JP2703940B2 - カード取引処理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は複数種類のプリペイドカードを使用できるカ
ード取引処理装置に係わり、特に各店で使用できる共通
カードと自己の店しか使用できない独自カードとを発行
するカード発行機能を備えたカード取引処理装置に関す
る。

［従来の技術］ 交通機関の乗車券を発売する券売機や公衆電話機にお
いては、プリペイドカードが使用可能な場合が多い。周
知のように、このプリペイドカードには金額情報が予め
磁気記録されており、カード利用者はその磁気記録され
た金額情報に相当する代金を支払ってこのカードを購入
する。そして、券売機又は公衆電話機を利用する度にそ
の利用代金に相当する金額が磁気記録された金額情報か
ら差引かれる。

このような代金前払いの機能を有するプリペイドカー
ド（以下カードと略記する）を一般の商店においても適
用できることが考えられる。この場合、代金はカードを
販売した時点で回収されているので、商店側にとって資
金的に非常に有利である。また、クレジットカードのよ
うにそのカードに対する信用照会を行なう必要がないの
で、販売業務の能率を向上できる。

［発明が解決しようとする課題］ しかし、各店毎にその店にしか使用できないカードを
発行すると、客にとっては店毎に異なる複数種類のカー
ドを携帯している必要があるので非常に煩わしい。した
がって、複数の店で使用できる共通カードの開発が望ま
れている。

一方、店側にとっては、各店で使用できる共通カード
の他に、自己の店だけに常時来店する顧客に対しては、
一般客とは異なるサービスを提供できるこの店のみで使
用できる独自カードの発行が望まれる。この独自のサー
ビスとは、例えばカードに記憶されている金額（額面）
とこのカードを実際に客に販売する時の代金との間の割
引金額（割引率）を大きくすることが考えられる。

本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであ
り、１台の装置で、通常のプリペイドカードによる売上
処理の他に、共通カードと独自カードとの２種類のカー
ドを発行できる機能を備え、客側にとって１枚のカード
で複数の店で買物ができ、店側にとって特定顧客に対す
るサービスを向上でき、両者にとって非常に使いやすい
カード取引処理装置を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 上記課題を解消するために本発明は、カード挿入口か
ら挿入されたカードに記録された少なくとも金額情報お
よび発行会社コードを含むカード情報をカードリーダラ
イタで読取り、キーボードから入力された売上金額を前
記金額情報から差引いて差引かれた後の金額情報をカー
ドリーダライタでカードに書込んで排出するカード取引
処理装置において、 金額情報，発行会社コード，客の会員番号，暗証番号
および自己の取引装置が配設された店を含む全ての店で
使用可能な共通識別情報を記憶した共通カードを発行す
る共通カード発行手段と、金額情報，発行会社コード，
客の会員番号，暗証番号および自己の店のみで使用可能
な自己の店を指定した独自識別情報を記録した独自カー
ドを発行する独自カード発行手段と、カード挿入口から
挿入されたカードに記憶されている共通識別情報又は独
自識別情報をカードリーダライタで読取る識別情報読取
手段と、読取られた識別情報が共通識別情報又は自己の
店を指定した独自識別情報の場合、売上金額に対して読
取られた共通識別情報又は独自識別情報に対応した集計
を行う売上登録手段と、読取られた識別情報が他の店を
指定した独自識別情報の場合、挿入されたカードに対す
る使用不可を表示して、当該カードを外部へ排出するカ
ード使用禁止処理手段とを備えたものである。

また、共通カード発行手段は、カード挿入口から入力
された発行済の共通カード又は会員証に記載された会員
番号，暗証番号を前記カードリーダライタで読取る読取
手段と、カード挿入口に新たに挿入された少なくとも発
行会社のコードが記録された元カードに共通識別情報お
よび読取った会員番号，暗証番号をカードリーダライタ
で書込む自動書込手段とを有したものである。

