JP3272777B2

JP3272777B2 - プリペイドカード発行方法と中間プリペイドカード作成装置

Info

Publication number: JP3272777B2
Application number: JP20977992A
Authority: JP
Inventors: 史朗森; 信一田中
Original assignee: Shibaura Mechatronics Corp
Current assignee: Shibaura Mechatronics Corp
Priority date: 1992-07-14
Filing date: 1992-07-14
Publication date: 2002-04-08
Anticipated expiration: 2017-04-08
Also published as: JPH0632086A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、商店等に配設されるプ
リペイドカード作成装置の小型化を図ることができるプ
リペイドカードの発行方法と、この発行方法で用いられ
るプリペイドカードの作成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】顧客側および商店側等の双方にとってス
ムーズなキャッシュレス売買を行うために、顧客は予め
プリペイドカードを購入し、このプリペイドカードを用
いて買い物等をしている。たとえば、ＰＯＳ情報を有す
るプリペイドカードの発行方法では、ＰＯＳ端末部にお
いてプリペイドカードが発行できるが、その発行に際し
ては、ＰＯＳ端末は新規にプリペイドカードを発行する
都度、ホストコンピュータと通信を行いＰＯＳ情報を入
力していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のプリペ
イドカード発行方法では、商店等に配設してあるプリペ
イドカード発行装置は、ホストコンピュータから顧客の
ＰＯＳ識別情報の受け取るための通信機能およびＰＯＳ
情報を印字するための漢字印字機能を有している必要が
あり大型化および高価格化する傾向があった。

【０００４】本発明はこのような従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的は、プリペイドカー
ド発行装置を小型化かつ安価にすることが可能な新規な
プリペイドカードの発行方法と、この発行方法に用いら
れるプリペイドカードの作成装置とを提供することにあ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記問題を解決し上記目
的を達成するために、本発明のプリペードカード発行方
法では、少なくとも利用者を特定する識別情報と、支払
われた金額に応じた発行金額と、取引に応じて順次更新
される残高情報とが記録される領域を有するプリペード
カードに前記識別情報のみを記録して中間プリペードカ
ードを発行し、前記中間プリペ−ドカードの有効性を確
認し、その利用者が支払った金額を示す発行金額を前記
中間プリペードカードにさらに記録し、前記発行金額が
記録された中間プリペ−ドカードを金銭的価値を有する
完成プリペードカードとして発行する。また、本発明の
中間プリペードカード作成装置は、少なくとも利用者を
特定する識別情報と、支払われた金額に応じた発行金額
と、取引に応じて順次更新される残高情報とが記録され
る領域を有するプリペードカードに前記識別情報のみを
記録する。

【０００６】

【作用】本発明のプリペイドカード発行方法において
は、プリペイドカードの発行者は、中間プリペイドカー
ド作成装置を用いて発行金額が未だ記録されていず識別
情報のみが記録された中間プリペイドカードを利用者に
発行する。その後、利用者が自ら、完成プリペイドカー
ド作成装置に、その中間プリペイドカードを入力し希望
する金額を投入する。それによって、完成プリペイドカ
ード作成装置は、中間プリペイドカードに上記識別情報
に加えて発行金額を記録し、金銭的な価値の生じた完成
プリペイドカードを出力する。

【０００７】

【実施例】以下、図面を参照し、本発明の実施例につい
て説明する。図１はプリペイドカード発行の全体の流れ
を示す図、図２は図１における中間プリペイドカード発
行の形態を示す図、図３は図１における完成プリペイド
カード発行の形態を示す図である。図４は中間プリペイ
ドカードの正面図、図５は、完成プリペイドカードの正
面図である。本発明の実施例に係わるプリペイドカード
発行方法は、図１および図２に示すように、商店または
その委託を受けた業者等のカード発行者が発行金額が未
だ記録されていず利用者の識別情報としてのＰＯＳ情報
が記録されている図４に示す中間プリペイドカード８を
利用者に発行する。その後、図１および図３に示すよう
にその中間プリペイドカード８を受け取った利用者がそ
の中間プリペイドカードおよび金銭を商店等に配設され
た完成プリペイドカード発行装置に入力することによ
り、発行金額が記録された図５に示す完成プリペイドカ
ード１４が発行される。この完成プリペイドカード１４
は、金銭的価値を有していて従来のプリペイドカードと
同様に使用できる。以下、その詳細を述べる。

