JPH06298880A - アニオン電着塗料用フッ素含有ブロック共重合体の製造方法 - Google Patents

アニオン電着塗料用フッ素含有ブロック共重合体の製造方法

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JPH06298880A
JPH06298880A JP5089585A JP8958593A JPH06298880A JP H06298880 A JPH06298880 A JP H06298880A JP 5089585 A JP5089585 A JP 5089585A JP 8958593 A JP8958593 A JP 8958593A JP H06298880 A JPH06298880 A JP H06298880A
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JP
Japan
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fluorine
block copolymer
monomer
unsaturated monomer
polymerizable unsaturated
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Application number
JP5089585A
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English (en)
Inventor
Tsuyoshi Mise
剛志 三瀬
Takeshi Noguchi
武 野口
Minoru Watanabe
稔 渡辺
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Highpolymer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)ポリメリックペルオキシドと、重合性不
飽和酸単量体(a)及びこれと共重合可能な重合性不飽
和単量体(b)との混合単量体とを反応させて得られるペ
ルオキシ結合含有共重合体と、(B)フッ素含有不飽和単
量体とを、親水性溶媒中で重合し、生成したフッ素含有
ブロック共重合体をアンモニア及び/またはアミンで中
和して、水性化する。 【効果】 高耐候性、高耐久性、高光沢に優れたアニオ
ン電着塗料用フッ素含有ブロック共重合体が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐久性を有するフッ素
含有ブロック共重合体の製造方法及びこのブロック共重
合体を水性化したアニオン電着塗料用フッ素含有ブロッ
ク共重合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、一般家屋のアルミサッシやビ
ルディングのカーテンウォール等の建材用アルミ材の表
面処理材として、アクリル/メラミン樹脂からなる塗料
が使用されている。また、この塗料の塗装方法として
は、アニオン電着塗装が中心的に行なわれている。しか
し、アクリル/メラミン樹脂からなる塗料は、撥水性が
悪く、大気汚染の影響や、酸性雨、紫外線等の環境問題
の影響で樹脂が劣化し易いという欠点があった。近年で
は時代の要請により、塗装表面にはさらに耐候性の良好
なことが望まれている。この欠点を改良するために、ア
クリル/シリコーンブレンド系、アクリル/シリコーン
グラフト共重合系樹脂が開発された。
【0003】ところが、アクリル/シリコーンブレンド
系は、両樹脂のブレンドなるがため、長期的にはシリコ
ーン樹脂の欠如が起り、アクリル系樹脂に比べて優れる
ものの、長期の耐候性を示さない。また、アクリル−シ
リコーングラフト共重合系樹脂は、その反応の過程で、
アクリル単量体と不飽和シリコーン(マクロモノマー)
との共重合反応が有効に行なわれていない場合が多く、
一般的にはブレンド系より優れるものの耐候性にはなお
問題を残す。
【0004】また、塗装表面の耐候性を改良するため
に、特にビルディングの表面塗装には、メインテナンス
フリーなフッ素樹脂塗装が行なわれているが、電着塗装
用フッ素樹脂としてはまだ開発されていない。
【0005】また、近年、地球環境の悪化に伴い、有機
