JPH0734475Y2 - 圧電サウンダー - Google Patents

圧電サウンダー

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JPH0734475Y2
JPH0734475Y2 JP1988143943U JP14394388U JPH0734475Y2 JP H0734475 Y2 JPH0734475 Y2 JP H0734475Y2 JP 1988143943 U JP1988143943 U JP 1988143943U JP 14394388 U JP14394388 U JP 14394388U JP H0734475 Y2 JPH0734475 Y2 JP H0734475Y2
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JP
Japan
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diaphragm
resin case
protrusion
resin
side wall
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JP1988143943U
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勉 ▲吉▼井
修 瀬川
誠矢郎 島田
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は圧電サウンダーに関し、特に、圧電体が固着
された振動板を樹脂ケースに取り付けてなる、圧電サウ
ンダーに関する。
〔従来技術〕
従来の圧電サウンダーの例が、たとえば第4図および第
5図に示される。第4図に示す圧電サウンダーでは、樹
脂ケース1の側壁に振動板2がシリコーン接着剤3によ
って固着される。そして、振動板2に固着された圧電体
4には、端子5の先端部がはんだ6によって接続され
る。端子5は熱かしめ部7により、樹脂ケース1に固着
される。
第5図に示す圧電サウンダーでは、振動板2は樹脂ケー
ス1の側壁と樹脂カバー8とによって圧接的に支持され
る。この樹脂カバー8は端子5の圧電体4への接触状態
を保持する機能も果たす。
〔考案が解決しようとする課題〕
第4図の圧電サウンダーでは、シリコーン接着剤3によ
って振動板2を樹脂ケース1に固着するとともに、端子
5を樹脂ケース1に熱かしめしなければならない。さら
に、圧電体4と端子5ははんだ6によって接続しなけれ
ばならない。したがって、第4図に示す圧電サウンダー
では、その組み立てが煩雑になるという欠点があった。
他方、第5図に示す圧電サウンダーでは、シリコーン接
着剤3およびはんだ6を必要としないが、樹脂カバー8
を必要とする。したがって、別の金型が必要となり、コ
ストが上昇するという欠点があった。
それゆえに、この考案の主たる目的は、簡単に組み立て
られ、コスト低減が期待できる、圧電サウンダーを提供
することである。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は、ばね端子がインサート成型された樹脂ケー
ス、圧電体が固着された振動板、樹脂ケースの側壁内側
に形成される段差面、および段差面上に形成されて振動
板の周縁を当接させて位置決めするための突起を備え、
ばね端子の先端部が圧電体に接触するように振動板の周
縁を突起に当接させた状態で側壁の一部を溶融させて前
記振動板の周縁をかしめた、圧電サウンダーである。
〔作用〕
ばね端子がインサート成型された樹脂ケースの側壁内側
の段差面上に形成された突起に振動板の周縁を当接させ
て、振動板を樹脂ケースに係止した状態で、側壁の一部
を溶かして熱かしめを行って、圧電サウンダーが完成す
る。熱かしめを行うとき、溶融した側壁の一部を振動板
の周縁上に押さえつけるが、このとき突起があるため、
その押さえつける力が突起によって緩和されるので、溶
融した側壁の一部が振動板の振動部分にまではみ出すこ
とがない。したがって、突起によって振動板の固定部分
以外にかしめによる応力が作用するのが防止される。
〔考案の効果〕
この考案によれば、別の樹脂カバーを用いることなく、
端子を圧電体にはんだ付けする工程が省略できるので、
組み立てが簡単になるとともにコストダウンが可能にな
る。しかも、ばね端子は樹脂ケースにインサート成型さ
れるので、従来の熱かしめによる固定方法に比べて、機
械的に安定である。
また、振動板の周縁を樹脂ケースの突起に当接させて位
置決めした状態で熱かしめするため、突起によって熱か
しめによる応力が振動板の固定部分以外に加わるのが防
止されるので、振動板に「反り」等の変形が発生せず、
したがって、圧電サウンダーの周波数特性が安定する。
この考案の上述の目的,その他の目的,特徴および利点
は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から
一層明らかとなろう。
〔実施例〕
第2図を参照して、この実施例の圧電サウンダー10は、
円板形のかつ平面部12aと側壁12bとを有する樹脂ケース
12を含み、この樹脂ケース12の内側には平面円形のキャ
ビティ14が形成される。
ケース12の平面部12aの略中央には、キャビティ14と外
部とを連通するための空気孔16が形成される。空気孔16
は、後述する振動板22が振動したとき、その振動によっ
て生じる空気の流動を助けるためのものである。
樹脂ケース12の平面部12aには、並置された2つの端子
板18がインサート成型される。各々の端子板18の一方端
(第2図では左端)から接続端子18aが延び、この接続
端子18aは樹脂ケース12の並面部12aの一方(第2図では
左)側面から露出する。
また、各々の端子板18の上面には、ばね端子18bの一方
端が固着される。ばね端子18bの他方端(自由端)は、
キャビティ14内に突出する。ばね端子18bは、たとえば
りん青銅のような弾性金属からなり、その弾性によっ
て、後述する圧電体24にその先端が圧接接続される。
樹脂ケース12の平面部12aの下面には、上述の端子板18
の一部を露出させるための露出穴20が形成される。この
露出穴20は、圧電サウンダー10を実装するとき、接続端
子18aを用いないで、リード線(図示せず)によって接
続するためのものである。この場合には、リード線が露
出穴20を通して端子板18にはんだ接続されるので、接続
端子18aは不要となり、接続端子18aは樹脂ケース12の外
面と面一に切断しておけばよい。
樹脂ケース12の側壁12bには、キャビティ14を密閉する
