JP3348132B2 - カード残高精算方法及びカード処理装置 - Google Patents

カード残高精算方法及びカード処理装置

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JP3348132B2
JP3348132B2 JP28176794A JP28176794A JP3348132B2 JP 3348132 B2 JP3348132 B2 JP 3348132B2 JP 28176794 A JP28176794 A JP 28176794A JP 28176794 A JP28176794 A JP 28176794A JP 3348132 B2 JP3348132 B2 JP 3348132B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使用する毎に磁気記録
されているカード残高が減額更新されるプリペイドカー
ドにおける未使用のカード残高を精算するカード残高精
算方法、及びこのカード残高精算方法を採用したカード
処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大規模工場や大きな事務所ビル内にはこ
の工場や事務所で働く従業員が利用する食堂が設けられ
ている。このような食堂においては、この食堂を利用す
る客は、一般に、この会社や企業体の従業員や関連企業
の従業員等の一定の限られた人である。
【0003】また、このような食堂においては、昼食時
等の特定の時間帯に利用客が集中する。この特定の時間
帯における食事代金の支払いを効率的に行うために、現
金支払いの代りにプリペイドカードで支払うシステムを
採用する場合が多い。
【0004】このようなプリペイドカードシステムにお
いては、客は予めプリペイドカードを購入しておく必要
がある。しかし、たとえ工場やビル内に設けられた食堂
であっても従業員以外が利用できる場合が多い。すなわ
ち、一つのビルに複数の会社の事務所が入居していた場
合は、食堂は当然複数の会社の従業員が利用できると共
に、各事務所に対する訪問者等の外部の人も利用できる
のが望ましい。
【0005】このような外部の人が利用する場合には、
たとえ1回しか利用しない場合であっても、一定額面以
上のプリペイドカードを購入する必要がある。この場合
は、1回の利用で支払い金額がカード額面に等しくなる
ことは希であるので、何等かの手法で未使用のカード残
高を精算して、客に返却する必要がある。
【0006】このような要求に応じるために、例えば食
堂の出入口近傍にプリペイドカードのカード自動販売機
を備えている。そして、このカード自動販売機にカード
販売機能と共にカード精算機能を付加している。
【0007】よって、外来客はこのカード自動販売機で
プリペイドカードを購入して、このプリペイドカードで
食事代金を支払い、食事が終了して、食堂を出る時にこ
のカード自動販売機で未使用のカード残高を精算すれば
よい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たカード販売機能とカード精算機能を有したカード自動
販売機においても、まだ解消すべき次のような課題があ
った。すなわち、会社によっては、従業員に対する福利
厚生事業の一つとして、従業員の食事代負担を軽減する
施策を行っている場合が多い。不特定多数の人が利用す
る食堂に対しては、会社が直接食堂に対して資金援助を
行わずに、従業員に対して例えば1ヶ月3500円等の
食事補助を支給するのが一般的である。この場合、食事
補助金額が確実に食事代に使用される必要かあるので、
現金支給は行わずに、食券等で支払われる。
【0009】しかし、プリペイドカードシステムの食堂
では食券は使用できないので、プリペイドカードのカー
ド残高にこの1ヶ月3500円等の補助金額を加算すれ
ばよい。
【0010】しかし、この補助金額が加算されたカード
残高を有したプリペイドカードを前述したカード自動販
売機で精算すると、例えば、この1ヶ月の食事代支払い
金額が1ヶ月分の補助金額未満の場合は、実質的に食事
代補助のため補助金額の一部が現金支給されてしまう問
題がある。したがって、このプリペイドカードに補助金
額を組込むことができなかった。
【0011】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、カード精算時にはこのカードによる利用総
金額と補助金額とを考慮して精算金額を算出することに
よって、たとえカード利用総金額が少ない場合であって
も、実質的に補助金額の一部が現金支給されることを未
然に防止でき、補助金額をプリペイドカードのカード残
高に加算することができ、プリペイドカードシステムの
運用範囲をより一層拡大できるカード残高精算方法及び
このカード残高精算方法を採用したカード処理装置を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に本発明のカード残高精算方法においては、カード挿入
口から挿入されたプリペイドカードに記録され、このプ
リペイドカードの使用者が支払ったカード購入金額と支
給される補助金額とを合計した初期登録金額と、この初
期登録金額からカード利用毎に各利用金額が順次減額さ
れた後のカード残高とを読取る。 そして、読取られた初
期登録金額からカード残高を減額した利用総金額が補助
金額以上のとき、入力されたカード精算要求に応じて、
カード残高に対応する金銭を精算金額として金銭返却口
へ排出する。一方、読取られた初期登録金額からカード
残高を減額した利用総金額が補助金額未満のとき、入力
されたカード精算要求に応じて、補助金額から利用総金
額を減額した金額をカード残高から減額し、この減額後
の金額に対応する金銭を精算金額として金銭返却口へ排
出する。
【0013】また、本発明のカード処理装置において
は、カード上乗せ要求に応じて、カード挿入口に挿入さ
れたプリペイドカードに記録されたカード残高に別途投
入された投入金額を加算して発行するカード上乗せ処理
と、カード精算要求に応じて、前記カード残高に基づく
精算金額を排出するカード精算処理とを有している。
【0014】そして、カード上乗せ処理に対して、プリ
