JPH073194A - ビニル/シリコーン系ブロック共重合体及びアルミ用高光沢電着塗料 - Google Patents

ビニル/シリコーン系ブロック共重合体及びアルミ用高光沢電着塗料

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JPH073194A
JPH073194A JP14650293A JP14650293A JPH073194A JP H073194 A JPH073194 A JP H073194A JP 14650293 A JP14650293 A JP 14650293A JP 14650293 A JP14650293 A JP 14650293A JP H073194 A JPH073194 A JP H073194A
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JP
Japan
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vinyl
block copolymer
acid
monomer
silicone block
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JP14650293A
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English (en)
Inventor
Tsuyoshi Mise
剛志 三瀬
Takeshi Noguchi
武 野口
Minoru Watanabe
稔 渡辺
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Highpolymer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 1分子中に少なくとも1個のアゾ結合を有す
る数平均分子量が1,500〜100,000であるア
ゾ基含有ポリシロキサン化合物2〜30重量%と重合性
不飽和酸単量体(a)及びこれと共重合可能な重合性不飽
和単量体(b)の混合単量体70〜98重量%からなる共
重合体であり、ガラス転移温度が−30〜50℃、数平
均分子量が1,000〜50,000であるビニル/シ
リコーン系ブロック共重合体の水性化物を含む分散液で
あって、該水性化物の酸基の中和度が少くとも10%、
平均粒子径が50〜500mmであることを特徴とするア
ルミ用高光沢電着塗料。 【効果】 塗膜は、耐候性、撥水性、耐水性、耐酸性、
耐アルカリ性に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐候性、耐水性、耐酸
性、耐アルカリ性、撥水性等に優れた電着塗料用の樹脂
として有用なビニル/シリコーン系ブロック共重合体、
ビニル/シリコーン系ブロック共重合体の水性化物、及
びビニル/シリコーン系ブロック共重合体の水性化物を
含むアルミ用高光沢電着塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、アルミ材、例えば一般家屋の
アルミサッシや高層ビルディングのカーテンウォール等
のアルミ材からなる建材の塗装には、メラミン樹脂等の
硬化剤を配合したアクリル系水性樹脂が使用されてい
る。しかし、アクリル系水性樹脂は、光沢は優れるもの
の、撥水性が悪く、大気汚染の影響や、酸性雨、紫外線
等の環境問題の影響で樹脂が劣化しやすいという欠点が
ある。近年、塗料用樹脂に対する高機能化の要求がます
ます高まってきており、耐候性や耐水性等の改良された
塗料用樹脂の開発が強く求められている。
【0003】これらの要求に対応するために、従来より
使われている樹脂の改良やSi,Fのような新たな成分
を加える動きが見られる。なかでも、アクリルとシリコ
ーンをブレンドした樹脂や、シリコーン/アクリルグラ
フト共重合体、フッ素系樹脂の開発が盛んに行われてい
る。しかし、アクリルとシリコーンをブレンドした樹脂
は、両者のブレンドなるがため、長期的にはシリコーン
樹脂の欠如が起こり、耐候性の低下が見られる。また、
シリコーン/アクリルグラフト共重合体の場合は、シリ
コーンマクロモノマーの共重合性が悪いため、共重合体
中に残ったシリコーンマクロモノマーが後に耐候性等の
諸物性に悪影響をおよぼす。フッ素系樹脂は、アクリル
樹脂と比較して、耐候性や耐水性等に優れるが、経済的
に高価であるので汎用性には乏しい。
【0004】また、近年、地球環境の悪化に伴い、有機
溶剤、重金属の排出抑制が強いられ、低公害化するた
め、塗料の水系、粉体、ハイソリッド化する動きが盛ん
になってきている。中でも水系化塗料の占める割合が年
々増えてきており、付きまわり性、塗装の自動化、塗膜
の厚さの均一な点から、電着塗装が注目されている。し
かし、電着塗装の高光沢品は、現在、アクリル系水性樹
脂が主流でビニル/シリコーン系ブロック共重合体を用
いたものはない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
