JPH0735732U - 過給装置 - Google Patents

過給装置

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JPH0735732U
JPH0735732U JP6348193U JP6348193U JPH0735732U JP H0735732 U JPH0735732 U JP H0735732U JP 6348193 U JP6348193 U JP 6348193U JP 6348193 U JP6348193 U JP 6348193U JP H0735732 U JPH0735732 U JP H0735732U
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JP
Japan
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gear
carrier
engine
shaft
impeller
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Pending
Application number
JP6348193U
Other languages
English (en)
Inventor
正夫 館野
Original Assignee
栃木富士産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この考案は小型でありながら、充分なエンジ
ン過給を行なうことができる過給装置を提供することを
目的としている。 【構成】 この考案はインペラ29をサンギヤ16の軸
28に取付け、インターナルギヤ9と一体の軸10にプ
ーリ2を取付け、サンギヤ及びインターナルギヤに噛合
うプラネタリギヤ15のキャリア17をケース48に回
転可能に支持し、キャリアの回転をモータ42で制御す
るようにしたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、エンジンの過給装置、特に、機械的に増速して吸気を圧縮しエン ジン出力を増大せしめる過給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、遊星歯車装置を利用した過給装置が知られている。これは過給機の インペラをサンギヤの軸に取付け、インターナルギヤと一体の軸にエンジンによ り駆動されるプーリを取付け、前記サンギヤ及びインターナルギヤと噛合うプラ ネタリギヤのキャリアをケースに固定的に取付け、前記プーリをエンジンにより 無断変速的にベルト伝動で駆動する、いわゆるCVT駆動するようにしたもので ある。この伝動装置(CVT)は、重錘の遠心力を利用し、回転数に応じてプー リ幅を可変ならしめるように構成されている。従来のものは、これにより、遊星 歯車装置によりインペラを増速回転すると共に、エンジン回転数の変化に関係な く、インペラの回転数をほぼ一定になる様に制御し、エンジン出力の増大を図る ものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来の過給装置は、CVTを使用して、インペラ回転を制 御するようにしているため、装置が大型になり、重量は元より、価格的、スペー ス的に不利であるという問題点があった。即ち、CVTは通常のベルト装置の他 に、重錘の遠心力利用部分、ばね等の復元部分、及びプーリ幅可変部分をどうし ても必要とするために大型となるものであり、また、遊星歯車装置もギヤの安易 な支持方法の採用に伴い必然的に大型となるものであった。
【0004】 そこで、この考案は、大型となることなく、しかもインペラの回転制御ができ 、もって、エンジン過給を良好になしうる過給装置を提供することにより前記問 題点を解決することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案は、前記目的を達成するため、インペラをサンギヤの軸に取付け、イ ンターナルギヤと一体の軸にエンジンにより駆動されるプーリを取付け、前記サ ンギヤ及びインターナルギヤに噛合うプラネタリギヤのキャリアをケースに回転 可能に支持し、前記キャリアの回転をモータで制御するようにしたものである。
【0006】
【作用】
エンジンが回転すると、プーリ,インターナルギヤが回転する。キャリアはモ ータにより同方向にも又、逆方向にも回転でき、また、その回転数を変化させう る。ここで、キャリアを同方向に回転させると、サンギヤ、従って、インペラが 減速し、逆方向に回転させると増速する。これによりモータの回転を、エンジン 高速時には前者に、低速時には後者に選択してエンジン回転に関係なくインペラ 回転を一定ならしめうる。又、エンジン負荷(絞弁開度)に応じてモータにより キャリアの回転数を増加することができ、負荷に応じて過給を良好になしうる。 プーリはエンジンから通常のベルト伝動により回されるので、CVTは必要なく 、従ってその伝動装置は小型で済む。又、キャリアの小径の回転ボス部をケース に回転支持するので、無駄なスペースがなくなり、その分小型となる。
【0007】
【実施例】
以下この考案の一実施例を図1及び図2により説明する。まず構成を説明する 。図1において、過給装置1は大まかには、エンジン(図示せず)のクランク軸 からベルト伝動されるプーリ2と、遊星歯車装置3と、過給機4、制御装置5と からなる。プーリ2は、ケース前部6の左方への突出部7に軸受8で回転可能に 支持される。インターナルギヤ9は、軸10を一体に有し、これにキー11を介 してプーリ2が回転止めされた上で、ナット12で取付けられ固定される。又、 軸10はケース前部6に対して、その突出部7にシール13を介し軸受14にて 回転可能に、かつ位置決めされて取付けられる。インターナルギヤ9は図2に示 されるように、2個の内接するプラネタリギヤ15に噛合っており、プラネタリ ギヤ15はサンギヤ16に噛合っている。
【0008】 プラネタリギヤ15はキャリア17に軸受18により回転可能に支持される。 キャリア17は、前方(左方)突出のボス19を有する円板状部材20と後方( 右方)突出のボス21を有する円板ギヤ(外周歯車)22とをビス23で一体に 合わせるように取付けて形成される。一方のボス19はインターナルギヤ9の軸 10の空所内に軸受24にて相対回転可能に支持される。他方のボス21はケー ス後部25の胴部26に軸受27で回転可能に支持される。従って、キャリア1 7はケース前部6と後部25とからなるケース本体48に回転可能に支持される ものである。