ペイドカードのカード残高に投入金額の他に支給される
補助金額を加算する補助金額加算手段と、加算後のカー
ド残高を初期登録金額としてプリペイドカードに記録す
る初期登録金額記録手段とを付加している。また、カー
ド精算処理に対して、初期登録金額からカード残高を減
額した利用総金額を算出する利用総金額算出手段と、こ
の算出された利用総金額が補助金額以上のときカード残
高を精算金額とし、利用総金額が補助金額未満のとき補
助金額から利用総金額を減額した金額をカード残高から
減額し、この減額後の金額を精算金額とする精算金額算
出手段とを付加している。
【0015】また、別の発明において、上述した発明の
カード処理装置における補助金額加算手段は、別途カー
ド挿入口に挿入された補助金カードに記録された補助金
支給指示に基づいて支給される補助金額を投入金額と共
にカード残高に加算するようにしている。
【0016】また、別の発明において、上述した発明の
カード処理装置のプリペイドカードには、カード残高、
初期登録金額の他に、このプリペイドカードの所持者の
属性を示す属性情報が記録されている。そして、この属
性情報に基づいて支給される補助金額の値が定まるよう
にしている。
【0017】さらに、本発明のカード処理装置において
は、カード上乗せ処理を、カード挿入口に挿入されたプ
リペイドカードに記録されている、初期登録金額、カー
ド残高、一定期間毎に支給される補助金額における最後
にこの補助金額がカード残高に加算された最終期間、未
使用の補助累積額等のカード情報を読取るカード情報読
取手段と、読取られた最終期間が現在時刻を含まないと
き読取られたカード残高に投入金額と補助金額とを加算
した金額を新たなカード残高とし、読取られた最終期間
が現在時刻を含むとき読取られたカード残高に投入金額
を加算した金額を新たなカード残高とするカード残高更
新手段と、読取られた最終期間が現在時刻を含まないと
きで、かつ読取られた初期登録金額から読取られたカー
ド残高を減額した利用総金額が読取られた補助累積額を
越えるとき、補助金額を補助累積額とする第1の補助累
積額更新手段と、読取られた最終期間が現在時刻を含ま
ないときで、かつ利用総金額が読取られた補助累積額未
満のとき、この補助累積額に補助金額を加算した金額か
ら利用総金額を減額した金額を新たな補助額累積額とす
る第2の補助累積額更新手段と、更新されたカード残高
を初期登録金額とする初期登録金額更新手段と、読取ら
れた最終期間が現在時刻を含まないとき、現在時刻を含
む期間を最終期間とする最終期間更新手段と、それぞれ
更新された初期登録金額,カード残高、最終期間、補助
累積額等のカード情報をプリペイドカードに書込んで排
出するカード発行手段とで構成している。
【0018】さらに、カード精算処理を、カード情報読
取手段と、カード情報読取手段にて読取られた初期登録
金額から読取られたカード残高を減額した利用総金額が
読取られた補助累積額以上のとき、カード残高を精算金
額とする第1の精算金額算出手段と、利用総金額が補助
累積額未満のとき、補助累積額から利用総金額を減額し
た金額をカード残高から減額し、この減額後の金額を精
算金額とする第2の精算金額算出手段と、第1,第2の
精算金額算出手段にて算出された精算金額に対応する金
銭を排出するカード残高精算手段とで構成している。
【0019】
【作用】このように構成されたカード残高精算方法にお
いては、プリペイドカードのカード残高には、カード使
用者が支払ったカード購入金額と支給される補助金額と
を合計した初期登録金額と、この初期登録金額からカー
ド利用毎に各利用金額が順次減額された後のカード残高
とが記録されている。
【0020】したがって、精算要求が発生した時点にお
ける利用総金額が把握できる。この利用総金額が補助金
額以上になった場合においては、このカード使用者が支
給された補助金額を例えば食事代に使い切ったと判断す
る。この場合は、カード残高を精算金額としてカード使
用者に支払えばよい。
【0021】一方、利用総金額が補助金額未満の場合
は、カード残高全額を精算金額とすると補助金額の一部
を現金支給したことになるので、補助金額から利用総金
額を減算した金額は補助金額の一部であると判断して、
この減算した金額をカード残高から除外した金額を精算
金額としてカード使用者に支払えば、補助金額の一部が
現金支給されることが未然に防止される。
【0022】また、本発明のカード処理装置において
は、「カード上乗せ処理」と「カード精算処理」とを実
施可能である。カード上乗せ処理においては、カード残
高に補助金額が加算されると共に投入金額が加算され
る。この場合、精算要求発生時にカードの利用総金額を
算出する必要があるので、この加算後のカード残高を初
期登録金額として、カード上乗が発生する毎に初期登録
金額が更新される。
【0023】精算要求が発生した場合には、前回のカー
ド上乗発生時に更新された初期登録金額を用いて今回の
補助金額が支給された後における利用総金額が正確に算
出される。よって、上述した算出方法で精算金額を算出
することによって、補助金額の一部が現金で支給される
ことが未然に防止される。
【0024】また、別の発明においては、プリペイドカ
ードのカード残高に補助金額を加算する手法として、外
部から補助金カードをカード挿入口に挿入しているの
で、カード処理装置としては、補助金額をカード残高に
加算する時期や回数を特に管理する必要がない。
【0025】また、別の発明においては、プリペイドカ
ードにこのプリペイドカードの所持者の属性情報が記憶
され、この属性情報に基づいて補助金額の値が設定され
るので、同一プリペイドカードシステムにおいて、例え
ば企業毎に異なる値の補助金額を設定可能である。
【0026】さらに、別の発明のカード処理装置におい
ては、一般に補助金額は一定期間毎に支給されるが、た
とえ複数の期間に亘って未使用の補助金額を繰越したと
しても、精算発生時に、この繰越した補助金額、すなわ
ち補助累積額の一部が現金で支給されることが防止され
る。
【0027】例えば1ヶ月等の一定期間毎に支給される
補助金額は原則としてその期間内に使い切る必要がある
が、企業のなかには、その未使用の補助金額を次の期間
まで繰越すことを許可している場合がある。この場合、
