JP3109491U - 自動車運転適性判断用障害物の設置構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】試験車種ごとに走行路や障害物を設置するスペースを確保する必要がなく、障害物を設置するにあたりその設備投資費用を極力抑え、しかも障害物の設置位置を変更する場合にランニングコストの発生をなくすこと。
【解決手段】自動車運転の適性を判断するために自動車の走行路Rの適宜箇所に立設して配設される障害物10は、走行路Rの適宜箇所に対して障害物10を移動可能とする移動可能装置2を介して設置されており、障害物10が走行路Rに対して移動可能な設置構造1とした。
【選択図】 図1

Description

本考案は、自動車運転の適性を判断するための走行路において試験車種ごとに移動可能な障害物の設置構造に関する。
自動車教習所等の自動車の運転適性を判断する場所では、一般に普通自動車、大型自動車などの試験車種ごとに走行路が設けられている。従来技術として、図10に自動車教習所内の駐車スペースPに配設される車庫入れや縦列駐車等の運転適性を判断するための障害物の設置構造1を示す。障害物10には、路面Rの縁石C上に柱部11が固定して配設され、路面Rの他の部分が駐車スペースPとして形成されている。柱部11の上方先端近傍には、連結部材12が装着され、この連結部材12からバネ部材13aが配設されたポール部材13がつりさげられている。通常、自動車がポール部材13に接触するとポール部材13が揺れるため、この揺れの有無により車庫入れの運転適性の判断を行う。
また、車両に感応するセンサーにより制御する噴水設備を路面上設け、この噴水設備から噴水されて形成される壁状又は柱状の障害物が公知である(特許文献1を参照)。この特許文献1記載の障害物では、複数の噴射口から選択的に噴射することにより路面上に障害物を形成させている。
特開平11−73095号公報
しかしながら、上記の従来技術では、試験車種ごとに走行路や障害物を設置しなければならないので、その分広大なスペースを確保しなければならいないという問題がある。一方、特許文献1に記載された技術では、センサーによる制御を採用するなど障害物を形成するにあたりその設備投資にかかる費用が高額となるという問題がある。また、障害物の設置形態の変更する度ごとに水を使用するためにランニングコストが発生するという問題がある。さらには、水により障害物が形成されるため障害物を目視で確認しがたく、初心ドライバーには不向きであるという点も指摘されている。
本考案は上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本考案が解決しようとする課題は、試験車種ごとに走行路や障害物を設置するスペースを確保する必要がなく、障害物を設置するにあたりその設備投資費用を極力抑え、しかも障害物の設置位置を変更する場合にランニングコストの発生をなくすことにある。
上記課題を解決するために、本考案の自動車運転適性判断用障害物の設置構造は次の手段をとる。
まず、本考案の第1の考案は、自動車運転の適性を判断するために自動車の走行路の適宜箇所に立設して配設される自動車運転適性判断用障害物の設置構造であって、前記障害物は走行路の適宜箇所に対して該障害物を移動可能とする移動可能装置を介して設置されており、前記障害物が走行路に対して移動可能とされていることを特徴とする。
この第1の考案によれば、自動車運転の適性を判断するための走行路で障害物が移動可能に設置されるため、1つの走行路で試験車種に応じて障害物を設置することができる。つまり、試験車種ごとに走行路や障害物などを設置するスペースを確保する必要がない。また、障害物の移動が移動可能装置を介して行われるので、障害物設置のための設備投資を極力抑えることができ、障害物の設置位置を変更した場合でもランニングコストを発生させずに済む。ここで、本考案において走行路とは、自動車が通る路を意味しており、直線に限らずカーブ、S字路などを含む意味で用いている。
次に、本考案の第2の考案は、上述した第1の考案において、前記自動車の走行路は自動車の駐車スペースであることを特徴とする。
