JP2728592B2 - 2基のエンジンを有する無段変速装置 - Google Patents

2基のエンジンを有する無段変速装置

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JP2728592B2
JP2728592B2 JP3417992A JP3417992A JP2728592B2 JP 2728592 B2 JP2728592 B2 JP 2728592B2 JP 3417992 A JP3417992 A JP 3417992A JP 3417992 A JP3417992 A JP 3417992A JP 2728592 B2 JP2728592 B2 JP 2728592B2
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accelerator
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謙一 大森
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Hino Motors Ltd
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Hino Jidosha Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の変速を2基の中小
型エンジンを用いて無段階に行う装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の装置として、大量生産される2
基の第1及び第2エンジンが車両に並置され、単一の大
出力を得るように第1エンジンのクランク軸が第2エン
ジンのクランク軸にギヤ又はチェーンを介して連結され
た自動車両用動力装置が開示されている(特開昭49−
129005)。この装置では新たに大型エンジンを製
作しなくて済むので、高額の投資が不要になる。
【0003】しかし、上記装置では、低負荷時でも常に
2基のエンジンのクランク軸を同一の回転速度で回転さ
せるため、燃費の向上はあまり望めなかった。
【0004】この点を解消するために、本出願人は、第
1エンジンのクランク軸に遊星歯車組を介して前後進切
換え用のギヤユニットが接続され、遊星歯車組が太陽ギ
ヤと、このギヤと同一軸上に設けられた大径のリングギ
ヤと、太陽ギヤ及びリングギヤに噛合する複数の遊星ギ
ヤと、遊星ギヤを支持するキャリヤとを有し、第1エン
ジンとは別の駆動手段である第2エンジンのクランク軸
にクラッチを介して駆動ギヤが固着され、この駆動ギヤ
がキャリヤ又はリングギヤに一体的に形成された従動ギ
ヤにアイドルギヤを介して噛合し、第1及び第2エンジ
ンの回転速度をそれぞれ調整する第1及び第2調整手段
が設けられた無段変速装置を本出願と同日に出願した。
この装置では、運転席のアクセルペダルの踏込み量を検
出するアクセルセンサ、第1及び第2調整手段の調整量
をそれぞれ検出する第1及び第2アクセル開度センサ、
第1及び第2エンジンの回転速度をそれぞれ検出する第
1及び第2回転センサ、車速を検出する車速センサの各
検出出力に基づいてコントローラが第1及び第2調整手
段を制御するので、2基の中小型エンジンを用いて1基
の大型エンジンとほぼ同一の出力を得ることができる。
また第1エンジンを最も効率の良い回転速度で回転させ
た状態でアクセルペダルの踏込み量に応じて自動的に無
段変速できるので、燃費を向上することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記装置で
は、第1及び第2エンジンそれぞれにオイルポンプ、パ
ワーステアリングポンプ、エアコンプレッサ、オルタネ
ータ、クーリングファン等のエンジン補機が搭載されて
おり、一定の回転速度で回転する第1エンジンではその
エンジン補機を効率良く駆動できるが、アクセルペダル
の踏込み量に応じて回転速度が変化する第2エンジンで
は、このエンジンが高速回転するとそのエンジン補機を
第2エンジンの必要容量以上に高速回転させるため、第
2エンジンの出力損失が増大する問題点があった。また
第2エンジンの回転変動によりこのエンジン補機の負荷
変動が大きいため、エンジン補機の耐久性が低下する問
題点があった。
【0006】本発明の目的は、エンジン補機を駆動する
ためのエンジンの出力損失を低く抑え、エンジン補機を
