JPH0731421A - マグロ又はカツオを原料とする珍味食品 - Google Patents

マグロ又はカツオを原料とする珍味食品

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JPH0731421A
JPH0731421A JP5198964A JP19896493A JPH0731421A JP H0731421 A JPH0731421 A JP H0731421A JP 5198964 A JP5198964 A JP 5198964A JP 19896493 A JP19896493 A JP 19896493A JP H0731421 A JPH0731421 A JP H0731421A
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JP
Japan
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pieces
tuna
bonito
small pieces
temperature
Prior art date
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Pending
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JP5198964A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Sawairi
宏之 澤入
Mitsuo Ito
光夫 伊藤
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TSURUYA SUISAN KK
Original Assignee
TSURUYA SUISAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軟らかな食感を有すると共に食欲をそそる赤
味を帯びたマグロ又はカツオの肉色を備えた美味しいな
まり節の小片を提供する。 【構成】 マグロ又はカツオのなまり節を小片にスライ
スし、蛋白分解酵素を含有する約20〜65℃の温度の
調味液に浸漬することにより味付けを行ない、乾燥後、
各小片をそれぞれ真空包装し、更に加熱殺菌したことを
特徴とする、マグロ又はカツオを原料とする珍味食品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマグロ又はカツオを原料
とする珍味食品に関するものである。本発明の珍味食品
は、例えばおやつ或いは酒の肴として食されるものであ
る。
【0002】
【従来の技術】マグロ又はカツオを原料とする食品とし
てなまり節が知られている。このものは、近海又は南洋
で取れたマグロ又はカツオを頭部、尾部、内蔵等を除去
した状態で水温80〜90℃の煮釜に入れ、魚体により
1〜3時間程度煮熟した後、8時間以上放冷し、冷水中
に漬け、3枚に卸し、骨を除去し、続いて100℃以上
の温度で30分間〜1時間程度蒸し、この状態で真空包
装し、若しくは更に70〜100℃の温度で5〜10時
間程度焙乾した状態で真空包装し、その後加熱殺菌を施
してなるものである。また、このようななまり節を加熱
した調味液中で煮込むことにより味付けしたものも知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のなまり節は
水分含有量が多いため、開封後の貯蔵性がない。しかる
に、上記従来のなまり節は真空包装1パック当りの重量
が250グラム以上もあるため、核家族化が進む現在、
開封後少人数の家族で1回に食べきることはできない。
このように、なまり節は消費者にとっては扱い難いもの
である。また、なまり節は堅いため、特に厚切りにした
場合には歯の弱い者や老人等にとっては食べにくいもの
である。更に、なまり節は原料のマグロ又はカツオの風
味のみが感じられ、パサパサした食感を与えることが多
い。一方、なまり節を加熱した調味液中で煮込むことに
より味付けした場合には、メーラード反応による褐変を
生じ、食品としての外観が損われると共に身がしまって
硬くなるという問題が生ずる。本発明はなまり節におけ
る以上の如き問題を解決し、好ましい珍味食品を提供し
ようとしてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、マグロ又はカツオのなまり節を小片にス
ライスし、蛋白分解酵素を含有する約20〜65℃の温
度の調味液に浸漬することにより味付けを行ない、乾燥
後、各小片をそれぞれ真空包装し、更に加熱殺菌したこ
とを特徴とする、マグロ又はカツオを原料とする珍味食
品を提供するものである。以下、各工程毎に詳説する。
【0005】[なまり節の製造工程](図1の符号1) 原料たるマグロ又はカツオのなまり節は、従来のものと
同様に例えば次のようにして製造する。即ち、近海又は
南洋で取れたマグロ又はカツオを頭部、尾部、内蔵等を
除去した状態で水温約80〜90℃の煮釜に入れ、魚体
により1〜3時間程度煮熟した後、8時間以上放冷し、
冷水中に漬け、3枚に卸し、骨を除去し、続いて約10
0℃以上の温度で30分間〜1時間程度蒸し、若しくは
更に約70〜100℃の温度で5〜10時間程度焙乾す
る。
【0006】[スライス工程](図1の符号2) 3枚卸の状態で製造されたなまり節(図2における符号
11)を更に長さ方向に2分割して四つ割り片(図3に
おける符号12、13)を得る。これら各四つ割り片を
スライスして約5〜30グラムの小片(図4における符
号14、15)を得る。これらの小片が約5グラム未満
であると身崩れが生じ、収率が低下する。一方、小片が
約30グラムを越すと後の味付け工程において味が小片
に充分に染み込まなくなる。
【0007】[味付け工程](図1の符号3) スライスして得た小片を蛋白分解酵素を約0.1重量%
含有する調味液に浸漬することにより味付けを行なう。
蛋白分解酵素としては、例えばブロイメライン、プロテ
アーゼ、パパイン等を用いる。調味液の温度は約20〜
65℃とする。調味液の温度のが約20℃未満の場合に
は、蛋白分解酵素が活性を失い、調味液が小片に充分に
浸透しなくなる。一方、調味液の温度が約65℃を越す
場合には、蛋白分解酵素が活性を失うと共に煮崩れを生
じやすくなる。小片を調味液に浸漬する時間は約1〜1
8時間とする。浸漬時間が約1時間未満の場合には、調
