JP2000083625A - ふぐ鍋セット - Google Patents

ふぐ鍋セット

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JP2000083625A
JP2000083625A JP10299015A JP29901598A JP2000083625A JP 2000083625 A JP2000083625 A JP 2000083625A JP 10299015 A JP10299015 A JP 10299015A JP 29901598 A JP29901598 A JP 29901598A JP 2000083625 A JP2000083625 A JP 2000083625A
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JP
Japan
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blowfish
globefish
raw
temperature
pot
Prior art date
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Pending
Application number
JP10299015A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Serino
芳明 芹野
Koichi Suenaga
興一 末永
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KAI KK
Original Assignee
KAI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来あまり大衆化されていなかったふぐの鍋
料理を、ふぐの鍋料理セットとして市場に流通させ、手
軽に一般家庭へ提供できるようにする。 【構成】 臓器、皮、ひれ、尻尾等を取り除いた生ふぐ
の切り身を熱湯中にて芯部の温度が70〜80℃になる
まで加熱し、この温度範囲に1〜3分間保持した後冷却
して真空パックしたふぐの材料と、生野菜及び具の材料
と、だしの材料とを容器に収容してセット化し、冷蔵し
た後、さらに水又は湯を加えて電子レンジにより加熱調
理できるようにしたふぐ鍋セットである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はふぐの鍋料理用セッ
トに関し、大衆化した食品として市場に流通させること
により、高度な調理技術を持たない一般家庭においても
手軽にふぐの鍋料理が賞味できるセットに関する。
【0002】
【従来の技術】たいていの食用ふぐは毒を持っている
が、毒の有無に関係なく、ふぐは免許を持たない一般家
庭にて調理することができない。したがって、ふぐを賞
味するには、専門の調理師がいる鮮魚店等にて調理して
もらうとか、料理店へ行くしか方法がなかった。これら
により、ふぐ料理は一般的には高級料理としてみられ、
大衆化した料理としての馴染がなかった。
【0003】一方、乾燥ふぐ、焼きふぐ等の加工品は、
専門の加工工場により生産され、市場にて販売されてい
る。また、例えば特開平10−4869号公報には、刺
身用ふぐの切り身を気体が残留する状態でパックするこ
とにより、調理済の生ふぐを新鮮な状態で貯蔵する方法
が記載されている。これらのふぐについては、市場に流
通させることができるので、一般家庭で手軽に求めるこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ふぐの鍋料理
については、一般家庭で手軽に賞味できるようにしたも
のは、まだ市場に流通していないようである。これは、
鍋用としてふぐの味を損なわずに市場へ流通させる技術
の未解明が原因の一つとして考えられる。また、ふぐの
鍋料理そのものが他の料理に比べて一般的に馴染が少な
いこと、ふぐ鍋を構成する野菜や具の材料を調達する煩
雑さ、だしを造る難しさ、さらに最近に至っては、鍋で
煮るということ自体の煩わしさ等も原因していると考え
られる。本発明はこれらの課題を解決するため、鋭意追
及の結果完成したものであり、流通を容易化することに
より、ふぐの鍋料理を大衆化して、一般家庭でも手軽に
賞味できるようにすることを目的とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、臓器、皮、ひ
れ、尻尾等を取り除いた生ふぐの切り身を熱湯中にて芯
部の温度が70〜80℃になるまで加熱し、この温度範
囲に1〜3分間保持した後冷却して真空パックしたふぐ
の材料と、生野菜及び具の材料と、だしの材料とを容器
に収容してセット化し、冷蔵した後、さらに水又は湯を
加えて電子レンジにより加熱調理できるようにしたふぐ
鍋セットである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明を実施する際、まず、生ふ
ぐを熱湯中にて加熱処理した後冷却して真空パックした
ふぐの材料を調製する。用いるふぐは、トラふぐ、ナシ
ふぐ、マふぐ等が味の点で好ましいが、他の食用ふぐで
あっても構わない。専門の調理師により、ふぐの臓器、
皮、ひれ、尻尾等を取り除く。その後、ふぐ鍋用として
適度の大きさの切り身に分断し、熱湯中にて加熱処理す
る。
【0007】加熱処理は、切り身をその芯部の温度が7
0〜80℃に到達するまで加熱し、この温度範囲に1〜
3分間保持する。この加熱処理の温度及び時間は、賞味
直前の電子レンジによる加熱とも関連し、電子レンジに
より加熱して生野菜が煮えたとき丁度、ふぐの切り身が
程好く煮えるようにする必要がある。種々の加熱温度と
時間の条件について試作品を製造し、試食を重ねた結
果、切り身の芯部の温度が70℃未満のとき、又は保持
時間が1分未満のときは、賞味するときに煮えかたが不
十分であるとともに、いわゆるアクがとれず、生くさい
ものとなる。芯部の温度が80℃を超えるとき、又は保
持時間が3分を超えるときは、煮えすぎて身が少しかた
