JPH07327572A - 畜舎用害虫防除装置 - Google Patents

畜舎用害虫防除装置

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JPH07327572A
JPH07327572A JP6132144A JP13214494A JPH07327572A JP H07327572 A JPH07327572 A JP H07327572A JP 6132144 A JP6132144 A JP 6132144A JP 13214494 A JP13214494 A JP 13214494A JP H07327572 A JPH07327572 A JP H07327572A
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JP
Japan
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spraying
spray
drug
livestock
chemical
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JP6132144A
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English (en)
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Toshiharu Matsumura
俊治 松村
Isao Takada
功 高田
Toshiaki Mima
利彰 美馬
Kazuo Fukui
和夫 福井
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NIPPON CHIBAGAIGII KK
Ciba Geigy Japan Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
NIPPON CHIBAGAIGII KK
Ciba Geigy Japan Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01MCATCHING, TRAPPING OR SCARING OF ANIMALS; APPARATUS FOR THE DESTRUCTION OF NOXIOUS ANIMALS OR NOXIOUS PLANTS
    • A01M1/00Stationary means for catching or killing insects
    • A01M1/24Arrangements connected with buildings, doors, windows, or the like
    • A01M1/245Arrangements connected with buildings, doors, windows, or the like for pesticide application or distribution, e.g. using a network of pipes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; CARE OF BIRDS, FISHES, INSECTS; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K31/00Housing birds
    • A01K31/04Dropping-boards; Devices for removing excrement
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01MCATCHING, TRAPPING OR SCARING OF ANIMALS; APPARATUS FOR THE DESTRUCTION OF NOXIOUS ANIMALS OR NOXIOUS PLANTS
    • A01M2200/00Kind of animal
    • A01M2200/01Insects
    • A01M2200/012Flying insects
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S43/00Fishing, trapping, and vermin destroying
    • Y10S43/90Liquid insecticide sprayer

Abstract

(57)【要約】 【構成】 鶏舎におけるフン板10…よりも上方の所定
位置に、長さ方向に複数の散布用孔が穿設された散布用
チューブ20…が配設されており、上記散布用チューブ
20…には、薬剤を供給するタンクやポンプ等の薬剤供
給手段と、圧縮空気を供給するコンプレッサ等の空気供
給手段とが接続されている。散布用孔は、フン板10…
およびフン床12に薬剤を散布可能なように、薬剤散布