【０００８】プリペイドカード発行方法で用いられる中
間プリペイドカード８および完成プリペイドカード１４
について図４および図５を用いて説明する。中間プリペ
イドカード８と完成プリペイドカード１４との相違は、
中間プリペイドカード８には図５に示した完成プリペイ
ドカード１４における磁気記録部４８および発行金額表
示欄４２に発行金額がそれぞれ記憶および印字されてい
ないことである。中間プリペイドカード８は、紙もしく
はプラスチック等で構成され、カードの裏面に磁気記録
部４８が形成してある。この磁気記録部４８には、ＰＯ
Ｓ情報、発行金額および取引に応じて順次更新される残
額情報および利用回数に関する情報が磁気記録される。
この磁気記録部４８に記録されるＰＯＳ情報には、図２
に示すように、予め登録された利用者の氏名、性別、生
年月日、電話番号、暗証番号、会員番号、企業コード等
がある。図４に示すように、磁気記録部４８が形成して
ある中間プリペイドカード８の裏面には、識別情報表示
欄４０と、発行金額表示欄４２と、使用歴表示欄４４
と、サービススタンプ欄４６とが表示してある。識別情
報表示欄４０には、ＰＯＳ情報の一部が表示される。こ
の識別情報表示欄４０に表示されるＰＯＳ情報には、磁
気記録部４８に記憶されるＰＯＳ情報のうち秘密情報を
除く所定のもの、たとえば利用者の氏名、会員番号、カ
ード番号、発行日、有効期限発行店名等がある。また、
発行金額表示欄４２には、利用者の支払い金額に応じた
発行金額が表示されるようになっているが中間発行時に
はブランクのままである。また、使用歴表示欄４４に
は、カードの利用店名、利用日付、利用可能残額等の使
用歴に関する情報が表示可能になっている。また、サー
ビススタンプ欄４６には、カードの利用金額等に応じた
サービス情報が表示されるようになっている。この情報
は、磁気記録部４８にも記録できるようになっている。

【０００９】次に、上述の中間プリペイドカード８およ
び完成プリペイドカード１４を用いて行われる本発明の
実施例に係わるプリペイドカード発行方法について説明
する。本発明の実施例に係わるプリペイドカード発行方
法は、図１に示すようにカード発行者が、中間プリペイ
ドカードの発行依頼を受けた利用者の簡易識別番号４を
中間プリペイドカード作成機６に入力して、中間プリペ
イドカード８を作成する。この簡易識別番号４は、利用
者を識別できるものであれば特に限定されず、たとえば
利用者の会員番号等が用いられる。図２に示すように、
中間プリペイドカード作成装置６には予め特定された利
用者のＰＯＳ情報が入力してあり、中間プリペイドカー
ド作成装置６に簡易識別番号４を入力すると、その簡易
識別番号４に応じたＰＯＳ情報が記録された中間プリペ
イドカード８が出力される。

【００１０】その後、カード発行者は、配布処理９を行
い、中間プリペイドカード８を利用者に配布する。利用
者は、中間プリペイドカード８が配布されると、図１お
よび図３に示すように、商店等に配設された完成プリペ
イドカード発行装置１２に中間プリペイドカード８、現
金１０および暗証番号１１を入力する。完成プリペイド
カード発行装置１２は、中間プリペイドカード８、現金
１０および暗証番号１１を入力すると、中間プリペイド
カード８の有効性を検証し、有効なものであることを確
認すれば、現金１０に応じた発行金額を中間プリペイド
カード８の発行金額表示欄４２および磁気記録部４８に
それぞれ印字および記録し、入力された中間プリペイド
カード８を完成プリペイドカード１４として出力する。
この完成プリペイドカード１４は、金銭的価値を有して
いて、通常のプリペイドカードと同様に使用することが
できる。

