JPH08284424A - 鉄骨柱の建方工法及び調整治具 - Google Patents
鉄骨柱の建方工法及び調整治具Info
- Publication number
- JPH08284424A JPH08284424A JP11784895A JP11784895A JPH08284424A JP H08284424 A JPH08284424 A JP H08284424A JP 11784895 A JP11784895 A JP 11784895A JP 11784895 A JP11784895 A JP 11784895A JP H08284424 A JPH08284424 A JP H08284424A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 建柱しようとする鉄骨柱の鉛直度及び高さの
調整が容易で、かつ、安全性の高い建方工法と調整治具
を提供することにある。 【構成】 鉄骨基礎柱又は鉄骨柱１の各面上端に係合し
力点となるジャッキ板３と、該鉄骨柱１の上方に建柱さ
れるボックス構造をした鉄骨柱１の各面下端に係合し作
用点となるジャッキ板７の外側面間に、ジャッキ手段Ａ
を着脱可能に介設したことを特徴とする。
調整が容易で、かつ、安全性の高い建方工法と調整治具
を提供することにある。 【構成】 鉄骨基礎柱又は鉄骨柱１の各面上端に係合し
力点となるジャッキ板３と、該鉄骨柱１の上方に建柱さ
れるボックス構造をした鉄骨柱１の各面下端に係合し作
用点となるジャッキ板７の外側面間に、ジャッキ手段Ａ
を着脱可能に介設したことを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、改善された鉄骨柱の建
方工法及び調整治具に関する。
方工法及び調整治具に関する。
【０００２】
【発明の技術的背景】既に構築されている鉄骨基礎柱又
は鉄骨柱の上方に、鉄骨柱をタワークレーンにより搬入
し鉛直に突き合わせる方法として、梁を組込んだあとで
チェーンブロックなどを結合し、このチェーンブロック
で何れかに引っ張って鉛直度を出していた。又鉄骨柱の
レベル出しは梁組立て後、別途ジャッキで調整していた
ものである。このように、鉄骨柱，梁の組立て後にチェ
ーンブロックで引っ張って鉄骨柱の鉛直度を出す方法
は、鉛直度の調整後チェーンブロックを解くと元に戻っ
ているのが実情であった。
は鉄骨柱の上方に、鉄骨柱をタワークレーンにより搬入
し鉛直に突き合わせる方法として、梁を組込んだあとで
チェーンブロックなどを結合し、このチェーンブロック
で何れかに引っ張って鉛直度を出していた。又鉄骨柱の
レベル出しは梁組立て後、別途ジャッキで調整していた
ものである。このように、鉄骨柱，梁の組立て後にチェ
ーンブロックで引っ張って鉄骨柱の鉛直度を出す方法
は、鉛直度の調整後チェーンブロックを解くと元に戻っ
ているのが実情であった。
【０００３】
【従来の技術】このような技術的課題を解決する手段と
して、図５で示すように、既に構築されている基礎柱又
は鉄骨柱の上端部に角柱部と角錘部をもつ調整部材を突
設しておき、該鉄骨柱の上方に建柱しようとする鉄骨柱
をタワークレーンなどで搬入し突き合せたのち、上方の
鉄骨柱の下端各面に螺合した調整ボルトを進，退調節
し、調整ボルトの先端を角錘面、角柱面に当接させなが
ら鉄骨柱の鉛直度を出す方法が提案されている。（例え
ば、第３回建設ロボットシンポジウム論文集…１９９３
年７月２１〜２２日参照）
して、図５で示すように、既に構築されている基礎柱又
は鉄骨柱の上端部に角柱部と角錘部をもつ調整部材を突
設しておき、該鉄骨柱の上方に建柱しようとする鉄骨柱
をタワークレーンなどで搬入し突き合せたのち、上方の
鉄骨柱の下端各面に螺合した調整ボルトを進，退調節