時の角度が水平面に対して下向きに5°以上、90°以下
となるように形成されている。 【効果】 フン板に付着したフンおよびフン床に産み付
けられたハエ等の害虫の卵を効率的かつ確実に防除する
ことができる。散布用チューブに圧縮空気を供給するの
で、散布用チューブ内部に薬剤が残らず、薬剤を有効に
活用することができると共に、薬剤による散布用孔の目
詰まりを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば鶏舎や豚舎、牛
舎等の畜舎に備えられ、家畜のフンに薬剤を散布するこ
とによりハエ等の害虫を防除する畜舎用害虫防除装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば採卵鶏を養鶏する鶏舎にお
いては、狭い場所に多数の採卵鶏(以下、単に鶏と称す
る)を飼育して卵の生産効率を向上させるために、4羽
〜5羽の鶏を1つのケージ(檻)に収容している。そし
て、養鶏場の規模によって異なるが、例えば上記ケージ
を4段〜5段、階段状に積み重ねたものを横方向に数十
mほど並べて、ヒナ型多段式ウインドレス鶏舎と称され
る1つの鶏舎とする方式が一般的である。このような鶏
舎では、上段に設置されたケージ内の鶏が排泄するフン
が下段に設置されたケージ内の鶏に懸からないようにす
ると共に、フンを鶏舎の床面に導くケージカバーシート
(以下、フン板と称する)が、下段に位置するケージの
所定位置に取り付けられている。
【0003】上記養鶏場では、エサの質・量や、照度・
温度・湿度等の飼育環境等を厳しく管理する以外に、種
々の病気を防ぐために、ハエ等の害虫を防除することが
非常に重要となっている。上記害虫は、主として床面上
に溜まったフン(以下、フン床と称する)に卵を産み付
けるため、従来は以下に示す方法により防除薬剤をフン
床に散布して害虫を防除している。
【0004】即ち、小規模の鶏舎の場合には、防除薬剤
をフン床に直接ふりかけるか、或いは所定濃度の水溶液
にしてジョウロ若しくは背負い式の動力噴霧機等でフン
床に散布することにより害虫を防除している。また、大
規模の鶏舎の場合には、図6に示すように、ポリ塩化ビ
ニルやステンレス等からなる畜舎用害虫防除管である散
布管50を床面上の所定位置に適宜敷設し、これら散布
管50に所定間隔毎に設けられたノズル51…から防除
薬剤の水溶液を噴霧してフン床に散布することにより害
虫を防除している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の防除方法では、各々、以下に示すような問題点を有
している。即ち、防除薬剤をフン床に直接ふりかける
か、或いは水溶液にしてジョウロ若しくは動力噴霧機等
でフン床に散布する方法では、フン床に防除薬剤を均一
に散布することが難しく、また、単位時間当たりの散布
面積を広くすることができない。さらに、作業員が鶏舎
に直接入り込んで重量物である防除薬剤やその水溶液、
動力噴霧機等を運搬しながら散布しなければならず、し
かも、例えばフンで足下が滑る、着衣が汚れる、或いは
臭気に悩まされる等、上記作業環境が厳しいものとなっ
ている。また、散布に要する時間が長くなる。
【0006】また、散布管50に設けられたノズル51
…から防除薬剤の水溶液をフン床に散布する方法では、
散布面積を広くすることができるものの、散布管50を
床面上に敷設するため、ノズル51…がフンによって目
詰まりを起こし易い。このため、ノズル51…の清掃
(メンテナンス)を頻繁に行わなければならなくなり、
維持費が嵩むものとなっている。また、フン床の量が多
くなるにつれ、フン床が高く盛り上がるので、防除薬剤
を均一に散布することが難しくなる。さらに、散布後、
散布管50内部に防除薬剤が残るので、防除薬剤の使用
量が散布に必要な量よりも多くなる。
【0007】その上、上記従来の防除方法は、何れもフ
ン床に防除薬剤を散布するため、フン床に産み付けられ
た害虫の卵は駆除できるものの、ケージの所定位置に取
り付けられたフン板に付着したフンに産み付けられた卵
は駆除することが不可能となっている。従って、上記従
来の防除方法では、害虫を効率的かつ確実に防除するこ
とができないものとなっている。
【0008】尚、大規模の鶏舎の場合には、鶏舎の外部
に設置されたタンクおよびポンプと、合成ゴム等からな
る耐圧ホースとを備えた動力噴霧装置を用い、作業員が
耐圧ホースの先端部に取り付けられたノズルを持って鶏
舎に入り込み、フン板およびフン床に防除薬剤を散布す
る防除方法も実施されている。
【0009】しかしながら、上記従来の動力噴霧装置を
用いた防除方法では、作業員が耐圧ホースを引きずり誘
導しながら防除薬剤を散布しなければならず、しかも、
フン板が鶏舎の内側に互いに向かい合うようにして設置
されているので、上記フン板に防除薬剤を散布するに
は、鶏舎の内側にまで入り込まなければならない。この
ため、上述したジョウロ若しくは動力噴霧機等による防
除方法と同様に、防除薬剤を均一に散布することが難し