【００１１】上述のように、本実施例のプリペイドカー
ド発行方法によれば完成プリペイドカード発行装置１２
は、中間プリペイドカード８に発行金額を記録すればよ
く、比較的小型で安価な装置にすることができる。ま
た、プリペイドカード発行者は、金銭的価値の生じてい
ない中間プリペイドカード８のみを取り扱えばよく、プ
リペイドカードの管理が容易となる。さらに、この完成
プリペイドカード発行装置１２を販売店毎に配置すれ
ば、利用者は希望する金額を完成プリペイドカード発行
装置１２に投入し、その金額に応じた発行金額が記録さ
れた完成プリペイドカード１４を手軽に得ることができ
る。

【００１２】図６は、本発明の一実施例に係わる中間プ
リペイドカード作成装置の全体概略図である。この中間
プリペイドカード作成装置６は主に、リード・ライト手
段２０、操作スイッチ手段２２、ＰＯＳ情報メモリ２
４、印字手段２６、制御手段２８および未処理プリペイ
ドカード供給手段２９とで構成してある。操作スイッチ
手段２２は、たとえばキーパッドおよび液晶表示部等で
構成され、キーパッドを操作することにより、カード発
行者が中間プリペイドカードの発行依頼を受けた利用者
の簡易識別番号４を入力できるようになっている。ま
た、ＰＯＳ情報メモリ２４は、予め登録された利用者の
ＰＯＳ情報を保持していて、制御手段２８から簡易識別
番号４を入力し、この簡易識別番号４に応じたＰＯＳ情
報を制御手段２８に出力する。未処理プリペイドカード
供給手段２９は、未だ処理が行われていない未処理プリ
ペイドカード２を複数保持していて、制御手段２８から
の信号を入力し、リード・ライト手段２０に未処理プリ
ペイドカード２を供給する。リード・ライト手段２０は
磁気記録部４８にＰＯＳ情報の書き込みを行うための磁
気ヘッド等を有していて、未処理プリペイドカード供給
手段２９から供給された未処理プリペイドカード２の磁
気記録部４８に対して、制御手段２８から入力したＰＯ
Ｓ情報を記憶する。印字手段２６は、漢字印字機能をも
有していて、未処理プリペイドカード２の識別情報表示
欄４０に対して、たとえばサマールヘッドプリンタ、ド
ットプリンタ等を用いてＰＯＳ情報の印字を行うことが
できる。また、印字後は、中間プリペイドカード８は差
出口２１から排出される。リード・ライト手段２０、操
作スイッチ手段２２、ＰＯＳ情報メモリ２４、印字手段
２６、未処理プリペイドカード供給手段２９は、制御手
段２８に接続してある。制御手段２８は、リード・ライ
ト手段２０、操作スイッチ手段２２、ＰＯＳ情報メモリ
２４、印字手段２６および未処理プリペイドカード供給
手段２９を制御するようになっている。

【００１３】制御手段２８による制御の内容を図６およ
び図７を参照しつつ説明する。図７に示すように、制御
手段２８はステップＳ１０で、操作スイッチ手段２２か
らの簡易識別番号４を入力すると、ステップＳ１１の処
理を実行し、未処理プリペイドカード供給手段２９に未
処理プリペイドカード２をリード・ライト手段２０に供
給するための信号を出力する。その後制御手段２８は、
ステップＳ１２の処理を実行し、ステップＳ１０で入力
した簡易識別番号４をＰＯＳ情報メモリ２４に出力し、
ＰＯＳ情報メモリ２４から簡易識別番号４に応じたＰＯ
Ｓ情報を入力する。その後制御手段２８は、ステップＳ
１３の処理を実行し、ステップＳ１２で、ＰＯＳ情報メ
モリ２４から入力したＰＯＳ情報をリード・ライト手段
２０に出力する。リード・ライト手段２０は、制御手段
２８からこのＰＯＳ情報を入力すると、このＰＯＳ情報
を未処理プリペイドカード２の磁気記録部４８に記録す
る。その後、制御手段２８はステップＳ１４の処理を実
行し、ステップＳ１２で、ＰＯＳ情報メモリ２４から入
力したＰＯＳ情報を印字手段２６に出力する。印字手段
２６は、制御手段２８からＰＯＳ情報を入力すると、こ
のＰＯＳ情報を未処理プリペイドカード２の識別情報表
示欄４０に印字し、中間プリペイドカード８を作成す
る。その後、印字手段２６は、中間プリペイドカード８
を差出口２１から排出する。この制御手段２８における
処理は、上述の処理に限定されず、種々に改変すること
が可能である、たとえば、簡易識別番号４の代わりに複
数の利用者の簡易識別番号４が記載されたリストを入力
するようにしてもよい。