電着塗料が有する欠点を克服し、耐候性、耐水性、耐酸
性、耐アルカリ性、撥水性等に優れた電着塗料用の樹脂
として有用なビニル/シリコーン系ブロック共重合体、
ビニル/シリコーン系ブロック共重合体の水性化物及び
ビニル/シリコーン系ブロック共重合体の水性化物を含
むアルミ用高光沢電着塗料を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によって、上記目
的を達成し得るビニル/シリコーン系ブロック共重合
体、ビニル/シリコーン系ブロック共重合体の水性化物
及びビニル/シリコーン系ブロック共重合体の水性化物
を含むアルミ用高光沢電着塗料が提供される。
【0007】すなわち、本発明の第1は、一般式〔I〕
【化2】 〔式中、R1 は同一または異なって、低級アルキル基ま
たはニトリル基を示し、R2は同一または異なって、低
級アルキル基を示し、R3は同一または異なって、ハロ
ゲン原子置換もしくは、非置換のアルキル基またはフェ
ニル基を示す。lは同一または異なって、0または1〜
6の整数を示し、mは0または1〜65の整数を示し、
Aは−O−または−NH−を示し、Dは(CH2)n(但
し、nは同一または異なって、0または1〜6の整数)
または−(CH23−O−(CH22−を示す。〕で表
される繰り返し単位を有し、1分子中に少なくとも1個
のアゾ結合を有する数平均分子量が1,500〜10
0,000であるアゾ基含有ポリシロキサン化合物2〜
30重量%と重合性不飽和酸単量体(a)及びこれと共重
合可能な重合性不飽和単量体(b)の混合単量体70〜
98重量%からなる共重合体であって、式(1) 1/T=Σ(wk/Tk) (1) T :ガラス転移温度(K) wk :モノマーまたはシリコーンの重量% Tk :モノマーまたはシリコーンのガラス転移温度
(K) で定義されるガラス転移温度が−30〜50℃、数平均
分子量が1,000〜50,000であることを特徴と
するビニル/シリコーン系ブロック共重合体に関する。
【0008】本発明の第2は、第1発明に記載のビニル
/シリコーン系ブロック共重合体中の不飽和酸単量体に
基づく酸基が中和され、水性化されていることを特徴と
するビニル/シリコーン系ブロック共重合体の水性化物
に関する。
【0009】本発明の第3は、第2発明に記載のビニル
/シリコーン系ブロック共重合体の水性化物を含む分散
液であって、該水性化物の酸基の中和度が少なくとも1
0%、平均粒子径が50〜500nmであることを特徴と
するアルミ用高光沢電着塗料に関する。
【0010】以下に本発明をさらに詳細に説明する。本
発明のビニル/シリコーン系ブロック共重合体は、前記
一般式〔I〕で表されるアゾ基含有ポリシロキサン化合
物2〜30重量%と、重合性不飽和酸単量体(a)及び
これと共重合可能な重合性不飽和単量体(b)の混合単
量体70〜98重量%からなる共重合体であって、前記
式(1)で定義されるガラス転移温度が、−30〜50
℃の範囲であり、数平均分子量が1,000〜50,0
00のものである。
【0011】ビニル/シリコーン系ブロック共重合体の
製造に用いられるアゾ基含有ポリシロキサン化合物は、
一般式〔I〕
【化3】 〔式中、R1 は同一または異なって、低級アルキル基ま
たはニトリル基を示し、R2は同一または異なって、低
級アルキル基を示し、R3は同一または異なって、ハロ
ゲン原子置換もしくは、非置換のアルキル基またはフェ
ニル基を示す。lは同一または異なって、0または1〜
6の整数を示し、mは0または1〜65の整数を示し、
Aは−O−または−NH−を示し、Dは(CH2)n(但
し、nは同一または異なって、0または1〜6の整数)
または−(CH23−O−(CH22−を示す。〕で表
される繰り返し単位を有し、1分子中に少なくとも1個
のアゾ結合を有する数平均分子量が1,500〜10
0,000のものである。
【0012】なお、上記一般式〔I〕において、低級ア
ルキル基としては、例えばメチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシ
ル基等の炭素数1〜6の直鎖または分枝状のアルキル基
をあげることができる。また、アルキル基としては、上
記低級アルキル基に加えてヘプチル、オクチル、ノニ
ル、デシル、ウンデシル及びドデシル基等の炭素数7〜
12の直鎖または分枝状のアルキル基をあげることがで
きる。さらに、ハロゲン原子置換のアルキル基として
は、上記アルキル基がハロゲン化されたもの、例えばク
ロロメチル、ブロモメチル、トリフルオロメチル、2−
クロロエチル、3−クロロプロピル、3−ブロモプロピ
ル、3,3,3−トリフルオロプロピル、1,1,2,
2−テトラヒドロパーフルオロオクチル基があげられ
る。またハロゲン原子としては例えばフッ素原子、塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子をあげることができる。
【0013】一般式〔I〕で表される繰り返し単位を有
するアゾ基含有ポリシロキサン化合物としては、一般式
〔II〕
【化4】 〔式中、R1 及びlは前記に同じ。〕で表される構成成