さらに、独自カード発行手段は、カード挿入口に挿入
された少なくとも発行会社コードが記憶された元カード
に独自識別情報およびキーボードからキー入力された会
員番号，暗証番号をカードリーダライタで書込むマニア
ル書込手段を有したものである。

［作用］ このように構成されたカード取引処理装置において
は、自己のカード取引処理装置で発行できるカードは全
ての店で使用できる共通カードと自己の店のみで使用で
きる独自カードである。そして、各カードにはこのカー
ドが共通カードか独自カードかを識別する識別情報が記
憶されている。したがって、カードによる売上が発生す
ると、その識別情報を判断して、売上金額が識別情報に
応じて集計処理される。

また、共通カードを発行する場合は、発行済みの会員
証又は発行済みの共通カードを用いて新たな共通カード
が発行される。すなわち、共通カードを発行する場合
は、会員番号や暗証番号をキーボードからのキー操作で
入力するマニアル発行を禁止することが可能となる。

一方、独自カードを発行する場合は、会員番号や暗証
番号をキーボードからのキー操作で入力するマニアル発
行が可能となる。

すなわち、共通カードの発行処理をより確実にかつ能
率的に実施できるとともに、全部の店で使用できる共通
カードの発行条件が、自己の店のみで使用できる独自カ
ードの発行条件より厳しく設定できる。

［実施例］ 以下本発明の一実施例を図面を用いて説明する。

第２図は実施例のカード取引処理装置が設置された各
店および各店で使用できるカード（プリペイドカード）
の種類を示す概念図である。

［Ａ］のフランチャイズに属するA1〜Anの各店１およ
びカード発行所２は電話回路３を介してホストコンピュ
ータからなる［Ａ］のセンタ４にオンライン接続されて
いる。一方、［Ｂ］のフランチャイズに属するB1〜Bnの
各店１およびカード発行所２も電話回線３を介してホス
トコンピュータからなる［Ｂ］のセンタ４にオンライン
接続されている。

また、［Ａ］，［Ｂ］，［Ｃ］…の各フランチャイズ
の各センタ４間は通信回線を介して互にオンライン接続
されている。

［Ａ］のフランチャイズに属するA1〜Anの各店１は各
店１独自で発行した独自カード５、自己のフランチャイ
ズ［Ａ］の全ての店に共通に使用できる共通カード６、
および提携先の［Ｂ］のフランチャイズの共通カードで
ある提携カード７が使用できる。

そして、［Ａ］のフランチャイズに属するA1〜Anの各
店１は各店１独自で発行した独自カード５、自己のフラ
ンチャイズ［Ａ］の全ての店に共通に使用できる共通カ
ード６を発行可能である。また、フランチャイズ［Ａ］
の発行所２は［Ａ］の共通カード６を発行可能である。

第３図（ａ）は共通カード６の外観図であり、フラン
チャイズを指定した［共通カード］の表示と、磁気スト
ライプ８と、概算の残高状態を示すパンチ孔９が形成さ
れている。また、第３図（ｂ）は独自カード５の外観図
であり、店を指定した［独自カード］の表示と、磁気ス
トライプ８と、概算の残高状態を示すパンチ孔９が形成
されている。

各磁気ストライプ８内には、第４図に示すように、発
行会社コード8a,発行日付8b,カード保持者の会員番号8
c,暗証番号8d,全てのカードに連続するカード番号8e,こ
のカードが共通カード６であるか独自カード５であるか
を識別する識別情報としての識別コード8f,金額8g,この
カードの発行時に設定された初期金額（額面）8gの額面
種類を示す金種コード8h等が記録されている。

なお、第３図および第４図には示していないが、第４
図の磁気ストライプ８に発行会社コード8a,カード番号8
e,金額8g,金種コード8hのみが予め記録されている元カ
ードが各店１に予め配布されている。そして、この元カ
ードの磁気ストライプ８に購入者の会員番号8c,暗証番
号8d,および識別コード8fと発行日付8bが書込まれて共
通カード６又は独自カード５として発行される。なお、
共通カード６用の元カードと独自カード用の元カードと
の２種類の元カードが準備されている。