この未使用の補助累積額を正しく管理して、精算要求が
発生した場合には、現在期間に支給された補助金額のみ
ならず、前の期間から持越した未使用の補助金額に相当
する金額を精算すべきでない。
【0028】よって、この発明のカード処理装置におい
ては、プリペイドカードに初期登録金額,カード残高、
最終期間、補助累積額等のカード情報が記憶されてお
り、前述したカード上乗せ発生時には、初期登録金額及
びカード残高のみならず、最後に補助金額がカード残高
に加算された最終期間及び補助累積額もその時点におけ
る正しい値に更新するようにしている。
【0029】そして、精算時には、補助金額ではなく
て、この補助金額を含む補助累積額と今回の利用総金額
とが考慮された正しい精算金額が算出される。よって、
このプリペイドカードを利用する従業員にとっては、未
使用の補助金額を次の期間に持越すことが可能となり、
このカード処理装置を組込んだより有利なプリペイドカ
ードシステムを構築できる。
【0030】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。図1は実施例のカード残高精算方法を採用したカー
ド処理装置としてのカード自動販売機の外観図である。
【0031】このカード自動販売機1においては、ほぼ
箱形のケース2の扉3の前面に形成された操作パネル3
aに、紙幣を挿入する金銭投入口4,客が使用中のプリ
ペイドカードを挿入するためのカード挿入口5、各種操
作案内や投入金額等を電光表示する表示器6、従業員以
外の一般客が新規プリペイドカードを購入するための販
売キー7,使用中のプリペイドカードのカード残高に投
入金額を上乗せするための上乗せキー8,使用中のプリ
ペイドカードのカード残高を精算するための精算キー9
が配設されている。
【0032】さらに、この操作パネル3aには、販売操
作,上乗せ操作を途中で取り消すため取消ボタン10、
係員を呼出すための呼出ボタン11,精算金額を返却す
るための金銭返却口12、及び新規プリペイドカード又
は上乗せされたプリペイドカードが排出されるカード排
出口13等が配設されている。
【0033】なお、このカード自動販売装置1で販売可
能なプリペイドカードの金額種別は2000円,3000円,40
00円.5000円、…10000 円等の千円単位の金額であり、
金銭投入口4に投入可能な紙幣は千円札,五千円札,一
万円札の3種で釣銭の発生しない金額を選択する必要が
ある。同様に上乗せ可能金額も千円単位である。
【0034】図2はこのカード自動販売装置1で取扱い
可能なプリペイドカード14を示す図である。ポリエス
テル等のカード本体の表面には図2(a)に示すように
プリペイドカードであることを示す「ショッピングカー
ド」等の名称と使用可能食堂の名称が予め印刷されてい
る。また、カード本体の裏面には図2(b)に示すよう
に初期登録金額等の文字をサーマル印字するための印字
面15を形成する感熱材料が貼合わされている。そし
て、内部に磁気ストライプ16が形成されている。
【0035】印字面15には、最初にカード発行した時
に書込まれた初期登録金額17a、「初期金額」メッセ
ージ17b、「カード上乗せ」メッセード17c、カー
ド上乗せ時点における更新された初期登録金額17d、
「精算済み」メッセージ17e等が印字される。
【0036】前記磁気ストライプ16には、図3に示す
ように、領域16a〜16kが形成されており、領域1
6a,16b,16c,16dには一連のカード番号.
プリペイドカードであることを示すカード種別、発行年
月日,発行企業コードが記録され、領域16e,16f
には、このプリペイドカード14の所持者を特定するI
D(社員コード),暗証番号が記録されている。また、
領域16g,16h,16i,16j,16kには、そ
れぞれカード残高X,初期登録金額A,補助累積額B,
補助金支給の最終月C,印字位置D等が記録されてい
る。
【0037】なお、最終期間としての最終月Cは1月か
ら12月までの月が1〜12の数字の形式で記録されて
いる。すなわち、このカード自動販売機1が組込まれた
プリペイドカードシステムにおいては、所属企業から従
業員に対して、1ヶ月に一回、例えば3500円等の補
助金額Wが、各従業員が所持するプリペイドカード14
のカード残高Xに加算されることによって支給される。
【0038】なお、ID及び暗証番号は、紛失等によっ
て、このプリペイドカード14を再発行する場合におけ
る本人確認用に使用される。さらに、発行企業コード及
びIDは、必要に応じて、このプリペイドカード14の
所持者の所属企業や地位等の属性を判断する場合に使用
する。
【0039】また、このカード自動販売機1で従業員以
外の一般客に販売されるプリペイドカード14には、I
D,暗証番号,初期登録金額A,補助累積額B,最終月
Cは記録されていない。
【0040】そして、上述した全ての領域16a〜16
kに全ての情報が書込まれたプリペイドカード14は、
この食堂を利用する従業員の所属する会社で別のカード
ライタでもって本人を確認しながら発行される。
【0041】なお、この実施例のカード自動販売機にお
いても、例えばIDカード等をカード挿入口に挿入して
本人を確認することによって、上述した全ての領域16
a〜16kに全ての情報が書込まれたプリペイドカード
14を自動販売することも可能である。
【0042】また、このカード自動販売機1内のカード
ストッカーには、カード番号,カード種別のみが予め書
込まれた生カードが収納されている。図4は図1に示す
カード自動販売装置1の概略構成を示すブロック図であ
る。
【0043】各種情報処理を実行する例えばマイクロコ
ンピュータから構成された制御装置18に、カードリー
ダとカードライタとを一つの装置に組込んだカードリー
ダライタ19,プリペイドカード14の裏面の印字面1
5に初期登録金額等の各種文字17a〜17eを感熱印
字するサーマルプリンタ20を駆動する印字制御部2
1,図示しない各企業のホストコンピュータとの間で各
種情報を送受信するための通信インタフェース22,入
出力インタフェース23、RAM等で形成された記憶部
24,操作パネル3aに配設された各種機器の操作パネ
ル用インタフェース25,及び現在時刻を計時する時計
回路26等が接続されている。
