JP3277759B2 - 圧電ブザーの製造方法 - Google Patents

圧電ブザーの製造方法

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JP3277759B2
JP3277759B2 JP16341495A JP16341495A JP3277759B2 JP 3277759 B2 JP3277759 B2 JP 3277759B2 JP 16341495 A JP16341495 A JP 16341495A JP 16341495 A JP16341495 A JP 16341495A JP 3277759 B2 JP3277759 B2 JP 3277759B2
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雅幸 藤野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電振動板をケース内
に収納してなる圧電ブザーに関し、特に、金属端子の固
定部分をケースの裏蓋内面に固定するためのかしめ構造
及びかしめ方法が改良された圧電ブザーの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】図1は、従来の圧電ブザーの一例を示す
正面断面図であり、図2は、その平面断面図である。圧
電ブザー1は、例えば合成樹脂よりなるケース2を有す
る。ケース2は、下方に開口を有するケース本体2a
と、該開口を閉成するようにケース本体2aに固定され
た裏蓋2bとを有する。
【0003】ケース2内には、圧電振動板3が収納され
ている。圧電振動板3は、金属板3aの下面に圧電振動
子3bを貼り合わせた構造を有する。圧電振動子3b
は、圧電セラミック板の両主面に電極を形成することに
より構成されている。この圧電振動板3は、ユニモルフ
型の圧電振動体である。
【0004】裏蓋2bには、一対の金属端子4,5が取
り付けられている。金属端子4,5は、それぞれ、線状
の導電体を折り曲げて成形されており、機能上、端子引
出し部4a,5a、端子固定部4b,5b及び接続部4
c,5cの3つの部分から構成される。
【0005】端子引出し部4a,5aは、その一方端が
裏蓋2bを貫通してケース外に引き出され、他方端が裏
蓋2bの内面2g側に引き出されている。端子固定部4
b,5bは、裏蓋2bの内面2gに沿うように端子引出
し部4a,5aに対して折り曲げられて成形されてい
る。そして、端子固定部4b,5bの表面上は、かしめ
部6,7によって固定されている。
【0006】さらに、接続部4c,5cは、端子固定部
4b,5bの一端から上方に折り曲げられている。接続
部4cの先端部は、圧電振動子3bの下面に形成された
電極に当接され、それによって圧電振動子3bに電気的
に接続されている。また、圧電振動子3bの上面側の電
極は金属板3aに電気的に接続されており、かつ金属板
3aに金属端子5の接続部5cが当接されており、これ
によって金属板3aと金属端子5とが電気的に接続され
ている。
【0007】金属端子4,5は、接続部4c,5cによ
って、圧電振動板3をその下面側から一定の弾性力で支
持する必要がある。このために、裏蓋2bの内面2g上
にかしめ部6,7を形成することによって、金属端子
4,5の端子固定部4b,5bを固定している。
【0008】ここで、金属端子4,5のかしめ部6,7
の成形方法について説明する。図3は、図2中の切断線
X−Xに沿った方向からのかしめ部7の断面構造を例
に、かしめ部の成形工程を順に示した説明図である。
【0009】まず、図3(a)に示すように、合成樹脂
などからなる裏蓋2bの内面2g側には、予め突起部7
aが成形されている。この突起部7aは、金属端子5の
端子固定部5bを受け入れ可能なように溝状に形成され
ている。そして、金属端子5の端子引出し部5aを裏蓋
2bに設けた貫通孔を通して外方へ押し出すとともに、
端子固定部5bを溝状の突起部7aの間に挿入する。こ
れにより、金属端子5が位置決めされる。
【0010】次に、かしめヘッド8を加熱する。かしめ
ヘッド8は、平坦な押圧面8aを有している。また、そ
の内部には、かしめヘッド8の押圧面8aを加熱するた
めのヒータ9が設けられている。そして、かしめヘッド
8を所定の温度に発熱させた後、押圧面8aを突起部7
aの先端部分に当接させ、そのまま下方へ押圧する。
【0011】さらに、図3(b)に示すように、発熱し
たかしめヘッド8を下方へ押圧すると、かしめヘッド8
の押圧面8aに当接した突起部7aの先端部分が加熱さ
れ、端子固定部5bを包み込むように熱変形する。そし
て、端子固定部5bの上方において突起部7aの先端部