この第2の考案によれば、とりわけ限られた区画内に自動車を移動させる運転適性を判断する場合において試験車種の規定に応じて障害物の設置位置を変更することができる。
次に、本考案の第3の考案は、上述した第1又は第2の考案において、前記移動可能装置は、前記障害物に一体的に取り付けられた移動可能部位と、前記障害物を設置すべき走行路位置に対して固定的に配設された支持部位とからなり、該支持部位は前記移動可能部位を水平方向に移動可能に支持構成していることを特徴とする。
この第3の考案によれば、移動可能装置が移動可能部位と支持部位から構成されることで移動可能装置の構成が極めてシンプルになる。また、移動可能部位が支持部位に対して水平方向に支持されているため移動可能部位に一体的に取り付けられた障害物をスムーズに移動させることができる。この水平方向への移動は、走行路の長さ方向に移動させてもよいし、走行路の幅方向に移動させてもよい。なお、前記支持部位は、障害物を設置すべき走行路位置に対して配設すればよいため、前記支持部位は走行路以外に設ける場合であってもよい。すなわち、例えば、走行路以外の箇所となる縁石に支持部位を設け、移動可能部位が走行路に対して移動可能とする構成としてもよい。
次に、本考案の第4の考案は、上述した第3の考案において、前記移動可能部位又は支持部位のいずれか一方には、前記移動可能部位を水平方向に移動可能に支持構成する戸車部が設けられ、他方には該戸車部を係合するレール部が設けられていることを特徴とする。
この第4の考案によれば、戸車部とレール部を係合させることにより障害物を水平方向に確実に移動させることができる。
次に、本考案の第5の考案は、上述した第3の考案又は第4の考案において、前記支持部位には前記移動可能部位の所定以上の移動を規制するストッパー部が設けられており、該ストッパー部に該移動可能部位が当接することにより該移動可能部位の所定以上の移動が規制されることを特徴とする。
この第5の考案によれば、移動可能部位をストッパー部と当接させることで、障害物の移動を規制することができる。
次に、本考案の第6の考案は、上述した第3の考案から第5の考案のいずれかにおいて、前記移動可能部位は、遠隔操作により移動可能な構成となっていることを特徴とする。この第6の考案によれば、障害物から離れた場所でも障害物の移動をコントロールすることができる。
次に、本考案の第7の考案は、上述した第3の考案から第6の考案のいずれかにおいて、前記支持部位と前記移動可能部位には該両部位の相対的位置を係止して保持する係止手段を備え、前記障害物は該係止手段により走行路の所定位置で保持可能とされていることを特徴とする。
この第7の考案によれば、支持部位と移動可能部位は係止手段により相対的な位置で保持される。これにより障害物は走行路の所定位置で保持される。
次に、本考案の第8の考案は、上述した第1の考案から第7の考案のいずれかにおいて、前記障害物は、前記移動可能装置と連係して移動可能なキャスター部を備えたことを特徴とする。
この第8の考案によれば、障害物を極めて楽に移動させることができる。
次に、本考案の第9の考案は、上述した第1の考案から第8の考案のいずれかにおいて、前記障害物は、自動車接触時の衝撃を感知する複数本のポール部材が同一平面内でとして垂設されて形成されて成り、該ポール部材は水平方向に変位可能な構成となっていることを特徴とする。
この第9の考案によれば、自動車の接触をポール部材に感知させることで自動車運転の適性を目視で確認しやすくなる。また、ポール部材が水平方向に変位可能であるため自動車の接触時にその衝撃を吸収することができる。つまり、自動車が接触した際、自動車にキズやへこみなどが形成されにくくなる。
次に、本考案の第10の考案は、上述した第1の考案から第8の考案のいずれかにおいて、前記ポール部材の上端及び下端には自動車接触時の衝撃を吸収するバネ部材が配設されて支持されていることを特徴とする。
この第10の考案によれば、ポール部材の上端及び下端にバネ部材を設けることで自動車接触時の衝撃をより確実に吸収することができる。
本考案は上述した手段をとることにより、次の効果を得ることができる。