【0044】前記入出力インタフェース23には、ケー
ス2内に据付られた金銭処理収納部27,前述した多数
の生カードを収納するカードストッカー28,このカー
ドストッカー28から生カードをカードリーダライタ2
0へ搬送するカード搬送機構29等が接続されている。
【0045】さらに、前記操作パネル用インタフェース
25には、図1に示した表示器6,販売キー7,精算キ
ー9,上乗せキー8,取消しボタン10,呼出しボタン
11等が接続されている。
【0046】また、前記記憶部24内には、カードリー
ダライタ19にてプリペイドカード14の磁気ストライ
プ16の各領域16a〜16kから読取った図3に示す
カード番号から印字位置Dまでの各カード情報を一時記
憶するカード情報メモリ24a,一人の客が投入した現
金Y1 の合計金額Y2 を記憶する現金投入メモリ24b
が形成されている。
【0047】さらに、記憶部24内には、このカード自
動販売装置1で販売したプリペイドカード14の総売上
金額や現金のみの売上金額等を集計する売上集計メモリ
24c,生カードを新規プリペイドカード14として発
行した新規発行枚数を記憶する新規発行枚数メモリ24
d,挿入された使用中プリペイドカード14に対して投
入金額(現金)を上乗せして再発行した上乗せ発行枚数
を記憶する上乗せ発行枚数メモリ24e,発行済みプリ
ペイドカード14の未使用カード残高Xに対する精算を
行った場合における精算金額を合計する精算集計メモリ
24f等が形成されている。
【0048】しかして、カード自動販売装置1の電源が
投入されると、前記制御装置18は図5乃至図7の流れ
図に従ってプリペイドカード14に対する「上乗せ処
理」,新規プリペイドカードの「販売処理」及び使用中
のプリペイドカード14に対するカード残高の「精算処
理」を実行するようにプログラム構成されている。
【0049】図5の流れ図が開始されると表示器6に
[カード挿入,金銭投入]の操作案内を表示する。そし
て、S(プログラム・ステップ)1にて操作パネル3a
上にて何等かの販売操作が実行されると、その実行され
た操作種別を調べる。S2にて金銭投入口4から千円,
5千円又は一万円の紙幣が投入されると、S3にて金銭
処理収納部27にて判読された投入金銭の投入金額Y1
を記憶部24の現金投入メモリ24bの合計金額Y2 に
加算する。なお、当然、最初は合計金額Y2 は零であ
る。次に、現金投入メモリ24bの合計金額Y2 を表示
器6に表示する。
【0050】そして、操作パネル3aにて次の販売操作
が実行され、S4にて更に追加の紙幣が投入されると、
S3へ戻り、今回の投入金額を現金投入メモリ24bの
合計金額Y2 に加算する。
【0051】次に、S2又はS4にて販売操作が金銭投
入操作でなく、S5にてカード挿入口5に発行済のプリ
ペイドカード14が挿入されると、S6にてカードリー
ダライタ19でもって挿入されたプリペイドカード14
の磁気ストライプ16の図3に示す各領域16a〜16
kに記録されたカード番号,カード種別,発行年月日,
発行企業コード,ID,暗証番号,カード残高X,初期
登録金額A,補助累積額B,最終月C,印字位置D等か
らなるカード情報を読取り、カード情報メモリ24aへ
格納する。そして、読取ったカード情報のうちのカード
残高Xを表示器6に表示する(S7)。そして、S1へ
戻り次の操作を待つ。
【0052】S1にて実行された販売操作が図6におけ
るS8の上乗せキー8のキー操作であれば、S9へ進
み、カード情報メモリ24aにカード情報が記憶されて
いることを確認する。そして、S10へ進み、このカー
ド情報メモリ24aからカード残高X,初期登録金額
A,補助累積額B,最終月C,印字位置Dを読取る。
【0053】次に、S11にて時計回路26から読取っ
た現在時刻が所属する月CR が、カード情報メモリ24
aの最終月Cより後の場合は(CR >C)、今月の補助
金額Wがまだ支給されていないと判断する。
【0054】なお、実際においては、現在時刻が所属す
る月CR が1月であり、カード情報メモリ24aの最終
月Cが12月の場合も考えられるので、月C.CR の情
報は、月の数字に年の数字が付加されている。例えば
[95−1],[94−12]と記憶されている。
【0055】そして、前回補助金額Wが支給された時点
から今回までの利用総金額Eを初期登録金額Aからカー
ド残高Xを減算することによって求める(S12)。 利用総金額E=A−X この利用総金額Eが補助累積額B以上の場合は(S1
3)、今回までに、前月から今月に持越した未使用の補
助金額を使い切ったと判断する。そして、補助累積額B
に対して今回支給される補助金額Wを設定する。なお、
2か月以上に亘ってカード上乗せを実施していない場合
は前月の分も加算されるので、補助累積額Bは下式とな
る(S14)。
【0056】補助累積額B=W(CR −C) そして、S15にて最終月Cを今月CR に更新する(C
=CR )。なお、S13にて利用総金額Eが補助累積額
B未満の場合は、今回までに、前月から今月に持越した
未使用の補助金額をまだ使い切っていないと判断する。
そして、補助累積額Bから利用総金額Eを減算した今月
に繰り越す金額を、今月に新たに支給される補助金額W
に加算することによって今回の補助累積額Bを算出する
(S16)。
【0057】補助累積額B=W(CR −C)+B−E そして、S17にて最終月Cを今月CR に更新する(C
=CR )。補助累積額Bに対する更新処理が終了する
と、カード残高Xに投入合計金額Y2 と先のW(CR
C)を加算して、カード残高Xを更新する(S18)。
【0058】カード残高X=X+W(CR −C)+Y2 なお、S11にて現在月CR が最終月Cに等しい場合
(CR =C)は、既に今月分の補助金額Wはカード残高
Xに加算済みであるので、補助累積額Bの更新を行わず
に、S18へ進み、カード残高Xに投入合計金額Y2 を
加算する。
【0059】S19にて初期登録金額Aをカード残高X
に等しくして、初期登録金額Aを更新する(A=X)。
そして、サーマルプリンタ20を用いてプリペイドカー
ド14の裏面15に図2(b)に示すように、印字位置
Dの示す位置に「上乗せ」の文字17cと更新後の初期
登録金額Aの文字17dを印字する。そして、印字位置
Dを更新(S21)する。そして、更新後のカード残高