分が閉じ、熱圧着されて、端子固定部5bを包み込むよ
うな形状にかしめ部7が成形される。
【0012】以上のようなかしめ工程が、他方の金属端
子4の端子固定部4bに対しても行われる。このような
工程により、金属端子4,5の端子固定部4b,5bが
かしめ部6,7により固定される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3
(b)に示すように、従来の平坦な押圧面8aを有する
かしめヘッド8を用いてかしめ部を形成した場合には、
端子固定部5bの保持力が不足するという問題があっ
た。すなわち、図3に示すように、平坦な押圧面8aで
突起部7aの先端部分を下方に押圧すると、金属端子5
の端子固定部5bの両側にある突起部7a,7aの先端
部分から端子固定部5bを中心として互いにくっつくよ
うに折り曲げられる。この結果、突起部7aの先端部同
士が熱圧着し、端子固定部5bの上部に空洞部Aが形成
され、かしめ部7と端子固定部5bとの密着部分が端子
固定部5bの表面領域に比べてわずかな部分となる。こ
のために、かしめ部7が端子固定部5bを保持する力が
弱く、金属端子5の端子引出し部5a側からその軸方向
に沿って押し込み力などが加えられた場合には、端子固
定部5bが空洞部A側に押し上げられ、その上方に成形
されたかしめ部7を破断させるような場合が生じた。
【0014】このように、かしめ部6,7の保持力が弱
いと、取扱い時や動作時において、金属端子の端子引出
し部4a,5aから加えられる外力によって圧電ブザー
の金属端子の固定が剥がれるという問題があった。
【0015】本発明の目的は、金属端子の固定部の保持
力を向上させ、金属端子に外力が加えられた場合でも容
易に破損することのない圧電ブザーの製造方法を提供す
ることである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明により製造され
圧電ブザーは、圧電振動板と、開口を有するケース本体
及び該ケース本体の開口を閉成するようにケース本体に
固定された裏蓋を有し、かつ内部に圧電振動板が収納さ
れているケースと、端子固定部、端子引出し部及び接続
部を有する金属端子とを備えている。金属端子の端子固
定部は、ケースの裏蓋内面に沿って延び、かつ裏蓋内面
上に固定されている。さらに、金属端子の端子引出し部
は、端子固定部の一方端部において端子固定部に対して
折り曲げられており、かつ裏蓋を貫通してケース外に延
ばされている。さらに、金属端子の接続部は、端子固定
部の他方端部において端子固定部に対して折り曲げられ
ており、かつ先端部が裏蓋内面から離間し、圧電振動板
に当接されている。
【0017】さらに、裏蓋は、裏蓋の内面から突起し、
金属端子の端子固定部の表面を取り囲んで端子固定部を
裏蓋内面上に固定するかしめ部を備える。このかしめ部
は、端子固定部の表面のうち、裏蓋内面と向き合わない
側の表面に密着して形成されていることを特徴としてい
る。
【0018】また、本発明による圧電ブザーの製造方法
においては、裏蓋の内面上に配置される金属端子の端子
固定部の少なくとも長手軸の両側に沿う突起部を裏蓋内
面上に形成し、さらに、押圧面に凹部を形成した加熱押
圧装置の該凹部の内面に突起部の先端部分を当接させる
とともに、突起部を加熱しつつ突起部を押圧することに
よって突起部を熱変形させ、裏蓋の内面と向き合わない
側の端子固定部の表面に突起部の熱変形部分が密着した
かしめ部を成形することによって、金属端子の端子固定
部を裏蓋の内面上に固定することを特徴としている。
【0019】さらに、本発明の限定された局面による圧
電ブザーの製造方法においては、突起部を熱変形させる
に際し、加熱押圧装置の凹部内面から加えられる押圧力
が端子固定部の中心に向かうように、突起部を押圧する
ことを特徴としている。
【0020】
【作用】本発明によるかしめ部は、金属端子の端子固定
部の表面、特に、裏蓋の内面と向き合わない側の表面上
に密着するように成形される。このような形状に成形す
るために、その製造方法においては、加熱押圧装置の押
圧面に凹部を形成している。この凹部は、突起部を端子
固定部の周囲に折り曲げるように押圧力を作用し得るよ
うな形状が選ばれる。このため、このような凹部を有す
る押圧面を突起部に対して加熱押圧すると、突起部が熱
変形して金属端子の端子固定部の表面に密着するように
成形することができる。
【0021】そして、端子固定部の表面に密着したかし
め部が成形されると、かしめ部は、この端子固定部表面
との接合面全体にわたって端子固定部を保持する。この
ため、例えば金属端子の端子引出し部側から端子固定部
を上方に押し上げるような外力が作用した場合には、端
