JPH07197672A - ジャッキダウン装置及びジャッキダウン装置付支保工 - Google Patents

ジャッキダウン装置及びジャッキダウン装置付支保工

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JPH07197672A
JPH07197672A JP35021893A JP35021893A JPH07197672A JP H07197672 A JPH07197672 A JP H07197672A JP 35021893 A JP35021893 A JP 35021893A JP 35021893 A JP35021893 A JP 35021893A JP H07197672 A JPH07197672 A JP H07197672A
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JP
Japan
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wall surface
jack
surface portion
annular wall
metal fitting
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JP35021893A
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Nariaki Kiyomura
成秋 清村
Tomohito Isayama
智史 伊佐山
Kaori Yamaguchi
香織 山口
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Hory Corp
Original Assignee
Hory Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハンマーの殴打回数が少なくてもジャッキダ
ウンができ、支保工の解体が容易で、部材を破損する恐
れも少ないジャッキダウン装置を提供する。 【構成】 支保工1の支柱2の頂部に装着して軸部材3
を支持するジャッキダウン装置5の上部金具6は環状金
具9と環状壁面部10、下部金具7は下部環状金具11
と下部環状壁面部12とを有する。環状壁面部10は略
鋸刃状の壁体であっって、同一円周上に突出高さが一定
の勾配で変化するが、その勾配中間部には鉛直段差10
aを設ける。下部環状壁面部12も同様に構成され両者
が噛み合うことで相互の水平を保持する。又両者は摺動
可能に噛み合うので相互を回動してジャッキダウンを行
える。勾配はネジ部のリード角より大であるので必要な
落下高さを少ない回動で実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、床版型枠や梁型枠の
大引材等を支持し上部に高さ調整用のヘッドジャッキを
備える支保工のジャッキダウン装置及びジャッキダウン
装置付支保工に関する。
【0002】
【従来の技術】現場打ちコンクリートで床版や梁を構築
するために用いられる支柱式の支保工には、支柱上部に
ヘッドジャッキと称される高さ調整用のネジ部を配し、
支柱下端部にベースジャッキを備える形式のパイプサポ
ートがある。このヘッドジャッキは雄ネジを螺刻する軸
部材の上部に受板を固着するもので、内面に雌ネジを形
成するジャッキハンドルを螺合して支柱の頂部に装着す
る。
【0003】パイプサポートはコンクリート打設時に作
用する荷重により軸方向に弾性変形を生ずるが、この変
形の大部分はコンクリート硬化後も保持されるので養生
期間終了後に支保工を解体する場合には、軸圧縮力を受
けている状態でジャッキダウンをしなければならない。
従来のジャッキダウンはジャッキハンドルを回動するこ
とでヘッドジャッキを降下させるものであったが、ジャ
ッキハンドルと軸部材の螺合箇所にも軸力が作用してい
るため、大きな摩擦力を生じていた。このため、ジャッ
キハンドルをハンマー等で叩きながら徐々に回動しなけ
ればジャッキダウンはできなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、パイプサポー
トは軸力をネジ部の剪断力で支柱に伝達するので、ネジ
のリード角を小さくして螺合距離を確保し、部材の安全
を図っている。このため従来のパイプサポートで所要高
さまでジャッキダウンして抜重するためには、ジャッキ