分〔II〕と一般式〔III〕
【化5】 〔式中、R2,R3,A,D及びmは前記に同じ。〕で表
される構成成分〔III〕 とが交互に結合していることは
もちろんのこと、一般式〔III〕で表される構成成分〔I
II〕の一部が一般式〔IV〕 −CO−Y−CO− 〔IV〕 〔式中、Yは二塩基酸残基を示す。〕で表される構成成
分〔IV〕で置き変えられたものをも包含する。一般式
〔IV〕で表される構成成分〔IV〕で置き変え得る量は、
アゾ基含有ポリシロキサン化合物のラジカル重合活性が
消失しない量を限度とする。
【0014】二塩基酸の例としては、マロン酸、コハク
酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、コルク酸、
アゼライン酸、セバシン酸、フマル酸、イタコン酸、テ
レフタル酸、イソフタル酸、フタル酸等をあげることが
できる。
【0015】前記一般式〔I〕で表されるアゾ基含有ポ
リシロキサン化合物は、例えば一般式〔V〕
【化6】 〔式中、Dは(CH2)lまたは−(CH2)3OCH2CH2
−、EはNH2またはOHを示し、R2,R3,l及びm
は前記に同じ。〕で表されるポリシロキサン(ジシロキ
サンも含む)セグメントを含有するジアミンまたはジヒ
ドロキシ化合物と、一般式〔VI〕
【化7】 〔式中、R1,lは前記に同じ。Xはハロゲン原子を示
す。〕で表されるアゾ基を含有する二塩基酸ジハライド
とを反応させることより、高収率で製造することができ
る。また、アゾ基含有ポリシロキサン化合物のうち、前
記一般式〔VI〕で表される構成成分を有するものを製造
する場合は、上記一般式〔VI〕のアゾ基を含有する二塩
基酸ジハライドの一部を対応する二塩基酸ジハライドに
代えた混合物を用いれば良い。
【0016】アゾ基含有ポリシロキサン化合物の製造
は、塩基触媒の存在下で行うのが好ましい。塩基触媒と
しては、例えばトリエチルアミン、トリブチルアミン、
N,N−ジメチルアニリン、ピペリジン、ピリジン、
1,5−ジアザビシクロ〔4,3,0〕ノネン−5、1,
8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕ウンデセン−7、ト
リ−n−ブチルアミン、ナトリウムハイドライド、n−
ブチルリチウム等をあげることができ、これから適宜選
択できる。
【0017】また、アゾ基含有ポリシロキサン化合物の
製造は、通常溶媒中で行われる。例えばテトラヒドロフ
ラン、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、ジオキサ
ン等のエーテル類、四塩化炭素、クロロホルム、塩化メ
チレン、トリクレン等のハロゲン化炭化水素類、n−ヘ
キサン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素類、アセトニ
トリル、N,N−ジメチルホルムアミド等をあげること
ができ、一種または二種以上を用いる。
【0018】一般式〔V〕で表されるジアミンまたはジ
ヒドロキシ化合物と一般式〔VI〕で表されるアゾ基を含
有する二塩基酸ジハライドとの使用割合は、特に限定さ
れず適宜決定されるが、高分子量のものにするには、両
者をほぼ等モル程度の割合にするのが好ましい。塩基触
媒を用いる場合、その使用量は、原料化合物〔VI〕に対
して、0.5〜1.5倍モル程度用いるのが好ましい。
【0019】反応温度は、特に限定されないが、アゾ基
の分解を防止し、かつ生成物を高分子量にするには、−
10〜80℃が好ましい。反応時間は、特に限定されな
いが、0.5〜24時間が好ましい。反応温度は、反応
初期のゲル化を防ぐために反応初期は低温で反応し、そ
の後温度を上昇させる方法をとっても良い。
【0020】目的物の分取は、用いた原料、塩基触媒、
溶媒等の種類に応じて適宜行われる。例えば、粘稠な反
応溶液を溶媒で希釈した後、副生した四級アンモニウム
塩を水洗いし取り除いた後、乾燥、溶媒除去することに
より行われる。
【0021】かくして得られるアゾ基含有ポリシロキサ
ン化合物は、前記のとおり、構成成分〔II〕及び〔II
I〕、または構成成分〔II〕,〔III〕及び〔VI〕からな
るオリゴマーまたはポリマーである。その性状は、特に
分子量やポリシロキサンセグメントの含有量により種々
変動するが、通常、無色または淡黄色で粉末状、粘稠油
状またはゴム様の物質である。また、溶媒に対する溶解
性も上記と同様に分子量やポリシロキサンセグメントの
含有量により変動するが、テトラヒドロフラン、ジエチ
ルエーテル、ジメトキシエタン、ジオキサン等の如きエ
ーテル類;四塩化炭素、クロロホルム、塩化メチレン、
トリクレン等の如きハロゲン化炭化水素類;トルエン、
ベンゼン、キシレン等の如き芳香族炭化水素類;アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノン等の如きケトン類;酢酸メチル、酢酸エ
チル、酢酸プロピル、酢酸−n−ブチル、酢酸アミル等
の如き酢酸エステル類等に溶解する。
【0022】一般式〔I〕で表されるアゾ基含有ポリシ
ロキサン化合物の数平均分子量は、1,500〜10
