JPH07310443A - ジャッキダウン装置及びジャッキダウン装置付支保工 - Google Patents

ジャッキダウン装置及びジャッキダウン装置付支保工

Info

Publication number
JPH07310443A
JPH07310443A JP12964294A JP12964294A JPH07310443A JP H07310443 A JPH07310443 A JP H07310443A JP 12964294 A JP12964294 A JP 12964294A JP 12964294 A JP12964294 A JP 12964294A JP H07310443 A JPH07310443 A JP H07310443A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall surface
jack
surface portion
annular wall
metal fitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP12964294A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3375733B2 (ja
Inventor
Itaru Saito
致 斎藤
Masahiko Takakusaki
正彦 高草木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hory Corp
Original Assignee
Hory Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hory Corp filed Critical Hory Corp
Priority to JP12964294A priority Critical patent/JP3375733B2/ja
Publication of JPH07310443A publication Critical patent/JPH07310443A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3375733B2 publication Critical patent/JP3375733B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハンマーの殴打回数が少なくてもジャッキダ
ウンができジャッキ使用時と荷重抜時の装置切替がワン
タッチで行える装置を提供する。 【構成】 支保工1の支柱2頂部に装着するジャッキダ
ウン装置5は上部金具6及び下部金具7と、これらを所
定位置で相互に固定する連結金具8とで構成される。上
部金具6と下部金具7は相互に回動可能に噛み合い所定
範囲でその高さを変動し得る。連結金具8は筒体14側
面の支持体18に回動可能に軸支する回転ロック部材2
0を有し、その頂部は起立時に回転止め部材9aに嵌合
し、上部金具6と下部金具7の相互の位置関係を固定す
る。ジャッキダウンする場合には回転ロック部材20を
倒伏して回転止め部材9aを解放し、ハンドル9bを殴
打して上部金具6を回動すると所要の落下高さを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、床版型枠や梁型枠の
大引材等を支持し上部に高さ調整用のヘッドジャッキを
備える支保工のジャッキダウン装置及びジャッキダウン
装置付支保工に関する。
【0002】
【従来の技術】現場打ちコンクリートで床版や梁を構築
するために用いられる支柱式の支保工には、支柱上部に
ヘッドジャッキと称される高さ調整用のネジ部を配し、
支柱下端部にベースジャッキを備える形式のパイプサポ
ートがある。このヘッドジャッキは雄ネジを螺刻する軸
部材の上部に受板を固着するもので、内面に雌ネジを形
成するジャッキハンドルを螺合して支柱の頂部に装着す
る。
【0003】パイプサポートはコンクリート打設時に作
用する荷重により軸方向に弾性変形を生ずるが、この変
