JPH0733723B2 - 旋回式駐車装置 - Google Patents

旋回式駐車装置

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JPH0733723B2
JPH0733723B2 JP21879987A JP21879987A JPH0733723B2 JP H0733723 B2 JPH0733723 B2 JP H0733723B2 JP 21879987 A JP21879987 A JP 21879987A JP 21879987 A JP21879987 A JP 21879987A JP H0733723 B2 JPH0733723 B2 JP H0733723B2
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wheels
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turning position
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徳雄 新谷
泰司 小坂
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Description

【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明、自動車が搭載されるパレットを鉛直軸回りに旋
回させて、パレット上への自動車の出入方向を調節可能
にした旋回式駐車装置に関する。
前記旋回式駐車装置は、周囲の建造物等の影響で、自動
車が旋回しながら入出庫するの難しい狭い駐車スペース
を車庫として有効に利用するために使用される。
(2) 従来の技術 従来、駐車可能なスペースは在るが、そのスペースに対
する自動車の旋回しながらの入出庫等が周囲の建造物と
の関係で難しいような場所を車庫として使用するため、
自動車の出入方向を調節可能にした旋回式駐車装置が知
られている。この種の旋回式駐車装置としては、従来、
実開昭52−121080号公報、特開昭60−212572号公報等が
知られている。
前記狭い駐車スペースで使用される従来の旋回式駐車装
置は、いずれも自動車搭載用の旋回可能な一枚の車載パ
レット上に4輪自動車の全輪を支持するように構成され
ている。このため、従来の車載パレットは平面図で長方
形をしている。
(3) 発明が解決しようとする問題点 このような長方形の車載パレットでは、4輪自動車の入
庫および出庫に際し、4輪自動車の全輪を支持する車載
パレットの形状が大きく、重量も重いので、旋回させる
のに大きなエネルギが必要である。
本発明は、前述の事情に鑑みてなされたもので、4輪自
動車が出庫した後、小さなエネルギで旋回駐車装置を駐
車スペース内に退避させ得るようにすることを目的とす
る。
B.発明の構成 (1) 問題点を解決するための手段 前記目的を達成するために、第1発明によれば、自動車
を支持し得る車載パレットを用いて、道路と、その道路
の一側に隣接する駐車スペースとの間での自動車の旋回
移動を可能とした旋回式駐車装置において、前記車載パ
レットは、駐車スペース上に旋回自在に支持されて自動
車の一部の車輪を載置し得る主パレットと、同じく駐車
スペース上に旋回自在に支持されて残余の車輪を載置し
得る副パレットとより構成され、主パレットは、その主
パレットに対する前記一部の車輪の進入・退出が可能な
外方旋回位置と、前記一部の車輪を正規の駐車位置に保
持し得る内方旋回位置とを有し、しかもその何れの旋回
位置でも該主パレットが駐車スペース内に収まるように
形成され、また副パレットは、その副パレットに対する
前記残余の車輪の進入・退出が可能な外方旋回位置と、
前記残余の車輪を正規の駐車位置に保持し得る内方旋回
位置とを有し、しかも該副パレットがそれの外方旋回位
置で道路上に張出し且つ内方旋回位置で駐車スペース内
に収まるように形成され、主、副パレット上に車輪が載
置されない状態では副パレットを単独で旋回駆動し、ま
た主、副パレット上に車輪が載置された状態ではその
主、副パレットを一体的に旋回駆動する旋回駆動装置が
副パレットに連結される。また、第2発明によれば、前
記旋回式駐車装置において、前記車載パレットは、駐車
スペース上に旋回自在に支持されて自動車の一部の車輪
を載置し得る主パレットと、その主パレットに旋回自在
に支持されて残余の車輪を載置し得る副パレットとより
構成され、主パレットは、その主パレットに対する前記
一部の車輪の進入・退出が可能な外方旋回位置と、前記
一部の車輪を正規の駐車位置に保持し得る内方旋回位置
とを有し、しかもその何れの旋回位置でも該主パレット
が駐車スペース内に収まるように形成され、また副パレ
ットは、主パレットに対する所定の相対内旋回位置と、
この相対内方旋回位置より道路側へ偏位した所定の相対
外方旋回位置とを有し、しかも該副パレットが外方旋回
位置の主パレットに対して相対外方旋回位置に在る時に
は道路上に張出して残余の車輪の進入・退出を可能とす
るが相対内方旋回位置に在る時には駐車スペース内に収
まるように形成され、主、副パレット上に車輪が載置さ
れない状態では副パレットを単独で旋回駆動し、また
主、副パレット上に車輪が載置された状態ではその主、
副パレットを一体的に旋回駆動する旋回駆動装置が副パ
レット連結される。
(2) 作用 主パレットを外方旋回位置におき、更に副パレットも外
方旋回位置(第2発明では相対外方旋回位置)におけ
ば、それらパレット上に自動車の各車輪を進入載置する
ことができ、この状態より旋回駆動装置を以て副パレッ
トを駆動すれば、主、副パレットを駐車スペース側に一
体的に旋回駆動することができ、これにより、自動車は
駐車スペース内の正規の駐車位置に置かれる。また駐車