子固定部を保持するかしめ部の接触面積が従来のものに
比べて大きく形成されていることにより、かしめ部の端
子固定部に対する保持力が増大し、外力に対する端子固
定部の固定力が増大する。
【0022】
【実施例】図4は、本発明の実施例による圧電ブザーの
正面断面構造図であり、図5は、その平面断面構造図で
ある。圧電ブザー11は、合成樹脂よりなるケース12
を有する。ケース12は、下方に開口を有する円筒状の
ケース本体12aと、該開口を閉成するように、ケース
本体12aに取り付けられた裏蓋12bを有する。
【0023】なお、ケース本体12aと裏蓋12bとの
固定部分には、図示のように、ケース本体12aの内壁
に、周方向に延びる溝12cが設けられており、他方、
裏蓋12bの外周壁には、該溝12cに嵌合する環状突
起12dが設けられている。従って、裏蓋12bは、ケ
ース本体12aの下方開口から圧入し、上記環状突起1
2dを溝12cに嵌合させることにより、嵌め合わせて
固定することができる。なお、ケース本体12aに裏蓋
12bを固定する方法は、接着剤などを用いて行っても
よい。
【0024】ケース12内には、円板状の圧電振動板1
3が収納されている。圧電振動板13は、円板状の金属
板13aの下面に圧電振動子13bを導電性接着剤で貼
り合わせた構造を有する。圧電振動子13bは、圧電セ
ラミック板の下面に、電極(図示せず)を形成した構造
を有する。また、圧電振動子13bの上面側の電極は、
上記金属板13aで兼用されている。従って、圧電振動
板13は、ユニモルフ型の圧電振動板を構成している。
【0025】もっとも、上記のユニモルフ型の圧電振動
板13に代えて、バイモルフ型の圧電振動板を用いても
よい。圧電振動板13は、ケース本体12の中間高さ位
置に設けられた段差部12eと、裏蓋12bの上端面1
2fとの間に挟持されて固定されている。すなわち、圧
電振動板13は、裏蓋12bの内面12gよりも上方に
位置決めされ、固定されている。
【0026】また、裏蓋12bには、一対の金属端子1
4,15が固定されている。図6は、一方の金属端子1
5の平面図であり、図7は、その側面図である。金属端
子15は、金属線を折り曲げ成形して構成されており、
その機能上、端子引出し部15a、端子固定部15b及
び接続部15cの3つの部分を有している。
【0027】再度図4及び図5を参照して、金属端子1
5の端子引出し部15aは、裏蓋12bを貫通してケー
ス外に引き出されている。端子固定部15bは、裏蓋1
2bの内面12gに沿って配置され、かしめ部17によ
って裏蓋の内面12g上に固定されている。さらに、接
続部15cは、その先端側が圧電振動板13に当接さ
れ、圧電振動板13に電気的に接続されている。そし
て、接続部15cの弾性力によって圧電振動板13を下
面側から弾性支持する。
【0028】また、金属端子14も、金属端子15とほ
ぼ同様の形状に成形されている。そして、金属端子14
の端子引出し部14aは、裏蓋12を貫通してケース外
に引き出されており、また端子固定部14bは、かしめ
部16によって裏蓋12の内面12g上に固定されてい
る。さらに、接続部14cの先端側は圧電振動子13b
の電極に当接されている。そして、接続部14cの弾性
力によって圧電振動板13を下面側から弾性支持する。
【0029】上記のような構造を有する圧電ブザー11
において、金属端子14,15の端子固定部14a,1
5aは、かしめ部16,17によって裏蓋12bの内面
12g上に強固に固定されている。ここで、このかしめ
部16,17の構造及びその成形方法について説明す
る。図8及び図9は、図5中の切断線Y−Yに沿う方向
からのかしめ部17を例としたかしめ部の製造工程を示
す製造工程断面図である。
【0030】まず、図8に示すように、かしめ部17の
成形前には、裏蓋12bの内面12g上に金属端子の端
子固定部12bに沿って突起部17aが形成されてい
る。突起部17aは、端子固定部15bの両側に沿って
溝状に延び、かつ端子固定部15bと端子引出し部15
aの接続部を取り囲むような形状に形成されている。こ
の突起部17aは、かしめヘッド18を用いてかしめ成
形される。かしめヘッド18は、突起部17aに接触
し、加熱押圧することによってかしめ部を成形するため
の押圧面18aと、突起部17aに対して加熱するため
のヒータ19とが設けられている。図3に示した従来の
かしめヘッドの押圧面と異なり、本発明による押圧面1
8aは、突起部17aを熱変形させて、金属端子の端子
固定部15bの上部表面に十分に密着させるための種々
の凹面形状に形成されている。この凹状の押圧面18a
の種々の形状及びその作用については後述することと
