JP3975941B2 - 電磁駆動装置 - Google Patents

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    • H01F41/024Manufacturing of magnetic circuits made from deformed sheets

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スプール弁のスプールなどの作動部材を直線的に往復動させるための電磁駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スプール弁のスプールなどを往復動させるための電磁駆動装置には、磁性体からなる第1のソレノイドハウジング(コア)と第2のソレノイドハウジング(ヨーク)を、間に非磁性部(エアギャップまたは非磁性体)をおいて同軸的に配置してステータを形成し、このステータに形成した嵌合孔内にプランジャを進退可能に支持し、ソレノイドハウジングをソレノイドにより磁化させてプランジャをスプリングに抗して軸線方向に移動させることにより、ソレノイドハウジングに取り付けられたスプール弁のスプールを往復動させるようにしたものがある。このようなプランジャを嵌合孔内に摺動可能に案内支持するステータでは、ヨークとコアの内径はきわめてシビアな同軸度が必要となるので、ヨークとコアは非磁性体からなるスリーブの両端に嵌合固定した後に、その内径を加工するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
またこのようなプランジャを摺動可能に案内支持するステータを磁性体により一体成形された筒状の固定コアとし、この固定コアの中間部でプランジャと径方向に対向する位置の外壁を機械的強度を損なわない程度に切削して薄肉の環状部位を形成し、この環状部位にはさらに複数の貫通孔を形成することにより、磁路面積を減少させ磁気抵抗を増大させて、非磁性部に相当する部分を形成する技術がある(例えば、特許文献2参照)。あるいはまた、圧造により磁性材としたSUSパイプの一部を部分焼き入れすることにより、中間部に非磁性部を有するステータを形成することも考えられる。
【0004】
【特許文献1】
特開平1−242884号公報(第1頁右下欄第10行〜第2頁右上欄第14行目、第1図および第2図)。
【0005】
【特許文献2】
特開2001−263521公報(段落〔0017〕、〔0018〕、段落〔0026〕、図1、図2)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら特許文献1の技術は、部品点数が多くなり、また嵌合部の加工や圧入嵌合などの加工、および嵌合固定後のプランジャ嵌合孔の仕上げ加工を必要とするので、生産コストが上昇するという問題がある。特許文献2に記載の技術によれば生産コストの問題は解決できるが、環状部位は薄肉とし複数の貫通孔を設けて磁気抵抗を増大させてはいるものの、環状部位を通って磁束が漏洩することは避けられないのでプランジャに作用する磁気的吸引力が低下するという問題が生じる。また磁性材としたSUSパイプの一部を部分焼き入れする技術は、特殊な加工を必要とするので、生産コストの上昇を避けることはできない。
【0007】
本発明は、生産性の高いプレス加工により成形できる複数の環状素板を同軸的に重ねて電磁駆動装置のステータを形成することにより、このような各問題を解決することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このために、本発明による電磁駆動装置は、非磁性部を間において互いに同軸的に直列配置されたコア部およびヨーク部を有するステータ本体と、このステータ本体内であってヨーク部もしくはコア部の少なくとも一方に形成された内孔により摺動自在に案内支持されて一方向に弾性的に付勢されたプランジャと、ステータ本体を励磁してプランジャを弾性的付勢力に抗して軸線方向に移動させる電磁コイルよりなる電磁駆動装置において、ステータ本体は、磁性材よりなりコア部を形成する複数のコア部環状素板と、磁性材よりなりヨーク部を形成する複数のヨーク部環状素板と、非磁性材よりなり非磁性部を形成する複数の非磁性部環状素板を、各環状素板が互いに同軸的となるように重ねて一体的に連結したものであることを特徴とする
