JP2002242687A - 遠心エンジン過給機のための多段速度歯車装置 - Google Patents

遠心エンジン過給機のための多段速度歯車装置

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JP2002242687A JP2002011559A JP2002011559A JP2002242687A JP 2002242687 A JP2002242687 A JP 2002242687A JP 2002011559 A JP2002011559 A JP 2002011559A JP 2002011559 A JP2002011559 A JP 2002011559A JP 2002242687 A JP2002242687 A JP 2002242687A
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パラッゾロ ジョセフ
Perry E Phelan
イー ペーラン ペリー
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コスト、重量、サイズ、および効率の改善さ
れた、遠心エンジン過給機内で使用するための多段速度
歯車装置を提供する。 【解決手段】 本発明は、遠心エンジン過給機内で使用
するための多段速度歯車装置であって、１つのリング歯
車と、少なくとも第１と第２の組の遊星歯車と、少なく
とも第１と第２の太陽歯車とを有する遊星歯車セット
と、回転入力部と前記遠心エンジン過給機のロータに結
合された出力部とを有する、前記遊星歯車セットのため
の固定キャリヤとを含むことを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【優先権主張】本出願は、２００１年１月１９日に出願
した、「多段速度遠心スーパチャージャ」の名称の米国
特許仮出願第６０／２６２，９１４号に対する優先権を
主張するものであって、この米国特許仮出願第６０／２
６２，９１４号の全ての内容は参考のために本明細書に
組み込まれる。
【０００２】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的に内燃機関
の吸気スーパチャージャおよびターボチャージャの分野
に関する。具体的には、本発明は、遠心エンジン過給機
に可変トルクを供給するための多段速度歯車装置に関す
る。
【０００３】
【従来の技術】それが無ければ得られないより大きな動
力およびトルク出力を得るために、ターボチャージャを
含むスーパチャージャが内燃機関に付加される。スーパ
チャージャは、エンジンによって使用される空気を加圧
して、エンジンがより大量の燃料を燃焼させることを可
能にし、それによって出力とトルクを増大させる。スー
パチャージャには、容積式あるいはルーツ式と、タービ
ン式あるいは遠心式という２つの基本形式がある。空気
を加圧するためには動力を要し、この動力はエンジンに
よって供給される。この場合エンジンの動力は、歯車、
ベルト、およびチェーン駆動部品などの機械的手段によ
って供給されるか、あるいはスーパチャージャ駆動用の
タービンを駆動するために、加圧された排気ガスを使用
することによって供給される。後者の方法はターボ過給
と呼ばれる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】容積スーパチャージャ
はエンジン速度と一定の関係で駆動可能であって、所望
の出力増加をもたらすことができる。遠心スーパチャー
ジャと比べて、容積スーパチャージャは相対的に大形
で、重く、効率が劣り、しかも高価である。遠心スーパ
チャージャは、もしそれがエンジン速度と一定の関係で
駆動されるならば、低エンジン速度においては、それが
もたらす出力増加は小さ過ぎ、また高エンジン速度にお
いては、利用できる圧力は大き過ぎるであろう。過度の
圧力は入口流を絞ることによって制御されるか、あるい
は出口流に設けられた圧力調整弁によって制御されるの
が普通である。これらの方法は共に効率が劣り、また低