溶剤、重金属の排出抑制が強いられ、低公害化するた
め、塗料の水系、粉体、ハイソリッド化する動きが盛ん
になってきている。中でも水系化塗料の占める割合が年
々増えてきており、付きまわり性、塗料の自動化、塗膜
の厚さの均一な点から、電着塗装が注目されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
電着塗料用樹脂が有する欠点を克服し、高耐候性に優れ
たアニオン電着塗料用樹脂の製造に有用なフッ素含有ブ
ロック共重合体及びアニオン電着塗料用フッ素含有ブロ
ック共重合体の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】本発明によって、上記目的を達成し得るフ
ッ素含有ブロック共重合体及びアニオン電着塗料用フッ
素含有ブロック共重合体の製造方法が提供される。
【0008】すなわち、本発明の第1は、(A)ポリメ
リックペルオキシドと、重合性不飽和酸単量体(a)及
びこれと共重合可能な重合性不飽和単量体(b)との混
合単量体とを反応させて得られるペルオキシ結合含有共
重合体と、(B)フッ素含有不飽和単量体とを、親水性
溶媒中で重合させることを特徴とするフッ素含有ブロッ
ク共重合体の製造方法に関する。
【0009】本発明の第2は、ポリメリックペルオキシ
ドと、重合性不飽和酸単量体(a)及びこれと共重合可能
な重合性不飽和単量体(b)との混合単量体との使用割合
が、ポリメリックペルオキシド0.5〜20重量%と重
合性不飽和酸単量体(a)及びこれと共重合可能な重合
性不飽和単量体(b)との混合単量体80〜99.5重
量%からなることを特徴とする第1発明に記載のフッ素
含有ブロック共重合体の製造方法に関する。
【0010】本発明の第3は、ペルオキシ結合含有共重
合体と、フッ素含有不飽和単量体との使用割合が、ペル
オキシ結合含有共重合体50〜98重量%とフッ素含有
不飽和単量体2〜50重量%からなることを特徴とする
上記第1発明に記載のアニオン電着塗料用フッ素含有ブ
ロック共重合体の製造方法に関する。
【0011】本発明の第4は、上記第1発明、第2発明
または第3発明に記載のフッ素含有ブロック共重合体
を、アンモニア及び/またはアミン類で中和した後、水
性化することを特徴とするアニオン電着塗料用フッ素含
有ブロック共重合体の製造方法に関する。
【0012】以下に本発明をさらに詳細に説明する。本
発明は、ポリメリックペルオキシド、重合性不飽和酸単
量体(a)及びこれと共重合可能な重合性不飽和単量体
(b)の混合単量体から導かれる共重合体単位(A)
と、含フッ素共重合体単位(B)との各単位が主にA−
B,A−B−A,及び/または−(A−B)n−に結合し
てなるブロック共重合体を主成分とするアニオン電着塗
料用樹脂の製造に有用なフッ素含有ブロック共重合体及
びアニオン電着塗料用フッ素含有ブロック共重合体の製
造方法に関するものである。
【0013】本発明に用いられるポリメリックペルオキ
シドとしては、例えば下記の一般式(I)〜(VII)で表さ
れるものがあげられる。ポリメリックペルオキシドは、
併用してもよい。
【0014】一般式(I)
【化1】 〔式中、R1 は炭素数1〜18のアルキレン基、置換ア
ルキレン基、炭素数3〜15のシクロアルキレン基、置
換シクロアルキレン基、フェニレン基もしくは置換フェ
ニレン基を表し、R2 は炭素数2〜10のアルキレン
基、置換アルキレン基、
【化2】 (式中、R3は水素原子、もしくはメチル基であり、R4
は炭素数2〜10のアルキレン基もしくは置換アルキレ
ン基である。mは1〜13である。)
【化3】 を表す。nは1〜30である。〕
【0015】一般式(II)
【化4】 〔式中、R1は前記一般式(I)中のR1と同じ基であ
る。R2はエチレン基、フェニレン基、もしくはアセチ
レン基を表す。nは2〜30である。〕
【0016】一般式(III)
【化5】 〔式中、R1は前記一般式(I)中のR1と同じ基である。
nは2〜30である。〕
【0017】一般式(IV)
【化6】 〔式中、R1は前記一般式(I)中のR1と同じ基である。
nは2〜30である。〕
【0018】一般式(V)
【化7】 〔式中、R1は前記一般式(I)中のR1と同じ基である。
nは2〜30である。〕
【0019】一般式(VI)
【化8】 〔式中、Xは水素原子、メチル基または塩素原子を表
