JPH076229B2 - 柱脚用金物及びその固定装置 - Google Patents
柱脚用金物及びその固定装置Info
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- JPH076229B2 JPH076229B2 JP61139161A JP13916186A JPH076229B2 JP H076229 B2 JPH076229 B2 JP H076229B2 JP 61139161 A JP61139161 A JP 61139161A JP 13916186 A JP13916186 A JP 13916186A JP H076229 B2 JPH076229 B2 JP H076229B2
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- holes
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、土木建築構造物において、鉄骨柱をコンクリ
ート基礎上に建てる際、その柱脚部を固定する柱脚金物
及びその固定装置に関するものである。
ート基礎上に建てる際、その柱脚部を固定する柱脚金物
及びその固定装置に関するものである。
[従来の技術] 土木建築構造物における鉄骨柱(以下柱という)は、一
般にコンクリート基礎上に建てられることが多い。この
場合、柱の材料強度はコンクリート基礎のそれに比べて
10倍以上も大きいので、柱に生じた応力をコンクリート
基礎に分散して伝達するため、柱脚部に固定した柱脚用
金物をアンカーボルトでコンクリート基礎に固定するよ
うにしている。
般にコンクリート基礎上に建てられることが多い。この
場合、柱の材料強度はコンクリート基礎のそれに比べて
10倍以上も大きいので、柱に生じた応力をコンクリート
基礎に分散して伝達するため、柱脚部に固定した柱脚用
金物をアンカーボルトでコンクリート基礎に固定するよ
うにしている。
このような柱脚用金物には各種のものが提案され実用に
供されているが、その一例として特公昭56-30425号公報
に開示された発明がある。この発明は第7図及び第8図
に示すように、方形の底板2の上面に柱6の断面形状よ
りやや大きい突出部3(図にはH形のものが示してあ
る)を設けると共に、底板2にアンカーボルトに嵌合す
る穴5を備えた台座4を設けたものである。
供されているが、その一例として特公昭56-30425号公報
に開示された発明がある。この発明は第7図及び第8図
に示すように、方形の底板2の上面に柱6の断面形状よ
りやや大きい突出部3(図にはH形のものが示してあ
る)を設けると共に、底板2にアンカーボルトに嵌合す
る穴5を備えた台座4を設けたものである。
上記の柱脚用金物1は、工場等において突出部3に柱6
を固定したのち現場に運搬し、台座4に設けた穴5をコ
ンクリート基礎に植設したアンカーボルトに嵌合してナ
ットで固定する。
を固定したのち現場に運搬し、台座4に設けた穴5をコ
ンクリート基礎に植設したアンカーボルトに嵌合してナ
ットで固定する。
[発明が解決しようとする課題] 周知のように、土木建築構造物の柱は軸方向の圧縮力、
曲げモーメントおよびせん断力の3つの応力を生ずる
が、特に曲げモーメントは他の応力に比べて支配的であ
る。このため、曲げモーメントに抵抗するアンカーボル
トは、できるだけ柱脚金物1の外側、すなわち突出部3
から離れた位置に取り付けることが必要である。即ち、
鉄骨柱に加わる曲げモーメントをMo、アンカーボルトの
固定力をS、アンカーボルトと鉄骨柱間の距離をLとす
ると、アンカーボルトで鉄骨柱を固定できるためには、
Mo≦2SLであることが必要であり、アンカーボルトと鉄
骨柱間の距離Lを大きくすることにより大きな曲げモー
メントMoに耐えることができる。しかしながら、アンカ
ーボルトを突出部3から離れた位置に取付けるために
は、それだけ底板2を大きくしなければならず、そのた
め全体の重量が大きくなって作業性が低下するばかりで
なく、材料費も嵩むため、第7図、第8図に示すように
台座を突出部に近接して設けていた。
曲げモーメントおよびせん断力の3つの応力を生ずる
が、特に曲げモーメントは他の応力に比べて支配的であ