ハンドルを何回転も回転させなければならなかった。と
ころが、軸力が作用している状態でこれを回転すること
は容易ではなく、ハンマーの殴打によりハンドルが破損
してしまう場合もあった。
【0005】この発明は、支保工のヘッドジャッキに装
着し、ハンマーの殴打回数が少なくてもジャッキダウン
ができ、支保工の解体を容易にして、部材を破損する恐
れが少ないジャッキダウン装置と、このジャッキダウン
装置を備える支保工を提供することを目的としている。
又、外径寸法の異なる複数タイプのヘッドジャッキにも
使用可能なジャッキダウン装置と、このジャッキダウン
装置を備える支保工を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載のジャッキダウン装置は、支保工のヘ
ッドジャッキの雄ネジに螺合する環状金具と、この環状
金具の下面の同一円周上に突設しその高さが前記雄ネジ
のリード角より大なる勾配で変化しながら勾配中間部に
鉛直段差を設ける鋸刃状の環状壁面部と、支保工の支柱
頂部に回動可能に載置する下部環状金具と、この下部環
状金具の上面に突設し前記環状壁面部の前記鋸刃状の端
部と前記鉛直段差との間を摺動可能に噛み合う下部環状
壁面部と、これら環状壁面部と下部環状壁面部の噛み合
い位置を固定し得る連結部材とを有している。
【0007】又、請求項2記載のジャッキダウン装置
は、上記の環状金具が支保工のヘッドジャッキの雄ネジ
を遊挿する形状になっており、請求項3記載のジャッキ
ダウン装置は環状金具又は下部環状金具の外周に殴打回
転用突起部を形成している。又支柱と、この支柱の上部
に設けられるヘッドジャッキを有する請求項4、5記載
の支保工は、それぞれ請求項1又は2記載のジャッキダ
ウン装置を備えることを特徴としている。
【0008】
【作用】この発明のジャッキダウン装置は、上面に下部
環状壁面部を突設する下部環状金具を支保工の支柱頂部
に載置し、下面に環状壁面部を突設する環状金具をヘッ
ドジャッキの雄ネジに螺合する。このヘッドジャッキを
支柱に挿入すると上下の環状壁面部が相互に回動可能に
噛み合う。環状壁面部は同一円周上に配置されており、
突出高さがヘッドジャッキの雄ネジのリード角より大な
る勾配で変化しているが、勾配中間部には鉛直段差が設
けられている。上下の環状壁面部の回動範囲を鋸刃状の
端部と鉛直段差に対して下部環状壁面部が当接する地点
をそれぞれ始点及び終点とすると、始点部では両壁面部
の噛み合い高さが最も大きく、終点部に近づくにつれ減
少する。即ち両壁面部の基部は回動始点の時最も近接
し、終点の時最も離れる。
【0009】従って、支保工にセットする時には両壁面
部を回動終点に位置し、連結部材により両壁面部の噛み
合い位置を固定してヘッドジャッキに螺合する環状金具
をねじ込み高さ調整を行う。この時下部環状金具は支柱
頂部で回動する。ジャッキダウン時には、連結部材を解
放した後、上下の環状金具をハンマー等で殴打して両壁
面部の噛み合いを回動させる。この噛み合いの勾配はヘ
ッドジャッキの雄ネジのリード角より大であるので、少
ない回動で大きな落下高さが得られ、始点部に到達する
とジャッキダウンは完了する。
【0010】請求項2記載のジャッキダウン装置では、
環状金具がヘッドジャッキの雄ネジを遊挿するので、こ
の環状金具はヘッドジャッキに予め設けられる雌ネジ部
材の下部に配設される。ヘッドジャッキに作用する荷重
は、雌ネジ部材を支持する上下の環状金具を介して支柱
に伝達される。支保工のセットは両壁面部を上記のよう
に固定した後、雌ネジ部材をねじ込んで高さ調整を行
う。請求項3記載のジャッキダウン装置では、上下の環
状金具の外周に突設する突起部を殴打して回転しジャッ
キダウンを行う。請求項4、5記載の支保工は、それぞ
れのヘッドジャッキに組み込まれている請求項1又は2
記載のジャッキダウン装置を利用して支保工のセット及
びジャッキダウンを行う。
【0011】
【実施例】次にこの発明の一実施例を添付図面に基づき
詳細に説明する。図1はこの発明のジャッキダウン装置
を装着する支保工の正面図である。支保工1は、支柱2
と、支柱2に挿入する軸部材3と、支柱2の下端に配設
するベースジャッキ4と、支柱2の頂部に装着して軸部
材3を支持するジャッキダウン装置5を有する。軸部材
3には雄ネジ3aを螺刻し、上端には受板3bを固着す
る。
【0012】ジャッキダウン装置5は、上部金具6と下
部金具7と連結金具8とで構成される。上部金具6は環
状金具9と環状壁面部10、下部金具7は下部環状金具