常に効率良く駆動でき、かつエンジン補機の耐久性を向
上できる2基のエンジンを有する無段変速装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成を、実施例に対応する図1及び図2を用
いて説明する。本発明は、第1エンジン11のクランク
軸11aに遊星歯車組13,63又は83を介して前後
進切換え用のギヤユニット16が接続され、第2エンジ
ン12のクランク軸12aにクラッチ14を介して駆動
ギヤ18が固着され、遊星歯車組13,63又は83が
太陽ギヤ13a,63a又は83aと、このギヤ13
a,63a又は83aと同一軸上に設けられた大径のリ
ングギヤ13b,63b又は83bと、太陽ギヤ13
a,63a又は83a及びリングギヤ13b,63b又
は83bに噛合する複数の遊星ギヤ13c,63c又は
83cと、遊星ギヤ13c,63c又は83cを支持す
るキャリヤ13d,63d又は83dとを有し、駆動ギ
ヤ18がキャリヤ13d,63d或いは83d又はリン
グギヤ13b,63b又は83bに一体的に形成された
従動ギヤ13e,63e又は83eにアイドルギヤ17
を介して噛合し、第1及び第2エンジン11,12の回
転速度を第1及び第2調整手段21,22がそれぞれ調
整し、運転席のアクセルペダル28の踏込み量を検出す
るアクセルセンサ29、第1及び第2調整手段21,2
2の調整量をそれぞれ検出する第1及び第2アクセル開
度センサ31,32、第1及び第2エンジン11,12
の回転速度をそれぞれ検出する第1及び第2回転センサ
41,42、車速を検出する車速センサ33の各検出出
力に基づいてコントローラ34が第1及び第2調整手段
21,22を制御するように構成された2基のエンジン
を有する無段変速装置であって、エンジン補機15が第
1エンジン11又は第2エンジン12のいずれかに搭載
され、かつ第1エンジン11又は第2エンジン12のい
ずれかにより駆動されることを特徴とする。また、上記
の2基のエンジンを有する無段変速装置は、クラッチ1
4を遊星歯車組13とギヤユニット16との間に設ける
こともできる。
【0008】
【作用】第1及び第2エンジン11,12を始動する
と、コントローラ34は第1及び第2エンジン11,1
2をアイドリング状態に保持する。このときエンジン補
機15は低速回転する第1エンジン11又は第2エンジ
ン12により駆動される。車両を発進させるときには、
ギヤユニット16を前進に切換え、アクセルペダル28
を踏込む。コントローラ34はアクセルセンサ29の検
出出力に基づいて第1アクセルアクチュエータ21c又
は第2アクセルアクチュエータ22cをクランク軸11
a又はクランク軸12aが所定の回転速度になるように
作動させ、かつアクセルペダル28の踏込み量に対する
車速を得るように第2アクセルアクチュエータ22c又
は第1アクセルアクチュエータ21cをクランク軸12
a又はクランク軸11aの回転速度を増大する方向に作
動させる。クラッチ14を徐々に接続すると、車両は徐
々に加速されてアクセルペダル28の踏込み量に対応す
る速度に達する。アクセルペダル28の踏込み量が変化
すると、コントローラ34は第1エンジン11又は第2
エンジン12の回転速度を所定値に保持した状態で、ア
クセルセンサ29の検出出力に基づいて第2アクセルア
クチュエータ22c又は第1アクセルアクチュエータ2
1cを作動してクランク軸12a又はクランク軸11a
の回転速度を増減する。このときエンジン補機15は一
定の回転速度で回転する第1エンジン11又は第2エン
ジン12により駆動される。
【0009】
【実施例】次に本発明の第1の実施例を図1〜図3に基
づいて詳しく説明する。図1に示すように、大型トラッ
クには小型の第1及び第2エンジン11,12の2基の
エンジンが搭載され、これらのエンジン11,12はこ
の例では同一のエンジンである。第1エンジン11のク
ランク軸11aには遊星歯車組13を介して前後進切換
え用のギヤユニット16が接続され、第2エンジン12
のクランク軸12aにはクラッチ14を介して駆動ギヤ
18が固着される。図2及び図3に詳しく示すように、
遊星歯車組13はクランク軸11aに固着された太陽ギ
ヤ13aと、このギヤ13aと同一軸上に設けられかつ
ギヤユニット16の入力軸19に固着された大径のリン
グギヤ13bと、太陽ギヤ13a及びリングギヤ13b
に噛合する複数の遊星ギヤ13cと、遊星ギヤ13cを
支持しかつその外周面に従動ギヤ13eが一体的に形成