また、第５図は各カード5,6を購入するに先だって作
成される会員証10である。この会員証10は各カード5,6
と同一構成を有しており、氏名，会員番号が表記され、
磁気ストライプ８が形成されている。この会員証10の磁
気ストライプ８には、第６図に示すように、発行会社コ
ード8a,発行日付8b,会員番号8c,暗証番号8dが記憶され
ている。

第１図は各店１に配設されたカード取引処理装置11を
示す外観図である。筺体の前面にキーボード12が配設さ
れており、上部にカード挿入口13,表示部14が設けられ
ている。さらにこのカード取引処理装置11には客が暗証
番号を入力するためのピンパッド15および記録用紙16に
売上情報等を印字するプリンタ17がケーブルにて接続さ
れている。

前記キーボード12には、第７図に示すように、数字デ
ータを入力するための置数キー18,置数された数字デー
タを確認するための確認キー19の他に、独自カード５を
発行するための独自発行キー20a,会員証10を発行するた
めの会員証発行キー20b,共通カード６を発行するための
継続発行キー20c,売上計キー20d等の各種ファンクショ
ンキー20が配設されている。

さらに、このキーボード12には操作員が鍵にて切換操
作する業務切換スイッチ21が配設されている。そして、
この業務切換スイッチ21によって、［売上］［カード発
行］［点検］［精算］等の各種業務が選択設定される。

第８図はカード取引処理装置11の概略構成を示すブロ
ック図である。

各種情報処理を実行するCPU25に対してバスライン26
を介して、制御プログラムを記憶するROM27、売上集計
メモリ等の各種可変データを記憶するRAM28、キーボー
ド12、電話回線３を介してセンタ４にオンライン接続さ
れるMODEM等からなる通信制御回路29、カード挿入口13
から挿入された各種カードに対して情報の読み書きを実
行するカードリーダライタ30、ピンパッド15に接続され
たインターフェース31、プリンタ17に接続されたインタ
ーフェース32等が接続されている。

また、上記各電子構成部材に対して電源33から各駆動
電源V_D,V_Cが供給される。

前記RAM28内には、第９図に示すように、共通カード
６で販売した場合の売上金額等の売上情報を集計する共
通カード売上集計メモリ28a、同じく独自カード５で販
売した場合の売上金額等の売上情報を集計する独自カー
ド売上集計メモリ28b、カードリーダライタ30で読取っ
たカード情報を記憶するカード情報メモリ28c、一人の
客の売上合計金額を算出する合計メモリ28d、センタ４
へ送信する売上情報を記憶する送信バッファ28e、表示
部14に表示する表示データを記憶する表示バッファ28
f、プリンタ17にて記録用紙16へ印字する印字データを
記憶する印字バッファ28g、自己の処理装置に割付けら
れた端末機キーワードを記憶するキーワードメモリ28
h、この処理装置で発行したカード5,6の発行情報を記憶
するカード発行登録メモリ28i等が形成されている。

しかして、カード取引処理装置11の電源33が投入され
ると、前記CPU25は第10図の流れ図に従って売上処理業
務を実行するようにプログラム構成されている。

流れ図が開始され、Ｓ（ステップ）１にてキーボード
12の業務切換スイッチ21が［売上］業務に指定されてい
れば、表示部14に表示バッファ28fを介して［カード挿
入］の操作案内を表示する。そして、カード挿入口13に
共通カード６又は独自カード５又は提携カード７が挿入
されると、カードリーダライタ30にてそのカード5,6,7
の磁気ストライプ８に記憶されたカード情報が正常に読
取れることを確認する。正常に読取ることが不可能な場
合は表示部14に［カード不良］のメッセージを表示し、
挿入されたカードを排出する。

