JP2000045932A - ソレノイドポンプ装置 - Google Patents

ソレノイドポンプ装置

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JP2000045932A
JP2000045932A JP10214460A JP21446098A JP2000045932A JP 2000045932 A JP2000045932 A JP 2000045932A JP 10214460 A JP10214460 A JP 10214460A JP 21446098 A JP21446098 A JP 21446098A JP 2000045932 A JP2000045932 A JP 2000045932A
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core
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pump housing
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了治 山崎
Motoyasu Nakamura
元泰 中村
Takaomi Shirase
隆臣 白勢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】可動コアを固定コア側に吸引する電磁力をコイ
ルが発揮するソレノイドと、可動コアに同軸に連接され
るプランジャがポンプハウジング内に摺動可能に嵌合さ
れるポンプとで構成されるソレノイドポンプ装置におい
て、ポンプの作動性を確保しつつ、ポンプハウジングお
よびプランジャを低コストの材料で形成することを可能
とする。 【解決手段】円筒状に形成される固定コア30および可
動コア31を囲繞してコイル32が配置され、表面に硬
化処理が施される炭素鋼製のポンプハウジング8が一端
に結合される接続筒部33の他端が、可動コア31とは
反対側で固定コア30の端部に同軸にかつ一体に連設さ
れ、固定コア30に軸方向移動可能に挿通される非磁性
材料製のロッド48の一端が、表面に硬化処理が施され
る炭素鋼製のプランジャ9に同軸に当接され、ロッド4
8の他端が可動コア31に同軸に当接される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定コアと、該固
定コアに対する近接、離反が可能である可動コアと、該
可動コアを固定コア側に吸引する電磁力を発揮するコイ
ルとを備えるソレノイドと;前記固定コアに同軸にかつ
軸方向相対位置を不能として連結されるポンプハウジン
グ内に、該ポンプハウジングとの間に形成されるポンプ
室に一端を臨ませるとともに前記可動コアに他端側が同
軸に連接されるプランジャが摺動可能に嵌合されるポン
プと;で構成されるソレノイドポンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかるソレノイドポンプ装置は、
たとえば特開平6−288341号公報等により既に知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ソレノイドポンプ装置では、ポンプハウジングが、機械
的強度を増すためのカーボン繊維ならびに摺動抵抗を減
らすためのフッ素樹脂系の粉末が添加された耐熱性樹脂
により形成され、プランジャが、表面硬度を増すための
硬質クロームまたは液体軟窒化処理が施されたステンレ
ス材により形成されているが、耐熱性樹脂にカーボン繊
維が添加された材料は一般的に値段が高く、しかも加工
コストも増大してしまう。
【0004】このような問題を解決するために、ポンプ
ハウジングおよびプランジャを、硬化処理が施された炭
素鋼により形成することが考えられるが、上記従来のも
のでは、固定コア内にポンプハウジングおよびプランジ
ャが配置されている。そのため、上記従来のポンプハウ
ジングと同様の配置のままで、硬化処理が施された炭素
鋼によりポンプハウジングおよびプランジャを形成した
のでは、ポンプハウジングおよびプランジャに固定コア
側からの磁界による影響が及び、ポンプハウジングおよ
びプランジャに磁気的固着が生じて、ポンプの作動性が
悪化するおそれがある。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、ポンプの作動性を確保しつつ、ポンプハウジ
ングおよびプランジャを低コストの材料で形成すること
を可能としたソレノイドポンプ装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、固定コアと、該固定コアに対する近接、
離反が可能である可動コアと、該可動コアを固定コア側