スペース内に駐車する自動車を出庫させる場合には、旋
回駆動装置を上記と逆方向に作動させて、主、副パレッ
トを道路側に一体的に旋回駆動した後、それらパレット
上の自動車を道路上に退出させるようにする。
この自動車の出庫後は、旋回駆動装置を以て、道路上に
大きく張出す副パレットを外方旋回位置より内方旋回位
置まで(第2発明では相対外方旋回位置より相対旋回内
方位置まで)単独で旋回駆動する。この場合、主パレッ
トは外方旋回位置に置き去りにされても、その主パレッ
トの外方旋回位置は駐車スペース内に在るため、主パレ
ットが道路上に張り出して通行の邪魔となる虞れはな
い。また再び自動車を入庫させる必要が生じた場合に
は、旋回駆動装置を以て副パレットを内方旋回位置より
外方旋回位置まで(第2発明では相対内方旋回位置より
相対旋回外方位置まで)単独で旋回駆動する。従って自
動車の出庫後、再入庫するまでの間は、単に副パレット
のみを旋回駆動すれば足りるため、そのパレット移動に
要するエネルギの節減を図ることができる。
(3) 実施例 以下、図面に基づいて本発明による旋回式駐車装置の実
施例について説明する。なお、図中、矢印X方向を前方
とし、以下の説明中、左右というのは前方を向いた状態
での左右を意味するものとする。また、駐車スペースに
おける道路側を「外側」、道路と反対側を「内側」とい
うことにする。
まず、第1〜14図により本発明の第1実施例について説
明する。
第1図において、地面Rには道路R1および駐車スペース
R2が設けられている。駐車スペースR2には、主パレット
P1および副パレットP2がその下面に設けられた図示しな
い旋回用のローラまたはキャスタ等によって支点1の回
りに旋回自在に支持されている。これらの主パレットP1
および副パレットP2は前記支点1の回りに互いに相対回
転可能である。
前記主パレットP1は略L字形に形成されており、左側前
輪支持部P11および右側前輪支持部P12を有している。ま
た、前記左側前輪支持部P11には、後方に延びる左側車
輪通過部材P13が連設されている。
前記副パレットP2は、全体として略コ字形に形成されて
おり、中空の角柱から構成された前側フレームP21、左
側フレームP22、左側後輪支持部P23および右側後輪支持
部P24等から構成されている。
そして、副パレットP2は後述の旋回駆動装置としてのシ
リンダCによって前記支点1の回りに旋回されるように
構成されている。また、前記主パレットP1と副パレット
P2との間には、両パレットP1,P2を前記支点1回りに所
定角度離れた位置に保持するガススプリングGが配設さ
れている。
第2〜3図に示すように、主パレットP1の前側部には、
副パレットP2の前側フレームP21が前記ガススプリング
Gの力に抗して矢印Y1方向に旋回してきた場合は前側フ
レームP21と当接する当接壁2が設けられている。
前記左側前輪支持部P11は、固定パネル3と可動パネル
4とから構成されている。前記固定パネル3の上面に
は、係止用突起3aおよび3bが配設されている。前記可動
パネル4は、係止孔4a,4bおよび連結用突片4cを有し、
その後端縁(第3図中、右端縁)が前記固定パネル3に
ヒンジ連結されている。第3図実線で示すように、可動
パネル4は、バネ5によって常時固定パネル3から浮き
上がった状態に保持されている。そして、可動パネル4
は、その上に車輪が載ったとき第3図の仮想線で示すよ
うに固定パネル3上面に接合される。この状態では、前
記可動パネル4の係止孔4a,4bは、前記固定パネル3の
係止用突起3a,3bに嵌合しており、固定パネル3および
可動パネル4は互いに相対移動不能に結合されている。
また、この状態では、前記連結用突片4cは、副パレット
P2に連結されているが、その詳細については後述する。
第6図および第7図に示すように、前記左側車輪通過部
材P13には、車輪が載ったときに作動するスイッチSWF
配設されている。また、このスイッチSWFの前後には、
それぞれ前側ストッパ6と後側ストッパ7とが配設され
ている。
前側ストッパ6は、前縁(第6,7図中、左端縁)がヒン
ジ連結された断面略へ字状のストッパパネル6aと、この
ストッパパネル6aを常時左側車輪通過部材P13の上面か
ら浮き上がった位置(以下「上昇位置」という。)に保
持する付勢ばね6bと、ストッパパネル6aの後縁に連設さ
れたカム6cとから構成されている。この前側ストッパ6
は、それが前記上昇位置にある場合に、自動車が前進
(第6図中、左方から進行)してきたときその車輪を停
止させるが、車輪が後進(第6図中、左方から進行)し
てきたときには下方へ回動した位置(以下、「下降位
置」という)に移動して車輪の通行を可能にするように
構成されている。第5図に示すように、前記前側ストッ
パ6は、前記カム6cが下方に押されたときにも、下降位
置に移動させられるようになっており、このとき前記前
進する車輪の通行が可能になる。
前記後側ストッパ7は、後縁がヒンジ連結された断面略
へ字状のストッパパネル7aと、このストッパパネル7aを
常時左側車輪通過部材P13の上面から浮き上がった位置
(以下「上昇位置」という。)に保持する付勢ばね7b
と、ストッパパネル7aの前縁に連設されたカム7cとから
構成されている。この後側ストッパ7は、それが前記上
昇位置にある場合に、自動車が後進(第6図中、左方か
ら進行)してきたときその車輪を停止させるが、車輪が
前進(第6図中、右方から進行)してきたときには下方
へ回動した位置(以下、「下降位置」という)に移動し
て車輪の通行を可能にするように構成されている。第6
図に示すように、前記カム7cは前後動可能に支持された
ロッド8前端部に支持されたカム作動部材8aが前進した
とき下方に押され、このとき、前記後側ストッパ7は、
下降位置に移動させられるようになっている。このとき
前記後進する車輪の通行が可能になる。前記ロッド8
