる。
尚、これら第4〜第6の実施の形態に係る挿通口40
0,500,600は、第2〜第3の実施の形態に係る
ヨーク104に適用してもよい。
【0040】以上、本発明の実施形態を図面に沿って説
明したが、本発明は前記実施形態において示された事項
に限定されず、特許請求の範囲及び発明の詳細な説明の
記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者がその変更
・応用を行うことができる範囲が含まれる。例えば、上
述した各実施の形態では、自己保持型電磁弁を例に取っ
て説明したが、他の自己保持型直動アクチュエータであ
ってもよい。更に、上述した各実施の形態では、プラン
ジャの先端に弁体を設けているが、プランジャの先端に
他の部材を設けた構造や、プランジャの先端に何も設け
ない構造も可能である。
【0041】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、プランジャ
が開状態から閉状態に移行するときの摺動抵抗の原因と
なる不要な磁束を弱めることができる。すなわち、摺動
抵抗を低減し、プランジャの確実な動作を可能にするこ
とができる。更に、プランジャが突出位置に向けて移動
する時には、電磁コイルに流れる電流により生じる磁束
と、永久磁石の磁束のうちヨークの挿通口の端面からプ
ランジャに向かう方向の磁束とにより、プランジャを突
出させる方向の吸引力が働くため、確実に閉弁しやすく
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る自己保持型電磁
弁の構造を示す断面図(A)およびそのプランジャの先
端部を拡大して示す断面図(B)である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る自己保持型電
磁弁の構造を示す断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る自己保持型電
磁弁の構造を示す断面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る自己保持型電
磁弁の構造を示す断面図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態に係る自己保持型電
磁弁の構造を示す断面図である。
【図6】本発明の第6の実施の形態に係る自己保持型電
磁弁の構造を示す断面図である。
【図7】従来の自己保持型電磁弁の構造を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
100 プランジャ 102 電磁コイル 104 ヨーク 106 固定鉄心 110 挿通口 112 永久磁石 114 コイルバネ 120 先端面 122 弁体 124 (ヨークの)外面 126 弁座 200 プランジャ 202 大径部 204 テーパ部 300 プランジャ 302 大径部 304 小径部 400 挿通口 500 挿通口 600 挿通口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H106 DA09 DA23 DB02 DB12 DB23 DB32 EE16 EE24 EE25 GA15 5E048 AB01 AD02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プランジャと、前記プランジャを囲むよ
    うに設けられ前記プランジャの移動方向に並んで配置さ
    れる電磁コイル及び永久磁石と、前記電磁コイル及び前
    記永久磁石を囲むように設けられ前記永久磁石側に前記
    プランジャの一端を出退可能とする挿通口を有するヨー
    クとを備え、前記電磁コイルに電流を流すことにより、
    前記プランジャを、前記ヨークから突出した位置と、該
    突出した位置から退避した位置との間で直進移動させる
    と共に、前記永久磁石の磁力により前記プランジャを前
    記退避した位置で保持するよう構成された自己保持型直
    動アクチュエータであって、 前記プランジャが前記退避した位置にあるときの前記ヨ
    ークの挿通口の端面に対する前記プランジャの対向面の
    面積が、前記プランジャが前記突出した位置にあるとき
    のそれよりも小となるよう構成したことを特徴とする自
    己保持型直動アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記プランジャが前記退避した位置にあ
    るときの前記プランジャの先端面が、前記ヨークの前記
    挿通口の周囲における外面よりも、前記ヨークの内側に
    位置することを特徴とする請求項1に記載の自己保持型
    直動アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記挿通口は、永久磁石側の前記ヨーク
    の径が、挿通口先端側の前記ヨークの径よりも大きくな
    るよう形成されていることを特徴とする請求項2に記載
    の自己保持型直動アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記ヨークの前記挿通口をテーパ状に形
    成したことを特徴とする請求項3に記載の自己保持型直
    動アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 前記ヨークの前記挿通口を段付きに形成
    したことを特徴とする請求項3に記載の自己保持型直動
    アクチュエータ。
  6. 【請求項6】 前記プランジャの先端部に、流路を開閉
    するための弁体を設けたことを特徴とする請求項1〜5
    のいずれかに記載の自己保持型直動アクチュエータ。
  7. 【請求項7】 プランジャと、前記プランジャを囲むよ
    うに設けられ前記プランジャの移動方向に並んで配置さ
    れる電磁コイル及び永久磁石と、前記電磁コイル及び前
    記永久磁石を囲むように設けられ前記永久磁石側に前記
    プランジャの一端を出退可能とする挿通口を有するヨー
    クとを備え、前記電磁コイルに電流を流すことにより、
    前記プランジャを、前記ヨークから突出した位置と、該
    突出した位置から退避した位置との間で直進移動させる
    と共に、前記永久磁石の磁力により前記プランジャを前
    記退避した位置で保持するよう構成された自己保持型直
    動アクチュエータであって、 前記プランジャは、大径部と、該大径部の先端に設けら
    れた小径部又はテーパ部とを有し、 前記プランジャが前記突出した位置にあるときには、前
    記大径部が前記ヨークの前記挿通口の端面に対向し、 前記プランジャが前記退避した位置にあるときには、前
    記小径部又は前記テーパ部が、前記ヨークの前記挿通口
    の端面に対向することを特徴とする自己保持型直動アク
    チュエータ。
  8. 【請求項8】 前記プランジャの先端部に、流路を開閉
    するための弁体を設けたことを特徴とする請求項7に記
    載の自己保持型直動アクチュエータ。
JP2001204317A 2001-07-05 2001-07-05 自己保持型直動アクチュエータ Pending JP2003021256A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001204317A JP2003021256A (ja) 2001-07-05 2001-07-05 自己保持型直動アクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001204317A JP2003021256A (ja) 2001-07-05 2001-07-05 自己保持型直動アクチュエータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003021256A true JP2003021256A (ja) 2003-01-24

