JPH07336066A - コードクランプの固定構造 - Google Patents

コードクランプの固定構造

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JPH07336066A
JPH07336066A JP12240994A JP12240994A JPH07336066A JP H07336066 A JPH07336066 A JP H07336066A JP 12240994 A JP12240994 A JP 12240994A JP 12240994 A JP12240994 A JP 12240994A JP H07336066 A JPH07336066 A JP H07336066A
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慎一 杉浦
Kiko Yukimatsu
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、車両等に配線するワイヤーハーネ
スを固定するコードクランプの固定構造に関し、コード
クランプのワイヤーハーネスへの固定を容易にし、更に
固定強度の低下を防止する固定構造を提供することを目
的とする。 【構成】 電気信号を伝送するワイヤハーネスを被固定
部材に固定するためのコードクランプを、前記ワイヤハ
ーネスに固定するコードクランプの取付構造において、
前記コードクランプの前記ワイヤハーネスに対する固定
部と前記ワイヤハーネスとが内部空洞に挿入された熱収
縮チューブからなり、前記熱収縮チューブを加熱収縮さ
せ該熱収縮チューブで前記コードクランプと前記ワイヤ
ハーネスを固定するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車などの車両等に
搭載される電子機器や各種センサ、アクチュエータ間を
接続するためのワイヤーハーネスを、車両に固定するコ
ードクランプのワイヤーハーネスへの固定構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車室内にワイヤーハーネスを
容易に配線するためには、予めコードクランプをワイヤ
ーハーネスの数箇所に固定させておき、このコードクラ
ンプを車室内の所定位置に設けられた孔等にネジや嵌合
構造を利用して固定することにより、ワイヤーハーネス
を車室内に配線する方法がある。このコードクランプを
ワイヤーハーネスに固定する従来の固定構造を図面を用
いて説明する。図4は、従来のコードクランプの固定構
造を示す斜視図である。
【0003】車室内に装着された電子機器等を接続する
ワイヤーハーネス20は、ビニルコード等が用いられ、
図示されていないワイヤーハーネスの端部にはコネクタ
等が取り付けられており前記電子機器等に接続されてい
る。T字型に形成されるコードクランプ21は、その一
端に取付部22が形成され、この取付部22には車両ボ
ディ23のネジ孔24にネジ25により締め付け固定さ
れるように、ネジ25を挿通するための挿通孔26が設
けられている。また、コードクランプ21の他の二端
は、ワイヤーハーネス20に固定させる固定部27が左
右に形成されている。このコードクランプ21の材料に
は、メッキ鋼板やアルミ板等の金属板あるいは樹脂が用
いられプレス加工、射出成形法等により形成される。そ
して、コードクランプ21の左右の固定部27とワイヤ
ーハーネス20とはビニルテープ28により固定され
る。
【0004】次に、ワイヤーハーネス20を車両へ取り
付ける手順を説明する。先ず、ワイヤーハーネス20の
所定位置に数個のコードクランプ21を固定させる。即
ち、コードクランプ21の左右の固定部27を、ワイヤ
ーハーネス20の所定位置に添わせるように重ね合わせ
て、ビニルテープ28を巻き付けコードクランプ21を
ワイヤーハーネス20に固定させる。そして、ワイヤー
ハーネス20に固定されたコードクランプ21の挿通孔
26を車両ボディ23のネジ孔24の位置に合わせ、ネ
ジ25で締め付け固定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したコー
ドクランプの固定構造は、ビニルテープ28でコードク
ランプ21とワイヤーハーネス20に巻き付ける面倒な
作業が必要で、作業効率悪化の要因であった。また、ビ
ニルテープ28の接着剤は、高温になると(特に夏季の
車両等の室内は非常に高温となる)溶けて接着力が低下
し、コードクランプ21とワイヤーハーネス20の固定