されたキャリヤ13dとを有する。従動ギヤ13eはア
イドルギヤ17を介して駆動ギヤ18に噛合する。
【0010】駆動ギヤ18は従動ギヤ13eと同一の歯
数を有する。ここで太陽ギヤ13aの歯数をZ1、リン
グギヤ13bの歯数をZ2、第1エンジン11のクラン
ク軸11aの最も効率の良い回転速度をN1とした場
合、第2エンジン12のクランク軸12aの回転速度を
2=N1/(1+Z2/Z1)にするとリングギヤ13b
の回転速度が0になり、第2エンジン12のクランク軸
12aの回転速度N2を大きくしていくとリングギヤ1
3bの回転速度が徐々に大きくなり、第2エンジン12
のクランク軸12aの回転速度N2をN1と同一にすると
リングギヤ13bの回転速度が第1エンジン11と同一
になるようになっている。またクラッチ14を切った状
態ではリングギヤ13bに比べてキャリヤ13dが極め
て軽負荷になるので、太陽ギヤ13aのトルクはすべて
キャリヤ13dに伝達され、クラッチディスク14bが
回転してギヤユニット16の入力軸19は回転しないよ
うになっている。
【0011】本実施例の特徴ある構成は、第1エンジン
11に第1及び第2エンジン11,12のエンジン補機
15が搭載され、かつエンジン補機15が第1エンジン
11により駆動されるところにある(図1)。エンジン
補機15は、この例では第1及び第2エンジン11,1
2の低速回転時の作動に必要な容量を確保できるオイル
ポンプ15a、冷却水ポンプ15b、オルタネータ15
c及びクーリングファン15dと、制動装置に圧縮エア
を供給するエアコンプレッサ15eと、ステアリングホ
イルの操舵力を軽減するパワーステアリング装置にオイ
ルを供給するパワーステアリングポンプ15fと有する
(図1)。また図示しないがラジエータはクーリングフ
ァン15dの前方に1台設置される。
【0012】図2に詳しく示すように、クラッチ14は
第2エンジン12のクランク軸12aの後端に固着され
たフライホイール14aと、このホイール14aに収容
されかつシャフト14eの前端にこのシャフト14eの
軸方向に摺動可能に嵌入されたクラッチディスク14b
と、このディスク14bをフライホイール14aの内面
に圧接可能なプレッシャプレート14cと、このプレー
ト14cをクラッチディスク14bから引離し可能なシ
フトホーク14dとを有する。シャフトの後端には駆動
ギヤ18が固着される。またシフトホーク14dは倍力
装置20、管路23及びマスタシリンダ24を介して運
転席(図示せず)に設けられたクラッチペダル26に接
続される。図1に戻って、入力軸19の後部にはギヤユ
ニット16の前進用ギヤ16a及び後進用ギヤ16bが
回転可能に嵌入され、入力軸19に平行に設けられた主
軸27には前進用ギヤ16aに噛合する第1ギヤ16c
と、アイドルギヤ16dを介して後進用ギヤ16bに噛
合する第2ギヤ16eとが固着される。前進用ギヤ16
aと後進用ギヤ16bの間の入力軸19には外周面に歯
が形成されたハブギヤ16fがスプライン嵌入される。
このギヤ16fには入力軸19の軸方向に摺動可能なス
リーブ16gが噛合し、スリーブ16gはシフトレバー
16hの操作により前進用ギヤ16a及び後進用ギヤ1
6bにそれぞれ形成された爪ギヤに選択的に噛合可能に
構成される。
【0013】第1エンジン11の回転速度を調整する第
1調整手段21は、第1エンジン11に燃料を噴射する
燃料噴射ポンプ21aと、このポンプ21aの噴射量を
調整するコントロールレバー21bと、このレバー21
bを回動する第1アクセルアクチュエータ21cとを有
する。また第2エンジン12の回転速度を調整する第2
調整手段22は、第2エンジン22に燃料を噴射する燃
料噴射ポンプ22aと、このポンプ22aの噴射量を調
整するコントロールレバー22bと、このレバー22b
を回動する第2アクセルアクチュエータ22cとを有す
る。運転席に設けられたアクセルペダル28にはこのペ
ダル28の踏込み量を検出するアクセルセンサ29が取
付けられる。コントロールレバー21b,22bにはこ
れらのレバー21b,22bの移動量、即ち第1及び第
2エンジン11,12のアクセル開度を検出する第1及
び第2アクセル開度センサ31,32がそれぞれ取付け
られる。第1及び第2エンジン11,12のクランク軸
11a,12aにはこれらの回転速度を検出する第1及
び第2回転センサ41,42がそれぞれ取付けられ、軸
27には車速を検出する車速センサ33が取付けられ
