JPH0735485U - クレーンのバックストップ用スペーサ - Google Patents
クレーンのバックストップ用スペーサInfo
- Publication number
- JPH0735485U JPH0735485U JP6661493U JP6661493U JPH0735485U JP H0735485 U JPH0735485 U JP H0735485U JP 6661493 U JP6661493 U JP 6661493U JP 6661493 U JP6661493 U JP 6661493U JP H0735485 U JPH0735485 U JP H0735485U
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- Japan
- Prior art keywords
- spacer
- side flange
- crane
- backstop
- bodies
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 通常クレーンとタワークレーンとの間でのク
レーンの転換に伴うスペーサ着脱作業を一人で能率良く
行い得るようにする。 【構成】 スペーサ21を構成する一対のスペーサ体2
2,22のスペーサ側フランジ25に、バックストップ
3におけるアウタパイプ4のアウタ側フランジ6に外周
側から係合して両側フランジ25,6を突合せ状態に保
持しうる係合部26…を設け、両スペーサ体22,22
をインナパイプ5に嵌め込むことによって、自動的にス
ペーサ側フランジ25とアウタ側フランジと6を連結で
きるようにした。
レーンの転換に伴うスペーサ着脱作業を一人で能率良く
行い得るようにする。 【構成】 スペーサ21を構成する一対のスペーサ体2
2,22のスペーサ側フランジ25に、バックストップ
3におけるアウタパイプ4のアウタ側フランジ6に外周
側から係合して両側フランジ25,6を突合せ状態に保
持しうる係合部26…を設け、両スペーサ体22,22
をインナパイプ5に嵌め込むことによって、自動的にス
ペーサ側フランジ25とアウタ側フランジと6を連結で
きるようにした。
Description
【0001】
本考案はクレーンのブームを背面側から支えて最大ブーム角度を規制するバッ クストップに使用されるスペーサに関するものである。
【0002】
ラチスブームを備えたとくに大型のクローラクレーンは、作業内容等に応じて 、ブームを動かさないでジブによって吊り作業を行うタワークレーンと、ブーム を起伏させて吊り作業を行う通常クレーンとに共用される場合がある。
【0003】 この場合、タワークレーンと通常クレーンとでは、バックストップによって規 制される最大ブーム角度が異なるため(前者はほぼ90°、後者はほぼ80°) 、この最大ブーム角度に応じてバックストップの有効長さを調整する必要がある 。
【0004】 そこで、クレーン転換時に、バックストップに対してスペーサを着脱するよう にしている。
【0005】 バックストップと、従来のスペーサの構成を図6〜図8によって説明する。
【0006】 図6において、1はクレーン本体、2はこのクレーン本体1に起伏自在に取付 けられたブームで、クレーン本体1とこのブーム2との間にバックストップ3が 取付けられる。
【0007】 このバックストップ3は、アウタパイプ4と、このアウタパイプ4にスライド 自在に嵌入されたインナパイプ5とによってテレスコープ状に伸縮自在に構成さ れている。
【0008】 また、図7,8に示すように、アウタパイプ4におけるインナパイプ嵌入側の 端部に四角形のアウタ側フランジ6が設けられるとともに、このアウタ側フラン ジ6に対向してインナパイプ5の外周にインナ側フランジ7が設けられ、この両 フランジ6,7間に、緩衝作用と最大ブーム角度規制作用を果たすコイルスプリ ング8が設けられている。
【0009】 このバックストップ3は、タワークレーンとしての使用時は上記構成で使用さ れ、通常クレーンへの転換時にスペーサ9が付加される。なお、図6仮想線は、 このスペーサ9の着脱のためにブーム2を地上に倒した状態を示す。
【0010】 スペーサ9は、円筒の半割り状に形成された一対のスペーサ体10,10を備 え、この両スペーサ体10,10を、アウタ側フランジ6とコイルスプリング8 との間においてインナパイプ5に外周側から嵌め込み、互いの突合せ端側に突設 された結合部11,11同士をボルト12、ナット13で結合する。