は、バネ9によって後方に付勢されて、常時は後退位置
に保持されている。
第6図および第7図に示すように、ロッド8の後方には
2本のアーム10aおよび10bを有する回転部材10が配設さ
れている。一方のアーム10aの先端部には後述のカムと
係合するカム係合用ローラ10cが支持されており、他方
のアーム10bの先端部には連結ロッド11の後端部がヒン
ジ連結されている。この連結ロッド11の前端部は前記ロ
ッド8の後端部にヒンジ連結されている。第7図から分
かるように、前記回転部材10が時計方向に回転すると、
前記ロッド8が前進するようになっている。
次に、前記副パレットP2について詳細に説明する。第3,
4図及び第8,9図において、副パレットP2の前側フレーム
P21は、中空の角柱であり、その左端面に端面開口21が
形成され、左端部上面に上面開口22が形成されている。
前記端面開口21は縦長の長方形である。前側フレームP
21の内部には、結合部材23が収容されている。この結合
部材23は直方体状の本体部23aとこの本体部23aの端部か
ら突設されたシリンダ連結部23bとを備えており、前記
シリンダ連結部23bは前記端面開口21を通して外方に突
出し、また前記本体部23aの端面は前記前側フレームP21
の左端壁に当接して、前記端面開口21から抜け出せない
ように形成されている。第3図に示されているように、
前記本体部23aは、金属製の内側本体部材23cおよび軟質
プラスチック等の弾性材料製の外側本体部材23bから構
成されており、また、前記連結用突片4cと係合する係合
溝23eが形成されている。前記弾性材料製の外側本体部
材23dは、前記前側フレームP21の内側面と当たった際騒
音が生じるのを防ぐ作用をする。
第1図によく示されているように、前記結合部材23のシ
リンダ連結部23bにはシリンダCの先端部が連結ピン24
によって回転可能に連結されている。また、シリンダC
の基端部は駐車スペースR2に配設された鉛直軸25の回り
に旋回自在に連結されている。
第10図に示されているように、前記シリンダCは、円筒
部材26と、この円筒部材26に回転自在に支持された歯車
部材27とを備えている。歯車部材27はその外周面に形成
された歯車27aと、ネジ孔27bとを有している。前記歯車
部材27はモータMによって正逆両方向に回転制御され
る。前記円筒部材26の先端部(第10図中、左端部)と前
記ネジ孔27bとによってスクリューシャフト28が支持さ
れている。このスクリューシャフト28は前記歯車部材27
が正回転したとき第10図中、右方に移動して円筒部材26
内に収納され、逆回転したとき第10図中、左方に移動し
て円筒部材26から突出するように構成されている。した
がって、シリンダCは、モータMが正回転したとき収縮
し、逆回転したとき伸長するように構成されている。そ
して、シリンダC内には、シリンダCが収縮状態にある
ときONとなるリミットスイッチLSBとシリンダCが伸長
状態にあるときONとなるリミットスイッチLSAとが配設
されている。
第1,2図および第5図に示すように左側フレームP22の外
側面には、前記前側ストッパ6のカム6cと係合可能なカ
ム作動部材30が突設されている。このカム作動部材30
は、前記副パレットP2が旋回して主パレットP1に当接す
る位置において、前記カム6cを下方に押し下げ、前記前
側ストッパ6を下降位置に移動させるように配設されて
いる。
第12〜14図および第7図に示すように、前記右側後輪支
持部P24前側にはカム部材31が突設されている。このカ
ム部材31は、第7図の仮想線および第12図に示す状態で
は、第6,7図に示した前記カム係合用ローラ10cに当接し
て前記回転部材10を時計方向に回転させ、前記ロッド8
を前進させるように配設されている。そして、ロッド8
が前進すると、前述のように後側ストッパ7は下降位置
に移動するようになっている。
第1,12〜14図に示すように、前記右側後輪支持部P24
上面には、車輪が載置された状態でONとなるスイッチSW
Rが配設されている。また、第1図に示すように、前記
駐車スペースR2には、前記シリンダCを伸縮させる前記
モータMの作動を制御するコントロールボックスKが配
設されている。このコントロールボックスKには、自動
車のキーによって作動されるキースイッチSWKと、前記
モータMを手動操作するための手動スイッチSWHとが配
設されている。
第11図は、前記モータMの回転を制御することによりシ
リンダCの作動を制御するための回路図である。
第11図において、スイッチSWFは、前記左側車輪通過部P
13上に配設され、車輪が載っているときにONとなるスイ
ッチで、スイッチSWF1とSWF2とから構成されている。ま
た、スイッチSWRは、前記右側後輪支持部P24上に配設さ
れ、車輪が載っていないときに第11図に示す状態(すな
わち、第11図中、上方の接点に接続する状態)にあり、
車輪に踏まれているときに第11図中、下方接点に接続す
る状態となるスイッチで、スイッチSWR1,SWR2,SWR3およ
びSWR4から構成されている。
電源Bは、スイッチSWR、キースイッチSWKおよび手動ス
イッチSWHを介してモータMの正回転ラインl1または逆
回転ラインl2に接続されるようになっている。
また、電源Bは、常開の2連のリレースイッチS4を介し
て前記正回転ラインl1に接続され、常開の2連のリレー
スイッチS6を介して前記逆回転ラインl2に接続されてい
る。
前記リレースイッチS4の作動は、電源Bとリレースイッ
チS4との間に配設されたリミットスイッチLSA、リレー
スイッチS1,S3、スイッチSWR2、SWF1およびタイマスイ
ッチST、コンデンサC1を含む充放電回路等によって制御
される。前記タイマスイッチSTは、スイッチSWR1がONに
なってから所定の設定時間経過する間、リレースイッチ
S3のリレーコイルL3をアースに接続するように作用す