S2にて正常にカード情報が読取られると、その読取っ
たカード情報をRAM28のカード情報メモリ28cへ格納す
る。次にカード情報メモリ28cに記憶されたカード情報
から挿入されたカードがこの取引処理装置11で使用可能
なカードであるか否かを判断する。具体的には、発行会
社コード8aが提携されていない他のフランチャイズの発
行会社コードの場合や、識別コード8fが独自カード５で
あることを示し、かつ発行会社コード8aが自己の店１に
割付けられた発行会社コードでない場合は使用不可能と
判断して、表示部14に［使用不可］のメッセージを表示
して、該当カードを排出する。

使用可能なカードであれば、［暗証番号入力］の操作
案内を表示し、ピンパッド15における客のキー操作にて
例えば４桁の暗証番号が入力されると、その暗証番号が
カード情報メモリ28cに記憶されている暗証番号8dと一
致するか否かを調べる。一致しなければ［暗証番号入
力］の操作案内を表示して、再度暗証番号が入力される
のを待つ。３回暗証番号が入力されても暗証番号が一致
しなければ、事故カードであると判断して、［使用不可
能］を表示してカードを排出する。

暗証番号が一致すると、S3にてカード情報メモリ28c
の金額8gを残額として表示する。そして、客の購入した
商品の金額が置数キー18にてキー入力され、表示された
金額が正しいと判断して確認キー19がキー入力される
と、S4にて、その金額を合計メモリ28dの合計額に加算
する。そして、売上計キー20dがキー操作されると、一
人の客に対する売上金額の合計処理が終了したので、そ
の合計金額がカード情報メモリ28cの金額8gで示される
カード残高以下であることを確認する。

カード残高以下であれば、前記金額8gから合計額を差
引いてその差引残高を表示するとともにその差引き残高
を新たな金額8gとしてカード情報メモリ28cへ書込む。

しかして、カード情報メモリ28cに記憶された新たな
金額8gを挿入されているカード5,6,7の磁気ストライプ
８の該当領域に書込む。

次に、S5にてカード情報メモリ28cの識別コード8fを
読み、挿入されたカードが独自カード５、又は独自カー
ド５以外の共通カード６および提携カード７のいずれで
あるかを判断する。独自カード５であれば、その合計金
額等の売上情報をRAM28の独自カード売上集計メモリ28b
に登録する。一方、共通カード６又は提携カード７であ
ればその合計金額等の売上情報をRAM28の共通カード売
上集計メモリ28aに登録する。

その後、上記売上情報を印字バッファ28gを介してプ
リンタ17で記録用紙16へ印字してレシートとして客に渡
す。最後に挿入されたカードを排出する。

また、前記CPU25は第11図の流れ図に従って、共通カ
ード６に対する継続発行処理を実行する。

流れ図が開始され、業務切換スイッチ21が［カード発
行］業務に設定されていれば、表示部14に［カード発
行］のメッセージを表示する。そして、S6にて継続発行
キー20cがキー操作されると、共通カード６の発行業務
が開始したので、この取引処理装置11に割付けられた端
末機キーワードが置数キー18および確認キー19の組合せ
キー操作によって入力されるのを待つ。そして、入力さ
れた端末機キーワードがキーワードメモリ28hの端末機
キーワードに一致すると、S7にて［継続発行］のメッセ
ージを表示する。そして、会員証10又は発行済みの共通
カード６がカード挿入口13へ挿入されると、S8にて挿入
されたカードの磁気ストライプ８に記録されたカード情
報をカードリーダライタ30で読取ってカード情報メモリ
28cへ一旦格納する。そして、カード情報メモリ28cの会
員番号8cを表示部14に表示したのち、カードを排出す
る。

S9にて前述した発行会社コード8a,カード番号8e,金額
8g,金種コード8hが予め磁気記録されている共通カード
に対応する元カードが挿入されると、その元カードがこ
の取引処理装置11で使用可能な正しい元カードであるこ
とを確認する。しかるのち、S10にてカード情報メモリ2
8cに記憶されている会員番号8cと暗証番号8d、および別
途時計回路から読出した現在の発行日付、共通カードを
示す識別コードをカードリードライタ30でもって挿入さ
れている元カードに書込む。