く、また、上記作業環境が厳しいものとなっている。
【0010】本発明は、上記の問題点に鑑みなされたも
のであり、その目的は、畜舎における薬剤散布を所望す
る部分に薬剤を均一かつ確実に散布することができ、害
虫を効率的かつ確実に防除することが可能な畜舎用害虫
防除装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の畜
舎用害虫防除装置は、上記の課題を解決するために、畜
舎に備えられ、家畜のフンに薬剤を散布することにより
害虫を防除する畜舎用害虫防除装置であって、上記畜舎
における所定位置に、長さ方向に複数の散布用孔が穿設
された散布管が配設されると共に、上記散布管に薬剤を
供給する薬剤供給手段と、上記散布管に圧縮空気を供給
する空気供給手段とが設けられていることを特徴として
いる。
【0012】請求項2記載の発明の畜舎用害虫防除装置
は、上記の課題を解決するために、畜舎としてのヒナ型
多段式ウインドレス鶏舎に備えられ、鶏のフンに薬剤を
散布することにより害虫を防除する畜舎用害虫防除装置
であって、上記鶏舎におけるケージカバーシートよりも
上方の所定位置に、長さ方向に複数の散布用孔が穿設さ
れた散布管が配設されると共に、上記散布管に薬剤を供
給する薬剤供給手段が設けられていることを特徴として
いる。
【0013】請求項3記載の発明の畜舎用害虫防除装置
は、上記の課題を解決するために、請求項2記載の畜舎
用害虫防除装置において、散布管の長さ1m当たり、10
個以上、60個以下の散布用孔が穿設されると共に、上記
散布用孔の直径が 0.1mm以上、 0.4mm以下、かつ、薬剤
散布時の散布用孔の角度が水平面に対して下向きに5°
以上、90°以下となるように形成されていることを特徴
としている。
【0014】
【作用】請求項1記載の構成によれば、畜舎における所
定位置に、長さ方向に複数の散布用孔が穿設された散布
管が配設されており、上記散布管には、薬剤を供給する
薬剤供給手段と、圧縮空気を供給する空気供給手段とが
接続されている。
【0015】これにより、畜舎における薬剤散布を所望
する部分に薬剤を均一かつ確実に散布することができ、
害虫を効率的かつ確実に防除することが可能となる。ま
た、散布管に圧縮空気を供給するので、散布管内部に薬
剤が残らず、薬剤を有効に活用することができると共
に、散布管に穿設された散布用孔が薬剤により目詰まり
を起こすことを回避することができる。
【0016】請求項2記載の構成によれば、鶏舎におけ
るケージカバーシートよりも上方の所定位置に、長さ方
向に複数の散布用孔が穿設された散布管が配設されてお
り、上記散布管には、薬剤を供給する薬剤供給手段が接
続されている。
【0017】これにより、鶏舎における薬剤散布を所望
する部分であるケージカバーシート等に薬剤を均一かつ
確実に散布することができ、害虫を効率的かつ確実に防
除することが可能となる。
【0018】請求項3記載の構成によれば、散布管に
は、長さ1m当たり、10個以上、60個以下の散布用孔が
穿設されており、上記散布用孔の直径が 0.1mm以上、
0.4mm以下、かつ、薬剤散布時の散布用孔の角度が水平
面に対して下向きに5°以上、90°以下となるように形
成されている。
【0019】これにより、鶏舎における薬剤散布を所望
する部分であるケージカバーシート等に、適量の薬剤を
より一層均一かつ確実に散布することができる。
【0020】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図5に
基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、本実施例
においては、畜舎用害虫防除装置を鶏舎に備えた場合を
例に挙げることとする。
【0021】図1に示すように、本実施例にかかる畜舎
用害虫防除装置を備えた鶏舎は、図示しない採卵鶏(以
下、単に鶏と称する)を収容する外観が略直方体形状の
採卵鶏用ケージ(以下、単にケージと称する)1…を階
段状に2つずつ4段に積み重ねたものを横方向(図にお
いて紙面に垂直な方向)に数十〜数百個(長さ凡そ数十
m)ほど並べて構成されている。一般にヒナ型多段式ウ
インドレス鶏舎と称される上記の鶏舎は、狭い場所に多
数の鶏を飼育して卵の生産効率を向上させるために、4
羽〜5羽の鶏を1つのケージ1に収容している。
【0022】上記のケージ1は、例えば、ステンレス製
の針金を格子状に編んで作製されており、互いに側面を
共有することにより効率的に繋がれている。ケージ1
は、その前面2は鶏が首を出すことができ、かつ、外部
に出られない程度の大きさの格子状に形成されており、
また、側面、後面3および天面4は鶏が首を出せない程
度の大きさの格子状に形成されている。さらに、底面5
は鶏の足が出ないような大きさの格子状に形成されてい
る。尚、鶏は天面4に設けられた図示しない扉から出し
入れされるようになっている。
【0023】底面5は、僅かに前面2側が下がるように
傾斜が付けられており、また、前面2の下端部と底面5
