JPH07119474A - 過給装置 - Google Patents

過給装置

Info

Publication number
JPH07119474A
JPH07119474A JP26521493A JP26521493A JPH07119474A JP H07119474 A JPH07119474 A JP H07119474A JP 26521493 A JP26521493 A JP 26521493A JP 26521493 A JP26521493 A JP 26521493A JP H07119474 A JPH07119474 A JP H07119474A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
wheel shaft
shaft
sun gear
wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26521493A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Asahi
雅彦 朝日
Mitsuhiko Shinozaki
光彦 篠崎
Takashi Izawa
隆志 伊澤
Yasuhiko Ishikawa
泰彦 石川
Koji Tomita
浩二 富田
Yoshihiro Ishikawa
佳宏 石川
Hiroaki Kashiwazaki
宏昭 柏崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tochigi Fuji Sangyo KK filed Critical Tochigi Fuji Sangyo KK
Priority to JP26521493A priority Critical patent/JPH07119474A/ja
Publication of JPH07119474A publication Critical patent/JPH07119474A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supercharger (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホイール軸に設けるサンギヤの軸方向の設計
自由度を装置の大型化を招くことなく大きくとることが
でき、インペラアッセンブリの回転時における振動を低
減可能とする。 【構成】 ホイール軸1と、このホイール軸1の一端に
設けられたタービンホイール11と、他端に設けられた
コンプレッサインペラ13と、ホイール軸1に設けられ
たサンギヤ61と、このサンギヤと噛合うと共にインタ
ーナルギヤ55とも噛合うピニオンギヤ67とを備えた
過給装置であって、ホイール軸1の左右をフローティン
グブッシュ3を介してフォルダー5で軸支し、インター
ナルギヤ55を支軸部9に回転自在に設け、サンギヤ6
7をインペラアッセンブリ47の重心位置に設け、この
サンギヤ61にピニオンギヤ67をピニオンギヤ用切欠
き窓19から噛み合わせたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関の過給装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンの出力を増大させるため
の過給装置として、例えば実開平4−95625号公報
に記載された図8に示すようなものがある。
【0003】この過給装置は、ケース201にベアリン
グ203,205を介してタービン軸207が回転自在
に軸支され、タービン軸207の一端にはタービンイン
ペラ209が、他端にはコンプレッサインペラ211が
それぞれ設けられている。タービンインペラ209はタ
ービンケース213に、コンプレッサインペラ211は
コンプレッサケース215にそれぞれ収容されている。
図示しないエンジンには排気管と吸気管とが接続され、
タービンケース213は排気管に、コンプレッサケース
215は吸気管にそれぞれ接続されている。
【0004】タービン軸207の中央上にはサンギヤ2
17が設けられ、該サンギヤ217はケース201に固
着された支軸219に回転自在に設けられたピニオンギ
ヤ221と噛み合い、該ピニオンギヤ221はインター
ナルギヤ223と噛み合って増速伝達機構225を構成
している。インターナルギヤ223はベアリング227
を介してケース201の中間壁201aに回転自在に支
持され、他端にギヤ229が固設され、該ギヤ229は
大径ギヤ231と噛合っている。大径ギヤ231はケー
ス201に回転自在に軸支された入力軸233にベアリ
ング235と一方向クラッチ237を介して軸支され、
該入力軸233の一端に入力プーリ239を固設し、該