る。
前記リレースイッチS6の作動は、電源Bとリレースイッ
チS6との間に配設されたリミットスイッチLSB、リレー
スイッチS2,S5、スイッチSWR4、SWF2およびコンデンサC
2を含む充放電回路等によって制御される。
そして、前記各リレースイッチS1〜S6はそれぞれリレー
コイルL1〜L6によって作動し、リレースイッチS1は、常
時は第11図中右側接点N1,N2を接続しているが、リレー
コイルL1が付勢されたとき左側接点N3,N4を接続するよ
うに構成されている。また、リレースイッチS2は、常時
は第11図中左側接点N5,N6を接続しているが、リレーコ
イルL2が付勢されたとき右側接点N7,N8を接続するよう
に構成されている。そして、前記リレースイッチS1〜S4
は、常開スイッチであり、リレーコイルL1〜L4が付勢さ
れているときONとなるように構成されている。
次に、主として第11〜13図を参照しながら、前記旋回式
駐車装置の第1実施例の作用を説明する。
最初、旋回式駐車装置が第12図に示す待機状態にあるも
のとする。
この待機状態では、リミットスイッチLSAはONである
が、他のスイッチは全て第11図に示す状態にある。そし
て、前記カム31によって前記ロッド8(第6,7図参照)
が前進しているため、後側ストッパ7は下降位置にあ
る。
この状態で自動車が矢印X方向に前進してその左側前輪
が前記スイッチSWRを踏んで通過するとき、前記スイッ
チSWR1,SWR2が下方接点に接続される。このとき、前記
タイマスイッチSTによってリレーコイルL3がアースに接
続されるので、電源Bは、リミットスイッチLSA、リレ
ーコイルL1、スイッチSWR2、リレーコイルL3、およびタ
イマスイッチSTを介してアースに接続される。このと
き、リレーコイルL1,L3に電流が流れるので、リレース
イッチS1は左側接点N3,N4に接続され、リレースイッチS
3はONとなる。リレースイッチS1が左側接点N3,N4に接続
した状態では、電源Bは、接点N5,N6,N3,N4を介してリ
レーコイルL1に接続される。
自動車VがスイッチSWRを通過すると、スイッチSWRは上
方接点に接続される第11図の状態に戻るが、リレースイ
ッチS3は前記タイマスイッチSTが作動している間は自己
保持機能によりONに保持される。
リレースイッチS3がONに保持されている間に、自動車V
は前進してその左側前輪がスイッチSWFの上に載る。こ
のとき、前側ストッパ6が上昇位置にあるため、自動車
Vはその位置で停止する。この状態では、スイッチSWF1
がONとなるので、電源Bは順次、リミットスイッチLSA
(または接点N5,N6,N3,N4)、リレーコイルL1、リレー
スイッチS3、スイッチSWR2、スイッチSWF1およびリレー
コイルL4を介してアースに接続される。このとき、2連
のリレースイッチS4がONになる。このとき、電源Bは、
リレースイッチS4の下側接点を介してモータMの正回転
ラインl1に接続される。そうすると、モータMは正回転
してシリンダCは収縮し始める。このとき、リミットス
イッチLSAがOFFとなるが、前述のように電源Bは接点
N5,N6,N3,N4を介してリレーコイルL1に接続されてい
る。
シリンダCが収縮すると、副パレットP2は第12図の待機
位置から第13図の突出位置に移動する。このとき、主パ
レットP1には前記ガススプリングGを介して前記支点1
のまわりの旋回力が付与されるが、主パレットP1はその
上に載っている自動車により停止状態に保持される。
副パレットP2が第13図の突出位置に移動したとき、前記
シリンダCが収縮して前記リミットスイッチLSBがONに
なる。リミットスイッチLSBがONになったとき、電源B
は、リレーコイルL2、コンデンサC2を含む充放電回路を
介して一時的にアースに接続される。このとき、リレー
コイルL2は一時的に付勢されるため、リミットスイッチ
S2は右側接点N7,N8に一時的に接続される。このとき、
左側接点N5,N6間は一時的に切断されるため、前記電源
Bから接点N5,N6,N3,N4を介してリレーコイルL1に接続
する回路が切断される。このとき、前記リレースイッチ
S3のリレーコイルL3に流れる電流が遮断されるため、リ
レースイッチS3がOFFとなる。
すなわち、第12図の状態から第13図の状態への移行が終
了した時点では、スイッチSWF、リミットスイッチLSB
ONで、他のスイッチは全て第11図の状態にある。また、
前記前側ストッパ6は前記カム作動部材30によって下降
位置に移動している。
この状態で自動車Vを前進させて、その前輪を前記左側
前輪支持部P11および右側前輪支持部P12に載せるととも
にその後輪を左側後輪支持部P23および右側後輪支持部P
24に載せる。
この状態ではスイッチSWFはOFFであり、スイッチSWRはO
Nとなる。スイッチSWR1がONとなった時点からタイマス
イッチSTが作動し始める。
次に、ドライバは、自動車から降りて前記キースイッチ
SWKをONにするとともに、手動スイッチSWHを逆回転ライ
ンl2に接続する。そうすると、モータMは逆転してシリ
ンダCが伸長し、主パレットP1および副パレットP2は一
体的に旋回して第14図の収納位置に移動する。
車載パレットPおよびその上に載置された自動車Vが第
14図の収納位置に移動した時点でキースイッチSWKおよ
び手動スイッチSWHをOFFにする。この時点で、リミット
スイッチLSAがONになり、前記スイッチSWRはONのままで
ある。この時点で前記タイマスイッチSTがOFFであれ
ば、リレーコイルL1,L3に電流が流れないので、リミッ
トスイッチS1,S3は第11図に示した状態にある。しか
し、前記タイマスイッチSTがまだ作動している場合に
は、タイマスイッチSTがOFFになるまで、リレーコイルL
1,L3に電流が流れ、リミットスイッチS1,S3がONに保持
