JP2594330Y2 - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JP2594330Y2
JP2594330Y2 JP1993040127U JP4012793U JP2594330Y2 JP 2594330 Y2 JP2594330 Y2 JP 2594330Y2 JP 1993040127 U JP1993040127 U JP 1993040127U JP 4012793 U JP4012793 U JP 4012793U JP 2594330 Y2 JP2594330 Y2 JP 2594330Y2
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和宏 太田
健利 望月
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、流路の開閉、切換に用
いられる電磁弁に関し、特に、コイルを収容する磁性体
のコイルケースの一端を弁を収容する弁支持体に固着
し、同ケースの他端にはコイルの中空部に臨む固定コア
を連設し、コイルの中空部に非磁性体で閉塞端壁を有す
るカップ状のシール筒を配設し、またこのシール筒内に
は、コイルの励磁により前記閉塞端壁を介し固定コアに
吸着されて弁の可動部材を作動する可動コアを配設した
電磁弁の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】かゝる電磁弁は、例えば実公平5−21
847号公報に開示されているように、既に知られてお
り、それを図4に示す。同図から明らかなように、コイ
ル05を収容するコイルケース06の一端には、弁支持
体010に接合されるヨーク体09が一体に形成されて
いる。コイル05の中空部に配設されるシール筒08は
開放端にフランジ08bを有し、このフランジ08bを
シール部材018を介してヨーク体09の内側面に当接
させている。また可動コア025はシール筒08の内周
面に摺動自在に嵌合され、この可動コア025に連設さ
れた弁体014(弁の可動部材)と協働する弁座体01
2(弁の固定部材)は弁支持体010に装着される。
【0003】このような構成によれば、シール筒08及
びシール部材018によりコイル05の中空部を液密に
して可動コア025側からコイル05側への流体の漏洩
を防止することができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成には次のような欠点がある。
【0005】 ヨーク体09には、シール部材018
を装着する環状溝が形成されるため、ヨーク体09に形
成される磁路にシール部材018が介入して、ヨーク体
09の磁気抵抗を増加させ、吸引力を低下させる。
【0006】 可動コア025の摺動をシール筒08
の内周面で案内するようにしたことから、ヨーク体09
及び可動コア025間に大なる空隙を設けざるを得ず、
この空隙によりヨーク体09及び可動コア025間の磁
気抵抗が増加し、吸引力を低下させる。
【0007】 弁体014はシール筒08に嵌合した
可動コア025に連結され、弁座体012は弁支持体0
10に装着されるので、弁体014及び弁座体012の
同軸精度を確保することが困難である。
【0008】本考案は、このような従来の欠点をすべて
解消した前記電磁弁を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、弁支持体に装着された弁の固定部材に、
シール筒の内周面にシール部材を介して嵌合する磁性体
の案内筒を連設し、この案内筒をヨーク体を介してコイ
ルケースの一端に接続し、この案内筒の内周面に可動コ
アを摺動自在に嵌合したことを第1の特徴とする。
【0010】また本考案は、上記特徴に加えて、シール
筒の閉塞端壁に、可動コアが固定コアへの吸着時に当接
する小突起を形成したことを第2の特徴とする。
【0011】
【実施例】以下、図面により本考案の実施例について説
明する。
【0012】図1及び図2は本考案をスプール型の電磁
弁に適用した第1実施例を示す。図1において、電磁弁
1は、電磁アクチュエータ2と弁ユニット3とからなっ
ている。その電磁アクチュエータ2は、ボビン4に巻装
されたコイル5と、これを収容する磁性体のコイルケー
ス6とを備える。コイルケース6は一端に閉塞端壁6a
を有すると共に他端を開放した有底円筒状をなしてお
り、その閉塞端壁6aの中心部は中空のカップ状をなす
固定コア7に形成される。即ち、コイルケース6及び固
定コア7はプレス加工により一体成形される。そして、
その固定コア7はコイル5の中空部に突入するようボビ
ン4の内周面にその中間深さまで嵌合される。またボビ
ン4の残余の内周面にはシール筒8が嵌合される。この
シール筒8は合成樹脂、ステンレス鋼等から成形された
非磁性体であって、一端に閉塞端壁8aを有するカップ
状をなし、その閉塞端壁8aは前記固定コア7の端面に
重ねられる。閉塞端壁8aには、その内面に突出する1
または複数個の小突起31が形成される(図2参照)。
【0013】コイルケース6の開放端には非磁性体のヨ
ーク体9が接合され、これによってボビン4及びシール