る。
【0014】アクセルセンサ29、第1アクセル開度セ
ンサ31、第2アクセル開度センサ32、第1回転セン
サ41、第2回転センサ42及び車速センサ33の各検
出出力はコントローラ34の制御入力に接続され、コン
トローラ34の制御出力は第1及び第2アクセルアクチ
ュエータ21c,22cに接続される。コントローラ3
4のメモリ34aにはアクセルセンサ29の検出出力に
対する車速のマップが記憶される。即ち図示しない運転
者が操作したアクセルペダル28の踏込み量に対する車
速を得るように第2エンジン12のクランク軸12aを
回転させるようになっている。
【0015】このように構成された2基のエンジンを有
する無段変速装置の動作を説明する。ギヤユニット16
のシフトレバー16hをニュートラル位置にし、かつク
ラッチ14を切った状態でキースイッチ(図示せず)を
オンすると、コントローラ34は第1及び第2エンジン
11,12を始動し、両エンジン11,12をアイドリ
ング状態に保持する。このときオイルポンプ15a、冷
却水ポンプ15b、オルタネータ15c、クーリングフ
ァン15d、エアコンプレッサ15e、パワーステアリ
ングポンプ15fのエンジン補機15は低速回転する第
1エンジン11のみにより駆動される。また第1エンジ
ン11はギヤユニット16の入力軸19に比べて極めて
軽負荷のクラッチディスク14bを回転させ、第2エン
ジン12はフライホイール14aを回転させる。
【0016】トラックを発進させるときには、運転者は
先ずシフトレバー16hを操作してスリーブ16gを前
進用ギヤ16aの爪ギヤに噛合させる。次にアクセルペ
ダル28を踏込むと、コントローラ34は第1アクセル
アクチュエータ21cを第1エンジン11のクランク軸
11aが所定の回転速度N1になるように作動させ、か
つアクセルセンサ29の検出出力をメモリ34aのマッ
プと比較してアクセルペダル28の踏込み量に対する車
速を得るように第2アクセルアクチュエータ22cを第
2エンジン12のクランク軸12aの回転速度を増大す
る方向に作動させる。更に、クラッチ14を徐々に接続
すると、第2エンジン12のトルクがクラッチ14、駆
動ギヤ18及びアイドルギヤ17を介してキャリヤ13
dに伝達され、リングギヤ13bを介してギヤユニット
16の入力軸19を回転させようとする力が発生する。
この結果、トラックは徐々に加速され、トラックはアク
セルペダル28の踏込み量に対応する速度に達する。
【0017】アクセルペダル28の踏込み量、即ちアク
セルセンサ29の検出出力が変化すると、コントローラ
34は第1エンジン11の回転速度をN1に保持した状
態で、アクセルセンサ29の検出出力をマップと比較
し、所望の車速を得る方向に第2アクセルアクチュエー
タ22cを作動して第2エンジン12のクランク軸12
aの回転速度を増減する。この結果、第1エンジン11
により駆動されるエンジン補機15は一定の回転速度で
駆動されるので、エンジン補機15の効率及び耐久性を
向上できる。
【0018】図4は本発明の第2の実施例を示す。図4
において上記第1の実施例と同一符号はそれぞれ同一部
品を示す。この例では遊星歯車組63の太陽ギヤ63a
が第1エンジンのクランク軸11aに固着され、リング
ギヤ63bの外周面に形成された従動ギヤ63eにアイ
ドルギヤ17を介して駆動ギヤ18が噛合し、かつ遊星
ギヤ63cを支持するキャリヤ63dがギヤユニット1
6の入力軸19に固着される。駆動ギヤ18は従動ギヤ
63eと同一の歯数を有する。ここで太陽ギヤ63aの
歯数をZ1、リングギヤ63bの歯数をZ2、第1エンジ
ンのクランク軸11aの最も効率の良い回転速度をN1
とした場合、第2エンジンのクランク軸12aの回転速
度N2を0に近づけるとキャリヤ63dの回転速度はN1
/(1+Z2/Z1)に近づき、第2エンジンのクランク
軸12aの回転速度N2を大きくしていくとキャリヤ6
3dの回転速度が徐々に大きくなり、第2エンジンのク
ランク軸12aの回転速度N2をN1と同一にするとキャ
リヤ63dの回転速度が第1エンジンと同一になるよう
になっている。またクラッチ14を切った状態ではキャ
リヤ63dに比べてリングギヤ63bが極めて軽負荷に
なるので、太陽ギヤ63aのトルクはすべてリングギヤ
63bに伝達され、クラッチディスク14bが回転して
入力軸19は回転しないようになっている。
【0019】このように構成された無段変速装置の動作
は、クラッチ14を切った状態で第1及び第2エンジン
