JPH04166619A - パワーユニットにおける補機駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はエンジンの回転を無段階に変速可能なトロイダ
ル型無段変速機を備えたパワーユニ・ントにおける補機
駆動装置に関する。

（従来の技術） 自動車のエンジンルーム内には、オルタネータや車両用
冷房装置のエバポレータに冷媒を供給するコンプレッサ
あるいはパワーステアリング装置を構成する油圧ポンプ
等の各種の補機が設けられており、これらの補機は、車
両の走行中以外にも駆動する必要があり、そのため、例
えば実開昭６１−１３２４５０号公報に示されているよ
うに、各種の補機がエンジンの一側部に配置されて該エ
ンジンのクランクシャフトにより駆動されるようになっ
ている。

（発明が解決しようとする課題） ところで、上記のように各種の補機がエンジンの一側部
に集中的に配置され、このため、エンジン側の重量が特
に大となって該エンジンとこれに結合された変速機およ
び差動装置等で構成されるパワーユニット全体の重量配
分が不均一となって、工〉・ジン駆動時におけるパワー
ユニットの振動およびこれに伴う騒音が助長されること
になる。

また、パワーユニットの全体をエンジンルーム内に搭載
する場合に、該パワープラントを構成するエンジンの一
側部に偏って配置された複数の補機とエンジンルーム内
におけるその他の配設部材との干渉が問題となって、該
パワープラントの搭載自由度が低下し、空力特性の向上
ならびに居住空間の拡大等の要求に応じて車体デザイン
を設定する場合における設計自由度が低下することにな
る。

更に、複数の補機を配置した場合には、これらの補機の
駆動抵抗に起因する燃費の悪化が問題となる。

本発明は、上記のような実情に対処するもので、エンジ
ンと変速機および各種の補機等を含めたパワーユニット
全体の重量配分の不均一を解消し、以て、エンジン駆動
時におけるパワーユニットの振動およびこれに伴う騒音
を抑制し得る共に、該パワーユニットの全体をよりコン
パクトに構成し、その搭載自由度を向上させることので
きるパワーユニットにおける補機駆動装！を提供するこ
とを第１の目的とする。更に加えて、上記補機の小型化
を図り得るパワーユニットにおける補機駆動装置を提供
することを第２の目的とする。

（課題を解決するための手段） 上記の課題を解決するために、本発明は次のように構成
したことを特徴とする。

まず、本願の第１請求項に係る発明（以下、第１発明と
いう）は、エンジンの出力軸に連結された入力軸と、該
入力軸と一体回転する入力部材と、上記入力軸上に遊嵌
合された出力部材と、該出力部材と上記入力部材との間
に設けられて入力部材の回転を無段階に変速して出力部
材に出力する複数のローラと、上記入力軸に平行に配置
され、且つ上記出力部材により駆動される出力部からの
出力が伝達される出力軸とを有するロイダル型無段変速
機を備えたパワーユニットにおける補機駆動装置におい
て、上記無段変速機における入力軸により複数の補機を
駆動することを特徴とする。

また、本願の第２請求項に係る発明（以下、第２発明と
いう）は、上記第１発明と同様構成のトロイダル型無段
変速機を備えたパワーユニットにおける補機駆動装置に
おいて、上記無段変速機における入力軸の前端部および
後端部で複数の補機を駆動することを特徴とする。

更に、本願の第３請求項に係る発明（以下、第３発明と
いう）は、上記第１、第２発明と同様構成のトロイダル
型無段変速機を備えたパワーユニットにおける補機駆動
装置において、上記無段変速機における出力部と出力軸
との間に設けられて出力部材の増速時にエンジン回転を
減速して出力軸に出力する遊星歯車機構を有すると共に
、上記出力部により複数の補機を駆動することを特徴と
する。