11と下部環状壁面部12とを有し、連結金具8は下部
環状金具11上に固着する筒体13とボルト部材14を
備える。
【0013】先ず上部金具6を図2及び図3に基づき説
明する。図2は上部金具の正面図、図3は図2のA方向
の矢視図である。上部金具6の環状金具9は、環状部材
の内面に雄ネジ3aに螺合する雌ネジ9aを形成し、外
周より板状のハンドル9bを対称形に突設する。ハンド
ル9bにはボルト部材14挿通用のボルト孔9cを穿設
する。
【0014】環状壁面部10の内面上部には上記の雌ネ
ジ9aが連続して螺刻されるが、下部は軸部材3を遊挿
する内径を有し、略鋸刃状の壁体を複数形成する。この
壁体は同一円周上で突出高さが一定の勾配で変化する
が、その勾配中間部には鉛直段差10aを設ける。即
ち、鋸刃端部10bの下端が最も下方に位置し、漸次上
昇して鉛直段差10aに至り、再度同一勾配で別の鋸刃
端部10bの上端に到達する。この勾配は雌ネジ9aの
リード角より大に形成する。
【0015】次に下部金具7を図4及び図5に基づき説
明する。図4は下部金具の正面図、図5は同平面図であ
る。下部金具7の下部環状金具11は支柱2の頂部に回
動可能に載置して内部に軸部材3を遊挿する。この上面
には環状壁面部10とほぼ同一形状の下部環状壁面部1
2を突設する。即ち、略鋸刃状の壁体は鋸刃端部12b
の上端が最も上方に位置し、漸次下降して鉛直段差12
aに至り、再度同一勾配で別の鋸刃端部12bの下端に
到達する。この勾配は上部金具6のものと同一であり、
両者が噛み合うことで上部金具6と下部金具7とは相互
に水平を保持する。
【0016】ここで図5に示すように下部環状壁面部1
2は、鋸刃端部12bから鉛直段差12aに至る区間L
1を、この鉛直段差12aから他の鋸刃端部12bに至
る区間L2に対して十分小さくする。この関係は上部金
具6における鋸刃端部10bから鉛直段差10aに至る
区間L3と鉛直段差10aから他の鋸刃端部10bに至
る区間L4においても共通する。従って環状壁面部10
の区間L4部分に当接する下部環状壁面部12の区間L
1部分は摺動可能であり、その移動範囲は、環状壁面部
10の鋸刃端部10bに下部環状壁面部12の鋸刃端部
12bが当接する位置を始点とすると、鉛直段差10
a,12a同士が相互に当接する位置が終点になる。始
点部では両壁面部の噛み合い高さが最も大きく、終点部
に近づくにつれ減少する。即ち両壁面部の基部は始点の
時最も近接し、終点の時最も離れる。この高低差は約1
0mmであり、図1は終点時を示している。
【0017】次に連結金具8の構成を図1及び図6に基
づき説明する。図6は図1のVI−VI断面を示す断面図で
ある。下部環状金具11上に固着する筒体13は頂部に
鍔部13aを設け、その一部はボルト部材14を挿通し
得る位置まで突出する。この突出部13bにはボルト部
材14を螺合するネジ孔13cを穿設する。筒体13内
には環状壁面部10と下部環状壁面部12が収納され、
上記のように両壁面部を回動の終点部に位置する時に、
上部金具6のハンドル9bと突出部13bが重なり合
い、ボルト部材14にて両者を連結することができる。
これにより、上部金具6と下部金具7の相互の位置関係
が固定されるので環状壁面部10と下部環状壁面部12
の噛み合い位置は移動しなくなる。
【0018】次にこの発明のジャッキダウン装置を装着
する支保工の作用を説明する。支保工1は、先ずジャッ
キダウン装置5を組み立てる。即ち下部金具7上に上部
金具6を載置し、回動終点部に両壁面部を位置して連結
金具8により固定する。次に組み立てられて一体化した
ジャッキダウン装置5を支柱2の頂部に載置し、これに
軸部材3を挿入しながら雄ネジ3aと環状金具9を螺合
して高さ調整を行う。ジャッキダウン装置5は連結金具
8で一体化されており、ハンドル9bを回動すれば、支
柱2の頂部で回転しながら軸部材3を自在に昇降するこ
とができる。
【0019】セットした支保工1のジャッキダウン時の
作用を図7及び図8に基づき説明する。図7はジャッキ
ダウン時の支保工の正面図、図8は図7のVIII−VIII断
面を示す断面図である。ジャッキダウン時には、先ずボ
ルト部材14を緩めて上部金具6と下部金具7の連結を
解く。次いでハンドル9bをハンマー等で殴打して図8
の矢印方向に上部金具6を回動する。この時環状壁面部
10の区間L3部分は下部環状壁面部12の区間L2部
分に当接しながら、又環状壁面部10の区間L4部分は
区間L1部分に支持されながら摺動する。この移動は回