る。このため、曲げモーメントに抵抗するアンカーボル
トは、できるだけ柱脚金物1の外側、すなわち突出部3
から離れた位置に取り付けることが必要である。即ち、
鉄骨柱に加わる曲げモーメントをMo、アンカーボルトの
固定力をS、アンカーボルトと鉄骨柱間の距離をLとす
ると、アンカーボルトで鉄骨柱を固定できるためには、
Mo≦2SLであることが必要であり、アンカーボルトと鉄
骨柱間の距離Lを大きくすることにより大きな曲げモー
メントMoに耐えることができる。しかしながら、アンカ
ーボルトを突出部3から離れた位置に取付けるために
は、それだけ底板2を大きくしなければならず、そのた
め全体の重量が大きくなって作業性が低下するばかりで
なく、材料費も嵩むため、第7図、第8図に示すように
台座を突出部に近接して設けていた。
また、この柱脚用金物はアンカーボルト用の台座の上面
のレベルを出すために、機械加工による表面研磨が必要
であるが、第7図、第8図に示す従来例においては、台
座が柱を取付ける突出部から張り出した形状になってい
るので、台座に機械加工による減厚部分と減厚されない
部分とが生じ、その境界線に段差が発生する。この段差
部分には、柱脚用金物に外力が加わった場合に大きな応
力集中が生じ、そのため段差部分から脆性的に亀裂が生
じるおそれがある。
のレベルを出すために、機械加工による表面研磨が必要
であるが、第7図、第8図に示す従来例においては、台
座が柱を取付ける突出部から張り出した形状になってい
るので、台座に機械加工による減厚部分と減厚されない
部分とが生じ、その境界線に段差が発生する。この段差
部分には、柱脚用金物に外力が加わった場合に大きな応
力集中が生じ、そのため段差部分から脆性的に亀裂が生
じるおそれがある。
さらに、柱脚用金物1を固定するめのアンカーボルト
は、コンクリート基礎を打設する際にあらかじめ所定の
位置に埋込まれているが、現場作業のため柱脚用金物1
の各穴5に対応した正しい位置に設けることが困難であ
る。しかし、従来の柱脚用金物は、アンカーボルトの外
径と穴5とのクリアランスが5mm以上あるとボルトによ
る緊結ができなくなるので、通常、アンカーボルトと穴
とのクリアランスを5mmとして設計している。このため
きわめて厳密な施工管理が要求されるばかりでなく、自
由度がないのでアンカーボルトの嵌入に困難を生ずるこ
とが屡々である。
は、コンクリート基礎を打設する際にあらかじめ所定の
位置に埋込まれているが、現場作業のため柱脚用金物1
の各穴5に対応した正しい位置に設けることが困難であ
る。しかし、従来の柱脚用金物は、アンカーボルトの外
径と穴5とのクリアランスが5mm以上あるとボルトによ
る緊結ができなくなるので、通常、アンカーボルトと穴
とのクリアランスを5mmとして設計している。このため
きわめて厳密な施工管理が要求されるばかりでなく、自
由度がないのでアンカーボルトの嵌入に困難を生ずるこ
とが屡々である。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもの
で、 底板と、該底板の上面に設けられた鉄骨柱が固定される
突出部と、前記底板に設けられアンカーボルトに嵌合す
るための穴を有する複数の台座とからなる金物におい
て、前記アンカーボルトに嵌合する穴を突出部から離し
て底板の四隅端部に設けると共に、該穴の周囲にその上
面が底板から突出した台座を設け、かつ該台座の底面を
前記底面より上方に設けた柱脚用金物。及び 底板と、該底板の上面に設けられ鉄骨柱が固定される突
出部と、前記底板に設けられアンカーボルトに嵌合する
ための穴を有する複数の台座とからなる金物をアンカー
ボルトによりコンクリート基礎に固定する装置におい
て、前記アンカーボルトに嵌合する穴を突出部から離し
て底板の四隅端部にかつ前記アンカーボルトの径より相
当大きく形成すると共に、該穴の周囲にその上面が底板
から突出した台座を設け、かつ該台座の底面を前記底板
の底面より上方に設けた柱脚用金物と、外径が前記穴の
径とほぼ整合し中心部または偏心した位置に貫通穴を設
けてなるワッシャとを備え、該ワッシャを介して前記柱
脚用金物をアンカーボルトに固定するようにした柱脚用
金物の固定装置を提供するものである。
で、 底板と、該底板の上面に設けられた鉄骨柱が固定される
