JP2588221Y2 - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JP2588221Y2
JP2588221Y2 JP1993011992U JP1199293U JP2588221Y2 JP 2588221 Y2 JP2588221 Y2 JP 2588221Y2 JP 1993011992 U JP1993011992 U JP 1993011992U JP 1199293 U JP1199293 U JP 1199293U JP 2588221 Y2 JP2588221 Y2 JP 2588221Y2
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valve
solenoid
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stopper
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栄二 比嘉
訓右 上村
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Nok Corp
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Nok Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、たとえば各種油,空圧
機器等の制御に用いられる電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の電磁弁としては、たとえ
ば図4に示すようなものがある。すなわち、この電磁弁
100は、弁体101を弁座102に対して接離自在に
設けて弁座102に開口する流路103を開閉するもの
である。
【0003】この電磁弁100の開閉は次の通りであ
る。すなわち、弁体101をソレノイド104の通電時
に電磁吸引力によって弁座102に当接させて閉弁状態
とし、ソレノイド104の非通電時に流路103からの
流体の圧力によって弁体101を弁座102から離間さ
せて開弁状態とするもので、開弁時に流体を弁体101
の背面側に流出している。
【0004】そして、開弁時において弁体101が弁座
102から離間した際に、弁体101の軸方向の動きを
規制するストッパー部105が弁体101の背面側に設
けられている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術の場合には、ソレノイド104の通電時、弁
体101は、弁座102に開口する流路103の開口面
積に対して常に流路103からの流体の圧力を受けてい
なければならない。
【0006】また、ソレノイド104を通電から非通電
とした際には、弁対101は、弁体101の軸方向の前
後に発生する差圧によりストッパー部105側へ移動す
るが、弁体101の背面側には、弁体101の背面側へ
流体を流出する上での流路としての106等が設けら
れているため、弁体101のわずかの移動後を弁体10
1の軸方向前後の差圧が小さくなり、弁体101の移動
速度が遅くなって応答性が悪くなるという問題があっ
た。
【0007】さらに、上記弁体の応答性等の要求がある
場合、リターンのためにスプリングが必要となり、電磁
弁100本体の大型化となる要因になっていた。
【0008】本考案は上記した従来技術の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、弁
体への流体の圧力の低減を図り、応答性の向上を図ると
共に、小型化を図り得る電磁弁を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案にあっては、弁体を弁座に対して接離自在に
設けて弁座に開口する流路を開閉するもので、前記弁体
をソレノイドの通電時に電磁吸引力によって弁座に当接
させて閉弁状態とし、一方、ソレノイドの非通電時に前
記流路からの流体の圧力によって弁体を弁座から離間さ
せて開弁状態とし、該弁体が弁座から離間した際の弁体
の軸方向の動きを規制するストッパー部を備えた電磁弁
において、前記弁体に軸方向に貫通する貫通孔を設け、
該貫通孔のストッパー部側の開口端部に、該開口端部を
塞ぐ伸縮部材を設けたことを特徴とする。
【0010】そして、伸縮部材は弾性体で構成されるこ
とが好適である。
【0011】
【作用】上記構成の電磁弁にあっては、弁体に軸方向に
貫通する貫通孔を設け、その貫通孔の弁体の軸方向の動
きを規制するストッパー部側の開口端部に、その開口端
部を塞ぐ伸縮部材を設けたため、ソレノイド通電時の流
体の圧力は、貫通孔内部に発生し、その流体の圧力によ
りその貫通孔の開口端部のストッパー部側に設けられた
伸縮部材は、ストッパー部の位置まで引き伸ばされスト
ッパー部にて保持される。このように、流体の圧力がス
トッパー部にて保持されるので、弁体は流体の圧力をほ
とんど受けない。したがって、ソレノイドの電磁吸引力
による弁体の弁座への締付力が向上する。
【0012】そして、ソレノイド非通電時となったと
