JP3531109B2 - 仮設型枠支持装置 - Google Patents

仮設型枠支持装置

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JP3531109B2
JP3531109B2 JP2001106893A JP2001106893A JP3531109B2 JP 3531109 B2 JP3531109 B2 JP 3531109B2 JP 2001106893 A JP2001106893 A JP 2001106893A JP 2001106893 A JP2001106893 A JP 2001106893A JP 3531109 B2 JP3531109 B2 JP 3531109B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば立体駐車
場などの複数階の建造物を構築する場合に、各層階のス
ラブをコンクリートで造床する施工で使用される仮設型
枠を支持するための装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】複数階を有する建物の各層階のスラブを
施工する工法としては、スラブの下方に合板の仮設型及
びこの仮設型を支持する支持装置を設置して床面形成部
を形成し、この床面形成部にコンクリートを打設した
後、仮設型枠及び仮設支持装置を取り除く方法を採るの
が一般的であるが、このような工法では、図9に示され
るように、仮設支持装置100は、仮設型枠101を下
側から支持するために、その下端が下層階の床面103
に当接する支柱102を有する構成となっていた。
【0003】また、複数階を有する建物の上層階のスラ
ブを施工する工法としては、図10に示されるように、
鉄骨梁105を架設してこの鉄骨梁の上面に凹凸を有す
る鉄板状のデッキプレート106を敷設することで床面
形成部を形成し、このデッキプレート106の上面にコ
ンクリート107を打設する方法も考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先述し
た図9の一般的なスラブ工法では、支持装置100の長
い支柱102で仮設型枠101を支持する関係上、建設
現場では床面の施工が完成されていないことから、仮設
型枠101が不安定となり、かつ支持装置100の支柱
102が下層階で作業する者にとって作業の妨げとなる
という不具合を有する。
【0005】この点、後述した図10のデッキプレート
を利用したスラブ工法では、型枠材となるデッキプレー
ト106が鉄骨梁105上に載置されるため不安定性、
作業不便性を解消することができるが、スラブの施工後
もデッキプレート106が内部に残るため、このデッキ
プレート106の重み分、建造物の上層階のスラブを支
持する柱に加わる重量も相対的に大きくなるので、当該
柱を太くする等の強度を増す必要性が生ずると共に、デ
ッキプレート106の使い回しができないため製造コス
トが高くなるという不具合も生ずる。
【0006】しかるに、上記両工法の不具合を比較考量
するに、デッキプレートを利用した工法は、上述したよ
うにデッキプレートを型枠材として使用する限り上記不
具合は解決困難である一方、仮設型枠を利用するとこの
仮設型枠の使い回しが可能であるためコスト増を生じな
いという利点があると考えることから、前述の一般的な
工法を採用しつつその不具合を解消していくのが妥当で
ある。
【0007】そこで、この発明は、仮設用型枠材を使用
する場合に、仮設用型枠材の不安定性、仮設型枠の設置
による他の作業の不便性を解消することができる仮設型
枠支持装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】しかして、この発明に係
る仮設型枠支持装置は、建造物の梁と梁との間に一時的
に配される仮設型枠を下側から支持する仮設支持部と、
この仮設支持部の両端部位に配され、前記梁のフランジ
の第1の内面及びこの第1の内面と対峙する第2の内面
に圧接して、前記仮設支持部の両端部位を前記梁に固定