突出部と、前記底板に設けられアンカーボルトに嵌合す
るための穴を有する複数の台座とからなる金物におい
て、前記アンカーボルトに嵌合する穴を突出部から離し
て底板の四隅端部に設けると共に、該穴の周囲にその上
面が底板から突出した台座を設け、かつ該台座の底面を
前記底面より上方に設けた柱脚用金物。及び 底板と、該底板の上面に設けられ鉄骨柱が固定される突
出部と、前記底板に設けられアンカーボルトに嵌合する
ための穴を有する複数の台座とからなる金物をアンカー
ボルトによりコンクリート基礎に固定する装置におい
て、前記アンカーボルトに嵌合する穴を突出部から離し
て底板の四隅端部にかつ前記アンカーボルトの径より相
当大きく形成すると共に、該穴の周囲にその上面が底板
から突出した台座を設け、かつ該台座の底面を前記底板
の底面より上方に設けた柱脚用金物と、外径が前記穴の
径とほぼ整合し中心部または偏心した位置に貫通穴を設
けてなるワッシャとを備え、該ワッシャを介して前記柱
脚用金物をアンカーボルトに固定するようにした柱脚用
金物の固定装置を提供するものである。
[作用] 第1の発明はアンカーボルトに嵌合する穴が突出部から
離れた位置にあり、かつ台座の下面はコンクリート基礎
から浮いているので、柱に大きな転倒モーメントが作用
してもアンカーボルトは充分に耐えることができ、また
底板に応力集中を生ずるおそれがない。
離れた位置にあり、かつ台座の下面はコンクリート基礎
から浮いているので、柱に大きな転倒モーメントが作用
してもアンカーボルトは充分に耐えることができ、また
底板に応力集中を生ずるおそれがない。
また、第2の発明は、アンカーボルトに嵌合する穴を大
きく形成し、中心部又は偏心した位置に貫通穴を設けた
ワッシャを介して柱脚用金物を固定するようにしたもの
で、アンカーボルトの位置が正確でなくても、柱脚用金
物を正しい位置に強固に固定することができる。
きく形成し、中心部又は偏心した位置に貫通穴を設けた
ワッシャを介して柱脚用金物を固定するようにしたもの
で、アンカーボルトの位置が正確でなくても、柱脚用金
物を正しい位置に強固に固定することができる。
[実施例] 第1図は第1の発明の実施例の平面図、第2図は一部を
断面で示したその正面図である。両図において、10は鋳
造又は鍛造によって成形された柱脚用金物で、底板11の
上面には凸状の突出部12が設けられている。この突出部
12の外形はこれに固定する柱17の外形とほぼ整合し、上
端部には外形が柱17の内形にほぼ整合する突起部13が設
けられており、突起部13は傾斜面14を経て突出部12の外
周に連続している。また突出部12は凸状に形成され、か
つその底部を底板11より薄くして軽量化と材料の節約が
はかられている。
断面で示したその正面図である。両図において、10は鋳
造又は鍛造によって成形された柱脚用金物で、底板11の
上面には凸状の突出部12が設けられている。この突出部
12の外形はこれに固定する柱17の外形とほぼ整合し、上
端部には外形が柱17の内形にほぼ整合する突起部13が設
けられており、突起部13は傾斜面14を経て突出部12の外
周に連続している。また突出部12は凸状に形成され、か
つその底部を底板11より薄くして軽量化と材料の節約が
はかられている。
15〜15Cは突出部12から離れた底板11の四隅の先端部近
くに設けられたアンカーボルトへの嵌入穴である。16〜
16Cは穴15〜15Cと同心的に形成された台座で、穴15〜15
Cの周囲を補強するため、その外周の一部は底板11から
はみ出して外方に突出しており、またその下面は底板12
の下面よりh(実施例では5mm)だけ上方に位置してい
る。
くに設けられたアンカーボルトへの嵌入穴である。16〜
16Cは穴15〜15Cと同心的に形成された台座で、穴15〜15
Cの周囲を補強するため、その外周の一部は底板11から
はみ出して外方に突出しており、またその下面は底板12
の下面よりh(実施例では5mm)だけ上方に位置してい
る。
上記のような柱脚用金物10は、工場等において柱17の下
端部を突出部12の先端部に当接し、突起部13を裏当金と
して柱17の下端部と傾斜面14で形成される開先部を突合
せ溶接して両者を一体に固定する。このようにして柱17
と一体化した柱脚用金物10を工事現場に運搬し、アンカ