0,000、好ましくは2,000〜60,000であ
る。数平均分子量が1,500未満であると、実質的に
アゾ結合を保有しない分子がかなり存在することになる
ため、重合性不飽和酸単量体(a)と重合性不飽和単量
体(b)とのブロック共重合の効率が低下し、本来の機
能を示さなくなる。逆に数平均分子量が100,000
を超えるとブロック共重合に使用する親水性溶媒に対す
る溶解性が低下し、また溶液粘度が高くなるため、低濃
度でブロック共重合が行わなければならず、この場合に
はブロック共重合に使用した重合性単量体(a)と
(b)の重合率が低下するため、長時間の反応を余儀な
くされる。
【0023】ビニル/シリコーン系ブロック共重合体の
製造に用いられる重合性不飽和酸単量体(a)は、生成
したブロック共重合体の水性化またはアニオン電着塗装
工程上、必要である。使用できる重合性不飽和酸単量体
(a)の具体例としては、(メタ)アクリル酸、マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸等があげられ、これらは単独
もしくは併用して用いることができる。
【0024】また、使用可能な他の重合性不飽和酸単量
体(a)には、アシッドホスホオキシエチル(メタ)アクリ
レート、アシッドホスホオキシプロピル(メタ)アクリ
レート、アシッドホスホオキシポリオキシエチレングリ
コールモノ(メタ)アクリレート、アシッドホスホオキシ
ポリオキシプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレー
トのような不飽和有機りん酸、ビニルスルホン酸、2−
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、P−
スチレンスルホン酸のような不飽和有機スルホン酸等が
あげられる。これらの重合性不飽和酸単量体(a)の中
で特に(メタ)アクリル酸が好適である。
【0025】ビニル/シリコーン系ブロック共重合体の
製造に用いる重合性不飽和単量体(b)の具体例として
は、1〜22個の炭素原子を有する(メタ)アクリル酸メ
チル、エチル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチ
ル、2−エチルヘキシル、ラウリル、ステアリル、2−
ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒド
ロキシプロピル、4−ヒドロキシプロピル、1〜12個
の炭素原子を有するアルカンモノカルボン酸のビニルエ
ステル、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ビニ
ル−n−ブチレート、ビニルバーサテート、不飽和アミ
ドまたはイミド、例えば(メタ)アクリルアミド、N−
メチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メ
タ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリル
アミド、アルコキシメチル(メタ)アクリルアミド、例
えばN−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、ジア
セトン(メタ)アクリルアミド、マレイン酸イミド、マ
レイン酸ジアミド、ビニル芳香族単量体、例えばスチレ
ン、P−メチルスチレン等があげられる。
【0026】なお、一般にラジカル重合性を有する単量
体であれば何れの単量体も本発明の重合性不飽和単量体
(b)として使用可能であり、塩化ビニル、塩化ビニリ
デン、フッ化ビニリデン等のハロゲン含有ビニル化合
物、エチレン、1,3−ブタジエン等のモノまたはジオ
レフィン類、α,β−オレフィン性不飽和酸例えばマレ
イン酸、フマル酸等のエステル、その他(メタ)アクリ
ロニトリル等があげられる。これらの単量体は単独また
は併用できる。
【0027】重合性不飽和酸単量体(a)と重合性不飽和
単量体(b)は、併用される。重合性不飽和酸単量体
(a)の使用量は、共重合の相手となる重合性不飽和単量
体(b)の性質または反応条件により異なるが、通常、酸
価で15〜150mg/KOH、好ましくは20〜100mg/K
OHの範囲に調整して使用することが好ましい。
【0028】アゾ基含有ポリシロキサン化合物と、重合
性不飽和酸単量体(a)と重合性不飽和単量体(b)を含む
混合単量体の使用割合は、アゾ基含有ポリシロキサン化
合物2〜30重量%、好ましくは5〜30重量%と、重
合性不飽和酸単量体(a)と重合性不飽和単量体(b)を
含む混合単量体70〜98重量%、好ましくは70〜9
5重量%である。一般式〔I〕で表されるアゾ基含有ポ
リシロキサン化合物の使用割合が2重量%未満または混
合単量体の使用割合が98重量%より多い場合は、ブロ
ック共重合が極めて困難であり、また、アゾ基含有ポリ
シロキサン化合物の使用割合が30重量%より多い場合
または混合単量体の使用割合が70重量%未満ではブロ
ック共重合体の数平均分子量が低下するばかりでなく、
経済的にも好ましくない。