（作　　用） 第１ないし第３発明のいずれにおいても、エンジンの出
力軸に直結されたトロイダル型無段変速機における入力
軸もしくは該変速機の出力部により複数の補機が駆動さ
れることになって、変速機側に複数の補機が配設される
ことになる。これにより、従来のようにエンジンの一側
部に複数の補機が集中して配置されることがなく該エン
ジンおよび変速機を含めたパワーユニット全体の重量配
分の不均一が解消されることになって、エンジン駆動時
におけるパワーユニットの振動およびこれに伴う騒音が
効果的に抑制されることになる。

更に、エンジンの一側部に複数の補機が偏って配置され
ることがなく比教的配設スペースに余裕のある変速機の
周辺部に補機が配設されることより、パワーユニットの
全体がよりコンパクトに構成されることになり、その結
果、該パワーユニットの搭載自由度が向上することにな
る。

また、特に、第２発明によれば、エンジンの出力軸の直
結されたトロイダル型無段変速機における入力軸の前端
部および後端部により複数の補機が駆動されることにな
るので、より多くの補機を駆動することが可能となり、
それらが変速機の周辺部に配設されることになって、パ
ワーユニットの重量配分の改善が更に促進されて該パワ
ーユニットの振動やこれに伴う騒音がより一層抑制され
ることになる。

更に、第３発明によれば、トロイダル型無段変速機にお
ける出力軸の低速回転時、即ち、車両の停車時でのアイ
ドリング時、あるいは極めて低い車速での走行時や後退
時等の低速走行時において無段変速機の出力部材により
駆動される出力部がエンジン回転数に比べて高速回転さ
れ、この出力部により補機が駆動されることになるので
、補機性能が低下しがちとなるエンジンの低速回転時に
おいても補機の回転が高回転状態に維持されることにな
り、補機性能が向上し、これに伴って該補機の小型化を
図り得ることになる。その結果、補機の駆動抵抗が軽減
され燃費が改善されると共に、補機の小型化に伴ってパ
ワーユニット全体がよりコンパクトに構成され、該パワ
ーユニットの搭載自由度等が更に一段と向上することに
なる。

（実　施　例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図に示すように、車体前部のエンジンルーム１の前
端部には、ラジェータ２とこれに一体の冷却ファン３お
よび該冷却ファン３を駆動する電動モータ４が配設され
ており、該ラジェータ２の後方におけるエンジンルーム
１内にパワーユニット１０が搭載されている。このパワ
ーユニット１０は、第１．２図に示すように、エンジン
２０とこれに結合された変速機３０および差動装置５０
等で構成されており、該パワーユニット１０の全体がエ
ンジンルーム１内に横１き配置されている。

上記変速機３０は、第３図に示すように、トロイダル型
無段変速機とされ、上記エンジン２０のクランク軸（図
示せず）に直結された入力軸３１と、この入力軸３１と
一体回転する一対の入力ディスク３２．３２と、これら
の各入力ディスク３２．３２にそれぞれ対向した状態で
入力軸３１上に遊嵌合された一対の出力ディスク３３．
３３と、入力ディスク３２および出力ディスク３３問に
おいて入力軸３１の軸回りに周方向等間隔に配設された
複数のローラ３４・・・３４と、上記出力ディスク３３
．３３に一体化され、且つ入力軸３１に対して遊嵌合状
態された第１出力ギヤ３５および該ギヤ３５に噛合する
アイドルギヤ３６とでなる出力部３７とを有する。そし
て、上記各ローラ３４が、図示のように実線の状態から
鎖線に示す状態に傾動可能とされ、実線で示す状態では
、エンジン２０に直結された入力軸３１と一体回転する
入力ディスク３２の回転を減速して出力ディスク３３に
出力し、また、鎖線で示す状態では、上記入力ディスク
３２の回転を増速して出力ディスフ３３に出力するよう
になっている。

ｆた、上記出力部３７からの出力が伝達される出力軸３
８が設けられており、この出力軸３８の軸端部に一体的
に形成された出力ギヤ３８ａに差動装置５０（第１，２
図参照）の入力ギヤ５０ａが噛合し、これにより、差動
装置５０が駆動されるようばなっている。

