JPH0731327Y2

JPH0731327Y2 - プリペイドカード自動販売機

Info

Publication number: JPH0731327Y2
Application number: JP1988156031U
Authority: JP
Inventors: 新一田上; 直樹須貝
Original assignee: Anritsu Corp
Current assignee: Anritsu Corp
Priority date: 1988-11-30
Filing date: 1988-11-30
Publication date: 1995-07-19
Anticipated expiration: 2003-11-30
Also published as: JPH0277781U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案はプリペイドカード自動販売機に係わり、特に、
プリペイドカードの保持者を特定してカード保持者の所
属区分毎に異なる割引区分を選択するための区分情報が
記録されたプリペイドカードを自動販売するプリペイド
カード自動販売機に関する。

［従来の技術］周知のように、プリペイドカードには金額情報が予め磁
気記録されており、カード利用者はその磁気記録された
金額情報に相当する代金を支払ってこのプリペイドカー
ドを購入する。そして、このプリペイドカードで券売機
や公衆電話機等を利用する度にその利用代金に相当する
金額が磁気記録された金額情報から差引かれる。

このような代金前払いの機能を有するプリペイドカード
を例えば一つの企業内における食堂や各商店に適用する
ことが考えられる。この場合、この商店や食堂を利用す
る人は該当企業の社員やこの企業の関係者にほぼ限定さ
れる。したがって、カード発行，売上管理等が比較的容
易に行なえる。

［考案が解決しようとする課題］一方、このような企業内における食堂や各商店において
は、企業から各種の補助を受けることによって、商品や
サービスの料金と外の一般の商店に比較して低く設定し
ている場合が多い。

しかし、一般に、企業内における各商店や食堂を利用す
る人はこの企業の正社員のみならず、パート従業員，外
注（下受）業者やごく少数の一般人が存在する。そし
て、前記各商店や食堂に対する各種の補助は企業が負担
するので、各商店や食堂の利用者を所属によって区分し
て、たとえ同一商品であっても各所属区分に応じた値段
で販売する必要がある。

しかし、一般にプリペイドカードはクレジットカードと
は異なり、一旦そのカードを販売してしまえば、そのカ
ードを使用する人を確認する術がない。よって、そのプ
リペイドカードを使用する人を区分して、例えば商品の
値段を変化させることは困難であった。このような場
合、プリペイドカードによる売上操作時に客の所属区分
を聞いて、所属区分に応じた値引又は割引きをマニアル
操作で実施して、カード残高から値段変更された金額又
は割引後の金額を差引く必要がある。

その結果、販売員の負担が増大して、プリペイドカード
を導入した長所が十分活用できない問題があった。

また、プリペイドカードの販売を、例えば交通機関や公
衆電話機に使用可能なプリペイドカードと同様に、カー
ド自動販売機を用いて行なうことによって、カード販売
業務を簡素化することが切望されているが、前述した全
所属区分の人が同一条件でこのカード自動販売機でプリ
ペイドカードを購入すると、このプリペイドカードを用
いた商品購入時にそのプリペイドカード使用者の所属区
分を販売員が聞いてマニアル操作でキー入力する必要が
ある。

本考案はこのような事情に鑑みてなされたものであり、
プリペイドカード購入者に金銭投入と、購入者を特定す
る会員番号と割引区分の区分情報および暗証番号が記録
された会員証カード挿入と、暗証番号入力とを義務付
け、この自動販売されるプリペイドカードの使用者を特
定する情報および区分情報を書込むことにより、プリペ
イドカードの販売業務を自動化できるとともに、このプ
リペイドカードの使用者を確実に特定でき、さらに、カ
ード支払時において割引区分を自動的にカード取引装置
に入力でき、各区分に対応する割引を確実に実施でき、
よりち密な販売業務を実施できるプリペイドカードを販
売できるプリペイドカード自動販売機を提供することを
目的とする。