す。nは2〜30である。〕
【0020】一般式(VII)
【化9】 〔式中、R1は前記一般式(I)中のR1と同じ基であ
る。R2はエチレン基、アセチレン基、もしくはフェニ
レン基を表し、R5,R6は水素原子もしくはメチル基を
表す。nは2〜30、mは1〜100である。〕
【0021】前記一般式(I)で表されるポリメリック
ペルオキシドの具体例としては例えば
【化10】
【化11】
【0022】前記一般式(II)で表されるポリメリックペ
ルオキシドの具体例としては例えば
【化12】
【化13】
【0023】前記一般式(III)で表されるポリメリック
ペルオキシドの具体例としては例えば
【化14】
【0024】前記一般式(IV)で表されるポリメリックペ
ルオキシドの具体例としては例えば
【化15】
【化16】
【0025】前記一般式(V)で表されるポリメリック
ペルオキシドの具体例としては例えば
【化17】
【0026】前記一般式(VII)で表されるポリメリック
ペルオキシドの具体例としては例えば
【化18】
【化19】
【化20】
【0027】本発明に用いられる重合性不飽和酸単量体
(a)は、生成したブロック共重合体の水性化またはア
ニオン電着塗装工程上必要であることは言うまでもな
い。使用できる重合性不飽和酸単量体(a)の具体例と
しては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマ
ール酸、イタコン酸などがあげられ、これらは単独もし
くは併用して用いることができる。また、使用可能な他
の重合性不飽和酸単量体(a)としては、アシッドホス
ホオキシエチル(メタ)アクリレート、アシッドホスホ
オキシプロピル(メタ)アクリレート、アシッドホスホ
オキシポリオキシエチレングリコールモノ(メタ)アク
リレート、アシッドホスホオキシポリオキシプロピレン
グリコールモノ(メタ)アクリレートのような;ビニル
スルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸、P−スチレンスルホン酸のような不飽和有
機スルホン酸などがあげられる。これらの中で特にアク
リル酸、メタクリル酸が好適である。
【0028】重合性不飽和酸単量体(a)の使用量は、共
重合の相手となる重合性不飽和単量体(b)の性質または
反応条件により異なるが、通常、酸価で15〜150mg
/KOH、好ましくは20〜100mg/KOHの範囲に調製して
使用することが好ましい。
【0029】本発明に用いられる重合性不飽和単量体
(b)の具体例としては、1〜22個の炭素原子を有する
(メタ)アクリル酸エステル、例えば(メタ)アクリル酸
メチル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、2−
エチルヘキシル、ラウリル、ステアリル、2−ヒドロキ
シエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプ
ロピル、4−ヒドロキシブチル;1〜12個の炭素原子
を有するアルカンモノカルボン酸のビニルエステル、例
えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ビニル−n−ブ
チレート、ビニルバーサテート;不飽和アミドまたはイ
ミド、例えば(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メ
タ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリ
ルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド;ア
ルコキシメチル(メタ)アクリルアミド、例えばN−ブト
キシメチル(メタ)アクリルアミド、ジアセトン(メ
タ)アクリルアミド、マレイン酸イミドマレイン酸ジア
ミド;ビニル芳香族単量体、例えばスチレン、P−メチ
ルスチレン等があげられる。
【0030】なお、一般にラジカル重合性を有する単量
体であれば何れのものも本発明の重合性不飽和単量体
(b)として使用可能であり、塩化ビニル、塩化ビニリ
デン、フッ化ビニリデン、等のハロゲン含有ビニル化合
物;エチレン、1,3−ブタジエン等のモノまたはジオ
レフィン類;α,β−オレフィン性不飽和酸、例えばマ
