JPH07107714B2 - カード自動販売機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はプリペイドカードと商品券カードとを販売可能
にしたカード自動販売機に関する。

［従来の技術］ プリペイドカードを使用可能な交通機関の券売機や公衆
電話機に隣接してプリペイドカードの自動販売機が配設
されている。このような自動販売機においては、1000
円,2000円,3000円等の発行額面に相当する金額情報が予
め記録された複数種類のプリペイドカードが予め装置内
部のストッカーに区別して収納されている。そして、購
入者が金銭投入口へ紙幣等の金銭を投入したのち、購入
したいカード種別を示す販売キーをキー操作すると、該
当種別のプリペイドカードがカード取出口から排出され
る。

また、このような代金前払いの機能を有するプリペイド
カードを一般の商店においても適用できることが考えら
れる。そして、プリペイドカードの販売業務を簡素化す
るために各店に前述したようなプリペイドカード自動販
売機を配設することが望まれている。

一方、代金を前払するシステムとしてデパート等の大規
模店舗等で贈答用に販売されている商品券のシステムが
ある。周知のように、この商品券は一定金額以上になる
と税金が課せられる。そして、この商品券を贈答された
人はその店および提携している他の店で様々な商品を購
入可能である。すなわち、この商品券は現金と同様に使
用する人を限定しない。

［発明が解決しようとする課題］ このような商品券のシステムが存在するので、プリペイ
ドカードの使用範囲をあまり大きく拡大すると商品券と
の区別が難しくなる。

しかし、一般的に、商品券は購入者が使用することはま
れであり、贈答された第３者が使用する。一方、プリペ
イドカードにおいては、第３者に贈答することはなく、
一般に購入者がそのまま使用する。すなわち、プリペイ
ドカードはあくまで使用者（購入者）の便宜を図るため
のカードである。したがって、プリペイドカードの使用
者を特定することによって、プリペイドカードと商品券
カードとを区別することが要望されている。

しかし、代金前払いの券又はカードである基本性能は同
じであるので、一つの装置で商品券およびプリペイドカ
ードを取扱い可能なシステムの開発が望まれている。

本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、
プリペイドカード購入者に対しては金銭投入とともに購
入者を特定する会員番号と暗証番号が記録されたカード
の挿入を義務付けて自動販売されるプリペイドカードに
金額情報と使用者を特定する会員番号および暗証番号を
書込み、商品券カード購入者に対しては金銭投入のみと
し自動販売される商品券カードに金額情報と暗証番号不
要情報を書込むことにより、商品券カードとプリペイド
カードとを１台の装置にて区別して自動販売が可能とな
り、各カードの販売業務の作業能率を大幅に向上できる
とともに、２台の装置を設置する場合に比較して全体の
設備費を大幅に低減できるカード自動販売機を提供する
ことを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 上記課題を解消するために本発明は、金銭投入口から投
入された金銭の投入金額に対応する金額情報が記録され
たカードを発行するカード自動販売機において、 カードに形成された記録領域に対して各種情報の書込み
読取りを行なうカードリーダライタと、カードが挿入さ
れるカード挿入口と、データか記録されていない所定の
記録領域を有した複数枚の生カードを収納し、この生カ
ードをカードリーダライタへ搬送するカード搬送機構に
接続されたストッカーと、発行されるカードプリペイド
カードとしての発行か又は商品券カードとしての発行か
に選択するカード選択手段と、このカード選択手段にて
プリペイドカードとしての発行が選択されたときカード
挿入口から挿入されたカードに記録されている会員番号
および暗証番号等からなるカード情報をカードリーダラ
イタで読取るカード情報読取手段と、販売キー操作に応
動してストッカーから供給された生カードの記録領域に
対して読取られたカード情報および投入金額に対応する
金額情報をカードリーダライタにて書込む第１のカード
書込手段と、この第１のカード書込手段にて各情報が書
込まれたプリペイドカードを発行するプリペイドカード
発行手段と、カード選択手段にて商品券カードとしての
発行が選択されたとき販売キー操作に応動してストッカ
ーから供給された生カードの記録領域に対して予め記憶
手段にて定められた特定会員番号と暗証番号不要情報と
投入金額に対応する金額情報およびこの金額情報の種別
を示す金種情報をカードリーダライタにて書込む第２の
カード書込手段と、この第２のカード書込手段にて各情
報が書込まれた商品券カードを発行する商品券カード発
行手段とを備えたものである。