に吸引する電磁力を発揮するコイルとを備えるソレノイ
ドと;前記固定コアに同軸にかつ軸方向相対位置を不能
として連結されるポンプハウジング内に、該ポンプハウ
ジングとの間に形成されるポンプ室に一端を臨ませると
ともに前記可動コアに他端側が同軸に連接されるプラン
ジャが摺動可能に嵌合されるポンプと;で構成されるソ
レノイドポンプ装置において、円筒状に形成される固定
コアおよび前記可動コアを囲繞して前記コイルが配置さ
れ、表面に硬化処理が施される炭素鋼製のポンプハウジ
ングが一端に結合される接続筒部の他端が、前記可動コ
アとは反対側で前記固定コアの端部に同軸にかつ一体に
連設され、前記固定コアに軸方向移動可能に挿通される
非磁性材料製のロッドの一端が、表面に硬化処理が施さ
れる炭素鋼製のプランジャに同軸に当接され、前記ロッ
ドの他端が前記可動コアに同軸に当接されることを特徴
とする。
【0007】このような構成によれば、一端にポンプハ
ウジングを結合せしめた接続筒部の他端が、可動コアと
は反対側で固定コアの端部に同軸にかつ一体に連設され
るので、少なくともポンプハウジングが固定コアから離
隔した位置に配置されることになり、また固定コアに軸
方向移動可能に挿通される非磁性材料製のロッドがプラ
ンジャに同軸に当接されるので、コイルの励磁により固
定コアに生じる磁界の影響がポンプハウジングおよびプ
ランジャに及ぶことが極力抑制される。このため、ポン
プハウジングと、該ポンプハウジングに摺動可能に嵌合
されるプランジャとが、強度および耐摩耗性の確保のた
めに表面に硬化処理が施された炭素鋼から成ることに起
因して、炭素分を比較的多く含むものであっても、固定
コア側からの磁界の影響による磁気の残留を極力抑制
し、ポンプハウジングおよびプランジャの磁気的固着が
生じることを抑制することができる。したがって、加工
性に優れ、しかも低コストである炭素鋼によりポンプハ
ウジングおよびプランジャを形成しても、ポンプの作動
性を良好に維持することが可能であり、コスト低減を図
りつつポンプの作動性を確保することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0009】図1は本発明の一実施例を示すものであ
り、このソレノイドポンプ装置は、たとえば車両用のブ
レーキ液圧制御装置に用いられるものであり、ポンプ5
と、該ポンプ5を駆動するソレノイド6とで構成され
る。
【0010】ポンプ5は、端壁7を一端に有する有底円
筒状のポンプハウジング8と、ポンプハウジング8に摺
動自在に嵌合される棒状のプランジャ9とを備える。
【0011】ポンプハウジング8は、加工性に優れた炭
素鋼にポンプハウジング8の形状に応じた加工が施され
た後に強度および耐摩耗性を確保すべく、浸炭、焼入、
焼き戻し等の硬化処理が施されて成るものであり、また
プランジャ9も、加工性に優れた炭素鋼にプランジャ9
の形状に応じた加工が施された後に強度および耐摩耗性
を確保すべく、浸炭、焼入、焼き戻し等の硬化処理が施
されて成るものである。
【0012】ポンプハウジング8における前記端壁7の
中央部には吐出口10が設けられ、プランジャ9の一端
および前記端壁7間にはポンプ室11が形成される。ま
たプランジャ9の他端は、ポンプハウジング8の他端か
ら突出するものであり、このプランジャ9の他端には、
該プランジャ9の一直径線に沿って延びるとともに両端
をプランジャ9の外面に開口せしめた吸入口12が設け
られる。さらにプランジャ9の一端中央部に設けられる
テーパ状の弁座13に一端開口部を臨ませる連通路14
がプランジャ9に同軸に設けられ、該連通路14の他端
は吸入口12に連通する。
【0013】ポンプ室11内には、連通路14の一端開
口部を閉鎖可能な吸入弁15が収納されており、該吸入
弁15は、前記弁座13と、該弁座13に着座可能な球
状の弁体16と、ポンプハウジング8の端壁7および弁
体16間に設けられて該弁体16を弁座13に着座する
方向に付勢するばね力を発揮するばね17とを備える。
【0014】この吸入弁15は、プランジャ9がポンプ
室11の容積を増大する方向(図1の右方向)に移動す
るのに伴ってポンプ室11の圧力が減圧されるのに応じ
て開弁し、吸入口12から連通路14を介してポンプ室
11にブレーキ液を吸入するが、プランジャ9がポンプ
室11の容積を減小する方向に移動するのに伴ってポン
プ室11の圧力が増圧されるのに応じて閉弁し、連通路
14からポンプ室11へのブレーキ液の流入を阻止する
働きをする。
【0015】ところで、ポンプ5は該基体18に取付け
られるものであり、該基体18には、ポンプ5のポンプ
ハウジング8を嵌合、固定するための有底の第1嵌合孔
19が設けられており、ポンプハウジング8は、その一
端部と第1嵌合孔19の閉塞端との間に吐出液室20を