【0029】ビニル/シリコーン系ブロック共重合体の
製造は、一般式〔I〕で示されるアゾ基含有ポリシロキ
サン化合物2〜30重量%の存在下、重合性不飽和酸単
量体(a)及びこれと共重合可能な重合性不飽和単量体
(b)の混合単量体70〜98重量%を親水性溶媒中でラ
ジカル重合させることによって行われる。
【0030】本発明のビニル/シリコーン系ブロック共
重合体の製造方法は、通常の電着塗料用樹脂に採用され
ている方法とは異なって、前述したアゾ基含有ポリシロ
キサン化合物を使用するため、一般に用いられている低
分子の重合開始剤を必要としない。すなわち、本発明に
おいては、親水性溶媒、重合性不飽和酸単量体(a)及
びこれと共重合可能な重合性不飽和単量体(b)にアゾ基
含有ポリシロキサン化合物を溶解させてから昇温するこ
とにより、アゾ基含有ポリシロキサン化合物中に含まれ
ているアゾ基が分解され、生ずる炭素ラジカルが重合開
始の場となる。従って、ポリシロキサン単位の両延長分
子末端より不飽和単量体の重合反応が起こることにな
る。原料の仕込み方法は、一括または分割仕込みのどち
らでもよく、通常反応温度は60〜140℃で、反応時
間は4〜20時間程度行われる。
【0031】ビニル/シリコーン系ブロック共重合体の
製造に用いる親水性溶媒の具体例としては、1〜4個の
炭素原子を有するモノアルコール、例えばメチルアルコ
ール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、n
−ブチルアルコール、イソブチルアルコール及びt−ブ
チルアルコール;エチレングリコール及びその誘導体、
例えばエチレングリコールのモノメチルエーテル、モノ
メチルエーテルアセテート、モノエチルエーテル、ジエ
チルエーテル、モノエチルエーテルアセテート、モノエ
チルエーテル、モノイソプロピルエーテル、モノブチル
エーテル、モノブチルエーテルアセテート;ジエチレン
グリコール及びその誘導体、例えばジエチレングリコー
ルのモノメチルエーテル、モノエチルエーテル、モノエ
チルエーテルアセテート、モノ−n−ブチルエーテル、
モノ−t−ブチルエーテル、ジメチルエーテル、メチル
エチルエーテル、ジエチルエーテルモノアセテート;ト
リエチレングリコール及びその誘導体、例えばトリエチ
レングリコールのモノメチルエーテル、モノエチルエー
テル;プロピレングリコール及びその誘導体、例えばプ
ロピレングリコールのモノメチルエーテル、モノエチル
エーテル、モノ−n−ブチルエーテル、モノ−t−ブチ
ルエーテル、メチルエーテルアセテート;ジプロピレン
グリコール及びその誘導体、例えばジプロピレングリコ
ールのモノメチルエーテル、モノエチルエーテル;トリ
プロピレングリコール及びその誘導体、例えばトリプロ
ピレングリコールのモノメチルエーテル;グリセリン及
びその誘導体、例えばグリセリンのモノアセテート;ト
リメチレングリコール及びその誘導体、例えば1−ブト
キシ−エトキシプロパノール、3,3−ジメチル−3−
メトキシプロパノール、3−メトキシブチルアセテー
ト;ブタンジオール及びその誘導体、例えば3−メトキ
シブタノール、3−メチル−1,3−ブタンジオール;
アセチレングリコール誘導体、例えば2,4,7,9−
テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール及びその
エチレンオキサイド付加物、2,6−ジメチル−4−オ
クチン−3,6−ジオール;その他ジオキサン、1,5
−ペンタンジオール、ヘキシレングリコール、トリメチ
ロールプロパン、1,2,6−ヘキサントリオール及び
低分子量ポリエチレングリコール等があげられるが、一
般にエチレングリコールまたはプロピレングリコールの
モノアルキルエーテル及び炭素数5以下のモノアルコー
ルとの併用が好適である。なお、これらの溶剤は単独ま
たは併用できる。
【0032】なお、ビニル/シリコーン系ブロック共重
合体を製造するに際し、アゾ基含有ポリシロキサン化合
物の濃度が低い場合、アゾ基含有ポリシロキサン化合物
のポリシロキサン単位の分子量が高いため、同分子中に
含まれるアゾ基濃度が減少した場合、もしくは触媒効率
の低下等により重合率の低下が懸念される場合には、重
合開始剤を特に後半添加して重合率の向上を計ることも
できる。使用する重合開始剤は、一般のパーオキサイド
系またはアゾ系の重合開始剤でよい。パーオキサイド系
重合開始剤の具体例としては、メチルエチルケトンパー
オキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパ
ーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、t−ブ
チルハイドロパーオキサイド等があげられる。また、ア
ゾ系重合開始剤の具体例としては、2,2′−アゾビス
イソブチロニトリル、1,1′−アゾビス(シクロヘキ
サン−1−カーボニトリル)等があげられる。また、必
要に応じてオクチルメルカプタン、ラウリルメルカプタ
ン、β−メルカプトプロピオン酸、チオグリコール酸オ
クチルのような各種の連鎖移動剤の分子量調整のために
