JPH0730688U - 巻寿司用包装シート及び包装巻寿司 - Google Patents

巻寿司用包装シート及び包装巻寿司

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JPH0730688U
JPH0730688U JP063217U JP6321793U JPH0730688U JP H0730688 U JPH0730688 U JP H0730688U JP 063217 U JP063217 U JP 063217U JP 6321793 U JP6321793 U JP 6321793U JP H0730688 U JPH0730688 U JP H0730688U
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(57)【要約】 【目的】 包装の剥がし易い包装巻寿司。 【構成】 外フィルム1と内フィルム2との間にシート
状食品3を挟んだ巻寿司用の矩形の包装シートにて巻寿
司を包装した包装巻寿司であって、包装シートの内フィ
ルム2は、2枚の長方形のフィルム片を互いの内端を重
ねて形成され、該重なり縁と平行にフィルム片の外端は
外フィルムの外端部に熱溶着され外フィルムの外端に
は、前記フィルム片の重なり縁と平行に且つ外フィルム
とフィルム片の溶着部の内側に切り離し可能部が全長に
亘って形成されており、内フィルム2上に巻寿司がフィ
ルム片の重なり縁と平行におかれ、包装シートが巻寿司
を一周して、シートの両端が重なって止められている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、内フィルムと外フィルムとの間に海苔等のシート状食品を挟んで形 成した巻寿司用包装シート及び包装巻寿司に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種包装巻寿司として出願人は、以前図5に示す包装巻寿司を提案した。 これは、包装シートSの内フィルム(2)は、2枚の長方形のフィルム片(21)(2 1)を互いの内端を重ねて形成され、該重なり縁(20)と平行にフィルム片(21)
(21) の外端部は外フィルム(1)の外端部に熱溶着されている。
【0003】 外フィルム(1)の中央部には、前記フィルム片(21)の重なり縁と平行に切り離 し可能部が全長に亘って形成されており、一方のフィルム片(21)上に、帯フィル ム(23)がその両端をフィルム片(21)から突出させて内フィルム(2)に熱溶着され ている。上記切り離し可能部(7)はフィルムの引裂き方向性を利用したものであ る。
【0004】 帯フィルム(23)上に棒状飯(4)が載せられ、帯フィルム(23)の両端を折返して 巻寿司の端部を覆い、包装シートが棒状飯(4)を一周して、シートの両端重なり 部をシール片(図示せず)にて止められている。 包装巻寿司を食する際は、外フィルム(1)をその切離し可能部(7)から巻寿司 の長手方向に切り離し、包装シートSの外端を摘んで外側に引っ張る(図6B)。
【0005】 外フィルム(1)は略中央部で切り離されており、内フィルム(2)は略中央部で 分離可能であるから、前記の如く、包装シートSの外端を外側に引っ張ることに よって、内フィルム(2)及び外フィルム(1)の夫々の半分がシート状食品(3)を 辷って引き出され、シート状食品(3)の半分が露出して棒状飯(4)に被さる。
【0006】 フィルムの引抜きによって露出したシート状食品の残り半分を棒状飯(4)に巻 き付け、棒状飯(4)の外周全体にシート状食品を被せる。 外フィルム(1)と内フィルム(2)のとの間に収容され、湿気防止が画られたシ ート状食品(3)を巻した巻寿司を食することができる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上記包装巻寿司は、図6に様に、包装シートSの外端を摘んで外側に引っ張る 際、包装巻寿司を手指及び手の掌にて掴んで支持せねばならない。 内フィルム(2)は、粘着性の飯がこびり着かない様に表面処理が施され、或い は摩擦係数の小さい素材で形成されているが、外フィルム(1)は、中身のシート 状食品(3)を見せるために透明度が要求され、又、商品名を印刷するために、内 フィルム(1)と同様の素材、或いは表面処理は実施できず、外フィルムは、手指 との摩擦係数は内フィルム(2)のそれに比べて、相当大きくなる。
【0008】 従って、外フィルム(1)の外側から巻寿司を掴んだ状態にて、包装シートSを 引き出す際、手と外フィルム(1)の摩擦抵抗により、スムーズに引き出しできず 、棒状飯が型崩れし、或いは包装前に予め棒状飯(4)及びシート状食品が、一口 サイズに切り分けられている場合には、棒状飯(4)がばらける虞れがあった。 本考案は、上記問題を解決できる巻寿司用包装シート及び包装巻寿司を明らか にするものである。
【0009】
【課題を解決する手段】