する固定機構とで構成され、前記固定機構は、前記梁の
第1の内面に当接する当接部及び螺子切りされた軸部を
有する第1の固定具と、前記第2の内面に当接する当接
部及び螺子切りされた軸部を有する第2の固定具とを備
え、前記第1の固定具と第2の固定具とが前記仮設支持
部に対向する位置に螺合することで構成された第1の機
構と、前記梁の第1の内面に当接する当接部及び螺子切
りされた軸部を有する第3の固定具と、回転することで
伸縮し、先端に前記第2の内面に当接する当接部を持
ち、前記第2の固定具よりも長い第4の固定具とを備
え、前記第3の固定具を前記仮設支持部に螺合すると共
に、前記筒体を前記第3の固定具に対し交差する位置か
ら同軸線上の位置までの範囲で回動可能に前記仮設支持
部に取り付けることで構成された第2の機構とを有し、
前記梁のフランジの第1の内面と第2の内面との間隔に
より、前記第1の機構と前記第2の機構とを選択的に使
用することを特徴とするものである(請求項1)。
【0009】このような仮設型枠支持装置の構成によれ
ば、仮設型枠の上にコンクリートを打設し、このコンク
リートが固まった後、固定機構を解除して、仮設型枠及
びこの仮設型枠支持装置を取り外すことができるので、
仮設型枠及び仮設型枠支持装置の使い回しが可能とな
る。また、このような仮設型枠支持装置の構成によれ
ば、仮設型枠を支持する仮設支持部は固定機構で梁に固
定されるので、階下の床面まで延びる支柱を利用して仮
設支持部を支持する必要性がなくなる。
【0010】また、このような固定機構の構成によれ
ば、梁のフランジの第1の内面と第2の内面との間に仮
設支持部を配置した後、第1の固定具及び第2の固定具
が前記仮設支持部から外部に出る寸法を、前記梁のフラ
ンジの第1の内面又は第2の内面と前記仮設支持部との
間隔に合わせて調整し、前記梁のフランジの第1の内面
に第1の固定具の当接部を密接させ、前記第2の内面に
第2の固定具の当接部を密接させることができ、しか
も、第1の固定具と第2の固定具とは同軸線上で梁のフ
ランジの第1の内面又は第2の内面に当接しているの
で、仮設支持部の端部を梁に確実に固定することができ
る。
【0011】更に、このような固定機構の構成によれ
ば、梁のフランジの第1の内面と第2の内面との間に仮
設支持部を配置した後、第4の固定具を第3の固定具と
同軸線上となる位置まで回動させ、しかる後に第3の固
定具が前記仮設支持部から外部に出る寸法並びに第4の
固定具が伸びる寸法を、梁のフランジの第1の内面又は
第2の内面と前記仮設支持部との間隔に合わせて調整す
ることにより、前記梁のフランジの第1の内面に第3の
固定具の当接部を、前記2の内面に第4の固定具の当接
部を密接させることができ、しかも、第3の固定具と第
4の固定具とは同軸線上で梁に当接しているので、仮設
支持部の端部を梁に確実に固定することができる。更に
は、第4の固定具が運搬等の不使用時に仮設支持部に添
って設けられている。即ち、第4の固定具は、第3の固
定具と交叉する位置に置かれるので、第4の固定具が仮
設型枠支持装置の持ち運び等の妨げにならない。
【0012】更にまた、このような固定機構の構成によ
れば、梁のフランジの第1の内面と第2の内面との間隔
が狭い場合には、前記筒体を第3の固定具と交叉する位
置(仮設支持部に添った位置)としたまま、梁のフラン
ジの第1の内面と第2の内面との間に仮設支持部を配置
した後、第1の機構を構成する第1の固定具及び第2の
固定具が前記仮設支持部から外部に出る寸法を、梁のフ
ランジの第1の内面又は第2の内面と前記仮設支持部と
の間隔に合わせて調整することにより、前記梁のフラン
ジの第1の内面に第1の固定具の当接部を密接させ、前
記第2の内面に第2の固定具の当接部を密接させること
ができるので、仮設支持部の端部を梁に確実に固定する
ことができる。しかも、第2の機構を構成する第4の固
定具は、第2の固定具と交叉する位置に置かれるので、
第1の機構で固定する際の妨げとはならない。
【0013】これに対し、梁のフランジの第1の内面と
第2の内面との間隔が広い場合には、前記第4の固定具