し、ここでは、断面半円状の押圧面18aを用いる場合
を例に説明を続ける。
【0031】次に、図9に示すように、かしめヘッド1
8を加熱した状態でかしめヘッド18を下降させ、突起
部17aをその上方から押圧し、熱変形させる。かしめ
ヘッド18からの加熱押圧作用によって熱変形した突起
部17aは、押圧面18aの形状に沿って変形する。そ
して、図示のように、金属端子の端子固定部17bの表
面を取り囲むように密着成形される。このため、従来の
場合と異なり、金属端子の端子固定部15bの上部には
空洞部が構成されることなく、熱変形したかしめ部17
が密着形成される。
【0032】従って、例えば金属端子の端子引出し部1
5a側から端子固定部15bを上方へ突き上げるような
外力が加えられた場合でも、かしめ部17は、端子固定
部15bの上部表面と密着した表面全体で端子固定部1
5bを保持するため、端子固定部15bの保持力が増大
し、外力によって端子固定部15bが離脱するのを防止
することができる。なお、もう一方の金属端子14の端
子固定部14bの固定構造も、上記の説明と同様の方法
によって実現される。
【0033】次に、上記のような方法によって成形され
るかしめ部16,17の種々の構造について説明する。
図10及び図11に示すかしめ部17は、端子固定部1
5bの軸直角方向の断面形状(以下、かしめ部断面形状
と称す)が半円形に成形されている例である。なお、図
10(a)は、半円形断面形状を有するかしめ部の平面
構造図であり、図10(b)は、その正面構造図であ
る。また、図11は、かしめヘッドを用いたかしめ部の
成形状態を模式的に示した模式図である。特に図11に
示すように、かしめ部断面形状が半円形状となるように
かしめヘッドの押圧面18aを成形すると、押圧面18
aからの押圧力Fは、金属端子の端子固定部15bの長
手軸を中心として集中するように作用する。従って、こ
のような押圧面18aを有するかしめヘッド18を用い
て裏蓋の突起部17aを加熱押圧すると、加熱されて軟
化した突起部は押圧力Fを受けて半円形状の押圧面18
aに沿って互いに内向きに変形され、金属端子の端子固
定部15bを中心に端子固定部15bの表面に巻き付く
ように成形される。これによって、端子固定部15bの
上面に密着したかしめ部17が成形される。
【0034】また、図12及び図13は、かしめ部断面
形状が台形状のかしめ部27の例を示しており、図12
(a)はその平面構造図、図12(b)は正面図を示
し、さらに図13は、かしめ成形工程での成形状態を示
す模式図である。この場合にも、かしめヘッドの押圧面
18aには、かしめ部27の多角形状の表面に対応する
凹部が形成されている。そして、図13に示すように、
かしめ工程では、熱変形した突起部の表面にかしめヘッ
ドの押圧面18aから押圧力Fが加えられ、端子固定部
15bの表面に密着するように成形される。
【0035】さらに、図14及び図15は、かしめ部断
面形状が三角形のかしめ部37の構造を示しており、図
14(a)はその平面構造図、図14(b)は正面構造
図、さらに図15は、かしめ成形工程での成形状態を示
す模式図である。この場合も上記の場合と同様に、かし
めヘッドの押圧面18aにはかしめ部37の表面形状に
対応する凹部が形成されており、かしめ工程では、図1
5に示すように、かしめヘッドの押圧面18aから押圧
力Fを受け、金属端子の端子固定部15bの周囲に密着
したかしめ部37が成形される。
【0036】上記のようなかしめヘッドの押圧面18a
の形状あるいはかしめ部の形状は、加熱押圧成形時に、
金属端子の端子固定部の両側に突起した突起部を端子固
定部の周囲に熱変形させて密着させるのに適した形状が
選ばれている。このため、上記のような方法によって成
形されたかしめ部は、金属端子の端子固定部の上部表
面、すなわち裏蓋2bの内面2gに向かう面と反対側の
表面上に密着して成形される。このため、金属端子の端
子引出し部14a,15a側から端子固定部14b,1
5bを上方に突き上げるような外力が加わった場合に
も、かしめ部によって端子固定部14b,15bを保持
する保持力が増大する。 〔実験例〕ここで、上記のかしめ部の端子固定部の保持
力の増大を確認するために実験を行った。実験では、図
4に示すように、金属端子の端子引出し部14a,15
aに対し、その軸方向に沿って抜力Wを与えた場合のか
しめ部16,17の保持力と、金属端子14,15間の
ピッチの変化を測定した。この実験に用いた実施例によ
る圧電ブザーは、図10,図11に示すかしめ構造を有
している。この実験の測定結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】表1から明らかなように、本発明の実施例