更に、上記出力部３７と出力軸３８との間には、該出力
部３７からの出力を更に変速して出力軸３８に出力する
プラネタリギヤ装置３９が配設されており、このプラネ
タリギヤ装置３９は、上記出力部３７を構成するアイド
ルギヤ３・６に噛合する第１人力ギヤ４’Ｏａが一体□
的に形成されたサンギヤ４０と、該サンギヤ４０に噛合
する複数のピニオンギヤ４１・・・４１を回転自在に支
持するキャリア４２と、上記複数のピニオンギヤ４１・
・・４１に噛合し”、且つ出力軸３８と一体的に設けら
れたリングギヤ４３とを有し、上記キャリア４２が、入
力軸３１と一体回転する第２出力ギヤ４４に噛合する第
２人力ギヤ４５にクラッチ４６を介して連結されている
。そして、上記クラッチ４６の締結時には、キャリア４
２が上記入力軸３１により回転されるようになっており
、この状態において、上記ローラ３４により入力ディス
ク３２の回転が減速されて出力ディスク３３に出力され
、これが出力部３７および第１人力ギヤ４０ａを介して
サンギヤ４０に伝達された場合には、該サンギヤ４０が
キャリア４２の回転に対して増速され、これにより、上
記出力軸３８がエンジン２０の回転に対して増速される
ようになっている。また、上記入力ディスク３２の回転
が減速されて出力ディスク３３に出力され、これがサン
ギヤ４０に伝達された場合には、該サンギヤ４０がキャ
リア４２の回転に対して減速され、これにより、上記出
力軸３８がエンジン２０の回転に対して減速されるよう
になっている。

そして、第１〜３図に示すように、各種の補機が上記変
速機３０により駆動されるようになっている。即ち、エ
アクリーナ６０（第１．２図参照）からの吸入空気を圧
縮してエンジン２０側に供給する過給機６１の回転軸６
１ａの軸端部に固設されたプーリ６１ｂおよび該過給機
６１の前方に配置されたオルタネータ６２の回転軸６２
ａの軸端部に固設されなプーリ６２ｂが上記入力軸３１
と一体回転するように該入力軸３１の前端部に設けられ
た駆動プーリ６３に駆動ベルト６４を介して連結され、
これにより、上記過給機６１およびオルタネータ６２が
入力軸３１により駆動されるようになっている。

また、車両用冷房装置を構成するエバポレータ（図示せ
ず）に対して冷媒を供給するコンプレッサ６５の回転軸
６５ａの軸端部に固設されたプーリ６５ｂおよび該コン
プレッサ６５の下方に配置されたパワーステアリング機
構（図示せず）を構成する油圧ポンプ６６の回転軸６６
ａの軸端部に固設されたプーリ６６ｂが上記入力軸３１
と一体回転するように該入力軸３１の後端部に設けられ
た駆動プーリ６７に駆動ベルト６８を介して連結され、
これにより、上記コンプレッサ６５および油圧ポンプ６
６が入力軸３１により駆動されるようになっている。

なお、本実施例においては、第１，２図に示すように、
上記過給機６１が変速機３０の上部に配置されていると
共に、上記オルタネータ６２、コンプレッサ６５および
油圧ポンプ６６が変速機３０の前方であってラジェータ
２の冷却ファン３の後方位置に配置されている。

上記の構成によれば、エンジン２０に直結されたトロイ
ダル型無段変速機３０における入力軸３１の前端部およ
び後端部により過給機６１およびコンプレッサ６５等の
複数の補機が駆動されることになって、該変速機３０側
に複数の補機が配設されることになる。これにより、従
来のようにエンジン２０の一側部に複数の補機が集中し
て配置されることがなく該エンジン２０および変速機３
０を含めたパワ−ユニット１０全体の重量配分の不均一
が解消されることになって、エンジン２０駆動時におけ
るパワーユニット１０の振動およびこれに伴う騒音を効
果的に抑制することができる。