エンジン速度時における低出力という問題を解決しな
い。更に、遠心スーパチャージャは作動のために２５，
０００〜７５，０００ＲＰＭの速度を必要とするが、乗
用車用エンジンの限界速度は５，０００ＲＰＭと７，５
００ＲＰＭとの間である。このことは、エンジンとスー
パチャージャの特性に応じて、機械的駆動装置は３．３
から１５の速度比を持たねばならないことを示してい
る。
【０００５】現在のところ自動車製造業者は、ベルト／
プーリ部品により固定された比率でエンジン駆動される
容積スーパチャージャのみを提供している。改善された
同様の性能を発揮する遠心スーパチャージャは、その駆
動装置内に多段速度比装置を必要とするであろう。多段
速度比の遠心スーパチャージャは、コスト、重量、サイ
ズ、および効率に関して多大の利点をもたらすであろ
う。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の一実施形態にお
いては、遠心エンジン過給機内で使用するための多段速
度歯車装置が提供される。遊星歯車セットは、リング歯
車と、少なくとも第１と第２の組の遊星歯車と、少なく
とも第１と第２の太陽歯車とを有する。遊星歯車セット
のために、固定キャリヤが設けられ、遊星歯車セット
は、回転入力部と遠心エンジン過給機のロータに結合さ
れた出力部とを有する。
【０００７】本発明の第２の実施形態においては、遠心
エンジン過給機内で使用するための多段速度歯車装置が
提供される。遊星歯車セットは、エンジン過給機内のロ
ータにトルクを供給するための出力部を有し、また遊星
歯車セットは少なくとも第１と第２の配列を有する。第
１の配列は高歯車比を有し、前記第２の配列は低歯車比
を有する。遊星歯車セットは、リング歯車と、少なくと
も第１と第２の組の遊星歯車と、少なくとも第1と第２
の太陽歯車と、遊星歯車セットのための静止キャリヤと
を有する。この実施形態はまた、２つの配列の間で遊星
歯車セットを切り換えることができるクラッチ装置を含
む。第１の配列はリング歯車にトルク入力部を有し、次
いで該リング歯車が第１の組の遊星歯車にトルクを供給
し、次いで該第１の組の遊星歯車が第１の太陽歯車にト
ルクを供給し、該第１の太陽歯車がエンジン過給機のロ
ータを駆動する。第２の配列において、トルク入力部は
第２の太陽歯車にあり、次いで該第２の太陽歯車が第２
の組の遊星歯車にトルクを供給し、次いで該第２の組の
遊星歯車が第１の組の遊星歯車にトルクを供給し、次い
で該第１の組の遊星歯車が第１の太陽歯車にトルクを供
給し、該第１の太陽歯車がエンジン過給機のロータを駆
動する。
【０００８】本発明の第３の実施形態においては、エン
ジン過給機により内燃機関に供給される過給圧を増大さ
せる方法が提供される。該方法は、高歯車比配列と低歯
車比配列とを有する遊星歯車セットを設ける段階と、所
定のレベルまでのエンジンＲＰＭレベルにおいて、電子
制御されるクラッチ装置を介して高歯車比配列を係合さ
せる段階と、所定のレベルまたはそれ以上のエンジンＲ
ＰＭレベルにおいて、低歯車比配列を係合させる段階と
を含む。可変トルクが、遊星歯車セットの出力部からエ
ンジン過給機のロータに供給される。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明は、遠心エンジン過給機に
使用するための多段速度歯車装置を提供する。エンジン
過給機は、スーパチャージャあるいはターボチャージャ
とすることができる。スーパチャージャとターボチャー
ジャの動作における唯一の違いは、その入力方式にあ
る。スーパチャージャは、エンジンに接続されたベルト
及びプーリ装置からトルクを受ける。ターボチャージャ
は、車輌の排気流内に置かれたロータからトルクを受
け、排気流はトルクを与えるためにロータを駆動する。
本発明はスーパチャージャについて記載するが、ターボ
チャージャにも使用することができる。本発明の歯車装
置に対する「トルク入力部」という表現は、全てのスー
パチャージャまたはターボチャージャに対する全ての可
能なトルク入力部を含むものと解釈されたい。