入力プーリ239と図示しないエンジンのクランク軸に
固設した出力プーリとの間にベルト241が巻回されて
いる。
【0005】そして、エンジンが低速回転域では排気圧
が小さいので、タービンインペラ209によりタービン
軸207を回転させる回転数よりも、クランク軸から出
力プーリ→ベルト241→入力プーリ239→入力軸2
33→大径ギヤ231→ギヤ229→増速伝導機構22
5を介してタービン軸207を回転させる方が回転数が
高くなり、一方向クラッチ237が係合した状態とな
り、タービン軸207の駆動によりコンプレッサインペ
ラ211が回転され、エンジンの過給がなされ出力トル
クが高められる。また、エンジンの回転数が中高速回転
域に入ると、タービン軸207が受ける回転は、クラン
ク軸から一方向クラッチ237、増速伝導機構225を
介した回転数よりタービンインペラ209による回転数
の方が高くなって、一方向クラッチ237は空転し、コ
ンプレッサインペラ211の回転によりエンジンへの過
給が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の過
給装置では、タービン軸207の回転時に振れや振動が
発生すると、これによってタービンインペラ209がタ
ービンケース213に、コンプレッサインペラ211が
コンプレッサケース215に接触し、この接触により両
ケース213,215にかじりを生じたり、両インペラ
209,211に破損等が生じて耐久性が低下する虞れ
がある。
【0007】そこで、タービン軸207の回転時におけ
る振れや振動を低減させるためには、タービン軸207
に設けるサンギヤ217の位置を、タービン軸207と
両インペラ209,211とからなるインペラアッセン
ブリの重心位置に合せることが望ましい。
【0008】しかしながら、上記のような従来の過給装
置にあっては、インターナルギヤ223をケース201
の中間壁201aにベアリング227を介して支持して
いたため、タービン軸207に設けるサンギヤ217の
位置は、タービン軸207の右側のベアリング205と
インターナルギヤ223の壁との間に位置規制され、軸
方向の設計自由度がとれなかった。このため、タービン
インペラ209とコンプレッサインペラ211のそれぞ
れの材質を例えば前者をセラミックあるいは鋳鉄で、後
者をアルミで形成した場合等のインペラアッセンブリの
重心位置に合せてサンギヤ217の位置を軸方向に変え
ることが困難であり、サンギヤ17の位置を変えるため
には装置の大型化が不可避となる。従って、装置の大型
化が比較的許容される定置型のエンジンには適するが、
装置の大きさ及び重さに制限が課せられる車両用のエン
ジン等には適さない。
【0009】この発明は、このような従来の課題を解決
するためになされたもので、その目的とするところはホ
イール軸に設けるサンギヤの軸方向の設計自由度を装置
の大型化を招くことなく大きくとることができ、インペ
ラアッセンブリの回転時における振動を低減可能な過給
装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の過給装置は、回転自在に軸支されたホイ
ール軸と、このホイール軸の一端に設けられた排気通路
内で回転するタービンホイールと、前記ホイール軸の他
端に設けられ吸気通路内で回転するコンプレッサインペ
ラと、前記ホイール軸に設けられたサンギヤと、このサ
ンギヤと噛合うと共にインターナルギヤとも噛合うピニ
オンギヤとを備えた過給装置であって、前記ホイール軸
の左右を軸受を介して一体型のフォルダーで軸支し、前
記インターナルギヤをケースの一側壁よりホイール軸を
覆うように軸方向に延設された支軸部に回転自在に設
け、前記サンギヤをインペラアッセンブリの重心位置に
設け、このサンギヤにピニオンギヤをフォルダーに形成
されたピニオンギヤ用切欠き窓から噛み合させたことを
特徴とするものである。
【0011】
【作用】請求項1の過給装置によれば、インターナルギ
ヤをケースの一側壁からホイール軸を覆うように軸方向
に延設した支軸部に支持したことにより、サンギヤの軸
方向に設計自由度を、装置の大型化を招くことなく大き
くとることができる。これによりサンギヤをインペラア
ッセンブリの重心位置に設けることができ、さらに、ホ
イール軸を一部材であるフォルダーにフローティングブ
ッシュを介して支持したことにより同軸度を確保するこ
とができ、インペラアッセンブリの回転時における振れ
や振動が低減する。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0013】図1は、この発明の一実施例に係る過給装
置の側面断面図(図2のA−B−C−A断面図)であ
り、図2は、図1の過給装置の正面図である。
