JPH0735788Y2 - フォークリフト用キャブのランプ取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案はフォークリフトトラックにおけるキャブのウ
インカランプの取付装置に関するものである。

（従来の技術） 第４図は従来公知のフォークリフトの側面図を示したも
ので,aは車両全体を示し,bはキャブ,cは天井窓ガラス,d
は前面ガラス,eはウインカランプで左右に２個取付けら
れている。

そして従来フォークリフトトラックのキャブのヘッドラ
ンプやウインカランプの取付構造としては，第５図，第
６図，第８図に示したような３つのタイプのものが用い
られている。

第５図は第４図のＸ方向からウインカランプを見た図
で,fはヘッドランプである。

ウインカランプｅは前面ガラスｄの上方に取付けられて
いいる。

第６図も第４図のＸ方向から見たもので，ウインカラン
プｅは前面ガラスｄの前方に第７図に示したように取付
ブラケットｈによってガラスシールｇの上に浮かせて取
付けられている。

また第８図は同じく第４図のＸ方向から見たもので，こ
の場合には前面ガラスｄの側方部分にウインカランプｅ
が取付けられていて，この場合には前面ガラスｄをコ字
状とせずにウインカランプｅを側方に設けている。

（考案が解決しようとする課題） （１）第５図に示したように，前面ガラスの上の部分に
ウインカランプを取付けた場合には，前面ガラスｄと天
井窓ガラスｃとの距離Ｈは，フォークリフトの作業上オ
ペレータの死角（第４図参照）を少なくする意味では小
さくすることが望ましいが，ウインカランプｅを前面ガ
ラスｄの上に設置しているためＨが大きくなって，死角
が増えるというような問題がある。

またヘッドランプｆにウインカランプｅが近すぎるの
で，ヘッドランプｆの強い光でウインカランプｅの光が
見えにくくなるという問題もある。

（２）第６図，第７図に示したようにウインカランプを
前面ガラスの前方に取付ける場合は，取付ブラケットｈ
でウインカランプｅを前面ガラスｄから浮かせているの
で,Hの寸法は大きくならないが，ガラスの交換時等にお
いてガラスとガラスシールｇがブラケットｈの下に入り
込んでいるので，ガラスの脱着が煩わしいというような
問題がある。

（３）第８図に示したようにウインカランプを前面ガラ
スの側方に取付けたものは，ウインカランプｅ自体の視
認性は良好であるが，側方へ出っ張っているためにラン
プｅが破損し易いというような問題がある。

この考案は上記のような各種の問題を解決することをそ
の目的とする。

（課題を解決するための手段及び作用） この考案は上記の点に鑑みなされたものであって，キャ
ブ上部の両サイドの箱状外枠部にヘッドランプとその外
側にウインカランプを横一列に配置し，外枠のヘッドラ
ンプ取付板と外側端部に切欠きを有する外枠でできる空
間部に第１ウインカランプ取付板および第２ウインカラ
ンプ取付板を介してウインカランプを取付けて成り，前
面ガラスと天井ガラスとの距離を小さくすることができ
るためにオペレータの死角を小さくできて作業性を向上
させると共に，ランプの外部からの損傷を受けにくく
し，ガラスやガラスシールの交換も容易にしたものであ
る。

（実施例） つぎにこの考案の一実施例を図面に基いて説明する。

第１図はその要部の正面図でキャブを前方からみた右半
分の部分図である。

１はキャブ,2は天井窓ガラス,3は前面ガラスで，キャブ
１の上部の左右両サイドにおいて箱状の外枠４内にヘッ
ドランプ５とその外側にウインカランプ６を横一列に配
置して取付ける。

第１図は上述のようにそのうちの右側のランプを示して
いる。

第２図及び第３図に示すように，ヘッドランプ５は外枠
４のヘッドランプ取付板７に対しボルト部を有するブラ
ケット８を介して締付ナット９により取付けられてお
り，ウインカランプ６は外枠４に固定された第１ウイン
カランプ取付板10にビス止めされた第２ウインカランプ
取付板11に対しさらにビス止めすることによって外枠４
に取付られる。

なお第２ウインカランプ取付板11はヘッドランプ取付板
７と外枠４とでできる空間を塞ぐ形となり，外観が向上
する。

また外枠４端部にはウインカランプの光源が見える程度
の切欠き12を設けることにより，従来のヘッドランプの
下側にウインカランプを配置したものに比べてウインカ
ランプの視認性を向上させるようになっている。

さらにまたウインカランプ６をヘッドランプ５の隣り合
せ外方に配置したことにより，前面ガラス３と天井窓ガ
ラス２との距離Ｈを小さくすることができ，従ってオペ
レータの死角を小さくできるので作業性が向上する。

（考案の効果） この考案は以上詳述したようにして成り，ヘッドランプ
の外側に隣り合せにウインカランプを横一列に配置した
ことによって前面ガラスと天井窓ガラスとの距離を小さ
くすることが可能となり，オペレータの死角を小さくで
きるため視界が向上し作業性もよくなると共に，前面ガ
ラス部にウインカランプがないのでガラスやガラスシー
ルの交換脱着が容易になる。

またキャブの箱状の外枠に切欠きを設けたので，ヘッド
ランプの下側にウインカランプを配置する場合に比べて
ウインカランプの視認性が向上する。

さらにウインカランプがキャブ上部の外枠内に収納され
ているので，外部からの損傷を受けにくくなり，ヘッド
ランプ取付板と外枠との空間をウインカランプで塞ぐ形
状としたことにより外観も向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の要部の正面図，第２図は
同じく側面図，第３図は第２図の上面図を示す。 第４図はこの考案の適用されるフォークリフトの側面図
を示し，第５図，第６図，第７図，第８図はそれぞれ従
来のランプ取付装置を示す。 １……キャブ,4……外枠,5……ヘッドランプ,6……ウイ
ンカランプ,7……ヘッドランプ取付板,10……第１ウイ
ンカランプ取付板,11……第２ウインカランプ取付板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】キャブ１の上部の両サイドにある箱状の外
   枠部４内にヘッドランプ５とその外側にウインカランプ
   ６とを横一列に配設して収納し，外枠４のヘッドランプ
   取付板７と外側端部に切欠き12を有する外枠４で出来る
   空間部に，該外枠４に固定した第１ウインカランプ取付
   板10と該取付板10にビス止めされた第２ウインカランプ
   取付板11を介して上記ウインカランプ６を取付けて成
   る，フォークリフト用キャブのランプ取付装置。