形成するようにして前記第1嵌合孔19に嵌合され、ポ
ンプハウジング8の外周には第1嵌合孔19の内周面に
弾発的に接触する環状のシール部材21が装着される。
【0016】上記吐出液室20内でポンプハウジング8
には吐出弁22が装着されており、該吐出弁22は、ポ
ンプ室11に通じる吐出口10を中央部に臨ませて端壁
7の吐出液室20側の面に設けられるテーパ状の弁座2
3と、該弁座23に着座可能な球状の弁体24と、ポン
プハウジング8の一端に装着されるリテーナ26および
弁体24間に設けられて弁体24を弁座23への着座方
向に付勢するばね力を発揮するばね25とを備え、リテ
ーナ26の中央部には該リテーナ26で吐出液室20内
を区画しないようにするための連通孔27が設けられて
いる。
【0017】このような吐出弁22は、プランジャ9が
ポンプ室11の容積を増大する方向に移動するのに伴っ
てポンプ室11の圧力が減圧されるのに応じて閉弁し、
吐出液室20から吐出口10を介してポンプ室11にブ
レーキ液が流入するのを阻止するが、プランジャ9がポ
ンプ室11の容積を減小する方向に移動するのに伴って
ポンプ室11の圧力が増圧されるのに応じて開弁し、ポ
ンプ室11から吐出口10を介して吐出液室20にブレ
ーキ液を吐出する働きをする。而して基体18には、吐
出液室20に一端が通じる吐出通路28が設けられる。
【0018】ソレノイド5は、固定コア30と、該固定
コア30に対する近接、離反を可能として前記ポンプ5
のプランジャ9に同軸に連結される可動コア31と、励
磁時に可動コア31を固定コア30側に吸引する電磁力
を発揮するコイル32とを備える。
【0019】固定コア30は、加工性に優れた快削鋼等
の磁性金属により円筒状に形成されるものであり、一端
をポンプ5側に延出させた接続筒部33の他端が、可動
コア31とは反対側で固定コア30の端部に同軸にかつ
一体に連設される。この接続筒部33の一端部には、ポ
ンプ5におけるポンプハウジング8の他端が、圧入等に
より結合される。また固定コア30および接続筒部33
の連設部から半径方向外方に張出すフランジ部34が、
固定コア30および接続筒部33に一体に設けられる。
【0020】しかもポンプ5におけるプランジャ9の他
端部はポンプハウジング8の他端から突出して前記接続
筒部33内に摺動自在に嵌合されるものであり、接続筒
部33の内面には、プランジャ9の他端部外面に弾発的
に摺接する環状のシール部材35が装着される。
【0021】ところで、基体18には、ポンプハウジン
グ8を嵌合せしめた第1嵌合孔19よりも大径である第
2嵌合孔36が、両嵌合孔19,36間に環状の段部3
7を形成するようにして第1嵌合孔19と同軸に設けら
れており、第2嵌合孔36の外端は基体18の外面に開
口される。而して接続筒部33を第2嵌合孔36に嵌合
させてフランジ部34が基体18の外面に締結されるも
のであり、接続筒部33の一端部およびポンプハウジン
グ8の他端部と、第2嵌合孔36の内周面および段部3
7との間には環状室38が形成され、接続筒部33のフ
ランジ部34寄りの外面には、第2嵌合孔36の内面に
弾発的に接触する環状のシール部材39が装着される。
【0022】固定コア30および接続筒部33には、磁
性金属により円筒状に形成されるガイド部材40が嵌合
されており、該ガイド部材40の外周に設けられた環状
溝41に内端を嵌合せしめてガイド部材40の軸方向位
置を定めるピン42が、ガイド部材40の半径方向に沿
う軸線を有して固定コア30に嵌合される。而して固定
コア30および接続筒部33内での軸方向位置が定めら
れたガイド部材40の一端と、プランジャ9の他端部お
よび接続筒部33の一端部との間には、プランジャ9に
設けられている吸入口12に通じる吸入液室43が形成
され、ガイド部材40の他端位置は固定コア30から可
動コア31側に突出しないように配置される。また固定
コア30への嵌合状態でピン42の外端は固定コア30
の外面から突出することはない。
【0023】接続筒部33には、環状室38を吸入液室
43に通じさせる複数の連通路44…が設けられ、基体
18には、環状室38に一端を通じさせる吸入通路45
が設けられる。
【0024】固定コア30はガイド筒46に組付けられ
る。このガイド筒46は、一端側に前記固定コア30を
嵌合せしめる円筒部46aと、該円筒部46aの他端に
同軸に連なる有底円筒部46bとから成るものであり、
有底円筒部46bの肉厚は円筒部46aの肉厚よりも薄
く形成されるが、円筒部46aおよび有底円筒部46b
は内面を面一に連ならせるようにして一体に連設され
る。しかも固定コア30の外周には、ガイド筒46にお
ける円筒部46aの内面に弾発的に接触する環状のシー
ル部材47が装着される。
【0025】可動コア31は、固定コア30に対向して