筒8がコイルケース6内に保持される。
【0014】また弁ユニット3は、外周に複数の接続ポ
ートP1 〜P5 を有する弁支持体10と、その接続ポー
トP1 〜P5 の連通、遮断を制御するスプール弁15と
からなっており、その弁15は、弁支持体10の有底円
筒状ハウジング孔11に装着される弁筒12(固定部
材)と、この弁筒12の弁孔13に摺動自在に密合する
スプール弁体14(可動部材)とを備える。弁支持体1
0は非磁性体であって、その一端には、コイルケース6
の開放端のフランジ6bが前記ヨーク体9を挟んだ状態
でボルト16により固着される。
【0015】弁筒12は磁性体であって、その一端は、
段部19を形成しつゝ突出する案内筒17が一体に形成
され、この案内筒17は、前記ヨーク体9に接しつゝそ
れを貫通して前記シール筒8の内周面にシール部材18
を介して嵌合される。したがって案内筒17は、ヨーク
体9を介してコイルケース6に接続される。また弁筒1
2は、段部19をヨーク体9に当接させた状態で保持さ
れるもので、その保持のために、ハウジング孔11の底
部に画成された油室20には、弁筒13をヨーク体9側
へ付勢する保持ばね21が収納される。
【0016】案内筒17には、シール筒8内に開口する
案内孔22が形成されており、この案内孔22は段部2
3を介して前記弁孔13に連なる。また弁筒12には、
前記弁孔13を前記接続ポートP1 〜P4 に連通する複
数の通孔H1 〜H4 が設けられる。
【0017】図示例ではスプール弁体14は磁性体であ
って、その一端には、前記案内筒17に摺動自在に嵌合
する可動コア25が小径の頸部26を介して一体に連設
され、この可動コア25は前記シール筒8の閉塞端壁8
aを挟んで固定コア7に対向する。
【0018】頸部26のスプール弁体14側端部には前
記段部23に当接するサークリップがストッパ27とし
て係止され、このストッパ27を前記段部23との当接
方向へ付勢する戻しばね28がシール筒8及び可動コア
25間に縮設される。而して、ストッパ27が段部23
に当接するとき、可動コア25とシール筒8の閉塞端壁
8a(正確には小突起31)との間に弁ストロークに対
応するエアギャップが生じる。
【0019】スプール弁体14及び可動コア25には、
それらの中心を貫通する一連の縦孔29が穿設され、ま
た頸部26には、縦孔29と交差する十字状の横孔30
が頸部26外周面に開口するように穿設される。
【0020】尚、前記油室20は接続ポートP5 を介し
て図示しないリザーバに連通される。
【0021】次にこの実施例の作用について説明する。
【0022】コイル5に通電すれば、その励磁により生
じた磁束が、図1に矢印で示すように、コイルケース
6、ヨーク体9、案内筒17、可動コア25、固定コア
7、コイルケース6へと順次走り、それに伴い生じた吸
引力により可動コア25が固定コア7に吸着されるの
で、それと同時にスプール弁体14が作動して接続ポー
トP1 〜P5 の連通、遮断状態が切換えられる。
【0023】このとき、固定コア7及び可動コア25間
には非磁性体のシール筒8の閉塞端壁8aが介在してい
るので、次にコイル5が消磁されたとき、固定コア5及
び可動コア7間の残留磁気は上記閉塞端壁8aにより早
期に解消される。また可動コア25は、固定コア7への
吸着時、閉塞端壁8aの小突起31に当接するので、そ
れらの当接面積は極めて小さく、それらの当接面間に介
在する油の粘着力も極めて小さいものとなる。以上の結
果、コイル25が消磁されると、可動コア25は戻しば
ね28の弾発力をもって直ちに後退してスプール弁体1
4を原位置に素早く復帰させることができる。
【0024】このような可動コア25及びスプール弁体
14の作動中、シール筒8内部、案内筒17内部及びハ
ウジング孔11の油室20の相互間では、可動コア25
及びスプール弁体14の縦孔29及び横孔30を通して
流体が流通するので、可動コア25等の作動は流体に何
等妨げられない。
【0025】しかもシール筒8内部は、その内周面とそ
れに嵌合する案内筒17との間に介装したシール部材1
8により液密が保たれているので、可動コア25側から
コイル5側への流体の漏洩を防ぐことができる。
【0026】また可動コア25は、ヨーク体9に接続し
た磁性体の案内筒17に摺動自在に嵌合しているので、
ヨーク体9及び可動コア25間には磁気抵抗となる大な
る空隙が介在せず、また前記シール部材18はヨーク体
9及び可動コア25間での磁路の形成を何等妨げないか
ら、全体として磁気抵抗が極めて小さく、両コア7,2
5間に大なる吸引力を発生させることができる。
【0027】さらに、可動コア25の摺動を案内する案
内筒17は、スプール弁体14と協働する弁筒12に連
設されているので、可動コア25、スプール弁体14、
及び弁筒12の同軸性を高精度に得ることができ、スプ
ール弁体14を弁筒12内でスムーズに作動させること
ができる。
【0028】図3は本考案の第2実施例を示す。同図に
おいて、電磁弁1の電磁アクチュエータ2は、コイルケ
ース6の端壁6a中心部に、それと別体の固定コア7を
固着した点を除けば前実施例の電磁アクチュエータ2と
