JPWO2003011647A1 - 車載情報モニター取付け装置及び車載情報モニター - Google Patents

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Abstract

ダッシュボード上でモニター(4)を平伏状態で収納し、使用時にはモニターを回転、起立させる車載情報モニター取付け装置である。支柱部材(64)の一方端部はベース(73)に軸支され、支持部材(65)はモニター取付け板(66)の所定の部位(70)を軸支する。支柱部材の他方端部は、当該モニター起立状態において、モニター取付け板の他の部位であって、当該他の部位からベースに下ろした垂線が、当該所定の部位からベースに下ろした垂線よりも長い部位(69)を軸支する。モニターの収納、起立は駆動手段が支持部材を駆動することにより行われる。電源切断検出手段がアクセサリー電源の切断を検出し、かつ、起立検出手段がモニターの起立状態を検出した場合に、起立手段は取付け部に取付けられたモニターを平伏状態に戻す。

Description

技術分野
本発明は自動車に搭載する情報モニターの取付け装置に関するものであり、また、本発明は自動車に搭載する情報モニターに関するものである。
背景技術
エレクトロニクスや情報処理技術の発達により、自動車の乗員に各種の情報を知らせる情報処理装置が普及している。この情報の一例を挙げると、カーナビゲーション(以下、「カーナビ」という)情報である。この情報は、主として、情報モニター(以下、モニターまたは情報モニターという)に表示される画像や文字等により乗員に知らされる。
このモニターの車への取付けは、従来、さまざまな位置に、さまざまな形態で行われている。
第15図は従来例のモニター取付け位置を示した車内前部の斜視図である。これは、センターコンソールにモニター191が埋め込み的に取付けられている例である。この従来例では、モニター191はカーナビ情報の他にカーオディオ装置や車の情報を表示するマルチタスクのディスプレイとなっている。
なお、本発明と本願明細書において、センターコンソールとは、運転者の脚収納部の左側(左ハンドル車にあっては脚収納部の右側)に略垂直に設けら、通常オーディオ装置や灰皿などが収納されている部分(第15図中に192で示す部分)を意味し、また、ダッシュボードとはフロントガラス下部から車内に向かって略水平に延び、かつ、略平面を形成している、車の前部座席の前方に設けられた車内部分(第15図中に193で示した斜線部分)を意味する。
引き続き、従来例のモニター取付け方法の紹介に戻る。
例えば、モニターがダッシュボードの下面にほぼ垂直状態で収納されていて、モニター使用時にはモニターが略垂直状態を保ったままの状態で上方に持ち上がり、ダッシュボードの上面に立ち上がるものが使用されている。
また、ダッシュボード上面部分に両面テープ等により取付け具を固定し、ダッシュボード上面にモニターがほぼ垂直に、かつ固定的に取付けられたものが使用されている。
さらに、特開平8−9291号公報にはダッシュボード上面の凹部にモニターが平伏状態で収納されていて、使用時にはモニターが回転しながら起立する車載用ディスプレイ装置が開示されている。第16図は、この従来例である車載用ディスプレイ装置のモニター起立機構を示す断面図である。モニター4は、その上辺を軸194で、その下辺を軸195で軸支されている。196は摺動部材に設けられた摺動溝である。197は蓋体を兼用する駆動軸である。198はダッシュボード表面である。駆動軸197が矢印199方向に動くと、モニターの上辺が上方に持ち上げられ、軸195が摺動溝内を図面右側に移動して、モニター4が起立する。
また、特開2001−223962号公報には、車内の天井にモニターが平伏状態で収納されていて、使用時にはモニターが回転し下垂する回動式電子機器が開示されている。この下垂動作は、モニターの上辺部を回転軸として回転することにより行われる。
従来のモニター取付け位置の中で、モニターをセンターコンソールに取付けると、乗員がモニターを見る視線と車の前方を見る視線間で視線移動が大きくなる問題点がある。
一方、近年、車載情報モニターが大型化しつつあり、モニターとして、過去の5インチ画面形に代わり、現在は7インチ画面形が標準的に使用されている。
この大型のモニターを従来の方法でダッシュボード上に取付けると種々の問題点が生じる。
まず、モニターを垂直状態で収納し、使用時にそのまま持ち上げる方式は、収納空間の確保が困難となる。すなわち、ダッシュボードとセンターコンソール交差部分には、配線や空気調節設備のダクトが集中している。このため、大型のモニターをダッシュボード下部に垂直状態で収納する空間の確保は難しい。また、モニターの大型化によりダッシュボード上部の持ち上げる空間を確保するためには、配置位置にも制限が生じる。
次に、モニターをダッシュボード上面に固定的に取付けると、車内のデザイン上体裁が悪く、特にモニターの大型化にともない、この体裁の悪化も大きくなる。また、常時立ち上がって保持されているモニターは、不測の衝撃による破損の恐れがある。特に、荷物出し入れが行われる場合がある停車時は、荷物がモニターに接触する危険が大きい。よって、停車時にはモニターは衝撃から保護されていることが好ましい。さらに、太陽光線に長時間曝されると、一般にモニターの表示能力は劣化する傾向があり、不使用時には、モニターは太陽光線から遮られていることが望ましい。さらにまた、ドライバーの心理などから、モニターは、不使用時にはドライバーの視線の届かない状態にあることが好ましい。
また、モニターを平伏状態で収納し回転起立させる場合に、モニターの下辺部を回転軸にして回転起立させると、モニター上辺が動く空間の確保が困難である。特に、セダンやスポーツカータイプの車は、一般に、フロントガラスと水平面が挟む角度が小さい傾向がありダッシュボード上にフロントガラスが被さっているので、ダッシュボード上面の空間が狭くなる。モニターの大型化により、ダッシュボード上でモニターを回転させるために必要な空間の確保がより困難になる。
さらに、センターコンソール上部のダッシュボードは、車種によって車の後方に向かうにつれてその高さが低くなっているものがある。このようなダッシュボード上にモニターを平伏状態で設置すると、乗員の視線に直面するためには、使用時にモニターを90度以上回転させる必要がある。従来例である、駆動軸によって情報モニターの上辺を引き上げ駆動する機構(第16図)をそのまま使用して、モニターを90度以上スムーズに回転させるのは困難である。
さらにまた、平伏時にモニターを覆う蓋はモニターの大型化にともない必然的に大きくなる。このように大型化した蓋をフロントガラスや設置面の壁面に接触させずに開口させる必要がある。
また、運転者の視線移動を小さくする観点から、使用時にモニターは可能な限り、車の前方側に立ち上がることが好ましい。しかし、車前方側はダッシュボード表面とフロントガラスが近接しており、モニターの起立や蓋の開口のための空間は一層狭くなる。
また、車内の天井部分に収納する後部座席乗員用のモニターも大型のモニターを狭い空間で回転下垂させる必要がある。特に、セダンやスポーツカータイプの車は、座席からルーフまでの距離が短い。よってより狭い空間でモニターを回転させなければならい。
さらに、車の前部座席乗員用、後部座席乗員用のモニターに共通して、昼間は車外からの光線でモニターの文字や図形情報が一般に見づらくなるので、モニターに適当な日よけ手段を設けることが望ましい。さらに、車内物、車両の盗難予防の点で、高価な取付け装置であるモニターは、駐車時に車外から目につきにくい状態にあることが好ましい。
そこで、本発明の課題は、ダッシュボード上の高さ、奥行きともに制限された空間にモニターが平伏状態で収納され、かつ、高さ、奥行きともに制限された空間で起立可能な情報モニター取付け装置を提供することにある。また、本発明の課題は、平伏状態でダッシュボードが作る車後方に向かうにつれ下がった面に平行に収納され、90度以上の角度の回転・起立が行える機構を備えた情報モニター取付け装置を提供することにある。さらに、本発明の課題は、使用時にダッシュボード上であって、可能な限り車前方位置に起立し、運転者が小さい視線移動で視認可能な情報モニター取付け装置を提供することにある。
また、本発明の課題は、蓋がダッシュボード上の高さ、奥行きともに制限された空間に平伏状態で収納され、かつ、高さ、奥行きともに制限された空間で蓋の開口が可能な情報モニター取付け装置を提供することにある。また、本発明の課題は、使用時にダッシュボード上であって、可能な限り車前方位置に起立する情報モニター取付け装置に好適な、蓋開閉機構を備えた情報モニタ取付け装置を提供することにある。
本発明の更なる課題は、車のアクセサリー電源が切断された状態を検出し、その場合には自動的に情報モニターを収納する情報モニター取付け装置を提供することにある。本発明の更なる他の課題は、情報モニター使用時に庇が付加される情報モニター取付け装置を提供することにある。本発明の他の課題は、不使用時に機械衝撃や太陽光線から遮られた情報モニター取付け装置を提供することにある。さらに、本発明の課題は、不使用時にコンパクトに収納され、体裁のよい情報モニター取付け装置を提供することにある。また、本発明の課題は不使用時に乗員に心理的圧迫感を起こさせない情報モニター取付け装置を提供することにある。
本発明の更なる他の課題は、使用時には、車内のルーフ部分から、吊り下げ状に起立し、不使用時には、コンパクトに収納され、体裁の良い情報モニター取付け装置を提供することにある。また、本発明の課題は、上記の情報モニター取付け装置に取付けられた情報モニターを提供することにある。
発明の開示