Family

ID=19040809

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001204317A Pending JP2003021256A (ja) 2001-07-05 2001-07-05 自己保持型直動アクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003021256A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5949069U (ja) * 1982-09-24 1984-03-31 ケージーエス株式会社 電磁弁装置
JPH0317385U (ja) * 1989-06-29 1991-02-20
JPH0462974U (ja) * 1990-10-05 1992-05-28

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5949069U (ja) * 1982-09-24 1984-03-31 ケージーエス株式会社 電磁弁装置
JPH0317385U (ja) * 1989-06-29 1991-02-20
JPH0462974U (ja) * 1990-10-05 1992-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7874541B2 (en) Proportional solenoid and flow control valve employing thereof
JPH0559307B2 (ja)
US11398332B2 (en) Electromagnetic actuator and hydraulic pressure adjustment mechanism
JPH01266377A (ja) 電磁アクチュエータ
JP2003021256A (ja) 自己保持型直動アクチュエータ
JP4055571B2 (ja) 電磁式燃料噴射弁
JP2007019295A (ja) 電磁アクチュエータ
JPH02212685A (ja) 2位置電磁弁
WO2017131135A1 (ja) 電磁切換弁
JPH0447926Y2 (ja)
JPH0353095Y2 (ja)
JPH057848B2 (ja)
WO2023203898A1 (ja) 電磁弁
JP2023173751A (ja) 電磁弁
JPH11210430A (ja) エンジンバルブ駆動用アクチュエータ
JP2002174356A (ja) 電磁弁
JPH10299936A (ja) 3位置バルブ
JP2000130632A (ja) 電磁弁
JP2006313694A (ja) 電磁アクチュエータ及び開閉器
JPH0642665A (ja) 電磁弁
JP2000049011A (ja) ソレノイド装置
JPH0245574Y2 (ja)
JP2588221Y2 (ja) 電磁弁
JP2003194254A (ja) 電磁弁及び三方電磁弁
JP2531196Y2 (ja) 電磁弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080522

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100225

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100629