本考案は、外フィルム(1)と内フィルム(2)との間にシート状食品(3)を挟ん だ巻寿司用の包装シートに於いて、内フィルム(2)は引裂き方向性裂、2枚の長 方形のフィルム片(21)(21)を互いの内端を重ねて形成され、該重なり縁(20)と平 行に各フィルム片(21)の外端部は矩形の外フィルム(1)の外端部に熱溶着され、 外フィルム(1)の外端部には、前記フィルム片(21)の重なり縁(20)と平行に且つ 外フィルム(1)とフィルム片(21)の溶着部(10)の内側にて切り離し可能部(7)が 全長に亘って形成されている。
【0010】 又、本考案の包装巻寿司は、上記包装シートの内フィルム(2)上に棒状飯(4) がフィルム片(21)(21)の重なり縁(20)と平行におかれ、包装シートが棒状飯(4) を一周して、シートの両端が重なって止められている。
【0011】
【作用及び効果】
図4Aに示す包装巻寿司を食する際は、外フィルム(1)をその端部の切り離し 可能部(7)から巻寿司の長手方向に切り離し(図4A)、外フィルムの切り離し端 部を摘んで外側に引張る(図4B)。 外フィルム(1)の切り離し端部(11)と一方の内フィルム片(21)は熱溶着されて いるから、該外フィルムの切り離し端部(11)と、内フィルム片(21)が一緒に引き 出され、切り離し端部以外の外フィルム(1)は、棒状飯(4)上に残る。
【0012】 次に、内フィルム片(21)が抜き外された部分のシート状食品(3)を、棒状飯( 4)に巻き付け、該シート状食品(3)の外側を掴んで、包装シートの他端を引張 る。 外フィルム(1)と残りの内フィルム片(21)が一緒に引き抜かれる。このとき手 指は外フィルム(1)を押えておらず、フィルムの引抜きに大きな抵抗は作用せず 、フィルムをスムーズに引抜くことができる。
【0013】 フィルムの引抜きによって露出したシート状食品(3)の残り半分を棒状飯(4) に巻き付け、棒状飯(4)の外周全体にシート状食品を被せる。 外フィルム(1)と内フィルム(2)のとの間に収容され、湿気防止が画られたシ ート状食品(3)を巻いた巻寿司を食することができる。
【0014】
【実施例】
以下、シート状食品(3)に、約190mm角の全形海苔(3a)を用いた具(41)入り 巻寿司での実施例に基づき本考案を説明する。 包装シートSの外フィルム(1)及び内フィルム(2)は、夫々約230mm角の矩 形を呈している。
【0015】 内フィルム(2)は、夫々長辺長さ230mm、短辺長さ約120mmの矩形の2枚 のフィルム片(21)(21)を、長辺を約10mm幅に重ねて形成され、該重なり縁(20) と平行なフィルム片(21)(21)の外端は、全長に亘って線状、細帯状或いはスポッ ト的に外フィルム(1)に熱溶着されている。 各フィルム片(21)(21)の両端は、外フィルム(1)の端縁に、剥離可能に弱くス ポット熱溶着がなされている。
【0016】 一方のフィルム片(21)上に、短辺長さ約80mm、長辺長さ約370mmの帯フィ ルム(23)が、その両端がフィルム片(21)の両端から均等に食み出る様に載せられ 、適所をスポット熱溶着によってフィルム片(21)に止められている。 内フィルム(2)及び帯フィルム(23)は、棒状飯(4)に接しても飯が付着しない 様に、辷りの良好な素材或いは、辷り易い表面処理がなされている。
【0017】 外フィルム(1)には帯フィルム(23)から遠い側の端部にて、内フィルム片(21) との熱溶着部(10)の内側に、分離可能部(7)が設けられている。実施例の分離可 能部(7)は、接着力の強い細帯テープ(71)を外フィルム(1)に接着し、該テープ の一端を引張って外フィルム(1)を切り離すものであるが、これに限らず、外フ ィルム(1)に断続的な切込み線、所謂ミシン目を施して、分離可能部(7)と成す ことができる。
【0018】 更には、図5に示す従来り実施例と同様にして、熱溶着部(10)と平行な方向に は裂け易く、熱溶着部(10)と直交する方向には裂け難い特性の方向性フィルムに て外フィルム(1)を形成し、端部に引裂き案内用の切込み(70)を施して分離可能 部(7)と成すこともできる。
【0019】 外フィルム(1)と内フィルム(2)との間には全形海苔(3a)が収容され、該海苔 は、内フィルム(2)のフィルム片(21)(21)の重なり縁(20)に一口サイズに等分す る断続的な切込み線(6)が施されている。
【0020】 内フィルム(2)を上に、外フィルム(1)を下にして、帯状フィルム(23)の中央 部に、棒状飯(4)を載せ、該帯状フィルム(23)の両端を棒状飯(4)の上に折返し て、該棒状飯(4)の両端を帯フィルム(23)の端部で覆う。
【0021】 棒状飯(4)は軸心部に、干ぴょう、玉子、みつば等の具(41)を巻き込んでおり 、予め前記海苔(3a)の切込み線(6)間の幅に合わせて切断されている。 包装シートSを棒状飯(4)に巻付け、シートの巻付け端はシール片(5)又は熱 溶着にて止める。
【0022】 然して、包装巻寿司を食する際は、外フィルム(1)をその端部の切り離し可能 部から巻寿司の長手方向に切り離し、外フィルムの切り離し端部(11)を摘んで外 側に引っ張る(図4B)。 外フィルム(1)の切り離し端部(11)と一方の内フィルム片(21)は熱溶着されて いるから、該外フィルム(1)の切り離し端部(11)と、内フィルム片(21)が一緒に 引き出され、切り離し端部以外の外フィルム(1)は、棒状飯(4)上に残される。