ものである。
【0009】
前項に記載の電磁駆動装置は、ステータ本体の各環状素板は、環状の本体部と、この本体部から表面側が突出し裏面側が凹むように打ち出し成形された複数の打ち出し部よりなるものとし、互いに当接する各環状素板は、一方の環状素板の打ち出し部の突出した表面側が他方の環状素板の打ち出し部の凹んだ裏面側内に嵌着されて互いに一体的に連結されるようにすることが好ましい。
【0010】
前2項に記載の電磁駆動装置は、一体的に連結された各環状素板よりなるステータ本体の内孔に仕上げ加工を施すことが好ましい。
【0011】
【発明の作用および効果】
上述のように、本発明によれば、ステータ本体を形成する複数の環状素板は、板材をプレスにより打ち抜き加工することにより得られるので低コストであり、また磁性体よりなるコア部とヨーク部の間の非磁性部は、磁性材よりなる複数のコア部環状素板と複数のヨーク部環状素板の間に非磁性材よりなる複数の非磁性部環状素板を挟んで重ねるだけで簡単かつ完全に形成でき、これによりコア部とヨーク部の間の磁束の漏洩は防止される。従って非磁性部を間において互いに同軸的に直列配置されたコア部およびヨーク部を有するステータ本体の製造コストが低下されるので、電磁駆動装置の製造コストも低下され、またコア部とヨーク部の間の磁束の漏洩により、プランジャに対する磁気的吸引力が低下することもない。
【0012】
請求項2の発明によれば、突出した表面側と凹んだ裏面側が互いに嵌着されて各環状素板を同軸的に一体的に連結する打ち出し部は、プレスによる打ち抜き加工で環状素板を形成する際に同時に成形することが可能であるので、この打ち出し部の成形は実質的に余分のコストを生じることなく行うことができ、これにより製造コストが増大することはない。
【0013】
また請求項3の発明によれば、内孔に仕上げ加工を施すことにより、内孔に対するプランジャの摺動を円滑にできるとともにプランジャとの隙間を最少にして、電磁駆動装置の性能を向上させることができる。しかもプレスによる打ち抜きで得られる環状素板の内孔は、元々ある程度の精度を有しており、この仕上げ加工に必要な取り代は僅かで足りるので、これに要する加工費の増加は僅かである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、図1〜図5に示す実施の形態により、本発明による電磁駆動装置の説明をする。この実施の形態は、本発明を車両の電子制御式自動変速機のオイルパンの内部に設ける電磁弁に適用したものであり、電磁駆動装置10は、同軸的に設けられた弁部(作動装置)20のスプール(作動部材)24を直線的に往復動させるものである。
【0015】
主として図1および図2に示すように、電磁駆動装置10は、多数の環状素板15a1〜15a3,15b,15cを同軸的に重ねて一体的に連結したステータ本体11と、このステータ本体11を覆うとともにその両端を磁気的に接続する磁性体のカバー16と、プランジャ17と、電磁コイル18よりなるものである。ステータ本体11は、非磁性部14を間において互いに同軸的に直列配置されたコア部12およびヨーク部13よりなるもので、その外形はヨーク部13の後端から非磁性部14を通ってコア部12の前端部近くまでは一定の直径であり、コア部12の前端部にはフランジ部11dが形成されている。またステータ本体11には、中心線に沿って、ヨーク部13の後端から非磁性部14を通ってコア部12の途中までは一定直径の内孔11aが形成され、それからコア部12の前端までは内孔11aよりも小径の中心孔11cが同軸的に形成されている。
【0016】
プランジャ17は全体が磁性体よりなるもので、ステータ本体11の内孔11a内に摺動自在に案内支持され、弁部20側となる前端面17aが内孔11aの内端面11bにワッシャ19を介して当接する前進位置(図1の下半部参照)と、後端面17bがカバー16の内底面に当接する後退位置(図1の上半部参照)との間で移動可能である。プランジャ17の前端面17aとステータ本体11の内孔11aにより電磁部液室Bが形成され、また後端面17bとステータ本体11の内孔11aとカバー16の内底面により後端液室Aが形成されている。後端液室Aと電磁部液室Bは、プランジャ17に形成された連通孔17cにより連通されている。