［課題を解決するための手段］上記課題を解消するために本考案は、金銭投入口から投
入された金銭の投入金額に対応する金額情報が記録され
たプリペイドカードを発行するプリペイドカード自動販
売機において、カードに形成された記録領域に対して各種情報の書込み
読取りを行なうカードリーダライタと、データが記録さ
れていない所定の記録領域を有した複数の生カードを収
納するストッカーと、カード挿入口からカードリーダラ
イタへ挿入された会員証カードに記録されている会員番
号，この会員証カード保持者に割付けられたカード支払
時における割引区分を示す区分情報および暗証番号等か
らなるカード情報をカードリーダライタで読取るカード
情報読取手段と、キー入力された暗証番号と前記カード
情報読取手段にて読取られた暗証番号とが一致すること
を確認する暗証番号照合手段と、この暗証番号照合手段
にて暗証番号一致が確認されたのちに実行された販売キ
ー操作に応動して、ストッカーから供給された生カード
の記録領域に対して読取られたカード情報および投入金
額に対応する金額情報を前記カードリーダライタにて書
込むカード書込手段と、このカード書込手段にて会員番
号と暗証番号と区分情報および金額情報等が書込まれた
プリペイドカードを発行するカード発行手段とを備えた
ものである。

［作用］このように構成されたプリペイドカード自動販売機でプ
リペイドカードを購入する場合は、会員番号，区分情報
および暗証番号が記録された会員証カードを準備する必
要がある。

そして、プリペイドカードを購入する場合は、会員証カ
ードをカード挿入口へ挿入して暗証番号をキー入力す
る。キー入力暗証番号が会員証カードに記録されている
暗証番号と一致した場合にプリペイドカードが販売可能
となる。その後、金銭投入口から金銭を投入すると、前
記会員証カードから読取られた会員番号，区分情報，暗
証番号および投入金額にに対応する金額情報が書込まれ
たプリペイドカードが発行される。したがって、この自
動販売機で販売されたプリペイドカードを使用する人を
会員番号および暗証番号を確認する事によって特定でき
る。また、区分情報を用いることによって、カード取引
装置において自動的に割引販売が可能である。

［実施例］以下本考案の一実施例を図面を用いて説明する。なお、
この実施例においては例えば一つの企業内の食堂や各商
店で使用するためのプリペイドカードを販売する自動販
売機に適用した場合について説明する。

第２図はプリペイドカード自動販売機の外観図である。
ほぼ箱形に形成されたケース１の扉２の前面に形成され
た操作パネル2aに、例えば紙幣を挿入する金銭投入口
３、会員証カードを挿入したり購入したプリペイドカー
ドが排出されるカード挿入取出口４、各種操作案内や投
入金額等を電光表示する表示部５、販売キー６、購入者
が暗証番号をキー入力するための置数キー７、プリペイ
ドカードの購入操作を取消す場合の取消キー８、現在カ
ード販売可能状態であることを示す販売中ランプ９等が
配列されている。

第３図（ａ）および同図（ｂ）はケース１内に配設され
たストッカーに収納されていう生カードおよびこの生カ
ードを用いて発行されたプリペイドカードの外観図であ
る。この生カード10aおよびプリペイドカード10bには
［ショッピングカード］等のプリペイドカードであるこ
とを示す名称11,カード発行会社名12およびこのプリペ
イドカードの概算の使用状況（カード残高）を使用者に
知らせるために用いる複数の金額13が表記されている。
また、各種情報を記録する所定の記録領域としての磁気
ストライプ14が形成されている。なお、発行されたプリ
ペイドカート10bには発行時にこのプリペイドカード10b
に記録されている金額（発行額面）を購入者に知らせる
ためのパンチ孔15が該当金額13の右側に穿設されてい
る。

