JPH0642150B2 - 圧電サウンダ - Google Patents

圧電サウンダ

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JPH0642150B2
JPH0642150B2 JP63062158A JP6215888A JPH0642150B2 JP H0642150 B2 JPH0642150 B2 JP H0642150B2 JP 63062158 A JP63062158 A JP 63062158A JP 6215888 A JP6215888 A JP 6215888A JP H0642150 B2 JPH0642150 B2 JP H0642150B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、例えば圧電素子に駆動電圧を印加して音響出
力する圧電ブザー等の圧電サウンダに関する。
従来の技術 第7図は従来の圧電ブザーの断面図である。この圧電ブ
ザー1には、一方端が開口した有底筒状樹脂ケース2の
一方端に、圧電素子3が樹脂ケース2内方側に臨むよう
にして振動板4が固定され、さらに樹脂ケース 2の底部に金属端子5a,5bが設置されており、この
金属端子5a,5bの先端は前記圧電素子3及び振動板
4は弾発的に当接するように構成されている。そして、
この圧電ブザー1において振動板4はその周縁部が樹脂
ケース2に熱カシメによって固定されている。具体的に
は以下の方法でカシメられている。即ち、第8図に示す
ように樹脂ケース2の開口端側に凸部2aを形成してお
き、振動板4の周縁部を樹脂ケース2の段差面に仮固定
し、その後凸部2aを加熱・加圧することによって熱変
形させ、この熱変形した第8図の破線で示すカシメ固定
部2bによって振動板4の周縁部に固定する。尚、振動
板4は第8図に示すようにその厚みが径方向に一様に形
成されている。
発明が解決しようとする課題 ところで上記構成の圧電ブザー1では、樹脂ケース2お
よび振動板4の寸法等のバラツキによって第9図(1)〜
(3)に示すように、3つのカシメ固定状態が生じる。第
9図(1)では、振動板4の周縁部はその表面及び裏面で
カシメ固定部2bと樹脂ケース2の段差面とによって固
定され、従って振動板4にはその厚み方向に圧力が作用
する。一方、第9図(2)で示す状態では、振動板4はそ
の表面と裏面がカシメ固定部2bと樹脂ケース2の段差
面とによって固定され、従って振動板4の厚み方向に圧
力が作用する。さらに、カシメ固定部2bは振動板4の
外周面まで回り込んでおり、従って振動板bには前記厚
み方向の圧力に加えて外周面から中心部方向へ圧力が作
用する。また、第9図(3)で示す状態では、カシメ固定
部2bが振動板4の周縁部の上面を押圧せず、振動板b
の外周面に回り込んでいる。従って、振動板4には外周
面からその中心部の方向に圧力が作用する。このような
第9図(1)〜(3)の3つの固定状態のうち、振動板4の厚
み方向のみ圧力が作用している第9図(1)の固定状態が
理想的であるけれども、前述したように加工時における
製品のバラツキによって第9図(2),(3)の状態が生じる
場合があり、このような第9図(2),(3)で示す固定状態
では、第10図に示すように振動板4にソリが生じる。こ
のようなソリが生じた場合には、共振周波数が上昇す
る。
こうして振動板4の厚みが一様である場合には、加工時
におけるバラツキに起因して第9図(1)〜(3)の固定状態
が発生し、これによって共振周波数のバラツキが生じ、
音圧周波数特性が不安定になる。さらに、第9図(2),
(3)の固定状態が生じた時には、共振周波数が上昇す
る。
発明が解決しようとする課題 本発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、振動板の
ソリの発生を防ぎ、音圧周波数特性の安定化を図ること
ができるようにした圧電サウンダを提供することであ
る。
課題を解決するための手段 本発明は、一方側表面に圧電素子が貼着された振動板
と、振動板を固定する樹脂ケースとを備え、圧電素子お
よび振動板に電気的に接続される金属素子を介して圧電
素子に駆動電圧を印加するようにした圧電サウンダにお
いて、前記樹脂ケースは一方端が開口した有底筒状であ