との間には卵が通過できる程度の隙間が設けられてい
る。このため、ケージ1内にて産み落とされた卵は、ケ
ージ1内から速やかに転がり出て、前面2の下方に配置
されている受け皿6に集まり、鶏に踏み潰されることな
く回収されるようになっている。
【0024】前面2の外側には、餌入れ7が設置される
一方、ケージ1内の上方には、水入れ8が設置されてい
る。従って、上記ケージ1に収容された鶏は、ケージ1
の前面2から首を出して、前面2の外側に設置された餌
入れ7から餌を摂取することができ、また、水入れ8か
ら水を摂取することができるようになっている。
【0025】最上段に設置されたケージ以外のケージ1
…、即ち、上から2段目〜4段目に設置された各ケージ
1の後面3の外側における所定位置には、例えば紙や不
織布等からなるケージカバーシート(以下、フン板と称
する)10が取り付けられている。上記のフン板10
は、それが取り付けられているケージ1よりも上段に設
置されたケージ1…内の鶏が排泄するフンが下段に設置
されたケージ1内の鶏に懸からないようにすると共に、
落下するフンを案内して鶏舎の床面11に導くようにな
っている。尚、床面11上に溜められたフン(以下、フ
ン床と称する)12は、定期的(例えば1ヵ月毎)に廃
棄されるようになっている。
【0026】図2に示すように、本実施例にかかる畜舎
用害虫防除装置(以下、防除装置と称する)は、ハエ等
の害虫を防除する防除薬剤を上記フン板10…およびフ
ン床12に均一かつ同時に散布するようになっている。
上記の防除装置は、鶏舎の所定位置に配設される複数本
の散布管としての散布用チューブ20…と、水で所定濃
度に薄められた防除薬剤(以下、単に薬剤と称する)が
充填されたタンク21と、タンク21内の薬剤を上記散
布用チューブ20…に圧送するポンプ22と、散布用チ
ューブ20…に圧縮空気を供給するコンプレッサ23
と、ポンプ22と散布用チューブ20…とを接続する薬
剤供給管24と、コンプレッサ23と散布用チューブ2
0…とを接続する空気供給管25と、吸引管26と、バ
イパス管27と、分岐管28とを備えている。
【0027】尚、薬剤供給管24および空気供給管25
は、分岐管28を介して散布用チューブ20…に接続さ
れている。そして、タンク21、ポンプ22、薬剤供給
管24および吸引管26等で薬剤供給手段が構成され、
コンプレッサ23および空気供給管25等で空気供給手
段が構成されている。
【0028】上記の散布用チューブ20…には薬剤を散
布するための多数の散布用孔36…(図3)が穿設され
ている。また、上記薬剤供給管24のポンプ22側端部
にはバルブ31aが設けられる一方、散布用チューブ2
0側端部にはバルブ31bが設けられている。空気供給
管25の散布用チューブ20側端部にはバルブ31cが
設けられており、バイパス管27のポンプ22側端部に
はバルブ31dが設けられている。さらに、上記バルブ
31a・31b・31c近傍には、それぞれ圧力計32
が配設されている。また、上記吸引管26のタンク21
側端部には、薬剤中の固体混在物を除去するストレーナ
(図示せず)が取り付けられている。
【0029】尚、タンク21や、ポンプ22、コンプレ
ッサ23等は鶏舎の外部に設置されている。また、散布
用チューブ20の本数は、特に限定されるものではな
く、例えば鶏舎の大きさに応じて増減される。
【0030】上記のバルブ31a〜31dは、例えば薬
剤の散布時、非散布時、或いは圧縮空気の供給時等、薬
剤の散布動作に応じて開閉されるようになっている。即
ち、薬剤の散布時には、バルブ31a・31bが開状態
とされる一方、バルブ31c・31dが閉状態とされ
る。また、圧縮空気の供給時には、バルブ31cが開状
態とされる一方、バルブ31bが閉状態とされる。バイ
パス管27に設けられたバルブ31dは、薬剤供給管2
4内に溜まった薬剤を抜き取るとき等に開状態とされる
一方、通常は閉状態とされる。尚、薬剤供給管24に設
けられたバルブ31bと空気供給管25に設けられたバ
ルブ31cは、同時に開状態とされることはない。
【0031】上記のポンプ22は、散布用チューブ20
…全体に薬剤を圧送し、所定圧力で薬剤を散布すること
が可能な圧送能力を備えている。また、コンプレッサ2
3は、ポンプ22による薬剤の圧送後に散布用チューブ
20…に圧縮空気を供給し、散布用チューブ20…内部
に残った薬剤、即ち残液を散布用孔36…から散布(排
出)することが可能な空気圧縮能力を有している。尚、
このように散布用チューブ20…に圧縮空気を供給する
ので、散布用チューブ20…内部に薬剤が残らず、薬剤
を有効に活用することができると共に、散布用チューブ
20…に穿設されている散布用孔36…(図3)が薬剤
により目詰まりを起こすことを回避することができる。
【0032】尚、薬剤供給管24と分岐管28、およ
び、空気供給管25と分岐管28は、それぞれ図示しな
いフランジ等の継手部で着脱自在に接続されている。こ
のため、例えば、分岐管28を複数本用意し、後述する