請求の範囲第1項の発明は、板状の情報表示用のモニターを車に取付けるための車載情報モニター取付け装置であって、起立手段は、ベースと、ベースに接続された駆動手段と、駆動手段に接続された支持部材と、モニターを取付けるためのモニター取付け板と、支柱部材からなり、支柱部材の一方端部はベースに軸支され、支持部材の他方端部はモニター取付け板の所定の部位を軸支し、支柱部材の他方端部は、当該モニター起立状態において、モニター取付け板の他の部位であって、当該他の部位からベースに下ろした垂線が当該所定の部位からベースに下ろした垂線よりも長い部位を軸支し、モニター収納時には起立手段は取付け部に取付けられたモニターを平伏状態に保持し、モニター使用時には起立手段は取付け部に取付けられた当該モニターを起立状態に保持し、前記平伏状態と起立状態間の移行は、当該駆動手段が当該支持部材を駆動することにより行われるモニター起立のための機構を有する。また、本発明は、電源切断検出手段がアクセサリー電源の切断を検出し、かつ、起立検出手段がモニターの起立状態を検出した場合に、起立手段は取付け部に取付けられたモニターを当該平伏状態に戻すことを特徴とする車載情報モニター取付け装置である。
本発明では、モニター取付け板はその上辺側と下辺側の2本の回転軸で軸支されており、その下辺側(取付け装置をダッシュボードに置く場合)の回転軸が駆動される。取付け装置を車内にルーフ部分に配置する場合には、その上辺側の回転軸が駆動される。よって、モニターを90度以上回転させて起立させることができる。また、モニター起立時の力学的な回転軸は、モニター取付け板の上辺と下辺の間にあるので、モニターは小さい空間内で回転する。さらに、支持部材の移動範囲と移動方向、支柱の長さ、支柱のベース上での軸支位置などを調節することにより、モニター回転空間を、取付け装置の空間に合わせて配置することが可能となる。またモニターは乗員がアクセサリー電源を切れば収納される。よって、モニターの盗難予防などの効果がある。
請求の範囲第2項の発明は、請求の範囲第1項記載の車載情報モニター取付け装置において、蓋ヒンジ手段を介して車に取付けられた蓋を有し、モニター平伏時には、蓋は起立手段と取付けられたモニターを覆う平伏状態に保持され、モニター使用時には蓋が蓋ヒンジ手段を支軸にして開口し、電源切断検出手段がアクセサリー電源の切断を検出した場合に、起立手段はモニターを平伏状態に戻し、かつ、蓋が平伏状態に戻ることを特徴とする請求の範囲1記載の車載情報モニター取付け装置である。
これにより、モニター平伏時に蓋がされ体裁がよくなる。また、モニター収納時に不測の機械衝撃や太陽光線からモニターが保護される効果と盗難予防の効果がより一層高くなる。さらに蓋の前後方向長さ又は蓋の開口機構を適宜に設計すれば、モニター起立時に、モニターよりも蓋の一部が車後方側に張り出し、蓋がモニターの庇となる。
請求の範囲第3項の発明は、モニターを、ダッシュボード上面の開口部に取付けるための車載情報モニター取付け装置であって、モニター使用時には、第1回動軸の回動により蓋が最大開口状態まで開口した後、または、最大開口する動作とともに、第2回動軸の回動によりモニターが起立し、その後蓋の一部分が前記の起立したモニターの上端部に接触または近接する状態に変化し、その状態で静止することを特徴とする車載情報モニター取付け装置である。
本発明において、請求の範囲第1項に記載された支持部材は、第2回動アームである。
本モニター取付け装置はダッシュボード上面の開口部内に配置される。モニターは開口部の一辺であって車の後方側の辺に、モニターの下部底面が近接する形で収納される。モニターの起立動作においては、モニターと開口部の空隙が少ないこと、また、モニターの厚さが考慮される。すなわち、車の開口部の辺とモニター底辺部の当接を避けるため、モニター全体が車の前方に移動しながら回転し、起立が行われる。その結果、モニターは平伏時の底辺位置よりも車前方側に起立することになる。
一方、蓋は、モニターの起立時には蓋とモニターの当接を避けるべく、最大限開口し、モニターが起立状態に達すると最大開口状態よりも少し閉じた状態となって静止する。よって、蓋が運転者の前方視野を不必要に妨げることがない。また、蓋は閉口状態でモニター全面を略覆っており、かつ、そのヒンジ軸の位置は固定されているので、起立時にモニター全体が車の前方に移動することに起因して、モニター起立時の蓋の静止状態で、蓋の車後方辺がモニター表示面よりも車の後方にはみ出すことになる。このはみ出し部分は、モニターの庇の役割を果たす。
請求の範囲第4項の発明は、請求の範囲第3項記載の車載情報モニター取付け装置において、モニターベースは車の前方側の端部に位置する浮き上がり軸を介して底面部材に取付けられ、また、第2回動アームの一方端部がアームの延長線上に突出していて、第2回動軸の回動により、モニター取付け板が起立すると同時に、突出部が底面部材に当接することにより浮き上がり軸を支軸にしてモニターベースの車の後方側が浮き上がることを特徴とする。
これにより、起立時のモニター底辺は、平伏状態で収納された時のモニター裏面が位置する高さよりも持ち上げられる。このため、モニター起立のために必要な回転空間が、車前方側で小さくなる効果が得られる。この発明にかかる取付け装置は、ダッシュボードの左右方向に凸凹があり、スピードメーター取付けパネル上方のダッシュボードが高く、助手席側に進むにつれダッシュボードが低くなっている車に特に有用である。すなわち、傾斜したダッシュボード開口部の場合は、開口部の低い側のダッシュボード上面に合わせて、モニターを取付けざるを得ないので、単にモニターを回転起立させるのみでは、乗員の視線がダッシュボード開口端に遮られ、モニターの下部を視認できなくなる。そこで、開口部の高い側の辺よりも、モニター表示部分を上方に持ち上げるように構成されている。この発明は、また、モニター表示面の下部近傍まで表示画面があるモニターの取付け装置として有用である。
請求の範囲第5項の発明は、ダッシュボード上面に取付けるものであって、モニター起立手段と蓋ヒンジ手段が同一のベースに取付けられている車載情報モニター取付け装置である。
本発明において、請求の範囲第1項に記載された支持部材は、移動部材である。
これにより、ダッシュボード上面にそのまま置くことができる情報モニター取付け装置が得られる。
請求の範囲第6項記載の発明は、車内のルーフ部分に取付けるものであって、モニター起立手段と蓋ヒンジ手段が同一のベースに取付けられている車載情報モニター取付け装置である。
本発明において、請求の範囲第1項に記載された支持部材は、移動部材である。これにより、ルーフの表面にそのまま取付けることができる情報モニター取付け装置が得られる。通常車内のルーフ表面の上面部には、情報モニター取付け装置の機械構造を配置する余裕は無いので、本発明はルーフ部分に取付けるために好適な車載情報モニター取付け装置である。
請求の範囲第7項記載の発明は、その起立装置に持ち上げ部材とこれに接続された支柱を有している情報モニター取付け装置である。
本発明において、請求の範囲第1項に記載された支持部材は移動部材であり、また、支柱部材は、持ち上げ部材とこれに接続された支柱を併せたものである。
持ち上げ部材は、その持ち上げ高さ相当分だけ支柱ひいてはモニターの車前後方向での回転空間を制限し、その支柱の動きを開口部の上方空間での動きに変換するものである。すなわち、持ち上げ部材により、モニター回転のための必要な空間を、車の有する空間にあわせて、ダッシュボード上面での空間と下面での空間に適宜配分することが可能となる。持ち上げ部材上面とダッシュボード表面を同じ高さに配置することにより、モニター起立時に支柱が車前方へ動く空間を無くすことができる。よってモニター取付け装置を収納する開口部内の車前方部分に余裕空間を設ける必要がなくなる。
請求の範囲第8項記載の発明は、ヒンジ手段が上方かつ車の前方に移動する車載情報モニター取付け装置である。これにより、蓋開口時に、蓋の一部分をダッシュボードとフロントガラスで囲まれるダッシュボード前方方向に位置付けることができる。蓋は車後部側が開くものであり、車前方側は蓋開口に必要な上下空間は小さい。前後方向に長い蓋の開閉にあたり、ダッシュボード上の車前方部分(上下空間が狭い部分)を開閉のための空間の一部に使って、蓋を開閉することができる。結果として情報モニター取付け装置をダッシュボード上で車の前方に近い部分に取付けることが可能となる。本発明は、ダッシュボードとフロントガラスが挟む角度が小さい車により適するものである。
請求の範囲第9項記載の車載情報モニター取付け装置は、請求の範囲第7項と第8項記載の特徴を併せ持つ車載情報モニター取付け装置である。
請求の範囲第10項記載の発明は、請求の範囲第1項記載の車載情報モニター取付け装置において、起立ユニットが、車に取付けられるベースと、ベースの側面に立ち上がる側板と、ベース上で車の前後方向に移動する移動部材と、ヒンジ軸を介して移動部材と接続されたモニター取付け板からなり、モニター取付け板の側板と接する面に係合ピンを設け、側板に案内溝を設け、ピンと案内溝が係合していて、移動部材が移動するに伴って、案内溝をピンが移動することにより取付け板が平伏状態と起立状態間を移行する車載情報モニター取付け装置である。
本発明において、請求の範囲第1項に記載された支持部材は移動部材であり、支柱部材は側板に設けられた案内溝である。また、支柱部材と取付け板を軸支する手段はピンである。
本発明では、モニター起立時に、モニター上辺が車前方で低く後方に移動するにつれ高くなる。よって、フロントガラスの前傾に応じたダッシュボード上の空間にあわせて、取付け装置を配置することができる。結果として、モニター取付け装置をダッシュボード上でより車前方位置に配置することができる。また、平伏状態で移動機構部分はモニターが被さり隠れている。このため平伏状態ではモニターの背面板が見えるだけである。よって体裁のよい車載情報モニター取付け装置が得られる。
請求の範囲第11項記載の発明は、請求の範囲1乃至10いずれか記載の車載情報モニター取付け装置に板状の情報表示用のモニターをとりつけた車載情報モニターである。
本発明において、車とは、ガソリンエンジン車、LPG燃料車、電気自動車、ハイブリッド自動車等をいう。また、車の形状は問わず、一般乗用車、軽自動車、RV車、トラック、マイクロバス、バス等の全てをいう。
本発明において、情報モニターとは、文字や図形を表示する情報出力装置と、これに付加して、タッチパネル式や専用ペン、レーザビーム等を使用して情報入力機能も併せ持つ情報端末装置、さらに、これらのいずれかに音声入出力装置が付加された情報端末装置、また、電線や赤外線、その他の電磁線などを使ったリモートコントロール受信装置が付加された情報端末装置を含むものである。