X,初期登録金額A.補助累積額B,最終月C,印字位
置D等からなるカード情報を挿入中のプリペイドカード
14へ書込んで、このプリペイドカード14をカード排
出口13から排出する。その後、記憶部24の各メモリ
に対する登録,クリア処理を行って一連のカード上乗せ
処理を終了する。
【0060】また、S1にて実行された販売操作が図6
におけるS23の販売キー7のキー操作であれば、現金
による新規プリペイドカード14の販売操作であるの
で、S24へ進み、カード搬送機構29へ起動指令を送
出して、カードストッカー28に収納されている1枚の
生カードをカードリーダライタ19へ搬送する。
【0061】そして、S25にて現金投入メモリ24b
の合計金額Y2 を生カードの磁気ストライプ16の領域
16gに新規のカード残高Xとして書込む。また、初期
登録金額Aをカード残高Xとする。なお、他の領域16
i〜16jの補助累積額B,最終月Cは従業員が所持し
ている正規のプリペイドカード14と区別するためにな
にも書込まないか、または例えば「FFF」等の特定値
に設定される。このように設定することによって、この
カード自動販売機1で一般客に販売されたプリペイドカ
ード14に対して誤って補助金額Wを支給することを防
止する。
【0062】そして、図2(b)に示すように、プリペ
イドカード14の印字面15に初期登録金額Aの文字1
7a及び「初期金額」の文字17bを印字する(S2
6)。そして、S21へ進む。
【0063】また、S1にて実行された販売操作が図7
におけるS27の精算キー9のキー操作であれば、挿入
中プリペイドカード14のカード残高の精算要求操作で
あると判断する。そして、S28にて、カード情報メモ
リ24aにカード情報が記憶されていることを確認し、
カード残高X,初期登録金額A,補助累積額B,印字位
置Dを読取る(S29)。
【0064】そして、S30にて今回の利用総金額Eを
算出する(E=A−X)。利用総金額Eが補助累積額B
以上の場合は(S31)、支給された補助金額W及び前
月から繰越した補助金額を含む全ての補助累積額Bを使
い切ったので、カード残高Xを精算金額Fとする(S3
2)。
【0065】精算金額F=X 一方、S31にて、利用総金額Eが補助累積額B未満の
場合は、支給された全ての補助金額を使い切っていない
ので、未使用額(B−E)をカード残高Xから減算した
額を精算金額Fとする(S38)。
【0066】精算金額F=X−(B−E) この場合、当然、未使用額(B−E)がカード残高Xよ
り大きい場合(S39)、は、精算不許可となり、表示
器9にその旨を表示する(S40)。
【0067】精算が可能となると、S33にて、その精
算金額Fに対応する金銭を金銭返却口12へ排出する
(S33) そして、カード残高X,初期登録金額A,補助累積額B
をそれぞれ[0]に設定し(S34)、その後、図2
(b)に示すように、プリペイドカード14の印字面1
5に「精算済み」の文字17eを印字する(S36)。
最後に、それぞれ[0]に設定されたカード残高X,初
期登録金額A,補助累積額Bをプリペイドカード14に
書込んで、このプリペイドカード14をカード排出口1
3から排出する。
【0068】このように構成されたカード自動販売装置
1が組込まれるプリペイドカードシステムにおいて、食
堂を利用する各企業の従業員は図2及び図3に示す磁気
ストライプ16に全ての情報が書込まれたプリペイドカ
ード14を初期登録金額Aに相当する金銭を支払って購
入する。最初に発行した時点においては、補助累積額B
は1ヶ月分の補助金額Wが書込まれ、最終月Cは購入月
が書込まれる。
【0069】従業員はこのプリペイドカード14を用い
て食堂での支払いを行う。そして、カード残高Xが減少
してくると、このプリペイドカード14を食堂の出入口
近傍に配設されている実施例のカード自動販売機1のカ
ード挿入口5へ挿入するとともに、必要な額の上乗せ用
の金銭を金銭投入口4へ投入する。そして、上乗せキー
8を押すと、投入合計金額Y2 が加算されたカード残高
Xが書込まれたプリペイドカード14がカード排出口1
3から排出される。
【0070】この場合、カード挿入した日がカード発行
月に対して次の月の場合は、前記カード残高Xに投入合
計金額Y2 のみならず、当月分の補助金額Wも加算され
る。なお、既に当月分の補助金額Wがカード残高Xに加
算されている場合は加算されない。
【0071】そして、この従業員が企業を退職したり、
他の都市に転勤する等の理由で、この食堂を利用しなく
なる場合は、従業員が所持する使用中のプリペイドカー
ド14をカード自動販売機1のカード挿入口5へ挿入し
た後に、精算キー9を押す。すると、プリペイドカード
14に記録されているカード残高Xに対応する金銭が精
算金額Fとして金銭返却口12から返却される。
【0072】この場合、カード残高Xから既に支給され
た補助金額のうち未使用分の金額だけ差引かれた金額が
精算金額Fとして最終的にこの従業員に支払われる。す
なわち、プリペイドカード14のカード残高Xには、カ
ード使用者が支払ったカード購入金額と一定期間毎に支
給される補助金額Wとを合計した初期登録金額Aと、こ
の初期登録金額Aからカード利用毎に各利用金額が順次
減額された後のカード残高Xと、補助累積額B,最終月
Cとが記録されている。
【0073】よって、たとえ複数の月に亘って未使用の
補助金額を繰越したとしても、精算発生時に、この繰越
した補助金額、すなわち補助累積額Bが正しく把握でき
る。さらに、精算要求が発生した時点における利用総金
額Eも正確に求まる。
【0074】よって、この利用総金額Eが当月の補助金
額W未満の場合は勿論のこと、利用総金額Eが過去複数
月に亘って累積された未使用の補助累積額B未満の場合
においては、カード残高Xがそのまま精算金額Fとして
支払れることはない。そして、カード残高Xから未使用
分に相当する金額(B−E)を減額した金額が精算金額
Fとして支払われる。
【0075】よって、たとえ複数の期間に亘って未使用
の補助金額を繰越したとしても、精算発生時に、この繰
越した補助金額、すなわち補助累積額の一部が現金で支
給されることが防止される。
【0076】なお、このカード自動販売機1で従業員以