形の大部分はコンクリート硬化後も保持されるので養生
期間終了後に支保工を解体する場合には、軸圧縮力を受
けている状態でジャッキダウンをしなければならない。
従来のジャッキダウンはジャッキハンドルを回動するこ
とでヘッドジャッキを降下させるものであったが、ジャ
ッキハンドルと軸部材の螺合箇所にも軸力が作用してい
るため、大きな摩擦力を生じていた。このため、ジャッ
キハンドルをハンマー等で叩きながら徐々に回動しなけ
ればジャッキダウンはできなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、パイプサポー
トは軸力をネジ部の剪断力で支柱に伝達するので、ネジ
のリード角を小さくして螺合距離を確保し、部材の安全
を図っている。このため従来のパイプサポートで所要高
さまでジャッキダウンして抜重するためには、ジャッキ
ハンドルを何回転も回転させなければならなかった。と
ころが、軸力が作用している状態でこれを回転すること
は容易ではなく、ハンマーの殴打によりハンドルが破損
してしまう場合もあった。
【0005】この発明は、支保工のヘッドジャッキに装
着し、ハンマーの殴打回数が少なくてもジャッキダウン
ができ、しかもジャッキ使用時と荷重抜時の装置切替が
ワンタッチで行えるジャッキダウン装置を提供すること
を目的としている。又、外径寸法の異なる複数タイプの
ヘッドジャッキにも使用可能で、部材の分離が可能なジ
ャッキダウン装置と、これらのジャッキダウン装置を備
える支保工を提供することも目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載のジャッキダウン装置は、支保工のヘ
ッドジャッキの雄ネジを遊挿する環状金具と、この環状
金具の下面の同一円周上に突設しその高さが前記雄ネジ
のリード角より大なる勾配で変化しながら勾配中間部に
鉛直段差を設ける鋸刃状の環状壁面部と、支保工の支柱
頂部に載置する下部環状金具と、この下部環状金具の上
面に突設し前記環状壁面部の鋸刃状の端部と鉛直段差と
の間を摺動可能に噛み合う下部環状壁面部と、前記下部
環状金具の上面に固着し環状壁面部及び下部環状壁面部
を遊挿する筒体と、この筒体の側面の支持体に回動可能
に軸支する回転ロック部材と、前記環状金具の側面に突
設し起立時の回転ロック部材に当接して環状壁面部と下
部環状壁面部の噛み合い位置を固定する回転止め部材と
を有することを特徴としている。
【0007】又請求項2記載のジャッキダウン装置は、
前記環状金具が支保工のヘッドジャッキの雄ネジに螺合
する形状となっており、請求項3記載のジャッキダウン
装置は、請求項1又は2記載の回転ロック部材が、その
回動位置を保持するように弾性変形しながら回転ロック
部材に当接する板バネ材を備え、前記筒体は、前記環状
壁面部に近接する鍔部を頂部に突設すると共に側面にボ
ルト脱着孔を穿設し、前記環状壁面部は、このボルト脱
着孔を介して脱着する抜出防止用ボルトを備えることを
特徴としている。又、支柱と、この支柱の上部に設けら
れるヘッドジャッキとを有する請求項4記載の支保工
は、ヘッドジャッキに請求項1、2又は3記載のジャッ
キダウン装置を装着することを特徴としている。
【0008】
【作用】この発明のジャッキダウン装置は、支保工の支
柱頂部に下部環状金具及び環状金具を載置した後これら
の上部よりヘッドジャッキの雄ネジを挿入する。ヘッド
ジャッキには雌ネジ部材であるジャッキハンドルを予め
螺合しこれを環状金具で支持する。ジャッキダウン装置
の下部環状壁面部と環状壁面部は相互に回動可能に噛み
合う。環状壁面部は同一円周上に配置されており、突出
高さがヘッドジャッキの雄ネジのリード角より大なる勾
配で変化しているが、勾配中間部には鉛直段差が設けら
れている。相互の回動範囲を、環状壁面部の鋸刃状の端
部と鉛直段差に対して下部環状壁面部が当接する地点を
それぞれ始点及び終点とすると、始点部では両壁面部の
噛み合い高さが最も大きく、終点部に近づくにつれ減少
する。即ち両壁面部の基部は回動始点の時最も近接し、
終点の時最も離れる。
【0009】従って、ジャッキ使用時には両壁面部を回