本発明において、「板状の情報モニター」中の「板状」とは、情報モニターの縦寸法、横寸法、厚さ寸法を比較して、厚さが、縦または横のいずれか短いほうの寸法の、半分以下の寸法である情報モニターの形状をいう。本発明は、情報モニターを水平状態に収納し、使用時に起立させるモニター取付け装置にかかるものであり、板状のモニターの収納、使用に適するものである。ここで、情報モニターの縦寸法と横寸法は異なっていても、また、同じであっても板状に含まれる。また、情報モニターの3面の全部またはいずれかの面が曲面を含むものや波状面を含むものであっても板状に含まれる。この場合には比較のための寸法はそれぞれの面の最大部分を計測して数値を得る。
本発明において、ダッシュボード開口部またはダッシュボード上に配置する車載情報モニターの取付け位置は、ダッシュボード上であれば左右位置は問わない。運転席からの視認性確保の観点からは、ダッシュボード上であって、かつ、センターコンソールの上方延長線近傍に配置することが望ましい。
本発明において、車内のルーフ部分に配置する車載情報モニターの取付け位置は、ルーフ車内部分であれば、その位置は問わない。後部座席乗員全員の視認性確保の観点からは、車の左右の中心線に近い位置に配置することが望ましい。
本発明において、ダッシュボード上面に開口した開口部とは、ダッシュボードを形成する板に設けた空隙部とその下部空間を意味し、また、ダッシュボード上に設けられた凹部空間を意味する。ダッシュボード上面の開口部の一例を挙げれば、カーオーディオマルチスピーカーシステムの一つのスピーカーをオプションで取付ける用途であらかじめ設けられた空隙部である。しかし、本発明の情報モニター取付け装置と情報モニターは、収納時の厚さは情報モニターの厚さに約35〜50mmを加えた厚さであるので、自動車の設計を大きく変更することなくダッシュボードに切り込みを設けるのみでモニター取付け装置を配置する開口部を形成することができる。さらに、自動車メーカー出荷後の車であっても、必要に応じて、ダッシュボード下面のエアコンの配管や電線配線類を多少変更するのみで、ダッシュボードに開口加工を施せばこのような開口部を作成することができる。
本発明において、モニター取付け装置が配置されるダッシュボード上とは、ダッシュボードを形成する板の表面を意味する。よってダッシュボード上とは、ダッシュボードの平面部、凹部、その他の曲面部の表面を含むものである。
車の前後方向を考えると、ダッシュボード上面は水平面となっている車もあり、傾斜している車もある。車前方側が高く後方側へ向かうにともない低くなっている車のダッシュボード上に、本発明の情報モニター取付け装置を配置した場合には、モニター収納時に、モニターはダッシュボード上面と略等しい平面、すなわち、車の後ろ側へ下がった状態となる。したがって、本発明において、水平状態というときは、車の前後方向に関しては、ダッシュボード上面の傾き要素を加味した略水平状態を意味するものである。
また、ダッシュボード上面は、車の左右方向に関しても必ずしも、鉛直面と直交しているものではない。通常情報モニターはその底辺が水平になって起立することが好ましい。しかし、ダッシュボード上面が傾いている場合にはその上面に取付け装置を配置せざるを得ない場合もある。したがって、本発明において、水平状態というときは、車の左右方向に関しては、ダッシュボード上面の傾き要素を加味した略水平状態をも包含するものである。
本発明において、情報モニターの起立状態とは、情報モニターの情報表示面が乗員と向き合う状態をいう。本発明の情報モニター取付け装置を、ダッシュボード上面が車後方部へ向かうにともない低くなっているダッシュボード上に配置した場合には、モニターは、収納状態から90度以上の角度回転して鉛直状態まで起立することになる。また、車内のルーフ面も必ずしも水平状態ではないので、車内のルーフ面の傾きに応じて、モニターは適宜の角度回転して起立することになる。さらに、情報表示面の向きは、乗員の視線の観点から、鉛直状態よりも少し上向き(ルーフ面に取付けた場合には少し下向き)が最適な状態になる場合が多い。したがって、本発明におけるモニター起立状態にある場合のモニターの立ち上がり角度は、このような視線の傾きの要素を加味した略鉛直の角度をいう。
本発明における蓋ヒンジ軸は、通常水平面かつ略車の左右面と平行に配置される。しかし、必ずしも車の左右面と平行である必要はない。このため、蓋が車の左右いずれかの側で開口する取付け装置であっても請求の範囲第2項記載の発明に含まれる。また、ヒンジ軸は1本の軸体で構成されることが好ましいが、2点を軸支し2点で力学的なヒンジ軸を構成するものであってもよい。
本発明における蓋は種々の材料で製作することができる。例えば、金属、アルミニウム、合成樹脂など、また、これらの材料で枠を作りそれに布、紙等を張ったもので作ることができる。収納時に太陽光線に曝され、モニターが加熱することを避ける観点から、空気が流通する細孔を有する蓋が好ましい。一例をあげると、合成樹脂の枠体に織物を張った蓋である。
また、蓋はモニターよりも横幅が広い大きさにすることもできる。この場合には、開口時に蓋がモニター側面で車外からの光線を遮り、モニターの視認性が高まる効果がある。
本発明請求の範囲第1項中の用語「支柱部材」は、物理的な柱部材を含み、また、力学的な柱部材を含むものである。よって、側板に空けられた案内溝も「支柱部材」に含まれる。
本発明請求の範囲第1項中「支持部材の駆動」方向は、円弧方向、前後方向、楕円弧方向、これらの組合せを含むものである。
本発明の取付け装置に使用するモニター取付け板、支柱、ベースなどの部材は、適当な強度を備えていればどのような材料を用いても作成することができる。例えば、アルミニウムやステンレススチール、亜鉛めっき鉄などの金属、合成樹脂、ガラス繊維強化プラスチックなどである。なかでも、加工性の観点からアルミニウム、ステンレススチール、ガラス繊維強化プラスチックがふさわしい。
本発明のモニターに表示される情報はカーナビ情報に限らず、種々の情報が含まれる。その一例を挙げると、タイヤの空気圧等車の状態を知らせる情報、路面グリップの状態、前後の車両との距離、側面障害物との距離等の走行状態を知らせる情報、道路工事、事故や渋滞等の道路情報、道路沿線の駐車場、店舗や休憩地点等の道路沿線情報、有料道路料金収受の情報、地震、台風や火事等の災害情報、気象情報、テレビ放送等である。
なお、車載情報装置は、情報モニターの他に、地図記憶装置、位置測定装置、情報受信装置、演算装置等々から構成されるが、これらの装置は車のトランクルームなど適宜の場所に配置され、電線または無線で情報モニターと接続される。
発明を実施するための最良の形態
以下本発明にかかるモニターの取付け装置とモニターを、図を参照して詳述する。なお、この発明の実施例に記載されている部材や部分の寸法、材質、形状、その相対位置などは、とくに特定的な記載のない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎない。
(実施例1)
第1図は、実施例1にかかる情報モニター取付け装置の蓋開閉ユニットの斜視図であり、第2図は、第1図に示す蓋開閉ユニットと同時に用いるモニター起立ユニットの斜視図である。また、第3図は、当該モニター起立ユニットの底面部材の斜視図、第4図は当該情報モニター取付け装置の電気回路図である。
実施例1の情報モニター取付け装置は、カーオーディオマルチスピーカーシステムのセンタースピーカーをオプションで取付ける用途であらかじめ設けられたダッシュボードの開口部に取付けられる。開口部の寸法は、車の前後方向約150mm、車の左右方向約220mmである。その形状は、略長方形形状である。また、蓋は、このスピーカーのカバーとして予め取付けられているカバー板を転用した。このカバー板は合成樹脂で枠体を作り、枠体の表面に、細孔を有する合成樹脂製の薄い板を取付けたものである。蓋の形状、大きさは前記開口部にちょうど適合するものである。
第1図中、1は蓋開閉ユニット、11は蓋ベース、12は第1回動アーム、13はクランクアーム、14は蓋取付け部材、15は第1モーターである。蓋ベース11は断面L字状の、アルミニウム製の長手の板である。蓋ベース11は車の前後方向と略平行に、矢印16を車の前方、矢印17を車の後方にして、ダッシュボードの開口部内に、開口面より下に配置される。蓋ベース11は、車の構造部材(図示しない)に固定して取付けられている。第1回動アーム12の一端は、第1モーター軸18で第1モーター15の回転軸に固定されていて、該モーターの回転に従い、第1回動アーム12は第1モーター軸18を中心に回動する。
第1回動アーム12の他端はクランク軸19でクランクアーム13の一方端部と軸止されている。すなわち、第1回動アーム12とクランクアーム13は、クランク軸19で回動自在に連結されている。蓋取付け部材14は、第1回動軸20の取付け部とヒンジ21、22の取付け部を持ち、これらはアルミニウム製蓋取付け部材14の突起部を折り曲げて作成されている。蓋取付け部材14は第1回動軸20でクランクアーム13と軸止されている。すなわちクランクアーム13と蓋取付け部材14の一方端部は第1回動軸20で回動自在に取付けられている。
蓋ベース11のヒンジ21、22は、長方形のアルミニウム板の長辺両端部を上方に折り曲げ、該折り曲げ部に穴を設けて、ヒンジ軸の受け部を作成した板(第1図中では、蓋取付け部材14に重なり隠れている)が接着されて構成されている。蓋取付け部材14は、ヒンジ21、22で蓋ベース11に軸止されている。ヒンジ21、22は、軸では結ばれていないが、力学的に、車の左右方向に略平行なヒンジ軸を構成している。蓋ベース11と蓋取付け部材14の側面部にはつる巻バネ23が取付けられ、蓋取付け部材14を蓋ベース11の向きに付勢している。第1モーター15は直流モーターであり、負荷する直流電源の正極、負極を逆転することにより、正転、逆転する。
第1回動アーム12において、第1モーター軸18の中心とクランク軸19の中心間の距離は70mmであり、クランクアーム13において、クランク軸19の中心と第1回動軸20の中心間の距離は50mmである。したがって、第1回動アーム12とクランクアーム13が直線状態に並んだとき、両者の長さの合計は120mmとなる。一方、蓋取付け部材14が蓋ベース11に対して、90度起立したときの第1モーター軸18の中心と第1回動軸20の中心間の直線距離は155mmである。