ようにラインを切り替える場合や、散布用チューブ20
…を取り替える必要が生じた場合等には、上記の継手部
にて薬剤供給管24および空気供給管25と分岐管28
とを切り離すことができる。従って、ラインの切り替え
作業や、散布用チューブ20…の取り替え作業等を効率
良く行うことができるものとなっている。
【0033】図1に示すように、上記の散布用チューブ
20…は、フン板10の上方、かつ、鶏舎においてフン
が付着し難い場所、例えば、ケージ1の後面3の直下に
適宜配設されている。上記の場所に散布用チューブ20
…を配設することにより、薬剤を均一かつ効率的に散布
することができると共に、フンによる散布用孔36…
(図3)の目詰まりを防止することができる。また、散
布する薬剤が鶏に懸かるおそれもない。上記の散布用チ
ューブ20…は、後述するチューブ配設治具により、例
えばケージ1の後面3を形成する針金に固定されてい
る。
【0034】図3に示すように、散布用チューブ20
は、例えばポリエチレン等の熱可塑性合成樹脂からなっ
ており、繰り返し耐圧疲労強度が優れると共に、耐膨潤
性、耐熱性、耐寒性、耐引裂性、耐衝撃性等を備えてい
る。上記の散布用チューブ20は、上記合成樹脂のフィ
ルムを2枚重ね合わせ、重ね合わせた互いの長さ方向の
周縁部をヒートシール等することにより密着状態とし、
側部35・35を有するチューブ状に形成されている。
これにより、散布用チューブ20は、薬剤の散布時には
膨らんで円筒形状を呈する一方、非散布時には扁平とな
る。そして、上記2枚のフィルムの何れか一方には、散
布用孔36…が長さ方向に複数穿設されている。
【0035】尚、散布用チューブ20の長さや直径は、
特に限定されるものではないが、薬剤が均一に散布され
るように、例えばポンプ22の能力や圧損、ポンプ22
に接続される散布用チューブ20の本数、散布時間、散
布量等を考慮に入れて設定すればよい。例えば、長さ 1
20mの鶏舎に散布用チューブ20…を配設する場合に
は、鶏舎全体にわたって長さ 120mの散布用チューブ2
0…を配設すると散布用チューブ20…全体への薬剤の
供給に時間がかかり過ぎ、薬剤を均一に散布することが
できなくなるおそれを有しているが、この場合には、例
えば長さ60mの散布用チューブ20…を鶏舎の両端側か
ら中央部に向かうようにしてそれぞれ配設すればよい。
これにより、散布用チューブ20…全体への薬剤の供給
時間を半分に短縮でき、例えば散布時間が数分であって
も薬剤を均一に散布することができるようになる。
【0036】上記の散布用孔36…は、直径が 0.1mm以
上、 0.4mm以下、好ましくは 0.2mm以上、 0.3mm以下に
形成されている。散布用孔36…の直径は、全て同一で
あってもよく、また、散布用チューブ20における穿設
位置、即ち、穿設位置によって決定される散布角度(後
述する)毎に異なっていてもよい。散布用孔36…の直
径が 0.1mmよりも小さい場合には、散布用孔36…から
散布される薬剤の液滴が細かくなり過ぎ、遠くに散布す
ることができなくなるので好ましくなく、一方、散布用
孔36…の直径が 0.4mmよりも大きい場合には、液滴が
大きくなり過ぎ、薬剤の使用量が多くなると共に、均一
かつ効率的に散布できなくなるので好ましくない。
【0037】散布用孔36…は、散布用チューブ20に
おける穿設位置によって決定される散布角度が等しい同
一種類の散布用孔36・36間の距離L1 が5cm〜40cm
程度、好ましくは10cm〜30cmとなるように等間隔で穿設
されている。上記の散布用孔36…は、散布用チューブ
20の長さ1m当たり、10個以上、60個以下、好ましく
は20個以上、50個以下となるように穿設されている。散
布用チューブ20の長さ1m当たりの散布用孔36…の
個数が10個よりも少ない場合には、液滴の量が少なくな
り、散布量が不充分となるために好ましくなく、一方、
散布用孔36…の個数が60個よりも多い場合には、液滴
の量が多くなり過ぎ、散布量が過多となるために好まし
くない。
【0038】尚、散布角度が異なる別の種類の散布用孔
36・36間の距離L2 ・L3 は、特に限定されるもの
ではない。勿論、距離L2 ・L3 は、互いに同一であっ
てもよく、また、互いに異なっていてもよい。
【0039】上記の散布用孔36…は、散布時に水平面
に対して下向きの角度、即ち上記散布角度が5°以上、
90°以下となるように穿設されており、従って、薬剤は
散布用チューブ20の長さ方向に沿ってその下方側に散
布される。このように、散布用孔36…の散布時の角度
を水平面に対して下向きに5°以上、90°以下となるよ
うに設定することにより、液滴をフン板10…およびフ
ン床12に均一かつ効率的に散布することができる。
尚、散布用孔36…の角度は、具体的には、散布用チュ
ーブ20およびフン板10…の配設位置や両者間の距離
を考慮に入れて設定すればよい。
【0040】また、散布用チューブ20は、その長さ方
向に沿って延びる凸状部37…と、ヒートシール等がな
された側部35・35とを備えており、かつ、適度な剛