レイン酸、フマル酸等のエステル;その他(メタ)アク
リロニトリル等も使用することができる。これらの単量
体は単独または併用できる。
【0031】ポリメリックペルオキシドと、重合性不飽
和単量体(a)及びこれと共重合可能な重合性不飽和単
量体(b)との混合単量体の使用割合は、ポリメリック
ペルオキシド0.5〜20重量%と混合単量体80〜9
9.5重量%、好ましくはポリメリックペルオキシド1
〜15重量%と混合単量体85〜99重量%からなるこ
とが望ましい。ポリメリックペルオキシドの使用量が
0.5重量%未満では、重合速度が遅くなるので好まし
くなく、またポリメリックペルオキシドの使用量が20
重量%より多い場合は重合反応が急激に起こり、温度制
御が困難となり、ペルオキシ結合を残すことが難かしく
なるので好ましくない。
【0032】ポリメリックペルオキシドと前記混合単量
体とを反応させてペルオキシ結合含有共重合体を製造す
るには、通常有機溶媒中、反応温度60〜130℃、反
応時間2〜10時間で行なわれる。有機溶媒としては、
後記のフッ素含有ブロック共重合体の製造の際に用いる
ものと同様の親水性溶媒が用いられる。
【0033】次に、本発明においては、上記のようにし
て得られたペルオキシ結合含有共重合体と、フッ素含有
不飽和単量体とを親水性溶媒中で重合させてフッ素含有
ブロック共重合体を製造する。
【0034】本発明に用いられるフッ素含有不飽和単量
体としては、例えば、下記の一般式(VIII)〜(XIII)
で表されるものがあげられる。
【0035】一般式(VIII) CH2=CR1COOR2Rf …………………………………(VIII) 〔式中、RfはCn2n+1で表されるパーフルオロアルキ
ル基(式中nは1〜16の正の整数である。)、R2
−Cm2m−で表されるアルキレン基(式中、mは1〜
10の正の整数である。)、 −CR3H− (式中、R3はCp2p+1で表されるアルキル基を示し、
pは1〜10の正数である。)、R1は水素原子またはメ
チル基を示す。〕
【0036】一般式(IX) CH2=CR1COOR2(CF2qOR3 ……………………(IX) 〔式中、R3はCm2mClF2l+1基、または−Cm2m
lF2lH基(式中、mは0〜10の正の整数、lは0〜1
6の正の整数である。)、R2は−Cp2p−で表される
アルキレン基(式中、pは1〜10の正の整数であ
る。)、−CH2CH2O−、R1はメチル基、または水素
原子を示し、qは1〜10の正の整数である。〕
【0037】一般式(X) CH2=CR1COOR2(CF2nH …………………………(X) 〔式中、R2は−Cm2m−で表されるアルキレン基(式
中、mは1〜10の正の整数である。)、 −CR3H−,−CH2CR3H− (式中、R3はCp2p+1で表されるアルキル基を示し、
pは1〜10の正の整数である。)、R1は水素原子また
はメチル基を示し、nは1〜16の整数である。〕
【0038】一般式(XI)
【化21】 〔式中、RfはCn2n+1で表されるパーフルオロアルキ
ル基(式中、nは1〜16の正の整数である。)、R2
−Cm2m−で表されるアルキレン基(式中、mは1〜1
0の正の整数である。)、 −CR3H−,−CH2CR3H− (式中、R3はCp2p+1で表されるアルキル基を示し、
pは1〜10の正数である。)、R4はCq2q+1で表さ
れるアルキル基、R1は水素原子またはメチル基を示
し、qは1〜10の正の整数である。〕
【0039】一般式(XII)
【化22】 〔式中、RfはCn2n+1で表されるパーフルオロアルキ
ル基(式中、nは1〜16の正の整数である。)、R2
は−Cm2m−で表されるアルキレン基(式中、mは1
〜10の正の整数である。)、 −CR3H−,−CH2CR3H− (式中、R3はCp2p+1で表されるアルキル基を示し、
pは1〜10の正数である。)、R4はCp2q+1で表さ
れるアルキル基(式中、qは1〜10の正の整数であ
る。)、R1は水素原子またはメチル基を示す。〕
【0040】一般式(XIII) CR12=CR34 ………………………………………… (XIII) 〔式中、R1,R2,R3,R4は水素原子、塩素原子、フ
ッ素原子、フェニル基、置換フェニル基、またはCn
2n+1で表されるパーフルオロアルキル基(式中、nは1
〜5の正の整数である。)を示し、R1〜R4中少なくと