動終点に位置した後、筒体に軸支する回転ロック部材を
起立して回転止め部材に当接する。これにより環状壁面
部と下部環状壁面部の噛み合い位置が固定される。次い
でヘッドジャッキのジャッキハンドルをねじ込み支保工
の高さ調整を行う。ジャッキダウン時には、回転ロック
部材を倒伏して回転止め部材を解放した後、環状金具を
ハンマー等で殴打して回動し両壁面部の噛み合いを始点
側に回動させる。この噛み合いの勾配はヘッドジャッキ
の雄ネジのリード角より大であるので、ヘッドジャッキ
のハンドル操作に比べ少ない回動で大きな落下高さが得
られ、始点部に到達するとジャッキダウンは完了する。
【0010】請求項2記載のジャッキダウン装置は、上
記同様に両環状壁面部を回動終点に位置し回転ロック部
材を起立して噛み合い位置を固定した後ヘッドジャッキ
を環状金具に螺合する。次いで下部環状金具を支柱頂部
に載置し、ヘッドジャッキ下部を支柱に挿入する。支保
工セット時にはジャッキダウン装置全体を回動しながら
環状金具をヘッドジャッキにねじ込み高さ調整を行う。
この時下部環状金具は支柱頂部で回動する。
【0011】請求項3記載のジャッキダウン装置は、筒
体の鍔部と環状壁面部が近接しているためがたつきが少
なく、しかも環状壁面部に取り付けるボルトが鍔部に当
接するので装置上部部材の抜出を防止できる。又、この
ボルトは筒体側面のボルト脱着孔を利用して取り外すこ
ともできるので、ジャッキダウン装置を分離することも
可能である。又、回転ロック部材はジャッキ使用時に起
立し、ジャッキダウン時に倒伏するが、板バネ部材が回
転ロック部材に当接し各々の回動位置を保持する方向に
荷重を付与する。請求項4記載の支保工は、ヘッドジャ
ッキに組み込まれている請求項1、2又は3記載のジャ
ッキダウン装置を利用して支保工のセット及びジャッキ
ダウンを行う。
【0012】
【実施例】次にこの発明の一実施例を添付図面に基づき
詳細に説明する。図1はこの発明のジャッキダウン装置
を装着する支保工の正面図である。支保工1は、支柱2
と、支柱2の上下端に各々配設するヘッドジャッキ3及
びベースジャッキ4と、支柱2の頂部に装着するジャッ
キダウン装置5を有する。
【0013】ヘッドジャッキ3は、雄ネジを螺刻し支柱
2に挿入する軸部材3aと、この軸部材3aに螺合する
ジャッキハンドル3bと、軸部材3aの上端に固着する
受板3cとを有し、ジャッキハンドル3bと支柱2間に
介在するジャッキダウン装置5によりハンドル固定時に
も所定範囲上下動可能に支持される。
【0014】ジャッキダウン装置5は、上部金具6及び
下部金具7と、これらを所定位置で相互に固定する連結
金具8とで構成される。先ず上部金具6を図2及び図3
に基づき説明する。図2は上部金具の正面図、図3は同
側面図である。上部金具6は環状金具9と環状壁面部1
0を有し、環状金具9の外周より回転止め部材9aとハ
ンドル9bを突設し、回転止め部材9aの先端には欠込
部9cを形成する。環状金具9及び環状壁面部10はヘ
ッドジャッキ3の軸部材3aを遊挿する内径を有し、環
状壁面部10の下端は略鋸刃状の壁体を複数形成する。
又環状壁面部10の外周には取り外し可能なボタンボル
ト11を対称形に取り付ける。
【0015】環状壁面部10は同一円周上に立設し突出
高さが一定の勾配で変化するが、その勾配中間部には鉛
直段差10aを設ける。即ち、鋸刃端部10bの下端が
最も下方に位置し、漸次上昇して鉛直段差10aに至
り、再度同一勾配で別の鋸刃端部10bの上端に到達す
る。この勾配は軸部材3aの雄ネジのリード角より大に
形成する。
【0016】次に下部金具7を図4乃至図7に基づき説
明する。図4は下部金具の正面図、図5は同側面図、図
6は同平面図、図7は図6のVII−VII断面を示す断面図
である。下部金具7は、下部環状金具12の上面に下部
環状壁面部13と筒体14を、又下面には筒状の支柱ホ
ルダ15を各々固着する。筒体14の側面には連結金具
8を取り付けると共にボルト脱着孔14aを穿設する。
又、筒体14頂部の内周方向には鍔部14bを下部環状
壁面部13の外周に近接する位置まで突出する。なお、
