JP4872674B2 - 圧電発音体 - Google Patents

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Description

本発明は、圧電発音体に係り、さらに詳しくは、導電端子の抜け落ちや位置ずれを防止できると共に、音圧を向上させることができる圧電発音体に関する。
圧電発音体は、主として、圧電振動板と、圧電振動板を内部に保持するケースと、ケースに固定され、圧電振動板に電気的に接続する一対の導電端子と、から構成される。このような圧電発音体は、一般的に、家庭用電気機器(冷蔵庫、洗濯機、エアコン用リモコン等)、火災報知器の発音部等に搭載される。
特許文献1に示す圧電発音体においては、各導電端子が、ケース内壁を起点として、圧電振動板に向かって垂直に起立する起立部と、起立部の先端から屈曲して圧電振動板に向かって斜め方向に伸び、圧電振動板と接触する接触部と、から構成される。
このような構造の圧電発音体においては、各導電端子が、ケースから抜け落ちたり、所定の位置からずれたりする恐れがある。その結果、各導電端子と圧電振動板とが確実に接触せず、各導電端子と圧電振動板とが導通不良となる恐れがある。導通不良は、圧電発音体の音圧低下、振動特性の不安定化を引き起こす恐れがある。また、圧電発音体の製造工程において、ケースから各導電端子が抜け落ち、歩留まり率が悪化する恐れがある。
特開平5−53586号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、導電端子の抜け落ちや位置ずれを防止できると共に、音圧を向上させることができる圧電発音体を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る圧電発音体は、
圧電振動板と、
前記圧電振動板を内部に保持するケースと、
前記圧電振動板に電気的に接続する一対の導電端子と、を有する圧電発音体であって、
前記ケースの内部において、前記導電端子が、該導電端子の長手方向に対して略垂直に突出する大外径部を有する。
本発明の圧電発音体において、各導電端子は、ケースに開いた端子貫通孔を貫通して、ケース内部からケース外部へ突出する。ケース内部において各導電端子が有する大外径部(例えば、鍔状のフランジ)は、その外径が端子貫通孔の孔径より大きい。したがって、大外径部は、端子貫通孔を通ることができず、ケースの内部から外部へ抜けることがない。このように、本発明における大外径部は、導電端子のケース外部への抜け落ち、およびケース外部への位置ずれを防止するストッパーとして機能する。その結果、各導電端子と圧電振動板とを確実に接触させ、各導電端子と圧電振動板との導通不良を防止できると共に、圧電発音体の音圧を向上させ、振動特性を安定化することができる。
好ましくは、大外径部が、前記ケースに対して固定されている。
大外径部を、ケースをケースに対して固定することによって、より確実に、導電端子の抜け落ち、および位置ずれを防止することができる。
好ましくは、前記導電端子が、
前記ケースを貫通し、前記ケースの内部から外部へ突出する外側部と、
前記大外径部から前記圧電振動板へ向かって伸びる立ち上がり部と、
前記立ち上がり部の略先端に位置し、前記圧電振動板に接触する接触部と、を有し、
前記立ち上がり部の少なくとも一部のばね定数が、前記接触部のばね定数より低い。
好ましくは、大外径部を起点とする立ち上がり部全体のばね定数が、前記接触部のばね定数より低い。なお、以下では、ばね定数を、剛性または曲げ剛性とも言う。
立ち上がり部の曲げ剛性を、接触部の曲げ剛性より低くすることによって、立ち上がり部が柔軟なバネとして機能する。よって、圧電振動板の振動に応じて、導電端子が立ち上がり部において容易に曲がる。したがって、圧電振動板の振動時において、圧電振動板に対する導電端子の接触圧を小さくできる。その結果、導電端子によって圧電振動板の振動が阻害されることを防止でき、圧電発音体の音圧を向上させることができる。
また、接触部の剛性を、立ち上がり部の剛性より高くすることによって、接触部を確実に圧電振動板に接触させることができる。
好ましくは、前記導電端子が、前記外側部と、前記大外径部と、前記立ち上がり部と、前記接触部と、から構成される一体物である。
一つの金属ピン等を成形加工することによって、外側部、大外径部、立ち上がり部、および接触部を一体的に有する導電端子を得ることができる。その結果、圧電発音体の製造に要する部品数、製造工数、および製造コストを削減することができる。
好ましくは、前記立ち上がり部の少なくとも一部において、板状の構造を有する平坦部が形成されている。
立ち上がり部に平坦部を形成することによって、平坦部の曲がり剛性が低くなる。平坦部の曲がり剛性が低いため、導電端子は、圧電振動板の振動に応じて、平坦部において容易に曲がる。その結果、圧電振動板に当接された導電端子の接触圧によって、圧電振動板の振動が阻害されず、圧電発音体の音圧を向上させることができる。
好ましくは、前記平坦部が前記導電端子の長手方向に沿って形成されている。
円柱状(丸ピン状)の導電端子の一部をプレス加工することによって、端子の長手方向に沿って、平坦部を容易に形成することができる。その結果、従来の板バネ状の金属端子(平ピン)を製造する場合に比べて、導電端子の製造コストを削減することができる。さらに、平坦部を有する導電端子は、板バネ状の金属端子より低価であるにもかかわらず、板バネ状の金属端子と同様に柔軟なバネとして機能することができるため、圧電発音体の音圧を向上させることができる。
好ましくは、前記立ち上がり部の少なくとも一部の外径が、前記接触部の外径より小さい。