強度が低下するという問題があった。本発明は、上記問
題を解決するもので、コードクランプのワイヤーハーネ
スへの固定を容易にし、更にコードクランプとワイヤー
ハーネスの固定強度の低下を防止するコードクランプの
固定構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、電気信号を伝
送するワイヤハーネスを被固定部材に固定するためのコ
ードクランプを、前記ワイヤハーネスに固定するコード
クランプの取付構造において、前記コードクランプの前
記ワイヤハーネスに対する固定部と前記ワイヤハーネス
とが内部空洞に挿入された熱収縮チューブからなり、前
記熱収縮チューブを加熱収縮させ該熱収縮チューブで前
記コードクランプと前記ワイヤハーネスを固定すること
を特徴とするものである。
【0007】また第二の発明は、前記熱収縮チューブ
は、内面に熱溶融性接着剤が塗布されていることを特徴
とするものである。
【0008】
【作用】本発明によれば、ワイヤハーネスを自動車等の
車室内に配線する場合に、配線し易いようにワイヤハー
ネスに予めコードクランプを固定させておくが、この固
定手段に熱収縮チューブを使用する。コードクランプの
固定部をワイヤハーネスの所定の位置に添わせた状態で
熱収縮チューブを被せ、その熱収縮チューブを熱収縮さ
せることによりコードクランプとワイヤハーネスが熱収
縮チューブにより締め付けられるのでコードクランプを
確実に、また簡単にワイヤハーネスに固定させることが
できる。また、第2の発明によれば、前記熱収縮チュー
ブの内面に熱溶融性接着剤が塗布されているので、この
熱溶融性接着剤がチューブ加熱時にチューブとワイヤハ
ーネスおよびコードクランプを接着するのでコードクラ
ンプを更に確実に固定させることができる。
【0009】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の一実施例を説明
する。なお、本実施例は、自動車の車室内に装着された
電子機器等の電気信号用ワイヤーハーネス例えば、バッ
クウィンドウガラスのガラスアンテナとラジオ受信機と
を結線するワイヤーハーネスを、配線し易くするために
ワイヤーハーネスの所定位置の数箇所に、ワイヤーハー
ネスを車両に取り付ける取付部材であるコードクランプ
を固定させておき、この取付部材により車室内の所定位
置にコードクランプを取り付けることによりワイヤーハ
ーネスを容易に配線しようとするものである。
【0010】図1は、本発明に係る実施例のコードクラ
ンプの固定構造を示す分解斜視図であり、図2は、コー
ドクランプの固定構造を示す組立斜視図である。1はビ
ニルコード等からなり、ガラスアンテナとラジオ受信機
を結線するワイヤーハーネスである。2はこのワイヤー
ハーネス1を車室内の天井内張りに収容保持するための
コードクランプで、ワイヤーハーネス1を束ね保持し且
つ車両に取り付ける取付部材を兼ねており、樹脂系材料
が用いられ射出成形法等により形成されている。このコ
ードクランプ2は、本実施例ではT字型に形成されてお
りその垂設部分の一端には取付部3が形成され、この取
付部3には車両側の係止孔12に係止する係止部4が設
けられている。また、T字型のコードクランプ2の水平
部分の他の二端は左右に固定部5が形成され、この左右
の固定部5はワイヤーハーネス1に固定するときの固定
部分となっている。6は内面に熱と収縮力により溶融し
被覆体(ワイヤーハーネス1とコードクランプ2)に接
着する接着剤が塗布された熱収縮チューブであり、例え
ば住友電気工業株式会社製の熱収縮チューブであるスミ
チューブW3CあるいはW3F2等が用いられる。
【0011】図3は、コードクランプの取付構造を示す
断面図である。11はワイヤーハーネス1を取り付ける
車両ボディの鋼板であり、コードクランプ2の係止部4
を挿入し係止するための係止孔12が設けられている。
13,14はコードクランプ2に設けられ係止部4を形
成する一対で楔型の弾性片で、車両ボディ11の係止孔
12に圧入することにより、弾性片13,14が縮径し
て係止孔12内を通り、係止孔12通過後弾性片13,
14が拡開して、係止部4と係止孔12が係合し、抜け
が防止される。15,16は弾性片13,14の先端に
設けられた突起で、コードクランプ2の係止部4を車両
ボディ11の係止孔12に挿入した時に、この突起体1
5,16が車両ボディ11の係止孔12の内面に当接
し、コードクランプ2の図3の左右方向の動きが規制さ
れる。
【0012】次に、ワイヤーハーネス1を車両へ取り付
ける手順を説明する。先ず、熱収縮チューブ6をワイヤ