更に、エンジン２０の一側部に複数の補機が偏って配置
されることがなく比較的配設スペースに余裕のある変速
機３０の周辺部に補機が配設されることより、パワーユ
ニット１０の全体がよりコンパクトに構成されることに
なり、その結果、該パワーユニット１０の搭載自由度が
向上することになって、空力特性の向上ならびに居住空
間の拡大等の要求に応じて車体デザインを設定する場合
における設計自由度が向上することになる。

また、特に、上記トロイダル型無段変速機３０における
入力軸３１の前端部および後端部により過給機６１やコ
ンプレッサ６５等の複数の補機が駆動されることになる
ので、より多くの補機を駆動することが可能となり、そ
れらが変速機３０の周辺部に配設されることになって、
パワーユニット１０の重量配分の改善が更に促進されて
該パワーユニット１０の振動やこれに伴う騒音がより一
層抑制することができる。

なお、本実施例においては、第１−２図に来すように、
上記オルタネータ６１、コンプレッサ６５および油圧ポ
ンプ６６が重量物であるプラネタリギヤ装置３９および
差動装置５０と反対側に配置されていることにより、変
速機３０側における入力軸３１回りの重量配分が改善さ
れるごとになり、これにより、エンジン２０のトルク変
動に起因する去ワープラント１０の振動やこれに伴う騒
音が抑制されることになると共に、上記オルタネータ６
１、コンプレッサ６５および油圧ポンプ６６が変速機２
０の前方であってラジェータ２の冷却ファン３の後方に
それぞれ配置されていることにより、車両の停車中にお
いても上記の各補機が冷却ファン３により冷却されるこ
とになり、これにより、これらの補機の熱害が防止され
ることになって、各補機の作動の信頼性および作動効率
等が向上することになる。

更に、上記過給機６１が変速機３０の上部に配置されて
いることにより、該過給機６１とインタークーラ６９と
を接続する接続パイプ７０ａおよびインタークーラ６９
とサージタンク７１とを接続する接続パイプ７０ｂを短
縮することが可能となり、これにより、吸気時における
応答性の改善ならびに吸入効率等が向上することになる
。

次に、第３発明に係る補機駆動装置の一実施例を、第４
図に基づいて説明すると、この実施例においては、上記
第１実施例と同様に変速機３０′がトロイダル型無段変
速機とされ、この変速機３０′は、エンジンのクランク
軸（図示せず）に直結された入力軸３１′と、この入力
軸３１′と一体回転する一対“の入力ディスク３２′、
３２’と、これらの各入力ディスク３２’　、３２′に
それぞれ対向した状態で入力軸３１′上に遊嵌合された
一対の出力ディスク３３’、３３’と、入力ディスク３
２′および出力ディスク３３′間において入力軸３１′
の軸回りに周方向等閉隔に配設された複数のローラ３４
′・・・３４′と、上記出力ディスク３３’、３３’に
一体化され、且つ入力軸３１′に対して遊嵌合状態され
た第１出力ギヤ３５′および該ギヤ３５′に噛合するア
イドルギヤ３６′とでなる出力部３７′とを有する。そ
して、上記各ローラ３４′が、図示のように実線の状態
から鎖線に示す状態に傾動可能とされ、実線で示す状態
では、エンジンに直結された入力軸３１′と一体回転す
る入力ディスク３２′の回転を増速して出力ディスク３
３′に出力し、また、鎖線で示す状態では、上記入力デ
ィスク３２′の回転を減速して出力ディスク３３′に出
力するようになっている。

また、上記出力部３７′からの出力が伝達される出力軸
３８′が設けられており、この出力軸３８′の軸端部に
一体的に形成された出力ギヤ３８ａ′に差動装置（図示
せず）の入力ギヤ５０ａ′が噛合し、これにより、差動
装置が駆動されるようになっている。