も1種が含フッ素置換基である。〕
【0041】前記一般式(VIII)で表されるフッ素含有
不飽和単量体の具体例としては例えば、
【化23】
【0042】前記一般式(IX)で表されるフッ素含有不飽
和単量体の具体例としては例えば、
【化24】
【0043】前記一般式(X)で表されるフッ素含有不飽
和単量体の具体例としては例えば、
【化25】
【0044】前記一般式(XI)で表されるフッ素含有不飽
和単量体の具体例としては例えば、
【化26】
【0045】前記一般式(XII)で表されるフッ素含有不
飽和単量体の具体例としては例えば、
【化27】
【0046】前記一般式(XIII)で表されるフッ素含有
不飽和単量体の具体例としては例えば、
【化28】
【0047】ペルオキシ結合含有共重合体とフッ素含有
不飽和単量体の使用割合は、ペルオキシ結合含有共重合
体50〜98重量%とフッ素含有不飽和単量体2〜50
重量%、好ましくはペルオキシ結合含有共重合体60〜
95重量%とフッ素含有不飽和単量体5〜40重量%か
らなることが望ましい。フッ素含有不飽和単量体の使用
割合が2重量%未満では、フッ素の持つ特性が十分に発
揮できないので好ましくなく、また50重量%より多い
場合はフッ素のブロック効率が低下するため、未反応の
フッ素含有不飽和単量体により、塗膜物性を低下させる
ので好ましくない。
【0048】フッ素含有ブロック共重合体の製造の際に
用いる親水性溶媒の具体例としては、1〜4個の炭素原
子を有するモノアルコール、例えばメチルアルコール、
エチルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチ
ルアルコール、イソブチルアルコール及びt−ブチルア
ルコール;エチレングリコール及びその誘導体、例えば
エチレングリコールのモノメチルエーテル、モノメチル
エーテルアセテート、モノエチルエーテル、ジエチルエ
ーテル、モノエチルエーテルアセテート、モノエチルエ
ーテル、ジエチルエーテル、モノエチルエーテルアセテ
ート、モノイソプロピルエーテル、モノブチルエーテ
ル、モノブチルエーテルアセテート;ジエチエレングリ
コール及びその誘導体、例えばジエチレングリコールの
モノメチルエーテル、モノエチルエーテル、モノエチル
エーテルアセテート、モノ−n−ブチルエーテル、モノ
−t−ブチルエーテル、ジメチルエーテル、メチルエチ
ルエーテル、ジエチルエーテルモノアセテート;トリエ
チレングリコール及びその誘導体、例えばトリエチレン
グリコールのモノメチルエーテル、モノエチルエーテ
ル;プロピレングリコール及びその誘導体、例えばプロ
ピレングリコールのモノメチルエーテル、モノエチルエ
ーテル、モノ−n−ブチルエーテル、モノ−t−ブチル
エーテル、メチルエーテルアセテート;ジプロピレング
リコール及びその誘導体、例えばジプロピレングリコー
ルのモノメチルエーテル、モノエチルエーテル;トリプ
ロピレングリコール及びその誘導体、例えばトリプロピ
レングリコールのモノメチルエーテル;グリセリン及び
その誘導体、例えばグリセリンのモノアセテート;トリ
メチレングリコール及びその誘導体、例えば1−ブトキ
シ−エトキシプロパノール、3,3−ジメチル−3−メ
トキシプロパノール、3−メトキシブチルアセテート;
ブタンジオール及びその誘導体、例えば3−メトキシブ
タノール、3−メチル−1,3−ブタンジオール;アセ
チレングリコール誘導体、例えば2,4,7,9−テトラ
メチル−5−デシン−4,7−ジオール及びそのエチレ
ンオキサイド付加物、2,6−ジメチル−4−オクチン
−3,6−ジオール;その他ジオキサン、1,5−ペン
タンジオール、ヘキシレングリコール、トリメチロール
プロパン、1,2,6−ヘキサントリオール及び低分子量
ポリエチレングリコール等があげられるが、一般にエチ
レングリコールまたはプロピレングリコールのモノアル
キルエーテル及び炭素数5以下のモノアルコールとの併
用が好適である。なお、これらの親水性溶媒は単独また
は併用できる。
【0049】反応温度は、60〜140℃が好ましく、
反応時間は3〜15時間が好適である。
【0050】上記のようにして得られたフッ素含有ブロ
ック共重合体は、耐久性に優れており、それ自体通常の
塗料用樹脂として利用することができる。得られたフッ
素含有ブロック共重合体の数平均分子量は、1,000