外の一般の食堂利用者に直接販売したプリペイドカード
14には補助金額Wは最初から付加されないので、この
プリペイドカード14を精算した場合にはカード残高X
の全金額が無条件で支払われる。
【0077】よって、補助金額が支給される従業員も外
部の補助金額が支給されない一般客も同時に利用できる
プリペイドカードシステムを構築できる。図8は本発明
の他の実施例のカード処理装置としてのカード自動販売
機で使用される補助金カードを示す図である。
【0078】この補助金カード31は前述したプリペイ
ドカード14と同一構成を有しており、カード表面にこ
のカードが補助金カード31である事が表記されてい
る。そして、磁気ストライプ32内には、図9に示すよ
うに、カード番号,カード種別,発行年月、発行企業コ
ード、補助金額Wが記録されている。この補助金カード
31はこの食堂を利用する各従業員が所属する会社から
食事補助として1ヶ月に1枚支給される。
【0079】さらに、この実施例のカード自動販売機で
取扱われるプリペイドカード14の磁気ストライプ16
内には、図10に示すように、補助金支給の最終月Cが
記録されていない。その他の各情報は図3に示した先の
プリペイドカード14の情報と同じである。
【0080】さらに、この実施例のカード自動販売機の
記憶部24内には補助金カード31から読取った図9に
示す補助金額Wを記憶する補助金額メモリが形成されて
いる。その他のハード構成は図4に示す先の実施例のカ
ード自動販売機1とほぼ同じである。
【0081】そして、実施例のカード自動販売機は、図
5,図11,図12及び図7の流れ図に従ってカード処
理する。なお、図5におけるプリペイドカード14が挿
入された場合の読取り処理と金銭が投入された場合の金
銭処理は前述した通りであるので説明を省略する。さら
に、図7におけるプリペイドカード14の精算処理も前
述した通りであるので説明を省略する。したがって、こ
こでは、図11及び図12に示す上乗せ処理及び販売処
理の動作を説明する。
【0082】図5のS1の操作が図11のQ1におい
て、補助金カード31のカード挿入口5への挿入の場合
は、プリペイドカード14が挿入中でないことを確認し
た後(Q2)、補助金カード31の磁気ストライプ32
のカード情報を読取り(Q3)、カード情報のなかの補
助金額Wを記憶部24の補助金額メモリに一旦格納する
(Q4)。
【0083】その後、補助金額Wを[0]値に更新して
(W=0)、[O]に更新された補助金額Wを挿入中補
助金カード31に書込んで(Q5)、この補助金カード
31を排出する(Q6)。すなわち、一旦使用した補助
金カード31が再度使用されることを未然に防止する。
【0084】また、Q7において、上乗せキー8が押さ
れると、カード情報メモリ24aにカード情報が記憶さ
れていることを確認する。そして、Q8へ進み、このカ
ード情報メモリ24aからカード残高X,初期登録金額
A,補助累積額B,印字位置Dを読取る。
【0085】次に、Q9にて前回補助金額Wが支給され
た時点から今回までの利用総金額Eを初期登録金額Aか
らカード残高Xを減算することによって求める。 利用総金額E=A−X この利用総金額Eが補助累積額B以上の場合は(Q1
0)、今回までに、前月から今月に持越した未使用の補
助金額を使い切ったと判断する。そして、補助金メモリ
に補助金額Wが記憶されている場合は(Q11)、補助
累積額Bに対して今回支給される補助金額Wを設定する
(Q12)。
【0086】補助累積額B=W なお、Q10にて利用総金額Eが補助累積額B未満の場
合は、今回までに、前月から今月に持越した未使用の補
助金額をまだ使い切っていないと判断する。そして、補
助金メモリに補助金額Wが記憶されている場合は(Q1
4)、補助累積額Bから利用総金額Eを減算した今月に
繰越す金額を、今月に新たに支給される補助金額Wに加
算することによって、今回の上乗せ処理における補助累
積額Bを算出する(Q15)。
【0087】補助累積額B=W+B−E 補助累積額Bに対する更新処理が終了すると、Q13に
てカード残高Xに投入合計金額Y2 と先の補助金額Wと
を加算して、カード残高Xを更新する。
【0088】カード残高X=X+W+Y2 なお、Q11又はQ14にて、補助金メモリに補助金額
Wが記憶されていない場合は、今回の上乗せ処理におい
ては、補助金カード31が使用されなかったと判断し
て、補助金額W=0として補助累積額B及びカード残高
Xの更新を行う。その結果、カード残高X=X+Y2 と
なる。
【0089】そして、更新されたカード残高Xを初期登
録金額Aに設定する(Q17)。 初期登録金額A=X そして、サーマルプリンタ20を用いてプリペイドカー
ド14の印字面15に図2(b)に示すように、印字位
置Dの示す位置に「上乗せ」の文字17cと更新後の初
期登録金額Aの文字17dを印字する(Q18)。そし
て、印字位置Dを更新する(Q19)。更新後のカード
残高X,初期登録金額A.補助累積額B,印字位置D等
からなるカード情報を挿入中のプリペイドカード14へ
書込んで、このプリペイドカード14をカード排出口1
3から排出する(Q21)。その後、記憶部24の各メ
モリに対する登録,クリア処理を行って一連のカード上
乗せ処理を終了する。
【0090】また、S1にて実行された販売操作が図1
2におけるQ23の販売キー7のキー操作であれば、現
金による新規プリペイドカード14の販売操作であるの
で、Q23へ進み、カード搬送機構29へ起動指令を送
出して、カードストッカー28に収納されている1枚の
生カードをカードリーダライタ19へ搬送する。
【0091】そして、現金投入メモリ24bの合計金額
Y2 をカード残高Xとし、このカード残高Xを初期登録
金額Aとする。さらに、補助累積額Bは従業員が所持し
ている正規のプリペイドカード14と区別するために例
えば「FFF」等の特定値に設定する(Q24)。次
に、初期登録金額Aをプリペイドカード14の印字面1
5に印字し(Q25)、印字位置Dを更新する(Q2
6)。
【0092】その後、カード残高X,初期登録金額A,
印字位置Dを新規プリペイドカード14の磁気ストライ
プ16に書込む(Q27)。そして、この新規プリペイ
ドカード14をカード排出口13から排出する。
【0093】このように構成されたカード自動販売機が