を第3を固定具と同軸線上に位置するまで回動して梁の
フランジの第1の内面と第2の内面との間に仮設支持部
を配置した後、第3の固定具が前記仮設支持部から外部
に出る寸法並びに第4の固定具が伸びる寸法を、梁の第
1の内面又は第2の内面と前記仮設支持部との間隔に合
わせて調整することにより、前記梁のフランジの第1の
内面に第3の固定具の当接部を密接させ、前記第2の内
面に第4の固定具の当接部を密接させることができるの
で、仮設支持部の端部を梁に確実に固定することができ
る。しかも、第1の機構を構成する第2の固定具は、仮
設支持部内から出る寸法を小さくすることで、第2の機
構で固定する際の妨げとはならない。
【0014】しかるに、梁のフランジの第1の内面と第
2の内面との間隔が異なる梁でもこの固定機構が当該第
1の内面と第2の内面とに圧接して仮設支持部を固定す
ることが可能である。
【0015】一方で、前記仮設支持部は、その長手方向
を伸縮させる伸縮手段を備えたことを特徴としている
請求項2)。このような仮設支持部の構成によれば、
梁と梁との間隔が異なっていても仮設支持部を梁と梁と
の間に架設することができる。
【0016】また、この仮設型枠支持装置は、前記仮設
支持部の両端に、この仮設支持部の長手方向に沿った動
きを規制する位置規制手段を備えたことを特徴としてい
る(請求項3)。これにより、仮設支持部がその長手方
向にがたくつことが防止されると共に、固定具が梁のフ
ランジの第1の内面又は第2の内面に当接する最適な位
置を予め決定することが可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面により説明する。
【0018】図1から図8において、この発明に係る仮
設型枠支持装置1の実施形態の一例が示されており、こ
の仮設型枠支持装置1は、基本的に、H型鋼で構成され
た梁2、2の間に配された仮設型枠3を下側から支持す
る仮設支持部5と、梁2の対峙する内面2Aと内面2B
とに圧接して、仮設支持部5の両端を梁2に固定するた
めの固定機構15と、仮設支持部5の長手方向を規制す
る規制機構45とで構成されている。
【0019】このうち、仮設支持部5は、外側仮設支持
部6と、内側仮設支持部7とを連接して構成されたもの
で、外側仮設支持部6、内側仮設支持部7は、例えば、
アルミニウム合金が素材として用いられると共にその内
部が空洞の四角形状をなしている。その一方で、外側仮
設支持部6は、梁2に固定される側の端部近傍から若干
離れた部位に、図7に示されるように、下方に開口した
開口部11を有し、後述する固定機構15のロッド35
をこの開口部11を介して、外側仮設支持部6内に収納
し、また、外側仮設支持部6から取り出すことを可能と
している。
【0020】そして、内側仮設支持部7の外形寸法は外
側仮設支持部6内に挿入可能な大きさが採られていると
共に、内側仮設支持部7の側周面の外方と外側仮設支持
部6の側周面の内方とに係合突起8が各々形成されてい
る。これにより、内側仮設支持部7を外側仮設支持部6
内に挿入する際に、内側仮設支持部7の係合突起6と外
側仮設支持部6の係合突起8とが噛み合って、内側仮設
支持部7について外側仮設支持部6内をがたつきなく円
滑に摺動させることが可能である。
【0021】更に、外側仮設支持部6及び内側仮設支持
部7の側周面には、円状の貫通孔9が長手方向に沿って
2列に同じ間隔で形成されいる。これにより、内側仮設
支持部7を外側仮設支持部6に、所定幅で挿入した後、
図3に示すように、固定具10を外側仮設支持部6及び
内側仮設支持部7の貫通孔9に挿通固定して、外側仮設
支持部6と内側仮設支持部7とを連結することができる
ものである。
【0022】このような仮設支持部5の構成によれば、
外側仮設支持部6への内側仮設支持部7の挿入する幅を
前記梁2と梁2との間隔に合わせて調整するのみで、仮
設支持部5の長手方向寸法を適宜伸縮させることができ
るため、梁2と梁2との間隔が異なっていても、当該梁
2、2間に仮設支持部5を架設することが可能となる。
【0023】固定機構15は、前記外側仮設支持部6の