立ち上がり部の外径を接触部の外径より小さくすることによって、立ち上がり部の曲がり剛性が低くなる。従って、圧電振動板の振動に伴い、導電端子は、立ち上がり部において容易に曲がる。その結果、圧電振動板に当接された導電端子の接触圧によって、圧電振動板の振動が阻害されることなく、圧電発音体の音圧を向上させることができる。
好ましくは、前記ケースの内壁において、前記導電端子を、所定の方向へ導くガイド用凸部が形成されている。
ガイド用凸部によって、導電端子をそれぞれ所定の方向に容易に固定することができる。その結果、導電端子(の接触部)を圧電振動板の所定位置に精密かつ安定的に接触させることができ、圧電発音体の振動特性を安定させることができる。
好ましくは、熱かしめによって、前記大外径部が前記ケースに固定されている。また、好ましくは、前記ケースの内壁において、熱かしめ用凸部が形成されている。
熱かしめによって、大外径部をケースに強固に固定することができ、導電端子の抜け落ち、および位置ずれを、より確実に防止できる。また、ケースが熱かしめ用凸部を有することによって、大外径部の熱かしめを確実に行うことができる。
好ましくは、インサート成形によって、前記大外径部が前記ケースに一体的に固定されている。
すなわち、大外径部の全体をケースに埋め込むことによって、大外径部をケースに強固に固定することができ、導電端子の抜け落ち、および位置ずれを、より確実に防止できる。
好ましくは、前記ケースの内壁に、前記大外径部が嵌合するガイド溝が形成されている。
ガイド溝に、大外径部を嵌合させることによって、大外径部(および導電端子)を、所定の方向に対して、容易に、かつ正確に固定することができる。その結果、導電端子の接触部を、圧電振動板の所定位置に精密かつ安定的に接触させることができ、圧電発音体の振動特性を安定させることができる。また、ガイド溝の深さ分だけ、圧電発音体を低背化できる。さらには、圧電振動板に対する導電端子の接触圧を小さくすることができ、音圧を向上させることができる。また、組み立て前の導電端子の高さを高くすることができるため、導電端子と圧電振動板との接触不良を防止できる。
好ましくは、前記立ち上がり部が、前記ケースの内壁面との同一面、または前記内壁面より凹んだ位置を起点として、前記圧電振動板へ向かって伸びる。
例えば、ガイド溝を深くすることによって、ケースの内壁面と同一面またはケース内壁面より凹んだ位置に、大外径部、および立ち上がり部の起点を配置させることができる。その結果、圧電発音体をより低背化できる。
好ましくは、前記接触部の長手方向に垂直な断面が、略円形であり、
前記接触部の先端が屈曲し、
前記接触部の先端と前記圧電振動板とが略平行であり、
前記接触部の先端と前記圧電振動板とが線接触する。
本発明においては、接触部は、略円形の断面を有する略円柱状の構造を有する。すなわち、接触部は、その長軸方向に対して回転対称性を有する。また、接触部の先端が屈曲し、接触部の先端と圧電振動板とが略平行な位置関係にある。従って、圧電振動板に対する接触部の向きが多少変動したとしたも、接触部の先端の側面と、圧電振動板とを、常に線接触させることができる。その結果、接触部と圧電振動板との導通不良を防止することができ、圧電発音体の振動特性を安定化させることができる。また、圧電振動板へ線接触させる接触部の側面は、滑らかな円曲面であるため、接触部の先端によって、圧電振動板が削り取られることがない。その結果、接触部と圧電振動板との導通不良を防止することができる。
好ましくは、前記圧電振動板が、基板と、該基板に接合された圧電振動子と、を有し、
前記一対の導電端子のうち第1導電端子が、前記圧電振動子に接触し、
前記一対の導電端子のうち第2導電端子が、前記基板に接触し、
前記第1導電端子の剛性が、前記第2導電端子の剛性より低い。
好ましくは、前記圧電振動板の略中心部において、前記第1導電端子が、前記圧電振動子に接触し、
前記圧電振動板の略外周部において、前記第2導電端子が、前記基板に接触する。
圧電発音体においては、圧電振動板の略中心部に圧電振動子が位置し、圧電振動板の略外周部に基板の外周部が位置する。そして、圧電振動板が振動する際、圧電振動板の略中心部において振幅が最大となる。すなわち、圧電振動板の略中心部が振動の腹となり、圧電振動板の略外周部が振動の節となる。振幅が最大となる圧電振動板の略中心部において、曲げ剛性の低い第1導電端子を圧電振動子に接触させることによって、圧電振動板に対する第1導電端子の接触圧を小さくできる。その結果、第1導電端子によって圧電振動板の振動が阻害されることを防止でき、圧電発音体の音圧を向上させることができる。また、振動の節である圧電振動板の略外周部において、曲げ剛性の高い第2導電端子を基板に接触させることによって、圧電振動板の振動特性が安定する。
好ましくは、前記基板が金属である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る圧電発音体の概略断面図、
図2は、本発明の第1実施形態に係る圧電発音体が有するケース本体をZ方向(ケース内部)から見た概略図、
図3は、本発明の第1実施形態に係る圧電発音体が有するケース蓋をZ方向(ケース内部)から見た概略図、
図4は、本発明の第1実施形態に係る圧電発音体が有するケース蓋をZ方向(ケース外部)から見た概略図、
図5は、本発明の第1実施形態に係る圧電発音体が有する第1導電端子の斜視図、
図6は、図5に示す第1導電端子が有する大外径部をZ方向(外側部側)から見た概略図、
図7は、本発明の第1実施形態に係る圧電発音体において、熱かしめによってケース蓋に固定されている大外径部の概略断面図、
図8は、本発明の第2実施形態に係る圧電発音体が有する導電端子の側面図、
図9は、図8に示す導電端子が有する大外径部をZ方向(外側部側)から見た概略図、