味液が小片に充分に浸透しない。一方、浸漬時間が約1
8時間を越す場合には、蛋白分解酵素の作用により身崩
れを生ずる。
【0008】[乾燥工程](図1の符号4) 味付けした小片の表面を乾燥させる。即ち、小片を約3
0〜70℃の温風により30分間〜3時間程度乾燥させ
る。高温の熱風を用いた場合には小片は短時間で乾燥す
るものの品質の劣化が生ずるため好ましくない。
【0009】[包装工程](図1の符号5) 乾燥された各小片をそれぞれ真空包装する。小片の形状
により深しぼりの包装となる。
【0010】[加熱殺菌工程](図1の符号6) 真空包装された各小片についてレトルト殺菌等の加熱殺
菌を施す。
【0011】
【作用】なまり節をスライスすることにより食べやすい
大きさの小片となると共に味付け工程において味が染み
込み易くなる。味付け工程において使用される調味液の
温度は約20〜65℃であって、高熱による味付けを行
なわないため、調味液中に蛋白分解酵素を含有させるこ
とが可能となる。調味液中に含有される蛋白分解酵素の
働きにより小片は軟らかくなる。また、調味液の温度は
約20〜65℃であって、高熱による味付けを行なわな
いため、メーラード反応により褐変が生ずることはな
い。即ち、小片の表面は食欲をそそる赤味を帯びたマグ
ロ又はカツオの肉色となる。乾燥工程における乾燥によ
り小片の表面が乾燥するが、小片は軟らかな状態のまま
保持される。乾燥された各小片をそれぞれ真空包装する
ことにより、各小片は酸素に触れない状態に維持され
る。従って、酸化による変化のない美しい肉面が常に維
持される。また、各小片をそれぞれ真空包装することに
より、消費者は珍味食品を食べる際に、必要な数のみの
小片を開封して取り出すことが可能となる。従って、開
封後における品質の劣化等は問題にならない。真空包装
された各小片を加熱殺菌することにより、蛋白分解酵素
は活性を失う。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明するが、
本発明が下記の実施例に限定されるものでないことはい
うまでもない。
【0013】[実施例1]近海で取れたカツオを頭部、
尾部、内蔵等を除去した状態で水温約90℃の煮釜に入
れ、約2時間煮熟した後、約8時間放冷し、冷水中に漬
け、3枚に卸し、骨を除去し、続いて約100℃の温度
で30分間蒸して殺菌し、約90℃の温度で約5時間焙
乾してなまり節を得た。このなまり節を長さ方向に2分
割して四つ割り片とし、更にこれら各四つ割り片をスラ
イスして各約15グラムの小片を得た。これらの小片を
ワイン約40重量%、糖液約50重量%、梅肉パウダー
約9重量%、アミノ酸類約1重量%、蛋白分解酵素約
0.1重量%よりなる約40℃の調味液に約3時間浸漬
させた。このようにして味付けした小片を約40℃の温
風により約1時間乾燥させた。乾燥後、小片の約0.1
重量%のかんてんを小片にまぶした後、各小片を真空包
装し、更に加熱殺菌を行なった。このようにして得られ
た珍味食品を試食したところ、食感は極めて軟らかく、
且つ美味であった。
【0014】[実施例2]南洋で取れたカツオを頭部、
尾部、内蔵等を除去した状態で水温約90℃の煮釜に入
れ、約2時間煮熟した後、約8時間放冷し、冷水中に漬
け、3枚に卸し、骨を除去し、続いて約100℃の温度
で30分間蒸して殺菌し、約90℃の温度で約5時間焙
乾してなまり節を得た。このなまり節を長さ方向に2分
割して四つ割り片とし、更にこれら各四つ割り片をスラ
イスして各約20グラムの小片を得た。これらの小片を
ワイン約45重量%、糖液約45重量%、梅肉パウダー
約9重量%、アミノ酸類約1重量%、蛋白分解酵素約
0.1重量%よりなる約40℃の調味液に約4時間浸漬
させた。このようにして味付けした小片を約50℃の温
風により約1時間乾燥させた。乾燥後、小片の約0.1
重量%のかんてんを小片にまぶした後、各小片を真空包
装し、更に加熱殺菌を行なった。このようにして得られ
た珍味食品を試食したところ、食感は極めて軟らかく、
且つ美味であった。
【0015】[実施例3]近海で取れたカツオを頭部、
尾部、内蔵等を除去した状態で水温約90℃の煮釜に入
れ、約2.5時間煮熟した後、約8時間放冷し、冷水中
に漬け、3枚に卸し、骨を除去し、続いて約100℃の
温度で40分間蒸して殺菌し、約90℃の温度で約4時
間焙乾してなまり節を得た。このなまり節を長さ方向に
2分割して四つ割り片とし、更にこれら各四つ割り片を
スライスして各約25グラムの小片を得た。これらの小
片をワイン約30重量%、糖液約50重量%、醤油約1
0重量%、梅肉パウダー約9重量%、アミノ酸類約1重
量%、蛋白分解酵素約0.1重量%よりなる約40℃の
調味液に約6時間浸漬させた。このようにして味付けし
た小片を約40℃の温風により約1時間乾燥させた。乾
燥後、各小片を真空包装し、更に加熱殺菌を行なった。
このようにして得られた珍味食品を試食したところ、食
感は極めて軟らかく、且つ美味であった。
【0016】なお、図5は本発明による珍味食品を示す
斜視図である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、高熱による味付けを行なわないため、調味液中に蛋
白分解酵素を含有させることが可能となり、この調味液
中に含有される蛋白分解酵素の働きにより軟らかな食感
を有する美味しいなまり節の小片が得られる。また、高
熱による味付けを行なわないため、メーラード反応によ
り褐変が生ずることはない。即ち、小片の表面は食欲を
そそる赤味を帯びたマグロ又はカツオの肉色となる。要
するに、本発明による珍味食品は食感、味、外観の何れ
においても極めて好ましいものである。更に、本発明に
よる珍味食品は、適度な大きさの味付けなまり節の小片
をそれぞれ真空包装してなるものであるため、食べる際
に必要な数量の小片のみを開封すればよく、開封後の劣
化は問題にならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による珍味食品の製造工程を示す説明図
である。
【図2】なまり節の平面図である。
【図3】なまり節を長さ方向に2分割した四つ割り片の
平面図である。
【図4】各四つ割り片をスライスした小片の平面図であ
る。
【図5】本発明による珍味食品の斜視図である。
【符号の説明】
1 なまり節の製造工程 2 スライス工程 3 味付け工程 4 乾燥工程 5 包装工程 6 加熱殺菌工程 11 なまり節 12 四つ割り片 13 四つ割り片 14 小片 15 小片