動始点部、即ち環状壁面部10と下部環状壁面部12の
鋸刃端部10b,12bが当接する位置で停止する。
【0020】両壁面部が摺動する勾配はネジ部のリード
角より大であるので、ほぼ1/4回転するだけで所要の
落下高さ(約10mm)が得られる。又軸圧縮力が作用
して強固に噛み合っているネジ部を回動させる力より
も、勾配上に載置される環状壁面部10をスライドさせ
る力の方が少なくて済むため、小さな殴打力で回動する
こともできる。このため、ハンドル9bを破損する恐れ
もなくなり、しかも容易にジャッキダウンすることが可
能になる。
【0021】以上説明した支保工のジャッキダウン装置
はジャッキダウン時に上部金具を回動する構成である
が、下部金具を回動する構成とするものでもよい。この
実施例を図9及び図10に基づき説明する。図9は他の
実施例のジャッキダウン装置の正面図、図10は同平面
図である。
【0022】このジャッキダウン装置105も、上部金
具106と下部金具107と連結金具108とで構成さ
れる。下部金具107の下部環状金具111は支柱10
2の頂部に回動可能に載置するものであるが、外周部に
殴打回転用の突起部111aを複数突設する。又、連結
金具108の鍔部113aには一対の突出部113bを
設け、それぞれにボルト部材114を螺合するネジ孔1
13cを穿設する。このように対称位置にネジ孔113
cを設けるので上部金具106と下部金具107の連結
位置の選択幅が広がる。ジャッキダウン時には、ボルト
部材114を緩めて連結を解き、下部金具107の突起
部111aを図10の矢印方向にハンマー等で殴打して
回動する。このように殴打用の突起部111aを設ける
ことで上部金具106のハンドル109bの破損を防止
する。
【0023】次にジャッキダウン装置を支保工のヘッド
ジャッキに遊挿するタイプの実施例を図11に基づき説
明する。図11は別の実施例のジャッキダウン装置を装
着する支保工の正面図である。この実施例に示す支保工
201は、支柱202と、雄ネジ203aを螺刻し支柱
202に挿入する軸部材203と、ヘッドジャッキの一
部を構成し雄ネジ203aに螺合するジャッキハンドル
219と、ジャッキダウン装置205を備える。ジャッ
キダウン装置205はジャッキハンドル219の下部に
配設され、環状金具209、環状壁面部210、下部環
状壁面部212、下部環状金具211とを有し、下部環
状金具211上には連結金具208を備える。又、下部
環状金具211の下面には円筒のカラー材211bを固
着する。このカラー材211bは軸部材203の取り外
し時にジャッキダウン装置205が支柱202から落下
するのを防止する。
【0024】このジャッキダウン装置205は図1乃至
図10で示したジャッキダウン装置5,105をそのま
ま転用するものでもよい。即ち、軸部材203の外径に
比べてジャッキダウン装置205の内径が大で、環状金
具209の上面がジャッキハンドル219を支持し得る
形状であれば利用可能である。なお、この場合には環状
金具209のハンドル209bに螺合するボルト部材2
14を下方からねじ込む。
【0025】支保工のセットは、先ず所定高さに組み立
てたジャッキダウン装置205を支柱202の頂部に載
置し、更にジャッキハンドル219を載せて、これを回
転しながら高さ調整を行う。ヘッドジャッキに作用する
荷重は、ジャッキハンドル219を支持するジャッキダ
ウン装置205を介して支柱202に伝達される。ジャ
ッキダウン時には、両環状壁面部を相互に摺動してジャ
ッキダウン装置205の総体高さを縮小させ支持するヘ
ッドジャッキを降下させる。
【0026】このようなジャッキダウン装置205は外
径寸法の異なる複数タイプの支保工にも共通する部材と
して利用することができる。又、ジャッキハンドル21
9をジャッキダウン装置205で支持するので環状金具
209の雌ネジは不要となる。又、以上説明した実施例
では連結金具として筒体とボルト部材を用いたが、摺動
し得る両環状壁面部を固定する部材であれば、これに限
定されず、例えば鋸刃端部間に挿入する板状あるいは棒
状のストッパーでもよい。
【0027】一体化したジャッキダウン装置は支柱の頂
部で回動可能な構成であるが、支保工のセット時には、
支柱に固定し得る構成としてもよい。この実施例を図1
2に示す。図12は別のジャッキダウン装置を装着する
支保工の正面図である。支保工301に装着するジャッ
キダウン装置305は、ジャッキハンドル319の下部