図10は、本発明の第2実施形態に係る圧電発音体が有するケース蓋をZ方向(ケース内部)から見た概略図、
図11は、本発明の第2実施形態に係る圧電発音体において、熱かしめによってケース蓋に固定されている大外径部の概略断面図、
図12は、本発明の第3実施形態に係る圧電発音体が有する導電端子の側面図、
図13は、本発明の第3実施形態に係る圧電発音体が有するケース蓋をZ方向(ケース内部)から見た概略図、
図14は、本発明の第3実施形態に係る圧電発音体において、熱かしめによってケース蓋に固定されている大外径部の概略断面図、
図15は、本発明の第4実施形態に係る圧電発音体が有する導電端子の側面図、
図16は、本発明の第4実施形態に係る圧電発音体が有するケース蓋をZ方向(ケース内部)から見た概略図、
図17は、本発明の第4実施形態に係る圧電発音体において、熱かしめによってケース蓋に固定される前の大外径部の概略断面図、
図18は、本発明の第4実施形態に係る圧電発音体において、熱かしめによってケース蓋に固定された後の大外径部の概略断面図である。
第1実施形態
(圧電発音体2の全体構成)
本発明の第1実施形態に係る圧電発音体2は、図1に示すように、ケース10と、圧電振動板4と、一対の導電端子(第1導電端子12Aおよび第2導電端子12B)と、から構成される。
ケース10は、ケース本体10aとケース蓋10bとから構成される。ケース10の内部には圧電振動板4が保持されている。
第1導電端子12Aおよび第2導電端子12Bは、それぞれ圧電振動板4に接触している。また、ケース10の内部において、第1導電端子12Aは、大外径部122a(鍔状のフランジ)を有し、第2導電端子12Bも、同様の大外径部122bを有する。第1導電端子12Aの大外径部122a、および第2導電端子12Bの大外径部122bは、それぞれケース蓋10bの内壁(表面8a)に固定されている。
第1導電端子12Aと第2導電端子12Bとの間に交流電圧を印加することによって、圧電振動子4dはX方向に伸縮振動する。圧電振動子4dの伸縮振動に伴い、金属板4a(圧電振動板4全体)がZ方向に振動し、発音する。
(ケース本体10a)
ケース本体10aは、図2に示すように、Z方向に垂直なXY面方向において円形の構造を有する。XY方面向におけるケース本体10aの直径は、特に限定されないが、通常、10〜30mm程度である。また、ケース本体10aの高さ(Z方向の高さ)は、特に限定されないが、通常3〜15mm程度である。
XY面方向におけるケース本体10aの略中心部には、放音孔14が形成されている。XY面方向における放音孔14の孔径は、特に限定されないが、通常2〜10mm程度である。
図1に示すように、Z方向におけるケース本体10aの略中間部には、ケース段差部16が形成されている。図2に示すように、ケース段差部16は、XY面方向においてケース本体10aの外周に沿って形成されている。
図2に示すように、ケース本体10aの外周端部18においては、ケース本体10aの内部から外部へ貫通する音圧制動孔20が、等間隔で形成されている。音圧制動孔20によって、圧電発音体2の共振周波数を調整することができる。また、音圧制動孔20を形成することによって、ケース本体10aにケース蓋10bを嵌合し易くなる。
外周端部18の内側においては、予備孔22が、等間隔で形成されている。仮に、ケース本体10aとケース蓋10bとの嵌合が緩い場合、予備孔22に接着剤を注入することによって、ケース本体10aとケース蓋10bとを強固に接着することができる。
ケース本体10aの材質としては、特に限定されないが、通常、合成樹脂等を用いる。
(ケース蓋10b)
図3、図4には、説明の便宜上、第1導電端子12Aの大外径部122a、および第2導電端子12Bの大外径部122bが固定される以前のケース蓋10bを示す。
ケース蓋10bは、XY面方向において円形の構造を有する。XY方向におけるケース蓋10bの直径は、ケース本体10aとほぼ同等である。
図3に示すように、ケース蓋10bの表面8a(ケース10の内壁)には、大外径部122a,122bがそれぞれ嵌合するガイド溝200a,200bが形成されている。
ガイド溝200a,200bの各底面においては、第1導電端子12Aおよび第2導電端子12Bをケースの内部から外部へと貫通させるための一対の端子貫通孔24a,24bがそれぞれ形成されている。
また、ガイド溝200a,200bの各底面においては、それぞれ一対の熱かしめ用凸部34aが形成されている。
ケース蓋10bの外周においては、圧電振動板4を支持するための外周凸部28が形成されている。
図4に示すように、ケース蓋10bの裏面8bにおいては、第1ボス部30a,30b、および第2ボス部32が形成されている。その結果、圧電発音体2を回路基板等に実装する際に、圧電発音体2を基板面に対して安定させることができる。また、各ボス部を基板面に密着させることによって、ハンダ工程に用いるフラックスが、端子貫通孔24a,24bからケース10の内部へ逆流することを防止できる。
ケース蓋10bの材質としては、特に限定されないが、通常、ケース本体10aと同様の合成樹脂等を用いる。
(圧電振動板4)
圧電振動板4は、図1に示すように、基板としての金属板4aと、両面に電極4b,4cが被着形成された圧電振動子4dと、から構成される。圧電振動子4dは、電極4bを介して、金属板4aへ接合されている。金属板4a、電極4b,4c、および圧電振動子4dは、導電性接着剤等により互いに接着される。なお、本実施形態では、電極4cは、圧電振動子4dの一部とみなす。
金属板4aの材質としては、特に限定されないが、通常、黄銅またはNi合金等を用いる。