そして、新たな共通カード６のカード番号8e,金額8g,
金額コード8h等のカード発行データをプリンタ17で記録
用紙16へ印字出力すると共に、RAM28のカード発行登録
メモリ28iへ登録する。最後にS11にて、新たに発行日付
8b,会員番号8c,暗証番号8d,識別コード8fが書込まれ
て、第４図の全部の情報が磁気記録された共通カード６
を排出して、１枚の共通カード６の継続発行処理を終了
する。

さらに、前記CPU25は第12図の流れ図に従って、独自
カード５に対するマニアル操作による独自発行処理を実
行する。

前述した第11図と同様に、流れ図が開始され、業務切
換スイッチ21が［カード発行］業務に設定されていれ
ば、表示部14に［カード発行］のメッセージを表示す
る。そして、S12にて独自発行キー20aがキー操作される
と、独自カード５の発行業務が開始したので、この取引
処理装置11に割付けられた端末機キーワードが置数キー
18および確認キー19の組合せキー操作によって入力され
るのを待つ。そして、入力された端末機キーワードがキ
ーワードメモリ28hの端末機キーワードに一致すると、S
13にて［独自発行］のメッセージを表示する。そして、
カード挿入口13から独自カード５に対応する元カードが
挿入されると、S14にて［会員番号入力］の操作案内を
表示し、キーボード12から会員番号が入力されるのを待
つ。置数キー18と確認キー19の組合せキー操作によって
会員番号がキー入力されると、その会員番号を一旦カー
ド情報メモリ28cへ格納する。

次に表示部14に［暗証番号入力］の操作案内を表示
し、ピンパッド15から４桁の暗証番号が入力すると一旦
表示部14に表示したのち、確認キー19のキー入力を待
つ。確認キー19がキー入力されると、その暗証番号をカ
ード情報メモリ28cへ一旦格納する。

S15にて、カードリーダライタ30を用いて挿入されて
いる元カードにカード情報メモリ28cから読出した会員
番号8c,暗証番号8dを書込む。同時に、独自カード５で
あることを示す識別コード8fおよび現在の発行日付8bを
書込む。

そして、新たな独自カード５のカード番号8e,金額8g,
金種コード8h等のカード発行データをプリンタ17で記録
用紙16へ印字出力すると共に、RAM28のカード発行登録
メモリ28iへ登録する。最後にS16にて、新たに発行日付
8b,会員番号8c,暗証番号8d,識別コード8fが書込まれ
て、第４図の全部の情報が磁気記録された独自カード５
を排出して、１枚の独自カード５のマニアル発行処理を
終了する。

なお、独自カード５を発行する手法は、第12図に示す
ように、会員番号，暗証番号をキーボード12におけるマ
ニアルキー操作で入力できる手法の他に、第11図に示し
た共通カード６の発行操作と同様に、既に発行済みの独
自カード５をカード挿入口13へ挿入して、この独自カー
ド５に記録されている会員番号，暗証番号を用いて新た
な独自カード５を発行することも可能である。

但し、逆に共通カード６を独自カード５と同様なマニ
アルキー操作によってカード発行することはプログラム
的に禁止されている。

このように構成されたカード取引処理装置11におい
て、第３図に示すように、その店１しか使用できない独
自カード５と、各店１で使用できる自己フランチャイズ
の共通カード６と、業務提携している他のフランチャイ
ズの共通カードである提携カード７との３種類のカード
が存在する。そして、第２図に示すように、各店１では
自己の店１のカード取引処理装置11で発行した独自カー
ド５と他の共通カード6,7が使用可能になる。