先ず、本考案の第1の考案によれば、走行路で障害物が移動可能に配置されるので、試験車種ごとに走行路や障害物を確保しておく必要がない。つまり、限られたスペースを有効に利用して試験車種ごとの運転適性を判断することができる。また、障害物は移動可能装置を介して移動させるので、障害物の設置にかかる設備投資費用を極力抑え、障害物の設置位置変更によるランニングコストが発生することもない。
次に、本考案の第2の考案によれば、障害物の移動により試験車種に応じた駐車スペースを形成することができる。
次に、本考案の第3の考案によれば、障害物をスムーズに移動させることができる。例えば、移動可能部位を支持部位に対して接近させたり離間させたりすることで障害物の配置位置を変更することができる。
次に、本考案の第4の考案によれば、障害物をより確実に水平移動させることができる。
次に、本考案の第5の考案によれば、障害物の移動を規制することができる。
次に、本考案の第6の考案によれば、障害物から離れた場所で障害物の移動をコントロールすることができる。
次に、本考案の第7の考案によれば、障害物を走行路の所定位置で保持させることができる。
次に、本考案の第8の考案によれば、障害物の移動を極めてスムーズに行うことができる。
次に、本考案の第9の考案によれば、障害物に自動車が接触したとしてもその接触による衝撃を吸収することができる。従って、自動車にキズやへこみが生じるといった心配がない。また、自動車の運転適性能力を目視で判断しやすくなる。
次に、本考案の第10の考案によれば、自動車の接触による衝撃をより確実に吸収することができる。
以下、本考案の最良の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、障害物の設置構造1を示す斜視図である。図2は、障害物10が移動可能部位20に取り付けられた状態を示す斜視図である。図3は、支持部位30に移動可能部位20が挿入された構成を示す斜視図である。
本実施形態に係る障害物10は、自動車を駐車する駐車スペースPで車庫入れの運転適性を判断するために使用されるものである。この障害物10は、普通自動車、大型自動車などの試験車種ごとに適用可能なものである。
図1に示すように、障害物10がこの障害物10の移動を可能とする移動可能装置2を介して路面Rに立設して配設されている。そして、路面Rには障害物10と縁石Cにより区画された駐車スペースPが形成されている。この移動可能装置2は、障害物1に一体的に取り付けられた移動可能部位20と、駐車スペースPに対して固定的に配設された支持部位30とから構成されている。
障害物10は、移動可能部位20に固定的に取り付けられた柱部11と、自動車の接触時の衝撃を感知する複数本のポール部材13と、移動可能部位20と連係して移動可能なキャスター部15と、を備えている。障害物10に複数本のポール部材13を設けることで運転者は障害物を目視で確認しやすくなり、仮に接触した際にもその衝撃を認識することができる。
ポール部材13は、図1に示すように、同一平面内で垂設されて形成されており、棒状のポール本体13aと自動車の接触時の衝撃を吸収しやすくするバネ部材13b、13cとから構成されている。バネ部材13bはポール本体13aの上側に配設され、ポール本体13aの上端部と柱部11の上端に取り付けられた上連結部12aとの間で支持されている。バネ部材13cはポール本体13aの下側に配設され、ポール本体13aの下端部と移動可能部位20から延設された延設部21に取り付けられた下連結部12bとの間で支持されている。そして、障害物10は、柱部11と下連結部12bが移動可能部位20に一体的に取り付けられることで移動可能部位20と一体化されている。ポール部材13を上記のような構成にすることで、自動車が障害物1に接触した場合には水平方向に変位可能となり、接触時の衝撃を吸収することができる。また、ポール部材の上端及び下端位置にバネ部材を配設支持することにより接触時の衝撃をより確実に吸収することができる。これにより自動車へキズやへこみなどが生じる心配がない。
図1及び図2に示すように、障害物には、移動可能装置2の構成要素である移動可能部位20と連係して移動可能なキャスター部15が下連結部12bにその長手方向に並列して2箇所装着されている。