［作用］ このように構成されたカード自動販売機で販売されるカ
ードは同一フオーマットでそれぞれ投入金額に対応する
金額情報が記録されたプリヘイドカードと商品券カード
である。また、装置内のストッカーには各カードの元に
なる所定の記録領域が形成された生カードが収納されて
いる。

そして、このカード自動販売機にてプリペイドカードを
購入する場合は、予め会員番号および暗証番号等の情報
が記憶された例えば発行済のプリペイドカードを準備す
る必要がある。そしてこのカードをカード挿入口へ挿入
して、金銭投入口から金銭を投入すると、前記カードか
ら読取られた会員番号と暗証番号および投入金額に対応
する金額情報が書込まれたプリペイドカードが発行され
る。したがって、このカード自動販売機で販売されたプ
リペイドカードを使用する人を会員番号および暗証番号
を確認する事によって特定できる。

なお、始めてプリペイドカードを購入する場合は、この
自動販売機でなくて販売員が対応する通常のカード発行
装置にて会員番号と暗証番号を登録してプリペイドカー
ドを代金と引替えに発行してもらう。

また、このカード自動販売機で商品券カードを購入する
する場合は、金銭投入口から金銭を投入すると、投入金
額に対応する金額情報および暗証番号不要情報が書込ま
れた商品券カードが発行される。したがって、この自動
販売機で販売された商品券カードを使用者を特定するこ
となく購入者および第３者が自由に使用できる。

［実施例］ 以下本発明の一実施例を図面を用いて説明する。

第１図（ａ）は実施例のプリペイドカード自動販売機の
外観図であり、同図（ｂ）は扉を開いた状態の斜視図で
ある。ほぼ箱形に形成されたケース１の扉２の前面に形
成された操作パネル2aに、例えば紙幣を挿入する金銭投
入口３、発行済のプリペイドカードを挿入したり購入し
たプリペイドカードが排出されるカード挿入取出口４、
各種操作案内や投入金額等を電光表示する表示部５、販
売されるカードを選択するカード選択手段としての商品
券カードとしての発行を選択するカード選択キー6aおよ
びプリペイドカードとしての発行を選択するカード選択
キー6b、販売キー7,カードの購入操作を取消す場合の取
消キー８、現在カード販売可能状態であることを示す販
売中ランプ９等が配列されている。

ケース１内には、第１図（ｂ）に示すように、所定の記
録領域が形成された複数枚の商品券カード用の生カード
10aおよび複数枚のプリペイドカード用の生カード11aが
それぞれ収納された一対のストッカー12a,12b、各生カ
ード1a,11a又はカード挿入取出口４から挿入された発行
済プリペイドカードに対して情報の書込み読取りを行な
うカードリーダライタ13、各ストッカー12a,12b内の各
生カード10a,11aおよび前記発行済プリペイドカードを
カードリーダライタ13へ搬入したりカード挿入取出口４
へ排出するカード搬送機構14、キーボード15が取付けら
れ、マイクロコンピュータ等かならる制御装置16、商品
券カードおよびプリペイドカードの発行データをジャー
ナル（記録紙）に印字出力するプリンタ17等が収納され
ている。

さらに、前記扉２の内側には、金銭投入口３から投入さ
れた金銭の金額を判読して収納する金銭処理収納部18が
取付けられている。なお、この実施例においては、金銭
投入口３から投入される金銭の種類は販売されるプリペ
イドカードの額面の種別等の関係より、千円紙幣に限定
している。したがって、千円紙幣以外が投入されると、
使用不可能紙幣として金銭投入口３からそのまま返却さ
れる。

第２図（ａ）および同図（ｂ）は前記ストッカー12aに
収納されている生カード10aおよびこの生カード10aを用
いて発行され商品券カード10bの外観図である。生カー
ド10aおよび商品券カード10bには［商品券カード］等の
名称19と概算のカード残高を確認するときに用いる複数
の金額20が表記され、所定の記録領域を有した磁気スト
ライプ21が形成されている。さらに、発行された商品券
カード10bにはこの商品券カード10bに最初に書込まれた
金額（額面）に対応する金額20の右側にパンチ孔22が穿
設される。