し、調整ボルトの先端を角錘面、角柱面に当接させなが
ら鉄骨柱の鉛直度を出す方法が提案されている。（例え
ば、第３回建設ロボットシンポジウム論文集…１９９３
年７月２１〜２２日参照）
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】このような手段によれ
ば、調整ボルトの先端を調整部材の角柱面、角錘面に押
し当て鉄骨柱の鉛直度を出すには操作上困難性があるば
かりでなく、調整部材を各鉄骨柱に付設することはコス
ト高となり、又調整ボルト螺合用の孔の埋め戻しなど余
分な作業が要求されるなどの不都合がある。
ば、調整ボルトの先端を調整部材の角柱面、角錘面に押
し当て鉄骨柱の鉛直度を出すには操作上困難性があるば
かりでなく、調整部材を各鉄骨柱に付設することはコス
ト高となり、又調整ボルト螺合用の孔の埋め戻しなど余
分な作業が要求されるなどの不都合がある。
【０００５】本発明の目的は、建柱しようとする鉄骨柱
の鉛直度及び高さの調整が容易で、かつ、安全性の高い
建方工法と調整治具を提供することにある。
の鉛直度及び高さの調整が容易で、かつ、安全性の高い
建方工法と調整治具を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】従来技術の課題を解決す
る本発明の構成は、既に構築されている鉄骨基礎柱又は
鉄骨柱の上方に、建柱しようとする鉄骨柱をタワークレ
ーンなどにより搬入し突き合せする第１工程、両鉄骨柱
の各面の上下端部所定位置に仮止めされているガセット
プレート間にスプライスプレートをボルトにて夫々仮止
めする第２工程、両鉄骨柱の各面間に夫々ジャッキ装置
をセットする第３工程、各面の鉛直度を各面のジャッキ
装置の操作とレベル計測器とによって鉄骨柱の鉛直度を
調整する第４工程、全ての面の鉛直度が確定した状態で
スプライスプレートのボルトを本締めして建柱しようと
する鉄骨柱の鉛直姿勢を固定する第５工程、各ジャッキ
装置を取り外す第６工程、上下の鉄骨柱の突き合せ開先
を溶接する第７工程、スプライスプレート及びガセット
プレートを撤去する第８工程とからなること、鉄骨基礎
柱又は鉄骨柱の各面上端に係合し力点となるジャッキ板
と、該鉄骨柱の上方に建柱される鉄骨柱の各面下端に係
合し作用点となるジャッキ板の外側面間に、ジャッキ手
段を着脱可能に介設したこと、および、前記両ジャッキ
板の内面に、上下の鉄骨柱外面に吸着する厚み調整用の
磁石部材を水平移動調整可能に付設したものである。
る本発明の構成は、既に構築されている鉄骨基礎柱又は
鉄骨柱の上方に、建柱しようとする鉄骨柱をタワークレ
ーンなどにより搬入し突き合せする第１工程、両鉄骨柱
の各面の上下端部所定位置に仮止めされているガセット
プレート間にスプライスプレートをボルトにて夫々仮止
めする第２工程、両鉄骨柱の各面間に夫々ジャッキ装置
をセットする第３工程、各面の鉛直度を各面のジャッキ
装置の操作とレベル計測器とによって鉄骨柱の鉛直度を
調整する第４工程、全ての面の鉛直度が確定した状態で
スプライスプレートのボルトを本締めして建柱しようと
する鉄骨柱の鉛直姿勢を固定する第５工程、各ジャッキ
装置を取り外す第６工程、上下の鉄骨柱の突き合せ開先
を溶接する第７工程、スプライスプレート及びガセット
プレートを撤去する第８工程とからなること、鉄骨基礎
柱又は鉄骨柱の各面上端に係合し力点となるジャッキ板
と、該鉄骨柱の上方に建柱される鉄骨柱の各面下端に係
合し作用点となるジャッキ板の外側面間に、ジャッキ手
段を着脱可能に介設したこと、および、前記両ジャッキ
板の内面に、上下の鉄骨柱外面に吸着する厚み調整用の
磁石部材を水平移動調整可能に付設したものである。
【０００７】
【作用】建柱しようとする鉄骨柱の鉛直度及び高さ調整