梁2側端部位に設けられたもので、梁2の対峙する内面
2Aと面2Bとの間隔が相対的に狭い場合に選択される
第1の機構16と、梁2の対峙する内面2Aと内面2B
との間隔が相対的に広い場合に選択される第2の機構1
7とから構成されている。
【0024】第1の機構16は、図4に示すように、第
1の固定具として、梁2の内面2Aに当接する平な頭部
23及び螺子切りされた短い軸部24を有するボルト2
2が用いられ、このボルト22は、外側仮設支持部6の
上面に螺合されている。また、第1の機構16は、図4
に示すように、第2の固定具として、梁2の内面2Bに
当接する底面が平らな座部27及び螺子切りされた長い
軸部28を有するボルト26と、ナット29とが用いら
れ、このボルト26は、外側仮設支持部6の底面のう
ち、当該軸部28がボルト22の軸部24と同軸線上と
なる位置で螺合されている。
【0025】第2の機構17は、図5に示されるよう
に、第3の固定具として、梁2の内面2Aに当接する平
な頭部33及び螺子切りされた短い軸部34を有するボ
ルト32が用いられ、このボルト32は、外側仮設支持
部6の上面のうち前記ボルト22より反梁側となる部位
に螺合されている。また、第2の機構17は、図5に示
されるように、筒体として、螺子切りされた孔36が長
手方向に形成されたロッド35が用いられ、このロッド
35は、外側仮設支持部6に対し上下方向に回転軸37
を介して回動可能に取り付けられている。更に、第2の
機構17は、第4の固定具として、このロッド35の孔
36に挿着され、梁2の内面2Bに当接する底面が平ら
な座部39及び螺子切りされた長い軸部40を有するボ
ルト38と、ナット41とが用いられている。
【0026】しかるに、第1の機構16を採択する場合
には、ボルト22の頭部23、ボルト26の座部27
が、梁2の内面2A、2B間に位置するように、外側仮
設支持部6を配した後、ボルト22の頭部23、ボルト
26の座部27を回して、ボルト22の軸部24、ボル
ト26の軸部28が外側仮設支持部6の面よりも出る寸
法を調整する。第2の機構17は、図4において想像線
で示されるように、ボルト32について、頭部33が外
側仮設支持部6の上面から出ないように外側仮設支持部
6内に収められ、ロッド35及びボルト38について、
外側仮設支持部6内に収納された状態となっている。こ
れにより、外側仮設支持部6がこの第1の機構16を介
して梁2の内面2A、2Bに圧接され固定される。
【0027】これに対し、第2の機構17を採択する場
合には、まずロッド35をボルト32の軸体34と同軸
線上となるまで下方に回動し、次に、ボルト32の頭部
33、ロッド35に螺合されたボルト38の座部39
が、梁2の内面2A、2B間に位置するように、外側仮
設支持部6を配した後、ボルト32の頭部33、ボルト
38の座部39を回して、ボルト32の軸部34が外側
仮設支持部の面6よりも出る寸法及び、ボルト38の軸
部40がロッド35よりも出る寸法を調整する。第1の
機構16は、図5において想像線で示されるように、ボ
ルト22について、頭部23が外側仮設支持部6の上面
から出ないように外側仮設支持部6内に収められ、ボル
ト26について、座部27が外側仮設支持部6の底面か
ら出ないように外側仮設支持部6内に収められた状態と
なっている。これにより、外側仮設支持部6がこの第2
の機構17を介して梁2の内面2A、2Bに圧接され固
定される。
【0028】また、規制機構45は、図4及び図5に示
すように、梁2の内面2Aと2Bとを連接する内面2C
に沿って水平方向に延びる平板状の当接部46と、外側
仮設支持部6の側面に沿って当該外側梁部6の長手方向
に延びると共に前記当接部46と略直角方向に交叉した
固定部47と、この固定部47に形成された外側仮設支
持部6の長手方向に沿って延びる長孔48と、この長孔
48を介して外側仮設支持部6に固定部47を固定する
蝶螺子49とで構成されている。
【0029】これにより、外側梁部6は規制機構45の
当接部46により梁2の内面2C側への揺動を規制され
ると共に、梁2の内面2Cと外側梁部6との間隔も、蝶
