JPH0637667U - 電磁作動装置用可動コア - Google Patents

電磁作動装置用可動コア

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JPH0637667U
JPH0637667U JP7339192U JP7339192U JPH0637667U JP H0637667 U JPH0637667 U JP H0637667U JP 7339192 U JP7339192 U JP 7339192U JP 7339192 U JP7339192 U JP 7339192U JP H0637667 U JPH0637667 U JP H0637667U
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core
movable core
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hole
movable
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JP7339192U
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睦 清水
喜典 田中
Original Assignee
日信工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】固定コアへの近接・離反を可能として該固定コ
アに対向配置される電磁作動装置用可動コアにおいて、
可動コアの加工コスト低減および磁気抜け時間の短縮を
図る。 【構成】可動コア39は、磁性材料で形成された複数枚
の板状コア片44が軸方向に積層結合されて成る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、固定コアへの近接・離反を可能として該固定コアに対向配置される 電磁作動装置用可動コアに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかる可動コアは、たとえば実開昭62−124383号公報等により 知られており、可動コア全体が電磁軟鉄により形成されるのが一般的である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記電磁軟鉄は切削性に劣るので可動コアの製作にあたっては加工 に時間がかかって加工コストの増大を招く。また可動コアを固定コア側に吸引し た励磁状態から消磁状態に切換えたときに、可動コアでは渦電流損により磁気エ ネルギーを減少させるものであるが、上記従来のように可動コア全体が一体に形 成されているものでは、渦電流損が比較的大きく、磁気抜け時間が比較的長くな る。
【0004】 本考案は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、可動コアの加工コスト低 減および磁気抜け時間の短縮に寄与し得るようにした電磁作動装置用可動コアを 提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案に従う可動コアは、磁性材料で形成された 多数枚の板状コア片が軸方向に積層結合されて成る。
【0006】
【実施例】
以下、図面により本考案の実施例について説明する。
【0007】 図1ないし図3は本考案の第1実施例を示すものであり、図1は常開型電磁弁 の縦断側面図、図2は可動コアの拡大縦断側面図、図3は図2の3−3線断面図 である。
【0008】 先ず図1において、この常開型電磁弁のケーシングCは、鉄系金属等の磁性金 属から成る第1ケース部材4と、第2ケース部材5とを相互に結合して構成され る。第1ケース部材4は、厚肉の円筒状に形成される第1継鉄部6と、第1継鉄 部6の外周に段差を介して同軸に連なる円筒状の第2継鉄部7とを一体に備え、 第2継鉄部7の端部には段部8を介して薄肉部9が設けられる。また第2ケース 部材5はキャップ状に形成されるものであり、第2継鉄部7の段部8に第2ケー ス部材5の外周縁部を当接させた状態で該外周縁部を覆うように薄肉部9をかし めることにより第1および第2ケース部材4,5が結合され、それによりケーシ ングCが構成される。
【0009】 第1ケース部材4における第1継鉄部6の中央部には、その軸線方向外端寄り に第1孔11が設けられるとともに、軸線方向内方側に向けて順に大径となるよ うにして第1孔11に連なる第2孔12、第3孔13、第4孔14、第5孔15 および第6孔16が相互間に段差をなして同軸に設けられる。而して第1孔11 には、第1孔11と同軸の弁孔17を有して基本的に円筒状に形成される弁座部 材18が圧入、固着される。
【0010】 第1ケース部材4の第1継鉄部6と、第2ケース部材5との間には、第1継鉄 部6側から順に、ボビン23に巻装されて円筒状に構成されたコイル24と、鉄 系金属等の磁性金属によりリング状に形成される継鉄部材19とが挟持される。 すなわちコイル24の軸方向両側には第1継鉄部6および継鉄部材19が配置さ れ、コイル24は第2継鉄部7で囲繞されることになる。
【0011】 第1継鉄部6および継鉄部材19は、第2継鉄部7と同軸にしてコイル24の 内方に配置される連結筒部25を介して連結されるものであり、この連結筒部2 5は、非磁性材料たとえばステンレス鋼により円筒状に形成されるとともに第1 継鉄部6にろう付けされる非磁性筒体26に、磁性材料たとえば電磁軟鉄により 非磁性筒体26と同一内、外径の円筒状に形成されるとともに第2ケース部材5 で受けるようにして継鉄部材19に嵌合される円筒状の磁性筒体27がろう付け により同軸に結合されて成るものである。しかも非磁性筒体26は、コイル24 の軸方向に沿うほぼ全長にわたる長さを有するように形成されている。
