JPH059955Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は車輌のヘツドランプサポートパネルの
構造に関する。

（従来の技術） 車輌のフロントボデーは第３図に示すように、
左、右のフロントサイドメンバ１，１と、これら
のフロントサイドメンバ１，１に夫々連設される
フロントフエンダエプロン２，２と、各フロント
サイドメンバ１，１の各先端を連結するフロント
クロスメンバ３と、当該フロントクロスメンバ３
の上方に配置されて左、右のフロントフエンダエ
プロン２，２の上部を連結するアツパバー（ラジ
エータサポート）４と、フロントクロスメンバ３
とアツパバー４の各左、右及び左、右の各フロン
トフエンダエプロン２，２の各前端との間に夫々
配置されてこれらを接続すると共にヘツドランプ
（図示せず）を装着されるヘツドランプサポート
パネル５，５等によりその骨組みを構成されてい
る。これらのヘツドランプサポートパネル５，５
は平板状をなしヘツドランプ（図示せず）を支持
する。

（考案が解決しようとする問題点） ところで、近年外観を良くするためにヘツドラ
ンプとしてリトラクタブルタイプのもの即ち、不
使用時にはフロントボデー内に完全に収納してお
き、使用時にのみフロントボデーのフードの上面
から突出させるようにした構造のものがある。か
かるリトラクタブルタイプのヘツドランプは可動
部、駆動機構等を必要とするために通常タイプの
ヘツドランプに比して収納スペースを広く必要と
する。

しかしながら、ヘツドランプの取付位置は機能
上及び外観上その取付位置が略決まつており通常
はフロントボデーの前端に配置され、従つて、ヘ
ツドランプサポートパネル５の位置はレイアウト
上固定されてしまう。また、ラジエータ（図示せ
ず）はフロントクロスメンバ３と、アツパバー４
と、左、右のヘツドランプサポートパネル５，５
との間に配置され、その上部及び下部をアツパバ
ー４、フロントクロスメンバ３とにより支持され
る構成とされているために、フロントクロスメン
バ３はその取付位置も決められてしまう。

このため、特に通常タイプの車輌にリトラクタ
ブルヘツドライトを装着する場合、レイアウト上
その取付位置を制限されることとなり、前述した
平板状のヘツドランプサポートパネルにより当該
リトラクタブルヘツドライトを支持することは困
難であるという問題がある。

本考案は上述の問題点を解決するためになされ
たもので、エンジンルーム内のスペースを有効に
利用してリトラクタブルタイプのヘツドランプを
装着可能としたヘツドランプサポートパネルを提
供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するために本考案によれば、ヘ
ツドランプを装着されるヘツドランプサポートパ
ネルの上部を後方に膨出させて収納部を形成し、
当該収納部にリトラクタブルタイプのヘツドラン
プを収納するする構造としたものである。

（作用） ヘツドランプサポートパネルの収納部にリトラ
クタブルタイプのヘツドライトを収納することに
よりヘツドランプの取付位置を変えることなく当
該リトラクタブルタイプのヘツドランプを装着す
ることができる。

（実施例） 以下本考案の一実施例を添付図面に基づいて詳
述する。

第１図は本考案に係るヘツドランプサポートパ
ネルを示し、ヘツドランプサポートパネル１０は
略中央位置において後方に僅かな傾斜をなして折
曲され、更に上方に略垂直に折曲されて第２図に
示すように段差状に形成され、夫々下部１０ａ、
段差部１０ｂ、上部１０ｃとされる。上部１０ｃ
の所定位置には孔１０ｄを穿設され、中央には下
部１０ａ、段差部１０ｂ及び上部１０ｃに亘り孔
１０ｅを穿設されている。段差部１０ｂの奥行き
はリトラクタブルヘツドランプ２０（第２図に２
点鎖線で示す）を収納可能な適宜の寸法に設定さ
れる。かかる形状のヘツドランプサポートパネル
１０は鉄板をプレス成形して形成される。

ヘツドランプサポートパネル１０は上部１０ｃ
の上端をアツパバー１１の一端に、下部１０ａを
フロントクロスメンバ１２の一端に、一側端をフ
ロントフエンダエプロン１３の前端内面に夫々溶
着固定されてフロントボデーの前端側部に取る付
けられる。この取付状態においてヘツドランプサ
ポートパネル１０は上部１０ｃを前記フロントボ
デー即ち、エンジンルーム内に、且つラジエータ
（図示せず）の側方に膨出されて配置され、段差
部１０ｂと上部１０ｃとによりリトラクタブルヘ
ツドランプ収納部１４を形成される。

ヘツドランプサポートパネル１０の孔１０ｅは
フロントボデーを構成するフロントサイドメンバ
（図示せず）の前端を貫通されて当該孔１０ｅの
周縁及びフロントクロスメンバ１２の一端に夫々
溶着固定される。このフロントサイドメンバの前
端面にはバンパ（図示せず）が固定される。

以下にリトラクタブルヘツドランプの配置につ
いて説明する。

リトラクタブルヘツドランプ２０は第２図に２
点鎖線で示すように、ヘツドランプサポートパネ
ル１０の収納部１４に配置され、当該リトラクタ
ブルヘツドランプ２０を駆動する駆動機構２１は
収納部１４の後方位置即ち、ヘツドランプサポー
トパネル１０の上部１０ｃの後方に配置される。
これらのリトラクタブルヘツドランプ２０の可動
部と駆動機構２１とはヘツドランプサポートパネ
ル１０の上部１０ｃの孔１０ｄを貫通するロツド
（図示せず）を介して連結される。斯かるヘツド
ランプサポートパネル１０はフロントボデーの左
右両側に配置され、夫々リトラクタブルヘツドラ
ンプ２０を装着される。これにより、リトラクタ
ブルヘツドランプ２０は通常のヘツドランプと同
様にフロントボデーの前端位置に容易に配置可能
とされる。

また、前記ヘツドランプサポートパネル１０の
段差部１０ｂのフロントサイドメンバ１３寄りの
位置にはランプ取付用のホルダ１５を配設され、
当該ホルダ１５はその下端を段差部１０ｂに、後
端を上部１０ｃに、上端をアツパバー１１の端部
１１ａに夫々溶着固定されており、前端面１５ａ
により、一端をフロントフエンダ（図示せず）に
固定されサイドマーカランプ、ターンランプ等を
収納するランプケースの他端を支持するようにな
つている。

（考案の効果） 以上説明したように本考案によれば、ヘツドラ
ンプを装着されるヘツドランプサポートパネルの
上部を後方に膨出させて収納部を形成し、当該収
納部にリトラクタブルタイプのヘツドランプを収
納するようにしたので、エンジンルームのスペー
スを有効に利用して前記リトラクタブルヘツドラ
ンプを収納することができると共に、当該リトラ
クタブルヘツドランプを容易に装着することが可
能となり、しかも、構成も極めて簡単である等の
優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るヘツドランプサポートパ
ネルを適用したフロントボデーの要部斜視図、第
２図は第１図の矢線−方向要部断面図、第３
図はフロントボデーの要部斜視図である。 １０……ヘツドランプサポートパネル、１１…
…アツパバー、１２……フロントクロスメンバ、
１３……フロントフエンダエプロン、１４……収
納部、１５……ランプ取付用ブラケツト、２０…
…リトラクタブルヘツドランプ、２１……駆動機
構。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ヘツドランプを装着されるヘツドランプサポー
   トパネルの上部を後方に膨出させて収納部を形成
   し、当該収納部にリトラクタブルタイプのヘツド
   ランプを収納することを特徴とするヘツドランプ
   サポートパネル。