用いることもできる。
【0033】かくして得られるビニル/シリコーン系ブ
ロック共重合体は、重合性不飽和酸単量体(a)及びこ
れと共重合可能な重合性不飽和単量体(b)の混合単量
体から導かれる共重合単位(A)と、アゾ基含有ポリシ
ロキサン単位(B)とで構成され、その構成単位は、主
にA−B、A−B−A及び/または−(A−B)n−結合
しているブロック共重合体を主成分とする。
【0034】このビニル/シリコーン系ブロック共重合
体は、式(1) 1/T=Σ(wk/Tk) (1) T :ガラス転移温度(K) wk :モノマーまたはシリコーンの重量% Tk :モノマーまたはシリコーンのガラス転移温度
(K) で定義されるガラス転移温度が−30〜50℃、好まし
くは−10〜30℃、数平均分子量が1,000〜5
0,000、好ましくは3,000〜30,000であ
る。
【0035】ビニル/シリコーン系ブロック共重合体の
ガラス転移温度が−30℃未満の場合は、塗膜の硬度の
低下が起こり十分な塗膜物性が得られない。また、ガラ
ス転移温度が50℃を超える場合は、溶液重合時に粘度
が非常に上がるため、ビニル/シリコーン系ブロック共
重合体の合成が困難であり、また、アンモニア及び/ま
たはアミン類で中和し、水性化する際、粘度上昇が伴い
分散しにくい。また、ブロック共重合体が硬いために、
焼き付け後の塗膜にクラックが生じるといった問題があ
る。
【0036】ビニル/シリコーン系ブロック共重合体の
数平均分子量が1,000未満の場合は、メラミンと混
合し中和後、水分散したときに、メラミン樹脂を含んだ
安定な粒子が得られない。また、ビニル/シリコーン系
ブロック共重合体の数平均分子量が50,000を超え
る場合は、溶液重合時に粘度が上がるため、ビニル/シ
リコーン系ブロック共重合体の合成が困難であり、ま
た、ブロック共重合体を中和、水性化して得られるブロ
ック共重合体の水性化物を用いて電着塗装を行った場合
塗膜の平滑性に欠けるといった等の問題がある。
【0037】以上のようにして得られたビニル/シリコ
ーン系ブロック共重合体は、顔料分散性に優れ、伸び、
耐水性、撥水性、耐酸性、耐アルカリ性及び耐候性に優
れた塗膜を与えるため、それ自体通常の塗料用樹脂とし
て利用することができる。
【0038】本発明においては、上記のビニル/シリコ
ーン系ブロック共重合体を中和剤により中和し、水性化
してアルミ用高光沢電着塗料用ビニル/シリコーン系ブ
ロック共重合体の水性化物としてもよい。
【0039】ビニル/シリコーン系ブロック共重合体を
中和するために用いる中和剤は、アンモニア及び/また
はアミン類であり、使用し得るアミン類の具体例として
はジエチルアミン、トリエチルアミン、モノイソプロピ
ルアミン、ジイソプロピルアミン、トリイソプロピルア
ミン、モノブチルアミン、ジブチルアミン、トリブチル
アミン等のアルキルアミン;ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン等のアルカノールアミン;ジメチルア
ミノエタノールの如きアルキルアルカノールアミンがあ
げられる。使用量は、使用する重合性不飽和酸単量体の
濃度(酸価)によって異なるが、通常酸基に対して10
〜100モル%である。
【0040】ビニル/シリコーン系ブロック共重合体の
中和は、ビニル/シリコーン系ブロック共重合体中の不
飽和酸単量体(a)に基づく酸基をアンモニア及び/また
はアミン類で少くとも10%、好ましくは10〜100
%中和した後、水性化してもよいし、またはビニル/シ
リコーン系ブロック共重合体中の不飽和酸単量体(a)に
基づく酸基の一部をアンモニア及び/またはアミン類で
中和、水性化し、その後再び中和を行い、最終の中和度
が少くとも10%、好ましくは10〜100%になるよ
うにしてもよい。
【0041】得られたビニル/シリコーン系ブロック共
重合体の水性化物の中和度が10%未満の場合は、水分
散性が困難である。
【0042】かくして得られたアンモニア及び/または
アミン類で中和、水性化されたビニル/シリコーン系ブ
ロック共重合体に、脱イオン水を添加することにより、
安定な水性分散液(アルミ用高光沢電着塗料)が得られ
る。得られた分散液の粒子径が50〜500nm、好まし
くは、100〜300nmである。分散液の粒子径が50
nm未満の場合は、製造が困難であり、粒子径が500nm
を超える場合は分散液の安定性が悪く、電着塗装を行っ
た場合塗膜の平滑性に欠けるといった問題がある。
【0043】なお、水性化された安定な微粒子分散液に
は、主成分のブロック共重合体の他、例えば反応中の溶
剤による連鎖移動、または連鎖移動剤を使用した場合に
は、それによる連鎖移動を受け、ブロック共重合体にな
らない重合性不飽和酸単量体(a)及びこれと共重合可
能な重合性不飽和単量体(b)の混合単量体のみより導
かれる共重合体が生成する。また、通常のパーオキサイ
ド系またはアゾ系の重合開始剤をアゾ基含有ポリシロキ
サン化合物と併用した場合にも、ブロック共重合体にな
らない(a),(b)単量体の混合単量体のみより導か
れる共重合体が生成する。また厳密にはブロック共重合