【0014】図1に示すように、ホイール軸1は左右の
軸受、例えばフローティングブッシュ(フルフロートベ
アリング)3を介してフォルダー5に回転自在に軸支さ
れている。軸受としては、フローティングブッシュに限
らず通常のベアリングを用いることもできる。フォルダ
ー5はケース7の左壁よりホイール軸1を覆うように軸
方向に延設された支軸部9の内周と、該ケース7の右壁
とで支持されている。
【0015】ホイール軸1の一端にはタービンホイール
11が、他端にはコンプレッサインペラ13がそれぞれ
に設けられている、ケース7にはタービンハウジング1
5とコンプレッサハウジング17とが取り付けられ、タ
ービンホイール11はタービンハウジング15に、コン
プレッサインペラ13はコンプレッサハウジング17に
それぞれ収容されている、図示しないエンジンには排気
通路である排気管と、吸気通路である吸気管とが接続さ
れ、タービンハウジング15は排気管に、コンプレッサ
ハウジング17は吸気管にそれぞれ接続されている。そ
して、コンプレッサ側のコンプレッサインペラ13は例
えばアルミ製で、タービン側のタービンホイール11は
例えばセラミック製あるいは鋳鉄製でそれぞれ形成され
ている。
【0016】前記フォルダー5は、図4乃至図6に示す
ように、略中央部にピニオンギヤ用切欠き窓19が形成
され、外周上縁には軸方向の左右の切欠き部21,23
が形成されている。左の切欠き部21はケース7の支軸
部9との間に、右の切欠き部23はケースの右壁との間
にそれぞれフローティングブッシュ3への潤滑油が供給
される潤滑油路25,27を形成する。フォルダー5の
左右フローティングブッシュ3の嵌合部29には、潤滑
油路25,27に連通する潤滑油流入孔31,33が形
成されている。また、フォルダー5の内周には左右のフ
ローティングブッシュ3を軸方向に位置決めするための
ストップリング35を嵌入するストップリング溝37が
形成されている。
【0017】ホイール軸1のタービンホイール11とコ
ンプレッサインペラ13との間には、4個のスペーサ部
材39,41,43,45が組付けられており、これら
スペーサ部材39,41,43,45とタービンホイー
ル11及びコンプレッサインペラ13とによりインペラ
アッセンブリ47を構成する。
【0018】コンプレッサインペラ13の背面の部分の
ホイール軸1には、シール部材49とスラストベアリン
グ51が設けられている。
【0019】スペーサ部材39は、コンプレッサインペ
ラ13の背面とスラストベアリング51に、スペーサ部
材41は、スペーサ部材39と左のスペーサ部材43と
の間にそれぞれ組付けられている。また、スペーサ部材
43は、スペーサ部材41と後述するサンギヤ61との
間に組付けられている。スペーサ部材45は、右のフロ
ーティングブッシュ3とタービンホイール11の背面と
の間に組付けられている。
【0020】ケース7の支軸部9の外周には第1のスプ
ロケット53とインターナルギヤ55とが一体形成され
た増速ギヤ57がベアリング59を介して回転自在に取
り付けられている。
【0021】ホイール軸1のタービンホイール11とコ
ンプレッサインペラ13との間にはサンギヤ61が設け
られ、該サンギヤ61は前記インペラアッセンブリ47
における重心位置Gに配設されている。サンギヤ61に
は、図1及び図7に示すように、ケース7の右壁に固着
された支軸63にベアリング65を介して回転自在に取
り付けられたピニオンギヤ67がフォルダー5のピニオ
ンギヤ用切欠き窓19から噛み合い、該ピニオンギヤ6
7はインターナルギヤ55とも噛合っている。
【0022】入力軸69は、ホイール軸1と平行となる
ように、一端側をベアリング71を介してケース7に回
転自在に軸支され、他端側をケース7にベアリング7
3,75を介して回転自在に軸支されたスプロケット軸
77の一端側にスプライン結合されている。スプロケッ
ト軸77には第2のスプロケット79が一体形成され、
第2のスプロケット79は増速ギヤ57の第1のスプロ
ケット53とサイレントチェン81を介して連結されて
いる。サンギヤ61、ピニオンギヤ67、増速ギヤ5
7、サイレントチェン81及び第2のスプロケット79
は増速機構83を構成する。
【0023】ケース7には潤滑油路25,27に連通し
フローティングブッシュ3への潤滑油が供給される潤滑
油流入孔85,87が形成されている。潤滑油流入孔8
5,87は、図示しないエンジンの潤滑油供給装置に接
続されている潤滑油配管89に潤滑油供給室91を介し
て接続されている。
【0024】入力軸69の一端側には、被動プーリ93
がケース7外に突出した状態でナット95により組み付
けられている。被動プーリ93は、図1に示すように、
入力軸69に固定された固定シーブ97を右側に有する