〜100,000、好ましくは5,000〜60,00
0であることが望ましい。数平均分子量が1,000未
満の場合には、十分な耐久性を持つ塗膜が得られず、ま
た数平均分子量が100,000を超えると、樹脂が高
粘度になるため、水分散が困難となる。また、このフッ
素含有ブロック共重合体を中和、水性化してアニオン電
着塗料用ブロック共重合体として使用してもよい。
【0051】フッ素含有ブロック共重合体を中和するた
めに用いる中和剤は、アンモニア及び/またはアミン類
であり、使用し得るアミン類の具体例としてはジエチル
アミン、トリエチルアミン、モノイソプロピルアミン、
ジイソプロピルアミン、トリイソプロピルアミン、モノ
ブチルアミン、ジブチルアミン、トリブチルアミン等の
アルキルアミン;ジエタノールアミン、トリエタノール
アミン等のアルカノールアミン;ジメチルアミノエタノ
ールの如きアルキルアルカノールアミンがあげられる。
使用量は、使用する重合性不飽和酸単量体の濃度(酸
価)によって異なるが、通常酸基に対して50〜95モ
ル%である。
【0052】かくして得られたアンモニア及び/または
アミン類で中和されたフッ素含有ブロック共重合体に、
脱イオン水を添加することにより、安定な水性微粒子分
散体(アニオン電着塗料用フッ素含有ブロック共重合
体)が得られる。水性化された安定な微粒子分散体の固
形分は通常20〜40%の範囲で製造できるが、アニオ
ン電着塗料はこれに硬化剤成分を含め約10%の濃度に
通常調整される。中和されたフッ素含有ブロック共重合
体の製造後に添加混合される硬化剤は脱イオン水を添加
して水性化する前後のどちらでも良い。
【0053】
【実施例】以下、実施例及び比較例をあげて本発明をさ
らに詳細に説明する。なお、製造例、実施例、比較例、
及び応用参考例中の部は、特に断りのない限り重量部で
ある。
【0054】実施例1 撹拌機、熱交換器及び温度計を備えた1500mlの四つ
口フラスコに、表1記載の処方に従ってポリメリックペ
ルオキシド、重合性不飽和酸単量体、重合性不飽和単量
体及び親水性溶媒を一括して仕込み、窒素ガスを吹き込
みながら撹拌下70℃で3時間溶液重合を行なった。次
に前記と同様のフラスコに、上記で得られたペルオキシ
結合含有共重合体溶液90部を仕込み、窒素ガスを吹き
込みながら70℃で撹拌下、表1記載の処方に従ってフ
ッ素含有不飽和単量体を1時間かけて滴下し、さらに7
0℃で4時間溶液重合を行ない目的のフッ素含有ブロッ
ク共重合体溶液を得た。さらに、表1記載の処方に従っ
て、得られたフッ素含有ブロック共重合体溶液と親水性
溶媒、メラミン樹脂を前記と同様のフラスコに仕込み、
60℃で0.5時間撹拌後、アミンを0.5時間で滴下
して中和後、脱イオン水を1.5時間で滴下し、安定な
微粒子分散体(アニオン電着塗料用フッ素含有ブロック
共重合体)を得た。得られた微粒子分散体の性状を表1
に示す。
【0055】実施例2 表1に記載した処方に従って、実施例1と同様に重合、
中和を行ない、安定な微粒子分散体を得た。
【0056】実施例3 表1に記載した処方に従って実施例1と同様に重合、中
和を行ない、安定な微粒子分散体を得た。
【0057】比較例1 撹拌機、熱交換器及び温度計を備えた1500mlの四つ
口フラスコに、表1記載の処方に従って、重合開始剤と
してアゾビスイソブチロニトリル、重合性不飽和酸単量
体、重合性不飽和単量体及び親水性溶媒を一括して仕込
み、窒素ガスを吹き込みながら撹拌下70℃で8時間溶
液重合を行なった。さらに、表1記載の処方に従って、
上記で得られた共重合体溶液と親水性溶媒、メラミン樹
脂を前記と同様のフラスコに仕込み、60℃で0.5時
間撹拌後、アミンを0.5時間で滴下して中和後、脱イ
オン水を1.5時間で滴下し、微粒子分散体を得た。
【0058】比較例2 表1に記載した処方に従って、比較例1と同様に重合、
中和を行ない、微粒子分散体を得た。
【0059】
【表1】
【0060】 応用参考例1〜3及び応用(比較)参考例1〜2 実施例1〜3及び比較例1〜2で得られた電着塗料を用
い、アニオン電着を行ない、表2の結果を得た。なお、
用いた被塗装物、電着塗装条件及び塗膜性能評価方法
は、次の要領で行なった。 イ)アルミニウム板:JIS H4000(A1050P)1.5×100×100
mm ロ)陽極酸化:a)10%NaOH水溶液に2分/60℃浸漬