【0017】
弁部20は、弁スリーブ21と、この弁スリーブ21に同軸的に形成した弁孔22に摺動自在に嵌合支持されたスプール24よりなるもので、弁スリーブ21はその後端部のフランジ部がステータ本体11の前端部のフランジ部11dに当接され、カバー16の開放側端部によりかしめられてステータ本体11と同軸的に固定されている。スプール24は、弁スリーブ21の前端にねじ込まれた栓部材との間に介装したスプリング(図示省略)により電磁駆動部10側に向けて弾性的に付勢されて、その後端から突出して形成された軸部24aはステータ本体11の中心孔11c内を通ってプランジャ17の前端面17aに当接され、これにより不作動状態では、プランジャ17は後端面17bがカバー16の内底面に当接する後退位置(前述)となっている。ステータ本体11と弁スリーブ21の間の中央に形成された中間液室Cは、ステータ本体11の中心孔11cとスプール24の軸部24aの間に形成される環状の隙間を介して電磁部液室Bに連通され、また、環状溝23aと切欠き23b,23cよりなる給排通路23を介して外部に連通されている。
【0018】
ステータ本体11は、図1および図2に示すように、非磁性部14を間において互いに同軸的に直列配置されたコア部12およびヨーク部13よりなるもので、各部12,13,14何れも薄い(例えば0.5mm)金属板を打ち抜き加工により成形した多数の環状素板15を同軸的に重ねて一体的に連結したものである。
【0019】
図2の範囲Fで示す非磁性部14は、非磁性材(例えばオーステナイト系ステンレス鋼)よりなる複数の非磁性部環状素板15cを重ね合わせたもので、各非磁性部環状素板15cの内径および外径は、それぞれステータ本体11のフランジ部11dを除く部分の外径および内孔11aの径である。この非磁性部環状素板15cは、環状の本体部Sの円周方向で3等分した位置に、図3〜図5に示すような一定幅で断面円弧状の打ち出し部Tを、せん断打ち出し成形により形成したものである。この打ち出し部Tの表面Taと裏面Tbの間の、本体部Sの板面と直交する方向における厚さdは、本体部Sの板厚とほゞ同じである。打ち出し部Tのせん断打ち出し加工は、本体部Sの打ち抜き加工と同時に行うものである。全ての非磁性部環状素板15cは、各非磁性部環状素板15cの突出した表面Ta側を、これと重ね合わされる非磁性部環状素板15cの打ち出し部Tの凹んだ裏面Tb側内に嵌着することにより、互いに同軸的に一体的に連結されて非磁性部14が形成される。
【0020】
図2の範囲Eで示すヨーク部13は、磁性材(例えば冷間圧延鋼板、なるべく純度の高いもの)よりなる複数(非磁性部環状素板15cよりも多数)のヨーク部環状素板15bを重ね合わせたもので、このヨーク部環状素板15bの形状寸法は非磁性部環状素板15cと同一である。各ヨーク部環状素板15bは、非磁性部環状素板15cと同様に打ち出し部Tを嵌着することにより互いに同軸的に一体的に連結されてヨーク部13が形成される。ヨーク部13と非磁性部14は、最も非磁性部14側となるヨーク部13の環状素板15bの突出した表面Ta側または凹んだ裏面Tb側と、最もヨーク部13側となる非磁性部14の環状素板15cの凹んだ裏面Tb側または表面Ta側とを嵌着することにより、互いに同軸的に一体連結される。
【0021】
コア部12は、図2に示すように3つの範囲D1,D2,D3に分かれており、各範囲D1,D2,D3のコア部環状素板15a1,15a2,15a3は何れも磁性材よりなるものである。各第1コア部環状素板15a1は、打ち出し部Tを含めヨーク部環状素板15bと全く同一であり、各第2コア部環状素板15a2は、内径が中心孔11cの径である点を除いては、打ち出し部Tの形成位置を含め第1コア部環状素板15a1と同じであり、また各第3コア部環状素板15a3は、外径がフランジ部11dの外径である点を除いては、打ち出し部Tの形成位置を含め第2コア部環状素板15a2と同じである。各第1〜第3コア部環状素板15a1,15a2,15a3は、ヨーク部環状素板15bおよび非磁性部環状素板15cの場合と同様、打ち出し部Tを嵌着することにより互いに同軸的に一体的に連結されてコア部12が形成される。またこのコア部12と非磁性部14は、範囲D1の先端の第1コア部環状素板15a1の打ち出し部Tと、非磁性部14の他側の非磁性部環状素板15cの打ち出し部Tを、前述と同様に互いに嵌着することにより、互いに同軸的に一体連結される。