によるかしめ部の構造を用いた場合には、金属端子の抜
力Wが従来のものに比べて約3倍に増大している。しか
も、金属端子間のピッチLのばらつき量も3分の1以下
に減少している。これは、かしめ部による固定端子の位
置決め固定が強固に行われたため、金属端子のピッチL
のばらつきが減少したものである。
【0039】
【発明の効果】このように、本発明による圧電ブザーの
金属端子の端子固定部のかしめ構造は、かしめ部が密着
して保持する端子固定部の面積を増大させ、かしめ部全
体にわたって端子固定部を保持するように構成されたこ
とにより、金属端子の端子引出し部側から加えられる外
力に対して容易に端子固定部の固定が剥がれることのな
い圧電ブザーを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の圧電ブザーの一例を示す正面断面図。
【図2】従来の圧電ブザーの一例を示す平面断面図。
【図3】従来の圧電ブザーのかしめ部のかしめ工程を模
式的に示す工程図(a),(b)。
【図4】本発明の実施例による圧電ブザーの正面断面構
造図。
【図5】本発明の実施例による圧電ブザーの平面断面構
造図。
【図6】本発明の実施例による圧電ブザーの金属端子の
平面図。
【図7】図6に示す金属端子の正面図。
【図8】本発明の実施例による圧電ブザーのかしめ部の
成形工程を説明するための説明図。
【図9】本発明の実施例による圧電ブザーのかしめ部の
成形工程を説明するための説明図。
【図10】本発明の実施例による圧電ブザーのかしめ部
の一例を示す平面図(a)及び正面図(b)。
【図11】図10に示すかしめ部のかしめ成形状態を模
式的に示す模式図。
【図12】本発明の実施例によるかしめ部の他の例の構
造を示す平面図(a)及び正面図(b)。
【図13】図12に示すかしめ部のかしめ成形状態を模
式的に示す模式図。
【図14】本発明の実施例によるかしめ部のさらに他の
例の構造を示す平面図(a)及び正面図(b)。
【図15】図14に示すかしめ部のかしめ成形状態を模
式的に示す模式図。
【符号の説明】
11…圧電ブザー 12…ケース 12a…ケース本体 12b…裏蓋 12g…裏蓋の内面 13…圧電振動板 14、15…金属端子 14a,15a…端子引出し部 14b,15b…端子固定部 14c,15c…接触部 16,17,27,37…かしめ部 17a…突起部 18…かしめヘッド 18a…押圧面 19…ヒータ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電振動板と、 開口を有するケース本体及び該ケース本体の開口を閉成
    するようにケース本体に固定された裏蓋を有し、かつ内
    部に前記圧電振動板が収納されているケースと、 前記ケースの裏蓋内面に沿って延び、かつ前記裏蓋内面
    上に固定された端子固定部と、前記端子固定部の一方端
    部において前記端子固定部に対して折り曲げられてお
    り、かつ前記裏蓋を貫通してケース外に延ばされた端子
    引出し部と、前記端子固定部の他方端部において前記端
    子固定部に対して折り曲げられており、かつ先端部が前
    記裏蓋内面から離間し、前記圧電振動板に当接されてい
    る接続部とを有する金属端子とを備えた圧電ブザーの製
    造方法であって、 前記裏蓋の内面上に配置される前記金属端子の前記端子
    固定部の少なくも長手軸の両側に沿う突起部を前記裏蓋
    内面上に形成し、 押圧面に凹部を有する加熱押圧装置の該凹部の内面に前
    記突起部の先端部分を当接させるとともに、前記突起部
    を加熱しつつ前記突起部を押圧することによって前記突
    起部を熱変形させ、前記裏蓋の内面と向き合わない側の
    前記端子固定部の表面に前記突起部の熱変形部分が密着
    したかしめ部を形成することによって前記金属端子の前
    記端子固定部を前記裏蓋の内面上に固定することを特徴
    とする、圧電ブザーの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記突起部を熱変形させるに際し、前記
    加熱押圧装置の凹部内面から加えられる押圧力が前記端
    子固定部の中心に向かうように、前記突起部を押圧する
    ことを特徴とする、請求項に記載の圧電ブザーの製造
    方法。
JP16341495A 1995-06-29 1995-06-29 圧電ブザーの製造方法 Expired - Lifetime JP3277759B2 (ja)

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