と共に、軸方向に可動の可動シーブ99を左側に有し、
固定シーブ97と可動シーブ99との間には、Vベルト
101が巻回されるV溝103が形成されている。入力
軸69の端部には、円錐板105が設けられ、可動シー
ブ99の背面と円錐板105との間には、遠心力発生用
のころ(重鐘)107が収容保持され、また、コイルバ
ネ109により可動シーブ99に対し軸方向に付勢力を
与えている。
【0025】ケース7にはフランジ部111が延設さ
れ、フランジ部111には、固定中空軸113が入力軸
69と平行となるようにボルト115によって固着され
ている。固定中空軸113には、駆動プーリ117がベ
アリング119を介して回転自在に取り付けられてい
る。駆動プーリ117は、左側の固定シーブ121と右
側の可動シーブ123とを有し、これによりV溝125
が形成されている。固定シーブ121は、固定中空軸1
13に対して軸方向位置が決められ、その位置で回転自
在になるように、ベアリング119のアウタレースを保
持する筒状部127を一体に有している。
【0026】駆動プーリ117の可動シーブ123の背
面と筒状部127に位置決めされた端板129との間に
は、7枚の皿ばね131が備えられ、可動シーブ123
は皿ばね131の付勢力を受けて軸方向に移動する。固
定シーブ121には、図示しないプーリが取り付けら
れ、プーリは図示しないエンジンのクランクシャフトに
より平ベルトを介して駆動される。すなわち、変速装置
133は、皿ばね131を備えた駆動プーリ117、V
ベルト101及びころ107を備えた被動プーリ93と
によって構成される。
【0027】固定中空軸113の軸芯部には、ロッド1
35が貫通しており、ロッド135の後端部はねじ部材
137に螺合されている。ねじ部材137の外周にはウ
ォームホイル139が設けられ、子のウォームホイル1
39は、モータ141により正逆転可能なウォームギヤ
143と噛み合っている。そして、モータ141の回転
によってウォームギヤ143、ウォームホイル139を
介してねじ部材137が回転し、このねじ部材137の
回転によってロッド135が軸方向に移動し、ベアリン
グ145を介してピン147が可動シーブ123を軸方
向に移動させる。モータ141、ウォームギヤ143、
ウォームホイル139、ねじ部材137、ロッド13
5、ベアリング145及びピン147により制御部14
9が構成されている。
【0028】つぎに、上記一実施例の作用を図1に基づ
いて説明する。
【0029】エンジンの低速回転時には、排気流量が少
なく、排気流速が低速であるため、排気によってタービ
ンホイル11は充分に回転せず、ホイール軸1は、増速
機構83、入力軸69及び変速装置133を介してクラ
ンクシャフトによって駆動される。このとき、被動プー
リ93のころ107が内径側に保持されて可動シーブ9
9が左側に位置し、駆動プーリ117の皿ばね131が
伸びて可動シーブ123が左側に位置する。従って、変
速装置133は入力軸69の回転数を最大限に増加させ
るように作用する。これにより、コンプレッサインペラ
13の回転数が必要充分に確保され、エンジンへの適正
な過給がなされ、低速回転時でも充分な出力トルクを得
ることができる。
【0030】エンジンの回転数が上昇すると、クランク
シャフトの回転数も上昇し、入力軸69の回転数が上昇
する。これにより、被動プーリ93のころ107が外径
側へ移載して可動シーブ99が右側へ移動し、駆動プー
リ117の皿ばね131が縮んで可動シーブ123が右
側に移動する。従って、入力軸69の回転数を最大限に
増加させるように作用していた変速装置113は、回転
数の増加量を徐々に減少させ、さらには、回転数を減少
させるように作用し始める。駆動プーリ117側に配置
された制御部149の制御作用を行わずとも、ころ10
7、コイルバネ109及び皿ばね131による遠心力の
作用のみで、変速装置133は適正な変速作用を行うこ
とができる、これにより、コンプレッサインペラ13の
回転数が、エンジンの運転状態に適した回転数に維持さ
れ、常に適正な過給を行うことができる。
【0031】また、このとき、排気流量お呼び排気流速
が増加上昇し、排気によるホイール軸1の駆動力も増加
するので、排気による駆動力の分だけクランクシャフト
からホイール軸1へ伝えられる駆動力が低減され、エン
ジンにかかる負担が減少する。これにより、過給に伴う
エンジンの燃費効率の低下が抑制される。
【0032】エンジンの高速回転時には、入力軸69の
回転がさらに上昇し、被動プーリ93のころ107が外
径側に保持されて可動シーブ99が右側に位置し駆動プ
ーリ117の皿ばね131が縮んで可動シーブ123が
右側に位置する。従って、変速装置133は入力軸69