キャスター部15は、図2に良く示されるように、路面Rと接して回転移動するキャスター本体15aと、下連結部12bに一体的に配設される取付部15bと、を備えている。移動可能部位20を移動させるとそれに連れてキャスター本体15aが回転することで障害物1は駐車スペースPにおいて移動可能となる。これにより、駐車スペースPにおける障害物1の移動を極めてスムーズに行うことができる。なお、キャスター部15は、障害物の形状・大きさに合わせて1箇所又は3箇所以上装着する場合であってもよい。
移動可能部位20は、図1に示すように、長方形状に枠組みされた移動上部フレーム20a、移動下部フレーム20b、と両者を支持する移動側部フレーム20cが組み付けられて構成された中空状の立方体形状となっている。さらに、移動下部フレーム20bの障害物10側には延設部21が延設されて、延設部21に障害物10が一体的に取り付けられている。
支持部位30は、図1及び図3に示すように、長方形状に枠組みされた支持上部フレーム30a、支持下部フレーム30b、と両者を支持する支持側部フレーム30cが組み付けられて構成された中空の立方体形状となっている。支持下部フレーム30bには、その先端をネジ状とするアンカー部材31が路面Rに打ち付けられて、支持部位30は路面Rに固定的に配設される構成となっている。そして、支持部位30の中空部分に移動可能部位20が挿入されるような形で配置構成されている。
図4は、図1の障害物の設置構造1を後方から見た背面図である。図4に示すように、移動上部フレーム20aの上端側には突起するように山型形状のレール部25が連続して形成されている。また、支持上部フレーム30aの下端側には、回転可能な戸車部35が設けられている。このレール部材25と戸車部35とが係合することで移動可能部位20は支持部位30に対して水平方向に移動可能に支持構成されている。これにより移動可能部位20を水平方向へより確実に移動させることができる。
図5は、移動可能部位20と支持部位30の支持構成を示す模式構成図である。図5(a)は、両部位20、30の構成を示す側面図であり、図5(b)は、両部位20、30の構成を示す背面図である。なお、図5では障害物1は図示省略し、移動可能部位20と支持部位30との支持構成のみを示している。
戸車部35は、支持上部フレーム30aの下端の四隅と支持下部フレーム30bの上端の四隅でそれぞれ同一平面上に装着されている。これに対応してレール部25が、移動上部フレーム20aの上部側と移動下部フレーム20bの下部側にそれぞれ形成されている。つまり、移動可能部位20は8箇所の戸車部35との係合により支持構成され、水平方向に移動可能となっている。従って、移動可能部位20はこの支持構成によりスライド移動して、障害物10は駐車スペース内で前後方向に移動可能に配置される。
図6は、障害物10の移動軌跡を示す模式構成図である。図6(a)は、障害物の設置構造1の側面図であり、図6(b)は障害物の設置構造1を上から見た平面図である。
図6に示すように、移動可能部位20を図6で見て左方向へ水平に動かすと移動可能部位20はレール部25で戸車部35と係合しながらスライド移動し、その移動と連係してキャスター部15も同じ方向に移動する。従って、1箇所の駐車スペースPで自動車の運転適性を判断する試験車種ごとに障害物10の設置位置を簡単に変更することができる。
図7は、当接部23aを示す斜視図である。図7に示すように、当接部23aが支持側部フレーム30cの側面であるストッパー部32aと当接している。これにより、移動可能部位20の後方(図7で見て右上方向)への移動を規制することができる。
また、図1及び図3に示すように、当接部23bが支持側部フレーム30cの側面であるストッパー部32bと当接している。これにより、移動可能部位20の前方(図1で見て左上方向)への移動を規制することができる。また、この規制状態を固定的に保持するために、その両端が支持側面フレーム30cに取り付けられた側面板30dの中央近傍で止めネジ38が側面板30d及び移動上部フレーム20aを貫通した状態で嵌合されている。すなわち、同じ移動下部フレーム20bの側部に配設された当接部23a、23bにおいて、当接部23aが図1で見て移動下部フレーム20bの前方側部に配設されることで移動可能部位20の後方への移動を規制することができる。一方、当接部23bが図1で見て移動下部フレーム20bの後方側部に配設されることで移動可能部位20の前方への移動を規制することができる。