性を有しているので、薬剤の散布時に液圧等で捩じれる
ことはない。従って、薬剤の散布時に、散布用チューブ
20全体にわたり、上記の角度をほぼ正確に維持できる
ようになっている。
【0041】上記散布用チューブ20…を鶏舎に配設す
る際に用いられるチューブ配設治具は、散布用チューブ
20を弛みや折れ曲がりを生ずることなく鶏舎における
所定位置に固定することが可能な形状、材質等であれ
ば、特に限定されるものではない。例えば、図4(a)
に示すような、合成樹脂等からなるテープ40をチュー
ブ配設治具として用いる場合には、同図(b)に示すよ
うに、散布用チューブ20を散布用孔36…が下向きと
なるように側部35・35を水平にして配置し、上記散
布用チューブ20にテープ40を巻き付けた後、巻き付
けたテープ40の両端部を、例えばケージ1の後面3を
形成する針金3aに括りつけるだけで、散布用チューブ
20を鶏舎における所定位置に固定することができる。
また、例えば、図5(a)に示すような、合成樹脂や金
属等からなる吊り具41をチューブ配設治具として用い
る場合には、同図(b)に示すように、散布用チューブ
20を散布用孔36…が下向きとなるように配置し、吊
り具41の挿入部42に挿入する一方、吊り具41のフ
ック43を例えば上記針金3aに引っかけるだけで、散
布用チューブ20を鶏舎における所定位置に固定するこ
とができる。
【0042】これらチューブ配設治具は、散布用チュー
ブ20の配設条件にもよるが、例えば、凡そ 150cm毎に
取り付ければよい。例えば、上記の間隔でチューブ配設
治具を針金3aに取り付けた場合には、薬剤の散布時
に、一つのチューブ配設治具で、約 1.5kgの重量を支え
ることとなる。尚、チューブ配設治具は、勿論、上記テ
ープ40や吊り具41のように散布用チューブ20を吊
り下げる方式にのみ限定されるものではない。
【0043】上記構成の防除装置を用いて散布される薬
剤は、水溶性で、ハエ等の害虫を防除できるものであれ
ば、特に限定されるものではない。具体的には、例え
ば、ヨードフェンフォス(例えば、日本チバガイギー株
式会社製:商品名 ネポレックス)や、ピリプロキシフ
ェン(例えば、住友化学工業株式会社製:商品名 スミ
ラブ)等の昆虫発育抑制剤や各種殺虫剤等を挙げること
ができる。
【0044】上記構成の防除装置を用いた薬剤散布の手
順について、以下に説明する。先ず、タンク21内に薬
剤を充填し、薬剤供給管24のバルブ31a・31bを
開状態、空気供給管25のバルブ31cとバイパス管2
7のバルブ31dとを閉状態とした後、ポンプ22を駆
動させてタンク21内の薬剤を吸引管26、薬剤供給管
24および分岐管28を介して散布用チューブ20…に
圧送する。これにより、薬剤は散布用チューブ20…に
穿設された散布用孔36…から放出され、フン板10…
やフン床12に均一かつ同時に散布される。
【0045】そして、所定量の薬剤を散布すると、ポン
プ22の駆動を停止し、バルブ31bを閉状態とする一
方、バルブ31dを開状態とする。これにより、薬剤供
給管24内に残った薬剤や、ポンプ22の駆動が完全に
停止するまでに圧送される余剰の薬剤は、タンク21内
に返却される。
【0046】また、上記バルブ31bを閉状態とするタ
イミングに合わせてコンプレッサ23を駆動させ、空気
供給管25のバルブ31cを開状態とする。これによ
り、散布用チューブ20…に圧縮空気が供給され、散布
用チューブ20…内部に残った薬剤、即ち残液が散布用
孔36…から排出されるので、散布用チューブ20…内
部に薬剤が残らず、薬剤を有効に活用することができる
と共に、散布用チューブ20…に穿設されている散布用
孔36…が薬剤により目詰まりを起こすことを回避する
ことができる。その後、コンプレッサ23の駆動を停止
し、バルブ31cを閉状態として薬剤の散布動作を終了
する。尚、ポンプ22およびコンプレッサ23の駆動・
停止のタイミングは、特に限定されるものではない。
【0047】次に、上記構成の防除装置を用いた薬剤散
布の具体例について、以下に説明する。尚、以下の具体
例においては、散布用チューブ20…として長さ60mの
スミサンスイR(商品名、住友化学工業株式会社製)を
1つの鶏舎当たり6本用い、これら散布用チューブ20
…を3本ずつ、異なる分岐管28に接続することにより
2つのラインを作成し、これらラインを長さ 120m、床
面11の幅が2.23mのヒナ型4段式ウインドレス鶏舎の
両端側から中央部に向かうようにしてそれぞれ所定位置
に配設した。そして、上記のようにラインを配設した鶏
舎を5棟用意した(即ち、散布用チューブ20は全部で
30本用い、10のラインを作成した)。
【0048】また、上記各散布用チューブ20の長さ1
m当たりの散布用孔36の個数を40個、散布用孔36…
の直径を 0.2mmとし、かつ、均一に薬剤を散布できるよ
うに散布角度を水平面に対して下向きに14°・34°・60
°・80°の4種類とした。そして、上記散布用孔36…
は、散布角度が等しい同一種類の散布用孔36・36間