環状壁面部10の外周に取り付けるボタンボルト11の
頭部は、筒体14の内面とわずかな隙間を開けて接近す
る高さに形成されている。従って上部金具6のがたつき
が少なくなる。
【0017】一方、支柱ホルダ15にはピン孔15aを
穿設しピン部材16を挿通する。このピン部材16は下
部環状金具12の側面にビス止めされるバネ鋼のプレー
ト17の端部に固定するもので、その弾性力に抗して移
動することが可能である。
【0018】下部環状金具12は図7に示すように支柱
2の頂部に載置して内部に軸部材3aを遊挿する。支柱
2の頂部側面に穿設する孔部2aとピン孔15aを重合
してピン部材16を挿通すると下部金具7は支柱2に固
定されるが、ピン部材16をプレート17の弾性力に抗
して孔部2aより引き抜けば相互に回動可能となり、下
部金具7を支柱2より取り外すことができる。下部環状
壁面部13は環状壁面部10とほぼ同一形状に形成し、
略鋸刃状の壁体は鋸刃端部13bの上端が最も上方に位
置し、漸次下降して鉛直段差13aに至り、再度同一勾
配で別の鋸刃端部13bの下端に到達する。この勾配は
上部金具6のものと同一であり、両者が噛み合うことで
上部金具6と下部金具7とは相互に水平を保持する。
【0019】ここで図6に示すように下部環状壁面部1
3は、鋸刃端部13bから鉛直段差13aに至る区間L
1を、この鉛直段差13aから他の鋸刃端部13bに至
る区間L2に対して十分小さくする。この関係は上部金
具6における鋸刃端部10bから鉛直段差10aに至る
区間L3と鉛直段差10aから他の鋸刃端部10bに至
る区間L4においても共通する。従って下部環状壁面部
13の区間L2に当接する環状壁面部10の区間L3部
分は摺動可能であり、その移動範囲は、環状壁面部10
の鋸刃端部10bに下部環状壁面部13の鋸刃端部13
bが当接する位置を始点とすると、鉛直段差10a,1
3a同士が相互に当接する位置が終点になる。始点部で
は両壁面部の噛み合い高さが最も大きく、終点部に近づ
くにつれ減少する。即ち両壁面部の基部は始点の時最も
近接し、終点の時最も離れる。その高低差は約10mm
である。
【0020】次に連結金具の構成を説明する。連結金具
8は、筒体14の側面に固着する箱状の支持体18と、
これに挿通するボルトナット19を介して回動可能に軸
支する回転ロック部材20と、支持体18の内部に取り
付けられ回転ロック部材20に当接する板バネ材21と
を有する。回転ロック部材20の頂部は、回転止め部材
9aの欠込部9cに嵌合し得る形状とし、筒体14内の
環状壁面部10と下部環状壁面部13を回動終点に位置
する時に回転ロック部材20が回転止め部材9aの直下
に位置するように各々の取付場所を定める。図1に示す
ように回転ロック部材20を起立して回転止め部材9a
に嵌合すると上部金具6と下部金具7の相互の位置関係
は固定されるので環状壁面部10と下部環状壁面部13
の噛み合い位置は移動しなくなる。
【0021】回転ロック部材20の回動位置は当接する
板バネ材21の弾性で保持される。その詳細を図8に基
づき説明する。図8は連結金具の拡大断面図である。板
バネ材21は回転ロック部材20の内面又は底面に当接
して、起立時及び倒伏時の回動位置を保持する方向に荷
重を付与する。又、支持体18の両側面に穿設する釘孔
18aに図示しない釘を挿通することで、板バネ材21
が損傷した場合にも回転ロック部材20の回動位置を保
持することが可能になる。
【0022】次にこの発明のジャッキダウン装置を装着
する支保工を説明する。支保工1は、支柱2頂部に下部
金具7の支柱ホルダ15を被装し、上部金具6を載置し
た後これらの上部よりヘッドジャッキ3を挿入する。こ
の時、支柱ホルダ15のピン孔15aを支柱2の孔部2
aに合わせピン部材16を挿通して下部金具7を支柱2
に固定する。次にジャッキダウン装置5の両壁面部を回
動終点に位置した後、回転ロック部材20を起立して回
転止め部材9aの欠込部9cに嵌合し、上部金具6と下
部金具7を連結する。組立時の筒体14の鍔部14bと
環状壁面部10、ボタンボルト11の頭部と筒体14の