同様の構成である。
【0029】一方、弁ユニット3の弁支持体10には開
閉弁115が設けられる。この開閉弁115は、弁支持
体10のハウジング孔11に装着された弁座体112
(固定部材)と、この弁座体112の中心部の弁座32
に対し開閉動作をする環状弁体114(可動部材)とか
ら構成され、その弁体114の開閉により弁支持体10
の第1ポートP11と弁座体112の第2ポートP12間の
連通、遮断が行われる。
【0030】弁座体112には案内筒17が一体に形成
され、その案内筒17は前実施例と同様に、シール部材
18を介してシール筒8の内周面に嵌合すると共に、ヨ
ーク体9を介してコイルケース6に接続される。また弁
体114は、案内筒17に摺動自在に嵌合する可動コア
25に突設された弁杆33に固着される。
【0031】その他の構成は前実施例と同様であり、前
実施例と対応する部分にはそれと同一の符号を付す。
【0032】而して、この実施例においては、可動コア
25の往復動により開閉弁115を開閉作動させる点を
除けば、前実施例と同様の作用効果を奏する。
【0033】上記各実施例においては、本考案の要旨を
逸脱することなく種々の設計変更が可能である。例え
ば、ヨーク体9を案内筒17に一体に形成することもで
きる。またシール筒8の端壁8aの小突起31は、図示
のような円形に限らず、十字形など自由に形状を選ぶこ
とができる。
【0034】
【考案の効果】以上のように本考案の第1の特徴によれ
ば、弁支持体に装着された弁の固定部材に、シール筒の
内周面にシール部材を介して嵌合する磁性体の案内筒を
連設し、この案内筒をヨーク体を介してコイルケースの
一端に接続し、この案内筒の内周面に可動コアを摺動自
在に嵌合したので、ヨーク体及び可動コア間から磁気抵
抗となる大なる空隙を排除することができ、その上、ヨ
ーク体及び可動コア間の磁路にシール部材を介入させな
いで済む。したがってヨーク体及び可動コア間に磁束が
効率良く通り、固定及び可動コア間に生じる吸引力の増
大を図ることができる。また可動コアの摺動を案内する
案内筒が弁の固定部材に連設されたことから、可動コ
ア、弁の可動部材及び弁の固定部材の同軸性を高精度で
確保して、弁をスムーズに作動させることができる。
【0035】また本考案の第2の特徴によれば、シール
筒の閉塞端壁に、可動コアが固定コアへの吸着時に当接
する小突起を形成したので、固定及び可動コア間の残留
磁気の解消と共に、可動コアの前記閉塞端壁への流体に
よる粘着をも防止することができ、コイルの消磁時、可
動コアの往動を素早く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の縦断面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】本考案の第2実施例の縦断面図
【図4】従来の電磁弁の縦断面図
【符号の説明】 1 電磁弁 5 コイル 6 コイルケース 7 固定コア 8 シール筒 8a 閉塞端壁 9 ヨーク体 10 弁支持体 12,112 弁の固定部材 14,114 弁の可動部材 15,115 弁 17 案内筒 18 シール部材 25 可動コア 31 小突起

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル(5)を収容する磁性体のコイル
    ケース(6)の一端を弁(15,115)を収容する弁
    支持体(10)に固着し、同ケース(6)の他端にはコ
    イル(5)の中空部に臨む固定コア(7)を連設し、コ
    イル(5)の中空部に非磁性体で閉塞端壁(8a)を有
    するカップ状のシール筒(8)を配設し、またこのシー
    ル筒(8)内には、コイル(5)の励磁により前記閉塞
    端壁(8a)を介し固定コア(7)に吸着されて弁(1
    5,115)の可動部材(14,114)を作動する可
    動コア(25)を配設した電磁弁において、 弁支持体(10)に装着された弁(15,115)の固
    定部材(12,112)に、シール筒(8)の内周面に
    シール部材(18)を介して嵌合する磁性体の案内筒
    (17)を連設し、この案内筒(17)をヨーク体
    (9)を介してコイルケース(6)の一端に接続し、こ
    の案内筒(17)の内周面に可動コア(25)を摺動自
    在に嵌合したことを特徴とする電磁弁。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、シール筒
    (8)の閉塞端壁(8a)に、可動コア(25)が固定
    コア(7)への吸着時に当接する小突起(31)を形成
    したことを特徴とする、電磁弁。
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JP2006258154A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Yokohama Rubber Co Ltd:The 電磁弁

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