り、この樹脂ケースの一方端にはカシメ固定部が形成さ
れており、前記振動板はその周縁部が半径方向外方に向
かうに連れて先細りのテーパ状に形成されていると共
に、この振動板は前記開口を覆って樹脂ケースの一方端
に配置されて、テーパ状周縁部が前記カシメ固定部によ
って上下からカシメ固定されていることを特徴としてい
る。
作 用 上記構成によれば、振動板の周縁部は、半径方向外方に
向かうに連れて先細りのテーパ状に形成され、このテー
パ状周縁部が樹脂ケースのカシメ固定部によってカシメ
られる。従って、振動板はその周縁部で厚み方向に押圧
されて固定され、外周面から中心部に作用する不所望な
押圧力が生じず、そのため振動板にソリが発生しない。
この結果、共振周波数の上昇を防ぎ、かつ安定な音圧周
波数特性を得ることができる。
実施例 第1図は本発明に係る圧電サウンダの一実施例としての
圧電ブザーの断面図であり、第2図は第1図の矢符A側
から見た平面図であり、第3図は第1図の矢符B側から
見た側面図である。この圧電ブザー20は、一方端が開
口した有底円筒状の樹脂ケース21と、樹脂ケース21
の内方側に臨む面に円板状の圧電素子22が貼着され樹
脂ケース21の開口部を覆って取り付けられる円板状の
振動板23と、圧電素子22に電気的に接続され弾性を
有する金属端子24aと、振動板23に電気的に接続さ
れ弾性を有する金属端子24bとを有する。振動板23
の圧電素子22が貼着されている側とは反対側の面の周
縁部23aは、第4図示のように全周に亘って半径方向
外方に向かうに連れて先細りのテーパ状に形成されてい
る。また樹脂ケース21は、底部21aと、側壁21b
とを有し、この側壁21bの第1図における上端部には
カシメ固定部25が形成されている。このカシメ固定部
25によって第4図示のように振動板23のテーパ状周
縁部23aがカシメ固定されている。このような構成に
よって後述するように振動板23のソリの発生を防ぎ、
その結果周波数の上昇を防止し、かつ安定な音圧周波数
特性を得ることができる。
また、樹脂ケース21の側壁21bには、一対の端子受
け入れ溝26,27が形成されており、この端子受け入
れ溝26と27とは、底部21aの一直径線上に配置さ
れている。この端子受け入れ溝26と振動板23とによ
って放音孔28が構成される。また、もう一つの端子受
け入れ溝27と振動板23とによって放音孔29が構成
される。
前記金属端子24aは、約90度折曲げられその遊端が
端子受け入れ溝26を介して外部に引出された折曲部5
0aと、折曲部50aに連なりかつ適切な弾性を得るよ
うに折曲部50aよりも幅狭な弾性部51aとから構成
される。弾性部51aは、振動板23と樹脂ケース21
とによって規定される共鳴空間30内にあってその先端
が圧電素子22に弾発的に当接している。もう一つの金
属端子24bもまた金属端子24aと同様な構成を有し
ており、対応する部分に添字bを付して示す。この金属
端子24bの弾性部51bは共鳴空間30内にあってそ
の先端が振動板23に弾発的に当接している。これらの
金属端子24a,24bは底部21aのカシメ固定部3
1a,31bによってカシメ固定されている。
このような構成を有する圧電ブザー20では、金属端子
24a,24bを介して圧電素子22に駆動電圧が印加
されると、振動板23が厚み縦振動モードなどの振動モ
ードで振動し、この振動板23の振動によって音波が共
鳴空間30内に発せられる。そして共鳴空間30内で、
一定の共鳴周波数によって共鳴し、その共鳴音は放音孔
28,29を介して外部に送出され、こうしてブザーが
鳴動化される。
尚、前記端子受け入れ溝26,27の開口寸法l1(第
3図参照)は、所定の共鳴周波数に対応した値に選ばれ
ている。また、振動板23のテーパ状周縁部23aは第
5図示のような形状であってもよく、要はカシメ圧力が
厚み方向に確実にかかるようなテーパ形状であればよ
い。
次に、このような構成を有する圧電ブザー20の組立作
業について説明する。先ず、第6図に示すように側壁2
1bの上端面に環状の凸部35が形成された樹脂ケース
21を準備する。この樹脂ケース21には、予め端子受
け入れ溝26,27が形成されている。そして次に、金
属端子24a,24bを底部21aに固定する。即ち、