蓋(図示しない)はダッシュボード開口部側面と左右の2点で軸止されている。この2点は力学的なヒンジ軸を構成している。そのヒンジ軸は、蓋の車前方側の1辺の近傍にある。
蓋は、蓋取付け部材14に載せられていて、重力の作用により蓋取付け部材14に押し付けられ、いわゆる片持ち状態で保持される。実施例で用いた蓋は合成樹脂製の薄い板であり、軽いので、片持ちでも安定して開閉可能であるが、必要に応じて蓋の他方端部に同様なアーム類を取付け、両辺を支持した状態で取付けることもできる。また、蓋取付け部材14の車後方部分を左又は右に張り出す形状にし、蓋の開口端部をより確実に支持することもできる。
蓋ベース11には、リミッターL1、L2、L3が取付けられている。この3つのリミッターL1、L2、L3はいずれも2方向の電気スイッチであり、検出部が押さえ込まれた場合に電気回路が切り替わる。リミッターL1は蓋取付け部材14に取付けられた蓋の最大開口状態を検出するもので、第1回動アーム12の先端部24が最大開口状態でリミッターL1の検出部に当接する。リミッターL2は蓋取付け部材14のモニター上辺への接触状態を検出するもので、最大開口状態を経由した後にあらかじめ設定された蓋のモニター上辺への接触位置を、第1回動アーム12の側端部がリミッターL2の検出部に当接することで検出する。リミッターL3は蓋の閉口状態を検出するもので、第1回動アーム12の側端部がリミッターL3の検出部に当接することで閉口状態を検出する。
第2図中、3はモニター起立ユニット、4はモニター、31はモニターベース、32は第2回動アーム、33はモニター取付け板、34は支柱、35は第2モーター、39は浮き上がり軸である。モニター4は7インチ液晶画面が取付けられたものである。その外形寸法は、縦135mm、横200mm、厚さ35mmである。その重量は約500グラムである。
モニターベース31は、アルミニウム板の両端を上方に折り曲げて作成したものであり、中央部の断面はコの字状である。モニターベース31は、その側端の板31a、31bを略鉛直にかつその長手方向が、車の前後方向(矢印16が車の前方、矢印17が車の後方)に合わせて配置される。モニターベース31はダッシュボードの開口部内に、開口面よりも下に配置される。
第3図中、47は底面部材である。底面部材47はその一部である固定部分48に複数の貫通穴が設けられていて、この貫通穴に鉄板ビスを通して、対面する車の構造部材(図示しない)に鉄板ビスをねじ付けることにより固定される。さらに49a、49b、49c、49dは浮き上がり軸39の取付け穴である。浮き上がり軸39は、アルミニウムの円柱の両端部にねじ穴を螺設したもので、浮き上がり軸39を49aと49bの間に入れ、ボルトを49cの外側から49c、49aを通して浮き上がり軸39の端面のねじ穴にねじ止めし軸止されている。また、他のボルトを49dの外側から49d、49bを通して浮き上がり軸39の他の端面のねじ穴にねじ止めし軸止されている。すなわち、モニターベース31と底面部材47は浮き上がり軸39を軸にして回動自在に取付けられている。
モニターベース31a、31bの車の後方側(矢印17方向)には第2回動アーム32が、断面の外径直径15mmの第2回動軸42を介して第2モーター35の回転軸に固定されて取付けられている。第2回動アーム32は、一枚のステンレススチール板を打ち抜き両端を90度づつ折り曲げて作成したもので、橋部43の両側に同一形状の第2回動アーム32aと32bが平行に並んでいる。橋部43には突起部(図示しない)があり第2回動軸42の軸中央部に接している。この突起部と第2回動軸をねじ止めし、第2回動アーム32を第2回動軸42に固定している。
第2回動アーム32aと32bは、これらの軸が立ち上がったときに車の後方側に位置する側端部が切り込まれた形状となっていて、この切り込み部分にモニター4の底辺部分が入り込む。モニターベース31a、31bの第2回動軸軸受け部分には、貫通穴が設けられている。第2回動軸42の一方端部はモニターベース31bに軸止されている。またその他方端部は、第2回動軸42と第2モーター35の回転軸がキー穴とキーにより固定接続されている。よって、第2モーター35の回転により第2回動アーム32が回動する。第2モーター35は第1モーター15と同様な直流モーターである。
モニター取付け板33は、断面コの字状のアルミニウム板であり、モニター当接部の幅は28mmである。その平面部に2個の穴(図示しない)がありこの穴にねじを入れモニター4の背面部にねじ止めしてモニター4を固定している。モニター取付け板33へのモニター4の取付け位置は、モニターを水平に収納した状態で、モニター底面46とモニター取付け板33の底辺44とモニターベースの車後方端45が平面上に並ぶ位置である。
モニター取付け板33の側面には、第3回動軸36a、36bで第2回動アーム32a、32bが軸止されている。また、モニター取付け板33の側面は第4回動軸37a、37bで支柱34a,34bの一方端部が軸止されている。モニター取付け板33の起立時に、第4回動軸37からベース31に下ろした垂線の長さは、第3回動軸36からベース31に下ろした垂線の長さよりも長い。
支柱34は、アルミニウム板を打ち抜き両側を折り曲げたものであり、中央部に橋部41があり、中央部の断面はコの字状である。支柱34の他方端部は、第5回動軸38a、38bでモニターベース31a、31bと、軸止されていて、両者は回動自在に取付けられている。
第2回動アーム32aにおいて、第2回動軸42aの中心と第3回動軸36aの中心間の長さは30mm、モニター取付け板33において、第3回動軸36aの中心と第4回動軸37aの中心間の長さは25mm、また支柱34において、第4回動軸37aの中心と第5回動軸38aの中心間の長さは90mmである。モニター取付け板33が略水平である平伏状態にあるときに、第2モーター35が紙面上から見て左に回転すると、第2回動軸42とそれに固定された第2回動アーム32が回動し、モニター取付け板33は、上方に持ち上げられつつ車の前方に移動する。その車前方への移動距離は、第2回動アーム32の実効的な長さ(30mm)にほぼ等しい。その後、第2モーター35が回転を続けると、モニター取付け板33は車の後方に回転して垂直状態に起立する。
また、第2回動アーム32a、32bの端部であって、第3回動軸36とは反対側の端部には、突出部40a、40bが形成されている。第2回動軸42aの中心点からモニターベース31の底面に下ろした垂線の長さは10mmであり、一方、第2回動軸42aの中心点から突出部40aの先端までの長さは23mmである。このため、第2回動アーム32が回転すると、突出部40a、40bは底面部材47に当接し、浮き上がり軸39を支軸にしてモニターベース31が車の後方17側で13mm(23mm−10mm)浮き上がる。
モニターベース31には、リミッターL4とL5が取付けられている。これらリミッターは前記L1と同様な2方向の電気スイッチである。リミッターL4は、モニター取付け板33が垂直状態に起立したその終点を検出するもので、モニター取付け板33が垂直状態に起立した時に、第2回動アーム32bの側端部がリミッターL4の検出部に当接する。リミッターL5は、モニター取付け板33が水平状態に収納された場合にその終点を検出するもので、モニター取付け板33が水平状態に収納された時に、支柱34aの側端部がリミッターL5の検出部に当接する。
本実施例では、モニター取付け板33は、橋部で連結された一対の回動アーム(32a、32b)と、同様に橋部で連結された一対の支柱(34a、34b)で支持されている。これは、比較的重量のある情報モニターを、運転時の車の振動に抗して安定に保持するためである。
次に第4図を参照しながら、本実施例にかかるモニターの取付け装置の動作を説明する。第4図中で端子50には車のアクセサリー電源から+12Vの電力が供給される。端子51と端子52にはバッテリーから常時+12Vの電力が供給される。R1、R2は4回路のリレースイッチ、またR3は1回路のリレースイッチである。リレースイッチR1、R2、R3中のFは電磁石を表し、また、リレースイッチ中の水平の矢印は電磁石に電力が供給されている場合の回路接続状態を示している。さらに、リミッターL1〜L5は、実線がその検出部が突出した状態での電気回路を、破線がその検出部が押さえ込まれた状態での電気回路を示している。また、説明上、蓋の開口、モニターの起立状態に向かう動作を作り出すモーターの回転方向を正転という。
アクセサリー電源がONの状態で、スイッチ53をONにするとR1は実線状態に接続され、端子51からL1、L2、R1をとおり、第1モーター15に電力が供給され、第1モーター15が正転する。そして蓋が最大開口状態でL1が破線状態に切り替わり、R2の電磁石に電力が供給され、R2が実線状態に接続される。この状態で、端子52からL4、R2を通り第2モーター35に電力が供給され、第2モーター35が正転する。このとき、R2の電磁石には、端子52、R3(実線状態)、R2をとおって電力が供給されるので、R2はこの後、実線状態を保つ。さて、モニター4が起立するとL4が破線状態に変わり、端子52からL4、R2、L2を通り第1モーター15に電力が供給され、第1モーター15が正転を再開する。蓋が所定位置まで閉じた時に、L2が破線状態に変わり、第1モーター15が停止する。以上で、蓋の開口とモニターの起立動作が完了する。
次に、スイッチ53をOFFにするとR1は破線状態に接続され、端子51から、L1、L3、R1をとおり、第1モーター15に電力が供給され、第1モーター15が逆転する。そして蓋が最大開口状態になると、L1が破線状態に切り替わり、端子51からL1、R1をとおりR3の電磁石に電力が供給され、R3が破線状態に接続される。この切り替わりにより、今まで、端子52、R3、R2をとおってR2の電磁石に供給されていた電力が、遮断されるので、R2は破線状態に接続される。そして、端子52からL5、R2を通り第2モーター35に電力が供給され、第2モーター35が逆転する。モニター4が収納された時点で、L5が破線状態に変わり、端子52から、L5、R2、L3、R1をとおり、第1モーター15に電力が供給され、第1モーター15は逆転を再開する。そして、蓋が閉口状態になった時点でL3が破線状態に切り替わり、第1モーター15が停止する。以上で蓋の閉口とモニターの収納動作が完了する。