【0012】 連結筒部25の第1継鉄部6側端部には、鉄系金属等の磁性金属により円筒状 に形成される固定コア29が嵌合され、該固定コア29は、第1継鉄部6の第4 孔14および第15孔15間の段部との間にわずかな間隔をあける位置まで第5 孔15に嵌合した状態で固定される。すなわち、第1継鉄部6には、第5孔15 に対応する部分の一直径線上に一対のかしめ用凹部30が設けられており、これ らのかしめ用凹部30は第1継鉄部6の外周に設けられている環状溝31にそれ ぞれ開口される。一方、固定コア29にはそれらのかしめ用凹部30に対応する 位置で軸方向に間隔をあけた一対の係止凹部32,32が環状に設けられている 。而して固定コア29を第5孔15に軽圧入した状態で、かしめ用凹部30の閉 塞端を内方側に衝撃的に加圧することにより、第5孔15の内面の一部が両係止 凹部32,32に係合するようにかしめられることになり、それにより固定コア 29が第1継鉄部6に固定されることになる。
【0013】 弁座部材18および固定コア29間で第1継鉄部6内には弁室33が形成され るものであり、該弁室33内で第1継鉄部6には、固定コア29と同軸のリング 状である案内部材34が固定される。すなわち案内部材34は、第1継鉄部6の 第4孔14に軽圧入され、その状態で第4孔14の第5孔15側端縁をかしめる ことにより第1継鉄部6に固定されることになる。
【0014】 また案内部材34には、弁室33内を区画することを回避するために孔34a が周方向に間隔をあけた複数たとえば4個所に穿設される。さらに第1継鉄部6 には弁室33を環状溝31に連通させる連通路35が穿設されている。
【0015】 連結筒部25の第2ケース部材5側端部には、磁性筒体27内面に接触するシ ール部材36を外面に有して有底円筒状に形成されるストッパ37がその閉塞端 を第2ケース部材5に当接させるようにして嵌合され、該ストッパ37の内周に は複数たとえば4個の溝38が軸方向に延びて設けられる。
【0016】 連結筒部25内で固定コア29およびストッパ37間には可動コア39が軸方 向移動可能に収容され、固定コア29および可動コア39間には可動コア39を 固定コア29から離反する方向に付勢する戻しばね40が縮設される。
【0017】 可動コア39には、金属製ロッド42がその両端を可動コア39の軸方向両端 から突出するようにして挿通、固定されており、該ロッド42の先端部(図1の 上端部)は固定コア29を緩やかにかつ同軸に貫通するとともに案内部材34で 軸方向移動を案内されるようにして弁室33内に突入され、このロッド42の先 端部には、弁座部材18に着座して弁孔17を閉鎖可能な球状の弁体43がかし め結合される。またロッド42の後端部はストッパ37に摺動可能に嵌合される 。
【0018】 図2および図3を併せて参照して、可動コア39は、磁性材料で形成された多 数枚の板状コア片44…が、軸方向に積層結合されて成るものである。各板状コ ア片44…は、たとえば電磁軟鉄のプレス成形により、基部44aと、周方向に 90度ずつの間隔をあけた位置で基部44aに連設される4つの腕部44b…と を有して略十字状に形成される。しかも板状コア片44の各腕部44b…には、 その一面側に突出する矩形状の突部45aと、該突部45aに対応する他面側で 凹んだ矩形状の凹部45bとがそれぞれ設けられており、各突部45aがそれに 対応する凹部45bにそれぞれ圧入されることによって多数枚の板状コア片44 …の積層結合状態が確実に維持される。而して各板状コア片44…は、突部45 aをストッパ37側に配置して積層される。
【0019】 また各板状コア片44…の基部44aには矩形状の孔46がそれぞれ設けられ ており、積層結合された各板状コア片44…の孔46にロッド42が挿通、固定 される。而してロッド42は、基本的には円形の棒状であるが孔46の各面に対 応した平坦面42aを周方向4個所の外面に有するように形成されるものであり 、孔46に挿通された状態にあるロッド42は可動コア39との相対回転を阻止 された状態にある。しかもロッド42の外周において、可動コア39の軸方向両 端部に対応する位置には係合溝42b,42bが設けられており、可動コア39 の軸方向両端部をかしめてそれらの係合溝42b,42bに係合させることによ り、ロッド42と可動コア39とが一体化される。
【0020】 このような可動コア39を連結筒部25内に軸方向移動可能に収容することに より、可動コア39における各板状コア片44…の腕部44b,44b間と連結 筒部25の内面との間には、作動液の流通を許容する流通路47がそれぞれ形成 されることになる。また可動コア39が固定コア29から離反してストッパ37 に当接する際には、可動コア39を構成する多数枚の板状コア片44…のうちス トッパ37側の板状コア片44の突部45aがストッパ37に当接することにな り、ストッパ37と可動コア39との接触面積が極めて小さくなる。したがって 可動コア39が作動液を介して全面的に接触することによる固定コア29への吸 着を回避するために従来必要としていたスペーサを不要とすることができる。