が容易、かつ、安全になし得られ作業性の向上が図れ
る。両鉄骨柱の上下間に、力点となるジャッキ板と作用
点となるジャッキ板を介入せしめ、この両ジャッキ板の
外側面間にジャッキ手段を着脱可能に介設したので、鉄
骨柱の鉛直度及び高さの調整が容易に行われるばかりで
なく、分解が簡単で取扱性に優れ、かつ、狭い所で使用
しうる便利さがある。鉄骨柱の肉厚の変化に追従性がよ
く一基の調整治具で多様化が図れる。
が容易、かつ、安全になし得られ作業性の向上が図れ
る。両鉄骨柱の上下間に、力点となるジャッキ板と作用
点となるジャッキ板を介入せしめ、この両ジャッキ板の
外側面間にジャッキ手段を着脱可能に介設したので、鉄
骨柱の鉛直度及び高さの調整が容易に行われるばかりで
なく、分解が簡単で取扱性に優れ、かつ、狭い所で使用
しうる便利さがある。鉄骨柱の肉厚の変化に追従性がよ
く一基の調整治具で多様化が図れる。
【０００８】
【実施例】次に、図面について本発明建方工法を実施す
る調整治具の一例を説明する。図１は本発明調整治具の
セット状態を示す縦断側面図、図２は分解斜視図、図３
は要部の別実施例の一部拡大図、図４は鉄骨柱の厚みの
変化に対する調整手段の要部の断面図である。
る調整治具の一例を説明する。図１は本発明調整治具の
セット状態を示す縦断側面図、図２は分解斜視図、図３
は要部の別実施例の一部拡大図、図４は鉄骨柱の厚みの
変化に対する調整手段の要部の断面図である。
【０００９】図１，図２に基いて調整治具の詳細を説明
する。１は、既に構築されている鉄骨基礎柱又は鉄骨
柱、２は前記鉄骨柱１の上方にタワークレーンなどによ
り搬入突き合せ状に配設される建柱しようとする鉄骨柱
である。３は、前記鉄骨柱１の上端開先部内面に係合し
力点となるジャッキ爪３ａを有し、当該鉄骨柱１の外側
にそって下向きに垂設されるとともに、下部外面に凹球
面台座４ａを上面に形成せる水平姿勢の座板４を設けた
側面形状が下向きＬ字形のジャッキ板で、該ジャッキ板
３の下端部に前記鉄骨柱１の外面に当接する厚み調整ボ
ルト５を螺合するとともに、内面に吸着用の磁石６を設
けたものである。図中４ｂは、前記凹球面台座４ａに設
けた比較的径大の孔である。７は、建柱しようとする前
記鉄骨柱２の下端開先内面に係合し作用点となるジャッ
キ爪７ａをもち、当該鉄骨柱２の外面にそって上向きに
垂設されるとともに、上部外面に凹球面台座８ａを下面
に形成せる水平姿勢の座板８を設けた側面形状がＬ字形
をしたジャッキ板で、該ジャッキ板７の下部は、前記ジ
ャッキ板３を挟むように２又構造に形成されている。又
ジャッキ板７の上端部に鉄骨柱２の外面に当接する厚み
調整ボルト９を螺合するとともに、内面に吸着用の磁石
１０を設ける。図中８ｂは、凹球面台座８ａに通ずる平
面形状がＵ字形の切欠き孔である。
する。１は、既に構築されている鉄骨基礎柱又は鉄骨
柱、２は前記鉄骨柱１の上方にタワークレーンなどによ
り搬入突き合せ状に配設される建柱しようとする鉄骨柱
である。３は、前記鉄骨柱１の上端開先部内面に係合し
力点となるジャッキ爪３ａを有し、当該鉄骨柱１の外側
にそって下向きに垂設されるとともに、下部外面に凹球
面台座４ａを上面に形成せる水平姿勢の座板４を設けた
側面形状が下向きＬ字形のジャッキ板で、該ジャッキ板
３の下端部に前記鉄骨柱１の外面に当接する厚み調整ボ
ルト５を螺合するとともに、内面に吸着用の磁石６を設
けたものである。図中４ｂは、前記凹球面台座４ａに設
けた比較的径大の孔である。７は、建柱しようとする前
記鉄骨柱２の下端開先内面に係合し作用点となるジャッ
キ爪７ａをもち、当該鉄骨柱２の外面にそって上向きに
垂設されるとともに、上部外面に凹球面台座８ａを下面
に形成せる水平姿勢の座板８を設けた側面形状がＬ字形
をしたジャッキ板で、該ジャッキ板７の下部は、前記ジ