内面はそれぞれ近接した位置にあるので両者のがたつき
は少ない。
【0023】この状態でヘッドジャッキ3のジャッキハ
ンドル3bをねじ込み支保工1の高さ調整を行う。ジャ
ッキダウン装置5は連結金具8で一体化されており、し
かもピン部材16が支柱2を挿通するためジャッキハン
ドル3bの回動時に共廻りすることはない。
【0024】セットした支保工1のジャッキダウン時の
作用を図1、図9及び図10、図11に基づき説明す
る。図9はジャッキダウン時の支保工の正面図、図10
は図1のX−X断面を示す断面図、図11は図9のXI−
XI断面を示す断面図である。図1及び図10に示す支保
工1をジャッキダウンする場合には、先ず回転ロック部
材20をラチェット等の工具で倒伏して欠込部9cとの
嵌合を解き回転止め部材9aを解放する。次いでハンド
ル9bをハンマー等で殴打して図9及び図11の矢印方
向に上部金具6を回動する。
【0025】この時環状壁面部10の区間L3部分は下
部環状壁面部13の区間L2部分に当接しながら、又環
状壁面部10の区間L4部分は区間L1部分に支持され
ながら摺動する。この移動は回動始点部、即ち環状壁面
部10と下部環状壁面部13の鋸刃端部10b,13b
が当接する位置で停止する。
【0026】両壁面部が摺動する勾配はネジ部のリード
角より大であるので、ほぼ1/4回転するだけで所要の
落下高さ(約10mm)が得られる。又軸圧縮力が作用
して強固に噛み合っているネジ部を回動させる力より
も、勾配上に載置される環状壁面部10をスライドさせ
る力の方が少なくて済むため、小さな殴打力で回動する
こともできる。このため、ハンドル9bを破損する恐れ
もなくなり、しかも容易にジャッキダウンすることが可
能になる。
【0027】ジャッキダウン終了後にヘッドジャッキ3
を支柱2より抜き出す場合にはジャッキダウン装置5が
支柱2頂部に残置されることになるが、支柱ホルダ15
が支柱2頂部を包み込み、かつピン部材16が挿通して
いるため装置が落下する恐れはない。又、上部金具6は
環状壁面部10に取り付けるボタンボルト11が筒体1
4の鍔部14bに当接するため下部金具7から分離して
抜け出すのも防止できる。
【0028】支柱2からジャッキダウン装置5を取り外
す場合にはピン部材16をプレート17の弾性力に抗し
て移動するだけで可能である。又、上部金具6を分離す
る場合には環状壁面部10のボタンボルト11を筒体1
4側面のボルト脱着孔14aの位置まで回動し、これを
取り外す。この状態で上部金具6と下部金具7は分離す
ることができケレン等のメンテナンスを容易に行うこと
ができる。又、損傷した部品の交換も可能である。
【0029】以上説明したジャッキダウン装置5はヘッ
ドジャッキを遊挿するタイプであるため外径寸法の異な
るヘッドジャッキにも利用することができるが、所定外
径のヘッドジャッキに螺合するタイプでもよい。この実
施例を図12及び図13に基づき説明する。図12は別
の実施例のジャッキダウン装置を装着する支保工の正面
図、図13は同上部金具の正面図である。この実施例に
示す支保工101は、支柱102と、ヘッドジャッキ1
03及びベースジャッキ104と、ジャッキダウン装置
105を有し、ヘッドジャッキ103の軸部材103a
はジャッキダウン装置105に螺着する。
【0030】ジャッキダウン装置105は、上部金具1
06、下部金具107、連結金具108からなり、上部
金具106は環状金具109と環状壁面部110を有
し、下部金具107は下部環状金具112と下部環状壁
面部113及び筒体114を備える。図13に示すよう
に上部金具106は、環状金具109の内面に軸部材1
03aの雄ネジに螺合する雌ネジ109dを形成し、環
状壁面部110の内面上部にも連続して螺刻するが、下
部は軸部材103aを遊挿する内径とする。又環状金具
109の外周には、連結金具108に嵌合する回転止め
部材109aと、ヘッドジャッキ103のジャッキハン
ドルに相当するハンドル109bを突設する。
【0031】この連結金具108と回転止め部材109
aの構成・作用、環状壁面部110と下部環状壁面部1