【0022】
上述のように多数の環状素板15a1〜15a3,15b1,15b2,15cを同軸的に重ねて一体的に連結することにより、非磁性部14と、その両側に互いに同軸的に直列配置されたコア部12およびヨーク部13からなり、内孔11aおよび中心孔11cを有するステータ本体11が形成される。この実施の形態では、プランジャ17に対する摺動を円滑にし、またプランジャ17との間の隙間を最少にして磁気的吸引力を向上させるために、このようにして形成されたステータ本体11の内孔11aに仕上げ加工を行い、また外径にも仕上げ加工を行って精度を向上させている。なお、ステータ本体11の内孔11aの内面およびプランジャ17の外周面の何れか一方または両方には、コーティングによる非磁性の薄膜(例えば20〜50μmのニッケル−燐メッキ、テフロン(登録商標)樹脂系の塗装など)を形成して、磁性体同士が直接接触して摺動が妨げられることを防止している。
【0023】
電磁駆動装置10の電磁コイル18に通電すれば、通電量に応じてステータ本体11が磁化されてプランジャ17はコア部12側に向かって吸引され、作動装置20のスプール24をスプリングによる弾性的付勢力に抗して移動させる(図1の下半部参照)。このプランジャ17の移動により容積が変化される後端液室Aには、連通孔17c、電磁部液室B、中心孔11cと入力部材24aの間の隙間、中間液室Cおよび給排通路23を介して周囲のオイルパン内のオイルが出入りされる。
【0024】
上述した実施の形態によれば、磁性体よりなるコア部12とヨーク部13の間の非磁性部14は、それぞれ磁性材よりなる複数のコア部環状素板15a1,15a2,15a3と複数のヨーク部環状素板15bの間に、非磁性材よりなる複数の非磁性部環状素板15cを挟んで重ねるだけで簡単かつ完全に形成でき、これによりコア部12とヨーク部13の間の磁束の漏洩は防止されので、コア部12とヨーク部13の間の磁束の漏洩により、プランジャ17に対する磁気的吸引力が低下することはない。また、電磁駆動装置10のステータ本体11を形成する複数の環状素板15(15a1,15a2,15a3,15b,15c)は、板材をプレスにより打ち抜き加工することにより得られるので、電磁駆動装置10の製造コストを減少させることができる。
【0025】
また上述した実施の形態では、各環状素板15に、本体部Sから表面Ta側が突出し裏面Tb側が凹んだ複数の打ち出し部Tを形成し、各環状素板15の打ち出し部Tの突出した表面Ta側を、これと重ね合わされる環状素板15の打ち出し部Tの凹んだ裏面Tb側内に嵌着することにより、全ての環状素板15を連結しており、このようにすれば各環状素板15をきわめて容易に互いに同軸的にかつ一体的に連結することができる。しかもこの打ち出し部Tは、プレスによる打ち抜き加工で環状素板15を形成する際に同時に成形することが可能であるので、この打ち出し部Tの成形は実質的に余分のコストを生じることなく行うことができ、これにより製造コストが増大することはない。
【0026】
なお上述した実施の形態では、この打ち出し部Tは、図3〜図5に示すような一定幅で円弧状断面のものとしたが、これに限られるものではなく、断面形状は浅い台形など任意である。あるいはまた、円形で同一径のパンチとダイ穴を用いて環状素板15の本体部Sの複数の所定箇所に半抜きせん断加工を行って打ち出し部Tを形成し、各環状素板15の打ち出し部Tの突出した表面Ta側を、これと重ね合わされる環状素板15の打ち出し部Tの凹んだ裏面Tb側内に嵌着するようにして、全ての環状素板15を連結してもよい。
【0027】