に配設され、環状金具309、環状壁面部310、下部
環状壁面部312、下部環状金具311とを有し、下部
環状金具311の上面には連結金具308、下面にはロ
ック部材15を備える。
【0028】このロック部材15は、下部環状金具31
1の下面に固着する円筒体16の側面にロックピン17
を装着する。ロックピン17の構成を図13乃至図16
に基づき説明する。図13はロックピン解放時の断面
図、図14は同ロック時の断面図、図15は図13のXV
-XV断面を示す断面図、図16は図14のXVI-XVI断面を
示す断面図である。
【0029】ロックピン17は、ナット17aと、これ
に螺合する鞘管17bと、鞘管17b内で進退可能な軸
体17cとを有し、ナット17aが固着する円筒体16
の側面には開口部16aを穿設する。軸体17cの断面
は、頭部17dにおいては略半月状、中間部17eでは
より細径の断面、更に先端部17fは太径の断面を形成
しており、中間部17eにコイルバネ17gを巻着す
る。コイルバネ17gは先端部17f背面と鞘管17b
内の段部17h間に収納されており、軸体17cを支柱
302方向に付勢する。支柱302の側面には軸体17
cの高さでピン孔302aが穿設される。一方鞘管17
bの端部側面には頭部17d断面とほぼ同等な略半月状
の開口部17iを形成する。
【0030】ロックピン17の解放時には、図13及び
図15に示すように、頭部17d全体を鞘管17bの外
部に引き出して回動し、開口部17i外周の端部側面に
軸体17cを係止する。支保工301をセットする時に
は、所定高さに組み立てたジャッキダウン装置305を
支柱302の頂部に載置し、ロックピン17とピン孔3
02aの位置を合わせる。ジャッキダウン装置305を
固定する場合には、鞘管17bの開口部17iの向きに
合致するようにロックピン17の頭部17dを合わせ
る。コイルバネ17gの弾性により先端部17fは支柱
302のピン孔302aを貫通して軸部材303の外周
に当接し、ジャッキダウン装置305が固定される。こ
のようにジャッキダウン装置305を支柱302に固定
し得る構成にすると、高さ調整時に共廻りすることがな
くなる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のジャッ
キダウン装置は支保工のヘッドジャッキに組み込んで用
いるが、鋸刃状の環状壁面部とこれに摺動可能に噛み合
う下部環状壁面部を設けるので、相互を回動することで
ジャッキダウンを行える。しかも、両壁面部が摺動する
勾配は支保工のヘッドジャッキのネジ部のリード角より
大であるので、必要な落下高さをより少ない回動で実現
できる。従って容易にジャッキダウンすることが可能に
なる。又、少ない殴打力で回動できるのでハンドル等の
部材を破損する恐れもなくなる。
【0032】又、請求項2記載のジャッキダウン装置は
環状金具がヘッドジャッキを遊挿するので、外径寸法の
異なる複数タイプのヘッドジャッキにも使用することが
できる。又、請求項1、2記載のジャッキダウン装置を
支保工に予め組み込むことでヘッドジャッキの部材交換
や改造をしなくともそのままでジャッキダウンの容易な
支保工となる。又、請求項3記載のジャッキダウン装置
は、環状金具又は下部環状金具の外周に殴打回転用の突
起部を形成するのでハンドル等を殴打せずにジャッキダ
ウンができ、部材の破損を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ジャッキダウン装置を装着する支保工の正面図
である。
【図2】上部金具の正面図である。
【図3】図2のA方向の矢視図である。
【図4】下部金具の正面図である。
【図5】下部金具の平面図である。
【図6】図1のVI−VI断面を示す断面図である。
【図7】ジャッキダウン時の支保工の正面図である。
【図8】図7のVIII−VIII断面を示す断面図である。
【図9】他の実施例のジャッキダウン装置の正面図であ
る。
【図10】他の実施例のジャッキダウン装置の平面図で
ある。
【図11】別の実施例のジャッキダウン装置を装着する
支保工の正面図である。
【図12】別のジャッキダウン装置を装着する支保工の
正面図である。
【図13】ロックピン解放時の断面図である。
【図14】ロックピン固定時の断面図である。
【図15】図13のXV-XV断面を示す断面図である。
【図16】図14のXVI-XVI断面を示す断面図である。
【符号の説明】