ーボルトに柱脚用金物10の各穴15〜15Cを嵌合してコン
クリート基礎上に固定する。
端部を突出部12の先端部に当接し、突起部13を裏当金と
して柱17の下端部と傾斜面14で形成される開先部を突合
せ溶接して両者を一体に固定する。このようにして柱17
と一体化した柱脚用金物10を工事現場に運搬し、アンカ
ーボルトに柱脚用金物10の各穴15〜15Cを嵌合してコン
クリート基礎上に固定する。
このように、本発明に係る柱脚用金物10は、アンカーボ
ルトに嵌合する穴15〜15Cを突出部12から離れた位置に
設けて台座16〜16Cを底板12から外方に突出させると共
に、台座16〜16Cの底面を底面12の底面より上方に位置
させているので底板12を小さく形成しても、柱17に曲げ
モーメントが作用したときアンカーボルトの抵抗力を大
きくすることができる。またコンクリート基礎には底板
11の底面が当接し、台座16〜16Cの底板11から突出した
部分の底面はコンクリート基礎から浮いているので、応
力の集中を防止することができる。さらに、突出部12は
凹状でその底部は薄く形成されており、底板12も比較的
小さいので、軽量化及び材料の節約がはかれる。
ルトに嵌合する穴15〜15Cを突出部12から離れた位置に
設けて台座16〜16Cを底板12から外方に突出させると共
に、台座16〜16Cの底面を底面12の底面より上方に位置
させているので底板12を小さく形成しても、柱17に曲げ
モーメントが作用したときアンカーボルトの抵抗力を大
きくすることができる。またコンクリート基礎には底板
11の底面が当接し、台座16〜16Cの底板11から突出した
部分の底面はコンクリート基礎から浮いているので、応
力の集中を防止することができる。さらに、突出部12は
凹状でその底部は薄く形成されており、底板12も比較的
小さいので、軽量化及び材料の節約がはかれる。
また、台座16〜16Cを突出部12から離れた位置に設けた
ので、その上面を研磨するために機械加工を行なっても
段差が生じることがなく、このため、応力集中によって
脆性的な亀裂が生じるおそれもない。
ので、その上面を研磨するために機械加工を行なっても
段差が生じることがなく、このため、応力集中によって
脆性的な亀裂が生じるおそれもない。
第3図は第2図の発明に係る柱脚用金物に柱を溶接して
コンクリート基礎に固定した状態を示す平面図、第4図
は一部を断面で示したその正面図で、第1図、第2図と
同一又は相当部分には、同じ符号を付してある。本発明
の柱脚用金物が第1の発明と異なる点は、アンカーボル
トに嵌合する穴15〜15C(第1図参照)の径Dを、アン
カーボルトの径dより相当大きくしたもので、実施例で
はD=1.2〜2.0dの各種のものを使用した。即ち、従来
はアンカーボルトと穴15〜15Cとのクリアランスは5mm程
度であったが、本発明ではこのクリアランスを15mm程度
に大きくしたものである。なお、21はコンクリート基
礎、22はグラウトモルタル、23〜23Cはコンクリート基
礎21に埋込んだアンカーボルトである。
コンクリート基礎に固定した状態を示す平面図、第4図
は一部を断面で示したその正面図で、第1図、第2図と
同一又は相当部分には、同じ符号を付してある。本発明
の柱脚用金物が第1の発明と異なる点は、アンカーボル
トに嵌合する穴15〜15C(第1図参照)の径Dを、アン
カーボルトの径dより相当大きくしたもので、実施例で
はD=1.2〜2.0dの各種のものを使用した。即ち、従来
はアンカーボルトと穴15〜15Cとのクリアランスは5mm程
度であったが、本発明ではこのクリアランスを15mm程度
に大きくしたものである。なお、21はコンクリート基
礎、22はグラウトモルタル、23〜23Cはコンクリート基
礎21に埋込んだアンカーボルトである。
本発明は、上記のように柱脚用金物10の四隅に設けた穴
15〜15Cの径Dをアンカーボルト23〜23Cの径dより相当
大きく形成したので、アンカーボルト23〜23Cに穴15〜1
5Cを嵌合する作業がきわめて容易であり、アンカーボル
ト23〜23Cの位置が不正確であっても、柱脚用金物10を
動かすことによって所定の位置に設置することができ
る。そして、本発明においては、柱脚用金物10を位置決