更に、上記出力部３７′と出力軸３８′との間には、該
出力部３７′からの出力を更に変速して出力軸３８′に
出力するプラネタリギヤ装！３９′が配設されており、
このプラネタリギヤ装置３９′は、上記出力部３７′を
構成するアイドルギヤ３６′に噛合する第１人力ギヤ４
０ａ′が一体的に形成されたサンギヤ４０′と、該サン
ギヤ４Ｏ′に噛合する複数のピニオンギヤ４１′・・・
４１′を回転自在に支持するキャリア４２′と、上記複
数のピニオンギヤ４１′・・・４１′に鴫合し、且つ出
力軸３８′と一体回転するリングギヤ４３′とを有し、
上記キャリア４２′が、入力軸３１′と一体の第２出力
ギヤ４４′に噛合する第２人力ギヤ４５′にクラッチ４
６′を介して連結されている。

ここで、上記トロイダル型無段変速機３０’におけるプ
ラネタリギヤ装置３９′を構成するサンギヤ４０′、キ
ャリア４２′およびリングギヤ４３′の駆動状態につい
て説明すると、上記クラッチ４６′の締結時においては
、エンジンに直結されて所定の回転状態で回転する上記
入力軸３１′と一体回転する第２出力ギヤ４４′および
第２人力ギヤ４６′を介してキャリア４２′が回転され
ることになり、この状態において、第４図に鎖線で示す
状態にローラ３４′が傾斜されて該ローラ３４′により
入力ディスク３２′の回転が減速されて出力ディスク３
３′に出力され、これが出力部３７′を介してサンギヤ
４０′に伝達された場合、即ち、第５図に実線Ａで示す
ように、キャリア４２′の回転に対してサンギヤ４０′
の回転が減速された場合には、リングギヤ４３′の回転
がキャリア４２′の回転より増速され、これにより、該
リングギヤ４３′と一体回転する出力軸３８′がエンジ
ンの回転に対して増速されなオーバードライブ状態で回
転されることになって、車両の高速走行状態に合致した
変速状態が得られるようになっている。

また、第４図に実線で示す状態に上記ローラ３４′が傾
斜されて該ローラ３４′により上記入力ディスク３２′
の回転が増速されて出力ディスク３３′に出力され、こ
れが出力部３７′を介してサンギヤ４０′に伝達された
場合、即ち、第５図に実線Ｂで示すように、キャリア４
２′の回転に対してサンギヤ４０′の回転が増速された
場合には、リングギヤ４３′の回転がキャリア４２′の
回転より減速され、これにより、該リングギヤ４３′と
一体回転する出力軸３８′がエンジンの回転に対して減
速状態で回転されることになって、車両の極低速走行状
態に合致した変速状態が得られるようになっている。そ
して、第５図に実線Ｂで示す状態より更にサンギヤ４０
′の回転がキャリア４２′に対して増速された場合には
、実線Ｃで示すように、上記リングギヤ４３′の回転速
度が０となり、これにより、該リングギヤ４３′と一体
回転する出力軸３８′の回転速度もＯとなって、車両の
停車時におけるアイドリング状態に合致した変速状態が
得られるようになっている。

更に、第５図に実線りで示すように、上記キャリア４２
′の回転に対してサンギヤ４０′の回転が増速された場
合には、リングギヤ４３′が減速状態で逆転されること
になり、これにより、該リングギヤ４３′と一体回転す
る出力軸３８′がエンジンの回転に対して減速状態で逆
転されることになって、車両の後退状態に合致した変速
状態が得られるようになっている。

そして、この実施例においては、上記トロイダル型無段
変速機３０′の出力部３７′により各補機が駆動される
ようになっている。即ち、第４図に示すように、車両用
冷房装置（図示せず）を構成するコンプレッサ６５′の
回転軸６５ａ′の軸端部に固設されたギヤ６５ｂ′が、
上記出力部３７′を構成する第１出力ギヤ３５′に噛合
され、また、パワーステアリング機構（図示せず）を構
成する油圧ポンプ６６′の回転軸６６ａ′の軸端部に固
設されたギヤ６６ｂ′が、上記第１出力ギヤ３５′と共
に出力部３７′を構成するアイドルギヤ３６′により駆
動される第１人力ギヤ４０ａ′に噛合されており、これ
のコンプレッサ６５′および油圧ポンプ６６′が上記出
力部３７′により駆動されるようになっている。