螺子49が固定部47の長孔48に螺合される位置を長
手方向にずらすことで変えることができるので、梁2の
内面2A、2Bの幅に応じて、前記第1の機構16、第
2の機構31が確実に梁2の内面2A、2Bに圧接、固
定される位置を決定することが可能である。
【0030】更に、仮設支持部5が軽量化のため例えば
アルミニウム合金が素材として用いられている関係上、
この実施形態では、外側仮設支持部6の梁2側端部位に
は、図8に示されるような鉄製の補強部材51が内蔵さ
れている。この補強部材51は、側面に外側仮設支持部
6と螺子58で固定するための螺子孔52、ロッド35
を回動させる回転軸を取り付けるための孔53、蝶螺子
49を螺合するための螺子孔54が形成されている。ま
た、上面には固定機構15の後述するボルト22、ボル
ト32を螺合するための螺子孔55、56が形成されて
いると共に、底面にはロッド35を収納し、取り出しす
るための開口部57が形成されている。
【0031】そして、図1(A)、図1(B)に示すよ
うに、この仮設型枠支持装置1を用いたスラブ工法を簡
単に説明すると、まず、1仮設支持部5を梁2、2間に
架設して、固定機構15を介して当該梁2の内面2A、
2B間に仮設支持部5を固定することにより、梁2と梁
2との間に配された仮設型枠3を当該仮設支持部5で下
側から支持し、次に、仮設型枠3上にコンクリート4を
打設してスラブを形成した後、固定機構15を解除する
ことで、当該仮設型枠支持装置1及び仮設型枠3を外す
という手順が採られることとなる。
【0032】
【発明の効果】以上により、この発明に記載の仮設型枠
支持装置によれば、仮設型枠の上にコンクリートを打設
し、このコンクリートが固まった後に、仮設型枠及び仮
設型枠支持装置を取り外すことができるため、仮設型枠
及び仮設型枠支持装置の使い回しが可能となるので、コ
ストの削減を図ることができる。また、この発明に記載
の仮設型枠支持装置によれば、仮設型枠を支持する仮設
支持部は固定機構で梁に固定されることから、階下の床
面まで延びる支柱を利用して仮設支持部を支持する必要
性がなくなるので、仮設型枠が安定した状態で固定さ
れ、階下で作業する者の作業性も向上させることができ
る。
【0033】また、特に、請求項1に記載の仮設型枠支
持装置の固定装置によれば、第1の固定具及び第2の固
定具が前記仮設支持部から外部に出る寸法を調整するこ
とにより、前記梁の第1の面に第1の固定具の当接部を
密接させ、前記第2の面に第2の固定具の当接部を密接
させることができ、しかも、第1の固定具と第2の固定
具とは同軸線上で梁に当接しているので、仮設支持部の
端部を梁に確実に固定することができる。
【0034】そして、請求項1に記載の仮設型枠支持装
置の固定装置によれば、第1の固定具が前記仮設支持部
から外部に出る寸法を調整し、第2の固定具が前記筒体
から外部に出る寸法を調整することにより、前記梁の第
1の面に第1の固定具の当接部を、前記第2の面に第2
の固定具の当接部を密接させることができ、しかも、第
1の固定具と第2の固定具とは同軸線上で梁に当接して
いるので、仮設支持部の端部を梁に確実に固定すること
ができる。
【0035】更に、請求項1に記載の仮設型枠支持装置
の固定装置によれば、梁の第1の面と第2の面との間隔
が狭い場合には、第1の機構を選択することで、第1の
固定具と第2の固定具とが梁の第1の面と第2の面とに
圧接して仮設支持部の端部を梁に確実に固定することが
できる。そして、梁の第1の面と第2の面との間隔が広
い場合には、第2の機構を選択することで、第3の固定
具と第4の固定具とが梁の第1の面と第2の面とに圧接
して仮設支持部の端部を梁に確実に固定することができ
る。これにより、第1の面と第2の面との間隔が異なっ
た梁を用いる建造物でも、この仮設型枠支持装置を共通
して用いることができる。
【0036】一方、請求項2に記載の仮設型枠支持装置
によれば、仮設支持部の全長の寸法を梁と梁との間隔に
合わせて伸縮することができるので、梁と梁との間隔が
建造物ごとに異なっていてもこの仮設型枠支持装置を共
通して用いることができる。