【００１４】このように、本発明の中間プリペイドカー
ド作成装置６では、未処理プリペイドカード２に利用者
のＰＯＳ情報のみを記録し、発行金額は記録しない。そ
のため、ＰＯＳ情報のみが記録され、発行金額が記録さ
れていない、金銭的価値の生じていない中間プリペイド
カード８を作成することができる。この中間プリペイド
カード作成装置６は、未処理プリペイドカード供給手段
２９を有していなくてもよく、中間プリペイドカード作
成装置６をカード発行者が未処理プリペイドカード２を
挿入するように構成してもよい。また、中間プリペイド
カード作成装置６がＰＯＳ情報メモリ２４を内設してい
るのではなく、ホストコンピュータにＰＯＳ情報メモリ
２４を内設させ、中間プリペイドカード作成機６をホス
トコンピュータと通信を行う機能を有するように構成し
てよい。

【００１５】次に、本実施例に係わる完成プリペイドカ
ード発行装置１２について説明する。図８は、本実施
例に係わる完成プリペイドカード発行装置１２の全体概
略図である。完成プリペイドカード発行装置１２は、印
字手段３０、リード・ライト手段３２、現金検査手段３
４、操作スイッチ手段３５、制御手段３６およびカード
検査手段３８とで構成される。この完成プリペイドカー
ド発行装置１２は、現金挿入口３１を有し、この現金挿
入口３１から現金１０が現金検査手段３４内に投入され
るようになっている。現金検査手段３４は、投入された
現金１０の有効性および金額を検証し、検証結果を制御
手段３６に出力する機能を有している。また、中間プリ
ペイドカード８が差し込まれる入出口３３を有してあ
り、そこから中間プリペイドカード８がリード・ライト
手段３２内とカード検査手段３８内とに挿入されるよう
になっている。カード検査手段３８は、挿入された中間
プリペイドカード８の有効性の検査を行い、カード検査
結果を制御手段３６に出力する。リード・ライト手段３
２は、制御手段３６から発行金額を入力し、その発行金
額を中間プリペイドカード８の磁気記録部４８に記憶す
る。印字手段３０は、制御手段３６から入力した発行
金額を中間プリペイドカード８の発行金額表示欄４２に
印字し、たとえば、数字のみが印字可能な簡単なもので
もよい。また、印字手段３０は、中間プリペイドカード
８を所定の位置にセットすると共に、完成プリペイドカ
ード１４を入出口３３から排出する。また、操作スイッ
チ手段３５を有していて、この操作スイッチ手段３５か
ら利用者は、暗証番号１１を入力する。また、リード・
ライト手段３２、印字手段３０、現金検査手段３４、操
作スイッチ手段３５およびカード検査手段３８は、制御
手段３６と接続してある。制御手段３６は、リード・ラ
イト手段３２、印字手段３０、現金検査手段３４、操作
スイッチ手段３５およびカード検査手段３８を制御する
ようになっている。