そして、各カードにはそのカードが独自カード５であ
るか共通カード6,7であるかを識別する識別コード8fが
記録されている。

そして、各店１において、カードによる売上が発生す
ると、第10図に示すように、客の持参するカードをカー
ド挿入口13へ挿入したのち、客にもピンパッド15にて４
桁の暗証番号を入力してもらう。次に、売上金額をキー
ボード12の置数キー18にて入力して、売上計キー20dを
押すと、挿入されたカードに記憶されている金額8gから
売上合計額が差引かれ、そのカードが排出される。そし
て、売上額を含む売上情報は識別コード8fで区別され、
RAM28の共通カード集計メモリ28a又は独自カード集計メ
モリ28bへ登録集計される。

このように、自己の店１が発行した独自カード５によ
る売上と共通カード６又は提携カード７による売上とを
区別して自動集計することによって、後日実施されるフ
ランチャイズの各店１相互間又はフランチャイズ相互間
における精算業務が能率的に実施できる。

なお、各カード5,6,7に会員番号8c,暗証番号8dを記録
するのは、このカードを使用できる人を特定して、現金
や商品券とは異質のものであることを示すとともに、会
員番号，暗証番号を確認することによって、客がたとえ
そのカードを紛失したとしても、拾った他人が使用でき
なくし、かつ紛失者に対して再発行可能にするためであ
る。

また、各店１に配設されたカード取引処理装置11は客
の求め応じて、自己の店１を指定した独自カード５と自
己のフランチャイズを指定した共通カード６の発行（販
売）が可能である。しかし、共通カード６と独自カード
５とは発行条件が異なる。すなわち、この実施例におい
ては、共通カード６を発行する場合は、会員番号と暗証
番号が記録された会員証10又は発行済みの共通カード６
が必要であり、この会員証10又は共通カード６をカード
挿入口13へ挿入して、この会員番号および暗証番号を読
取り、別途挿入された発行会社コード8a,カード番号8e,
金額8g等が予め記録されている元カードに自動的に書込
んで新たな共通カード６として発行する。

一方、独自カード５を発行する場合は、上述した共通
カード６と同様に、発行済みの独自カード５又は会員証
10を用いて自動発行可能の他に、会員番号と暗証番号と
をマニアル操作でキー入力して発行するマニアル発行が
可能となる。

このように各店１で新たなカード5,6を継続して発行
する場合は、会員証10又は発行済みカード5,6を使用す
るとによって、会員番号や暗証番号をマニアル操作で入
力する必要がないので、誤った番号を入力することを防
止できるとともに、カード発行業務の作業能率を大幅に
向上できる。

また、始めて共通カード６を購入する場合は、カード
発行所２又は各店１のカード取引処理装置11にて暗証番
号を指定して、発行会社コード，会員番号，暗証番号が
記録された会員証10を作成した後、この会員証10を用い
て共通カード６を発行してもらう。このように、共通カ
ード６を発行する場合は必ず既に発行済みの共通カード
６又は会員証10を使用するので、各店１で誤った共通カ
ード６を発行して、他の店に迷惑をかけることを未然に
防止していてる。

また、独自カード５の発行においては、この独自カー
ド５は自己の店１しか使用できないので、誤ったマニア
ル操作で発行した場合においても、自己の店１内で対処
できる。

また、各店１に独自カード５の発行を認めることによ
って、割引き率等の各店１毎に店独自のプレミアムを付
加したカードを発行できる。

また、独自カード５は自己の店１のみで発行（販売）
されるので、代金の回収を発行時点で行なうことがで
き、センタ４を介して後から回収する共通カード６に比
較して、資金の回転効率を向上できる特徴を有する。