後、脱イオン水洗浄 b)15%HNO3水溶液に30秒/25℃浸漬後、脱イオン水洗
浄 c)15%H2SO4水溶液に電流 1A/dm2で30分/30℃通電
後、脱イオン水洗浄 ハ)電着塗装:電圧150V、2分/21℃、電極間距離150m
m ニ)膜厚:膜厚計(イソスコープMP2、ヘルムトフィシャ
ー製)を用いて測定 ホ)塗膜の平滑性:塗装後の塗膜の外観を肉眼で観察
し、外観、凹凸、ピンホールを調べた。 ヘ)水接触角:電着塗装板上に水滴を落としその表面接
触角を測定した。 ト)付着性:塗面に1mm間隔の碁盤目(10×10)を入れ、
セロハンテープを貼り付けた後に剥離し、残った塗膜の
数で評価 チ)光沢:光沢計(デジタル変角光沢計UGV−5D、
スガ試験機(株)製)を用いて60度鏡面光沢度を測定 リ)耐候性:サンシャインウエザオメーター1000時間後
の光沢保持率(%) ヌ)鉛筆硬度:「三菱ユニ」(三菱鉛筆(株)製)を用いて
塗膜に傷が付くまでの硬度で評価 ル)耐アルカリ性:5%Na2CO3水溶液に塗膜を24時
間/20℃浸漬後の状態を観察 ヲ)耐酸性:5%H2SO4水溶液に塗膜を24時間/20℃浸
漬後の状態を観察
【0061】
【表2】
【0062】
【発明の効果】本発明のフッ素含有ブロック共重合体の
水性化物は、高耐候性、高耐久性、高光沢に優れたアニ
オン電着塗料用樹脂として有用である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリメリックペルオキシドと、重
    合性不飽和酸単量体(a)及びこれと共重合可能な重合
    性不飽和単量体(b)との混合単量体とを反応させて得
    られるペルオキシ結合含有共重合体と、(B)フッ素含
    有不飽和単量体とを、親水性溶媒中で重合させることを
    特徴とするフッ素含有ブロック共重合体の製造方法。
  2. 【請求項2】 ポリメリックペルオキシドと、重合性不
    飽和酸単量体(a)及びこれと共重合可能な重合性不飽和
    単量体(b)との混合単量体との使用割合が、ポリメリッ
    クペルオキシド0.5〜20重量%と重合性不飽和酸単
    量体(a)及びこれと共重合可能な重合性不飽和単量体
    (b)との混合単量体80〜99.5重量%からなるこ
    とを特徴とする請求項1記載のフッ素含有ブロック共重
    合体の製造方法。
  3. 【請求項3】 ペルオキシ結合含有共重合体と、フッ素
    含有不飽和単量体との使用割合が、ペルオキシ結合含有
    共重合体50〜98重量%とフッ素含有不飽和単量体2
    〜50重量%からなることを特徴とする請求項1記載の
    フッ素含有ブロック共重合体の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2または請求項3記載
    のフッ素含有ブロック共重合体を、アンモニア及び/ま
    たはアミン類で中和した後、水性化することを特徴とす
    るアニオン電着塗料用フッ素含有ブロック共重合体の製
    造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997042243A1 (fr) * 1996-05-09 1997-11-13 Takiron Co., Ltd. Copolymere sequence fonctionnel et procede de preparation correspondant
JPH1025469A (ja) * 1996-07-09 1998-01-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 撥水性表面構造およびその形成方法

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US6359081B1 (en) 1996-05-09 2002-03-19 Takiron Co., Ltd. Block copolymer with condensation or vinyl polymer, functions imparting, and lower cohesive E segments
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