される。そして、タイマスイッチSTがOFFになると、リ
レーコイルL1,L3を流れる電流が遮断され、リミットス
イッチS1,S3はOFFになる。
このとき、リミットスイッチLSAおよびスイッチSWRはON
で他のスイッチは全て第11図に示す状態となる。
次に、第14図の収納位置から自動車を出庫させるには、
ドライバがキースイッチSWKをONに保持しながら、手動
スイッチSWHをモータMの正回転ラインl1に接続する。
そうすると、モータMが正回転してシリンダCが収縮
し、主パレットP1および副パレットP2が自動車Vととも
に道路側の突出位置へと移動する。すなわち、車載パレ
ットPは第14図の位置から第13図の位置へ移動する。第
14図の状態からシリンダCが収縮し始めたとき前記リミ
ットスイッチLSAがOFFとなる。
車載パレットPが第13図の突出位置に移動したとき、リ
ミットスイッチLSBがONとなる。このとき、電源Bはリ
ミットスイッチLSB、リレーコイルL2、スイッチSWRおよ
びリレーコイルL5を通ってアースに接続される。このと
き、リレースイッチS2は右側接点N7,N8に接続され、リ
レースイッチS5がONとなる。リレースイッチS2が右側接
点N7,N8に接続された状態では、電源Bは接点N1,N2,N7,
N8を介してリレーコイルL2に接続される。
この第13図の状態では、スイッチSWR、リミットスイッ
チLSB、リレースイッチS5がONで、リレースイッチS2
右側接点N7,N8に接続しており、他のスイッチは第11図
に示された状態にある。また、この第13図の状態では、
前記前側ストッパ6はカム作動部材30によって下降位置
に移動しているが、後側ストッパ7は上昇位置にある。
この状態で自動車を後退させると、先ずスイッチSWR
第11図中、上方位置に移動する。このとき、リレースイ
ッチL5はONに保持されたまま、スイッチSWR4は上方位置
に移動する。
次に、自動車がさらに後退してその左側前輪が前記後側
ストッパ7によって停止させられて前記スイッチSWF
上に載ると、スイッチSWF2はONになる。このとき、電源
Bは、接点N1、N2、N7、N8、リレーコイルL2、リレース
イッチS5、スイッチSWR4、SWF2およびリレーコイルL6
介してアースに接続される。このとき、リレースイッチ
S6がONになる。そうすると、電源Bは、リレースイッチ
S6を介してモータMの逆回転ラインl2に接続される。
そうすると、シリンダCは伸長し始める。このとき、リ
ミットスイッチLSBはOFFになるが電源Bは前記接点N1
N2、N7、N8を介してリレーコイルL2に接続されている。
シリンダCが伸長して第12図の状態になると、リミット
スイッチLSAがONになる。このとき、電源Bはリミット
スイッチLSA、リレーコイルL1およびコンデンサC1を含
む充放電回路を介してアースに接続される。このとき、
一時的にリレーコイルL1に電流が流れ、リレースイッチ
S1が一時的に左側接点N3、N4側に移動し、右側接点N1
N2を離れる。このとき、前記電源Bから接点N1、N2
N7、N8を通ってリレーコイルL2に接続する回路が切断さ
れるので、リレーコイルL2が消勢される。そして、リレ
ースイッチS2は左側接点N5、N6側に移動する。そして、
前記リレーコイルL6に通電されなくなって、リレースイ
ッチS6がOFFになる。リレースイッチS6がOFFになると、
前記逆回転していたモータMが停止される。
この状態では、リミットスイッチLSAおよびスイッチSWF
がONであるが、他のスイッチは全て第11図に示された状
態にある。そして、前記後側ストッパ7は前記カム部材
31によって前進させられたロッド8により下降位置に移
動している。
この状態において、自動車が後退し始めると、スイッチ
SWFがOFFになる。そして、さらに後退を続け、左側前輪
が前記スイッチSWRを踏んで通過するとき、前記スイッ
チSWR1,SWR2が下方接点に瞬間的に接続される。このと
き、前記タイマスイッチSTによってリレーコイルL3がア
ースに接続されるので、電源Bは、リレーコイルL1、ス
イッチSWR2、リレーコイルL3、およびタイマスイッチST
を通ってアースに流れる。このとき、リレースイッチS1
は左側接点に移動し、リレースイッチS3はONとなる。リ
レースイッチS1が左側接点に移動した状態では、電源B
は、接点N5,N6,N3,N4を通ってリレーコイルL1に接続さ
れる。自動車がスイッチSWRを通過すると、スイッチSWR
は上方接点に接続される第11図の状態に戻るが、リレー
スイッチS3は前記タイマスイッチSTが作動している間は
自己保持機能によりONに保持される。そして、タイマス
イッチSTに設定された時間が経過した後リレーコイル
L1、L3への電流が遮断され、リレースイッチS1、S3は第
11図に示した状態に戻る。
このとき、リミットスイッチLSAがONで他のスイッチは
第11図に示した状態、すなわち初期の状態に戻ってい
る。そして、主パレットP1および副パレットP2も最初の
待機状態に戻っている。
前述の第1実施例によれば、出庫時に4輪自動車Vから
降車しなくても、副パレットP2が駐車スペースR2内に自
動的に収納される。また、ドライブから帰って来て4輪
自動車Vを入庫させる際、従来のようにわざわざ4輪自
動車Vから降車して車載パレットPを突出位置に移動さ
せるような手間をかけることなく、4輪自動車Vを車載
パレットP上に載せることができる。さらに、前側スト
ッパ6および後側ストッパ7はカム30および31を用いて
機械的に作動させる構成とし、モータ等の駆動装置を使
用しておらず、駆動装置としては、シリンダCを1個使
用しているだけであるため、保守が容易である。
而してこの第1実施例において、主パレットP1は、それ
が第12図及び第13図に示す如く駐車スペースR2内に収め