金属端子24a,24bを予め部分的に90度曲げ加工
を施しておき、この折曲部50a,50bを端子受け入
れ溝26,27に挿入し、かつ折曲部50a,50bに
形成されている取付孔32a,32b(第1図参照)に
カシメ固定部31a,31bを挿通する。その後カシメ
固定部31a,31bを加熱・加圧してカシメる。こう
して金属端子24a,24bを樹脂ケース21の底部2
1aに固定する。尚、このような状態で金属端子24
a,24bの弾性部51a,51bはその先端が樹脂ケ
ース21の開口側方向に延びている。
次に、このような状態で圧電素子22が底部21a側に
臨むようにして、振動板23のテーパ状周縁部23aを
樹脂ケース21の段差部60(第4図及び第6図参照)
に仮固定する。そして、樹脂ケース21の凸部35を加
熱しながら加圧する。これによって、凸部35が第4図
示のように熱変形され、カシメ固定部25となって振動
板23のテーパ状周縁部23aを固定する。このとき凸
部35の熱変形部分は、常にテーパ状周縁部23aの上
面で受けられることになり、従って先行技術のように振
動板23の外周面から中心部への押圧力が発生しない。
そのため振動板23にソリが生ぜず、従って共振周波数
の上昇を防ぎ、かつ安定な音圧周波数特性を得ることが
できる。こうして第1図示の圧電ブザー20が組立てら
れる。
また、前述の実施例ではカシメ固定部25,31a,3
1bは熱融着されたけれども、超音波溶着で短時間で加
工を行なうようにしてもよい。
また前述の実施例では圧電ブザーについて説明したけれ
ども、本発明はその他の圧電素子を用いて音を発する発
音体などにも好適に実施することができる。
発明の効果 以上のように本発明によれば、カシメ固定部は振動板の
上下から押圧するだけであり、振動板に外周面から中心
方向に作用する不所望な押圧力が生じない。従って振動
板にソリが発生せず、従って共振周波数の上昇を防止で
き、かつ共振周波数のバラツキを低減でき、さらに音圧
周波数特性の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る圧電サウンダの一実施例の圧電ブ
ザーの断面図、第2図は第1図の矢符A側から見た平面
図、第3図は第1図の矢符B側から見た側面図、第4図
はカシメ固定部25付近の拡大断面図、第5図はテーパ
状周縁部23aの他の実施例の断面図、第6図は組立時
における樹脂ケースの斜視図、第7図は従来の圧電ブザ
ー1の断面図、第8図は樹脂ケース2と振動板4の固定
方法を説明するための図、第9図は第8図示の固定方法
によって生じる固定態様を示す図、第10図は第9図示の
固定態様に起因した振動板の状態を示す図である。 20……圧電ブザー、21……樹脂ケース、21a……
樹脂ケースの底部、21b……樹脂ケースの側壁、22
……圧電素子、23……振動板、23a……テーパ状周
縁部、24a,24b……金属端子、25……カシメ固
定部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方側表面に圧電素子が貼着された振動板
    と、振動板を固定する樹脂ケースとを備え、圧電素子お
    よび振動板に電気的に接続される金属端子を介して圧電
    素子に駆動電圧を印加するようにした圧電サウンダにお
    いて、 前記樹脂ケースは一方端が開口した有底筒状であり、こ
    の樹脂ケースの一方端にはカシメ固定部が形成されてお
    り、 前記振動板はその周縁部が半径方向外方に向かうに連れ
    て先細りのテーパ状に形成されていると共に、この振動
    板は前記開口を覆って樹脂ケースの一方端に配置され
    て、テーパ状周縁部が前記カシメ固定部によって上下か
    らカシメ固定されていることを特徴とする圧電サウン
    ダ。
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JP3123435B2 (ja) * 1996-07-29 2001-01-09 株式会社村田製作所 圧電型電気音響変換器
JP4872674B2 (ja) * 2007-01-10 2012-02-08 Tdk株式会社 圧電発音体

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