そして、生カード10aの磁気ストライプ21には、第３図
（ａ）に示すように、何も記録されていない。一方、発
行された商品券カード10bの磁気ストライプ21には、第
３図（ｂ）に示すように、この商品券カード10bを発行
した会社を示す発行会社コード21a、発行日付21b、この
カード自動販売機が設置された店又はこの自動販売機を
特定するために予め定められた特定会員番号21c、この
カードが商品券カード10bでありカード支払時に暗証番
号入力が不要であることを示す暗証番号不要情報として
の商品券コード21d、全ての商品券カード10bに連続する
カード番号21e、金額21fおよび発行時の金額の種別を示
す金種コード21g等が所定領域に磁気記録されている。

さらに、第２図（ｃ）および同図（ｄ）は前記ストッカ
ー12bに収納されている生カード11aおよびこの生カード
11aを用いて発行されプリペイドカード11bの外観図であ
る。生カード11aおよびプリペイドカード11bには［ショ
ッピングカード］等のプリペイドカードであることを示
す名称23と概算のカード残高を確認するときに用いる複
数の金額20が表記され、所定の記録領域を有した磁気ス
トライプ24が形成されている。さらに、発行されたプリ
ペイドカード11bにはこのプリペイドカード11bに最初に
書込まれた金額（額面）に対応する金額20の右側にパン
チ孔22が穿設される。

そして、生カード11bの磁気ストライプ24には、第３図
（ｃ）に示すように、何も記録されていない。一方、発
行されたプリペイドカード11bの磁気ストライプ24に
は、第３図（ｄ）に示すように、発行会社コード24a、
発行日付24b、このプリペイドカード11bを使用する人を
特定するための会員番号24c、同じく使用者（購入者）
が指定した暗証番号24d、全てのプリペイドカード11bに
連続するカード番号24e,金額情報としての金額24f等が
記録されている。

第４図はカード自動販売機の概略構成を示すブロック図
である。

各種情報処理を実行するCPU25に対してバスライン26を
介して、制御プログラムを記憶するROM27、各カードの
売上集計ファイル等の各種可変データを記憶するRAM2
8、前記各種操作キー等が配設された操作パネル2a、電
話回線を介してホストコンピュータからなるカードセン
タ30にオンライン接続されるMODEM等からなる通信制御
回路31、各種設定情報をキー入力するための前記キーボ
ード15、表示部５、カードリーダライタ13、カード搬送
機構14を駆動する搬送機構駆動回路32、金銭処理収納部
18から投入金額情報が入力されるインターフェース33、
プリンタ17のインターフェース34等が接続されている。

また、上記各電子構成部材に対して電源35から各駆動電
圧V_D,V_Cが供給される。

前記RAM28内には、第５図に示すように、商品券カード1
0bを販売した場合における販売金額（投入合計金額Ｙ）
で区別するカード種別毎に販売枚数および売上合計金額
を集計する商品券カード売上集計ファイル28a、および
プリペイドカード11bを販売した場合における販売金額
（投入合計金額Ｙ）で区別するカード種別毎に販売枚数
および売上合計金額を集計するプリペイドカード売上集
計ファイル28bが形成されている。この実施例において
は、2000円から6000円までの1000円きざみに５種類のカ
ード種別が設定されている。なお、この販売許可する10
00円きざみの各カード種別数は前記キーボード15にてこ
の自動販売機の管理者が一定の条件下にて任意に設定可
能である。そして、設定された最低金額Ysおよび最高金
額Ymは設定金額メモリ28iに記憶される。