ャッキ板３を挟むように２又構造に形成されている。又
ジャッキ板７の上端部に鉄骨柱２の外面に当接する厚み
調整ボルト９を螺合するとともに、内面に吸着用の磁石
１０を設ける。図中８ｂは、凹球面台座８ａに通ずる平
面形状がＵ字形の切欠き孔である。
【００１０】１１は、上端に回動治具（図示略）が着脱
自在の回動作用部１１ａを設けたジャッキ手段構成用の
スクリューボルトであって、該スクリューボルト１１の
下端にはスライトベアリング１２を介して球面台座１３
が回動可能に付設してあり、この球面台座１３が前記座
板４の凹球面台座４ａ上に着脱可能に適嵌されるととも
に、前記スクリューボルト１１の下端に延設した比較的
径小の案内ロッド１１ｂが孔４ｂに遊挿される。一方、
前記スクリューボルト１１の上部に形成した螺子部１４
に、前記座板８の下面に形成した凹球面台座８ａに適嵌
するナット構造の球面台座１５を螺合するとともに、こ
の球面台座１５の一側に縦方向の溝１６を形成し、この
溝１６にジャッキ板７の外面に植設したピン１７を嵌入
させることにより、球面台座１５がスクリューボルト１
１の回動作用により回動することなく垂直方向に上下す
るように構成したものである。以上の構成によりジャッ
キ装置Ａが構成されている。
自在の回動作用部１１ａを設けたジャッキ手段構成用の
スクリューボルトであって、該スクリューボルト１１の
下端にはスライトベアリング１２を介して球面台座１３
が回動可能に付設してあり、この球面台座１３が前記座
板４の凹球面台座４ａ上に着脱可能に適嵌されるととも
に、前記スクリューボルト１１の下端に延設した比較的
径小の案内ロッド１１ｂが孔４ｂに遊挿される。一方、
前記スクリューボルト１１の上部に形成した螺子部１４
に、前記座板８の下面に形成した凹球面台座８ａに適嵌
するナット構造の球面台座１５を螺合するとともに、こ
の球面台座１５の一側に縦方向の溝１６を形成し、この
溝１６にジャッキ板７の外面に植設したピン１７を嵌入
させることにより、球面台座１５がスクリューボルト１
１の回動作用により回動することなく垂直方向に上下す
るように構成したものである。以上の構成によりジャッ
キ装置Ａが構成されている。
【００１１】
【建柱工法の説明】図１，図２の実施例に基いて建柱工
法を説明する。既に構築されている鉄骨基礎柱又は鉄骨
柱１の上方に、建柱しようとする鉄骨柱２をタワークレ
ーン（図示略）により搬入し突き合せする第１工程、両
鉄骨柱１，２の各面の上下端部所定位置に仮止めされて
いるガセットプレート（図示略）間にスフプライスプレ
ート（図示略）をボルトにて夫々仮止めする第２工程、
両鉄骨柱１，２の各面間にジャッキ装置Ａを図１，図２
に示すようにセットする第３工程、ジャッキ装置Ａを構
成するスクリューボルト１１の操作とレベル計測基とに
よって鉄骨柱２の各面の鉛直度を調整する第４工程、全
ての面の鉛直度が確定した状態でスプライスプレートの
ボルトを本締めして鉄骨柱２の鉛直姿勢を固定する第５
工程、各ジャッキ装置Ａを取り外す第６工程、上下の鉄
骨柱１，２の突き合せ開先を溶接する第７工程、スプラ
イスプレート及びガセットプレートを撤去する第８工
程、以上第１〜第８工程により建柱されるものである
が、ジャッキ装置Ａをセットする工程を第２工程とする
など、工程順を多少前後することも可能である。又第５
工程終了後タワークレーンを解除することにより、タワ
ークレーンの稼働効率の向上が図れる。
法を説明する。既に構築されている鉄骨基礎柱又は鉄骨
柱１の上方に、建柱しようとする鉄骨柱２をタワークレ
ーン（図示略）により搬入し突き合せする第１工程、両
鉄骨柱１，２の各面の上下端部所定位置に仮止めされて
いるガセットプレート（図示略）間にスフプライスプレ
ート（図示略）をボルトにて夫々仮止めする第２工程、