電極4b,4cの材質としては、特に限定されないが、通常Ag等を用いる。
圧電振動子4dの材質としては、圧電振動性を有するものであれば特に限定されないが、通常、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等の強誘電体セラミックスを用いる。
金属板4a、電極4b,4c、および圧電振動子4dの各形状は、特に限定されないが、通常、XY面方向において同心円状の構造を有する。XY面方向において、金属板4aの直径は、電極4b,4cの直径、および圧電振動子4dの直径より大きく、電極4b,4cの直径は、圧電振動子4dの直径以下である。すなわち、XY面方向において、圧電振動子4dは、金属板4a(圧電振動板4)の略中心部に位置し、圧電振動板4の外周部には、金属板4aの外周部が露出している。
金属板4aの直径は、特に限定されないが、通常8〜28mm程度である。また、金属板4aの厚み(Z方向の厚み)は、特に限定されないが、通常30〜300μm程度である。
圧電振動子4dの直径は、特に限定されないが、通常5〜25mm程度である。また、圧電振動子4dの厚み(Z方向の厚み)は、特に限定されないが、通常50〜300μm程度である。
電極4b,4cの厚み(Z方向の厚み)は、特に限定されないが、通常5〜20μm程度である。
図1に示すように、金属板4aの外周部が、ケース本体10aの段差部16と、ケース蓋10bの外周凸部28とに挟まれることによって、圧電振動板4全体がケース10の内部に保持、固定される。なお、外周凸部28は、金属板4aの外周部に対して線接触している。その結果、圧電振動板4の振動が、外周凸部28の接触によって阻害され難くなる。
(第1導電端子12A)
図1、図5に示すように、第1導電端子12Aは、外側部121aと、第1導電端子12Aの長手方向に対して略垂直に突出する大外径部122aと、立ち上がり部123aと、接触部124aと、から構成される一体物である。
図1に示すように、圧電振動板4の略中心部において、第1導電端子12Aの接触部124aが、電極4cを介して、圧電振動子4dに接触して電気的に接続されている。
第1導電端子12Aの材質としては、導電材であれば特に限定されないが、本実施形態においては金属を用いる。
図1に示すように、第1導電端子12Aが有する外側部121aは、ケース蓋10b(図3,4の端子貫通孔24a)をそれぞれ貫通し、ケース10の内部から外部へ突出している。
図6に示すように、大外径部122aは、外側部121aを中心とする円盤状(鍔状)の構造を有する。大外径部122aには、一対の熱かしめ用孔202が貫通している。
図7に示すように、大外径部122aは、ケース蓋10bのガイド溝200aと嵌合する。このとき、大外径部122aに連続する外側部121aが、ケース蓋10bにおける端子貫通孔24a(図3,4)を貫通して、ケース10の外部へ突出する。また、ケース蓋10bが有する一対の熱かしめ用凸部34a(図3,7)が、外側部122aに開いた一対の熱かしめ用孔202(図5,6)を貫通して、ケース10の内部へ突出する。ケース10の内部へ突出した熱かしめ用凸部34aにおいて熱かしめすることによって、大外径部122aがケース蓋10bに固定される。
ガイド溝200aに、大外径部122aを嵌合させることによって、大外径部122a(および第1導電端子12A)を、所定の方向に対して、容易かつ正確に固定することができる。その結果、図1に示すように、第1導電端子12Aの接触部124aを、圧電振動板4の所定位置に精密かつ安定的に接触させることができ、圧電発音体2の振動特性を安定させることができる。また、ガイド溝200aの深さ分だけ、圧電発音体2を低背化できる。さらには、圧電振動板4に対する第1導電端子12Aの接触圧を小さくすることができ、音圧を向上させることができる。また、組み立て前の第1導電端子12Aの高さを高くすることができるため、第1導電端子12Aと圧電振動板4との接触不良を防止できる。
また、熱かしめを用いることによって、大外径部122aをケース蓋10bに強固に固定することができ、第1導電端子12Aの抜け落ちおよび位置ずれを防止できる。また、ケース蓋10bが熱かしめ用凸部34aを有することによって、大外径部122aの熱かしめを確実に行うことができる。
図1,5に示すように、立ち上がり部123aは、大外径部122aを起点として、圧電振動板4の略中心部(圧電振動子4d)へ向かって斜め方向に伸びる。
図1,5に示すように、立ち上がり部123aの全体において、板状の構造を有する平坦部125aが形成されている。すなわち、本実施形態においては、立ち上がり部123aの全体が、平坦部125aである。また、立ち上がり部123a(平坦部125a)および大外径部122aを除く第1導電端子全体は、略円形の断面を有する金属ピンである。
第1導電端子12Aにおいて、立ち上がり部123aの全体に平坦部125aを形成することによって、第1導電端子12Aの曲げ剛性(ばね定数)は、円柱状(丸ピン状)の第2導電端子12Bの曲げ剛性より低くなる。また、立ち上がり部123aの全体に平坦部125aを形成することによって、立ち上がり部123a全体(平坦部125a)の曲がり剛性が、接触部124aの曲がり剛性より低くなる。したがって、第1導電端子12Aは、圧電振動板4の振動に応じて、立ち上がり部123a(平坦部125a)において容易に曲がる。その結果、圧電振動板4に当接された接触部124aの接触圧によって、圧電振動板4の振動が阻害されることがなく、圧電発音体2の音圧を向上させることができる。
好ましくは、図5に示すように、平坦部125aが第1導電端子12Aの長手方向に沿って形成されている。