さらに、RAM28内には、金銭投入口３から投入された、
１枚の商品券カード10b又はプリペイドカード11bの販売
における投入金銭の投入合計金額Ｙを算出する投入合計
メモリ28c、カード挿入取出口４へ挿入されて、カード
リーダライタ13で読取られた発行済プリペイドカード11
bに記録された第３図（ｄ）に示すカード情報を一時記
憶するカード情報メモリ28d、カードセンタ30へ送信す
るカード発行データを記憶する送信バッファ28e、表示
部５に表示する表示データを記憶する表示バッファ28
f、プリンタ17にてジャーナルへ印字するカード発行デ
ータ等の印字データを記憶する印字バッファ28g、この
カード自動販売機を特定する特定会員番号を記憶する特
定会員番号メモリ28h等が形成されている。

しかして、カード自動販売機の電源35が投入されると、
前記CPU25は第６図の流れ図に従って商品券カード10b又
はプリペイドカード11bに対する販売処理業務を実行す
るようにプログラム構成されている。

流れ図が開始されると、Ｓ（ステップ）１にて表示部５
に「カード選択］の操作案内を表示する。そして、購入
者にて操作パネル2aのカード種類を選択するカード選択
キー6a,6bがキー操作されるとそのキー種類を調べる。S
2にてプリペイドカードのカード選択キー6bであれば、
プリペイドカード11bの販売処理を開始し、表示部５に
［カード挿入および金銭投入］の操作案内を表示する。
そして、操作パネル上2aにて何等かの販売操作が実行さ
れると、その実行された操作種別を調べる。そして、S3
にて金銭投入口３から紙幣が投入されると、S4にて金銭
処理収納部18にて判読された投入紙幣の投入金額Y₁をRA
M28の投入合計メモリ28cの投入合計金額Ｙに加算する。
そして、表示部５に［投入合計Ｙ円］を表示する。

そして、S5にて操作パネル2aにて次の販売操作が実行さ
れ、S6にて更に追加の紙幣が投入されると、S7にて、今
回の投入金額Y₁と投入合計メモリ28cの投入合計金額Ｙ
との加算値（Y₁＋Ｙ）が設定金額メモリ28iの最高金額Y
m以下であれば、S4へ戻り、投入金額Y₁を投入合計金額
メモリ28cの投入合計金額Ｙに加算する。

なお、S7にて加算値（Y₁＋Ｙ）が設定金額メモリ28iの
最高金額Ymを越えていれば、最後に投入された紙幣を金
銭投入口３から返却して、例えば表示部５に［投入金額
超過］等のメッセージを表示したのち、次の販売操作を
待つ。S3又はS6にて販売操作が金銭投入操作でなく、S8
にてカード挿入取出口４に発行済のプリペイドカード11
bが挿入されると、カード搬送機構14を駆動して、挿入
されたプリペイドカード11bをカードリーダライタ13へ
搬送する。そして、S9にてその発行済のプリペイドカー
ド11bに記録されている第３図（ｄ）に示す発行会社コ
ード24a,発行日付24b,会員番号24c,暗証番号24d,カード
番号24e,金額24fからなるカード情報を読取ってRAM28の
カード情報メモリ28dへ格納する。そして、その発行済
のプリペイドカード11bを排出する。

そして、次の販売操作が実行され、S10にてその販売操
作が金銭投入操作であれば、前述したS7と同様に投入金
額Y₁と投入合計金額Ｙとの加算値（Y₁＋Ｙ）が最高金額
Ym以下であれば、投入金額Y₁を投入合計メモリ28cの投
入合計金額Ｙに加算し、加算後の投入合計金額Ｙ円を表
示したのち、次の販売操作を待つ。なお、加算値（Y₁＋
Ｙ）が最高金額Ymを越えていれば、最後に投入された紙
幣を金銭投入口３へ返却して、例えば表示部５に［投入
金額超過］等のメッセージを表示したのち、次の販売操
作を待つ。

S10にて実行された販売操作が金銭投入操作でなく、S11
にて発行キー７のキー操作であれば、S12にてカード情
報メモリ28dに既にカード情報が格納されており、S13に
て投入合計メモリ28cの投入合計金額Ｙが設定金額メモ
リ28iに記憶されている最低金額Ys以上であることを確
認する。