生カード10aの磁気ストライプ14には第４図（ａ）に示
すように何も記録されていない。また、発行されたプリ
ペイドカード10bには、第４図（ｂ）に示すように、こ
のプリペイドカード10aを発行した会社（企業）を示す
発行会社コード14a、発行（販売）日付14b、このプリペ
イドカード10bを使用する人を特定するための会員番号1
4c、このプリペイドカード保持者の所属区分を示す区分
情報としての所属区分コード14d、使用者（購入者）が
指定した暗証番号14e、全てのプリペイドカード10bに連
続するカード番号14f,金額情報としての金額14g等が記
録されている。

第３図（ｃ）はこのプリペイドカード自動販売機でプリ
ペイドカード10bを購入する場合に使用する会員証カー
ドの外観図である。この会員証カード16には、［会員証
カード］の名称17,発行会社名18,保持者（会員）の氏名
19,会員番号20等が表記され、また、磁気ストライプ21
が形成されている。なお、各カード10a,10b,16の形状お
よび磁気ストライプ14,21の形成位置は同一である。

そして、会員証カード16の磁気ストライプ21には、第４
図（ｃ）に示すように、発行会社コード21a,カード表面
に表記された会員番号20と同一の会員番号21c,この会員
証カード保持者の所属区分を示す所属区分コード21d,暗
証番号21eが記録されている。

前記所属区分コード21dは、例えば企業の正社員の場合
は［１］，パート従業員の場合は［２］，外注業者の場
合は［３］，一般人の場合は［４］に割付けられてい
る。

第１図はプリペイドカード自動販売機の概略構成を示す
ブロック図である。

各種情報処理を実行するCPU25に対してバスライン26を
介して、制御プログラムを記憶するROM27、売上集計フ
ァイル等の各種可変データを記録するRAM28、前記販売
キー６等が配設された操作パネル2a、ケース１内に設け
られ各種設定情報をキー入力するためのキーボード29、
表示部５、前記各カード10a,10b,16の磁気ストライプ1
4,21に対して各種情報の書込み読取りを行なうカードリ
ーダライタ30、ケース１内に設けられたストッカー31に
収納された前記生カード10aをカードリーダライタ30へ
搬入したり、カードリーダライタ30で読み書きが終了し
た各カード16,10bをカード挿入取出口４へ搬出するカー
ド搬送機構32を駆動する搬送機構駆動回路33、金銭投入
口３から投入された金銭の金額を判読して収納する金銭
処理収納部34から投入金額情報が入力されるインターフ
ェース35、ケース１内に配設されプリペイドカード10b
のカード発行（売上）データをジャーナルへ印字出力す
るプリンタ36のインターフェース37等が接続されてい
る。

なお、この実施例においては、金銭投入口３から投入さ
れる金額の種類は販売さるプリペイドカードの額面の種
別等の関係より、千円紙幣に限定している。したがっ
て、千円紙幣以外が投入されると、前記金銭処理収納部
34の動作により、投入された金銭が使用不可能紙幣とし
て金銭投入口３からそのまま返却される。

前記RAM28内には、第５図に示すように、プリペイドカ
ード10bの販売金額（投入合計金額Ｙ）で種別するカー
ド種別毎に販売枚数と売上合計金額を集計するカード種
別別売上集計ファイル28aが形成されている。この実施
例においては、2000円から6000円までの1000円きざみに
５種類のカード種別が設定されている。なお、この販売
許可する1000円きざみのカード種別数は前記キーボード
29にてこの自動販売機の管理者が一定の条件下にて任意
に設定可能である。そして、設定された最低金額Ysおよ
び最高金額Ymは設定金額メモリ28gに記憶される。

また、RAM28内には、販売したプリペイドカード10bの販
売枚数と売上合計金額とを購入者の所属区分コード別に
集計する区分コード別売上集計ファイル28bが形成され
ている。