ガイド筒46内に摺動自在に嵌合される。この可動コア
31の一端には、ポンプ5におけるプランジャ9の他端
に一端を同軸に当接させる非磁性材料製のロッド48の
他端が当接されており、該ロッド48はガイド部材40
に摺動自在に嵌合される。また吸入液室43内におい
て、プランジャ9および接続筒部33間には、プランジ
ャ9をロッド48に当接させる方向のばね力を発揮する
ばね49が設けられており、該ばね49のばね力はロッ
ド48を介して可動コア31に作用し、前記ばね49の
ばね力により可動コア31は固定コア30から離反する
方向に付勢されることになる。なお、吸入弁15におけ
るばね17のばね力もロッド48に当接させる方向でプ
ランジャ9に作用するのであるが、該ばね17のばね荷
重は前記ばね49のばね荷重に比べて小さく設定されて
いる。
【0026】可動コア31および固定コア30間には、
可動コア31が固定コア30に直接接触することによる
磁気固着により、可動コア31の固定コア30からの離
反作動が不円滑となることを防止するために、非磁性材
料から成るスペーサ50が、固定コア30から離反した
可動コア31との間に充分な間隔をあけるようにして介
装される。
【0027】ガイド筒46の円筒部46aは、合成樹脂
製のボビン51で同軸に囲繞されており、該ボビン51
にコイル32が巻装される。すなわちコイル32は、固
定コア30および可動コア31を囲繞するように配置さ
れる。
【0028】さらにボビン51およびコイル32と、ボ
ビン51からのガイド筒46の突出部とは、磁性金属か
ら成るヨーク52で覆われ、該ヨーク52はフランジ部
34に結合される。
【0029】このヨーク52は、たとえば段付きの有底
円筒状に形成されるものであり、一端を基体18の外面
に対向させてフランジ部34を嵌合せしめる第1円筒部
52aと、フランジ部34の外周縁部に接触させるよう
にして第1円筒部52aの他端から半径方向内方に張出
す第1環状段部52bと、ボビン51およびコイル32
を同軸に囲繞して第1環状段部52bの内周部に一端を
同軸に連なせる第2円筒部52cと、第2円筒部52c
の他端から半径方向内方に張出してボビン51をフラン
ジ部34との間に挟持する第2環状段部52dと、第2
環状段部52dの内周部に一端を同軸に連ならせてガイ
ド筒46のボビン51からの突出部を同軸に囲繞する第
3円筒部52eと、第3円筒部52eの他端を閉塞する
端板部52fとを備え、第1円筒部52aとフランジ部
34とが圧入等により相互に結合される。
【0030】このようなポンプ5およびソレノイド6で
構成されるソレノイドポンプ装置では、コイル32の消
磁状態にあっては、可動コア31がばね49のばね力に
より固定コア30から離反した位置(図示の位置)にあ
り、ポンプ5のプランジャ9はポンプ室11の容積を増
大する位置に移動している。またコイル32が励磁され
ると、可動コア31がばね49のばね力に抗して固定コ
ア30に近接する方向に移動し、ポンプ5のプランジャ
9はポンプ室11の容積を減小する側に押圧駆動され
る。すなわちコイル32の消磁・励磁を切換えることに
より、可動コア31が軸方向に往復作動し、それに応じ
てプランジャ9が軸方向に往復駆動され、ポンプ5がポ
ンプ作動することになる。
【0031】ところで、可動コア31および固定コア3
0間の空間、ならびにガイド筒46の閉塞端および可動
コア31間の空間がそれぞれ密閉状態であると、可動コ
ア31の往復移動に応じた前記各空間の加、減圧が生じ
て可動コア31の円滑な往復作動が阻害されることにな
る。そこで可動コア31の外面には、前記両空間間を結
ぶ連通溝53が軸方向全長にわたって設けられる。また
吸入液室43に臨むロッド48の一端面には、該ロッド
48の一直径線に沿う溝54が設けられ、可動コア31
に接触するロッド48の他端面には、該ロッド48の一
直径線に沿う溝55が設けられ、ロッド48には両溝5
4,55間を結ぶ連通孔56が同軸に設けられる。すな
わち吸入液室43は、溝54、連通孔56および溝55
を介して、可動コア31および固定コア30間の空間に
連通し、可動コア31および固定コア30間の空間は連
通溝53を介してガイド筒46の閉塞端および可動コア
31間の空間に連通している。
【0032】次にこの実施例の作用について説明する
と、ポンプ5は、ポンプ室11…に一端を臨ませたプラ
ンジャ9…がポンプハウジング8…に摺動自在に嵌合さ
れて成り、往復作動するソレノイド6が前記プランジャ
9…に同軸に連結されるものであり、ポンプ5およびソ
レノイド6の連結構造を単純化することができ、ポンプ
5およびソレノイド6の作動効率を向上することができ
る。
【0033】しかもソレノイド6は、固定コア30と、
該固定コア30に対する近接、離反を可能として前記プ