られるも道路R1側を指向している4輪自動車Vの前輪の
進入・退出が可能な状態の旋回位置が本発明の外方旋回
位置に相当し、また第14図に示す如く駐車スペースR2
に在って4輪自動車Vの前輪を正規の駐車位置に保持し
得る状態の旋回位置が本発明の内方旋回位置に相当す
る。一方、副パレットP2は、それが第13図に示す如く道
路R1側に突出していて4輪自動車Vの後輪の進入・退出
が可能な状態の旋回位置が本発明の外方旋回位置に相当
し、また第12図及び第14図に示す如く駐車スペースR2
に在って4輪自動車Vの後輪を正規の駐車位置に保持し
得る状態の旋回位置が本発明の内方旋回位置に相当す
る。
第15図および第16図は、前記第1実施例において、第6
図および第7図で説明した後側ストッパ7およびその作
動手段の変形例を示す図である。
第15図および第16図において、後側ストッパ7′は、後
縁がヒンジ連結された断面略へ字状のストッパパネル7
a′と、このストッパパネル7a′を常時上昇位置に保持
する付勢ばね7b′と、ストッパパネル7a′の後縁に一体
的に連設されたアーム7c′とから構成されている。この
後側ストッパ7′は、それが前記上昇位置にある場合
に、自動車が後進(第15,16図中、左方から進行)して
きたときその車輪を停止させるが、車輪が前進(第15,1
6図中、右方から進行)してきたときには下降位置に移
動して車輪の通行を可能にするように構成されている。
前記アーム7c′は前後方向に延設されたワイヤ8′の前
端部に連結されている。前記ワイヤ8′は、前記付勢バ
ネ7′の作用によって常時前方に引っ張られている。
第15図および第16図に示すように、ワイヤ8′の後端部
は回転可能に支持された回転アーム10′の一端部10a′
に連結されている。前記回転アーム10′の他端部10b′
には後述のカムと係合するカム係合用ローラ10c′が支
持されている。第7図から分かるように、前記回転アー
ム10′が時計方向に回転すると、前記ワイヤ8′が後方
に引っ張られるようになっている。そして、図から分か
るように、ワイヤ8′が後方に引っ張られたとき、前記
アーム7c′が反時計方向に回転し、このとき、前記後側
ストッパ7′は、下降位置に移動させられるようになっ
ている。このとき前記後進する車輪の通行が可能にな
る。
この第15,16図に示した後側ストッパ7′およびその作
動手段は、前記第6,7図に示した前記第1実施例の後側
ストッパ7およびその作動手段の代わりに使用すること
が可能である。
次に、本発明の他の実施例について説明する。なお、後
述の実施例において、前記第1実施例の構成要素に対応
する構成要素には同一の符号を付して、第1実施例と重
複する詳細な説明は省略する。
まず、第17〜19図により第2実施例を説明する。
第2実施例は、副パレットP2が主パレットP1に、一対の
平行リンク41および42によって連結されている。そし
て、副パレットP2は、駐車スペースR2と副パレットP2
の間に設けられたシリンダCによって移動される。ま
た、前側ストッパ6は第17図の待機状態では上昇位置に
あり、第18図および第19図の自動車搭載可能状態では下
降位置にある。この前側ストッパ6の位置制御は第1実
施例のように機械的に行うことも可能であるが、前側ス
トッパ6を昇降させる駆動装置と車載パレットPの状態
検出スイッチとを設けて、その状態検出スイッチの検出
信号により前記昇降駆動装置を作動させるようにするこ
とも可能である。すなわち、副パレットP2が前記待機位
置にあるとき前側ストッパ6を上昇位置に保持し、前記
突出位置にあるとき前側ストッパ6を強制的に下降位置
に移動させるように前記昇降駆動装置を作動させること
も可能である。また、後側ストッパ7も前記前側ストッ
パ6と同様に昇降駆動装置および状態検出スイッチを用
いて昇降させることが可能である。
この第2実施例のシリンダCを作動させる回路は、第1
実施例の回路と略同様であるが、副パレットP2を収納位
置から突出位置に移動させる際シリンダCを伸長させる
ようにした点で、収縮させるようにした前記第1実施例
と相違している。
次に、前述の本発明の第2実施例の作用について説明す
る。
まず、車載パレットPが待機状態にあり、前側ストッパ
6が上昇位置にある第17図の状態において、自動車Vを
入庫させる場合について説明する。
自動車Vが進入してその左側前輪がスイッチSWRを踏ん
でから、左側前輪がスイッチSWFの上に載ると、シリン
ダCが伸長して副パレットP2が第18図の突出位置に移動
する。このとき前側ストッパ6が下降して自動車Vは前
進可能になる。
そこで、自動車Vが前進すると、全ての車輪が車載パレ
ットP上に載置される。この状態で、前記第1実施例と
同様に手動スイッチによりシリンダCを収縮させる。こ
のとき、主パレットP1および副パレットP2上には自動車
Vが載置されているため、前記シリンダCの収縮に伴っ
て主パレットP1および副パレットP2が一体的に移動し、
第19図に示す収納位置に移行する。
前述の第2実施例における自動車Vの入庫時の作用は、
前記第1実施例の場合と略同様である。
また、説明は省略するが、自動車Vの出庫時において
も、この第2実施例は前記第1実施例の場合と略同様に
作用する。
而してこの第2実施例において、主パレットP1は、それ
が第17図及び第18図に示す如く駐車スペースR2内に収め
られるも道路R1側を指向している4輪自動車Vの前輪の
進入・退出が可能な状態の旋回位置が本発明の外方旋回
位置に相当し、また第19図に示す如く駐車スペースR2
に在って4輪自動車Vの前輪を正規の駐車位置に保持し
得る状態の旋回位置が本発明の内方旋回位置に相当す
る。一方、副パレットP2は、それが主パレットP1に対し
て第17図に示す状態の相対旋回位置が本発明の相対内方
旋回位置に、また第18図及び第19図に示す状態の相対旋
回位置が本発明の相対外方旋回位置にそれぞれ相当し、