このように、１台のカード取引処理装置11によって、
カードによる通常の売上処理の他に、共通カード，独自
カードの発行が可能であり、別途カード発行装置を設置
する必要がなく、非常に適用範囲の広い装置とすること
が可能である。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明においては、１台の装置
で、通常のプリペイドカードによる売上処理の他に、共
通カードと独自カードとの２種類のカードをそれぞれ異
なる条件で発行できる機能を備え、また、カード種別毎
に売上集計をしている。したがって、客側にとって１枚
のカードで複数の店で買物ができ、店側にとって特定顧
客に対するサービスを向上でき、両者にとって非常に使
いやすいカード取引処理装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例に係わるカード取引処理装置を示
すものであり、第１図は外観図、第２図はこの処理装置
が組込まれるシステム全体を示す図、第３図は各カード
を示す外観図、第４図は各カードに記憶されたカード情
報を示す図、第５図は会員証を示す外観図、第６図は会
員証に記憶されたカード情報を示す図、第７図はキーボ
ードのキー配列図、第８図は概略構成を示すブロック
図、第９図は記憶部に形成された各メモリを示す図、第
10図乃至第12図は動作を示す流れ図である。 １……店、５……独自カード、６……共通カード、７…
…提携カード、８……磁気ストライプ、8a……発行会社
コード、8c……会員番号、8d……暗証番号、8e……カー
ド番号、8f……識別コード、8g……金額、10……会員
証、11……カード取引処理装置、12……キーボード、13
……カード挿入口、14……表示部、15……ピンパッド、
17……プリンタ、18……置数キー、20a……独自発行キ
ー、20c……継続発行キー、20d……売上計キー、25……
CPU、28……RAM、28a……共通カード売上集計メモリ、2
8b……独自カード売上集計メモリ、28c……カード情報
メモリ、30……カードリーダライタ。

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】カード挿入口から挿入されたカード（5,6,
   7）に記録された少なくとも金額情報および発行会社コ
   ードを含むカード情報をカードリーダライタ（30）で読
   取り、キーボード（12）から入力された売上金額を前記
   金額情報から差引いて差引かれた後の金額情報を前記カ
   ードリーダライタで前記カードに書込んで排出するカー
   ド取引処理装置において、 前記金額情報，発行会社コード，客の会員番号，暗証番
   号および自己の取引装置が配設された店（１）を含む全
   ての店で使用可能な共通識別情報を記憶した共通カード
   （６）を発行する共通カード発行手段（S6〜S11）と、 前記金額情報，発行会社コード，客の会員番号，暗証番
   号および前記自己の店のみで使用可能な自己の店を指定
   した独自識別情報を記録した独自カード（５）を発行す
   る独自カード発行手段（S12〜S16）と、 前記カード挿入口から挿入されたカードに記憶されてい
   る前記共通識別情報又は独自識別情報を前記カードリー
   ダライタで読取る識別情報読取手段（S2）と、 前記読取られた識別情報が前記共通識別情報又は自己の
   店を指定した独自識別情報の場合、前記売上金額に対し
   て前記読取られた共通識別情報又は独自識別情報に対応
   した集計を行う売上登録手段（S5）と、 前記読取られた識別情報が他の店を指定した独自識別情
   報の場合、前記挿入されたカードに対する使用不可を表
   示して、当該カードを外部へ排出するカード使用禁止処
   理手段と を備えたカード取引処理装置。
2. 【請求項２】前記共通カード発行手段は、カード挿入口
   から入力された発行済の共通カード又は会員証に記載さ
   れた会員番号，暗証番号を前記カードリーダライタで読
   取る読取手段（S8）と、前記カード挿入口に新たに挿入
   された少なくとも発行会社のコードが記録された元カー
   ドに共通識別情報および前記読取った会員番号，暗証番
   号を前記カードリーダライタで書込む自動書込手段（S1
   0）とを有する請求項１記載のカード取引処理装置。
3. 【請求項３】前記独自カード発行手段は、前記カード挿
   入口に挿入された少なくとも発行会社コードが記憶され
   た元カードに独自識別情報およびキーボードからキー入
   力された会員番号，暗証番号を前記カードリーダライタ
   で書込むマニアル書込手段（S14〜S15）を有した請求項
   １記載のカード取引処理装置。