き、伸縮部材のストッパー部の位置まで引き伸ばされた
復元力による開弁方向の力が加わることになり、弁体の
応答性が向上する。
【0013】
【実施例】以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明
する。本考案の一実施例に係る電磁弁を示す図1及び図
2において、1は電磁弁本体を示しており、この電磁弁
1は、弁体としての可動のプランジャ2を弁座であるバ
ルブシート3に対して接離自在に設けてバルブシート3
に開口する流路4を開閉するものである。
【0014】電磁弁1の概略構成は、プランジャ2と、
このプランジャ2が接離するバルブシート3と、プラン
ジャ2を駆動するためのソレノイド5と、から構成され
ている。
【0015】ソレノイド5は、ケース6と、ケース6内
に収納されているコイル7と、固定鉄心として機能する
センタポスト8と、ケース6の開口部を閉塞する磁性体
製のアッパープレート9とから成っている。
【0016】ケース6は、磁性体製で鉢状になってい
る。このケース6内に略円柱状のバルブシート3と一体
的になっている内部中空のボビン10が収納されてお
り、このボビン10にコイル7が巻きつけられている。
このときバルブシート3の一端はケース6の穴61を介
して軸方向外部へ突出しており、他端はケース6内部で
軸方向コイル7の中途部まで臨んでいる。
【0017】そして、バルブシート3の内部にはセンタ
ポスト8が埋設されている。このセンタポスト8は、径
方向外方に伸びる外向きフランジ部81を有する円筒状
部材であり、円筒部82がバルブシート3内部に埋設さ
れ、円筒部82の端面がバルブシート3の弁座面31側
に露出している。一方、外向きフランジ部81は、コイ
ル7の図中左側に位置するように配設されており、端面
がケース6の内周面に当接している。
【0018】そして、内部中空のボビン10の中空内部
に磁性体製のプランジャ2が往復動自在に軸受11を介
して挿入されており、このプランジャ2にケース6から
の磁路を案内する磁性体製で環状のアッパープレート9
が、コイル7の図中右側でケース6の開口端部側に設け
られている。
【0019】そして、アッパープレート9上にプランジ
ャ2の軸方向の動きを規制するストッパー部となるスト
ッパー12がケース6の開口端部に設けられ、アッパー
プレート9と共にかしめ固定されている。
【0020】このストッパー12には、開弁時にバルブ
シート3の流路4からの流体を外部へ流出するための孔
12Aが、プランジャ2の外周部の位置に設けられてい
る。
【0021】一方、バルブシート3には、バルブシート
3に埋設されているセンタポスト8の円筒部82の内側
にバルブシート3を軸方向に貫通する流路4が設けられ
ている。
【0022】また、プランジャ2は、磁性体製で円柱状
となっており、プランジャ2の内部においてバルブシー
ト3に設けられている流路4と同軸上に軸方向に貫通す
る貫通孔13が形成されている。この貫通孔13のバル
ブシート3側の開口端部には、バルブシート3の弁座面
31に当接する環状の当接部材21が固定されており、
一方ストッパー12側の開口端部は、プランジャ2のス
トッパー12側端面に形成された凹部22に固定された
伸縮部材である弾性体としてのダイアフラム14により
塞がれている。
【0023】このダイアフラム14は自由状態で断面略
I字となっており、プランジャ2の貫通孔13の位置す
る部分は、薄肉になっている。
【0024】そして、ソレノイド5のコイル7に通電す
ることにより、ケース6,アッパープレート9,プラン
ジャ2,センタポスト8とから閉ループの磁路が形成さ
れ、プランジャ2がバルブシート3の弁座面31に露出
しているセンタポスト8に磁気吸引され、センタポスト
8側に移動し、プランジャ2の当接部材21がバルブシ
ート3の弁座面31に当接する。このとき、バルブシー
ト3の流路4とプランジャ2の貫通孔13が連通する
が、貫通孔13のストッパー12側の開口端部を塞ぐダ
イアフラム14によって閉弁状態となる。このとき、ダ
イアフラム14は、流路4からの流体の圧力によってス
トッパー12の位置まで引き伸ばされ保持される(図2
(a)参照)。
【0025】その後、コイル7を非通電とすると、バル
ブシート3の流路4からの流体の圧力及びダイアフラム
14のストッパー12の位置まで引き伸ばされた復元力
としての弾性力によって、プランジャ2がバルブシート
3から離間し、開弁状態となり(図2(b)参照)、流
体がプランジャ2の外周部を介して、ストッパー12の
孔12Aより流出される。
【0026】上記構成の電磁弁にあっては、プランジャ
2に貫通孔13を設け、貫通孔13のストッパー12側
に、その貫通孔13を塞ぐようにダイアフラム14をプ
ランジャ2に固定することにより、ソレノイド5の通電
時の流体の圧力は、プランジャ2の貫通孔13の内部に
発生し、その流体の圧力を受けてプランジャ2の貫通孔
13のストッパー12側に固定したダイアフラム14が
たわみ、ストッパー12に接触している部分は、ストッ
パー12にて流体の圧力を受けているため、プランジャ
2本体への流体の圧力が軽減される。
