JP3747350B2 - いかの加工食材と、その製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、いかの口部器官を利用するいかの加工食材と、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
いかの口部器官は、固い顎板(いわゆるからすとんび)が付いているため、それ自体を単独に食材とすることは一般的でない。
【0003】
しかしながら、いかの頭部から取り出した口部器官を塩漬け等により味付けし、そのまま燻製にしたものが一部に知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来技術によるときは、いかの口部器官は、顎板が付いたままであるため、極めて食べ難い上、前もって味付けが施されているため、好みの味に調理することができないという問題があった。
【0005】
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、いかの口部器官から顎板を除去して串刺しにすることによって、極めて食べ易く、好みの味に調理することができるいかの加工食材と、その製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためのこの出願に係る第1発明(請求項1に係る発明をいう、以下同じ)の構成は、顎板を除去したいかの口部器官を串刺しにしてなり、口部器官は、表皮をめくって顎板を露出させ、異物が残らないように顎板をこじ開けて除去した上、顎板を除去した部分に串を刺すことをその要旨とする。
【0007】
第2発明(請求項2に係る発明をいう、以下同じ)の構成は、いかの頭部から口部器官を取り出し、表皮をめくって顎板を露出させ、異物が残らないように顎板をこじ開けて除去した上、顎板を除去した部分に串を刺して串刺しにすることをその要旨とする。
【0008】
なお、串刺しにした後、急速冷凍することができ、急速冷凍後、真空包装することができる。
【0009】
【作用】
かかる第1発明の構成によるときは、口部器官から顎板を除去した素材は、肉塊のみからなるから、それを焼き網やフライパン等によって加熱し、塩、コショウ、バター等によって好みの風味に味付けすれば、焼き物、炒め物、揚げ物等の食品として美味に食することができる。なお、素材は、串刺しにされているから、加熱調理も極めて容易である。ただし、いかは、やりいか、けんさきいか、あおりいか、するめいか、むらさきいか、あかいか、だいおういか等のつついか類や、かみなりいか、こういか、こぶしめ、ひめいか、みみいか、だんごいか、スピルラ、ゆうれいいか、たこいか等のこういか類のいずれであっても使用することができる。
【0010】
第2発明の構成によるときは、いかの口部器官は、頭部から取り出し、顎板を除去して肉塊のみからなる素材にし、それを串刺しにすることにより、製品として完成することができる。
【0011】
なお、串刺しにした素材は、急速冷凍することにより、鮮度の低下を防止することができる。急速冷凍は、温度約−30℃、冷凍時間約30分程度とし、素材の内部まで完全に凍結させることが好しい。
【0012】
急速冷凍後、真空包装すれば、長期に亘って安定に冷凍保存することができ、商品価値を一層向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。
【0014】
いかの加工食材は、素材11、11…を串12に串刺しにしてなる(図1、図2)。
【0015】
串刺しにした素材11、11…は、急速冷凍後、包装材13を介して所定本数ずつ真空包装されている。素材11、11…は、包装材13から取り出して解凍し、焼く、炒める、揚げる、煮る等の任意の加熱調理を施して味付けすることにより、焼き物、炒め物、揚げ物、煮物等の食品として食することができ、特に炭火やガスによって焼くと、焼き鳥風の格別な風味を楽しむことができる。なお、素材11、11…は、串刺しのまま一体に調理してもよく、串12から取り外して調理してもよい。
【0016】
かかるいかの加工食材は、図3の製造工程に従って製造する。
【0017】
いか10は、胴部10aと、口部器官10cを有する頭部10bとを分離させる(図4)。このとき、胴部10a内の内臓は、頭部10bとともに取り出し、廃棄処分するか、いか醤油(いしり)の原料に使用する。また、胴部10aは、一夜干しや他の任意の食材に使用する。つづいて、頭部10bを切開して口部器官10cを取り出し(図4の二点鎖線)、真水によって洗浄し、海水を除去して10〜20分程度水切りする。なお、洗浄は、2〜3回繰り返してもよい。
【0018】
次に、口部器官10cは、顎板10c1 、10c1 を被覆している表皮10c2 を左右にめくり(図5(A)の矢印K1 、K1 方向、同図(B))、顎板10c1 、10c1 を露出させる。その後、先細の工具Aを介して閉じている顎板10c1 、10c1 をこじ開け(図5(B)の矢印K2 、K2 方向、同図(C)の実線)、顎板10c1 、10c1 を除去することより(同図(C)の二点鎖線)、肉塊のみからなる素材11にすることができる(同図(D))。なお、このとき、素材11内に歯舌等の異物が残らないように注意する。
【0019】
素材11、11…は、串12に速やかに串刺しし(図1)、急速冷凍する。その後、包装材13によって所定本数ずつを真空包装して製品とする(図2)。
【0020】
なお、素材11、11…は、串刺しした後、塩水等により薄く味付けして急速冷凍してもよい。
【0021】
また、素材11は、串12に串刺しするとき、顎板10c1 、10c1 を除去した部分に串12を刺し込むことにより、容易に串刺しすることができ、串刺し後の体裁を良好にすることができる。また、図1、図2において、素材11、11…は、串刺しするに際し、その大きさをなるべく揃え、串刺し後の全体体裁を整えることが好ましい。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、この出願に係る第1発明によれば、いかの口部器官から顎板を除去して串刺しにすることによって、固い顎板が除かれた肉塊のみが素材であるから、極めて食べ易い上、好みの味に調理することができるという優れた効果がある。
【0023】
第2発明によれば、いかの頭部から口部器官を取り出し、顎板を除去して串刺しにすることによって、第1発明に係る加工食材を簡単に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体斜視説明図(1)
【図2】 全体斜視説明図(2)
【図3】 製造工程図
【図4】 製造工程説明図(1)
【図5】 製造工程説明図(2)
【符号の説明】
10…いか
10b…頭部
10c…口部器官
10c1 …顎板
Claims (4)
- 顎板を除去したいかの口部器官を串刺しにしてなり、前記口部器官は、表皮をめくって顎板を露出させ、異物が残らないように顎板をこじ開けて除去した上、顎板を除去した部分に串を刺すことを特徴とするいかの加工食材。
- いかの頭部から口部器官を取り出し、表皮をめくって顎板を露出させ、異物が残らないように顎板をこじ開けて除去した上、顎板を除去した部分に串を刺して串刺しにすることを特徴とするいかの加工食材の製造方法。
- 串刺しにした後、急速冷凍することを特徴とする請求項2記載のいかの加工食材の製造方法。
- 急速冷凍後、真空包装することを特徴とする請求項3記載のいかの加工食材の製造方法。
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JP22855597A JP3747350B2 (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | いかの加工食材と、その製造方法 |
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JP22855597A JP3747350B2 (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | いかの加工食材と、その製造方法 |
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JPH1156227A JPH1156227A (ja) | 1999-03-02 |
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JP22855597A Expired - Fee Related JP3747350B2 (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | いかの加工食材と、その製造方法 |
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JP (1) | JP3747350B2 (ja) |
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1997
- 1997-08-25 JP JP22855597A patent/JP3747350B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1156227A (ja) | 1999-03-02 |
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