【0009】 サンギヤ16は細長い軸28の左側寄りに一体に形成されたものであり、この 軸28の右側部分に過給機4のインペラ29がナット30にて締付け取付けられ る。軸28はキャリア17の両ボス19及び21の内孔に軸受31及び32にて フローティング状態に回転可能に支持される。これらの軸受31及び32にはオ イルカップ33から通路34を経てオイルが供給される。
【0010】 過給機4は、ケース後部25のフランジ部35にボルト36で取付けられてい るシュラウド37を有し、空気Aを入口部38から吸入してインペラ29で圧縮 し、出口部39からエンシン吸気管Eへと送り出すように構成されている。
【0011】 ケース前部6とケース後部25とはボルト40で結合されてケース本体48が 形成され、この内部に遊星歯車装置3を収納すると共に、キャリア17の円板ギ ヤ22と噛合う円板ギヤ41をも収納する。円板ギヤ41はケース後部25の張 出し部に固定された小型のモータ42の回転軸43に一体に取付けられる。モー タ42は、コントローラ44を介して電源45へと接続される。コントローラ4 4にはエンジン回転数信号46及び絞弁開度などのエンジン負荷信号47が入力 される。
【0012】 次に、前記実施例の作用を説明する。エンジンが回転すると、プーリ2がベル ト伝動により回転して、これと一体的なインターナルギヤ9が回転する。ここで 、キャリア17がロックされ静止しているとすると、プラネタリギヤ15が自転 するため、サンギヤ16は反対方向に増速回転されることになる。キャリア17 が同方向に回転すればサンギヤ16は減速され、逆方向に回転すれば、より増速 される。従って、エンジン低速時には、回転数信号46を受けて、コントローラ 44がモータ42に逆回転するように出力する。これにより、円板ギヤ41を介 して円板ギヤ22と一体のキャリア17がインターナルギヤ9に対して逆方向に 回るので、サンギヤ16,インペラ29がより増速回転して充分な過給を行うこ とになる。
【0013】 また、エンジン高速時には、モータ42に正回転するように出力するので、キ ャリア17がインターナルギヤ9と同方向に回り、インペラ29が減速して適正 な過給を行うことになる。
【0014】 更に、エンジン負荷によってもインペラ回転の制御が可能である。例えば絞弁 開度大のエンジン負荷増大時には、コントローラ44は負荷信号47を受けてモ ータ42に回転数の変化又は正逆の信号を送ってキャリア17の回転制御をし、 インペラ29の回転の増大を図ることができるものである。
【0015】 このように、本実施例は、モータ1個により、エンジン回転数の変化に関係な く、過給機の回転をほぼ一定にできるので、CVTによる伝動装置が不用となり 、普通のベルト伝動での駆動をなしうるものである。従って、小型な装置で済み 、価格的に、スペース的に、かつ、重量的に有利となる。
【0016】 また、キャリア17は一端がインターナルギヤを介して、他端が直接に夫々が ケース48に、小径のボスで回転可能に支持される構成であるため、組立上有利 で、かつ小型となる長所をもつものである。
【0017】
【考案の効果】
以上に説明してきたように、この考案によれば小型でありながら、充分なエン ジン過給を行なうことができるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す図で、図2のI−I
線による縦断面図である。
【図2】図1のII−II線による横断面図である。
【符号の説明】
1 過給装置 2 プーリ 3 遊星歯車装置 4 過給機 5 制御装置 6 ケース前部 7 突出部 8 軸受 9 インターナルギヤ 10 軸 11 キー 12 ナット 13 シール 14 軸受 15 プラネリギヤ 16 サンギヤ 17 キャリア 18 軸受 19 ボス 20 円板状部材 21 ボス 22 円板ギヤ 23 ビス 24 軸受 25 ケース後部 26 胴部 27 軸受 28 軸 29 インペラ 30 ナット 31 軸受 32 軸受 33 オイルカップ 34 通路 35 フランジ部 36 ボルト 37 シュラウド 38 入口部 39 出口部 40 ボルト 41 円板ギヤ 42 モータ 43 回転軸 44 コントローラ 45 電源 46 回転数信号 47 負荷信号 48 ケース本体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インペラをサンギヤの軸に取付け、イン
    ターナルギヤと一体の軸にエンジンにより駆動されるプ
    ーリを取付け、前記サンギヤ及びインターナルギヤに噛
    合うプラネタリギヤのキャリアをケースに回転可能に支
    持し、前記キャリアの回転をモータで制御するように構
    成してなる過給装置。
JP6348193U 1993-11-26 1993-11-26 過給装置 Pending JPH0735732U (ja)

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JP6348193U JPH0735732U (ja) 1993-11-26 1993-11-26 過給装置

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JP6348193U JPH0735732U (ja) 1993-11-26 1993-11-26 過給装置

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JPH0735732U true JPH0735732U (ja) 1995-07-04

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JP6348193U Pending JPH0735732U (ja) 1993-11-26 1993-11-26 過給装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006518019A (ja) * 2003-02-17 2006-08-03 ドライブテク(ユーケー)リミテッド 自動車用空気ブロア

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006518019A (ja) * 2003-02-17 2006-08-03 ドライブテク(ユーケー)リミテッド 自動車用空気ブロア
KR101113124B1 (ko) * 2003-02-17 2012-02-29 인테그랄 파워트레인 리미티드 자동차용 송풍기

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