【0023】 次に、内フィルム片(21)が抜き外された部分の海苔(3a)を、棒状飯に巻き付け 、該海苔の外側を支持して、包装シートの他端を引張る。 外フィルム(1)と残りの内フィルム片(21)が引き抜かれる。このとき手指は外 フィルム(1)を押えておらず、フィルムの引抜きに大きな抵抗は作用せず、スム ーズに引抜くことができる。
【0024】 フィルムの引抜きによって露出したシート状食品の残り半分を棒状飯(4)に巻 き付け、棒状飯(4)の外周全体にシート状食品(3)を被せる。 外フィルム(1)と内フィルム(2)のとの間に収容され、湿気防止が画られたシ ート状食品が巻かれた巻寿司を食することができる。
【0025】 棒状飯(4)は、長さ方向に一口サイズに切断されているが、米飯自体の粘り気 によって、隣り合う寿司片どうしが接着状態となるため、手荒くしない限り、寿 司片がばらけることはない。
【0026】 シート状食品には棒状飯(4)の軸心に直交して断続的な切込み線(6)が施され 、棒状飯(4)は該切込み線(6)に対応して、複数個に切断されているため、任意 の断続的な切込み線(6)から両側に引張ると、巻寿司は切込み線(6)部分で簡単 に千切れる。
【0027】 従って、丸齧りせずとも、一口サイズの大きさの寿司を食することができる。 具(41)入りの巻寿司であっても、具(41)も切断されているため、従来の様に寿 司に齧りついたときに、噛み切れない具(41)が垂れ下がって見苦しくなることは ない。
【0028】 内フィルム(2)は、上記実施例では、2枚のフィルム片(21)(21)の端部を単に 重ねて外周を外フィルム(1)に熱溶着して形成され、即ち、外フィルム(1)を介 し2つのフィルム片(21)(21)が繋がっているが、フィルム片(21)(21)の重なり部 をスポット熱溶着等によって、簡単に引剥れる様に接合することも可能である。
【0029】 本考案の実施に際し、帯フィルム(23)を省略することができ、この場合、巻寿 司の端部は露出する。 本考案は上記実施例の構成に限定されることはなく、実用新案登録請求の範囲 に記載の範囲で種々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】包装シートの斜面図である。
【図2】包装シートの裏面側から見た分解斜面図であ
る。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図4】包装シートを剥がす手順の説明図である。
【図5】出願人が以前提案した包装シートの説明図であ
る。
【図6】出願人が以前提案した包装巻寿司の包装を剥が
す手順の説明図である。
【符号の説明】
(1) 外フィルム (2) 内フィルム (21) フィルム片 (3) シート状食品 (3a) 海苔 (4) 棒状飯

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外フィルム(1)と内フィルム(2)との間
    にシート状食品(3)を挟んだ巻寿司用の包装シートに於
    いて、内フィルム(2)は引裂き方向性裂、2枚の長方形
    のフィルム片(21)(21)を互いの内端を重ねて形成され、
    該重なり縁(20)と平行に各フィルム片(21)の外端部は矩
    形の外フィルム(1)の外端部に熱溶着され、外フィルム
    (1)の外端部には、前記フィルム片(21)の重なり縁(20)
    と平行に且つ外フィルム(1)とフィルム片(21)の溶着部
    (10)の内側にて切り離し可能部(7)が全長に亘って形成
    されている巻寿司用包装シート。
  2. 【請求項2】 外フィルム(1)と内フィルム(2)との間
    にシート状食品(3)を挟んだ巻寿司用の包装シートにて
    巻寿司を包装した包装巻寿司であって、包装シートの内
    フィルム(2)は、2枚の長方形のフィルム片(21)(21)を
    互いの内端を重ねて形成され、該重なり縁(20)と平行に
    各フィルム片(21)の外端部は外フィルム(1)の外端部に
    熱溶着され、外フィルム(1)の外端には、前記フィルム
    片(21)の重なり縁(20)と平行に且つ外フィルム(1)とフ
    ィルム片(21)の溶着部(10)の内側に切り離し可能部(7)
    が全長に亘って形成されており、内フィルム(2)を内側
    にしてフィルム片(21)の重なり縁(20)と平行になる様に
    包装シートが棒状飯(4)を一周して、シートの両端が重
    なっている包装巻寿司。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005160439A (ja) * 2003-12-05 2005-06-23 Howa Sangyo Kk 米飯加工食品の包装体および米飯加工食品の包装具

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