めしたのち、柱脚用金物10の移動を防止するため、断面
T字状で脚部の外径が穴15〜15Cの径に整合し、中心部
又は偏心した位置にアンカーボルトの外径とほぼ等しい
内径の貫通穴25を設けてなるワッシャ24をアンカーボル
ト23〜23Cから柱脚用金物10の穴15〜15Cに嵌挿し、穴15
〜15Cとアンカーボルト23〜23Cとの間隙を埋めて、ナッ
ト26〜26Cで固定するようにしたものである。なお、18
は柱17を柱脚用金物に溶接したビードである。
15〜15Cの径Dをアンカーボルト23〜23Cの径dより相当
大きく形成したので、アンカーボルト23〜23Cに穴15〜1
5Cを嵌合する作業がきわめて容易であり、アンカーボル
ト23〜23Cの位置が不正確であっても、柱脚用金物10を
動かすことによって所定の位置に設置することができ
る。そして、本発明においては、柱脚用金物10を位置決
めしたのち、柱脚用金物10の移動を防止するため、断面
T字状で脚部の外径が穴15〜15Cの径に整合し、中心部
又は偏心した位置にアンカーボルトの外径とほぼ等しい
内径の貫通穴25を設けてなるワッシャ24をアンカーボル
ト23〜23Cから柱脚用金物10の穴15〜15Cに嵌挿し、穴15
〜15Cとアンカーボルト23〜23Cとの間隙を埋めて、ナッ
ト26〜26Cで固定するようにしたものである。なお、18
は柱17を柱脚用金物に溶接したビードである。
第5図は柱脚用金物10に設けた穴15とアンカーボルト23
及びワッシャ24との関係を示すもので、 (a) はアンカーボルト23の中心O1と穴15の中心O2と
がほぼ一致している場合で、中心部に貫通穴25を設けた
ワッシャ24を使用する。
及びワッシャ24との関係を示すもので、 (a) はアンカーボルト23の中心O1と穴15の中心O2と
がほぼ一致している場合で、中心部に貫通穴25を設けた
ワッシャ24を使用する。
(b) はアンカーボルト23の中心O1と穴15の中心O2が
δ1だけ若干ずれている場合で、貫通穴25が若干偏心し
て設けられたワッシャ24を使用する。
δ1だけ若干ずれている場合で、貫通穴25が若干偏心し
て設けられたワッシャ24を使用する。
さらに(c)は両中心O1とO2がδ2だけ大きくずれてい
る場合でも、貫通穴25が大きく偏心して設けられたワッ
シャ25を使用する。
る場合でも、貫通穴25が大きく偏心して設けられたワッ
シャ25を使用する。
このように、本発明において3種類のワッシャ24を準備
することにより、、ほとんどの場合に柱脚用金物10を正
しい位置に固定することができる。
することにより、、ほとんどの場合に柱脚用金物10を正
しい位置に固定することができる。
上記の説明では、第6図(a)に示すように断面がT字
状で中心部又は偏心した位置に貫通穴15を設けたワッシ
ャ24を使用した場合を示したが、(b)図に示すように
中心部又は偏心した位置に貫通穴25を設けたI字状のワ
ッシャ24を使用してもよい。ただし、この場合は、アン
カーボルト23に嵌合すると柱脚用金物10の穴15から下へ
落ちでしまうので、穴15の下にストッパを入れておくこ
とが必要である。
状で中心部又は偏心した位置に貫通穴15を設けたワッシ
ャ24を使用した場合を示したが、(b)図に示すように
中心部又は偏心した位置に貫通穴25を設けたI字状のワ
ッシャ24を使用してもよい。ただし、この場合は、アン
カーボルト23に嵌合すると柱脚用金物10の穴15から下へ
落ちでしまうので、穴15の下にストッパを入れておくこ
とが必要である。
以上第1と第2の発明の実施例について説明したが、本
両発明は上記実施例に限定するものではなく、両発明の
要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
両発明は上記実施例に限定するものではなく、両発明の
要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明に係る柱脚用金
物は、アンカーボルトに嵌合する穴を突出部から離して
底板の四隅端部に設けると共に、この穴の周囲にその上
面が底板から突出した台座を設け、かつ台座の底面を底
板より上方に設けたので、曲げモーメントに対するアン
カーボルトの抵抗を大きくすることができる。また、機
械加工による台座上面に研磨にあたっては、台座を突出