ーハーネス1に矢印AおよびBに示すように挿入する。
次に、コードクランプ2の固定部5を矢印Cに示すよう
にワイヤーハーネス1の所定の位置に添わせるように重
ね合わせ、左右からコードクランプ2の固定部5に熱収
縮チューブ6を被せる。そして、熱収縮チューブ6がワ
イヤーハーネス1の所定の位置とコードクランプ2の固
定部5が被った状態を維持させながら、熱風送風機ある
いは恒温槽等で加熱すると熱収縮チューブ6が収縮し、
ワイヤーハーネス1の所定の位置にコードクランプ2を
固定することができる。また、熱収縮チューブ6には内
面に接着剤が塗布されているので、熱と収縮力により接
着剤が溶融して、熱収縮チューブ6とワイヤーハーネス
1およびコードクランプ2を接着するので、ワイヤーハ
ーネス1にコードクランプ2を更に強固に固定すること
ができる。
【0013】なお、収縮前の熱収縮チューブ6にワイヤ
ーハーネス1とコードクランプ2の仮固定機能を持たせ
るために、熱収縮チューブ6の内径をワイヤーハーネス
1とコードクランプ2を重ねた時の径と同程度とし、更
に熱収縮チューブ6として弾性のあるいものを用いれば
よい(スミチューブW3C,W3F2は弾性を有し適す
る)。
【0014】そして次に、上述のように所定の位置にコ
ードクランプ2を数箇固定させたワイヤーハーネス1を
車室内に持ち込み、車両ボディ11の数箇所の係止孔1
2にコードクランプ2を、係止部4の突起15,16が
車両ボディ11の係止孔12に当接するまで挿入する。
なお、コードクランプの取付部の構造については、図4
に示したようにネジによる構造等を用いてもよい。
【0015】以上のように、バックウィンドウガラスの
ガラスアンテナとラジオ受信機を結線する数mにわたる
ワイヤーハーネス等のワイヤーハーネスを、車室内の天
井内張り内等に取付けるコードクランプを予めワイヤー
ハーネスに固定させておく必要があるが、本実施例によ
ればこのコードクランプの固定に接着剤付熱収縮チュー
ブを使用することにより、容易に、確実に固定でき、し
かも高温となる車室内でも充分に対応できる耐熱性に優
れた固定構造が実現できる。
【0016】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係るコード
クランプの固定構造においては、ワイヤハーネスを被固
定部材に固定するためのコードクランプを、ワイヤハー
ネスに固定する固定手段に熱収縮チューブを使用するこ
とにより、ワイヤハーネスにコードクランプを添わせて
熱収縮チューブを通し仮固定して加熱する簡単な作業だ
けで容易に固定することができる。また、ビニルテープ
等の接着剤による固定ではなく、熱収縮チューブの収縮
力によりワイヤハーネスとコードクランプを締め付け固
定するので、耐熱性に優れた固定構造が実現できる。
【0017】更に、熱収縮チューブの内面に熱溶融性接
着剤を塗布することにより、熱収縮チューブを熱収縮さ
せて圧着すると同時に接着剤により接着するので強固に
固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例のコードクランプの固定構
造を示す分解斜視図である。
【図2】コードクランプの固定構造を示す組立斜視図で
ある。
【図3】コードクランプの取付構造を示す断面図であ
る。
【図4】従来のコードクランプの固定構造を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 ワイヤーハーネス 2 コードクランプ 3 コードクランプの取付部 4 コードクランプの係止部 5 コードクランプの固定部 6 熱収縮チューブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気信号を伝送するワイヤハーネスを被
    固定部材に固定するためのコードクランプを、前記ワイ
    ヤハーネスに固定するコードクランプの取付構造におい
    て、 前記コードクランプの前記ワイヤハーネスに対する固定
    部と前記ワイヤハーネスとが内部空洞に挿入された熱収
    縮チューブからなり、前記熱収縮チューブを加熱収縮さ
    せ該熱収縮チューブで前記コードクランプと前記ワイヤ
    ハーネスを固定することを特徴とするコードクランプの
    固定構造。
  2. 【請求項2】 前記熱収縮チューブは、内面に熱溶融性
    接着剤が塗布されていることを特徴とする請求項1記載
    のコードクランプの固定構造。
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