組込まれたプリペイドカードシステムにおいては、毎月
会社から補助金額Wが補助金カード31に磁気記録され
た状態で各従業員に支給される。したがって、各従業員
は、この補助金カード31をカード挿入口5へ挿入し
て、この補助金カード31がカード排出口13から排出
された後、使用中のプリペイドカード14をカード挿入
口5へ挿入する。そして、上乗せキー8を押すと、挿入
中のプリペイドカード14のカード残高Xに補助金カー
ド31に記録された補助金額Wが上乗せされて、このプ
リペイドカード14が排出される。
【0094】なお、この場合、上乗せキー8を押す前
に、金銭投入口4から紙幣を投入すると、投入金額の合
計金額Y2 も同時にカード残高Xに上乗せされる。ま
た、このような構成のカード自動販売機においては、カ
ード自動販売機自体は、挿入された使用中プリペイドカ
ード14のカード残高Xに既に今月分の補助金額Wが加
算されているか否かを判断する必要ない。また、プリペ
イドカード14自体に、補助金額Wが最終にカード残高
Xに加算された最終月Cを記録する必要がない。よっ
て、カード自動販売機のソフト構成を簡素化できる。
【0095】なお、従業員が使用中のプリペイドカード
14に記録された未使用のカード残高Xを精算する場合
における精算操作及び精算金額の算出手法は先の実施例
自動販売機と同じであるので説明を省略する。
【0096】なお、本発明は上述した各実施例方法及び
実施例装置に限定されるものではない。実施例装置にお
いては、プリペイドカード14の精算金額Fの算出過程
で、今回の利用総金額Eが、今月(今回の期間)に支給
される補助金額Wの他に前月(前回の期間)から持越し
た未使用の補助金額を加算した補助累積額B以上である
か未満であるかを判断した。
【0097】しかし、一般に、前月(前回の期間)から
持越す未使用の補助金額は小額であり、2か月に亘って
利用総金額Eが補助金額Wより大幅に少ないことはほと
んどないと見なすことができるので、この持越分を無視
して、プリペイドカード14の精算金額Fの算出過程
で、今回の利用総金額Eが各月(各期間)に支給される
補助金額W以上であるか未満であるかを判断するのみで
よい場合もある。
【0098】この場合、前述した精算金額Fの算出式に
おいて、補助累積額B=補助金額Wとすれば良い。この
ように、ごく小額の未使用補助金額の持越分を無視する
ことによって、プリペイドカード14に補助累積額Bを
記録する必要はなく、かつカード自動販売機における
「上乗せ処理」及び「精算処理」を簡素化できる。
【0099】さらに、実施例装置においては、各月(期
間)に従業員に支給される補助金額Wは一定であるとし
た。しかし、複数の企業の従業員が利用する食堂におい
ては、各企業によって、補助金額Wが異なる場合もあ
る。このような場合においては、各企業が自己の従業員
に支給する補助金カード31に記録する補助金額Wを任
意に設定することによって簡単に対応できる。
【0100】さらに、補助金カード31を使用しない場
合においては、カード自動販売機1において、補助金額
Wを補助累積額Bに加算する時点や補助金額Wをカード
残高Xに加算する過程で、プリペイドカード14に記憶
されている発行企業コードやIDからこのプリペイドカ
ード14の所持者が所属する企業名や職場における地位
等の属性を読取って、予め設定されている各属性に対応
した補助金額Wを採用して、上記計算を実施すればよ
い。
【0101】さらに、各実施例自動販売機においては、
従業員が所持する補助金額が付加されたプリペイドカー
ド14を精算した場合における精算金額Fを直接現金で
支払った。しかし、この精算金額Fをこの従業員が所属
する企業のホストコンピュータに送信して、この従業員
の給料支払い額に上乗せすることも可能である。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、補助金額
がカード残高に加算されるプリペイドカードが使用され
るプリペイドカードシステムに採用されるカード残高精
算方法及びカード処理装置において、このプリペイドカ
ードの未使用のカード残高を精算する時にはこのカード
による利用総金額と補助金額とを考慮して精算金額を算
出している。
【0103】したがって、たとえカード利用総金額が支
給された補助金額より少ない場合であっても、実質的に
補助金額の一部が精算金額として現金支給されることを
未然に防止できる。その結果、補助金額をプリペイドカ
ードのカード残高に組込むことができ、プリペイドカー
ドの利用者及び補助金額を支給する企業側にとっても非
常に便利なプリペイドカードシステムを構築でき、プリ
ペイドカードシステムの運用範囲をより一層拡大でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係わるカード残高精算方
法を採用したカード自動販売機を示す外観図
【図2】 同実施例販売機で用いられるプリペイドカー
ドを示す図
【図3】 同プリペイドカードの磁気ストライプに記録
された各データを示す図
【図4】 実施例自動販売機の概略構成を示すブロック
【図5】 同実施例自動販売機の動作を示す流れ図
【図6】 同じく同実施例自動販売機の動作を示す流れ
【図7】 同じく同実施例自動販売機の動作を示す流れ
【図8】 本発明の他の実施例に係わるカード自動販売
機で用いる補助金カードを示す図
【図9】 同補助金カードの磁気ストライプに記録され
た各データを示す図
【図10】 同実施例自動販売機で用いられるプリペイ
ドカードの磁気ストライプに記録された各データを示す
【図11】 同実施例自動販売機の動作を示す流れ図
【図12】 同じく同実施例自動販売機の動作を示す流
れ図
【符号の説明】
1…カード自動販売機、4…金銭投入口、5…カード挿
入口、6…表示器、7…販売キー、8…上乗せキー、9
…精算キー、12…金銭返却口、13…カード排出口、
14…プリペイドカード、16…磁気ストライプ、18
…制御装置、19…カードリーダライタ、20…サーマ
ルプリンタ、22…通信インタフェース、24…記憶
部、26…時計回路、31…補助金カード