【0011】 また、両スペーサ体10,10には、一端部にコイルスプリング8の片側を支 持するスプリング受け14,14が設けられるとともに、他端部に、スペーサ体 突合せ状態でアウタ側フランジ6に対応する四角形となるスペーサ側フランジ1 5,15が設けられ、このスペーサ側フランジ15,15がアウタ側フランジ6 に対し二個所ずつでボルト16…、ナット17…によって連結される。
【0012】 これにより、スペーサ9がアウタパイプ4に継ぎ足され、バックストップ3の 有効長さが調整される。
【0013】 なお、通常クレーンからタワークレーンへの転換時には、スペーサ9が上記と 逆の手順、操作によってバックストップ3から取外される。
【0014】
ところが、この従来のスペーサ9によると、 両スペーサ体10,10をアウタ側フランジ6に対して計四個所でボルト 連結する構成であるため、この連結作業が面倒となる。
【0015】 スペーサ体10,10同士のボルト結合部分を含めて、少なくとも一個所 のボルト連結作業が完了するまでは両スペーサ体10,10は取付位置に保持さ れない。このため、両スペーサ体10,10を取付位置に保持しておく必要があ り、ボルト操作者の他にこの保持のための作業員が必要となる。
【0016】 これらの点から、スペーサ着脱作業の能率が悪く、しかも人手がかかるという 欠点があった。
【0017】 そこで本考案は、スペーサ着脱作業を一人で能率良く行うことができるクレー ンのバックストップ用スペーサを提供するものである。
【0018】
請求項1の考案は、アウタパイプにインナパイプがスライド自在に嵌入される とともに、アウタパイプにおける上記インナパイプが嵌入された側の端部に設け られたアウタ側フランジと、このアウタ側フランジに対向してインナパイプに設 けられたインナ側フランジとの間にコイルスプリングが設けられてなるクレーン のバックストップにおいて、上記アウタ側フランジとコイルスプリングとの間で インナパイプに外嵌された状態でアウタ側フランジに連結されるクレーンのバッ クストップ用スペーサであって、円筒の半割り状に形成された一対のスペーサ体 を具備し、この両スペーサ体には、スペーサ体同士を結合するための結合部が突 合せ端部に設けられるとともに、上記アウタ側フランジに連結される端部にスペ ーサ側フランジが設けられ、このスペーサ側フランジに、アウタ側フランジに対 し外周側から係合してスペーサ側およびアウタ側両フランジを突合せ状態に保持 しうる係合部が設けられてなるものである。
【0019】 請求項2の考案は、請求項1の構成において、両スペーサ体が一方の突合せ端 部でヒンジ部材によって連結されたものである。
【0020】
上記構成によると、両スペーサ体をバックストップのインナパイプに嵌め込ん で突き合わせた状態で両スペーサ体の係合部がアウタ側フランジに外周側から係 合し、このアウタ側フランジとスペーサ側フランジとが結合される。
【0021】 すなわち、スペーサ側フランジとアウタ側フランジとを連結するための特別の 操作が不要となる。
【0022】 また、この係合部による結合作用によって両スペーサ体が取付位置に保持され るため、この保持のための作業員が不要となる。
【0023】 さらに、請求項2の構成によると、両スペーサ体同士の結合作業がより簡単と なる。また、両スペーサ体を一体状態で運搬、保管できるため、取扱いに便利と なるとともに、両スペーサ体が分散して紛失するおそれがない。
【0024】
本考案の実施例を図1〜図5によって説明する。
【0025】 第1実施例(図1〜図3参照) スペーサ21は、円筒の半割り状に形成された一対のスペーサ体22,22に よって構成される。
【0026】 両スペーサ体22,22には、両側突合せ端部に結合部23,23が設けられ るとともに、一端に、コイルスプリング8の一端側を支持するスプリング受け2 4、他端に、バックストップ3のアウタ側フランジ6に連結されるスペーサ側フ ランジ25がそれぞれ設けられている。
【0027】 このスペーサ側フランジ25には、突合せ側と反対側の両角部に、アウタ側フ ランジ6の角部に対して外周側から係合しうる係合部26,26が設けられてい る。
【0028】 この係合部26は、帯板材の両側をフランジ角部の両面に平行な線で折り曲げ 、この両側折曲部26a,26aを角部両面に溶接することによって形成されて いる。
【0029】 この構成において、タワークレーンから通常クレーンへの転換に際してスペー サ21をバックストップ3に取付けるときは、両スペーサ体22,22を、アウ タ側フランジ6とコイルスプリング8との間においてインナパイプ5に外周側か ら嵌め込む。