平坦部125aを有する第1導電端子12Aは、板バネ状の金属端子より低価であるにもかかわらず、板バネ状の金属端子と同様に柔軟なバネとして機能することができるため、圧電発音体2の音圧を向上させることができる。
また、平坦部125aを有する第1導電端子12Aと、円柱状(丸ピン状)の第2導電端子12Bとでは、形状が全く異なる(図1)。その結果、圧電発音体2の製造において、第1導電端子12Aと第2導電端子12Bとを取り違えることがなく、圧電発音体2の組立不良を防止できる。
図1,5に示すように、第1導電端子12Aの接触部124aは、立ち上がり部123aの先端に位置する。接触部124aの先端は屈曲しており、接触部124aの先端と圧電振動子4d(圧電振動板4)とは平行である。また、接触部124aの長手方向に垂直な断面は、図5に示すように、略円形である。よって、接触部124aの先端と、圧電振動子4dとは、電極4cを介して線接触している。
図1,5に示す第1導電端子12Aの製造においては、円柱状(丸ピン状)の金属ピンをプレス加工することによって、金属ピンの長手方向に沿って、平坦部125aを容易に形成することができる。また、金属ピンをヘッダー加工することによって、大外径部122aを形成することができる。このように、1つの金属ピンを成形加工することによって、外側部121a、大外径部122a、立ち上がり部123a(平坦部125a)、および接触部124aを一体的に有する第1導電端子12Aを得ることができる。その結果、従来の板バネ状の金属端子を製造する場合に比べて、第1導電端子12Aおよび圧電発音体2の製造に要する部品数、製造工数、および製造コストを削減することができる。
(第2導電端子12B)
図1に示すように、第2導電端子12Bは、外側部121bと、第2導電端子12Bの長手方向に対して略垂直に突出する大外径部122bと、立ち上がり部123bと、接触部124bと、から構成される一体物である。 第2導電端子12Bは、円柱状(丸ピン状)の金属ピンを、曲げ成形することによって、容易に得ることができる。
第2導電端子12Bの立ち上がり部123aには、第1導電端子12Aのような平坦部125aが形成されていないため、第1導電端子12Bの曲げ剛性は、第1導電端子12Aの曲げ剛性より大きい。
図1に示すように、圧電振動板4の略外周部において、第2導電端子12Bの接触部124bが、金属板4aに接触して電気的に接続してあり、金属板4aを介して電極4bにも電気的に接続してある。
第2導電端子12Bが有する外側部121bは、ケース蓋10b(図3,4の端子貫通孔24b)を貫通し、ケース10の内部から外部へ突出している。
第2導電端子12Bの大外径部122bは、第1導電端子12Aの大外径部122aと同様に、熱かしめによってケース蓋10bに固定される(図1)。大外径部122bの固定方法(熱かしめ法)については、第1導電端端子の大外径部122Aの場合(図7)と同様であるため、説明を省略する。
立ち上がり部123bは、図1に示すように、大外径部122bを起点として、圧電振動板4の略外周部へ向かって斜め方向に直線状に伸びる。
第2導電端子12Bの接触部124bは、立ち上がり部123bの先端に位置する。接触部124bの先端は屈曲しており、接触部124bの先端と金属板4a(圧電振動板4)とは平行である。また、接触部124bの長手方向に垂直な断面は、接触部124aと同様に、略円形である。よって、接触部124bの先端は、金属板4aと線接触している。
本実施形態においては、各導電端子12A,12Bは、ケース蓋10bに開いた端子貫通孔24a,24bをそれぞれ貫通して、ケース10の内部から外部へ突出する。ケース10の内部において各導電端子12A,12Bが有する大外径部122a,122bの外径は、端子貫通孔24a,24bの孔径より大きい。したがって、大外径部122a,122bは、端子貫通孔24a,24bを貫通することができず、ケース10の内部から外部へ抜けることがない。このように、大外径部122a,122bは、各導電端子12A,12Bの抜け落ち、および(Z方向における)位置ずれを防止するストッパーとして機能する。その結果、各導電端子12A,12Bと圧電振動板4とを確実に接触させ、各導電端子12A,12Bと圧電振動板4との導通不良を防止できると共に、圧電発音体2の音圧を向上させ、振動特性を安定化することができる。
本実施形態においては、圧電振動板4の略中心部には圧電振動子4dが位置し、圧電振動板4の略外周部には金属板4aの外周部が位置する。そして、圧電振動板4が振動する際、圧電振動板4の略中心部において振幅が最大となる。すなわち、圧電振動板4の略中心部が振動の腹となり、圧電振動板4の略外周部が振動の節となる。振幅が最大となる圧電振動板4の略中心部において、曲げ剛性の低い第1導電端子12Aを圧電振動子4dに接触させることによって、圧電振動板4に対する第1導電端子12Aの接触圧を小さくできる。その結果、第1導電端子12Aによって圧電振動板4の振動が阻害されることを防止でき、圧電発音体2の音圧を向上させることができる。また、振動の節である圧電振動板4の略外周部において、曲げ剛性の高い第2導電端子12Bを金属板4aに接触させることによって、圧電振動板4の振動特性が安定する。
本実施形態においては、第1導電端子12Aの立ち上がり部123a全体(平坦部125a)の曲げ剛性を、接触部124aの曲げ剛性より低くすることによって、立ち上がり部123aが柔軟なバネとして機能する。よって、圧電振動板4の振動に応じて、第1導電端子12Aは、立ち上がり部123aにおいて容易に曲がる。よって、圧電振動板4の振動時において、圧電振動板4に対する接触部124aの接触圧を小さくできる。その結果、接触部124aによって圧電振動板4の振動が阻害されることがなく、圧電発音体2の音圧を向上させることができる。また、接触部124aの曲がり剛性を、立ち上がり部123aの曲がり剛性より高くすることによって、接触部124aを確実に圧電振動板4に接触させることができる。