【００１０】本発明の歯車装置は、スーパチャージャを
軽量にかつ燃料効率良く設計でき、同時に加圧空気の形
で車輌のエンジンに対し十分な過給圧を供給することを
可能にする。この加圧空気はエンジンのシリンダにより
多くの空気を送入させ、その結果、シリンダ内でより多
くの燃料を燃焼させることを可能にする。本発明の歯車
装置は、スーパチャージャがエンジンからトルク入力を
受け、このトルク入力を、空気圧縮機を作動させるスー
パチャージャのロータを駆動するための出力となるまで
指数関数的に増大させることを可能にする。
【００１１】図１および図２には、本発明の好ましい実
施形態を示す。図において、歯車は概略的に示されてお
り、歯車の歯は描かれていないことに注意されたい。当
該技術分野において知られている、あらゆる互換性のあ
る歯形状および歯寸法が、本発明の歯車に使用できるで
あろう。本発明の歯車の歯と歯の間の相互作用は、各歯
車に対するトルク入力に関して説明する。本明細書にお
いて歯車が「噛合する」と表現した場合には、１つの歯
車から次の歯車へトルクが伝達される。歯車の歯は互い
に接触するから、１つの歯車は次の歯車を回転させるこ
とができる。本発明は好ましくはリング歯車１０を含
み、このリング歯車の歯は第１の組の遊星歯車１２と接
触している。第１の組の遊星歯車１２は、リング歯車１
０の内側に配置され位置決めされた２つの歯車を含むの
が好ましい。静止キャリヤ１４が設けてあり、第１の組
の遊星歯車１２はこの静止キャリヤ１４上に装着されて
いる。
【００１２】本発明はまた、静止キャリヤ１４上に装着
された第２の組の遊星歯車１６を含むのが好ましい。第
１と第２の組１２、１６の遊星歯車は、図２および図４
の断面図に示すように、好ましくは軸を共有している。
本発明はまた、リング歯車１０の内側に装着された第１
の太陽歯車１８と第２の太陽歯車２０を含むのが好まし
い。第１の太陽歯車１８は、第２の太陽歯車２０よりも
小さな半径を有するのが好ましい。図示した遊星歯車セ
ットは、本発明による装置は、遊星歯車セットへの入力
部においてエンジンからＲＰＭ（毎分回転数）の形で供
給される回転エネルギーを増大させ、この回転エネルギ
ーを、出力部においてスーパチャージャのロータ２２を
駆動するために使用することを可能にする。遊星歯車セ
ットのＲＰＭ出力はＲＰＭ入力よりも著しく高速であ
る。
【００１３】図１、図２、及び図５を参照すると、ここ
には所定の位置にクラッチ装置を設けた本発明の好まし
い実施形態が図示されている。これらの図においては、
本発明が高歯車比モードで図示されており、この高歯車
比モードにおいては、エンジンからの回転エネルギー
は、本発明が低歯車比モードで構成されている場合より
も遥かに増大される。高歯車比モードにおいて、歯車比
は、リング歯車１０の歯数を第１の太陽歯車１８の歯数
で除算することにより計算できる。図１において、作動
中の歯車は非作動中の歯車と区別するために陰影付きで
示してある。本発明の好ましい実施形態は、歯車装置を
高歯車比配列と低歯車比配列の間で切り換えるために、
クラッチ装置を備えるのが好ましい。図５および図６に
示すように、このクラッチ装置は、これに電流を流すこ
とのできるコイル２４の形の電磁クラッチを含む。好ま
しくは、焼結金属またはカーボンファイバのような高摩
擦材料２６の板が、リング歯車１０の部分２８と接触す
ることができるように配置される。摩擦材２６は自由に
回転できるように軸受３０に装着されている。摩擦材２
６は、リング歯車１０がエンジン（図示せず）に接続さ
れたプーリ３２からトルクを受けるのを可能にする。コ
イル２４が励磁された時、軸方向スプライン３６は、リ
ング歯車１０の部分２８が移動して摩擦材２６と接触す
るのを可能にする。リング歯車１０の部分２８は、摩擦
材２６をプーリ３２に圧接させ、プーリ３２からリング
歯車１０へトルクが伝達される。リング歯車１０がプー
リ３２と係合させられた時の増大された速度差により、
一方向クラッチ３４をオーバーランさせ、第２の太陽歯
車２０を入力部から切り離す。