特に副パレットP1が外方旋回位置の主パレットP1に対し
て前記相対外方旋回位置に在る状態(第18図の状態)で
は道路R1上に張出して後輪の進入・退出を可能とするが
前記相対内方旋回位置に在る状態(第17図の状態)では
駐車スペースR2内に収まるようになっている。
次に、第20〜22図により第3実施例を説明する。
第3実施例は、副パレットP2が平面図でく字形のフレー
ムP25と右側後輪支持部P24とから構成されている。そし
て、主パレットP1の後部に設けられた左側後輪支持部P3
は主パレットP1本体の左側後縁に旋回可能にヒンジ連結
されている。そして、前記左側後輪支持部P3は、付勢バ
ネ51によって常時、第21,22図に示すように車輪支持位
置に保持されるように構成されているが、前記副パレッ
トP2の右側後輪支持部P24が第20図Y2方向に旋回して左
側後輪支持部P3に当接した場合には、第20図に示す折り
畳み位置に旋回するように構成されている。
また、前記シリンダCおよびフレームP25は、前記主パ
レットP1の床面の下方を通過するように配設されてい
る。
この第3実施例のシリンダCを作動させる回路は、1実
施例の回路と略同様であるが、副パレットP2を収納位置
から突出位置に移動させる際シリンダCを伸長させるよ
うにした点で、収縮させるようにした前記第1実施例と
相違している。この点に関しては第3実施例は、前記第
2実施例と同様である。
そして、この第3実施例も自動車の入出庫時に前記第1
実施例および第2実施例と略同様に作用する。
而してこの第3実施例において、主パレットP1は、それ
が第21図に示す如く駐車スペースR2内に収められるも道
路R1側を指向していて4輪自動車Vの前輪及び左側後輪
の進入・退出が可能な状態の旋回位置が本発明の外方旋
回位置に相当し、また第22図に示す如く駐車スペースR2
内に在って4輪自動車Vの前輪及び左側後輪を正規の駐
車位置に保持し得る状態の旋回位置が本発明の内方旋回
位置に相当する。一方、副パレットP2は、それが第21図
に示す如く道路R1側に突出していて4輪自動車Vの右側
後輪の進入・退出が可能な状態の旋回位置が本発明の外
方旋回位置に相当し、また第20図及び第22図に示す如く
駐車スペースR2内に在って4輪自動車Vの右側後輪を正
規の駐車位置に保持し得る状態の旋回位置が本発明の内
方旋回位置に相当する。
次に、第23〜25図により本発明の第4実施例を説明す
る。
第4実施例は、副パレットP2が前記第3実施例と同様
に、平面図でく字形のフレームP25と右側後輪支持部P24
とから構成されている。そして、主パレットP1の左側後
部に左側後輪支持部P14が設けられている。そして、前
記左側後輪支持部P14上には、スイッチSWRが配設されて
おり、前記シリンダC、フレームP25および右側後輪支
持部P24は、前記主パレットP1の床面の下方を通過する
ように配設されている。
この第4実施例のシリンダCを作動させる回路は、第1
実施例の回路と略同様であるが、副パレットP2を収納位
置から突出位置に移動させる際シリンダCを伸長させる
ようにした点で、収縮させるようにした前記第1実施例
と相違している。この点に関しては第4実施例は、前記
第2および第3実施例と同様である。
そして、この第4実施例も自動車の入出庫時に前記第1
〜3実施例と略同様に作用する。
而してこの第4実施例において、主パレットP1は、それ
が第23図及び第24図に示す如く駐車スペースR2内に収め
られるも道路R1側を指向していて4輪自動車Vの前輪及
び左側後輪の進入・退出が可能な状態の旋回位置が本発
明の外方旋回位置に相当し、また第25図に示す如く駐車
スペースR2内に在って4輪自動車Vの前輪及び左側後輪
を正規の駐車位置に保持し得る状態の旋回位置が本発明
の内方旋回位置に相当する。一方、副パレットP2は、そ
れが第24図に示す如く道路R1側に突出していて4輪自動
車Vの左側後輪の進入・退出が可能な状態の旋回位置が
本発明の外方旋回位置に相当し、また第23図及び第25図
に示す如く駐車スペースR2内に在って4輪自動車Vの右
側後輪を正規の駐車位置に保持し得る状態の旋回位置が
本発明の内方旋回位置に相当する。
以上、本発明による旋回式駐車装置の実施例を詳述した
が、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、
特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することな
く、種々の小設計変更を行うことが可能である。
たとえば、シリンダCの作動を制御する制御回路は、マ
イコンを用いて構成することも可能である。また、第1
実施例のモータMの代わりに手動でスクリューシャフト
28を回転できるように構成することにより、副パレット
P2の移動を自動的に行う代わりに、手動で行うようにす
ることも可能である。また、主パレットP1と副パレット
P2との間の両パレットP1,P2の位置を所定状態に保持す
るガススプリングGを配設した場合には、シリンダCに
よって副パレットP2を旋回駆動する代りにシリンダCに
よって主パレットP1を旋回駆動することも可能である。
C.発明の効果 前述の本発明の旋回式駐車装置によれば、自動車を出庫
させた後は、車載パレットを構成する主、副パレットの
うち道路上に大きく張出す副パレットを外方旋回位置よ
り内方旋回位置まで(第2発明では相対外方旋回位置よ
り相対旋回内方位置まで)単独で旋回駆動すればよく、
また空車状態の駐車スペースに自動車を再入庫させる際
には、これまた副パレットだけを内方旋回位置より外方
旋回位置まで(第2発明では相対内方旋回位置より相対
旋回外方位置まで)単独で旋回駆動すればよいため、パ
レット移動に要するエネルギの節減を図ることができ
る。また上記出庫後において主パレットが外方旋回位置