1 支保工 2 支柱 3 軸部材 3a 雄ネジ 5 ジャッキダウン装置 6 上部金具 7 下部金具 8 連結金具 9 環状金具 9a 雌ネジ 10 環状壁面部 10a 鉛直段差 10b 鋸刃端部 11 下部環状金具 12 下部環状壁面部 12a 鉛直段差 12b 鋸刃端部 13 筒体 14 ボルト部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支保工のヘッドジャッキの雄ネジに螺合
    する環状金具と、この環状金具の下面の同一円周上に突
    設しその高さが前記雄ネジのリード角より大なる勾配で
    変化しながら勾配中間部に鉛直段差を設ける鋸刃状の環
    状壁面部と、支保工の支柱頂部に回動可能に載置する下
    部環状金具と、この下部環状金具の上面に突設し前記環
    状壁面部の前記鋸刃状の端部と前記鉛直段差との間を摺
    動可能に噛み合う下部環状壁面部と、これら環状壁面部
    と下部環状壁面部の噛み合い位置を固定し得る連結部材
    とを有するジャッキダウン装置。
  2. 【請求項2】 支保工のヘッドジャッキの雄ネジを遊挿
    する環状金具と、この環状金具の下面の同一円周上に突
    設しその高さが前記雄ネジのリード角より大なる勾配で
    変化しながら勾配中間部に鉛直段差を設ける鋸刃状の環
    状壁面部と、支保工の支柱頂部に回動可能に載置する下
    部環状金具と、この下部環状金具の上面に突設し前記環
    状壁面部の前記鋸刃状の端部と前記鉛直段差との間を摺
    動可能に噛み合う下部環状壁面部と、これら環状壁面部
    と下部環状壁面部の噛み合い位置を固定し得る連結部材
    とを有するジャッキダウン装置。
  3. 【請求項3】 環状金具又は下部環状金具の外周に殴打
    回転用突起部を形成する請求項1又は2記載のジャッキ
    ダウン装置。
  4. 【請求項4】 支柱と、この支柱の上部に設けられるヘ
    ッドジャッキとを有する支保工において、前記ヘッドジ
    ャッキの雄ネジに螺合する環状金具と、この環状金具の
    下面の同一円周上に突設しその高さが前記雄ネジのリー
    ド角より大なる勾配で変化しながら勾配中間部に鉛直段
    差を設ける鋸刃状の環状壁面部と、支保工の頂部に回動
    可能に載置する下部環状金具と、この下部環状金具の上
    面に突設し前記環状壁面部の前記鋸刃状の端部と前記鉛
    直段差との間を摺動可能に噛み合う下部環状壁面部と、
    これら環状壁面部と下部環状壁面部の噛み合い位置を固
    定し得る連結部材とを有するジャッキダウン装置を備え
    たことを特徴とする支保工。
  5. 【請求項5】 支柱と、この支柱の上部に設けられるヘ
    ッドジャッキとを有する支保工において、前記ヘッドジ
    ャッキの雄ネジを遊挿する環状金具と、この環状金具の
    下面の同一円周上に突設しその高さが前記雄ネジのリー
    ド角より大なる勾配で変化しながら勾配中間部に鉛直段
    差を設ける鋸刃状の環状壁面部と、支保工の頂部に回動
    可能に載置する下部環状金具と、この下部環状金具の上
    面に突設し前記環状壁面部の前記鋸刃状の端部と前記鉛
    直段差との間を摺動可能に噛み合う下部環状壁面部と、
    これら環状壁面部と下部環状壁面部の噛み合い位置を固
    定し得る連結部材とを有するジャッキダウン装置を備え
    たことを特徴とする支保工。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011137334A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Ps Mitsubishi Construction Co Ltd 支保工ジャッキダウン装置
KR101641576B1 (ko) * 2015-10-30 2016-07-21 주식회사 진아스틸 슬래브 거푸집 지지용 동바리 해체장치
KR101939311B1 (ko) * 2018-05-30 2019-01-16 주식회사 바탕건축사사무소 건축용 동바리
EP3633118A1 (de) * 2018-10-02 2020-04-08 DOKA GmbH Schalungsstütze und schalungsstützvorrichtung

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