【0027】したがって、プランジャ2本体は、流体の
圧力をほとんど受けないことから、従来構造での電磁吸
引力と流体の圧力を受ける部分の弁体の表面積により求
まる弁体の弁座への締付圧力で流体の気密を保てる最小
の流体圧力値(一般的には締付圧力は、流体圧力の約
1.5倍必要である。)、いわゆる限界流体圧力の向上
が出来た。
【0028】また、従来構造においては、流体の圧力に
よりプランジャ2を押し上げていたが、本実施例におい
ては、ダイアフラム14の上記復元力による弾性力によ
り開弁方向の力も加わるため、従来構造に比べて応答性
の向上が出来た。このように、復元力を利用してプラン
ジャ2をリターンすることができるので、従来のように
リターンのためのスプリングが不要となり、小型化も図
ることができる。
【0029】尚、その他として、バルブ閉時にダイアフ
ラム14がたわみ、ストッパー12と接触する部分を増
すことによりバルブ閉方向の力が発生し、しいては吸引
力を小さく出来る。よって、吸引力及びプランジャ2の
引戻し力をバランスさせることにより最適形状が得られ
る。
【0030】図3には、本考案の他の実施例が示されて
いる。上記実施例では伸縮部材としてダイアフラム14
を用いたが、この実施例ではベローズ14Aを用いたも
のである。その他の構成および作用については第1実施
例と同一なので、同一の構成部分については同一の符号
を付して、その説明は省略する。
【0031】尚、伸縮部材としては、上記各実施例で示
したようなものに限るものでなく、伸び縮み可能な構成
の部材であれば良い。
【0032】
【考案の効果】本考案は、以上の構成および作用を有す
るもので、弁体に軸方向に貫通する貫通孔を設け、その
貫通孔の、弁体の軸方向の動きを規制するストッパー部
側の開口端部に、その開口端部を塞ぐ伸縮部材を設けた
ため、ソレノイド通電時の流体の圧力は、貫通孔内部に
発生し、その流体の圧力によりその貫通孔の開口端部の
ストッパー部側に設けられた伸縮部材は、ストッパー部
の位置まで引き伸ばされストッパー部にて保持される。
このように、流体の圧力がストッパー部にて保持される
ので、弁体は流体の圧力をほとんど受けない。したがっ
て、ソレノイドの電磁吸引力による弁体の弁座への締付
力が向上し、確実に閉弁することができる。
【0033】そして、ソレノイド非通電時となったと
き、伸縮部材のストッパー部の位置まで引き伸ばされた
復元力による開弁方向の力が加わるので、弁体の応答性
が向上する。このように、復元力を利用して弁体のリタ
ーンとすることができるので、従来のようにスプリング
が不要となり、装置の小型化も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例に係る電磁弁の全体縦
断面図である。
【図2】図2は図1の電磁弁の要部拡大縦断面図であ
り、同図(a)はソレノイド通電時の状態を示すもの
で、同図(b)はソレノイド非通電時の状態を示すもの
である。
【図3】図3は本考案の他の実施例に係る電磁弁の要部
縦断面図である。
【図4】図4は従来の電磁弁の全体縦断面図である。
【符号の説明】
1 電磁弁 2 プランジャ(弁体) 21 当接部材 22 凹部 3 バルブシート(弁座) 31 弁座面 4 流路 5 ソレノイド 6 ケース 61 穴 7 コイル 8 センタポスト 81 外向きフランジ部 82 円筒部 9 アッパープレート 10 ボビン 11 軸受 12 ストッパー(ストッパー部) 12A 孔 13 貫通孔 14 ダイアフラム(伸縮部材) 14A ベローズ(伸縮部材)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁体を弁座に対して接離自在に設けて弁
    座に開口する流路を開閉するもので、前記弁体をソレノ
    イドの通電時に電磁吸引力によって弁座に当接させて閉
    弁状態とし、一方、ソレノイドの非通電時に前記流路か
    らの流体の圧力によって弁体を弁座から離間させて開弁
    状態とし、該弁体が弁座から離間した際の弁体の軸方向
    の動きを規制するストッパー部を備えた電磁弁におい
    て、 前記弁体に軸方向に貫通する貫通孔を設け、該貫通孔の
    ストッパー部側の開口端部に、該開口端部を塞ぐ伸縮部
    材を設けたことを特徴とする電磁弁。
  2. 【請求項2】 伸縮部材は弾性体にて構成される請求項
    1に記載の電磁弁。
JP1993011992U 1993-02-23 1993-02-23 電磁弁 Expired - Lifetime JP2588221Y2 (ja)

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JP1993011992U JP2588221Y2 (ja) 1993-02-23 1993-02-23 電磁弁

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JPH0665670U JPH0665670U (ja) 1994-09-16
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