を始動すると、第1エンジンは極めて軽負荷のリングギ
ヤ63bを回転させ、比較的大きな負荷を有するキャリ
ヤ63dは回転しないことを除いて、第1の実施例と同
様であるので、繰返しの説明を省略する。
【0020】図5は本発明の第3の実施例を示す。図5
において上記第1の実施例と同一符号はそれぞれ同一部
品を示す。この例では遊星歯車組83の太陽ギヤ83a
がギヤユニット16の入力軸19の固着され、リングギ
ヤ83bの外周面に形成された従動ギヤ83eにアイド
ルギヤ17を介して駆動ギヤ18が噛合し、かつ遊星ギ
ヤ83cを支持するキャリヤ83dが第1エンジンのク
ランク軸11aに固着される。駆動ギヤ18は従動ギヤ
83eと同一の歯数を有する。ここで太陽ギヤ83aの
歯数をZ1、リングギヤ83bの歯数をZ2、第1エンジ
ンのクランク軸11aの最も効率の良い回転速度をN1
とした場合、第2エンジンのクランク軸12aの回転速
度をN2=N1×(1+Z1/Z2)にすると太陽ギヤ83
aの回転速度は0になり、第2エンジンのクランク軸1
2aの回転速度N2を小さくしていくと太陽ギヤ83a
の回転速度が徐々に大きくなり、第2エンジンのクラン
ク軸12aの回転速度N2をN1と同一にすると太陽ギヤ
83aの回転速度が第1エンジンと同一になるようにな
っている。またクラッチ14を切った状態では太陽ギヤ
83aに比べてリングギヤ83bが極めて軽負荷になる
ので、キャリヤ83dのトルクはすべてリングギヤ83
bに伝達され、クラッチディスク14bが回転して入力
軸19は回転しないようになっている。
【0021】このように構成された無段変速装置の動作
は、クラッチ14を切った状態で第1及び第2エンジン
を始動すると、第1エンジンは極めて軽負荷のリングギ
ヤ83bを回転させ、比較的大きな負荷を有する太陽ギ
ヤ83aは回転しないことと、第2エンジンのクランク
軸12aの回転速度N2を小さくしていくと太陽ギヤ8
3aの回転速度が大きくなることを除いて第1の実施例
と同様であるので繰返しの説明を省略する。
【0022】なお、上記実施例ではクラッチを第2エン
ジンのクランク軸と駆動ギヤの間に設けたが、これは一
例であってクラッチを遊星歯車組とギヤユニットの間に
設けた無段変速装置(特願平3−203225)にも適
用できる。また、上記実施例では一定の回転速度に保持
された第1エンジンによりエンジン補機を駆動したが、
これに限らず第2エンジンを一定の回転速度に保持し、
第1エンジンの回転速度をアクセルペダルの踏込み量に
応じて変化させれば、第2エンジンによりエンジン補機
を駆動してもよい。更に、上記実施例ではクラッチをク
ラッチペダルの操作により断続したが、クラッチペダル
を用いずにクラッチアクチュエータによりクラッチを自
動的に断続するようにしてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、第
1及び第2エンジンの2機のエンジンにより駆動される
車両のエンジン補機を第1又は第2エンジンのいずれか
に搭載し、第1又は第2エンジンのいずれかがエンジン
補機を駆動するように構成したので、一定の回転速度で
回転する第1又は第2エンジンにより駆動されるエンジ
ン補機の効率及び耐久性を向上でき、また回転変動する
エンジンにより駆動されるエンジン補機に比べてエンジ
ンの出力損失を低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の実施例の2基のエンジンを有する
無段変速装置を示す構成図。
【図2】その装置の遊星歯車組を含む要部拡大断面図。
【図3】図1のA−A線断面図。
【図4】本発明第2の実施例を示す図3に対応する断面
図。
【図5】本発明第3の実施例を示す図3に対応する断面
図。
【符号の説明】
11 第1エンジン 11a クランク軸 12 第2エンジン 12a クランク軸 13,63,83 遊星歯車組 13a,63a,83a 太陽ギヤ 13b,63b,83b リングギヤ 13c,63c,83c 遊星ギヤ 13d,63d,83d キャリヤ 13e,63e,83e 従動ギヤ 14 クラッチ 15 エンジン補機 16 ギヤユニット 17 アイドルギヤ 18 駆動ギヤ 21 第1調整手段 22 第2調整手段 28 アクセルペダル 29 アクセルセンサ 31 第1アクセル開度センサ 32 第2アクセル開度センサ 33 車速センサ 34 コントローラ 41 第1回転センサ 42 第2回転センサ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1エンジン(11)のクランク軸(11a)に