上記の構成によれば、トロイダル型無段変速機３０′に
おける出力部３７′によりコンプレッサ６５′および油
圧ポンプ６６′の複数の補機が駆動されることになって
、該変速機３０′側に複数の補機が配設されることにな
り、該変速機３０′を含めたパワーユニット全体の重量
配分の不均一が解消されることになって、エンジン駆動
時におけるパワーユニットの振動およびこれに伴う騒音
を効果的に抑制することができると共に、比較的配設ス
ペースに余裕のある変速機３０′の周辺部に複数の補機
が配設されることより、パワーユニットの全体がよりコ
ンパクトに構成されることになって、該パワーユニット
の搭載自由度が向上し、その結果、空力特性の向上なら
びに居住空間の拡大等の要求に応じて車体デザインを設
定する場合における設計自由度を向上させることが可能
となる。

特に、この実施例においては、上記トロイダル型無段変
速機３０′を構成するリングギヤ４０′と一体回転する
出力軸３８′の低速回転時、即ち、車両の停車状態での
アイドリング時、あるいは極めて低い車速での走行時や
後退時等の低速時において無段変速機３０′の出力ディ
スク３３′により駆動される出力部３７′がエンジン回
転数に比べて高速回転され、この出力部３７′によりコ
ンプレッサ６５′や油圧ポンプ６６′等の複数の補機が
駆動されることになるので、補機性能が低下しがちとな
るエンジンの低速回転時においてもこれらの補機の回転
が高回転状態に維持されることになり、補機性能が向上
し、これに伴って該補機の小型化を図り得ることになる
。その結果、補機の駆動抵抗が軽減され燃費が改善され
ると共に、補機の小型化に伴ってパワーユニット全体が
よりコンパクトに構成され、該パワーユニットの搭載自
由度等を更に一段と向上させることができる。

なお、上記コンプレッサ３５′および油圧ポンプ３６′
以外のその他の補機５例えば過給機やオルタネータ等を
上記出力部３７′を構成する第１出力ギヤ３５′ないし
アイドルギヤ３６′により駆動可能であることはいうま
でもない。

また、その他の補機（過給機、オルタネータ等）を入力
軸３１で駆動する第１実施例と組合することもできる。

（発明の効果） 以上のように、第１ないし第３発明のいずれにおいても
、エンジンの出力軸に直結されたトロイダル型無段変速
機における入力軸もしくは該変速機の出力部により複数
の補機が駆動されることになって、変速機側に複数の補
機が配設されることになる。これにより、従来のように
エンジンの一側部に複数の補機が集中して配置されるこ
とがなく該エンジンおよび変速機を含めたパワーユニッ
ト全体の重量配分の不均一が解消されることになって、
エンジン駆動時におけるパワーユニットの振動およびこ
れに伴う騒音を効果的に抑制することができると共に、
比較的配設スペースに余裕のある変速機の周辺部に複数
の補機が配設され、これにより、パワーユニットの全体
がよりコンパクトに構成されることになって、該パワー
ユニットの搭載自由度が向上し、その結果、空力特性の
向上ならびに居住空間の拡大等の要求に応じて車体デザ
インを設定する場合における設計自由度を向上させるこ
とができる。

また、特に、第２発明によれば、エンジンの出力軸の直
結されたトロイダル型無段変速機における入力軸の前端
部および後端部により複数の補機が駆動されることにな
るので、より多くの補機を駆動することが可能となり、
それらが変速機の周辺部に配設されることになって、パ
ワーユニットの重量配分の改善が更に促進されて該パワ
ーユニットの振動やこれに伴う騒音をより一層抑制する
ことができる。