部から離れた位置に設けたので、段差の発生を防止する
ことができ、このため、脆性的な亀裂の発生を防止する
ことができる。
物は、アンカーボルトに嵌合する穴を突出部から離して
底板の四隅端部に設けると共に、この穴の周囲にその上
面が底板から突出した台座を設け、かつ台座の底面を底
板より上方に設けたので、曲げモーメントに対するアン
カーボルトの抵抗を大きくすることができる。また、機
械加工による台座上面に研磨にあたっては、台座を突出
部から離れた位置に設けたので、段差の発生を防止する
ことができ、このため、脆性的な亀裂の発生を防止する
ことができる。
また、本発明に係る柱脚用金物の固定装置は、上記の柱
脚用金物のアンカーボルトに嵌合する穴をアンカーボル
トの径より相当大きく形成し、外径がこの穴の径とほぼ
整合し中心部又は偏心した位置に貫通穴を設けたワッシ
ャを介して柱脚金物をアンカーボルトに固定するように
したので、アンカーボルトの埋込みに施工不良があって
も柱脚金物を正しい位置に固定することができる。この
ため、基礎部のコンクリート打設時に厳格な施工管理を
行なう必要がなくなり、基礎部の施工性が格段に向上す
る。
脚用金物のアンカーボルトに嵌合する穴をアンカーボル
トの径より相当大きく形成し、外径がこの穴の径とほぼ
整合し中心部又は偏心した位置に貫通穴を設けたワッシ
ャを介して柱脚金物をアンカーボルトに固定するように
したので、アンカーボルトの埋込みに施工不良があって
も柱脚金物を正しい位置に固定することができる。この
ため、基礎部のコンクリート打設時に厳格な施工管理を
行なう必要がなくなり、基礎部の施工性が格段に向上す
る。
【図面の簡単な説明】 第1図は第1の発明の実施例の平面図、第2図は一部を
断面で示したその正面図、第3図は第2の発明の実施例
の平面図、第4図は一部を断面で示したその正面図、第
5(a)〜(c)は第2の発明の柱脚用金物に設けた穴
とアンカーボルト及びワッシャとの関係を示す説明図、
第6図(a),(b)はワッシャの実施例の斜視図、第
7図は従来の柱脚用金物の一例を示す平面図、第8図は
その正面図である。 10:柱脚用金物、11:底板、12:突出部、15〜15C:穴、16
〜16C台座、17:柱、21:コンクリート基礎、23〜23C:ア
ンカーボルト、24:ワッシャ、25:貫通穴。
断面で示したその正面図、第3図は第2の発明の実施例
の平面図、第4図は一部を断面で示したその正面図、第
5(a)〜(c)は第2の発明の柱脚用金物に設けた穴
とアンカーボルト及びワッシャとの関係を示す説明図、
第6図(a),(b)はワッシャの実施例の斜視図、第
7図は従来の柱脚用金物の一例を示す平面図、第8図は
その正面図である。 10:柱脚用金物、11:底板、12:突出部、15〜15C:穴、16
〜16C台座、17:柱、21:コンクリート基礎、23〜23C:ア
ンカーボルト、24:ワッシャ、25:貫通穴。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 昌克 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 松井 正治 神奈川県川崎市高津区新作390−5−511 (72)発明者 君島 昭男 神奈川県横浜市瀬谷区宮沢町886−2 (56)参考文献 特公 昭52−44133(JP,B2)
Claims (3)
- 【請求項1】底板と、該底板の上面に設けられ鉄骨柱が
固定される突出部と、前記底板に設けられアンカーボル
トに嵌合するための穴を有する複数の台座とからなる金
物において、 前記アンカーボルトに嵌合する穴15〜15Cを前記突出部
から離して底板11の四隅端部に設けると共に、該穴15〜
15Cの周囲にその上面が底板11から突出した台座16〜16C
を設け、かつ該台座16〜16Cの底面を前記底板11より上
方に設けたことを特徴とする柱脚用金物。 - 【請求項2】底板と、該底板の上面に設けられ鉄骨柱が
固定される突出部と、前記底板に設けられアンカーボル
トに嵌合するための穴を有する複数の台座とからなる金
物をアンカーボルトによりコンクリート基礎に固定する
装置において、 前記アンカーボルトに嵌合する穴15〜15Cを前記突出部