【００１６】制御手段３６による制御の内容を図８およ
び図９を用いて説明する。制御手段３６はステップＳ２
０でカード検査手段３８からカード検査結果を入力する
と、ステップＳ２１の処理を実行し、ステップＳ２０で
入力したカード検査結果が、中間プリペイドカード８が
有効であることを示すものであれば、ステップＳ２２の
処理を実行し、一方、中間プリペイドカード８が有効で
ないことを示すものであれば、ステップＳ２９の処理を
実行する。ステップＳ２９では、中間プリペイドカード
８を入出口３３から排出する。ステップＳ２２では、制
御手段３６は操作スイッチ手段３５から暗証番号１１を
入力し、その後、ステップＳ２３で、この暗証番号１１
の有効性を検証する。ステップＳ２３で、検証の結果、
暗証番号１１が有効であれば、制御手段３６はステップ
Ｓ２４の処理を実行し、そうでなければ、ステップＳ２
９の処理を実行する。ステップＳ２９では、中間プリペ
イドカード８を入出口３３から排出する。ステップＳ２
４では、制御手段３６は投入された現金１０の検証結果
を現金検査手段３４から入力する。その後、制御手段３
６はステップＳ２５で、ステップＳ２４で入力した現金
１０の検証結果が、現金１０が有効なものであることを
示すものであれば、ステップＳ２６の処理を実行し、そ
うでなければ、ステップＳ２９の処理を実行し、現金１
０を排出する。ステップＳ２６では、制御手段３６はス
テップＳ２４で入力した現金１０の検証結果に応じた発
行金額を算出する。この発行金額は、たとえば、現金１
０の金額に、その金額に応じたプレミアを付加して算出
される。その後、ステップＳ２７の処理を実行し、ステ
ップＳ２６で算出した発行金額をリード・ライト手段２
０に出力する。リード・ライト手段２０は、制御手段３
６からこの発行金額を入力すると、発行金額を中間プリ
ペイドカード８の磁気記録部４８に記憶する。その後、
制御手段３６はステップＳ２８の処理を実行し、ステッ
プＳ２６で算出した発行金額を印字手段２６に出力す
る。印字手段２６は、制御手段３６からこの発行金額を
入力すると、発行金額を中間プリペイドカード８の発行
金額表示欄４２に印字する。その後、印字手段２６は、
完成プリペイドカード１４を入出口３３から排出し、完
成プリペイドカード１４を利用者に発行する。

【００１７】このように、完成プリペイドカード発行装
置１２は、上述の中間プリペイドカード作成装置６と異
なり、ＰＯＳ情報メモリ２４を有していない。また、カ
ードを内部に保持しておく必要がない。さらに、印字手
段３０は発行金額のみを印字できる機能を有していれば
よく、中間プリペイドカード作成装置６の印字手段２６
のように漢字印字機能を有している必要がなく比較的簡
単なものでよい。そのため、完成プリペイドカード発行
装置１２を小型化することが可能であり、販売店等に配
設される際に便利である。

【００１８】この完成プリペイドカード発行装置１２
は、上述のように、中間プリペイドカード８に発行金額
のみを記録するのでなく、発行店名も記録するようにし
てもよい。また、暗証番号１１を入力しないでも完成プ
リペイドカード１４の発行を行い得るような構成にして
もよい。また、利用者が完成プリペイドカード発行装置
１２に現金１０および中間プリペイドカード８を入力し
たときに、利用者が暗証番号を入力し、その暗証番号を
登録することで以後利用者がその暗証番号を入力して完
成プリペイドカード１４の発行等を行うようにしてもよ
い。また、完成プリペイドカード発行装置１２は、上述
のように中間プリペイドカード８のみを処理するのでは
なく、加算発行機能を有していて、完成プリペイドカー
ド１４と現金１０とを入力し、完成プリペイドカード１
４に現金１０に応じた金額が付加された完成プリペイド
カード１４を出力するように構成してもよい。また、完
成プリペイドカード発行装置１２を中間プリペイドカー
ド作成装置６との通信を行う手段を有するようにして構
成し、完成プリペイドカード発行装置１２を中間プリペ
イドカード８の端末として用いることで、利用者が完成
プリペイドカード発行装置１２を用いて支払った金額の
情報を中間プリペイドカード８に収集し、一括管理して
もよい。