本実施形態においては、第1導電端子12A,12Bがそれぞれ有する接触部124a,124bは、円形の断面を有する円柱状の構造を有する。すなわち、接触部124a,124bは、その長軸方向に対して回転対称性を有する。また、接触部124a,124bの先端が屈曲し、接触部124a,124bの先端と圧電振動板4(とが略平行な位置関係にある。従って、圧電振動板4に対する接触部124a,124bの向きが多少変動したとしたも、接触部124a,124bの先端の側面と、圧電振動板4とを、常に線接触させることができる。その結果、接触部124a,124bと圧電振動板4との導通不良を防止することができ、圧電発音体2の振動特性を安定化させることができる。また、圧電振動板4へ線接触させる接触部124aの側面は、滑らかな円曲面であるため、接触部124a,124bによって、圧電振動板4が削り取られることがない。その結果、接触部124a,124bと圧電振動板4との導通不良を防止することができる。
本実施形態においては、立ち上がり部123a(平坦部125a)および大外径部122aを除く第1導電端子12Aの全体が、丸ピン(断面が略円形の金属ピン)であるため、全体が平ピン状の導電端子より高強度を有する。また、第2導電端子12Bの全体も、丸ピンであるため、第2導電端子12Bも高強度を有する。その結果、圧電発音体2の製造、回路基板への実装の際に、第1導電端子12Aおよび第2導電端子12Bは破損し難い。
第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態に係る圧電発音体について説明する。なお、以下では、第1実施形態と第2実施形態との相違点についてのみ説明し、第1実施形態と第2実施形態との共通点については、説明を省略する。
本実施形態においては、図8,9に示すように、大外径部122aの側端が曲げ加工されて、一対の側端凸部126aが形成されている。側端凸部126aは、大外径部122aの面方向(XY面方向)と、略垂直な位置にある。
本実施形態では、図10に示すように、ケース蓋10bが有するガイド溝200aの底面に、一対の側端凸部用溝36が形成されている。また、ガイド溝200aの両側端には、一対の熱かしめ用凸部34bが形成されている。
図11に示すように、大外径部122aは、ケース蓋10bのガイド溝200aと嵌合する。このとき、外側部121aが、ケース蓋10bにおける端子貫通孔24aを貫通して、ケース10の外部へ突出する。また、一対の側端凸部126aが、一対の側端凸部用溝36に嵌め込まれる。大外径部122aおよび側端凸部126aを、ガイド溝200aおよび側端凸部用溝36へそれぞれ完全に嵌合させた後に、熱かしめ用凸部34bにおいて熱かしめすることによって、大外径部122aがケース蓋10bに固定される。
本実施形態においては、側端凸部126aと、側端凸部用溝36とを、嵌合させることによって、大外径部122a(および第1導電端子12A)を、所定の方向に対して、容易かつ正確に固定することができる。
このような第2実施形態においても、上述の第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
なお、第2導電端子12Bの大外径部122b、側端凸部126b、ケース蓋10bのガイド溝200b、側端凸部用溝36、および熱かしめ用凸部34bの構造、位置関係、および機能については、上述した第1導電端子12Aの場合と同様であるため、説明を省略する。
第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態に係る圧電発音体について説明する。なお、以下では、第1実施形態と第3実施形態との相違点についてのみ説明し、第1実施形態と第3実施形態との共通点については、説明を省略する。
本実施形態においては、図12に示すように、大外径部122aと外側部121aと間に、位置決め部128aが形成されている。位置決め部128aは、例えば、外側部121aの一部を、大外径部122aの(XY面方向に位置する)端面に沿うように成形加工することによって形成される。あるいは、ヘッダー加工によって、大外径部122aおよび位置決め部128aを一体的に形成してもよい。
本実施形態では、図13に示すように、ケース蓋10bが有するガイド溝200aの底面に、位置決め用溝38が形成されている。また、ガイド溝200aの両側端には、一対の熱かしめ用凸部34bが形成されている。
図14に示すように、大外径部122aは、ケース蓋10bのガイド溝200aと嵌合する。このとき、外側部121aが、ケース蓋10bにおける端子貫通孔24aを貫通して、ケース10の外部へ突出する。また、位置決め部128aが、位置決め用溝38に嵌め込まれる。大外径部122aおよび位置決め部128aを、ガイド溝200aおよび位置決め用溝38にそれぞれ完全に嵌合させた後に、熱かしめ用凸部34bにおいて熱かしめすることによって、大外径部122aがケース蓋10bに固定される。
本実施形態においては、位置決め部128aと、位置決め用溝38とを、嵌合させることによって、大外径部122a(および第1導電端子12A)を、所定の方向に対して、容易かつ正確に固定することができる。
このような第3実施形態においても、上述の第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
なお、第2導電端子12Bの大外径部122b、位置決め部128b、ケース蓋10bのガイド溝200b、位置決め用溝38、および熱かしめ用凸部34bの構造、位置関係、および機能については、上述した第1導電端子12Aの場合と同様であるため、説明を省略する。