【００１４】図１、図２、及び図５に示す高歯車比配列
において、トルクを伝達するために作動している歯車装
置の歯車は、非作動中の歯車と区別するために陰影付き
で示されている。プーリ３２からリング歯車１０へトル
クが供給される。次いで、リング歯車１０は第１の組の
遊星歯車１２と噛合しており、トルクがリング歯車１０
から第１の組の遊星歯車１２へ伝達される。第１の組の
遊星歯車１２は第１の太陽歯車１８と噛合しており、こ
の第１の太陽歯車１８へトルクを伝達する。第１の太陽
歯車１８は、スーパチャージャのロータ２２に対する出
力部である。
【００１５】図３、図４、及び図６に示す低歯車比モー
ドにおいては、コイル２４に電流が供給されず、リング
歯車１０の部分２８は摩擦材２６と接触していない。一
方向クラッチ３４はその静止位置に在り、第２の太陽歯
車２０はプーリ３２と係合している。低歯車比モードに
おいては、第２の組の遊星歯車１６と噛合している第２
の太陽歯車２０へ、プーリ３２からトルクが供給され
る。第２の組の遊星歯車１６は第１の組の遊星歯車１２
へトルクを供給する。第１の組の遊星歯車１２は第１の
太陽歯車１８へトルクを供給する。第１の太陽歯車１８
は、スーパチャージャのロータ２２に対する出力部であ
る。低歯車比モードにおいて、歯車比は、第２の太陽歯
車２０の歯数を第１の太陽歯車１８の歯数で除算するこ
とによって計算できる。
【００１６】低速度配列は、歯車装置にとってはデフォ
ルト配列であるのが好ましい。低速度配列であっても、
スーパチャージャからエンジンへ十分な過給圧が供給さ
れるが、高速度配列時に電磁クラッチを不作動化する電
気的故障が生じた場合には、歯車に対する如何なる損傷
も避けるために、歯車は低速度配列に戻る。このフェイ
ルセーフ特性はまた、速度超過によるスーパチャージャ
の軸受、シャフト、およびインペラーの損傷も防止す
る。コイル２４と一方向クラッチ３４とを含むクラッチ
装置は、オペレータが切換動作を手動制御する必要がな
いように、電子制御されるのが好ましい。高歯車比配列
は、約２７００ＲＰＭまでのエンジンＲＰＭで作動され
るのが好ましい。このことが、エンジンＲＰＭが低い時
に、高歯車比配列が遊星歯車セットを介してスーパチャ
ージャへより高レベルのＲＰＭを与えることを可能にす
る。スーパチャージャのより高いＲＰＭレベルは、エン
ジンにより大きな過給圧を供給する。エンジンが約２７
００ＲＰＭに到達すると、切換動作が起り、電磁コイル
２４には最早給電されない。軸方向スプライン３６は、
リング歯車１０の部分２８が移動して摩擦材２６との接
触を切り離されることを可能にし、一方向クラッチ３４
が第２の太陽歯車２０と再係合する。約２７００ＲＰＭ
を超えるＲＰＭレベルに対しては、低歯車比配列はその
ままの係合状態を保ち、スーパチャージャからエンジン
へより低い過給圧が供給される。図７は、エンジン過給
圧（単位はポンド／平方インチ）とエンジンＲＰＭと切
換動作との関係を表すために、典型的な好ましい切換動
作を示している。エンジンと遊星歯車セットとの特性に
応じて、性能最適化のために、単一の切換動作もしくは
複数の切換動作が指令されることができる。２７００Ｒ
ＰＭとは異なるＲＰＭレベルで切換動作が起るように、
クラッチ装置の特性を変えることも可能である。図７に
示す歯車比は例示的なものであって、エンジンのための
所望の過給圧レベルに応じて、調節することができるで
あろう。
【００１７】本発明はまた、図８に示す段階により、ス
ーパチャージャによって内燃機関に供給される過給圧を
増大させるための方法も提供する。スーパチャージャの
ロータ２２にかなり高レベルのＲＰＭを与えるために、
エンジンによって供給されるＲＰＭ入力を効果的に利用
することができる遊星歯車セットが設けられる。遊星歯
車セットは、高歯車比配列と低歯車比配列との間で調節
することができる。該方法は、所定のエンジンＲＰＭレ
ベルまでのエンジンＲＰＭレベルにおいて、電子制御さ
れるクラッチ装置を介して高歯車比配列を係合させる段
階を含む。かかるクラッチ装置の一例は、前の実施形態
で説明したように、一方向クラッチ３４と電磁コイル２