以上のように、アクセサリー電源がONになっていれば蓋とモニターの開閉は何時でも行うことができる。
上記の蓋の閉口とモニターの収納動作は、第1起動スイッチ53のOFFにより開始したが、端子50に供給されているアクセサリー電源が切断された場合にもまったく同一の過程が進行する。よって、乗員が車のアクセサリー電源を切断した場合には、モニターが収納され、蓋が閉口する。
本実施例では、端子50とR1の電磁石が、車のアクセサリー電源の切断を検出する電源切断検出手段を構成し、リミッターL3がモニターの起立状態を検出する起立状態検出手段を構成している。
本実施例では、モニター取付け装置を収納した場合の深さ方向の寸法は、モニターを接続した状態で80mmである。
また、本実施例では、モニター取付け装置全体をダッシュボードの下面に取付けたが、その上部の一部分をダッシュボードの上面に出した状態で取付けることもできる。
蓋の開閉機構は、1本の回動アームの回動により行うように構成することもこともできる。この場合には、開口動作中に蓋動作用のモーターが正転、逆転を行うように電気回路を構成することになる。
実施例1の情報モニター取付け装置は、蓋ベース11とモニターベース31を接続すれば、ダッシュボード上に取付ける情報モニター取付け装置とすることができる。
(実施例2)
次に実施例2を説明する。第5図は実施例2であるダッシュボード上面に設置する情報モニター取付け装置の側面図である。底部カバー67はその位置を下に平行移動して描かれている。第6図はその移動ユニットの斜視図である。第7図は当該モニター取付け装置の電気回路図である。
第5図中、4はモニター、61はベース、62は蓋、64は支柱、66はモニター取付け板、67は底部カバーである。モニター4は実施例1で使用したモニターと同一である。モニター取付け板66は幅30mmのL字形アルミニウム板であり、その短辺側の端部は、移動部ヒンジ70を介して移動部材65にねじ止めされている。モニター取付け板66の長辺側には、貫通穴が設けられていて、ここにねじを入れモニター4の裏面部にねじ止めすることにより、モニター4をモニター取付け板66に固定している。モニター取付け板66の長辺側端部は、取付け枠ヒンジ69の一片にねじ止め固定されている。支柱64は、幅30mmのアルミニウム板を折り曲げたものであり、その一方端部はヒンジ69の一片にねじ止め固定され、他方端部は、ヒンジ68を介してベース61にねじ止め固定されている。
モニター取付け板66の起立状態において、取付け枠ヒンジ69からベース61に下ろした垂線の長さは、移動部ヒンジ70からベース61に下ろした垂線の長さよりも長い。
蓋62は、モニター4を取付けた状態でモニター取付け装置全体を覆う大きさの扁平な直方体から、車の左右方向にあたる側面部を斜めの直線で切り取り、車の前後方向にあたる側面端部を残した形状であり、薄い合成樹脂の板で製作している。蓋62の車後方側の側面板72は、開口状態でモニター4の庇の役割を果たす。蓋62は、車の前方(矢印16)側で、蓋ヒンジ63(蓋ヒンジは車の左右方向に配置した2個を使用している)を介してベース61にねじ止め固定されている。また、蓋62とベース61の間には、つる巻きバネ71が取付けられ、蓋62をベース61側に付勢している。蓋ヒンジ63、支持部ヒンジ68、取付け枠ヒンジ69、移動部ヒンジ70の各々のヒンジ軸は長さ30mmのものを使用し、またそのヒンジ軸を車の左右方向に平行にして取付けられている。
移動部材65が車の前方(矢印16)側に移動すると、モニター4はその表示面を下側に向けて平伏(水平)状態に収納され、移動部材65が車の後方(矢印17)側に移動すると、モニター4は起立する。また、蓋62は、つるまきバネ71の付勢により、モニター4の上辺に当接しているので、モニター4の平伏、起立動作に従い、その車の後方(矢印17)側が閉口、開口状態間を移行する。
底部カバー67は、前記の扁平な直方体から底面を取り除き、かつ、蓋62を取り除いた形状である。第5図中、ベース61の底辺と底部カバー67の底辺を一致させて、ベース61に固定されている。蓋62が閉口状態になった時に、蓋62と底部カバー67が合体して一の直方体の形状になる。
第6図中、5は移動ユニットであり、65は移動部材、73はベルト枠、74はモーター、76はベルト枠73に固定された取付け板である。ベルト枠73は、断面L字形のアルミニウム板73a、73bから構成され、ベース61に固定されている。モーター74は取付け板76に取付けられている。モーター74は実施例1で使用した第1モーター15と同様な直流モーターである。その回転軸は、偏芯ギヤ75を介してタイミングプーリー77に固定されている。78はタイミングベルトであり、タイミングプーリー77により駆動され、他方端はフリープーリー79に巻き掛けられている。80は押えプーリーであり、タイミングベルト78のベルト枠73内の部分をベルト枠73の上面部と平行に移動させる働きをしている。本実施例では、タイミングプーリーとして直径20mmのものを使用したために、押えプーリー80が必要となったが、直径の小さいタイミングプーリーを使用すれば押えプーリー80は不要である。
タイミングベルト78の一部分には、移動部材65が固定されている。移動部材65は、上板、スペーサー、下板からなり、上板と下板で73a、73bを挟んでいる。モーター74が回転すれば、移動部材は車の前後方向(矢印16、矢印17)に移動する。ベルト枠73には、リミッターL6、L7が取付けられている。これらリミッターは実施例1で使用したL1と同様な2方向の電気スイッチである。リミッターL6はモニター取付け枠66の起立状態を検出するもので、当該状態で移動部材65の側端部がリミッターL6の検出部に当接する。リミッターL7はモニター取付け枠66の平伏状態を検出するもので、当該状態で移動部材65の側端部がリミッターL7の検出部に当接する。
次に第7図を参照しながら、本実施例にかかる情報モニター取付け装置の動作を説明する。第7図中で端子86には車のアクセサリー電源から+12Vの電力が供給される。端子87にはバッテリーから常時+12Vの電力が供給される。R4は2回路のリレースイッチであり、Fは電磁石を表している。また、リレースイッチ中の水平の矢印は、電磁石に電力が供給されている場合の回路接続状態を示している。さらに、リミッターL6、L7は、実線がその検出部が突出した状態での電気回路を、破線がその検出部が押さえ込まれた状態での電気回路を示している。また、説明上、モニターの起立状態に向かう動作を作り出すモーターの回転方向を正転という。
アクセサリー電源がONの状態で、スイッチ88をONにするとR4は実線状態に接続され、端子87からL6、R4をとおり、モーター74に電力が供給され、モーター74が正転する。そして、モニター4が起立した時にL6が破線状態になり、モーター74が停止する。スイッチ88をOFFにすると、R4は破線状態に接続され、端子87からL7、R4をとおり、モーター74に電力が供給され、第3モーター74が逆転する。そして、モニター4が収納された時にL7が破線状態になり、モーター74が停止する。
以上のように、アクセサリー電源がONになっていれば蓋とモニターの開閉は何時でも行うことができる。
上記のモニターの収納動作は、スイッチ88のOFFにより開始したが、端子86に供給されているアクセサリー電源が切断された場合にもまったく同一の過程が進行する。よって、乗員が車のアクセサリー電源を切断した場合には、モニター4が収納される。
本実施例2では、端子86とR4の電磁石が、車のアクセサリー電源の切断を検出する電源切断検出手段を構成し、リミッターL6がモニターの起立状態を検出する起立状態検出手段を構成している。
本実施例2では、モニター取付け枠66を使用したが、モニターの強度と剛性が十分であれば、モニター取付け枠66は省略可能である。省略する場合には、取付け枠ヒンジ69と移動部ヒンジ70の各々の一片を直接モニター4に取付ける構成になる。
本実施例2は、ダッシュボード上面に設置する情報モニター取付け装置であるが、本実施例の上下を逆転すれば、ルーフ吊り下げ用の情報モニター取付け装置となる。この場合には、情報モニターは、表示面の上下方向が保たれるように上下方向を逆にして取付けられる。さらに、ルーフに取付ける場合には、蓋62の車後方側の側面板72は乗員の視線を遮るので、側面板72を蓋から取り除く。同時に底部カバー67にこの側面板部分を付ければ、閉口状態で蓋62と底部カバー67が合体して一の直方体の形状になるので、体裁が保たれる。
ダッシュボード上面に設置する場合には、蓋は重力により、下方に付勢されており、つるまきバネ71は省略可能である。一方、ルーフに取付ける場合には、モニターの起立と蓋の開閉を連動させるためには、何らかの構成が必要となる。この一例は、本実施例2で用いた、つる巻きバネにより蓋の開閉部分を閉方向に付勢しておくことである。他の例としては、蓋の開口部分をロープで吊り下げ、閉口にするにはこのロープを巻き上げるような機械構成にすることである。
さらに、本実施例2のベースを、水平状態に回転する回転盤に乗せ、当該回転盤をダッシュボードに固定すれば、モニターを利用する乗員の視線に直面可能な情報モニターが提供される。例えば、助手席の乗員が道案内役を務める場合などに特に有効である。
実施例2の情報モニター取付け装置は、ダッシュボードの開口部に取付けることもできる。この場合には蓋は開口部の形状に合致させ、かつ、板状にすることが好ましい。また、蓋ヒンジ63はスペーサーを介してベース61に取付けることができる。あるいは、蓋は、開口部の壁面にヒンジ手段を介して取付ける構成とすることができる。
(実施例3)
第8図は実施例3にかかる車載情報モニター取付け装置全体の斜視図であり、第9図はこれに用いる起立ユニットの斜視図、第10図はこれに用いるヒンジ軸移動ユニットの斜視図である。
図中の部品部材などで、実施例1、実施例2中の部品、部材などと同等なものには、同じ番号を付している。本実施例の取付け装置は、実施例1と同一のダッシュボードの開口部に配置される。蓋は実施例1で用いたものと同一である。また、モニター4は実施例1で用いたモニターと同一である。