    遊星歯車組(13,63,83)を介して前後進切換え用のギヤユ
    ニット(16)が接続され、 第2エンジン(12)のクランク軸(12a)にクラッチ(14)を
    介して駆動ギヤ(18)が固着され、 前記遊星歯車組(13,63,83)が太陽ギヤ(13a,63a,83a)
    と、このギヤ(13a,63a,83a)と同一軸上に設けられた大
    径のリングギヤ(13b,63b,83b)と、前記太陽ギヤ(13a,63
    a,83a)及びリングギヤ(13b,63b,83b)に噛合する複数の
    遊星ギヤ(13c,63c,83c)と、前記遊星ギヤ(13c,63c,83c)
    を支持するキャリヤ(13d,63d,83d)とを有し、 前記駆動ギヤ(18)が前記キャリヤ(13d,63d,83d)又はリ
    ングギヤ(13b,63b,83b)に一体的に形成された従動ギヤ
    (13e,63e,83e)にアイドルギヤ(17)を介して噛合し、 前記第1エンジン(11)及び第2エンジン(12)の回転速度
    を第1及び第2調整手段(21,22)がそれぞれ調整し、 運転席のアクセルペダル(28)の踏込み量を検出するアク
    セルセンサ(29)、前記第1及び第2調整手段(21,22)の
    調整量をそれぞれ検出する第1及び第2アクセル開度セ
    ンサ(31,32)、前記第1及び第2エンジン(11,12)の回転
    速度をそれぞれ検出する第1及び第2回転センサ(41,4
    2)、車速を検出する車速センサ(33)の各検出出力に基づ
    いてコントローラ(34)が前記第1及び第2調整手段(21,
    22)を制御するように構成された2基のエンジンを有す
    る無段変速装置であって、 エンジン補機(15)が前記第1又は第2エンジン(11,12)
    のいずれかに搭載され、かつ前記第1又は第2エンジン
    (11,12)のいずれかにより駆動されることを特徴とする
    2基のエンジンを有する無段変速装置。
  2. 【請求項2】 第1エンジン(11)のクランク軸(11a)に
    遊星歯車組(13,63,83)及びクラッチ(14)を介して前後進
    切換え用のギヤユニット(16)が接続され、 第2エンジン(12)のクランク軸(12a)に駆動ギヤ(18)が
    固着され、 前記遊星歯車組(13,63,83)が太陽ギヤ(13a,63a,83a)
    と、このギヤ(13a,63a,83a)と同一軸上に設けられた大
    径のリングギヤ(13b,63b,83b)と、前記太陽ギヤ(13a,63
    a,83a)及びリングギヤ(13b,63b,83b)に噛合する複数の
    遊星ギヤ(13c,63c,83c)と、前記遊星ギヤ(13c,63c,83c)
    を支持するキャリヤ(13d,63d,83d)とを有し、 前記駆動ギヤ(18)が前記キャリヤ(13d,63d,83d)又はリ
    ングギヤ(13b,63b,83b)に一体的に形成された従動ギヤ
    (13e,63e,83e)にアイドルギヤ(17)を介して噛合し、 前記第1エンジン(11)及び第2エンジン(12)の回転速度
    を第1及び第2調整手段(21,22)がそれぞれ調整し、 運転席のアクセルペダル(28)の踏込み量を検出するアク
    セルセンサ(29)、前記第1及び第2調整手段(21,22)の
    調整量をそれぞれ検出する第1及び第2アクセル開度セ
    ンサ(31,32)、前記第1及び第2エンジン(11,12)の回転
    速度をそれぞれ検出する第1及び第2回転センサ(41,4
    2)、車速を検出する車速センサ(33)の各検出出力に基づ
    いてコントローラ(34)が前記第1及び第2調整手段(21,
    22)を制御するように構成された2基のエンジンを有す
    る無段変速装置であって、 エンジン補機(15)が前記第1又は第2エンジン(11,12)
    のいずれかに搭載され、かつ前記第1又は第2エンジン
    (11,12)のいずれかにより駆動されることを特徴とする
    2基のエンジンを有する無段変速装置。
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