13の壁体同士の構成・作用及びこれらと筒体114と
の構成・作用は、それぞれ上述した連結金具8、回転止
め部材9a、環状壁面部10、下部環状壁面部13、筒
体14と同様であるので詳細な説明は省略する。但し、
上部金具106は軸部材103aに螺合して支柱102
に挿入する構成をとるため、ヘッドジャッキ遊挿タイプ
に用いた支柱ホルダ等は省略することが可能である。
【0032】支保工101を組み立てる際には、先ずジ
ャッキダウン装置105の両壁面部を回動終点部に位置
して連結金具108により固定する。次に組み立てられ
たジャッキダウン装置105を支柱102の頂部に載置
し、これにヘッドジャッキ103の軸部材103aを挿
入しながら雄ネジと環状金具109の雌ネジ109dを
螺合して高さ調整を行う。ジャッキダウン装置105は
一体化しているためハンドル109bを回動すれば支柱
102の頂部で回転しながら軸部材103aを自在に昇
降することができる。又ジャッキダウン時には連結金具
108の連結を解き、次いでハンドル109bを殴打し
て上部金具106を回動始点部方向に回転させる。
【0033】次に回転ロック部材と回転止め部材の他の
実施例を図14、図15に基づき説明する。回転ロック
部材と回転止め部材は、ジャッキダウン装置の両壁面部
を回動終点に位置した時、相互の位置関係がロックされ
るものであれば形状は任意である。例えば図14のよう
に、矩形状の回転ロック部材220と、これを嵌合する
回転止め部材209aを備えるジャッキダウン装置20
5でもよいし、又図15のように回転ロック部材320
の回動始点側に回転止め部材309aを当接するジャッ
キダウン装置305でもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のジャッ
キダウン装置は支保工のヘッドジャッキと支柱との間に
組み込んで用いるが、鋸刃状の環状壁面部とこれに摺動
可能に噛み合う下部環状壁面部を設けるので、相互を回
動することでジャッキダウンを行える。しかも、両壁面
部が摺動する勾配はヘッドジャッキのネジ部のリード角
より大であるので、必要な落下高さをより少ない回動で
実現できる。従って容易にジャッキダウンすることが可
能になる。又、少ない殴打力で回動できるのでハンドル
等の部材を破損する恐れもなくなる。
【0035】請求項1記載のジャッキダウン装置は、回
動可能な回転ロック部材と回転止め部材を設けるのでジ
ャッキ使用時と荷重抜時の切替をワンタッチで行うこと
ができる。又、ヘッドジャッキを遊挿する構成のため外
径寸法の異なる複数タイプのヘッドジャッキにも使用可
能である。請求項2記載のジャッキダウン装置は、ヘッ
ドジャッキに螺合する環状金具を設けるので、ジャッキ
ハンドル等を省略することができ、シンプルで軽量の支
保工を提供することができる。
【0036】請求項3記載のジャッキダウン装置は、回
転ロック部材の回動位置を保持する板バネ材を設けるの
で、支保工セット時にロック状態が外れる恐れはなく、
解除時も回転ロック部材が振動して他の部材を損傷する
こともない。又、その切替操作がより簡単確実になる。
又、環状壁面部に近接する鍔部と脱着可能な抜出防止用
ボルトを備えるので装置のがたつきが少なく、ヘッドジ
ャッキを装着しなくとも上部部材の抜出を防止できる。
又、ボルトは取り外すこともできるので装置を分離して
メンテナンスを行うことができ損傷した部品の交換も可
能となる。
【0037】又請求項1、2又は3記載のジャッキダウ
ン装置を支保工に予め組み込むことでヘッドジャッキの
部材交換や改造をすることなくジャッキダウンの容易な
支保工を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ジャッキダウン装置を装着する支保工の正面図
である。
【図2】上部金具の正面図である。
【図3】上部金具の側面図である。
【図4】下部金具の正面図である。
【図5】下部金具の側面図である。
【図6】下部金具の平面図である。
【図7】図6のVII−VII断面を示す断面図である。
【図8】連結金具の拡大断面図である。