【００１９】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変するこ
とが可能である。たとえば、上述の本発明の実施例に係
わるプリペイドカード発行方法では、発行者が利用者か
ら中間プリペイドカード８の発行依頼を受けて、中間プ
リペイドカード作成装置６を用いて中間プリペイドカー
ド８を作成し、その後、利用者に中間プリペイドカード
８を発行したが、たとえば、中間プリペイドカード作成
装置６が設置されている複数の販売店に対する共通の中
間プリペイドカード８の発行所を設け、利用者が自ら中
間プリペイドカード８に簡易識別番号４および暗証番号
１１を入力し、中間プリペイドカード８を発行するよう
にしてもよい。なお、本発明が適用される具体的な分野
は特に限定されず、たとえばスーパーマーケット、デパ
ート、遊園地、食堂、その他様々な分野に用いることが
できる。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のプリペイ
ドカード発行方法によれば、カード発行者がＰＯＳ情報
のみが記録された中間プリペイドカードを利用者に発行
し、その後、利用者自らが、商店等に配設された完成プ
リペイドカード発行装置を用いて金銭的な価値の生じた
完成プリペイドカードを発行する。そのため、完成プリ
ペイドカード発行装置は、中間プリペイドカードに発行
金額のみを記録すればよく、小型で安価な装置にするこ
とができる。また、カード発行者は、金銭的価値の生じ
でいない中間プリペイドカードのみを取り扱えばよく、
カード発行者のプリペイドカードの管理が容易になる。
さらに、利用者は、商店等に配設された完成プリペイド
カード発行装置に希望する金額を投入し、希望する金額
の完成プリペイドカードを発行することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例に係わるプリペイドカード発行
方法の流れを示す図である。

【図２】図１における中間プリペイドカード発行を示す
図である。

【図３】図１における完成プリペイドカード発行を示す
図である。

【図４】本発明の実施例に係わる中間プリペイドカード
の概略正面図である。

【図５】本実施例に係わる完成プリペイドカードの概略
正面図である。

【図６】本発明の実施例に係わる中間プリペイドカード
作成装置の全体概略図である。

【図７】本発明の実施例に係わる中間プリペイドカード
作成装置の制御手段における処理を示すフローチャート
図である。

【図８】本実施例に係わる完成プリペイドカード発行装
置の全体概略図である。

【図９】本実施例に係わる完成プリペイドカード発行装
置の制御手段における処理を示すフローチャート図であ
る。

【符号の説明】

２未処理プリペイドカード４簡易識別番号６中間プリペイドカード作成装置８中間プリペイドカード１０現金１１暗証番号１２完成プリペイドカード発行装置１４完成プリペイドカード２０リード・ライト手段２１差出口２２操作スイッチ手段２４ＰＯＳ情報メモリ２６印字手段２８、３６制御手段２９未処理プリペイドカード供給手段３１現金挿入口３３入出口３４現金検査手段３５操作スイッチ手段３８カード検査手段４０識別情報表示欄４２発行金額表示欄４４使用歴表示欄４６サービススタンプ欄

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩＧ０７Ｆ 7/08 Ｇ０７Ｆ 7/08 Ｍ (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B42D 5/00 - 15/10 G06F 17/60 G06K 17/00 G06K 19/00 G07F 7/08

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】少なくとも利用者を特定する識別情報と、
支払われた金額に応じた発行金額と、取引に応じて順次
更新される残高情報とが記録される領域を有するプリペ
ードカードに前記識別情報のみを記録して中間プリペー
ドカードを発行し、前記中間プリペ−ドカードの有効性を確認し、その利用
者が支払った金額を示す発行金額を前記中間プリペード
カードにさらに記録し、前記発行金額が記録された中間
プリペ−ドカードを金銭的価値を有する完成プリペード
カードとして発行するプリペードカード発行方法。
【請求項２】少なくとも利用者を特定する識別情報と、
支払われた金額に応じた発行金額と、取引に応じて順次
更新される残高情報とが記録される領域を有するプリペ
ードカードに前記識別情報のみを記録する中間プリペー
ドカード作成装置。