両鉄骨柱１，２の各面間にジャッキ装置Ａを図１，図２
に示すようにセットする第３工程、ジャッキ装置Ａを構
成するスクリューボルト１１の操作とレベル計測基とに
よって鉄骨柱２の各面の鉛直度を調整する第４工程、全
ての面の鉛直度が確定した状態でスプライスプレートの
ボルトを本締めして鉄骨柱２の鉛直姿勢を固定する第５
工程、各ジャッキ装置Ａを取り外す第６工程、上下の鉄
骨柱１，２の突き合せ開先を溶接する第７工程、スプラ
イスプレート及びガセットプレートを撤去する第８工
程、以上第１〜第８工程により建柱されるものである
が、ジャッキ装置Ａをセットする工程を第２工程とする
など、工程順を多少前後することも可能である。又第５
工程終了後タワークレーンを解除することにより、タワ
ークレーンの稼働効率の向上が図れる。
【００１２】図３は、前記スクリューボルト１１に螺合
した球面台座１５の回動を阻止する別実施例を示すもの
で、球面台座１５の上部に多角形状の回り止め部材１５
ａを一体に形成し、この回り止め部材１５ａと同形で而
もこの回り止め部材１５ａより径大の孔１８を前記座板
８に設けたものである。
した球面台座１５の回動を阻止する別実施例を示すもの
で、球面台座１５の上部に多角形状の回り止め部材１５
ａを一体に形成し、この回り止め部材１５ａと同形で而
もこの回り止め部材１５ａより径大の孔１８を前記座板
８に設けたものである。
【００１３】図４は鉄骨柱１，２の肉厚変化に対応し得
る実施例を示しており、前記磁石６，１０をホルダー１
９にて支持するとともに、ジャッキ板３，７の内面にホ
ルダー１９が適嵌する凹所２０を形成し、このホルダー
１９に前記厚み調整ボルト５，９の先端を回動可能に連
結したものである。肉厚が小さい鉄骨柱１，２にあって
は、図のように厚み調整ボルト５，９を螺進させ磁石
６，１０を鉄骨柱１，２の外面に吸着させ、ジャッキ板
３，７の内面と鉄骨柱１，２の外面の平行度を出すこと
によりジャッキ板３，７は正常にセットされる。
る実施例を示しており、前記磁石６，１０をホルダー１
９にて支持するとともに、ジャッキ板３，７の内面にホ
ルダー１９が適嵌する凹所２０を形成し、このホルダー
１９に前記厚み調整ボルト５，９の先端を回動可能に連
結したものである。肉厚が小さい鉄骨柱１，２にあって
は、図のように厚み調整ボルト５，９を螺進させ磁石
６，１０を鉄骨柱１，２の外面に吸着させ、ジャッキ板
３，７の内面と鉄骨柱１，２の外面の平行度を出すこと
によりジャッキ板３，７は正常にセットされる。
【００１４】
【発明の効果】上述のように本発明の構成によれば、次
のような効果が得られる。 （ａ）建柱しようとする鉄骨柱の鉛直度及び高さ調整が
容易、かつ、安全になし得られ作業性の向上が図れる。 （ｂ）両鉄骨柱の上下間に、力点となるジャッキ板と作
用点となるジャッキ板を介入せしめ、この両ジャッキ板
の外側面間にジャッキ手段を着脱可能に介設したので、
鉄骨柱の鉛直度及び高さの調整が容易に行われるばかり
でなく、分解が簡単で取扱性に優れ、かつ、狭い所で使
用しうる便利さがある。 （ｃ）鉄骨柱の肉厚の変化に追従性がよく一基の調整治
具で多様化が図れる。
のような効果が得られる。 （ａ）建柱しようとする鉄骨柱の鉛直度及び高さ調整が
容易、かつ、安全になし得られ作業性の向上が図れる。 （ｂ）両鉄骨柱の上下間に、力点となるジャッキ板と作
用点となるジャッキ板を介入せしめ、この両ジャッキ板
の外側面間にジャッキ手段を着脱可能に介設したので、
鉄骨柱の鉛直度及び高さの調整が容易に行われるばかり
でなく、分解が簡単で取扱性に優れ、かつ、狭い所で使
用しうる便利さがある。 （ｃ）鉄骨柱の肉厚の変化に追従性がよく一基の調整治
具で多様化が図れる。
【図１】本発明調整治具のセット状態を示す縦断側面図
である。
である。