に置き去りにされても、その主パレットの外方旋回位置
は駐車スペース内に在るため、主パレットが道路上に張
り出して通行の邪魔となる虞れはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による旋回式駐車装置の第1実施例の斜
視図、第2図は同第1実施例の主パレットの左側前輪支
持部および左側車輪通過部材を示す部分拡大斜視図、第
3図は同主パレットの左側前輪支持部の縦断面図、第4
図は第3図のIV−IV線断面図、第5図は第2図のV−V
線断面図、第6図は第1図のVI−VI線断面図、第7図は
第6図の平面図、第8図は同第1実施例の主パレットと
副パレットとの関係を示す部分拡大斜視図、第9図は同
第1実施例の副パレットの詳細説明図、第10図は同第1
実施例で使用するシリンダの縦断面図、第11図は前記シ
リンダの作動を制御する回路図、第12〜14図は同第1実
施例の作用説明図で、第12図は車載パレット待機状態を
示す図、第13図は車載パレットの突出状態を示す図、第
14図は車載パレットの収納状態を示す図、第15および16
図は前記第1実施例の後側ストッパとその作動手段の変
形例を示す図でそれぞれ前記第6図および第7図に対応
する図、第17〜19図は本発明の第2実施例の説明図で、
第17図は車載パレットの待機状態を示す図、第18図は車
載パレットの突出状態を示す図、第19図は車載パレット
の収納状態を示す図、第20〜22図は本発明の第3実施例
の説明図で、第20図は車載パレットの待機状態を示す
図、第21図は車載パレットの突出状態を示す図、第22図
は車載パレットの収納状態を示す図、第23〜25図は本発
明の第3実施例の説明図で、第23図は車載パレットの待
機状態を示す図、第24図は車載パレットの突出状態を示
す図、第25図は車載パレットの収納状態を示す図、であ
る。 C……旋回駆動装置(シリンダ)、P……車載パレッ
ト、P1……主パレット、P2……副パレット、R……地
面、R1……道路、R2……駐車スペース、V……4輪自動

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車(V)を支持し得る車載パレット
    (P)を用いて、道路(R1)と、その道路(R1)の一側
    に隣接する駐車スペース(R2)との間での自動車(V)
    の旋回移動を可能とした旋回式駐車装置において、 前記車載パレット(P)は、駐車スペース(R2)上に旋
    回自在に支持されて自動車(V)の一部の車輪を載置し
    得る主パレット(P1)と、同じく駐車スペース(R2)上
    に旋回自在に支持されて残余の車輪を載置し得る副パレ
    ット(P2)とより構成され、主パレット(P1)は、その
    主パレット(P1)に対する前記一部の車輪の進入・退出
    が可能な外方旋回位置と、前記一部の車輪を正規の駐車
    位置に保持し得る内方旋回位置とを有し、しかもその何
    れの旋回位置でも該主パレット(P1)が駐車スペース
    (R2)内に収まるように形成され、また副パレット
    (P2)は、その副パレット(P2)に対する前記残余の車
    輪の進入・退出が可能な外方旋回位置と、前記残余の車
    輪を正規の駐車位置に保持し得る内方旋回位置とを有
    し、しかも該副パレット(P2)がそれの外方旋回位置で
    道路(R1)上に張出し且つ内方旋回位置で駐車スペース
    (R2)内に収まるように形成され、主、副パレット
    (P1,P2)上に車輪が載置されない状態では副パレット
    (P2)を単独で旋回駆動し、また主、副パレット(P1,P
    2)上に車輪が載置された状態ではその主、副パレット
    (P1,P2)を一体的に旋回駆動する旋回駆動装置(C)
    が副パレット(P2)に連結されたことを特徴とする、旋
    回式駐車装置。
  2. 【請求項2】自動車(V)を支持し得る車載パレット
    (P)を用いて、道路(R1)と、その道路(R1)の一側
    に隣接する駐車スペース(R2)との間での自動車(V)
    の旋回移動を可能とした旋回式駐車装置において、 前記車載パレット(P)は、駐車スペース(R2)上に旋
    回自在に支持されて自動車(V)の一部の車輪を載置し
    得る主パレット(P1)と、その主パレット(P1)に旋回
    自在に支持されて残余の車輪を載置し得る副パレット
    (P2)とより構成され、主パレット(P1)は、その主パ
    レット(P1)に対する前記一部の車輪の進入・退出が可
    能な外方旋回位置と、前記一部の車輪を正規の駐車位置
    に保持し得る内方旋回位置とを有し、しかもその何れの
    旋回位置でも該主パレット(P1)が駐車スペース(R2
    内に収まるように形成され、また副パレット(P2)は、
    主パレット(P1)に対する所定の相対内方旋回位置と、
    この相対内方旋回位置より道路(R1)側へ偏位した所定
    の相対外方旋回位置とを有し、しかも該副パレット
    (P2)が外方旋回位置の主パレット(P1)に対して相対
    外方旋回位置に在る時には道路(R1)上に張出して残余
    の車輪の進入・退出を可能とするが相対内方旋回位置に
    在る時には駐車スペース(R2)内に収まるように形成さ
    れ、主、副パレット(P1,P2)上に車輪が載置されない
    状態では副パレット(P2)を単独で旋回駆動し、また
    主、副パレット(P1,P2)上に車輪が載置された状態で
    はその主、副パレット(P1,P2)を一体的に旋回駆動す
    る旋回駆動装置(C)が副パレット(P2)に連結された
    ことを特徴とする、旋回式駐車装置。
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