JPH0732617Y2 - 雨水浸透桝 - Google Patents

雨水浸透桝

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JPH0732617Y2
JPH0732617Y2 JP11928989U JP11928989U JPH0732617Y2 JP H0732617 Y2 JPH0732617 Y2 JP H0732617Y2 JP 11928989 U JP11928989 U JP 11928989U JP 11928989 U JP11928989 U JP 11928989U JP H0732617 Y2 JPH0732617 Y2 JP H0732617Y2
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permeation
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八郎 石川
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、道路の側溝や建築物に設けられた雨樋等から
の雨水を貯留し、その雨水を一部街路樹帯や公園緑地等
の地中に浸透させる雨水浸透桝に関する。
(従来の技術) 近年、道路等の多くが舗装されることに影響して、洪水
ピーク量の増大,地下水の不足,地盤沈下,樹木への潅
水不足等の現象が発生してきている。そこで、この対策
として雨水浸透桝が使用されるようになってきた。
従来の雨水浸透桝は、第7図に示すように、底壁101が
逆円錐形状に形成された有底桝で、側壁102には多数の
浸透孔103が形成されている。また、前記浸透孔103より
低い位置には、道路の側溝や建築物に設けられている雨
樋等に接続される流入口104が形成されており、前記浸
透孔103より高い位置には、下水管等に接続される流出
口105が形成されている。
また、雨水浸透桝は地中に埋設され、雨水浸透桝の周縁
部における地層は、砕石等の浸透層106に形成されてい
る。即ち、雨水浸透桝に流入口104から雨水が流れ込
み、浸透桝内の水位が浸透孔103の高さまで達すると、
雨水は浸透孔103から浸透層106に排水され、浸透層106
から広く地中に浸透することになる。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の雨水浸透桝にあって
は、側壁102に多数の浸透孔103が形成されているので、
成形工程において側壁102に浸透孔103を開けるために
は、金型の構造が複雑になり、極めてコスト的に不利に
なる。一方、後加工において側壁102に浸透口103を開け
る場合には、ドリル等で1つ1つ手作業により開けなけ
ればならないので、手間を要し、製造効率が悪くなる。
そこで、浸透孔103の数を削減して上記問題を少しでも
解決しようとすると、浸透桝使用時において次のような
問題が生じる。即ち、浸透孔103の数が少なくなると、
浸透孔103から排水される雨水が浸透層106へ均一に浸透
しなくなるので、雨水中に含まれている土砂やゴミ等が
部分的に集中し、目詰まりを生じ易い。
本考案は、上述のような問題に着目し、浸透孔の数を少
なくしても浸透孔から排水される雨水を浸透層に均一に
浸透させることができる雨水排水桝を提供することを目
的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本考案の雨水浸透桝は、側壁
に浸透孔が形成されていると共に、該浸透孔より低い位
置に流入口が形成され、かつ前記浸透孔より高い位置あ
るいは浸透孔と同じ高さ位置に流出口が形成されている
雨水浸透桝において、前記浸透孔が、側壁外面の周方向
に形成された有底溝の底部に形成されているものであ
る。
(作用) 本考案の雨水浸透桝は、浸透孔が、側壁外面の周方向に
形成された有底溝の底部に形成されているので、浸透孔
から排水される雨水は、有底溝に沿って側壁の周方向へ
拡がった後、浸透桝周縁部の浸透層に浸透する。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面により詳述する。
まず、第1図〜第3図に基づいて第1実施例の構成を説
明する。
第1図は、本実施例の雨水浸透桝Aを示す縦断面図で、