の距離L1 を20cm、散布角度が異なる別の種類の散布用
孔36・36間の距離L2 ・L3 を最長で10cmとした。
さらに、ポンプ22の圧力を 0.5kg/cm2に設定すること
により、散布用チューブ20の長さ1m当たり、1分間
に平均0.45Lの薬剤が散布されるように調整した。
【0049】また、薬剤は、フン板10…およびフン床
12に散布する量を合わせて、鶏舎の床面(11)1m
2 当たり、1回につき1L散布する必要がある。従っ
て、上記1つのライン当たりの薬剤散布量は、 1×2.23×60≒134 L となり、上記の薬剤を散布するためにかかる時間は、 134/(0.45×60×3)≒1.65分(約1分40秒) となる。
【0050】上記の散布条件にて薬剤の散布を実施した
ところ、1つのライン当たりの散布時間は4分となっ
た。上記の散布時間の内訳は、 薬剤を散布するためにかかった時間 :1分40秒 散布用チューブ内の残液を散布するためにかかった時間:1分 ラインの切り替え作業にかかった時間 :1分20秒 である。そして、5棟の鶏舎全てに薬剤を散布するため
にかかった総散布時間は1時間20分となった。上記の総
散布時間の内訳は、 薬剤の調合等、散布の準備にかかった時間:40分 散布時間 (4分×10ライン) :40分 である。
【0051】また、上記の防除装置は、薬剤の散布時に
作業員が鶏舎に立ち入る必要がなく、ラインを切り替え
る等の単純で容易な作業で薬剤を散布することができ
た。そして、上記の防除装置を用いることにより省力化
が実現でき、2名の作業人員で対応することができた。
【0052】一方、従来より実施されている動力噴霧装
置を用いた薬剤散布の比較例について、以下に説明す
る。尚、上記の動力噴霧装置は、鶏舎の外部に設置され
たタンクおよびポンプと、合成ゴム等からなる耐圧ホー
スとを備え、ポンプによりタンク内の薬剤を上記耐圧ホ
ースに圧送するようになっており、作業員は、耐圧ホー
スの先端部に取り付けられたノズルを持って鶏舎に入り
込み、フン板10…およびフン床12に薬剤を散布する
ようになっている。
【0053】上記従来の動力噴霧装置を用いて、本実施
例の防除装置の散布条件とほぼ同一の散布条件にて薬剤
の散布を実施したところ、鶏舎1棟当たりの散布時間は
1時間となった。そして、5棟の鶏舎全てに薬剤を散布
するためにかかった総散布時間は、薬剤の調合等、散布
の準備にかかった時間(30分)を加えて、5時間30分と
なった。
【0054】また、上記従来の動力噴霧装置は、作業員
が耐圧ホースを引きずり誘導しながら薬剤を散布しなけ
ればならず、しかも、フン板10…が鶏舎の内側に互い
に向かい合うようにして設置されているので、上記フン
板10…に薬剤を散布するには、鶏舎の内側にまで入り
込まなければならなかった。このため、薬剤を均一に散
布することが難しく、しかも、作業環境が非常に厳しい
ものとなった。また、上記作業を行うには作業人員を3
名必要とした。
【0055】以上のように、上記構成の畜舎用害虫防除
装置は、鶏舎におけるフン板10…よりも上方の所定位
置に、長さ方向に複数の散布用孔36…が穿設された散
布用チューブ20…が配設されており、上記散布用チュ
ーブ20…には、薬剤を供給するタンク21、ポンプ2
2、薬剤供給管24および吸引管26等の薬剤供給手段
と、圧縮空気を供給するコンプレッサ23および空気供
給管25等の空気供給手段とが接続されている。
【0056】これにより、フン板10…およびフン床1
2に薬剤を均一かつ同時に散布することができるので、
これらフン板10…に付着したフンおよびフン床12に
産み付けられたハエ等の害虫の卵を確実に駆除すること
が可能となる。従って、上記畜舎用害虫防除装置によ
り、害虫を効率的かつ確実に防除することができる。
【0057】また、コンプレッサ23により、散布用チ
ューブ20…に圧縮空気を供給するので、散布用チュー
ブ20…内部に薬剤が残らず、薬剤を有効に活用するこ
とができると共に、薬剤により散布用孔36…が目詰ま
りを起こすことを回避することができる。
【0058】そして、散布用チューブ20…には、長さ
1m当たり、10個以上、60個以下の散布用孔36…が穿
設されており、上記散布用孔36…の直径が 0.1mm以
上、 0.4mm以下、かつ、薬剤散布時の散布用孔36…の
角度が水平面に対して下向きに5°以上、90°以下とな
るように形成されているので、フン板10…およびフン
床12に、適量の薬剤をより一層均一かつ確実に散布す
ることができる。
【0059】尚、上記実施例においては、畜舎用害虫防
除装置を鶏舎に備えた場合を例に挙げて説明したが、勿
論、本発明にかかる畜舎用害虫防除装置は、上記鶏舎以
外に豚舎や牛舎等に備えることができ、豚や牛のフンに
薬剤を均一かつ確実に散布することによりハエ等の害虫
を効率的かつ確実に防除することが可能である。
【0060】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の畜舎用害虫防除