確認処理が終了すると、カード搬送機構14を駆動してス
トッカー12b内に収納されているプリペイドカード用の
第２図（ｃ）に示した１枚の生カード11aをカードリー
ダライタ13へ搬入する。S14にて、搬入された生カード1
1aの磁気ストライプ24に、カード情報メモリ28dから読
出した会員番号24c,暗証番号24dおよび投入合計メモリ2
8cの投入合計金額Ｙに対応する金額24fを書込む。さら
に、図示しない時計回路から読取られた現在の発行日付
24b、図示しないカウンタにて計数されているカード番
号24e、およびこの自動販売機を設置した会社（店）の
発行会社コード24aが同時に書込まれる。

そして、第２図（ｄ）に示すように、磁気ストライプ24
に新たに書込まれた金額24fに対応する金額20の右側に
概算のカード残高を示すパンチ孔22を穿設する。しかる
後、S15にて新たなカード情報が書込まれたカード11eを
プリペイドカード11bとしてカード挿入取出口４へ排出
する。

その後、投入合計メモリ28cに記憶された投入合計金額
Y,投入合計金額に対応するカード種別，会員番号24c,暗
証番号24d,カード番号24e等のカード発行データをカー
ドセンタ30へ送信する。また、上記カード発行データを
プリンタ17にてジャーナルに印字出力する。

さらに、プリペイドカード売上集計ファイル28bにおけ
る当該カード種別の販売枚数に１を加算し、売上合計金
額に投入合計金額Ｙを加算する。その後、投入合計メモ
リ28cおよびカード情報メモリ28dをクリアして、１枚の
プリペイドカード11bの販売処理を終了する。

なお、S12にてカード情報メモリ28dにカード情報が格納
されていなかった場合や、S13にて投入合計金額Ｙが最
低金額Ysに満たなかった場合は、投入済の金銭を金銭投
入口３へ返却して、表示部５に［販売操作やり直し］を
表示するとともに、投入合計メモリ28cおよびカード情
報メモリ28eをクリアする。

また、S2にてキー操作されたカード選択キーがプリペイ
ドカードのカード選択キー6bでなく商品券カードのカー
ド選択キー6aであれば、第７図へ進み、商品券カードに
対する販売処理を開始する。すなわち、表示部５に［金
銭投入］の操作案内を表示し、S16にて金銭投入口３に
金銭が投入されると、S17にてその投入金額Y₁を投入合
計金額Ｙに加算し、加算後の投入合計金額Ｙを表示す
る。

S18にて再度金銭が投入されると、投入金額Y₁と投入合
計金額Ｙとの加算値が前記最大金額Ymを越えていないこ
とを確認の後、その投入金額Y₁を投入合計メモリ28cの
投入合計金額Ｙに加算する。

そして、S19にて発行キー７がキー操作されると、S20に
て投入合計金額Ｙが最低金額Ys以上であることを確認す
る。次に、カード搬送機構14を駆動してストッカー12a
内に収納されている商品券カード用の第２図（ａ）に示
した１枚の生カード10aをカードリーダライタ13へ搬入
する。S21にて、搬入された生カード10aの磁気ストライ
プ21に、特定会員番号メモリ28hから読出した特定会員
番号21c,暗証番号不要情報としての商品券コード21d,投
入合計メモリ28cの投入合計金額Ｙに対応する金額21fお
よびこの金額21fの金種を示す金種コード21gを書込む。
さらに、図示しない時計回路から読取られた現在の発行
日付21b、図示しないカウンタにて計数されているカー
ド番号21e、およびこの自動販売機を設置した会社
（店）の発行会社コード21aが同時に書込まれる。

そして、第２図（ｂ）に示すように、磁気ストライプ21
に新たに書込まれた金額21fに対応する金額20の右側に
概算のカード残高を示すパンチ孔22を穿設する。しかる
後、S22にて新たなカード情報が書込まれたカード10aを
商品券カード10bとしてカード挿入取出口４へ排出す
る。

その後、投入合計メモリ28cに記憶された投入合計金額
Y,投入合計金額に対応するカード種別，特定会員番号21
c,商品券コード21d,カード番号21e等のカード発行デー
タをカードセンタ30へ送信する。また、上記カード発行
データをプリンタ17にてジャーナルに印字出力する。

さらに、商品券カード売上集計ファイル28aにおける該
当カード種別の販売枚数に１を加算し、売上合計金額に
投入合計金額Ｙを加算する。その後、投入合計メモリ28
cをクリアして、１枚の商品券カード10bの販売処理を終
了する。