【図２】分解斜視図である。
【図３】要部の別実施例の一部拡大図である。
【図４】鉄骨柱の厚みの変化に対する調整手段の要部の
断面図である。
断面図である。
【図５】従来技術の一例を示す断面図である。
Ａ ジャッキ装置 １ 鉄骨柱 ２ 鉄骨柱 ３ ジャッキ板 ３ａ ジャッキ爪 ４ 座板 ４ａ 凹球面台座 ４ｂ 孔 ５ 調整ボルト ６ 磁石 ７ シャッキ板 ８ 座板 ８ａ 凹球面台座 ８ｂ 切欠き孔 ９ 調整ボルト １０ 磁石 １１ スクリューボルト １１ａ 回動作用部 １１ｂ 案内ロッド １２ スラストベアリング １３ 球面台座 １４ 螺子部 １５ 球面台座 １５ａ 回り止め部材 １６ 溝 １７ ピン １８ 孔 １９ ホルダー ２０ 凹所
Claims (3)
- 【請求項１】 既に構築されている鉄骨基礎柱又は鉄骨
柱の上方に、建柱しようとする鉄骨柱をタワークレーン
などにより搬入し突き合せする第１工程、両鉄骨柱の各
面の上下端部所定位置に仮止めされているガセットプレ
ート間にスプライスプレートをボルトにて夫々仮止めす
る第２工程、両鉄骨柱の各面間に夫々ジャッキ装置をセ
ットする第３工程、各面の鉛直度を各面のジャッキ装置
の操作とレベル計測器とによって鉄骨柱の鉛直度を調整
する第４工程、全ての面の鉛直度が確定した状態でスプ
ライスプレートのボルトを本締めして建柱しようとする
鉄骨柱の鉛直姿勢を固定する第５工程、各ジャッキ装置
を取り外す第６工程、上下の鉄骨柱の突き合せ開先を溶
接する第７工程、スプライスプレート及びガセットプレ
ートを撤去する第８工程とからなることを特徴とする鉄
骨柱の建方工法。 - 【請求項２】 鉄骨基礎柱又は鉄骨柱の各面上端に係合
し力点となるジャッキ板と、該鉄骨柱の上方に建柱され
る鉄骨柱の各面下端に係合し作用点となるジャッキ板の
外側面間に、ジャッキ手段を着脱可能に介設したことを
特徴とする鉄骨柱の調整治具。 - 【請求項３】 前記両ジャッキ板の内面に、上下の鉄骨
柱外面に吸着する厚み調整用の磁石部材を水平移動調整
可能に付設したことを特徴とする請求項２記載の鉄骨柱
の調整治具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7117848A JP2822012B2 (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | 鉄骨柱の建方調整治具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7117848A JP2822012B2 (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | 鉄骨柱の建方調整治具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08284424A true JPH08284424A (ja) | 1996-10-29 |
| JP2822012B2 JP2822012B2 (ja) | 1998-11-05 |
Family
ID=14721779
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7117848A Expired - Lifetime JP2822012B2 (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | 鉄骨柱の建方調整治具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2822012B2 (ja) |
Cited By (9)
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