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグロ又はカツオのなまり節を小片にス
    ライスし、蛋白分解酵素を含有する約20〜65℃の温
    度の調味液に浸漬することにより味付けを行ない、乾燥
    後、各小片をそれぞれ真空包装し、更に加熱殺菌したこ
    とを特徴とする、マグロ又はカツオを原料とする珍味食
    品。
JP5198964A 1993-07-16 1993-07-16 マグロ又はカツオを原料とする珍味食品 Pending JPH0731421A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5198964A JPH0731421A (ja) 1993-07-16 1993-07-16 マグロ又はカツオを原料とする珍味食品

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JP5198964A JPH0731421A (ja) 1993-07-16 1993-07-16 マグロ又はカツオを原料とする珍味食品

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Publication Number Publication Date
JPH0731421A true JPH0731421A (ja) 1995-02-03

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ID=16399861

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Application Number Title Priority Date Filing Date
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JP (1) JPH0731421A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005102073A1 (ja) * 2004-04-20 2005-11-03 Kabushiki Kaisha Abekame Shoten 軟化加工魚肉の製造方法
WO2009047925A1 (ja) 2007-10-10 2009-04-16 Hiroshima Prefecture 熟成食品の製造方法
US9152069B2 (en) 2011-02-28 2015-10-06 Ricoh Company, Ltd. Toner, and full-color image forming method and full-color image forming apparatus using the toner
BE1028855B1 (nl) * 2020-12-07 2022-07-05 Vanafish Nv Werkwijze voor het verwerken van rauwe vis

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WO2005102073A1 (ja) * 2004-04-20 2005-11-03 Kabushiki Kaisha Abekame Shoten 軟化加工魚肉の製造方法
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