1は有底桝、2は増結リング、3は蓋体である。前記有
底桝1と増結リング2は、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂
によって射出成形されている。また、前記蓋体3も同様
に合成樹脂で成形してもよいが、車や人の通りが多い場
所での使用も考慮して剛性の高い金属やレジンコンクリ
ートで形成することが望ましい。
有底桝1は、底壁11がほぼ逆円錐形状に形成されてい
る。また、側壁外面12には、周方向に有底溝13が形成さ
れており、該有底溝13の底部の対向する二箇所に浸透孔
14が形成されている。尚、浸透孔14の直径が、例えば20
mmである場合には、有底溝13は幅が20mmで深さが3mm程
度とすることが望ましい。更に、有底桝1の側壁12に
は、前記浸透孔14より低い位置に流入口15が形成され、
かつ前記浸透孔14と同じ高さ位置に流出口16が形成され
ている。尚、前記流入口15は、第2図に示すように、側
壁11の円周接線方向に形成されている。
また、増結リング2は、径が前記有底桝1と等しい円筒
状に形成されている。
更に、前記有底桝1の上端には受口部17が形成されてお
り、該受口部17に増結リング2の下端が差し込まれてい
る。また、増結リング2の上端にも受口部21が形成され
ており、該受口部21に蓋体3が装着されている。
また、図中4は排出管で、二本の短管41,42をエルボ43
で接続することにより逆L字形状に形成されている。そ
して、この排出管4は、横向きの短管41の開口端が前記
有底桝1の流出口16に差し込まれ、縦向きの短管42の開
口端が有底桝1の底壁11の中心に向けて設置されてい
る。また、前記横向きの短管42にはオーバーフロー管44
が上向きに突設されている。
第3図は、前記雨水浸透桝Aの使用状態を示した側面図
で、雨水浸透桝Aは地中に埋設され、雨水浸透桝Aの周
縁部における地層は、砕石等の浸透層5に形成されてい
る。また、有底桝1の流入口15には、道路の側溝や建築
物に設けられている雨樋(図示省略)が接続され、流出
口16には、下水管に通じる接続管6が接続されている。
即ち、雨樋を通じて流入口14から雨水浸透桝A内に流れ
込んだ雨水は、有底桝1の内周面に沿って螺旋状の渦流
となり、加速しながら底壁11の中心に向かって流れる。
同時に、雨水中に含まれている土砂,ゴミ等も渦流の求
心力によって底壁11の中央に集中する。そして、雨水の
水位が流出口16及び浸透孔14の高さに達すると、雨水
は、排出管4を通じて流出口16から下水管に排水される
と共に、浸透孔14から浸透層5に排水される。この時、
雨水に含まれていた土砂やゴミは、底壁11の中央に集め
られているので、排出管4から排水され、浸透孔14から
は土砂やゴミが除かれた雨水が排水される。
しかも、浸透孔14から排水された雨水は、有底溝13に沿
って側壁12の周方向へ拡がった後、浸透層6に浸透する
ので、浸透孔14が二個しか形成されていないにもかかわ
らず、浸透孔14から排水される雨水を浸透層5へ均一に
浸透させることができる。即ち、浸透層5の目詰まりを
防止できる。
尚、降雨量が極端に多く、流出口16から下水管への排水
と、浸透孔14から浸透層5への浸透だけでは雨水処理が
間にあわない場合には、雨水はオーバーフロー管44を通
じて流出口16から下水管に排水される。
また、本実施例では、浸透孔14が二個しか形成されてい
ないので、成形時に浸透孔14を形成する場合には、金型
構造の簡素化を図ることができるし、また、後加工で浸
透孔14を開ける場合には、加工手間の短縮化を図ること
ができる。特に、後加工する場合には、他の部分よりも
薄肉になった有底溝13の底部に孔を開ければよいので、
楽に開けることができる。尚、本実施例では、従来に比
べて有底溝13が新たに有底桝1の側壁12に付加された
が、有底溝13は射出成形時に容易に成形できるので、金
型構造の簡素化あるいは加工手間の短縮化は楽に達成で
きる。
次に、第2実施例〜第4実施例について説明する。
尚、第2実施例〜第4実施例を説明するに際し、第1実
施例と同様の構成には、図面に同一符号を付して説明を
省略する。また、作用についても第1実施例と同一の作
用は説明を省略する。
まず、第4図に基づいて第2実施例について説明する。