第8図中、6は第2起立ユニットであり、7はヒンジ軸移動ユニット、破線で示した4はモニター、同じく破線で示した114は蓋である。蓋114は、その裏面に2箇所の突起115があり、突起に空けられた貫通穴で蓋ヒンジ軸107に軸止されている。
第2起立ユニット6と、ヒンジ軸ユニットは、ダッシュボード上面に開口した開口部内に納められている。蓋114は、平伏状態にあるときその開口部の全体を覆っている。
第9図中、73はベースであり、その長手方向を車の前後方向に略合わせて、底部から張り出している取付け板91a、91bの孔にビスを入れて車の構造体に取付けられている。ベース73は上面が一部切り取られた直方体状であり、側面板の上端部から、水平方向に内側に向け板73a、73bが張り出している。ベース73の大きさは、長手方向が220mm、幅50mm、高さ25mmである。したがって、ダッシュボード内でベース73は、その開口部よりも前後にはみ出す状態で取付けられている。
65は移動部材であって、上部板、スペーサー板、下部板から構成され、その上部板と下部板でベースの内側へ張り出した板73a、73bを挟んでいる。
ベース73の車前方端部には、持ち上げ部材92がベース73に垂直に取付けられている。持ち上げ部材の高さは55mmである。64は板状の支柱であり、ヒンジ軸68を介して持ち上げ部材92に取付けられている。支柱の幅は30mmである。支柱64の他方端部は、ヒンジ軸69を介して断面L字状のモニター取付け板66に取付けられている。モニター取付け板66の他方端部はヒンジ軸70を介して接続板93に取付けられ、接続板93は移動部材65に固定されている。
モニター取付け板66の起立状態において、ヒンジ69からベース73に下ろした垂線の長さは、ヒンジ70からベース73に下ろした垂線の長さよりも長い。
3つのヒンジ軸68、69、70は、略水平かつ略車の左右方向に平行に配置されている。よって、支柱64、モニター取付け板66は略鉛直面かつ略車の前後面内で回動、または移動することになる。移動部材65が車の前方側(矢印16側)に移動するとモニター取付け板66に取付けられるモニターは平伏(水平状態)し、移動部材65が車の後方側(矢印17側)に移動するとモニター取付け板66に取付けられるモニターは起立する。
L9はモニター4(あるいはモニター取付け板66)が平伏状態に達したことを検知するリミッターであり、L8はモニター4(あるいはモニター取付け板66)が起立状態に達したことを検知するリミッターである。リミッターL8、L9は実施例1で使用したL1と同様な2方向の電気スイッチである。
94は直流モーター、95は変速ギヤであり、ベース73の側面板に取付けられている。77は、変速ギヤの出力側回転軸に固定されたタイミングプーリーであり、フリープーリー79との間にタイミングベルト78が張り渡されている。移動部材65はタイミングベルト78の一部に固定されている。直流モーター94が回転すると、その回転は変速ギヤ95で変速され、タイミングプーリー77が回転して、タイミングベルト78がタイミングプーリー77とフリープリー78間を回動する。これにより移動部材65が、ベース73の長手方向すなわち車の前後方向に移動する。直流モーター94に供給する電力の正負を逆にすると、移動部材は逆方向に移動する。
第10図中、101は軸ベースであり、車の略左右方向に水平に張り出す部分102と、垂直板103と底部104を持っている。軸ベース101は鉄板で作られている。軸ベース101は、軸ベースに空けられた穴にビスを通して車の構造体に固定される。
105はヒンジ軸支持板であり、その一辺には蓋ヒンジ軸107が、その対辺にはヒンジ軸117が溶接によって取付けられている。ヒンジ軸支持板105は鉄板で作られている。ヒンジ軸支持板105は、車の左右方向が120mm、上下方向75mmの長方形状であり、重量を小さくするためにその中央部を空隙部としている。蓋ヒンジ軸107とヒンジ軸117の長さは130mmである。
軸ベースの水平部分102には、溶接により取付けられた2つの突起板116がある。ヒンジ軸支持板105は2つの突起板に空けられた貫通穴で軸ベースに軸止されている。108は直流モーター、109は変速ギヤであり、軸ベースの垂直板103に取付けられている。110は変速ギヤの出力側回転軸である動力軸であり、その軸は略水平かつ車の略左右方向を向いている。
111は回動アームであり、その一端は動力軸110に固定されている。回動アーム111の他方端部はくの字状の軸クランク112の一端に軸止されている。ヒンジ軸支持板115の側面には、溶接で接続された突起113がある。軸クランク112の他方端部は、突起113に空けられた貫通穴で軸114に軸止されている。回動アーム111と軸クランク112は、略鉛直面かつ車の略前後方向面内で回動する。
L10はヒンジ軸支持板105が上端位置に達したことを検知するリミッターであり、当該位置で回動アーム111がリミッターの検知素子を押し付ける。L11はヒンジ軸支持板105が平伏位置に達したことを検知するリミッターであり、当該位置で回動アーム111がリミッターの検知素子を押し付ける。リミッターL10、L11は実施例1で使用したL1と同様な2方向の電気スイッチである。
第11図は蓋ヒンジ軸の移動と蓋の開閉を説明する蓋部分の鉛直面かつ車の前後面での断面図である。116はダッシュボード上面であり、蓋114が平伏位置にあるとき、蓋114はダッシュボード上面の開口部を覆っている。この状態を図中Aで示している。
直流モーター108が回転すると、その回転は変速ギヤ109で減速され、動力軸110が回転する。その回転が回動アーム111を回動させ、軸クランク112が回動することにより、ヒンジ軸支持板105がヒンジ軸117を軸にして回転する。これにより、蓋ヒンジ軸107は、蓋の平伏状態での位置よりも、上方かつ、車前方に移動する。この状態をBで示している。蓋114は、その重心位置よりも車前方側に位置する蓋ヒンジ軸107により軸支されているので、蓋ヒンジ軸107が上方に移動すると蓋の車後方側は重力の作用により下がった状態になる。
この状態でモニター4が起立動作を始めるとモニターの上辺または支柱64の上部が蓋の下面に当接し、蓋114を押し上げる。この状態をCで図示している。さらにモニター4が起立動作を継続するとモニターの上辺または支柱64の上部が蓋の下面を摺動し、蓋114をさらに押し上げる。これにより蓋114が開口状態に至る。
蓋114が平伏状態に戻るときは、上記と逆の経過を経ることになる。蓋がBの状態に戻った後は、直流モーター108に負荷する直流電源の正極負極を逆転し、直流モーター108を逆回転させ、Aの状態にもどす。
次に第12図を参照しながら、本実施例にかかるモニターの取付け装置の動作を説明する。第12図中で端子120には車のアクセサリー電源から+12Vの電力が供給される。端子121と端子122にはバッテリーから常時+12Vの電力が供給される。R5、R6、R7は2回路のリレースイッチである。リレースイッチR5、R6のFは電磁石を表し、また、リレースイッチ中の水平の矢印は電磁石に電力が供給されている場合の回路接続状態を示している。さらに、リミッターL8〜L11は、実線がその検出部が突出した状態での電気回路を、破線がその検出部が押さえ込まれた状態での電気回路を示している。また、説明上、蓋の開口、モニターの起立状態に向かう動作を作り出すモーターの回転方向を正転という。
アクセサリー電源がONの状態で、スイッチ123をONにするとR7は破線状態に接続され、端子120からR7を通りR5の電磁石に電力が供給され、R5は実線状態に接続される。そして端子121からL10、R5を通りモーター108に電力が供給され、モーター108が正転する。ヒンジ軸支持板105が最大開口状態になるとL10が破線状態に切り替わり、モーター108の回転が停止する。
次に端子121からL10、R7を通りR6の電磁石に電力が供給され、R6は実線状態に接続される。そして端子122からL8、R6を通りモーター94に電力が供給され、モーター94が正転する。モーター94の正転によりモニター4が起立するとL8が破線状態に変わり、モーター94への電力供給が遮断される。よって、モーター94の回転が停止する。以上で、蓋の開口とモニターの起立動作が完了する。
次に、スイッチ123をOFFにするとR7の電磁石への電力が遮断され、R7は実線状態に接続される。このため、端子121からL10、R7を通ってR6の電磁石に供給されていた電力が遮断される。よってR6は破線状態に接続される。そして端子122から実線状態に接続されたL9、R6を通ってモーター94に電力が供給されモーター94は逆転する。モーター94の逆転中は、端子122からの電力がR6、R7を通りR5の電磁石に供給されR5は、実線状態に保たれている。モーター94の逆転によりモニターが平伏状態に至るとL9が破線状態に変わる。同時にR5の電磁石への電力も遮断され、R5は破線状態に接続される。
次に端子121からL11、R5を通りモーター108に電力が供給されモーター108が逆転する。モーター108の逆転によりヒンジ軸支持板105が平伏状態になるとL11が破線状態に切り替わり、モニター4と蓋114の収納(平伏)動作が終了する。
以上のように、アクセサリー電源がONになっていれば蓋とモニターの開閉は何時でも行うことができる。
上記のモニターと蓋の平伏動作は、スイッチ123のOFFにより開始したが、端子120に供給されているアクセサリー電源が切断された場合にもまったく同一の過程が進行する。よって、乗員が車のアクセサリー電源を切断した場合には、モニターが収納され、蓋が閉口する。
本実施例では、端子120とR7の電磁石が、車のアクセサリー電源の切断を検出する電源切断検出手段を構成し、リミッターL8がモニターの起立状態を検出する起立状態検出手段を構成している。
実施例3の情報モニター取付け装置は、ベース73と軸ベース101を接続すればダッシュボード上に取付ける情報モニター取付け装置とすることができる。
(実施例4)
つづいて実施例4を説明する。第13図は第4の実施例にかかる車載情報モニター取付け装置の斜視図であり、第14図は第4の実施例にかかる車載情報モニターの斜視図である。