なお、S20にて投入合計金額Ｙが最低金額Ysに満たなか
った場合は、投入済の金銭を金銭投入口３へ返却して、
表示部５に［販売操作やり直し］を表示するとともに、
投入合計メモリ28cをクリアする。

このように構成されたカード自動販売機において、始め
てプリペイドカード11bを購入する場合は、この自動販
売機でなくて販売員が対応する通常のカード発行装置に
て会員番号と暗証番号を登録してプリペイドカードを代
金と引替えに発行してもらう。

そして、各店に配設されたカード取引装置で暗証番号等
を確認してこのプリペイドカード11bを使用して各商品
を購入する。そして、プリペイドカード11bのカード残
高が０になり、又はごく少なくなり、新たなプリペイド
カード11bを購入する必要が生じた場合に実施例のカー
ド自動販売機が使用可能となる。すなわち、プリペイド
カードのカード選択キー6bを押したのち、現在使用中の
発行済プリペイドカード11bをカード挿入取出口４へ挿
入すると、このプリペイドカード11bに記録されている
会員番号24cと暗証番号24dとが読取られたのち返却され
る。そして、希望する金額（カード種別）に相当する金
銭を金銭投入口３へ投入し、販売キー７をキー操作する
と、先に読取った会員番号24c,暗証暗号24dと、投入さ
れた金銭の合計金額Ｙに対応する金額24fが記録された
プリペイドカード11bが新たに排出される。なお、記憶
されている金額24fの概算額は、第２図（ｄ）に示すよ
うに、パンチ孔22で確認することができる。また、この
プリペイドカード11bには、先のプリペイドカード11bに
記憶されている会員番号24cと暗証番号24dが記憶されて
いる。

したがって、このプリペイドカード11bを用いてカード
取引装置が設置された店にて実際の商品を購入する場合
は、カード取引装置のカード挿入口へ挿入し、ピンパッ
ドで暗証番号をキー入力する。すると、キー入力された
暗証番号とプリペイドカード11bに記憶されている暗証
番号19dが一致したときのみ、このプリペイドカード11b
を用いた商品購入が可能となる。

すなわち、プリペイドカード11bを使用する人を特定す
るために、プリペイドカード11bを自動販売機で購入す
る客に対して、発行済プリペイドカード11bの挿入を義
務付けることによって、自動販売機で販売されるプリペ
イドカード11bにも使用者を特定できる会員番号および
暗証番号を記憶させることが可能となる。したがって、
確実にプリペイドカード11bの使用者を特定できる。

また、このカード自動販売機で商品券カード10bを購入
する場合は、商品券カードのカード選択キー6aを押した
のち希望する金額（カード種別）に相当する金銭を金銭
投入口３へ投入し、販売キー７をキー操作すると、投入
された金銭の合計金額Ｙに対応する金額21fが記録され
た商品券カード10bが発行される。なお、記憶されてい
る金額21fの概算額は、第２図（ｂ）に示すように、パ
ンチ孔22で確認することができる。また、この商品券カ
ード10bには、暗証番号不要情報としての商品券コード2
1dが記憶されている。

したがって、この商品券カード10bを用いてカード取引
装置が設置された店にて実際の商品を購入する場合は、
カード取引装置のカード挿入口へ挿入すれば無条件にこ
の商品券カード10bを用いた商品購入が可能となる。す
なわち、この商品券カード10bを不特定多数の人が使用
することが可能である。

なお、この商品券カード10bに記録されている金額21fは
カード支払が発生する度に順次減算されていくが、金種
コード21gは不変であるので、この商品券カード10bが使
用されるカード取引装置においては、使用された商品券
カード10bの発行時の額面を把握することが可能であ
る。したがって、たとえ額面毎に税率が異なったとして
もこの商品券カード10bで支払った金額に対する税額を
正確に把握できる。