４とである。電子制御されるクラッチ装置は、リング歯
車１０をトルク入力部と係合させるように移動させ、第
２の太陽歯車２０をトルク入力部から切り離すように移
動させる。本発明による方法は、上述した所定のＲＰＭ
レベルを超えるＲＰＭレベルにおいて、低歯車比配列を
係合させる段階をさらに含む。高歯車比配列から低歯車
比配列へ切り換えるための好ましいエンジンＲＰＭレベ
ルの一例は約２７００ＲＰＭであるが、この数値はエン
ジンの要求と所望の燃料効率とに応じて調節することが
できる。遊星歯車セットと直列に並んだこの電子制御さ
れるクラッチ装置は、本発明による方法が遠心スーパチ
ャージャのロータ２２に可変トルクを与え、エンジンに
供給される過給量を変えることを可能にする。
【００１８】本発明の範囲から離れることなく、本発明
に対し広範な変更が可能であることに注目されたい。よ
り多くの組の遊星歯車を用いることも可能であり、追加
の歯車セットは装置において２つの速度より多い速度を
実現することができよう。太陽歯車の寸法と同様に、遊
星歯車の寸法も調節することができよう。歯車の歯数
は、所望の歯車比と所望の過給量とに応じて、調節でき
る。クラッチ装置はまた、当該技術分野において公知の
別のクラッチ機構を含むことも可能である。更に、ここ
に述べたのと同じ遊星歯車セットは、カムシャフト、パ
ワーステアリングポンプ、オルタネータ、または圧縮機
等、動力を必要とする他の車輌のサブシステムに動力供
給するために使用することもできる。従って、以上の詳
細な説明は本発明を説明するためのものであって、これ
を限定するものではなく、また、本発明の範囲を特定す
るのは、全ての等価物を含んだ添付の特許請求の範囲で
あることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の遊星歯車セットの実施形態の平面図で
あって、高歯車比配列時における噛合した歯車を示す。
【図２】図１に示す実施形態の断面図であって、高歯車
比配列時における噛合した歯車を示す。
【図３】図１に示す遊星歯車セットの実施形態の平面図
であって、低歯車比配列時における噛合した歯車を示
す。
【図４】図１に示す実施形態の断面図であって、低歯車
比配列時における噛合した歯車を示す。
【図５】本発明の遊星歯車セットの実施形態の断面図で
あって、高歯車比配列におけるクラッチ装置を示す。
【図６】本発明の遊星歯車セットの実施形態の断面図で
あって、低歯車比配列におけるクラッチ装置を示す。
【図７】好ましい切換動作と、エンジン過給圧とエンジ
ンＲＰＭとの関係を示すテーブルである。
【図８】本発明の方法の段階を示すフロー図である。
【符号の説明】
１０ リング歯車 １２ 第１の組の遊星歯車 １４ 固定キャリヤ １６ 第２の組の遊星歯車 １８ 第１の太陽歯車 ２０ 第２の太陽歯車 ２２ ロータ ２４ 電磁コイル ２６ 摩擦材 ２８ リング歯車の部分 ３０ 軸受 ３２ プーリ ３４ 一方向クラッチ ３６ 軸方向スプライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ペリー イー ペーラン アメリカ合衆国 ミシガン州 48028 ハ ーセンズ アイランド サウス チャネル 1158 Ｆターム(参考） 3G005 EA04 EA19 FA05 GA12 GA17 GB47 GB48

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 遠心エンジン過給機内で使用するための
    多段速度歯車装置であって、 １つのリング歯車と、少なくとも第１と第２の組の遊星
    歯車と、少なくとも第１と第２の太陽歯車とを有する遊
    星歯車セットと、 回転入力部と前記遠心エンジン過給機のロータに結合さ
    れた出力部とを有する、前記遊星歯車セットのための固
    定キャリヤと、を含むことを特徴とする多段速度歯車装
    置。
  2. 【請求項２】 前記遊星歯車セットが少なくとも第１の
    配列と第２の配列とを有する、請求項１に記載の多段速