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−171283(JP,A) 特開 平5−143839(JP,A) 特開 平5−114070(JP,A) 特開 平4−354092(JP,A) 特開 平5−324995(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07F 7/00 - 7/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カード挿入口から挿入されたプリペイド
    カードに記録され、このプリペイドカードの使用者が支
    払ったカード購入金額と支給される補助金額とを合計し
    た初期登録金額と、この初期登録金額からカード利用毎
    に各利用金額が順次減額された後のカード残高とを読取
    り、 前記読取られた初期登録金額から前記カード残高を減額
    した利用総金額が前記補助金額以上のとき、入力された
    カード精算要求に応じて、前記カード残高に対応する金
    を精算金額として金銭返却口へ排出し、 前記読取られた初期登録金額から前記カード残高を減額
    した利用総金額が前記補助金額未満のとき、入力された
    カード精算要求に応じて、前記補助金額から前記利用総
    金額を減額した金額を前記カード残高から減額し、この
    減額後の金額に対応する金銭を精算金額として前記金銭
    返却口へ排出することを特徴とするカード残高精算方
    法。
  2. 【請求項2】 カード上乗せ要求に応じて、カード挿入
    口に挿入されたプリペイドカードに記録されたカード残
    高に別途投入された投入金額を加算して発行するカード
    上乗せ処理と、カード精算要求に応じて、前記カード残
    高に基づく精算金額を排出するカード精算処理とを実行
    するカード処理装置において、 前記カード上乗せ処理は、 前記プリペイドカードのカード残高に前記投入金額の他
    に支給される補助金額を加算する補助金額加算手段と、
    加算後のカード残高を初期登録金額として前記プリペイ
    ドカードに記録する初期登録金額記録手段とを有し、 前記カード精算処理は、 前記初期登録金額から前記カード残高を減額した利用総
    金額を算出する利用総金額算出手段と、この算出された
    利用総金額が前記補助金額以上のとき前記カード残高を
    精算金額とし、前記利用総金額が前記補助金額未満のと
    き前記補助金額から前記利用総金額を減額した金額を前
    記カード残高から減額し、この減額後の金額を精算金額
    とする精算金額算出手段とを有することを特徴とするカ
    ード処理装置。
  3. 【請求項3】 前記補助金額加算手段は、別途カード挿
    入口に挿入された補助金カードに記録された補助金支給
    指示に基づいて支給される補助金額を投入金額と共にカ
    ード残高に加算することを特徴とする請求項2記載のカ
    ード処理装置。
  4. 【請求項4】 前記プリペイドカードには、前記カード
    残高、前記初期登録金額の他に、このプリペイドカード
    の所持者の属性を示す属性情報が記録され、かつこの属
    性情報に基づいて前記支給される補助金額の値が定まる
    ことを特徴とする請求項2記載のカード処理装置。
  5. 【請求項5】 カード上乗せ要求に応じて、カード挿入
    口に挿入されたプリペイドカードに記録されたカード残
    高に別途投入された投入金額を加算して発行するカード
    上乗せ処理と、カード精算要求に応じて、前記カード残
    高に基づく精算金額を排出するカード精算処理とを実行
    するカード処理装置において、 前記カード上乗せ処理は、 カード挿入口に挿入されたプリペイドカードに記録され
    ている、初期登録金額、カード残高、一定期間毎に支給
    される補助金額における最後にこの補助金額が前記カー
    ド残高に加算された最終期間、未使用の補助累積額等の
    カード情報を読取るカード情報読取手段と、 前記読取られた最終期間が現在時刻を含まないとき前記
    読取られたカード残高に前記投入金額と前記補助金額と
    を加算した金額を新たなカード残高とし、前記読取られ
    た最終期間が現在時刻を含むとき前記読取られたカード
    残高に前記投入金額を加算した金額を新たなカード残高
    とするカード残高更新手段と、 前記読取られた最終期間が現在時刻を含まないときで、
    かつ前記読取られた初期登録金額から前記読取られたカ
    ード残高を減額した利用総金額が前記読取られた補助累
    積額を越えるとき、前記補助金額を補助累積額とする第
    1の補助累積額更新手段と、 前記読取られた最終期間が現在時刻を含まないときで、
    かつ前記利用総金額が前記読取られた補助累積額未満の
    とき、この補助累積額に前記補助金額を加算した金額か
    ら前記利用総金額を減額した金額を新たな補助額累積額
    とする第2の補助累積額更新手段と、 前記更新されたカード残高を初期登録金額とする初期登
    録金額更新手段と、 前記読取られた最終期間が現在時刻を含まないとき、現
    在時刻を含む期間を最終期間とする最終期間更新手段
    と、 それぞれ更新された初期登録金額,カード残高、最終期
    間、補助累積額等のカード情報を前記プリペイドカード
    に書込んで排出するカード発行手段とを有し、 前記カード精算処理は、 前記カード情報読取手段と、 このカード情報読取手段にて読取られた初期登録金額か
    ら読取られたカード残高を減額した利用総金額が読取ら
    れた補助累積額以上のとき、前記カード残高を精算金額
    とする第1の精算金額算出手段と、 前記利用総金額が前記補助累積額未満のとき、前記補助
    累積額から前記利用総金額を減額した金額を前記カード
    残高から減額し、この減額後の金額を精算金額とする第
    2の精算金額算出手段と、 前記第1,第2の精算金額算出手段にて算出された精算
    金額に対応する金銭を排出するカード残高精算手段とを
    有したことを特徴とするカード処理装置。
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