本実施例の雨水浸透桝Bは、有底桝1bの側壁12外面の周
方向に、有底溝13b,13bが二本平行に形成され、角有底
溝13b,13bにそれぞれ二個づつの浸透孔14b,14bが形成さ
れている例である。尚、前記有底溝13b,13bは、上側の
有底溝13bが流出口16とほぼ同じ高さ位置に形成され、
下側の有底溝13bが流出口16よりも低い位置に形成され
ている。
次に、第5図に基づいて第3実施例について説明する。
本実施例の雨水浸透桝Cは、第2実施例と同様に有底桝
1cの側壁12外面の周方向に、有底溝13c,13cが二本平行
に形成され、角有底溝13c,13cにそれぞれ二個づつの浸
透孔14c,14cが形成されており、かつ、上側の有底溝13
と下側の有底溝13cとの間に、両有底溝13c,13cを連続さ
せる縦方向の有底溝18が形成されていると共に、下側の
有底溝13cの下側にも下側の有底溝13cに連続する縦方向
の有底溝19が形成されている例である。尚、縦方向の有
底溝18,19は、側壁12の周方向へ所定の間隔を置いて配
設されている。
次に、第6図に基づいて第4実施例について説明する。
本実施例の雨水浸透桝Dは、有底桝1dと、排水リング8
と増結リング2とで構成されている。そして、前記有底
桝1dの側壁12に流入口15が形成され、前記排水リング8
の側壁に流出口16が形成されていると共に、排水リング
8の側壁外面の周方向に有底溝13dが形成され、かつ該
有底溝13dの底部に二個の浸透孔14dが形成されている例
である。
即ち、有底桝1dの上で排水リング8を回動させることに
より、流入口15と流出口16との相対位置を自在に設定す
ることができる。
以上、本考案の実施例を図面により詳述してきたが、具
体的な構成はこの実施例に限られるものではなく本考案
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本考案
に含まれる。
例えば、実施例では、桝本体の浸透機能以上の雨水は、
全て流出口から下水管に排水するようにしたが、貯留槽
に連通する流出口を別途桝全体に形成してもよい。そう
することにより、貯留させた雨水の一部を便所等の洗浄
水や樹木散水等に利用することができる。
また、実施例では、周方向の有底溝を開口端と平行に設
けた例を示したが、螺旋状に設けてもよい。そして、浸
透孔の数も有底溝一周につき二箇所に限らず、一箇所あ
るいは三,四箇所に設けてもよい。
(考案の効果) 以上説明してきたように、本考案の雨水浸透桝にあって
は、浸透孔から排水される雨水が、有底溝に沿って側壁
の周方向へ拡がった後、浸透桝周縁部の浸透層に浸透す
るように構成されているので、浸透孔の数にかかわら
ず、浸透孔から排水される雨水を浸透層へ均一に浸透さ
せることができる。即ち、浸透孔の数を削減して金型構
造の簡素化あるいは加工手間の短縮化を図ることができ
ると共に、浸透層の目詰まりも防止できるという効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考第1案実施例の雨水浸透桝を示す縦断面
図、第2図は第1図のII−II断面図、第3図は第1実施
例の雨水浸透桝の使用状態を示す縦断面図、第4図は第
2状態の雨水浸透桝を示す側面図、第5図は第3実施例
の雨水浸透桝を示す側面図、第6図は第4実施例の雨水
浸透桝を示す側面図、第7図は従来の雨水浸透桝を示す
縦断面図である。 A…雨水浸透桝 1…有底桝 12…側壁 13…有底溝 14…浸透孔 15…流入口 16…流出口 2…増結リング 3…蓋体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】側壁に浸透孔が形成されていると共に、該
    浸透孔より低い位置に流入口が形成され、かつ前記浸透
    孔より高い位置あるいは浸透孔と同じ高さ位置に流出口
    が形成されている雨水浸透桝において、前記浸透孔が、
    側壁外面の周方向に形成された有底溝の底部に形成され
    ていることを特徴とする雨水浸透桝。
JP11928989U 1989-10-12 1989-10-12 雨水浸透桝 Expired - Fee Related JPH0732617Y2 (ja)

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