更に、第３発明によれば、トロイダル型無段変速機にお
ける出力軸の低速回転時、即ち、車両の停車状態でのア
イドリング時、あるいは極めて低い車速での走行時や後
退時等の低速時において無段変速機の出力部材により駆
動される出力部がエンジン回転に比べて高速回転され、
この出方部により補機が駆動されることになるので、補
機性能が低下しがちとなるエンジンの低速回転時におい
ても補機の回転が高回転状態に維持されることになり、
補機性能が向上し、これに伴って、該補機の小型化を図
り得ることになる。その結果、補機の駆動抵抗が軽減さ
れ燃費が改善されると共に、補機の小型化に伴ってパワ
ーユニット全体がよりコンパクトに構成され、該パワー
ユニットの搭載自由度等を更に一段と向トさせることが
できる９

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図はパワー
ユニットが搭載された車体前部の平面図、第２図はパワ
ーユニットの全体概略斜視図、第３図は該パワーユニッ
トを構成するトロイダル型無段変速機および補機駆動装
置の概略構成を示す断面図、第４図は第３発明に停る補
機駆動装置の概Ｗ１１構成を示す断面図、第５図はトロ
イダル型無段変速機におけるプラネタリギヤ装置を構成
するサンギヤ、キャリアおよびリングギヤの回転状態を
示す線区である。 １０・・・パワーユニット、２０・・・エンジン、３０
．３０’・・・トロイダル型無段変速機、３１．３１’
・・・入力軸、３２．３２′・・・入力部１　材（入力
ディスク）、３３．３３′・・・出力部材（出力ディス
ク）、３４．３４′・・・ローラ、３７．３７′・・・
出力部、３８．３８’・・・出力輪、３９．３９’・・
・遊星歯車機構（プラネタリギヤ装置＞、６１．６２．
６５．６５′２６６゜６６′　・・補機（６１・・過給
機、６２・・オルタネータ、６５．６５′　・・コンプ
レッサ、６６、６６′・・・油圧ポンプ）。 第　２Ｗｉ 第４− 寮５！！ｌ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）エンジンの出力軸に直結された入力軸と、該入力
   軸と一体回転する入力部材と、上記入力軸上に遊嵌合さ
   れた出力部材と、該出力部材と上記入力部材との間に設
   けられて入力部材の回転を無段階に変速して出力部材に
   出力する複数のローラと、上記入力軸に平行に配置され
   、且つ上記出力部材により駆動される出力部からの出力
   が伝達される出力軸とを有するトロイダル型無段変速機
   を備えたパワーユニットにおける補機駆動装置であって
   、上記無段変速機における入力軸により複数の補機を駆
   動することを特徴とするパワーユニットにおける補機駆
   動装置。
2. （２）エンジンの出力軸に直結された入力軸と、該入力
   軸と一体回転する入力部材と、上記入力軸上に遊嵌合さ
   れた出力部材と、該出力部材と上記入力部材との間に設
   けられて入力部材の回転を無段階に変速して出力部材に
   出力する複数のローラと、上記入力軸に平行に配置され
   、且つ上記出力部材により駆動される出力部からの出力
   が伝達される出力軸とを有するトロイダル型無段変速機
   を備えたパワーユニットにおける補機駆動装置であって
   、上記無段変速機における入力軸の前端部および後端部
   で複数の補機を駆動することを特徴とするパワーユニッ
   トにおける補機駆動装置。
3. （３）エンジンの出力軸に直結された入力軸と、該入力
   軸と一体回転する入力部材と、上記入力軸上に遊嵌合さ
   れた出力部材と、該出力部材と上記入力部材との間に設
   けられて入力部材の回転を無段階に変速して出力部材に
   出力する複数のローラと、上記入力軸に平行に配置され
   、且つ上記出力部材により駆動される出力部からの出力
   が伝達される出力軸とを有するトロイダル型無段変速機
   を備えたパワーユニットにおける補機駆動装置であって
   、上記無段変速機における出力部と出力軸との間に設け
   られて上記出力部材の増速時にエンジン回転を減速して
   出力軸に出力する遊星歯車機構を有すると共に、上記出
   力部により複数の補機を駆動することを特徴とするパワ
   ーユニットにおける補機駆動装置。