ように、円板状の振動板22の周縁が固着される。振動板
22は、側壁12bの一部を溶融して固めるいわゆる“熱か
しめ”によって固定される。
振動板22の下面には、キャビティ14の直径より若干小さ
い直径を有する円板状の圧電体24が固着される。図示し
ないが、この圧電体24の下面には、上述のばね端子18b
の先端が圧接接続される2つの電極が形成され、ばね端
子18bを通してそこに電圧が印加される。
なお、側壁12bの内部には、第2図から明らかなよう
に、振動板22を熱かしめした後でも、融けた側壁12bの
樹脂で充填されることなく空隙26がそのまま残ってい
る。これは、後述の突起32(第1図)によって側壁12b
の樹脂が振動板22の振動部分にまで溶け出すのを防止す
るように構造にした結果である。
このような圧電サウンダー10は、次のようにして製造さ
れ得る。
まず、第1図に示すように、平面部12aと溶融部28を見
込んだ大きさの側壁12bとを有する樹脂ケース12を端子
板18とともにインサート成形する。このとき、平面部12
aには空気孔16および露出穴20が形成されるとともに、
側壁12bの内側には段差面30および突起32が形成され
る。段差面30は、振動板22を仮固定する際に、振動板22
の周縁を配置する部分である。突起32は、その全周に亘
って、周縁を段差面30に密着させて振動板22を位置決め
するものである。突起32の段差面30からの高さは、振動
板22を完全に嵌め込んで位置決めする関係上、振動板22
の厚みより若干大きく設定される。
なお、後述のように、溶融部28を軟化させなければなら
ないので、樹脂ケース12の材料としては、熱可塑性樹脂
(たとえばPBTあるいはPETなど)が用いられる。
振動板22を樹脂ケース12に位置決めするとき、突起32で
囲まれた部分に嵌め込み、振動板22の周縁を樹脂ケース
12の段差面30上に密着させる。その後、周縁を段差面30
に密着させたままで、溶融部28を加熱し、軟化した溶融
部28の材料で突起32を覆い隠すように振動板22を固着す
る。このようにして第2図に示すような圧電サウンダー
10が完成する。
このとき、突起32によって、振動板22の固定部分以外に
かしめ応力が作用するのが防止される。
すなわち、熱かしめするとき側壁12bの溶融部28を軟化
してそれを振動板22の周縁(固定部分)上に押さえつけ
るのであるが、この実施例では突起32があるため、軟化
した樹脂は突起32の上を越えて振動板22の周縁上に押さ
えつけられる。突起32は、熱かしめ時でも硬いままであ
り、したがって溶融部28の溶けた樹脂が不必要に延出す
るのを防止する、いわば「堰」の役目をする。このた
め、溶融部28の溶けた樹脂は、突起32によって堰き止め
られ、振動板22の振動部分にまではみ出すことはない。
それとともに、かしめのために軟化した樹脂を押さえつ
ける力が突起32によって幾分緩和されるので、振動板22
が不必要に大きな力を受けない。すなわち、振動板22の
にはかしめに必要な最小限の力しかかからず、したがっ
て振動板22の固定部分以外にかしめによる応力がかかる
ことはない。
もし、突起32がなく、熱かしめ時に溶けた樹脂が振動板
22の固定部分以外にまで延出してしまた状態で押さえつ
けられると、その樹脂が硬化した後にもその樹脂によっ
て振動板22にかしめ応力が加わってしまうが、この実施
例のように突起32があれば、そのようなかしめ応力が加
わらず、したがって、振動板22に「反り」等の変形は生
じない。
もし、振動板22に変形が生じると、第3図の周波数特性
において一点鎖線で示すように、音圧レベルがばらつ
く。しかしながら、この実施例では、突起32によってそ
のような熱かしめの応力による変形が有効に防止されて
いるので、第3図の実線で示すように、音圧レベルのば
らつきが生じない。
【図面の簡単な説明】
第1図は第2図に示す圧電サウンダーを製造するときに
振動板を樹脂ケースに係止する状態を示す断面図解図で
ある。 第2図はこの考案の一実施例を示す断面図解図である。 第3図は従来の圧電サウンダーと実施例の圧電サウンダ
ーの周波数に対する音圧レベルを示すグラフである。 第4図および第5図はそれぞれ従来の圧電サウンダーの
一例を示す断面図解図である。 図において、10は圧電サウンダー、12は樹脂ケース、12
aは平面部、12bは側壁、14はキャビティ、18は端子板、
18aは接続端子、18bはばね端子、20は露出穴、22は振動
板、24は圧電体、26は空隙、28は溶融部、30は段差面、
32は突起を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−124598(JP,A) 実開 昭57−170198(JP,U) 実開 昭59−52799(JP,U) 実開 昭63−131500(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ばね端子がインサート成型された樹脂ケー
    ス、 圧電体が固着された振動板、 前記樹脂ケースの側壁内側に形成される段差面、および 前記段差面上に形成されて前記振動板の周縁を当接させ
    て位置決めするための突起を備え、 前記ばね端子の先端部が前記圧電体に接触するように前
    記振動板の周縁を前記突起に当接させた状態で前記側壁
    の一部を溶融させて前記振動板の周縁をかしめた、圧電
    サウンダー。
JP1988143943U 1988-11-02 1988-11-02 圧電サウンダー Expired - Lifetime JPH0734475Y2 (ja)

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JPH0264998U JPH0264998U (ja) 1990-05-16
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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0769704B2 (ja) * 1988-11-02 1995-07-31 株式会社村田製作所 圧電サウンダーの製造方法
JP2522202Y2 (ja) * 1991-04-26 1997-01-08 京セラ株式会社 電気音響変換器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS57170198U (ja) * 1981-04-20 1982-10-26
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