図中の部品部材などで、第1、第2実施例中の部品部材などと同等なものには、同じ番号を付している。
第13図中、131はベースであり、その側面を車の前後方向に略合わせてダッシュボード上など車の一部分に取付けられる。ベース131は上面が一部切り取られた直方体状であり、側面の上部から、水平方向に内側に向け板132、133が張り出している。134はベースに取付けられた側板であり、略鉛直方向かつ車の略前後方向に合わせて取付けられている。側板134はベースの両端にそれぞれ1枚ずつ同一形状の板が取付けられているが、第13図では紙面奥側の側板の図示を省略している。
136はモニター取付け板であり、一部に垂直部分137を有する。モニター取付け板136はヒンジ軸140を介して移動部材135に取付けられている。移動部材135は、上部板、スペーサー板、下部板から構成され、その上部板と下部板でベースの内側へ張り出した板132、133を挟んでいる。モニター取付け板136の側面にはピン138が取付けられている。側板134は、その車前方側で高く、後方側で低くなる直線状の案内溝139が空けられている。ピン138はその案内溝139に係合している。
本実施例において、支柱は側板138に設けられた案内溝であり、支柱と取付け板の軸はピン138である。また、支持部材は移動部材135である。
モニター取付け板137の起立状態において、ピン138からベース131に下ろした垂線の長さは、ヒンジ140からベース131に下ろした垂線の長さよりも長い。
移動部材135が車の前後方向(矢印16が車の前方、矢印17が車の後方)に移動するとモニター取付け板136は起立または平伏動作を行う。側板の車後方内側にはリミッターL12が取付けられている。側板の車前方内側にはリミッターL13が取付けられている。L12はモニターが起立状態に達したこと検知するリミッターであり、当該位置で移動部材135がリミッターの検知素子に当接する。L12はモニターが平伏状態に達したことを検出するリミッターであり、当該位置で移動部材135がリミッターの検知素子に当接する。リミッターL12、L13は実施例1で使用したL1と同様な2方向の電気スイッチである。
モニター4はその底辺がモニター取付け板136に当接し、その背面が垂直板137に当接するように配置され、垂直板137に設けた取付け孔にビスを通してモニターの背面にビスをねじ止めして取付けられている。モニター4は、実施例1で使用したモニターと同一である。
第13図中Aは移動部材135が車の前方部(矢印16方向)に移動した状態であり、Bは移動部材135が車の後方部(矢印17方向)に移動した状態である。第14図中Aは移動部材135が車の前方部(矢印16方向)に移動しモニターが平伏した状態であり、Bは移動部材135が車の後方部(矢印17方向)に移動しモニターが起立した状態である。
実施例4に用いる移動部材の駆動機構は、実施例2の移動ユニットをそのまま用いることができる。実施例4に用いる電気回路は、実施例2の電気回路をそのまま用いることができる。すなわち、第7図中のL6をL12に、L7をL13に置き換えることにより、実施例4のモニター取付け装置は、実施例2のモニター取付け装置と同様な開閉動作を行うことができる。
側板134に設ける案内溝139は、実施例のように貫通溝で構成することができ、また、側板の内側に非貫通溝を刻んで設けることもできる。
案内溝139は実施例のように直線状にすることができ、また、曲線状にすることもできる。曲線状にすれば、移動部材の単位移動量当たりのモニター起立角度を変更することができる。これにより、モニター取付け装置の上面空間に応じて、モニターの起立空間を変更することができる。
実施例4の情報モニター取付け装置は、そのままダッシュボード開口部に取付ける情報モニター取付け装置とすることができる。
実施例2乃至4では、移動部材の駆動機構はタイミングベルトを用いたが、通常のベルトを用いることもでき、あるいはプーリーとワイヤーを用いることもできる。さらに、螺旋溝を刻んだ1本の長手の棒をモーターの回転軸に接続し、当該溝に係合するピンに移動部材を固定し、モーターを回転することで移動部材を駆動することもできる。
実施例1乃至4のなかで、軸止は当業者に公知の方法で行うことができる。例えば、2つの部材に貫通孔を空け、ここにピンを入れピンの足をかしめる方法がある。また、2つの貫通孔にボルトを入れ、足部をダブルナットで固定する方法がある。さらに、一方の部材にねじを螺設し、他方の部材に貫通孔を空け、貫通孔からボルトを入れねじ穴にねじ止めする方法がある。
蓋は、蓋の車の後方側にあたる部分の長短を調整することにより、モニターの起立状態で蓋がモニター前面より乗員側に被さる長さが調整される。
実施例1乃至実施例4のスイッチは手動スイッチを用いたが、これを無線スイッチとして、情報処理装置のリモートコントローラの起動スイッチと共用することができる。これにより、さらに使い勝ってのよい情報モニター取付け装置となる。
また、実施例1乃至実施例4のリミッターは物理的な部材の当接による回路切り替えスイッチを用いたが、光線センサーを用いた位置検出手段を使用することもできる。
産業上の利用可能性
以上説明したように、本発明にかかる車載情報モニター取付け装置と車載情報モニターは、車の情報モニターの取付けに利用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1の情報モニター取付け装置の、蓋開閉ユニットの斜視図である。
第2図は実施例1の情報モニター取付け装置の、モニター起立ユニットの斜視図である。
第3図は実施例1の情報モニター取付け装置の、モニター起立ユニットに使用する底面部材の斜視図である。
第4図は実施例1の情報モニター取付け装置の、電気回路図である。
第5図は実施例2の情報モニター取付け装置の、側面図であり、底部カバー67はその位置を下に平行移動して描かれている。
第6図は実施例2の情報モニター取付け装置の、移動ユニットの斜視図である
第7図は実施例2の情報モニター取付け装置の、電気回路図である。
第8図は実施例3の車載情報モニター取付け装置の、全体斜視図である。
第9図は実施例3に用いる起立ユニットの斜視図である。
第10図は実施例3に用いるヒンジ軸移動ユニットの斜視図である。
第11図は実施例3のヒンジ軸移動ユニット蓋部分の、鉛直面かつ車の前後面での断面図である。
第12図は実施例3の情報モニター取付け装置の電気回路図である。
第13図は実施例4の車載情報モニター取付け装置の斜視図である。
第14図は実施例4の車載情報モニターの斜視図である。
第15図は従来例のモニター取付け位置を示した車内前部の斜視図である。
第16図は従来例のモニター起立機構を示す断面図である。

Claims (11)

  1. 板状の情報表示用のモニターを車に取付けるための車載情報モニター取付け装置であって、
    起立手段と、当該起立手段の起立状態を検出する起立検出手段と、車のアクセサリー電源の切断を検出する電源切断検出手段からなり、
    当該起立手段は、ベースと、当該ベースに接続された駆動手段と、当該駆動手段に接続された支持部材と、当該モニターを取付けるためのモニター取付け板と、支柱部材からなり、
    当該支柱部材の一方端部はベースに軸支され、当該支持部材の他方端部は、当該モニター取付け板の所定の部位を軸支し、当該支柱部材の他方端部は、当該モニター起立状態において、当該モニター取付け板の他の部位であって、ベースに下ろした垂線が当該所定の部位からベースに下ろした垂線よりも長い部位を軸支し、
    当該モニター収納時には当該起立手段は当該取付け部に取付けられた当該モニターを平伏状態に保持し、当該モニター使用時には当該起立手段は当該取付け部に取付けられた当該モニターを起立状態に保持し、
    前記平伏状態と起立状態間の移行は、当該駆動手段が当該支持部材を駆動することにより行われ、
    当該電源切断検出手段が当該アクセサリー電源の切断を検出し、かつ、当該起立検出手段が当該モニターの起立状態を検出した場合に、当該起立手段は当該取付け部に取付けられた当該モニターを当該平伏状態に戻すことを特徴とする車載情報モニター取付け装置。
  2. 請求の範囲第1項記載の車載情報モニター取付け装置において、
    蓋ヒンジ手段を介して車に取付けられた蓋を有し、
    当該モニター収納時には当該蓋は当該起立手段と当該取付けられたモニターを覆う平伏状態に保持され、当該モニター使用時には当該蓋が当該蓋ヒンジ手段を支軸にして開口し、
    当該電源切断検出手段が当該アクセサリー電源の切断を検出し、かつ、当該起立検出手段が当該モニターの起立状態を検出した場合に、当該起立手段は当該モニターを当該平伏状態に戻し、かつ、当該蓋が当該平伏状態に戻ることを特徴とする請求の範囲1記載の車載情報モニター取付け装置。
  3. 請求の範囲第2項記載の車載情報モニター取付け装置において、
    当該情報表示用のモニターを、ダッシュボード上面に開口し当該モニターを平伏状態で収納可能な大きさの開口部に取付けるための車載情報モニター取付け装置であって、
    蓋開閉ユニット有し、
    当該起立手段は起立ユニットで構成され、
    当該蓋開閉ユニットは、その一辺の方向を車の略前後方向に合わせて当該開口部内に配置され、車の構造体に固定される蓋ベースと、当該蓋ベースの端部であって車の後方側の端部にその軸方向を略水平かつ車の略左右方向に合わせて取付けられた第1動力軸と、当該第1動力軸にその一端が固定され、略鉛直面かつ略車の前後面内で回動する第1回動アームと、当該第1回動アームの他方端部にその一端が回動自在に取付けられ、当該第1回動アームの回動面と平行な面内で回動するクランクアームと、長手の蓋取付け部材であって、当該蓋取付け部材の一辺端部であって車の前方側の一辺端部はヒンジ軸を介して当該蓋ベースに取付けられており、当該蓋取付け部材の一部分であって当該ヒンジ軸よりも車の後方側の部分に、当該クランクアームの他方端部が回動自在に取付けられていて、当該第1回動アームの両端の回動中心点間と当該クランクアーム両端の回動中心点間の合計長さは、当該蓋取付け部材を90度回動した場合の当該蓋ベースの当該第1回動アームの回動中心点と、当該蓋取付け部材の当該クランクアーム取付け位置の中心点を結ぶ直線距離よりも短いものであり、当該第1回動アームの回動により、当該ヒンジ軸を支軸にして、当該蓋取付け部材の車後方側が開口するものであって、その開口割合は、当該第1回動アームの同一方向への回動につれ、閉口状態から最大開口状態を経由して閉口状態側に変化するものであり、