    度歯車装置。
  3. 【請求項３】 前記第１の配列が高歯車比配列であっ
    て、前記リング歯車をトルク入力部とする、請求項２に
    記載の多段速度歯車装置。
  4. 【請求項４】 前記第２の配列が低歯車比配列であっ
    て、前記第２の太陽歯車をトルク入力部とする、請求項
    ３に記載の多段速度歯車装置。
  5. 【請求項５】 前記第１と第２の配列が、前記第１の太
    陽歯車をトルク出力部とする、請求項４に記載の多段速
    度歯車装置。
  6. 【請求項６】前記第１の太陽歯車が、内燃機関のエンジ
    ン過給機のためのロータを駆動する、請求項５に記載の
    多段速度歯車装置。
  7. 【請求項７】 前記エンジン過給機がターボチャージャ
    であり、前記トルク入力部が、車輌のエンジンからの排
    気流によって駆動されるロータによるものである、請求
    項６に記載の多段速度歯車装置。
  8. 【請求項８】 前記エンジン過給機がスーパチャージャ
    であり、前記トルク入力部が、車輌のエンジンからのト
    ルクを受けるプーリによるものである、請求項６に記載
    の多段速度歯車装置。
  9. 【請求項９】 前記第１の配列における前記ロータへの
    前記出力部が、前記歯車装置が前記第２の配列にある時
    よりも高速度で前記ロータを回転させることができる、
    請求項８に記載の多段速度歯車装置。
  10. 【請求項１０】 前記第１と第２の配列は、可変過給圧
    が前記スーパチャージャからエンジンへ供給されること
    を可能にする、請求項９に記載の多段速度歯車装置。
  11. 【請求項１１】 前記第１の配列において、前記リング
    歯車が前記第１の組の遊星歯車を駆動し、該第１の組の
    遊星歯車が前記第１の太陽歯車を駆動する、請求項１０
    に記載の多段速度歯車装置。
  12. 【請求項１２】 前記第２の配列において、前記第２の
    太陽歯車が前記第２の組の遊星歯車を駆動し、該第２の
    組の遊星歯車が前記第１の組の遊星歯車を駆動し、該第
    １の組の遊星歯車が前記第１の太陽歯車を駆動する、請
    求項１１に記載の多段速度歯車装置。
  13. 【請求項１３】 前記第１の配列において、前記歯車装
    置によって前記ロータに供給される速度増加は、前記第
    １の太陽歯車の歯数で除算された前記リング歯車の歯数
    の関数であり、前記第２の配列において供給される速度
    増加は、前記第１の太陽歯車の歯数で除算された前記第
    ２の太陽歯車の歯数の関数である、請求項１２に記載の
    多段速度歯車装置。
  14. 【請求項１４】 前記遊星歯車セットの入力部と配列と
    を変えるために、クラッチ装置が使用される、請求項１
    ３に記載の多段速度歯車装置。
  15. 【請求項１５】 前記クラッチ装置が、電磁クラッチと
    一方向クラッチとを含む、請求項１４に記載の多段速度
    歯車装置。
  16. 【請求項１６】 前記電磁クラッチが、それに電流を供
    給することができる電磁コイルを含む、請求項１５に記
    載の多段速度歯車装置。
  17. 【請求項１７】 前記コイルに電流が供給された時、前
    記リング歯車が前記入力部に係合される、請求項１６に
    記載の多段速度歯車装置。
  18. 【請求項１８】 前記リング歯車が前記入力部に係合さ
    れた時、前記一方向クラッチが前記第２の太陽歯車を前
    記入力部から切り離す、請求項１７に記載の多段速度歯
    車装置。
  19. 【請求項１９】 前記遊星歯車セットが、約２７００Ｒ
    ＰＭのエンジンＲＰＭレベルにおいて、前記第２と第１
    の配列の間で切り換えられる、請求項１８に記載の多段
    速度歯車装置。
  20. 【請求項２０】 遠心エンジン過給機内で使用するため
    の多段速度歯車装置であって、 エンジン過給機内のロータにトルクを供給するための出
    力部を有し、少なくとも高歯車比を有する第１の配列と