【0030】 このとき、前記したように両スペーサ体22,22の係合部26…がアウタ側 フランジ6の各角部に係合することにより、アウタ側およびスペーサ側両フラン ジ6,25が突合せ状態に保持される。
【0031】 そして、この後、両スペーサ体22,22の結合部23,23同士をボルト2 7、ナット28によって結合することにより、スペーサ21がアウタパイプ4に 連結される。
【0032】 このスペーサ21によると、上記のように両スペーサ体22,22をインナパ イプ4に嵌め込むことによって、自動的にスペーサ側フランジ25とアウタ側フ ランジ6とが連結されるため、これらを連結するための特別の操作(従来必要で あったボルト操作)が不要となる。
【0033】 また、係合部26…による結合作用によって両スペーサ体22,22が取付位 置に保持されるため、この保持のための操作、作業員が不要となる。
【0034】 なお、通常クレーンからタワークレーンへの転換に際してスペーサ21を取外 すときは、上記取付時と逆に、両スペーサ体22,22の結合部23,23同士 の結合を解いた後、スペーサ体22,22を外周側に取外せばよい。
【0035】 第2実施例(図4参照) 第1実施例との相違点のみを説明する。
【0036】 第2実施例においては、両スペーサ体22,22同士が、予め、一方の突合せ 端部でヒンジ部材29,29によって連結され、スペーサ取付時に、他方の突合 せ端部に設けられた結合部23,23同士がボルト27、ナット28で連結され る構成となっている。
【0037】 この構成によると、第1実施例のように両スペーサ体22,22が両側突合せ 端部(両側結合部23,23)でボルト連結される場合と比較して、スペーサ体 22,22同士の結合個所が少ないため、スペーサ体22,22の結合・分離作 業、すなわちスペーサ着脱作業がより簡単となる。
【0038】 また、両スペーサ体22,22を一体状態で運搬、保管できるため、取扱いに 便利となるとともに、これらが分散して紛失するおそれがない。
【0039】 ところで、上記実施例では、スペーサ側フランジ25の係合部26を、アウタ 側フランジ6の角部に係合しうる形状としたが、この係合部26を、図5に示す ようにアウタ側フランジ6の平行な二辺間に跨って係合しうる形状としてもよい 。
【0040】
上記のように本考案によるときは、スペーサを構成する一対のスペーサ体のス ペーサ側フランジに、バックストップにおけるアウタパイプのアウタ側フランジ に外周側から係合して両側フランジを突合せ状態に保持しうる係合部を設けたか ら、両スペーサ体をインナパイプに嵌め込むことによって、自動的にスペーサ側 フランジとアウタ側フランジとを連結することができる。このため、これらを連 結するための面倒なボルト操作が不要となる。
【0041】 また、係合部による結合作用によって両スペーサ体が取付位置に保持されるた め、この保持のための操作、作業員が不要となる。
【0042】 これらの点から、クレーン転換に伴うスペーサの着脱作業を一人でも短時間で 能率良く行うことができる。
【0043】 また、請求項2の考案によると、両スペーサ体の一方の突合せ端部をヒンジ部 材によって連結しているため、両スペーサ体を両側突合せ端部でボルト連結する 場合と比較して、スペーサ体の結合・分離作業、すなわちスペーサ着脱作業がよ り簡単となる。
【0044】 また、両スペーサ体を一体状態で運搬、保管できるため、取扱いに便利となる とともに、これらが分散して紛失するおそれがない。
【図1】本考案の第1実施例を示す一部断面正面図であ
る。
る。
【図2】図1のII-II線断面図である。
【図3】同実施例にかかるスペーサとアウタパイプの一
部の分解斜視図である。
部の分解斜視図である。
【図4】本考案の第2実施例を示す一部断面正面図であ
る。
る。
【図5】本考案のさらに別の実施例を示す図2相当図で
ある。
ある。
【図6】クレーンのバックストップとスペーサの構成、
作用を説明するためのクレーンの概略側面図である。
作用を説明するためのクレーンの概略側面図である。
【図7】従来のスペーサの構成を示す一部断面正面図で
ある。
ある。
【図8】図7のVIII-VIII線断面図である。
3 バックストップ 4 バックストップのアウタパイプ 5 同インナパイプ 6 アウタ側フランジ 8 コイルスプリング 21 スペーサ 22,22 一対のスペーサ体 23 スペーサ体の結合部 25 スペーサ側フランジ 26 係合部 29 ヒンジ部材