また上述した実施の形態では、多数の環状素板15を連結してなるステータ本体11の内孔11aに仕上げ加工を施すことにより、内孔11aに対するプランジャ17の摺動を円滑にするとともにプランジャ17との隙間を最少にし磁気的吸引力を増大させて、電磁駆動装置の性能を向上させている。この実施の形態では、打ち出し部Tのせん断打ち出し加工は本体部Sの打ち抜き加工と同時に行っているので、内孔11aの位置と打ち出し部Tの位置の間の相対精度は高く、またプレスによる打ち抜きで得られる環状素板15の内孔11aは、元々ある程度の精度を有している。従って打ち出し部Tの嵌着により連結された各環状素板15の内孔11aの同心度は高く、内孔11aの仕上げ加工に必要な取り代は僅かで足りるので、これに要する加工費の増加は僅かで足りる。
【0028】
なお上述した実施の形態では、ステータ本体11はコア部12側となる前端部だけにフランジ部11dを形成しているが、図6に示す変形例のステータ本体11Aのように、ヨーク部13側となる後端部にもフランジ部11eを形成するようにして実施してもよい。この場合は、ヨーク部13は2つの範囲E1,E2に分かれたものとなり、範囲E1の第1ヨーク部環状素板15b1は図2のヨーク部環状素板15bと同一となり、範囲E2の第2ヨーク部環状素板15b2は図2の第3コア部環状素板15a3と同一となる。打ち出し部Tによる各環状素板15の連結は図2〜図5に示すものと同様になされる。ステータ本体11Aは、打ち出し部Tによる嵌着を離脱することにより範囲D1,D2,E1,F内の任意の位置で分離可能であるので、電磁コイル18の組み付けに問題が生じることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による電磁駆動装置の一実施形態の全体構造を示す縦断面図である。
【図2】 図1に示す実施形態のステータ本体の詳細な説明図である。
【図3】 図1に示す実施形態のステータ本体の環状素板を連結するための打ち出し部の部分拡大斜視図である。
【図4】 図3の4−4断面図である。
【図5】 図4の5−5断面図である。
【図6】 本発明による電磁駆動装置のステータ本体の変形例の説明図である。
【符号の説明】
11,11A…ステータ本体、11a…内孔、12…コア部、13…ヨーク部、14…非磁性部、15…環状素板、15a1,15a2,15a3…コア部環状素板、15b,15b1,15b2…ヨーク部環状素板、15c…非磁性部環状素板、17…プランジャ、18…電磁コイル、S…本体部、T…打ち出し部、Ta…表面、Tb…裏面。

Claims (3)

  1. 非磁性部を間において互いに同軸的に直列配置されたコア部およびヨーク部を有するステータ本体と、このステータ本体内であって前記ヨーク部もしくはコア部の少なくとも一方に形成された内孔により摺動自在に案内支持されて一方向に弾性的に付勢されたプランジャと、前記ステータ本体を励磁して前記プランジャを前記弾性的付勢力に抗して軸線方向に移動させる電磁コイルよりなる電磁駆動装置において、前記ステータ本体は、磁性材よりなり前記コア部を形成する複数のコア部環状素板と、磁性材よりなり前記ヨーク部を形成する複数のヨーク部環状素板と、非磁性材よりなり前記非磁性部を形成する複数の非磁性部環状素板を、前記各環状素板が互いに同軸的となるように重ねて一体的に連結したものであることを特徴とする電磁駆動装置。
  2. 請求項1に記載の電磁駆動装置において、前記ステータ本体の各環状素板は、環状の本体部と、この本体部から表面側が突出し裏面側が凹むように打ち出し成形された複数の打ち出し部よりなり、互いに当接する前記各環状素板は、一方の前記環状素板の打ち出し部の突出した表面側が他方の前記環状素板の打ち出し部の凹んだ裏面側内に嵌着されて互いに一体的に連結されたことを特徴とする電磁駆動装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電磁駆動装置において、一体的に連結された前記各環状素板よりなるステータ本体の内孔に仕上げ加工を施したことを特徴とする電磁駆動装置。
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