続いて、本実施形態に係る障害物10の使用方法について説明する。
図8は、縦列駐車の運転適性判断時における障害物10と駐車スペースPの配置を示す側面図である。図8(a)は、大型二種自動車の運転適性を判断する場合の障害物10の配置構成を示している。図8(b)は、大型自動車の運転適性を判断する場合の障害物10の配置構成を示している。
大型二種自動車の運転適性判断規定では、駐車スペースPの全長が15.0mと規定されており、駐車スペースPの端部にある縁石Cから15.0m離れた位置に障害物10が立設して配設されている。一方、大型自動車の運転適性判断規定では、駐車スペースPの全長が13.0mと規定されている。このような場合において、例えば、図8(a)に示す大型二種自動車の運転適性の判断を終えた後に大型自動車の運転適性の判断を行う場合には、移動可能部位20を手前方向(図8において左方向)に手動により引くことで規定の箇所に障害物10を設置することができる。すなわち、試験車種ごとに走行路や障害物を設置するスペースを確保する必要がない。しかも、移動可能装置2を移動可能部位20と支持部位30から構成しているため、この構成が極めてシンプルとなり、障害物10の設備投資費用をさほど投じる必要がなく、また障害物10の設置位置変更に伴うランニングコストが生じることもない。
図9は、移動可能部位20と支持部位30に係止手段を設けた変更例を示した模式構成図である。図9(a)は、両部位20、30の構成を示す側面図であり、図9(b)は、両部位20、30の構成を示す背面図である。なお、図9では障害物10は図示省略し、移動可能部位20と支持部位30との支持構成のみを示している。
図9(a)に示すように、移動下部フレーム20bの適宜箇所には丸型形状にくりぬいた移動側穴部27を形成し、支持側部フレーム30cの適宜箇所にも支持側穴部37を同じように形成してもよい。このような構成にすれば、図9(b)に示すように、両穴部27、37を貫通する棒状の係止部材40を挿入することで移動可能部位20と支持部位30とは相対的に係止され、任意の箇所で保持される。これにより障害物10は走行路の所定位置で保持可能となる。従って、頻繁に使用する試験車種間において、それに対応する穴部27をあらかじめ形成させておけばその車種間では障害物10の配置変更を簡単に行うことができる。
また、この移動可能部位20の移動は上述のような手動に限るものではなくてもよい。すなわち、例えば、図9に示すように、支持部位30の所定箇所に戸車部25を回転軸51により回転させる電動モータ50を設け、この電動モータを遠隔操作により操作して移動可能部位20を自動で移動させる構成としてもよい。
本考案は上記実施形態の構成に限定されることはなく、その他種々の形態で実施ができるものである。
例えば、上記実施形態では、障害物10を駐車スペースPの全長方向に移動させるものを示したが、障害物10を駐車スペースPの幅方向に移動させるものであってもよい。
また、本考案の支持構成として、支持部位30側に戸車部35が設けられ、移動可能部位20側にレール部25を設けられたものを示したが、逆にした配置した支持構成としてもよい。すなわち、戸車部35を移動可能部位20側に設け、戸車部35と係合するレール部25を支持部位30側に設けた持構成としてもよい。
また、戸車部25とレール部35を廃止して両部位20、30間の相対的な移動を摺動容易とした構成としてもよい。
障害物の設置構造を示す斜視図である。 障害物と移動可能部位との構成を示す斜視図である。 移動可能部位と支持部位との構成を示す斜視図である。 戸車部がレール部に係合された状態を示す斜視図である。 移動可能部位と支持部位の支持構成を示す模式構成図である。 障害物の移動軌跡を示す模式構成図である。 当接部がストッパー部に当接している状態を示す斜視図である。 障害物の使用方法を説明する側面図である。 係止手段の構成を示す模式構成図である。 従来の障害物の設置構造を示す斜視図である。