【0021】 次にこの第1実施例の作用について説明すると、コイル24の消磁時には可動 コア39は戻しばね40のばね力により固定コア29から離反した位置にあり、 弁体43は弁座部材18から離反して弁孔17を開放した開弁状態にある。この 開弁状態でコイル24を励磁すると、継鉄部材19、磁性筒体27、可動コア3 9、固定コア29、第1継鉄部6および第2継鉄部7と経由する磁束が生じ、可 動コア39が固定コア29側に吸着され、弁体43を弁座部材18に着座させて 弁孔17を閉じ、閉弁状態を得ることができる。
【0022】 このような常開型電磁弁において、可動コア39は、磁性材料により略十字状 に形成された多数枚の板状コア片44…が軸方向に積層結合されて成るものであ り、軽量である。そのため、可動コア39を軸方向に駆動するための力が比較的 小さくてすみ、コイル24および戻しばね40の小型化を図ることができ、その 結果、常開型電磁弁の小型化が可能となる。
【0023】 また板状コア片44…は、切削性に劣る電磁軟鉄から成るものであるが、各板 状コア片44…はプレス成形により形成可能であるので、切削加工が不要であり 、加工工数の低減に寄与することができる。
【0024】 さらに各板状コア片44…の腕部44b,44b間に作動液を流通させるため の流通路47がそれぞれ形成されるので、可動コア39に切削加工を施して流通 路を形成することが不要となり、切削に伴うばりの発生もない。
【0025】 ところでコイル24を励磁状態から消磁状態に切換えたときに、可動コア39 では渦電流損により磁気エネルギーを減少させるものであるが、可動コア39が 多数枚の板状コア片44…を積層結合して形成されていることにより、渦電流損 を小さくして磁気抜き時間の短縮を図り、応答性の向上を図ることができる。
【0026】 図4は本考案を常閉型電磁弁に適用したときの第2実施例を示すものであり、 連結筒部25には蓋部材5で受けられるようにして有底円筒状の固定コア29′ が嵌合され、該固定コア29′の外面には連結筒部25の磁性筒体27内面に接 触するシール部材36′が装着される。また複数の板状コア片44…を軸方向に 積層結合して成る可動コア39は、突部45aを固定コア29′側として連結筒 部25内に移動可能に収容され、固定コア29′で軸方向移動を案内されるよう にして可動コア39に挿通、固定されたロッド42には、弁座部材18に着座し て弁孔17を閉鎖可能な球状の弁体43が固定され、固定コア29′および可動 コア39間には可動コア39を固定コア29′から離反する方向に付勢する戻し ばね40が縮設される。
【0027】 この第2実施例によれば、コイル24が消磁されている状態では戻しばね40 のばね力により可動コア39′は、弁体43で弁孔17を閉鎖するように固定コ ア29′から離反しており、コイル24を励磁すると、可動コア39が固定コア 29′側に吸引されることにより弁体43が弁孔17を開放する。
【0028】 而して可動コア39が、多数枚の板状コア片44…を積層結合して成るもので あるので、上記第1実施例と同様の効果を奏することができる。
【0029】 以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案は上記実施例に限定されるもので はなく、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案を逸脱することなく種々の 設計変更を行なうことが可能である。
【0030】
【考案の効果】
以上のように本考案に従う可動コアは、磁性材料で形成された多数枚の板状コ ア片が軸方向に積層結合されて成るので、板状コア片をプレス成形等で形成する ことができて加工時間の短縮ひいては加工コストの低減を図ることができるとと もに、磁気抜け時間の短縮を図り、応答性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の常開型電磁弁の縦断側面図であ
る。
【図2】可動コアの拡大縦断側面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】第2実施例の常閉型電磁弁の縦断側面図であ
る。
【符号の説明】
29,29′ 固定コア 39 可動コア 44 板状コア片

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定コア(29,29′)への近接・離
    反を可能として該固定コア(29,29′)に対向配置
    される電磁作動装置用可動コアにおいて、磁性材料で形
    成された多数枚の板状コア片(44)が軸方向に積層結
    合されて成ることを特徴とする電磁作動装置用可動コ
    ア。
JP7339192U 1992-10-21 1992-10-21 電磁作動装置用可動コア Pending JPH0637667U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017008975A (ja) * 2015-06-18 2017-01-12 三菱重工業株式会社 ポペット弁、油圧機械および再生エネルギー型発電装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63285379A (ja) * 1987-05-15 1988-11-22 Ckd Controls Ltd 油浸型ソレノイドのプランジヤ

Patent Citations (1)

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