の回転数を最小限に減少させるように作用し、適正な過
給が行われる。また、排気流量及び排気流速がさらに増
加上昇するため、排気によるホイール軸1の駆動力が増
加し、これに伴いエンジンにかかる負担が減少して燃費
効率が向上する。
【0033】さらに、排気による駆動力がクランクシャ
フトによる駆動力を上回ると、この上回る分が、低速回
転時とは反対に、ホイール軸1から増速機構83、入力
軸69及び変速装置133を介してクランクシャフトに
伝達回収される。この場合、制御部149は、変速装置
133をエンジンの運転状態により最適な変速制御を行
う。これにより、排気エネルギを有効に活用してクラン
クシャフトを駆動する、いわゆるエネルギの回収が行わ
れ、高速回転時におけるエンジンの出力トルクを向上さ
せることができる。
【0034】このように、この実施例によれば、エンジ
ンの低速回転時でも充分な出力トルクを得ることができ
ると共に、過給に伴うエンジンの燃費効率の低下を抑制
することができる。さらに高速回転時には排気エネルギ
の回収がなされ、出力トルクの向上及び燃費効率の向上
を図ることができる。
【0035】また、ホイール軸1と入力軸69とをケー
ス7に軸支し、ホイール軸1の重心位置Gと入力軸69
とを連動連結し、増速機構83をケース7内に収容し、
かつ、駆動プーリ117をケース7の所定の部位に固着
した固定中空軸113に取り付けたので、過給装置全体
を小型軽量化すると共に一体化することができ、汎用性
があり、容易に組付加工を行うことが可能な過給装置を
得ることができる。
【0036】また、増速機構83を構成するインターナ
ルギヤ55をケース7の右壁からホイール軸1を覆うよ
うに軸方向に延設した支軸部9の外周に支持したので、
ホイール軸1の軸方向の設計自由度を装置の大型化を招
来することなく大きくとることができ、インペラアッセ
ンブリ47の重心位置Gに合せてサンギヤ61を設ける
ことができる。
【0037】さらに、ホイール軸1をフローティングブ
ッシュ3を介して一体型のフォルダー5で支持したの
で、ホイール軸1の支持部材が一部材となり同軸度を確
保することができる。
【0038】従って、インペラアッセンブリ47の回転
時における振れや振動を低減することができ、これによ
り両ケース15,17のかじりや、両インペラ11,1
3の破損等を未然に防止することが可能となり、耐久性
を向上させることができる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、この発
明によれば、ホイール軸に設けるサンギヤの軸方向の設
計自由度を、装置の大型化を招くことなく大きくとるこ
とができ、サンギヤをインペラアッセンブリの重心位置
に合せて設けることができるので、インペラアッセンブ
リの回転時における触れや振動の低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る過給装置の側面断面
図(図2のA−B−C−A断面図)である。
【図2】図1の過給装置の正面図である。
【図3】図1の要部の拡大断面図である。
【図4】フォルダーの断面図である。
【図5】図4のV−V線矢視断面図である。
【図6】図4のVI−VI線矢視断面図である。
【図7】図1及び図3のVII−VII線矢視断面図で
ある。
【図8】従来例に係る過給装置の側面断面図である。
【符号の説明】
1 ホイール軸 3 フローティングブッシュ 5 フォルダー 7 ケース 9 支軸部 11 タービンホイール 13 コンプレッサインペラ 19 ピニオンギヤ用切欠き窓 47 インペラアッセンブリ 55 インターナルギヤ 61 サンギヤ 67 ピニオンギヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 泰彦 栃木県栃木市大宮町2388番地 栃木富士産 業株式会社内 (72)発明者 富田 浩二 栃木県栃木市大宮町2388番地 栃木富士産 業株式会社内 (72)発明者 石川 佳宏 栃木県栃木市大宮町2388番地 栃木富士産 業株式会社内 (72)発明者 柏崎 宏昭 栃木県栃木市大宮町2388番地 栃木富士産 業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に軸支されたホイール軸と、こ
    のホイール軸の一端に設けられた排気通路内で回転する
    タービンホイールと、前記ホイール軸の他端に設けられ
    た吸気通路内で回転するコンプレッサインペラと、前記
    ホイール軸に設けられたサンギヤと、このサンギヤと噛
    合うと共にインターナルギヤとも噛合うピニオンギヤと
    を備えた過給装置であって、前記ホイール軸の左右を軸
    受を介して一体型のフォルダーで軸支し、前記インター