ランジャ9に同軸に連結される可動コア31と、励磁時
に可動コア31を固定コア30側に吸引する電磁力を発
揮するコイル32とを備えるものであり、ポンプ5を駆
動するアクチュエータとして低コスト化を図ることがで
きる。
【0034】また一端にポンプハウジング8を結合せし
めた接続筒部33の他端が、可動コア31とは反対側で
固定コア30の端部に同軸にかつ一体に連設されている
ので、少なくともポンプハウジング8が固定コア30か
ら離隔した位置に配置されることになる。また固定コア
30に軸方向移動可能に挿通される非磁性材料製のロッ
ド48がプランジャ9に同軸に当接されるので、コイル
32の励磁により固定コア30に生じる磁界の影響がポ
ンプハウジング8およびプランジャ9に及ぶことが極力
抑制される。このため、ポンプハウジング8と、該ポン
プハウジング8に摺動可能に嵌合されるプランジャ9と
が、強度および耐摩耗性の確保のために表面に硬化処理
が施された炭素鋼から成ることに起因して、炭素分を比
較的多く含むものであっても、固定コア30側からの磁
界の影響による磁気の残留を極力抑制し、ポンプハウジ
ング8およびプランジャ9の磁気的固着が生じることを
抑制することができる。したがって、加工性に優れ、し
かも低コストである炭素鋼によりポンプハウジング8お
よびプランジャ9を形成しても、ポンプ5の作動性を良
好に維持することが可能であり、コスト低減を図りつつ
ポンプ5の作動性を確保することができる。
【0035】一方、ポンプハウジング8とは別体である
固定コア30に嵌入、固定されるガイド部材40に、ロ
ッド48が摺動可能に嵌合されるので、固定コア30の
表面に硬化処理を施すことは不要であり、固定コア30
の加工後に該固定コア30が変形することはなく、必要
以上の加工精度で固定コア30を加工する必要もない。
【0036】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、固定コア
に生じる磁界の影響がポンプハウジングおよびプランジ
ャに及ぶことを極力抑制し、ポンプハウジングおよびプ
ランジャが、強度および耐摩耗性の確保のために表面に
硬化処理が施された炭素鋼から成ることに起因して、炭
素分を比較的多く含むものであっても、ポンプハウジン
グおよびプランジャの磁気的固着が生じることを抑制す
ることができ、コスト低減を図りつつポンプの作動性を
確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ソレノイドポンプ装置の縦断面図である。
【符号の説明】
5・・・ポンプ 6・・・ソレノイド 8・・・ポンプハウジング 9・・・プランジャ 11・・・ポンプ室 30・・・固定コア 31・・・可動コア 32・・・コイル 33・・・接続筒部 48・・・ロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白勢 隆臣 長野県上田市大字国分840番地 日信工業 株式会社内 Fターム(参考) 3H069 AA01 BB02 CC04 DD48 EE01 EE09 EE14

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定コア(30)と、該固定コア(3
    0)に対する近接、離反が可能である可動コア(31)
    と、該可動コア(31)を固定コア(30)側に吸引す
    る電磁力を発揮するコイル(32)とを備えるソレノイ
    ド(6)と;前記固定コア(30)に同軸にかつ軸方向
    相対位置を不能として連結されるポンプハウジング
    (8)内に、該ポンプハウジング(8)との間に形成さ
    れるポンプ室(11)に一端を臨ませるとともに前記可
    動コア(31)に他端側が同軸に連接されるプランジャ
    (9)が摺動可能に嵌合されるポンプ(5)と;で構成
    されるソレノイドポンプ装置において、円筒状に形成さ
    れる固定コア(30)および前記可動コア(31)を囲
    繞して前記コイル(32)が配置され、表面に硬化処理
    が施される炭素鋼製のポンプハウジング(8)が一端に
    結合される接続筒部(33)の他端が、前記可動コア
    (31)とは反対側で前記固定コア(30)の端部に同
    軸にかつ一体に連設され、前記固定コア(30)に軸方
    向移動可能に挿通される非磁性材料製のロッド(48)
    の一端が、表面に硬化処理が施される炭素鋼製のプラン
    ジャ(9)に同軸に当接され、前記ロッド(48)の他
    端が前記可動コア(31)に同軸に当接されることを特
    徴とするソレノイドポンプ装置。
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