装置は、以上のように、畜舎に備えられ、家畜のフンに
薬剤を散布することにより害虫を防除する畜舎用害虫防
除装置であって、上記畜舎における所定位置に、長さ方
向に複数の散布用孔が穿設された散布管が配設されると
共に、上記散布管に薬剤を供給する薬剤供給手段と、上
記散布管に圧縮空気を供給する空気供給手段とが設けら
れている構成である。
【0061】これにより、畜舎における薬剤散布を所望
する部分に薬剤を均一かつ確実に散布することができ、
害虫を効率的かつ確実に防除することが可能となる。ま
た、散布管に圧縮空気を供給するので、散布管内部に薬
剤が残らず、薬剤を有効に活用することができると共
に、散布管に穿設された散布用孔が薬剤により目詰まり
を起こすことを回避することができるという効果を奏す
る。
【0062】本発明の請求項2記載の畜舎用害虫防除装
置は、以上のように、畜舎としてのヒナ型多段式ウイン
ドレス鶏舎に備えられ、鶏のフンに薬剤を散布すること
により害虫を防除する畜舎用害虫防除装置であって、上
記鶏舎におけるケージカバーシートよりも上方の所定位
置に、長さ方向に複数の散布用孔が穿設された散布管が
配設されると共に、上記散布管に薬剤を供給する薬剤供
給手段が設けられている構成である。
【0063】これにより、鶏舎における薬剤散布を所望
する部分であるケージカバーシート等に薬剤を均一かつ
確実に散布することができ、害虫を効率的かつ確実に防
除することが可能となるという効果を奏する。
【0064】本発明の請求項3記載の畜舎用害虫防除装
置は、以上のように、散布管の長さ1m当たり、10個以
上、60個以下の散布用孔が穿設されると共に、上記散布
用孔の直径が 0.1mm以上、 0.4mm以下、かつ、薬剤散布
時の散布用孔の角度が水平面に対して下向きに5°以
上、90°以下となるように形成されている構成である。
【0065】これにより、鶏舎における薬剤散布を所望
する部分であるケージカバーシート等に、適量の薬剤を
より一層均一かつ確実に散布することができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における畜舎用害虫防除装置
を備えた鶏舎の概略の側面図である。
【図2】上記の畜舎用害虫防除装置の概略の構成図であ
る。
【図3】上記の畜舎用害虫防除装置が備えている散布用
チューブの側面図である。
【図4】(a)は、上記の散布用チューブを鶏舎に固定
するテープの正面図であり、(b)は、テープにより散
布用チューブが固定されている状態を示す概略の断面図
である。
【図5】(a)は、上記の散布用チューブを鶏舎に固定
する吊り具の正面図であり、(b)は、吊り具により散
布用チューブが固定されている状態を示す概略の断面図
である。
【図6】(a)は、従来の畜舎用害虫防除管を示す側面
図であり、(b)は、上記の畜舎用害虫防除管の断面図
である。
【符号の説明】
1 ケージ 10 フン板(ケージカバーシート) 12 フン床 20 散布用チューブ(散布管) 21 タンク(薬剤供給手段) 22 ポンプ(薬剤供給手段) 23 コンプレッサ(空気供給手段) 24 薬剤供給管(薬剤供給手段) 25 空気供給管(空気供給手段) 36 散布用孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 美馬 利彰 埼玉県大宮市御蔵1423−15 (72)発明者 福井 和夫 埼玉県大宮市東大宮6−28−9−301

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】畜舎に備えられ、家畜のフンに薬剤を散布
    することにより害虫を防除する畜舎用害虫防除装置であ
    って、 上記畜舎における所定位置に、長さ方向に複数の散布用
    孔が穿設された散布管が配設されると共に、上記散布管
    に薬剤を供給する薬剤供給手段と、上記散布管に圧縮空
    気を供給する空気供給手段とが設けられていることを特
    徴とする畜舎用害虫防除装置。
  2. 【請求項2】畜舎としてのヒナ型多段式ウインドレス鶏
    舎に備えられ、鶏のフンに薬剤を散布することにより害
    虫を防除する畜舎用害虫防除装置であって、 上記鶏舎におけるケージカバーシートよりも上方の所定
    位置に、長さ方向に複数の散布用孔が穿設された散布管
    が配設されると共に、上記散布管に薬剤を供給する薬剤
    供給手段が設けられていることを特徴とする畜舎用害虫
    防除装置。
  3. 【請求項3】散布管の長さ1m当たり、10個以上、60個
    以下の散布用孔が穿設されると共に、上記散布用孔の直
    径が 0.1mm以上、 0.4mm以下、かつ、薬剤散布時の散布
    用孔の角度が水平面に対して下向きに5°以上、90°以
    下となるように形成されていることを特徴とする請求項
    2記載の畜舎用害虫防除装置。
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