    ナルギヤをケースの一側壁よりホイール軸を覆うように
    延設された支軸部に回転自在に設け、前記サンギヤをイ
    ンペラアッセンブリの重心位置に設け、このサンギヤに
    ピニオンギヤをフォルダーに形成されたピニオンギヤ用
    切欠き窓から噛み合わせたことを特徴とする過給装置。
JP26521493A 1993-10-22 1993-10-22 過給装置 Pending JPH07119474A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26521493A JPH07119474A (ja) 1993-10-22 1993-10-22 過給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26521493A JPH07119474A (ja) 1993-10-22 1993-10-22 過給装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07119474A true JPH07119474A (ja) 1995-05-09

Family

ID=17414117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26521493A Pending JPH07119474A (ja) 1993-10-22 1993-10-22 過給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07119474A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011052690A (ja) * 2009-08-27 2011-03-17 Voith Patent Gmbh 特にターボコンパウンドシステムのための、タービンまたは圧縮機
JP2012092801A (ja) * 2010-10-28 2012-05-17 Isuzu Motors Ltd 電動アシストターボチャージャ
JP2012092802A (ja) * 2010-10-28 2012-05-17 Isuzu Motors Ltd 電動アシストターボチャージャ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011052690A (ja) * 2009-08-27 2011-03-17 Voith Patent Gmbh 特にターボコンパウンドシステムのための、タービンまたは圧縮機
JP2012092801A (ja) * 2010-10-28 2012-05-17 Isuzu Motors Ltd 電動アシストターボチャージャ
JP2012092802A (ja) * 2010-10-28 2012-05-17 Isuzu Motors Ltd 電動アシストターボチャージャ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3073092B1 (en) Motive-power transmission device for supercharger
JP3281100B2 (ja) 過給機
AU2009217760B2 (en) Planetary transmission
JP5108838B2 (ja) 動力伝達装置
JPH07119474A (ja) 過給装置
JP4024199B2 (ja) Vベルト式無段変速装置
JP2003004108A (ja) 車両用動力伝達装置
JPH1113739A (ja) 空冷4サイクル汎用エンジン
EP2034220A2 (en) V-belt type continuously variable transmission
JP3253346B2 (ja) 過給装置
EP2551551A2 (en) Power unit for small vehicle
EP2039601A1 (en) Power unit
JP3221919B2 (ja) 過給装置
JPH084545A (ja) 遠心式過給機
JP3276114B2 (ja) 動力伝達装置
JPH07180750A (ja) プラネタリーギヤ機構
JPH05256146A (ja) 機械式過給機
JP2972071B2 (ja) 機械式過給機
JPH0411430B2 (ja)
JPH0618631U (ja) 機械式過給機
JP2023140763A (ja) 動力伝達装置
JPH0735732U (ja) 過給装置
JPH0577545U (ja) 機械式過給機
CN1301917A (zh) 组合件摆动式发动机的传动装置
JP3090863B2 (ja) 過給機の変速装置