このように１台のカード自動販売装置によって、商品券
カード10bとプリペイドカード11bとの互いに性質の異な
る２種類のカードが自動販売可能となる。したがって、
商品券カード販売に対しては専用のカード自動販売機を
設置し、プリペイドカードに対しては係員が対応する通
常のカード発行装置を設置する場合に比較して、カード
発行業務の作業能率を大幅に向上できる。また、２台の
装置を設置する場合に比較して設備費が大幅に低減でき
る。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明のカード自動販売機において
は、プリペイドカード購入者に対しては金銭投入ととも
に購入者を特定する会員番号と暗証番号が記録されたカ
ードの挿入を義務付けて自動販売されるプリペイドカー
ドに金額情報と使用者を特定する会員番号および暗証番
号を書込み、商品券カード購入者に対しては金銭投入の
みとし自動販売される商品券カードに金額情報と暗証番
号不要情報を書込むようにしている。したがって、使用
目的や使用者特定等の使用条件等の互いに異なる性質を
有する商品券カードとプリペイドカードとを１台の装置
にて区別して自動販売が可能となり、各カードの販売業
務の作業能率を大幅に向上できるとともに、２台の装置
を設置する場合に比較して全体の設備費を大幅に低減で
きる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例に係わるカード自動販売機を示す
ものであり、第１図（ａ）は全体を示す外観図、第１図
（ｂ）は扉を開いた状態を示す斜視図、第２図は各生カ
ードおよび商品券カードとプリペイドカードとの外観
図、第３図は各カードに記憶されたカード情報を示す
図、第４図は概略構成を示すブロック図、第５図は記憶
部に形成された各メモリを示す図、第６図および第７図
は動作を示す流れ図である。 ３……金銭投入口、４……カード挿入取出口、５……表
示部、6a,6b……カード選択キー、７……販売キー、10
a,11a……生カード、10b……商品券カード、11b……プ
リペイドカード、12a,12b……ストッカー、13……カー
ドリーダライタ、14……カード搬送機構、17……プリン
タ、21,24……磁気ストライプ、21c……特定会員番号、
21d……商品券コード、21f,24f……金額、21g……金種
コード、22……パンチ孔、25……CPU、28……RAM、28a
……商品券カード売上集計ファイル、28b……プリペイ
ドカード売上集計ファイル、28c……投入合計メモリ、2
8d……カード情報メモリ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】金銭投入口（３）から投入された金銭の投
   入金額に対応する金額情報が記録されたカードを発行す
   るカード自動販売機において、 カードに形成された記録領域に対して各種情報の書込み
   読取りを行なうカードリーダライタ（13）と、カードが
   挿入されるカード挿入口（４）と、データが記録されて
   いない所定の記録領域を有した複数枚の生カード（10a,
   11a）を収納し、この生カードを前記カードリーダライ
   タへ搬送するカード搬送機構（４）に接続されたストッ
   カー（12a,12b）と、発行されるカードをプリペイドカ
   ード（11b）としての発行か又は商品券カード（10b）と
   しての発行かに選択するカード選択手段（6a,6b）と、
   このカード選択手段にてプリペイドカードとしての発行
   が選択されたとき前記カード挿入口から挿入されたカー
   ドに記録されている会員番号（24c）および暗証番号（2
   4d）等からなるカード情報を前記カードリーダライタで
   読取るカード情報読取手段（S9）と、販売キー（７）操
   作に応動して前記ストッカーから供給された生カードの
   記録領域に対して前記読取られたカード情報および前記
   投入金額に対応する金額情報（24f）を前記カードリー
   ダライタにて書込む第１のカード書込手段（S14）と、
   この第１のカード書込手段にて前記各情報が書込まれた
   プリペイドカードを発行すルプリペイドカード発行手段
   （S15）と、前記カード選択手段にて商品券カードとし
   ての発行が選択されたとき販売キー操作に応動して前記
   ストッカーから供給された生カードの記録領域に対して
   予め記憶手段にて定められた特定会員番号（21c）と暗
   証番号不要情報（21d）と前記投入金額に対応する金額
   情報（21f）およびこの金額情報の種別を示す金種情報
   （21g）を前記カードリーダライタにて書込む第２のカ
   ード書込手段（S21）と、この第２のカード書込手段に
   て前記各情報が書込まれた商品券カードを発行する商品
   券カード発行手段（S22）とを備えたカード自動販売
   機。