【0037】また、請求項3に記載の仮設型枠支持装置
によれば、仮設支持部がその長手方向にがたくつことを
防止することができ、固定具の当接部が梁の第1の面又
は第2の面に適切に当接する位置を決定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願発明に係る仮設型枠支持装置を利
用してスラブを形成する工程の一端を示す側面図であ
る。
【図2】図2は、同上の仮設型枠支持装置を利用してス
ラブを形成する工程の一端を示す一部切り欠いた平面図
である。
【図3】図3は、同上の仮設型枠支持装置を構成する仮
設支持部の構造を示す説明図である。
【図4】図4は、同上の仮設型枠支持装置を構成する固
定機構のうち梁の第1の面と第2の面とが狭い場合に用
いる第1の機構の構成を示す要部拡大図である。
【図5】図5は、同上の固定機構の第1の機構の断面図
である。
【図6】図6は、同上の仮設型枠支持装置を構成する固
定機構のうち梁の第1の面と第2の面とが広い場合に用
いる第2の機構の構成を示す要部拡大図である。
【図7】図7は、同上の固定機構の第2の機構の断面図
である。
【図8】図8は、同上の仮設支持部の強度を高めるため
に外側仮設支持部内に内装される補強部材の構成を示す
説明図である。
【図9】図9は、従来の一般的なスラブ工法を示した説
明図である。
【図10】図10は、従来のデッキプレートを利用した
スラブ工法を示した説明図である。
【符号の説明】
1 仮設型枠支持装置 2 梁 2A 面 2B 面 3 仮設型枠 5 仮設支持部 6 外側仮設支持部 7 内側仮設支持部 15 固定機構 16 第1の機構 17 第2の機構 22 ボルト 23 頭部 24 軸部 26 ボルト 27 座部 28 軸部 29 ナット 32 ボルト 33 頭部 34 軸部 35 ロッド 36 回転軸 37 孔 38 ボルト 39 座部 40 軸部 41 ナット 45 規制機構

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建造物の梁と梁との間に一時的に配され
    る仮設型枠を下側から支持する仮設支持部と、この仮設
    支持部の両端部位に配され、前記梁のフランジの第1の
    内面及びこの第1の内面と対峙する第2の内面に圧接し
    て、前記仮設支持部の両端部位を前記梁に固定する固定
    機構とで構成され 前記固定機構は、前記梁の第1の内面に当接する当接部
    及び螺子切りされた軸部を有する第1の固定具と、前記
    第2の内面に当接する当接部及び螺子切りされた軸部を
    有する第2の固定具とを備え、前記第1の固定具と第2
    の固定具とが前記仮設支持部に対向する位置に螺合する
    ことで構成された第1の機構と、 前記梁の第1の内面に当接する当接部及び螺子切りされ
    た軸部を有する第3の固定具と、回転することで伸縮
    し、先端に前記第2の内面に当接する当接部を持ち、前
    記第2の固定具よりも長い第4の固定具とを備え、前記
    第3の固定具を前記仮設支持部に螺合すると共に、前記
    筒体を前記第3の固定具に対し交差する位置から同軸線
    上の位置までの範囲で回動可能に前記仮設支持部に取り
    付けることで構成された第2の機構とを有し、 前記梁のフランジの第1の内面と第2の内面との間隔に
    より、前記第1の機構と前記第2の機構とを選択的に使
    用する ことを特徴とする仮設型枠支持装置。
  2. 【請求項2】 前記仮設支持部は、その長手方向を伸縮
    させる伸縮手段を備えたことを特徴とする請求項1に記
    載の仮設型枠支持装置。
  3. 【請求項3】 前記仮設支持部の両端に、この仮設支持
    部の長手方向に沿った動きを規制する位置規制手段を備
    えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の仮設型枠
    支持装置。
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