さらに、RAM28内には、金銭投入口３から投入された、
１枚のプリペイドカード販売における投入金銭の投入合
計金額Ｙを算出する投入合計メモリ28c、カード挿入取
出口４へ挿入されて、カードリーダライタ30で読取られ
た会員証カード16に記録された第４図（ｃ）に示すカー
ド情報を一時記憶するカード情報メモリ28d、表示部５
に表示する表示データを記憶する表示バッファ28e、プ
リンタ36にてジャーナルへ印字するカード発行データ等
の印字データを記憶する印字バッファ28f等が形成され
ている。

しかして、プリペイドカード自動販売機の電源が投入さ
れると、前記CPU25は第６図の流れ図に従ってプリペイ
ドカード10bに対する販売処理業務を実行するようにプ
ログラム構成されている。

流れ図が開始されると、Ｓ（ステップ）１にて表示部５
に［会員証カード挿入］の操作案内を表示する。そし
て、カード挿入取出口４から会員証カード16が挿入され
ると、カード搬送機構32にて挿入された会員証カード16
をカードリーダライタ30へ搬入する。そして、S2にてカ
ードリーダライタ30にて会員証カード16の磁気ストライ
プ21に記録された第４図（ｃ）に示す発行会社コード21
a,会員番号21c,所属区分コード21d,暗証番号21eからな
るカード情報を読取ってRAM28のカード情報メモリ28dへ
格納す。

次に、S3にて表示部５に［暗証番号入力］の操作案内を
表示する。購入者が操作パネル2aの置数キー７にて暗証
番号を入力すると、S4にてキー入力された暗証番号とカ
ード情報メモリ28dに記憶されている暗証番号21eとが一
致するか否かを調べる。一致しなければ、S3へ戻り、表
示部５に再度［暗証番号入力］の操作案内を表示する。
なお、３回暗証番号を入力したが一致しなかった場合
は、表示部５に［会員証カード使用不可能］のメッセー
ジを表示したのち、その会員証カード16をカード挿入取
出口４へ返却する。そして、カード情報メモリ28dをク
リアして、流れ図の最初に戻る。

S4にて暗証番号が一致すると、S5にて挿入されている会
員証カード16を排出し、S6にて表示部５に［金銭投入］
の操作案内を表示する。そして、S7にて金銭投入口３か
ら紙幣が投入されると、S8にて金銭処理収納部34にて判
読された投入紙幣の投入金額Y₁とRAM28の投入合計メモ
リ28cの投入合計金額Ｙとの加算値（Y₁＋Ｙ）を算出し
て、その加算値（Y₁＋Ｙ）が設定金額メモリ28gの最高
金額Y_m以下であれば、投入金額Y₁を投入合計メモリ28c
の投入合計金額Ｙに加算する（Ｙ＝Ｙ＋Y₁）。そして、
加算後の投入合計金額Ｙを表示部５に表示する。次に、
S7へ戻り、次の操作を待つ。

なお、S8にて加算値（Y₁＋Ｙ）が設定金額メモリ28gの
最高金額Y_mを越えていれば、最後に投入された紙幣を返
却して、例えば表示部５に［投入金額超過］等のメッセ
ージを表示したのち、S7にて次の販売操作を待つ。

S7にて販売操作が金額投入操作でなく、S9にて発行キー
６のキー操作であれば、S10にて投入合計メモリ28cの投
入合計金額Ｙが設定金額メモリ28gに記憶されている最
低金額Y_s以上であることを確認する。

確認が終了すると、カード搬送機構32を駆動してストッ
カー31から１枚の生カード10aをカードリーダライタ30
へ搬入させる。そして、S11にて、搬入された生カード1
0aの磁気ストライプ14に対して、カード情報メモリ28d
から読出した発行会社コード21a,会員番号21c,所属区分
コード21d,暗証番号21eおよび投入合計メモリ28cの投入
合計金額Ｙを、それぞれ発行会社コード14a,会員番号14
c,所属区分コード14d,暗証番号14eおよび金額14gとして
書込む。さらに、図示しない時計回路から読取られた現
在の発行日付14b、図示しないカウンタにて計算されて
いるカード番号14fが同時に書込まれる。