くなるとともに、形が崩れやすくなる。加熱処理を済ま
せたふぐの材料は、10℃以下の温度まで冷却し、市販
の真空パック機を用いて真空パックする。
【0008】別に、生野菜及び具の材料と、だしの材料
とをそれぞれ計量し、上記真空パックしたふぐの材料と
共に容器に収容する。このとき、だしの材料はナイロン
とポリエチレンを張り合わせて作られたフイルム製の袋
に入れて密封しておく。また、収容する容器の材料は電
子レンジに用いても支障のない材質にしておく。こうし
て、ふぐ鍋のセットとして完成する。
【0009】しかし、一般家庭への提供を容易にするに
は、市場に流通できるようにしなければならない。この
ため、ふぐ鍋の材料を容器に収容した状態で10℃以下
の温度にて冷蔵しておく。そして、一般家庭に到着して
賞味するとき、水又は湯を加えて、電子レンジにより加
熱調理できるようにしておく。ここで、ふぐ鍋の材料を
容器と共に10℃以下の温度に冷蔵し始めてから賞味す
るまでの期間は最高6日くらいである。6日を超えて
も、食用に供せないことはないが、野菜が変質して、新
鮮さが損なわれる。また、水又は湯を加え、電子レンジ
により加熱する時間は、高周波出力500〜600W程
度の家庭用電子レンジで5〜8分が好ましい。
【0010】
【実施例】実施例1 一人前用ふぐ鍋セット20食分の試作品を製造し、試食
した。まず、トラふぐ3kgを用い、調理師により、臓
器、皮、ひれ、尻尾等を取り除いた。その後、重さ約3
0gの骨付き切り身に分断し、沸騰した熱湯の中へ浸漬
し、加熱処理した。このとき、抜取り的に選択した骨付
き切り身3切れに、それぞれ芯部の温度測定計即ち芯温
計のセンサーを取り付けて、測温した。浸漬して2分後
に測温用の3切れが、それぞれ72.5℃、72.0
℃、73.5℃になったので、それからさらに1分間保
持して熱湯から取り出し、10℃以下の冷水に浸漬して
冷却した。その後、布巾を用いて表面に付着している余
分の水分を除去の後、一人前当り約100gを計量し
て、市販の真空パック機を用いて真空パックした。
【0011】別に、一人前当り、ねぎ、春菊、白菜、松
茸、榎茸、麩からなる生野菜及び具のとり合わせ250
gと、前記ナイロンとポリエチレンからなるフイルム製
の袋に密封した濃縮だし汁60ccとを準備した。次
に、これらの生野菜、具、だし汁と上記真空パックした
ふぐを、直径12cm、深さ5cmの電子レンジ対応プ
ラスチック容器に体裁良く盛り合わせて収容した。こう
して、ふぐ鍋のセットを完成し、温度5℃の冷蔵庫にて
保冷した。
【0012】上記により調製したふぐ鍋のセットを3日
後に冷蔵庫から取り出したが、ふぐ及び野菜は変質がな
く、新鮮そのものであった。これに200ccの水を加
え、高周波出力500Wの家庭用電子レンジで6分間加
熱した。試食の結果、ふぐ及び野菜の味、鍋全体として
の風味は、ふぐを調理した直後に作ったふぐ鍋と殆ど変
わらず、大変美味であった。さらに、上記のふぐ鍋のセ
ットを6日後に冷蔵庫から取り出した場合は、ふぐに変
質はなかったが、野菜のうち、ねぎと白菜に少し色褪せ
がみられた。上記と同様に、200ccの水を加え、高
周波出力500Wの電子レンジで6分間加熱した。試食
の結果、味は3日後に冷蔵庫から取り出した場合と殆ど
遜色がなく、美味であった。
【0013】実施例2 二人前用ふぐ鍋セット10食分の試作品を製造し、試食
した。トラふぐ3kgを実施例1と同様にして調理及び
加熱処理し、二人前当り約200gを真空パックした。
別に、二人前当り、ねぎ、春菊、白菜、松茸、椎茸、榎
茸、麩からなる生野菜及び具のとり合わせ500gと、
前記フイルム製の袋に密封した濃縮だし汁120ccと
を準備した。次ぎに、これらの生野菜、具、だし汁と上
記真空パックしたふぐを、直径17cm、深さ5.5c
mの電子レンジ対応プラスチック容器に実施例1と同様
にして収容し、温度5℃の冷蔵庫にて保冷した。
【0014】上記調製のふぐ鍋のセットを、3日後に冷
蔵庫から取り出したが、実施例1と同様にふぐ及び野菜
に変質がなく、新鮮そのものであった。これに400c
cの熱湯を加え、高周波出力600Wの家庭用電子レン
ジで8分間加熱した。試食の結果、実施例1と同様、ふ
ぐ及び野菜の味、鍋全体としての風味は、ふぐを調理し
た直後に作ったふぐ鍋と殆ど変わらず、大変美味であっ
た。
【発明の効果】本発明により、従来あまり大衆化してい
なかったふぐの鍋料理を、市場に流通させ、一般家庭へ
提供することが容易になった。また、一般家庭特に単身
者の場合は野菜料理が不足しがちであるが、本発明品は
電子レンジにより容易に調理できるので、単にふぐだけ
ではなく、野菜料理としても手軽に賞味できる。これら
の結果、水産業界殊にふぐ産業界の発展及び一般家庭の
食生活改善に寄与する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 臓器、皮、ひれ、尻尾等を取り除いた生
    ふぐの切り身を熱湯中にて芯部の温度が70〜80℃に
    なるまで加熱し、この温度範囲に1〜3分間保持した後
    冷却して真空パックしたふぐの材料と、生野菜及び具の
    材料と、だしの材料とを容器に収容してセット化し、冷
    蔵した後、さらに水又は湯を加えて電子レンジにより加
    熱調理できるようにしたことを特徴とするふぐ鍋セッ
    ト。
JP10299015A 1998-09-14 1998-09-14 ふぐ鍋セット Pending JP2000083625A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103263042A (zh) * 2013-06-04 2013-08-28 江苏中洋集团股份有限公司 一种白汁河豚制作方法
CN103284223A (zh) * 2013-06-04 2013-09-11 江苏中洋集团股份有限公司 香辣河豚鱼的制作方法
JP2020150795A (ja) * 2019-03-18 2020-09-24 佐々木 有希 食材ユニットと食事の提供方法

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