反応中にアゾ基が失活したアゾ基含有ポリシロキサン化
合物及び未反応の水酸基またはアミノ基を有する一般式
〔V〕で示されるポリジメチルシロキサンも含まれてい
る。
【0044】水性化された安定な微粒子分散液の固形分
は通常20〜40%の範囲で製造できるが、電着塗料は
これに硬化剤成分を含め約10%の濃度に通常調整され
る。ブロック共重合体の製造後に添加される硬化剤は脱
イオン水を添加して水性化する前後のどちらでも良い。
【0045】
【実施例】以下、実施例及び比較例をあげて本発明をさ
らに詳細に説明する。なお、製造例、実施例及び比較例
中の「部」は、特に断りのない限り「重量部」である。 製造例1 撹拌機、熱交換器及び温度計を備えた1500mlの四つ
口フラスコに、分子量が1,000の分子両末端にアミ
ノ基を有するポリジメチルシロキサン(一般式〔V〕に
おいて、R2,R3がメチル基、Eは−NH2、Dは−(C
23−、mが平均12である信越化学工業(株)製品、
X−22−161AS)100部、トリエチルアミン2
0.2部及びクロロホルム100部を仕込み、十分撹拌
した。次いで、氷冷下に4,4′−アゾビス(−4−シ
アノペンタン酸クロライド)31.7部とクロロホルム
100部からなる溶液を40分かけて滴下した。滴下終
了後、室温で2時間反応してから、クロロホルム50部
を追加して希釈し、水洗によりトリエチルアミン塩酸塩
等の水溶性成分を除去してから減圧乾燥した。
【0046】得られたアゾ基含有ポリジメチルシロキサ
ンアミドの数平均分子量は、GPC分析より15,00
0であった。また、DSC(示差走査熱量計)より求め
たアゾ基の分解温度は100.6℃で、その分解エンタ
ルピーは−77.1mJ/mgであったが、140℃、5時
間熱収支は現れなかった。
【0047】製造例2 撹拌機、熱交換器及び温度計を備えた1500mlの四つ
口フラスコに、分子量が3,000の分子両末端にアミ
ノ基を有するポリジメチルシロキサン(一般式〔V〕に
おいて、R2,R3がメチル基、Eは−NH2、Dは−
(CH2)3−、mが平均40である信越化学工業(株)製
品、X−22−161B)90部、トリエチルアミン
6.0部及びクロロホルム100部を仕込み、十分撹拌
した。次いで、氷冷下に4,4′−アゾビス(−4−シ
アノペンタン酸クロライド)9.5部とクロロホルム1
00部からなる溶液を40分かけて滴下した。滴下終了
後、室温で2時間反応してから、クロロホルム50部を
追加して希釈し、水洗によりトリエチルアミン塩酸塩等
の水溶性成分を除去してから減圧乾燥した。
【0048】得られたアゾ基含有ポリジメチルシロキサ
ンアミドの数平均分子量は、GPC分析より24,00
0であった。また、DSC(示差走査熱量計)より求め
たアゾ基の分解温度は98.6℃で、その分解エンタル
ピーは−58.1mJ/mgであったが、140℃、5時間
熱収支は現れなかった。
【0049】実施例1 撹拌機、熱交換器及び温度計を備えた2000mlの四つ
口フラスコに、製造例1で得られたアゾ基含有ポリジメ
チルシロキサンアミド15部、重合性不飽和酸単量体
(a)であるメタクリル酸9.1部、及び重合性不飽和
単量体(b)であるメタクリル酸メチル33.9部、ア
クリル酸ブチル29部、メタクリル酸−2−ヒドロキシ
エチル13部を一括して仕込み、親水性溶媒であるイソ
プロピルアルコール67部を添加して、撹拌下約80℃
で7時間溶液重合を行った。次いで、反応物溶液にメラ
ミン樹脂66.4部、イソプロピルアルコール44.2
部を添加し、温度を60℃とし、中和剤であるトリエチ
ルアミン8.6部を0.5時間で滴下し中和した後、脱
イオン水1381部を1.5時間で滴下して安定な微粒
子分散液(アクリル/シリコーン系ブロック共重合体の
水性化物を含むアルミ用高光沢電着塗料)を得た。得ら
れた微粒子分散液の性状を表1に示す。
【0050】実施例2〜4 表1に記載した処方にしたがった以外は、実施例1と同
様に行った。結果を表1に示す。
【0051】比較例1 撹拌機、熱交換器及び温度計を備えた1500mlの四つ
口フラスコに、表1記載の処方に従って、重合開始剤、
重合性不飽和酸単量体(a)、重合性不飽和単量体
(b)及び親水性溶媒を一括して仕込み、撹拌下80℃
で7時間溶液重合を行った。さらに、表1記載の処方に
従って、こうして得られたアクリル樹脂と親水性溶媒、
メラミン樹脂を前記と同様のフラスコに仕込み、60℃
で0.5時間撹拌後、トリエチルアミンを0.5時間で
滴下し中和後、脱イオン水を1.5時間で滴下しアニオ
ン電着塗料用アクリル樹脂組成物を得た。
【0052】比較例2 表1に記載した処方にしたがった以外は、比較例1と同
様に行った。結果を表1に示す。
【0053】
【表1】
【0054】実施例5〜8及び比較例3〜4 実施例1〜4及び比較例1〜2で得られた分散液(電着
塗料)を用い、アニオン電着塗装を行い、表2の結果を
得た。
【0055】なお、用いた被塗装物、電着塗装条件及び
塗膜性能評価方法は、次の要領で行った。 イ)アルミニウム板:JIS H4000(A1050P)1.5×100×100