から離して底板11の四隅端部にかつ前記アンカーボルト
の径より相当大きく形成すると共に、該穴15〜15Cの周
囲にその上面が底板11から突出した台座16〜16Cを設
け、かつ該台座16〜16Cの底面を前記底板11の底面より
上方に設けた柱脚用金物10と、 外径が前記穴15〜15Cの径とほぼ整合し中心部又は偏心
した位置に貫通穴25を設けてなるワッシャ24とを備え、 該ワッシャ24を介して前記柱脚用金物10をアンカーボル
ト23〜23Cに固定することを特徴とする柱脚用金物の固
定装置。 - 【請求項3】前記アンカーボルトに嵌合する穴15〜15C
の径Dとアンカーボルト23〜23Cの径dとの関係をD=
1.2〜2.0dとしたことを特徴とする特許請求の範囲第2
項記載の柱脚用金物の固定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61139161A JPH076229B2 (ja) | 1986-06-17 | 1986-06-17 | 柱脚用金物及びその固定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61139161A JPH076229B2 (ja) | 1986-06-17 | 1986-06-17 | 柱脚用金物及びその固定装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62296035A JPS62296035A (ja) | 1987-12-23 |
JPH076229B2 true JPH076229B2 (ja) | 1995-01-30 |
Family
ID=15239000
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61139161A Expired - Fee Related JPH076229B2 (ja) | 1986-06-17 | 1986-06-17 | 柱脚用金物及びその固定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH076229B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016114231A (ja) * | 2014-12-18 | 2016-06-23 | 大和ハウス工業株式会社 | 偏心スペーサーおよび柱脚固定構造 |
JP2019112876A (ja) * | 2017-12-26 | 2019-07-11 | 積水ハウス株式会社 | 接合金具及びそれを用いてなる建物構造 |
Families Citing this family (2)
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JP5365819B2 (ja) * | 2012-04-18 | 2013-12-11 | 扶桑機工株式会社 | ベースプレート設置構造とその施工方法 |
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-
1986
- 1986-06-17 JP JP61139161A patent/JPH076229B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016114231A (ja) * | 2014-12-18 | 2016-06-23 | 大和ハウス工業株式会社 | 偏心スペーサーおよび柱脚固定構造 |
JP2019112876A (ja) * | 2017-12-26 | 2019-07-11 | 積水ハウス株式会社 | 接合金具及びそれを用いてなる建物構造 |
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Publication number | Publication date |
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JPS62296035A (ja) | 1987-12-23 |
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