第4実施形態
次に、本発明の第4実施形態に係る圧電発音体について説明する。なお、以下では、第1実施形態と第4実施形態との相違点についてのみ説明し、第1実施形態と第4実施形態との共通点については、説明を省略する。
本実施形態においては、図15に示すように、第1導電端子12Aの外側部121aが、2箇所においてL字型に屈曲している。
図16に示すケース蓋10bにおいては、ガイド溝200aの底面に、L字型に屈曲した外側部121aの全体が貫通できる孔形を有する端子貫通孔24aが形成されている。また、ガイド溝200aの両側端には、一対の熱かしめ用凸部34bが形成されている。
大外径部122aをガイド溝200aに嵌合させる際は、まず、図17に示すように、L字型に屈曲した外側部121aの全体を、端子貫通孔24aに貫通させる。次に、図18に示すように、第1導電端子12Aを、その長手方向を回転軸として自転させ、L字型に屈曲した外側部121aと、大外径部122aとの間に、ケース蓋10bを挟み込む。次に、熱かしめ用凸部34bにおいて熱かしめすることによって、大外径部122aがケース蓋10bに固定される。
本実施形態においては、L字型に屈曲した外側部121aと、大外径部122aとの間に、ケース蓋10bを挟み込むことによって、第1導電端子12Aが、Z方向において位置ずれを起こさなくなる。
このような第4実施形態においても、上述の第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
なお、第2導電端子12Bの外側部121bが、第1導電端子12Aの場合と同様に屈曲していてもよい。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
図1,5の第1導電端子12Aの立ち上がり部123aに平坦部125aを形成する代わりに、立ち上がり部123aの少なくとも一部の外径を、接触部124aの外径より小さくしてもよい。
立ち上がり部123aの外径を接触部124aの外径より小さくすることによって、立ち上がり部123aの曲がり剛性が、接触部124aより低くなる。従って、圧電振動板4の振動に伴い、第1導電端子12Aは、立ち上がり部123aにおいて容易に曲がる。その結果、圧電振動板4に当接された第1導電端子12Aの接触圧によって、圧電振動板4の振動が阻害されることがなく、圧電発音体2の音圧を向上させることができる。
図3に示すケース蓋10bの表面8aにおいて、第1導電端子12Aを所定の方向へ導くためのガイド用凸部(一対の凸部)が形成されていてもよい。一対のガイド用凸部の間に第1導電端子12Aの一部を配置させることによって、第1導電端子12Aを所定の方向に容易かつ正確に固定することができる。その結果、接触部124aを圧電振動板4の所定位置(圧電振動子4d)に精密かつ安定的に接触させることができ、圧電発音体2の振動特性を安定させることができる。なお、ケース蓋10bの表面8aに、第2導電端子12Bを所定の方向へ導くガイド用凸部が形成されていてもよい。
インサート成形によって、各大外径部122a、122bがケース蓋10bに一体的に固定されていてもよい。
すなわち、各大外径部122a、122bの全体を、ケース蓋10bの内部に埋め込むことによって、各導電端子12A、12Bをケース蓋10bに強固に固定することができる。その結果、各導電端子12A、12Bの抜け落ち、位置ずれを防止できる。
第1導電端子12Aの立ち上がり部123aが、ケース蓋10bの表面8aと同一の面を起点として、圧電振動板4へ向かって伸びていてもよい。または、立ち上がり部123aが、ケース蓋10bの表面8aより凹んだ位置を起点として、圧電振動板4へ向かって伸びていてもよい。すなわち、ガイド溝200aを深くすることによって、ケース蓋10bの内壁面と同一面または内壁面より凹んだ位置に、大外径部1222aおよび立ち上がり部123aの起点を配置させることができる。その結果、圧電発音体2を、より低背化できる。なお、第2導電端子12Bの立ち上がり部123bについても同様である。
また、圧電振動板4が有する基板は、必ずしも金属板4aである必要はない。例えば、図1の電極4bが、圧電振動子4d側を向く基板4の表面全体を被覆し、電極4bに第2導電端子12Bを接触させる場合、基板は絶縁体であってもよい。この場合も上述の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る圧電発音体の概略断面図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る圧電発音体が有するケース本体をZ方向(ケース内部)から見た概略図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る圧電発音体が有するケース蓋をZ方向(ケース内部)から見た概略図である。 図4は、本発明の第1実施形態に係る圧電発音体が有するケース蓋をZ方向(ケース外部)から見た概略図である。 図5は、本発明の第1実施形態に係る圧電発音体が有する第1導電端子の斜視図である。 図6は、図5に示す第1導電端子が有する大外径部をZ方向(外側部側)から見た概略図である。 図7は、本発明の第1実施形態に係る圧電発音体において、熱かしめによってケース蓋に固定されている大外径部の概略断面図である。 図8は、本発明の第2実施形態に係る圧電発音体が有する導電端子の側面図である。 図9は、図8に示す導電端子が有する大外径部をZ方向(外側部側)から見た概略図である。 図10は、本発明の第2実施形態に係る圧電発音体が有するケース蓋をZ方向(ケース内部)から見た概略図である。 