符号の説明
1 障害物の設置構造
2 移動可能装置
10 障害物
11 柱部
13 ポール部材
15 キャスター部
20 移動可能部位
21 延設部
23a、23b 当接部
25 レール部
27 移動側穴部
30 支持部位
31 アンカー部材
32a、32b ストッパー部
35 戸車部
37 支持側穴部
40 係止部材
50 電動モータ
51 回転軸
R 路面
C 縁石
P 駐車スペース

Claims (10)

  1. 自動車運転の適性を判断するために自動車の走行路の適宜箇所に立設して配設される障害物の設置構造であって、
    前記障害物は走行路の適宜箇所に対して該障害物を移動可能とする移動可能装置を介して設置されており、前記障害物が走行路に対して移動可能とされていることを特徴とする自動車運転適性判断用障害物の設置構造。
  2. 請求項1に記載の自動車運転適性判断用障害物の設置構造であって、
    前記自動車の走行路は自動車の駐車スペースであることを特徴とする自動車運転適性判断用障害物の設置構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の自動車運転適性判断用障害物の設置構造であって、
    前記移動可能装置は、前記障害物に一体的に取り付けられた移動可能部位と、前記障害物を設置すべき走行路位置に対して固定的に配設された支持部位とからなり、該支持部位は前記移動可能部位を水平方向に移動可能に支持構成していることを特徴とする自動車運転適性判断用障害物の設置構造。
  4. 請求項3に記載の自動車運転適性判断用障害物の設置構造であって、
    前記移動可能部位又は支持部位のいずれか一方には、前記移動可能部位を水平方向に移動可能に支持構成する戸車部が設けられ、他方には該戸車部を係合するレール部が設けられていることを特徴とする自動車運転適性判断用障害物の設置構造。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の自動車運転適性判断用障害物の設置構造であって、
    前記支持部位には前記移動可能部位の所定以上の移動を規制するストッパー部が設けられており、該ストッパー部に該移動可能部位が当接することにより該移動可能部位の所定以上の移動が規制されることを特徴とする自動車運転適性判断用障害物の設置構造。
  6. 請求項3から請求項5のいずれかに記載の自動車運転適性判断用障害物の設置構造であって、
    前記移動可能部位は、遠隔操作により移動可能な構成となっていることを特徴とする自動車運転適性判断用障害物の設置構造。
  7. 請求項3から請求項6のいずれかに記載の自動車運転適性判断用障害物の設置構造であって、
    前記支持部位と前記移動可能部位には該両部位の相対的位置を係止して保持する係止手段を備え、前記障害物は該係止手段により走行路の所定位置で保持可能とされていることを特徴とする自動車運転適性判断用障害物の設置構造。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の自動車運転適性判断用障害物の設置構造であって、
    前記障害物は、前記移動可能装置と連係して移動可能なキャスター部を備えたことを特徴とする自動車運転適性判断用障害物の設置構造。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の自動車運転適性判断用障害物の設置構造であって、
    前記障害物は、自動車接触時の衝撃を感知する複数本のポール部材が同一平面内で垂設されて形成されて成り、該ポール部材は水平方向に変位可能な構成となっていることを特徴とする自動車運転適性判断用障害物の設置構造。
  10. 請求項9に記載の自動車運転適性判断用障害物の設置構造であって、
    前記ポール部材の上端及び下端には自動車接触時の衝撃を吸収するバネ部材が配設されて支持されていることを特徴とする自動車運転適性判断用障害物の設置構造。
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