    当該起立ユニットは、その一辺の方向を車の略前後方向に合わせて当該開口部内に配置され、車の構造体に取付けられるモニターベースと、当該モニターベースの端部であって車の後方側の端部にその軸方向を略水平かつ車の略左右方向に合わせて取付けられた第2動力軸と、当該第2動力軸にその一端が固定され、前記第1回動アームの回動面と平行な面内で回動する第2回動アームと、当該モニターベースの当該第2回動アーム取付け位置よりも車の前方側で、その一端が当該第2回動アームの回動面と平行な面内で回動自在に取付けられる支柱と、モニター取付け板からなり、当該モニター取付け板の一端であって車の後方側の端部には、当該第2回動アームの他方端部が回動自在に取付けられ、また、当該モニター取付け板の当該第2回動アーム取付け位置よりも車の前方側には、当該支柱の他方端部が回動自在に取付けられており、
    当該蓋ヒンジ手段は当該蓋ベースの車前方端の近傍に車の左右方向に略平行に設けられ、当該蓋はその車前方方向の辺の近傍で当該蓋ヒンジ手段を介して車に取付けられ、かつ、当該蓋は当該蓋取付け部材上に載せられていて、
    当該モニター収納時には、当該開口部の中に当該モニター取付け板に取付けられた当該モニターが平伏状態で収納され、かつ、当該蓋が当該開口部を覆っており、
    当該モニター使用時には、当該第1回動軸の回動により当該蓋が最大開口状態まで開口した後、または、最大開口する動作とともに、当該第2回動軸の回動により当該モニターが起立し、その後当該蓋の一部分が前記の起立した当該モニターの上端部に接触または近接する状態に変化し、当該状態で静止することを特徴とする請求の範囲第2項記載の車載情報モニター取付け装置。
  4. 請求の範囲第3項記載の車載情報モニター取付け装置において、
    当該モニターベースは、当該モニターベースの車の前方側の端部に位置する浮き上がり軸を介して底面部材に取付けられ、当該底面部材が車の構造体に取付けられるものであり、また、当該第2回動アームの一方端部であって、当該モニターベースに取付けられている端部が当該アームの延長線上に突出していて、当該回動中心点から当該突出点までの長さは、当該回動中心点から当該モニターベース下面までの直線距離よりも長いものであり、当該第2回動軸の回動により、当該モニター取付け板が起立すると同時に、当該突出部が当該底面部材に当接することにより、当該浮き上がり軸を支軸にして当該モニターベースの車の後方側が浮き上がることを特徴とする請求の範囲第3項記載の車載情報モニター取付け装置。
  5. 請求の範囲第2項記載の車載情報モニター取付け装置において、
    板状の情報表示用のモニターを、車のダッシュボード上に取付けるための車載情報モニター取付け装置であって、
    当該起立手段は、当該蓋ヒンジ手段を含む起立ユニットからなり、
    当該起立ユニットは、ダッシュボード上にその一辺の方向を車の略前後方向に合わせて取付けられるベースと、当該ベースの車の前方端部近傍位置にその一方端部が、ヒンジ軸を介して取付けられ、略鉛直面かつ略車の前後面内で回動する支柱と、当該支柱の他方端部とヒンジ軸を介して取付けられ当該支柱と平行な面内で移動するモニター取付け板と、当該ベースの上面と平行に車の前後方向に移動し、かつ、当該モニター取付け板の下辺にヒンジ軸を介して取付けられる移動部材と、当該ベースの当該支柱取付け位置よりも車前方側に位置し、車の左右方向に略平行に設けられた蓋ヒンジ手段からなり、
    当該蓋はその車前方方向の辺の近傍で当該蓋ヒンジ手段を介して当該ベースに取付けられていて、
    当該モニター取付け板に当該モニターを取付けた状態で、当該移動部材が車の後方に移動することにより、当該モニターが平伏状態から略垂直に起立するとともに、当該モニターの上辺乃至当該支持部材の一部分のいずれかが当該蓋を押し上げることにより、当該蓋の開口を行うことを特徴とする請求の範囲第2項記載の車載情報モニター取付け装置。
  6. 請求の範囲第2項記載の車載情報モニター取付け装置において、
    板状の情報表示用のモニターを、車内のルーフ部分に取付けるための車載情報モニター取付け装置であって、
    当該起立手段は、当該蓋ヒンジ手段を含む起立ユニットからなり、
    当該起立ユニットは、車内のルーフ部分にその一辺の方向を車の略前後方向に合わせて取付けられるベースと、当該ベースの車の前方端部近傍位置にその一方端部が、ヒンジ軸を介して取付けられ、略鉛直面かつ略車の前後面内で回動する支柱と、当該支柱の他方端部とヒンジ軸を介して取付けられ当該支柱と平行な面内で移動するモニター取付け板と、当該ベースの下面と平行に車の前後方向に移動し、かつ、当該モニター取付け板の上辺にヒンジ軸を介して取付けられる移動部材と、当該ベースの当該支柱取付け位置よりも車前方側に位置し、車の左右方向に略平行に設けられた蓋ヒンジ手段からなり、
    当該蓋はその車前方方向の辺の近傍で当該蓋ヒンジ手段を介して当該ベースに取付けられていて、
    当該モニター取付け板に当該モニターを取付けた状態で、当該移動部材が車の後方に移動することにより、当該モニターが平伏状態から略垂直に起立するとともに、当該モニターの下辺乃至当該支持部材の一部分のいずれかが、当該蓋を押し下げることにより、当該蓋の開口を行うことを特徴とする請求の範囲第2項記載の車載情報モニター取付け装置。
  7. 請求の範囲第1項記載の車載情報モニター取付け装置において、
    当該車載情報モニター取付け装置は、
    当該情報表示用のモニターを、ダッシュボード上面に開口し当該モニターを平伏状態で収納可能な大きさの開口部に取付けるための車載情報モニター取付け装置であって、
    当該起立手段は起立ユニットで構成され、
    当該起立ユニットは、当該開口部内で、その一辺の方向を車の略前後方向に合わせて取付けられるベースと、当該ベース上の車の前方端部近傍位置に固定され上方に立ち上がる持ち上げ部材と、当該持ち上げ部材にその一方端部がヒンジ軸を介して取付けられ、略鉛直面かつ略車の前後面内で回動する支柱と、当該支柱の他方端部とヒンジ軸を介して取付けられ当該支柱と平行な面内で移動するモニター取付け板と、当該ベースの上面と平行に車の前後方向に移動し、かつ、当該モニター取付け板の下辺にヒンジ軸を介して取付けられる移動部材からなり、
    当該モニター取付け板に当該モニターを取付けた状態で、当該移動部材が車の後方に移動することにより、当該モニターが平伏状態から略垂直に起立する請求の範囲第1項記載の車載情報モニター取付け装置。
  8. 請求の範囲2記載の車載情報モニター取付け装置において、
    当該車載情報モニター取付け装置の当該蓋ヒンジ手段は、
    ヒンジ軸移動ユニットに含まれていて、
    当該ヒンジ軸移動ユニットは、軸ベース、動力軸、軸クランク、ヒンジ軸支持板、ヒンジ軸支持板に取付けられた蓋ヒンジ軸からなり、
    当該軸ベースは、車の構造体に取付けられ、当該動力軸は当該軸ベースに取付けられ、当該動力軸は水平面と車の左右面に略平行に配置され、当該ヒンジ軸支持板は当該蓋ヒンジ軸の対辺で当該動力軸と平行な回動軸を介して当該軸ベースに取付けられ、当該軸クランクは、その一端が当該動力軸に固定され、他方端部は、当該ヒンジ支持板の側面に軸止され、当該クランク軸は、車の垂直面かつ前後面内で回動するものであって、
    当該動力軸の回転により、当該蓋ヒンジ軸が上方かつ車の前方に移動することを特徴とする請求の範囲2記載の車載情報モニター取付け装置。
  9. 請求の範囲第7項記載の車載情報モニター取付け装置において、
    当該車載情報モニター取付け装置の当該蓋ヒンジ手段は、
    ヒンジ軸移動ユニットに含まれていて、
    当該ヒンジ軸移動ユニットは、軸ベース、動力軸、軸クランク、ヒンジ軸支持板、ヒンジ軸支持板に取付けられた蓋ヒンジ軸からなり、
    当該軸ベースは、車の構造体に取付けられ、当該動力軸は当該軸ベースに取付けられ、当該動力軸は水平面と車の左右面に略平行に配置され、当該ヒンジ軸支持板は当該蓋ヒンジ軸の対辺で当該動力軸と平行な回動軸を介して当該軸ベースに取付けられ、当該軸クランクは、その一端が当該動力軸に固定され、他方端部は、当該ヒンジ支持板の側面に軸止され、当該クランク軸は、車の垂直面かつ前後面内で回動するものであって、
    当該蓋は、蓋の重心よりも車前方の一定位置にある車左右方向の軸で当該蓋ヒンジ軸に軸支されていて、
    当該動力軸の回転により、当該蓋ヒンジ軸が上方かつ車の前方に移動するものであって、
    当該モニター取付け板に当該モニターを取付けた状態で、当該移動部材が車の後方に移動することにより、当該モニターが平伏状態から略垂直に起立すると同時に、当該モニターの上辺が当該蓋の底面に当接し、蓋を押し開く請求の範囲第7項記載の車載情報モニターの取付け装置。
  10. 請求の範囲第1項記載の車載情報モニター取付け装置において、 当該起立手段が起立ユニットからなり、
    当該起立ユニットは、車に取付けられるベースと、その一辺の方向を車の略前後方向に合わせて当該ベースの車の左右方向の側面に立ち上がる側板と、当該ベース上で車の略前後方向に移動する移動部材と、当該移動部材とヒンジ軸を介して接続されたモニター取付け板からなり、
    当該モニター取付け板の当該側板と接する面に係合ピンを設け、当該側板に上下方向かつ車の前後方向に傾斜した案内溝を設け、当該ピンと当該案内溝が係合していて、
    当該移動部材が、車の前後方向に移動するに伴い、当該案内溝を当該ピンが移動することにより当該取付け板が平伏状態から起立状態に移行する請求の範囲1記載の車載情報モニター取付け装置。
  11. 請求の範囲1乃至10いずれか記載の車載情報モニター取付け装置に板状の情報表示用のモニターをとりつけたことを特徴とする車載情報モニター。
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