図11は、本発明の第2実施形態に係る圧電発音体において、熱かしめによってケース蓋に固定されている大外径部の概略断面図である。 図12は、本発明の第3実施形態に係る圧電発音体が有する導電端子の側面図である。 図13は、本発明の第3実施形態に係る圧電発音体が有するケース蓋をZ方向(ケース内部)から見た概略図である。 図14は、本発明の第3実施形態に係る圧電発音体において、熱かしめによってケース蓋に固定されている大外径部の概略断面図である。 図15は、本発明の第4実施形態に係る圧電発音体が有する導電端子の側面図である。 図16は、本発明の第4実施形態に係る圧電発音体が有するケース蓋をZ方向(ケース内部)から見た概略図である。 図17は、本発明の第4実施形態に係る圧電発音体において、熱かしめによってケース蓋に固定される前の大外径部の概略断面図、である。 図18は、本発明の第4実施形態に係る圧電発音体において、熱かしめによってケース蓋に固定された後の大外径部の概略断面図である。
符号の説明
2… 圧電発音体
4… 圧電振動板
4a… 金属板(基板)
4b,4c… 電極
4d… 圧電振動子
10… ケース
10a… ケース本体
10b… ケース蓋
12A… 第1導電端子
12B… 第2導電端子
121a,121b… 外側部
122a,122b… 大外径部
123a,123b… 立ち上がり部
124a,124b… 接触部
125a… 平坦部

Claims (14)

  1. 圧電振動板と、
    前記圧電振動板を内部に保持するケースと、
    前記圧電振動板に電気的に接続する一対の導電端子と、を有する圧電発音体であって、
    前記導電端子が、
    前記ケースを貫通し、前記ケースの内部から外部へ突出する外側部と、
    前記ケースの内部において、前記外側部突出方向に対して略垂直に突出する鍔状のフランジと、
    前記鍔状のフランジから前記圧電振動板へ向かって伸びる立ち上がり部と、
    前記立ち上がり部の略先端に位置し、前記圧電振動板に接触する接触部と、を有し、
    熱かしめによって、前記鍔状のフランジが前記ケースに固定される圧電発音体。
  2. 前記ケースは、ケース本体とケース蓋とで構成され、
    一対の前記導電端子は、
    前記圧電振動板の略中心部において、前記圧電振動板に電気的に接続する第1導電端子と、
    前記圧電振動板の略外周部において、前記圧電振動板に電気的に接続する第2導電端子と、を有し、
    前記ケース蓋と前記圧電振動板との間で、前記第1導電端子は前記第2導電端子より短く、
    前記第1導電端子のばね定数が、前記第2導電端子のばね定数より低く、前記第1導電端子の前記立ち上がり部の少なくとも一部のばね定数が、前記接触部のばね定数より低いことを特徴とする請求項に記載の圧電発音体。
  3. 前記立ち上がり部全体のばね定数が、前記接触部のばね定数より低いことを特徴とする請求項1または2に記載の圧電発音体。
  4. 前記導電端子が、前記外側部と、前記鍔状のフランジと、前記立ち上がり部と、前記接触部と、から構成される一体物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の圧電発音体。
  5. 前記立ち上がり部の少なくとも一部において、板状の構造を有する平坦部が形成されていることを特徴とする請求項のいずれかに記載の圧電発音体。
  6. 前記平坦部が前記導電端子の長手方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項に記載の圧電発音体。
  7. 前記立ち上がり部の少なくとも一部の外径が、前記接触部の外径より小さいことを特徴とする請求項のいずれかに記載の圧電発音体。
  8. 前記ケースの内壁において、前記導電端子を所定の方向へ導くガイド用凸部が形成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の圧電発音体。
  9. 前記ケースの内壁において、熱かしめ用凸部が形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の圧電発音体。
  10. 前記ケースの内壁に、前記鍔状のフランジが嵌合するガイド溝が形成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の圧電発音体。
  11. 前記立ち上がり部が、前記ケースの内壁面との同一面、または前記ケースの内壁面より凹んだ位置を起点として、前記圧電振動板へ向かって伸びることを特徴とする請求項10のいずれかに記載の圧電発音体。
  12. 前記接触部の断面が、略円形であり、
    前記接触部の先端が屈曲し、
    前記接触部の先端と前記圧電振動板とが略平行であり、
    前記接触部の先端と前記圧電振動板とが線接触することを特徴とする請求項11のいずれかに記載の圧電発音体。
  13. 前記圧電振動板が、基板と、該基板に接合された圧電振動子と、を有し、
    前記一対の導電端子のうち第1導電端子が、前記圧電振動子に接触し、
    前記一対の導電端子のうち第2導電端子が、前記基板に接触することを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の圧電発音体。
  14. 前記ケース蓋の外周凸部が、前記圧電振動板に線接触することを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の圧電発音体。
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