そして、第３図（ｂ）に示すように、磁気ストライプ14
に新たに書込まれた金額14gに対応する金額13の右側に
概算のカード残高を示すパンチ孔15を穿設する。しかる
後、S12にて新たなカード情報が書込まれたカード10aを
プリペイドカード10bとしてカード挿入取出口４へ排出
する。

その後、投入合計メモリ28cに記憶された投入合計金額
Y,投入合計金額に対応するカード種別，会員番号14c,所
属区分コード14d,暗証番号14e,カード番号14f,金額14g
等のカード発行データをプリンタ36にてジャーナルに印
字出力する。

さらに、カード種別別売上集計ファイル28aの該当カー
ド種別（投入合計金額Ｙ）の販売枚数に１を加算し、売
上合計金額に前記投入合計金額Ｙを加算する。さらに、
区分コード別売上集計ファイル28bの該当所属コード14d
の販売枚数に１を加算し、売上合計金額に前記投入合計
金額Ｙを加算する。その後、投入合計メモリ28cおよび
カード情報メモリ28dをクリアして、１枚のプリペイド
カード10bの販売処理を終了する。なお、S10にて投入合
計金額Ｙが最低金額Ysに満たなかった場合は、S6へ戻
り、表示部５に［金銭投入］の操作案内を表示して、再
度金銭が投入されるのを待つ。

このように構成されたプリペイドカード自動販売機にお
いて、始めてプリペイドカード10bを購入する場合は、
発行会社（企業）の事務所等に配設された係員が対応す
る別のカード発行装置でもって、会員番号と、自己が所
属する区分を示す所属区分コードと、暗証番号とを登録
して第３図（ｃ）に示す会員証カード16を発行してもら
う。

そして、この会員証カード16を用いて実施例のプリペイ
ドカード自動販売機が使用可能となる。すなわち、会員
証カード16をカード挿入取出口４へ挿入し、置数キー７
にて暗証番号をキー入力する。そして、キー入力された
暗証番号と会員証カード16の暗証番号が一致すれば、表
示部５に［金銭投入］の操作案内が表示され、会員証カ
ード16が返却される。

しかる後、希望する金額（カード種別）に相当する金銭
を金銭投入口３へ投入したのち、販売キー６をキー操作
する。すると、先に挿入した会員証カード16に記録され
ていた会員番号，所属区分コード，暗証番号および投入
合計金額に対応する金額が書込まれたプリペイドカード
10bが発行される。なお、記憶されている金額14gの概算
額は、第３図（ｂ）に示すように、パンチ孔15で確認す
ることができる。

したがって、このプリペイドカード10bを用いてカード
取引装置が設置されている企業内の食堂や各商店で食券
や実際の商品を購入する場合は、このプリペイドカード
10bをカード取引装置のカード挿入口へ挿入し、ピンパ
ッドで暗証番号をキー入力する。すると、キー入力され
た暗証番号とプリペイドカード10bに記憶されている暗
証番号14eが一致したときのみ、このプリペイドカード1
0bを用いた商品購入が可能となる。

また、このプリペイドカード10bには使用者の所属を示
す所属区分コード14eが記録されているので、前記カー
ド取引装置において、正社員，パート従業員，外注業
者，一般人等の各所属区分に対応した割引販売を自動的
に実行できる。すなわち、たとえ同一商品であったとし
ても、各所属区分に応じた異なる値段で販売することが
可能となる。しかも、販売価格は各区分に応じて自動的
に割引かれて、割引かれた後の値段が挿入されているプ
リペイドカード10bの金額14gから自動的に差引かれる。