Claims (2)
- 【請求項1】 アウタパイプにインナパイプがスライド
自在に嵌入されるとともに、アウタパイプにおける上記
インナパイプが嵌入された側の端部に設けられたアウタ
側フランジと、このアウタ側フランジに対向してインナ
パイプに設けられたインナ側フランジとの間にコイルス
プリングが設けられてなるクレーンのバックストップに
おいて、上記アウタ側フランジとコイルスプリングとの
間でインナパイプに外嵌された状態でアウタ側フランジ
に連結されるクレーンのバックストップ用スペーサであ
って、円筒の半割り状に形成された一対のスペーサ体を
具備し、この両スペーサ体には、スペーサ体同士を結合
するための結合部が突合せ端部に設けられるとともに、
上記アウタ側フランジに連結される端部にスペーサ側フ
ランジが設けられ、このスペーサ側フランジに、アウタ
側フランジに対し外周側から係合してスペーサ側および
アウタ側両フランジを突合せ状態に保持しうる係合部が
設けられてなることを特徴とするクレーンのバックスト
ップ用スペーサ。 - 【請求項2】 両スペーサ体が一方の突合せ端部でヒン
ジ部材によって連結されたことを特徴とする請求項1記
載のクレーンのバックストップ用スペーサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6661493U JPH0735485U (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | クレーンのバックストップ用スペーサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6661493U JPH0735485U (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | クレーンのバックストップ用スペーサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0735485U true JPH0735485U (ja) | 1995-07-04 |
Family
ID=13320962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6661493U Pending JPH0735485U (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | クレーンのバックストップ用スペーサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0735485U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012056577A (ja) * | 2011-12-26 | 2012-03-22 | Kubota Corp | クローラ式走行装置 |
JP2012111569A (ja) * | 2010-11-22 | 2012-06-14 | Hitachi Sumitomo Heavy Industries Construction Crane Co Ltd | クレーン |
JP2015124067A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-06 | 株式会社日立産機システム | 横行トロリ |
-
1993
- 1993-12-14 JP JP6661493U patent/JPH0735485U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012111569A (ja) * | 2010-11-22 | 2012-06-14 | Hitachi Sumitomo Heavy Industries Construction Crane Co Ltd | クレーン |
JP2012056577A (ja) * | 2011-12-26 | 2012-03-22 | Kubota Corp | クローラ式走行装置 |
JP2015124067A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-06 | 株式会社日立産機システム | 横行トロリ |
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