【図9】ジャッキダウン時の支保工の正面図である。
【図10】図1のX−X断面を示す断面図である。
【図11】図9のXI−XI断面を示す断面図である。
【図12】他の実施例のジャッキダウン装置の正面図で
ある。
【図13】他の実施例のジャッキダウン装置の上部金具
の正面図である。
【図14】別の実施例のジャッキダウン装置の正面図で
ある。
【図15】別の実施例のジャッキダウン装置の正面図で
ある。
【符号の説明】
1 支保工 2 支柱 3 ヘッドジャッキ 3a 軸部材 5 ジャッキダウン装置 6 上部金具 7 下部金具 8 連結金具 9 環状金具 9a 回転止め部材 10 環状壁面部 10a 鉛直段差 10b 鋸刃端部 12 下部環状金具 13 下部環状壁面部 13a 鉛直段差 13b 鋸刃端部 14 筒体 15 支柱ホルダ 16 ピン部材 17 プレート 18 支持体 20 回転ロック部材 21 板バネ材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支保工のヘッドジャッキの雄ネジを遊挿
    する環状金具と、この環状金具の下面の同一円周上に突
    設しその高さが前記雄ネジのリード角より大なる勾配で
    変化しながら勾配中間部に鉛直段差を設ける鋸刃状の環
    状壁面部と、支保工の支柱頂部に載置する下部環状金具
    と、この下部環状金具の上面に突設し前記環状壁面部の
    鋸刃状の端部と鉛直段差との間を摺動可能に噛み合う下
    部環状壁面部と、前記下部環状金具の上面に固着し環状
    壁面部及び下部環状壁面部を遊挿する筒体と、この筒体
    の側面の支持体に回動可能に軸支する回転ロック部材
    と、前記環状金具の側面に突設し起立時の回転ロック部
    材に当接して環状壁面部と下部環状壁面部の噛み合い位
    置を固定する回転止め部材とを有することを特徴とする
    ジャッキダウン装置。
  2. 【請求項2】 支保工のヘッドジャッキの雄ネジに螺合
    する環状金具と、この環状金具の下面の同一円周上に突
    設しその高さが前記雄ネジのリード角より大なる勾配で
    変化しながら勾配中間部に鉛直段差を設ける鋸刃状の環
    状壁面部と、支保工の支柱頂部に回動可能に載置する下
    部環状金具と、この下部環状金具の上面に突設し前記環
    状壁面部の鋸刃状の端部と鉛直段差との間を摺動可能に
    噛み合う下部環状壁面部と、前記下部環状金具に固着し
    環状壁面部及び下部環状壁面部を遊挿する筒体と、この
    筒体の側面の支持体に回動可能に軸支する回転ロック部
    材と、前記環状金具の側面に突設し起立時の回転ロック
    部材に当接して環状壁面部と下部環状壁面部の噛み合い
    位置を固定する回転止め部材とを有することを特徴とす
    るジャッキダウン装置。
  3. 【請求項3】 前記回転ロック部材は、その回動位置を
    保持するように弾性変形しながら回転ロック部材に当接
    する板バネ材を備え、前記筒体は、前記環状壁面部に近
    接する鍔部を頂部に突設すると共に側面にボルト脱着孔
    を穿設し、前記環状壁面部は、このボルト脱着孔を介し
    て脱着する抜出防止用ボルトを備えることを特徴とする
    請求項1又は2記載のジャッキダウン装置。
  4. 【請求項4】 支柱と、この支柱の上部に設けられるヘ
    ッドジャッキとを有する支保工において、前記ヘッドジ
    ャッキは請求項1、2又は3記載のジャッキダウン装置
    を装着することを特徴とするジャッキダウン装置付支保
    工。
JP12964294A 1994-05-19 1994-05-19 ジャッキダウン装置及びジャッキダウン装置付支保工 Expired - Lifetime JP3375733B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12964294A JP3375733B2 (ja) 1994-05-19 1994-05-19 ジャッキダウン装置及びジャッキダウン装置付支保工