したがって、プリペイドカード10bの販売業務およびこ
のプリペイドカード10bを用いた商品の販売業務の作業
能率を大幅に向上できる。

また、商品購入時に所属区分に応じた割引の特典が付与
されているプリペイドカード10bを使用する人を特定す
る必要がある。そのため、プリペイドカード10bをプリ
ペイドカード自動販売機で購入する客に対して、会員証
カード16挿入を義務付け、さらに暗証番号入力も義務付
けている。したがって、自動販売機で販売されるプリペ
イドカード10bにも使用者を特定できる会員番号および
暗証番号を記憶させることが可能となる。したがって、
プリペイドカード10bの使用者に対して自動販売機にお
ける暗証番号入力とカード取引装置における暗証番号入
力との二重チェックが実施可能となる。その結果、各プ
リペイドカード10bの使用者を会員証カード16を保持す
る特定の一人に限定できる。

よって、例えば企業内の食堂や各商店等のように各店を
利用する人の所属に応じて、複数種類の割引率を設定す
る必要がある場合においても、各所属区分の利用者は同
一操作手順で自動販売機からプリペイドカード10bを購
入でき、また、カード取引装置においても、同一操作手
順で異なる割引率の売上登録が可能である。したがっ
て、カード販売およびカードを用いた売上業務の作業能
率を大幅に向上できる。

［考案の効果］以上説明したように本考案のプリペイドカード自動販売
機においては、プリペイドカード購入者に金銭投入と、
購入者を特定する会員番頭と割引区分の区分情報および
暗証番号が記録された会員証カード挿入と、暗証番号入
力とを義務付け、自動販売されるプリペイドカードに対
して使用者を特定する情報および区分情報を書込むよう
にしている。したがって、プリペイドカードの販売業務
を自動化できるとともに、このプリペイドカードの使用
者を確実に特定できる。さらに、カード支払時において
割引区分を自動的にカード取引装置に入力でき、各区分
に対応する割引を確実に実施でき、よりち密な販売業務
を実施できる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例に係わるプリペイドカード自動販
売機を示すものであり、第１図は概略構成を示すブロッ
ク図、第２図は全体を示す外観図、第３図は各カードの
外観図、第４図は各カードに記憶されたカード情報を示
す図、第５図は記憶部に形成された各メモリを示す図、
第６図は動作を示す流れ図である。３……金銭投入口、４……カード挿入取出口、５……表
示部、６……販売キー、７……置数キー、10a……生カ
ード、10b……プリペイドカード、14,21……磁気ストラ
イプ、14c、21c……会員番号、14d,21d……所属区分コ
ード、14e,21e……暗証番号、14g……金額、25……CP
U、28……RAM、28c……投入合計メモリ、28d……カード
情報メモリ、30……カードリーダライタ、31……ストッ
カー、32……カード搬送機構。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】金銭投入口（３）から投入された金銭の投
入金額に対応する金額情報（14g）が記録されたプリペ
イドカード（10b）を発行するプリペイドカード自動販
売機において、カードに形成された記録領域に対して各種情報の書込み
読取りを行なうカードリーダライタ（30）と、データが
記録されていない所定の記録領域を有した複数の生カー
ド（10a）を収納するストッカー（31）と、カード挿入
口（４）から前記カードリーダライタへ挿入された会員
証カード（16）に記録されている会員番号（21c），こ
の会員証カード保持者に割付けられたカード支払時にお
ける割引区分を示す区分情報（21d）および暗証番号（2
1e）等からなるカード情報を前記カードリーダライタで
読取るカード情報読取手段（S2）と、キー入力された暗
証番号と前記カード情報読取手段にて読取られた暗証番
号とが一致することを確認する暗証番号照合手段（S4）
と、この暗証番号照合手段にて暗証番号一致が確認され
たのちに実行された販売キー（６）操作に応動して、前
記ストッカーから供給された生カードの記録領域に対し
て前記読取られたカード情報および前記投入金額に対応
する金額情報を前記カードリーダライタにて書込むカー
ド書込手段（S11）と、このカード書込手段にて会員番
号と暗証番号と区分情報および金額情報等が書込まれた
プリペイドカードを発行するカード発行手段（S12）と
を備えたプリペイドカード自動販売機。