    低歯車比を有する第２の配列とを有し、また、リング歯
    車と、少なくとも第１と第２の組の遊星歯車と、少なく
    とも第1と第２の太陽歯車と、遊星歯車セットのための
    静止キャリヤとを有する遊星歯車セットと、 前記第1と第２の配列の間で、前記遊星歯車セットを切
    り換えることができるクラッチ装置と、を含み、 前記第１の配列が前記リング歯車へのトルク入力部を有
    し、次いで該リング歯車が前記第１の組の遊星歯車にト
    ルクを供給し、次いで該第１の組の遊星歯車が前記第１
    の太陽歯車にトルクを供給し、該第１の太陽歯車が前記
    エンジン過給機の前記ロータを駆動し、また、前記第２
    の配列が前記第２の太陽歯車へのトルク入力部を有し、
    次いで該第２の太陽歯車が前記第２の組の遊星歯車にト
    ルクを供給し、次いで該第２の組の遊星歯車が前記第１
    の組の遊星歯車にトルクを供給し、次いで該第１の組の
    遊星歯車が前記第１の太陽歯車にトルクを供給し、該第
    １の太陽歯車が前記エンジン過給機の前記ロータを駆動
    する、ことを特徴とする多段速度歯車装置。
  21. 【請求項２１】 前記クラッチ装置が電子制御されるク
    ラッチ装置を含み、所定エンジンＲＰＭレベルにおい
    て、電磁コイルの励磁が、前記リング歯車を前記入力部
    に係合させ、前記リング歯車の係合により、一方向クラ
    ッチが前記第２の太陽歯車を前記入力部から切り離す、
    請求項２０に記載の多段速度歯車装置。
  22. 【請求項２２】 前記コイルが励磁解除された時、前記
    リング歯車が前記入力部から切り離され、前記一方向ク
    ラッチが前記第２の太陽歯車を前記入力部に再係合させ
    る、請求項２１に記載の多段速度歯車装置。
  23. 【請求項２３】 エンジン過給機により内燃機関に供給
    される過給圧を増大させる方法であって、 第１と第２の組の遊星歯車を含み、高歯車比配列と低歯
    車比配列とを有する遊星歯車セットを設ける段階と、 所定のＲＰＭレベルまでのエンジンＲＰＭレベルにおい
    て、電子制御されるクラッチ装置を介して前記高歯車比
    配列を係合させる段階と、 前記所定のエンジンＲＰＭレベルまたはそれ以上のエン
    ジンＲＰＭレベルにおいて、前記低歯車比配列を係合さ
    せる段階と、 前記遊星歯車セットの出力部から前記エンジン過給機の
    ロータへ可変トルクを供給する段階と、を含むことを特
    徴とする方法。
  24. 【請求項２４】 前記電子制御されるクラッチ装置は、
    前記リング歯車をトルク入力部に係合するように移動さ
    せ、かつ前記第２の太陽歯車を前記トルク入力部から係
    合を切り離すように移動させて、前記高歯車比を設定す
    る、請求項２３に記載の方法。
  25. 【請求項２５】 前記電子制御されるクラッチ装置は、
    前記リング歯車を前記入力部から切り離し、かつ前記第
    ２の太陽歯車を前記入力部に再係合させて、前記低歯車
    比を設定する、請求項２４に記載の方法。
  26. 【請求項２６】 前記出力部が前記第１の太陽歯車であ
    る、請求項２５に記載の方法。
  27. 【請求項２７】 前記電子制御されるクラッチ装置が、
    電磁コイルと一方向クラッチとを含む、請求項２６に記
    載の方法。
  28. 【請求項２８】 前記リング歯車を前記入力部に係合さ
    せる段階が、前記電磁コイルを励磁することによって行
    なわれる、請求項２７に記載の方法。
  29. 【請求項２９】 前記第２の太陽歯車を前記入力部に再
    係合させる前記段階が、前記一方向クラッチによって行
    なわれる、請求項２８に記載の方法。
  30. 【請求項３０】 前記所定のエンジンＲＰＭレベルがほ
    ぼ２７００ＲＰＭである、請求項２９に記載の方法。
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