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12964294A JP3375733B2 (ja) 1994-05-19 1994-05-19 ジャッキダウン装置及びジャッキダウン装置付支保工

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07310443A true JPH07310443A (ja) 1995-11-28
JP3375733B2 JP3375733B2 (ja) 2003-02-10

Family

ID=15014567

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12964294A Expired - Lifetime JP3375733B2 (ja) 1994-05-19 1994-05-19 ジャッキダウン装置及びジャッキダウン装置付支保工

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3375733B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007205081A (ja) * 2006-02-03 2007-08-16 Almax:Kk 支保工用パイプサポートの荷重解放装置
JP2008106516A (ja) * 2006-10-25 2008-05-08 Almax:Kk サポートパイプの支持装置
JP2011137333A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Ps Mitsubishi Construction Co Ltd 支保工ジャッキダウン装置
JP2011137334A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Ps Mitsubishi Construction Co Ltd 支保工ジャッキダウン装置
GB2482581A (en) * 2010-08-05 2012-02-08 John Henry Pearson Locking device for adjustable prop
CN104551499A (zh) * 2014-12-27 2015-04-29 华北水利水电大学 基于bim的圆柱形钢结构垂斜交定位连接装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007205081A (ja) * 2006-02-03 2007-08-16 Almax:Kk 支保工用パイプサポートの荷重解放装置
JP2008106516A (ja) * 2006-10-25 2008-05-08 Almax:Kk サポートパイプの支持装置
JP4677390B2 (ja) * 2006-10-25 2011-04-27 株式会社アルマックス サポートパイプの支持装置
JP2011137333A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Ps Mitsubishi Construction Co Ltd 支保工ジャッキダウン装置
JP2011137334A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Ps Mitsubishi Construction Co Ltd 支保工ジャッキダウン装置
GB2482581A (en) * 2010-08-05 2012-02-08 John Henry Pearson Locking device for adjustable prop
GB2482524A (en) * 2010-08-05 2012-02-08 John Henry Pearson Locking system for adjustable prop
GB2482581B (en) * 2010-08-05 2012-08-29 John Henry Pearson Locking system for adjustable telescopic props
US8998159B2 (en) 2010-08-05 2015-04-07 John Henry Pearson Locking system for adjustable telescopic props
CN104551499A (zh) * 2014-12-27 2015-04-29 华北水利水电大学 基于bim的圆柱形钢结构垂斜交定位连接装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3375733B2 (ja) 2003-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3375733B2 (ja) ジャッキダウン装置及びジャッキダウン装置付支保工
EP0058042A1 (en) Device for securing a body to the leg of a support structure
JPH07197672A (ja) ジャッキダウン装置及びジャッキダウン装置付支保工
JP7018253B2 (ja) 柱脚金物及びそれを用いた柱脚構造の建て方工法
GB2127886A (en) Drop-head prop
JP4677390B2 (ja) サポートパイプの支持装置
JP2573117B2 (ja) 仮設枠組構造物における連結装置
JPH071466Y2 (ja) 型枠支保工等における仮設支柱
JP3733303B2 (ja) 仮設足場用のブラケット
JP2611069B2 (ja) パーティションポール
KR100709328B1 (ko) 평면 구조물의 지지장치
JP3531109B2 (ja) 仮設型枠支持装置
KR102449741B1 (ko) 콘크리트 거푸집 조임장치
JP7397700B2 (ja) アンカーボルトの鉛直据付方法
JP3247327B2 (ja) マンホール枠における落下防止網の取付構造
JP7108328B1 (ja) 免震装置を備えた構造体の構築方法
JP7031866B2 (ja) レベル設定部材
JP2964316B2 (ja) ずれ防止用安全ピン
JP3756866B2 (ja) 金物、建物、床の施工方法
JP2003306945A (ja) 露出型固定柱脚工法におけるアンカーボルトの支持装置
JPS6146632B2 (ja)
JP2538499Y2 (ja) 鉄骨支持部材
JPH0540938Y2 (ja)
JPH09217361A (ja) Pc基礎部材据付位置調整治具
JPH1037208A (ja) レベル調整用ポール

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071129

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081129

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081129

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091129

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101129

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101129

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111129

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121129

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121129

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131129

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term