mm ロ)陽極酸化:a)10%NaOH水溶液に2分/60℃浸漬
後、脱イオン水洗浄 b)15%HNO3水溶液に30秒/21℃浸漬後、脱イオン水
洗浄 c)15%H2SO4水溶液に電流1A/dm2で30分/30℃通電
後、脱イオン水洗浄 ハ)電着塗装:電圧150V,2分/25℃,電極間距離150m
m ニ)膜厚:膜厚計(イソスコープMP2,ヘルムトフィ
シャー製)を用いて測定 ホ)塗膜の平滑性:塗装後の塗膜の外観を肉眼で観察
し、外観、凹凸、ピンホールを調べた。 ヘ)付着性:塗面に1mm間隔の碁盤目(10×10)を入
れ、セロハンテープを貼り付けた後に剥離し、残った塗
膜の数で評価 ト)光沢:光沢計(デジタル変角光沢計UGV-5D,スガ試
験機(株)製)を用いて60度鏡面光沢度を測定 チ)耐候性:サンシャインウエザオメーター1000時間後
の光沢保持率(%) リ)水接触角:電着塗装板に水滴を落とし、その表面の
接触角を測定 ヌ)鉛筆硬度:「三菱ユニ」(三菱鉛筆(株)製)を用い
て塗膜に傷が付くまでの硬度で評価 ル)耐アルカリ性:5%Na2CO3水溶液に塗膜を24時
間/20℃浸漬後の状態を観察 ヲ)耐酸性:5%H2SO4水溶液に塗膜を24時間/20℃
浸漬後の状態を観察
【0056】
【表2】
【0057】
【発明の効果】本発明のビニル/シリコーン系ブロック
共重合体の水性化物を含む分散液は、耐候性、撥水性、
耐水性、耐酸性、耐アルカリ性に優れており、アルミ用
高光沢電着塗料として有用である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式〔I〕 【化1】 〔式中、R1 は同一または異なって、低級アルキル基ま
    たはニトリル基を示し、R2は同一または異なって、低
    級アルキル基を示し、R3は同一または異なって、ハロ
    ゲン原子置換もしくは、非置換のアルキル基またはフェ
    ニル基を示す。lは同一または異なって、0または1〜
    6の整数を示し、mは0または1〜65の整数を示し、
    Aは−O−または−NH−を示し、Dは(CH2)n(但
    し、nは同一または異なって、0または1〜6の整数)
    または−(CH23−O−(CH22−を示す。〕で表
    される繰り返し単位を有し、1分子中に少なくとも1個
    のアゾ結合を有する数平均分子量が1,500〜10
    0,000であるアゾ基含有ポリシロキサン化合物2〜
    30重量%と重合性不飽和酸単量体(a)及びこれと共重
    合可能な重合性不飽和単量体(b)の混合単量体70〜
    98重量%からなる共重合体であって、式(1) 1/T=Σ(wk/Tk) (1) T :ガラス転移温度(K) wk :モノマーまたはシリコーンの重量% Tk :モノマーまたはシリコーンのガラス転移温度
    (K) で定義されるガラス転移温度が−30〜50℃、数平均
    分子量が1,000〜50,000であることを特徴と
    するビニル/シリコーン系ブロック共重合体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のビニル/シリコーン系ブ
    ロック共重合体中の不飽和酸単量体に基づく酸基が中和
    され、水性化されていることを特徴とするビニル/シリ
    コーン系ブロック共重合体の水性化物。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のビニル/シリコーン系ブ
    ロック共重合体の水性化物を含む分散液であって、該水
    性化物の酸基の中和度が少なくとも10%、平均粒子径
    が50〜500nmであることを特徴とするアルミ用高光
    沢電着塗料。
JP14650293A 1993-06-17 1993-06-17 ビニル/シリコーン系ブロック共重合体及びアルミ用高光沢電着塗料 Pending JPH073194A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10028772A1 (de) * 2000-06-07 2002-01-24 Univ Dresden Tech Ultrahydrophobe Oberflächen, Verfahren zu deren Herstellung sowie Verwendung
DE102007044159A1 (de) 2007-09-11 2009-03-12 Leibniz-Institut Für Polymerforschung Dresden E.V. Metallwerkstoffe mit hybrid-stabilisierter Oxidschicht, Verfahren zu der Herstellung sowie deren Verwendung
WO2023189686A1 (ja) * 2022-03-30 2023-10-05 Agc株式会社 Abaトリブロックポリマー、組成物、表面処理剤、物品、及び物品の製造方法

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