JPH07306413A - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

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JPH07306413A
JPH07306413A JP7016040A JP1604095A JPH07306413A JP H07306413 A JPH07306413 A JP H07306413A JP 7016040 A JP7016040 A JP 7016040A JP 1604095 A JP1604095 A JP 1604095A JP H07306413 A JPH07306413 A JP H07306413A
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gap
liquid crystal
hardness
particles
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博嗣 福谷
Akihiro Hotta
彰洋 堀田
Shiyuuichi Uenabe
修一 上辺
Hiroshi Onishi
浩 大西
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    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一対の基板1・1の間隙に封入された液晶7
に、間隙保持材として球状で、硬度が互いに異なる少な
くとも2種の高硬度粒子5及び低高度粒子6が含まれる
液晶表示素子9。各粒子の粒径精度が4%以下であり、
高硬度粒子5の粒径≦低高度粒子6の粒径、低硬度粒子
6に対する高硬度粒子5の個数比が1〜4、高硬度粒子
5に対する低硬度粒子6の平均粒径の比率が1〜1.0
5、低硬度粒子6に対する高硬度粒子5の圧縮弾性率の
比率が1.14〜14.3を満たす。 【効果】 間隙の均一性が向上できると共に、高温時や
低温時、衝撃が加わった際のギャップむらが防止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示素子に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子は、一定の間隔に隔てられ
た2枚の基板と、この一対の基板の間隙に封入された液
晶とから構成されている。2枚の基板の間隙(以下、ギ
ャップと称する)は、良好な表示品位の液晶表示素子を
得るために均一であることが望ましい。また、液晶表示
素子は、ギャップむらがないことが望ましい。ギャップ
むらは、押圧により基板が部分的に歪むことによって生
じたり、高温時に液晶の膨張により基板に歪みが生じた
りすることに起因している。
【0003】そこで、均一なギャップを得るために、球
状のギャップ保持材を基板間に散在させることが一般的
に行なわれている。
【0004】液晶表示素子のギャップ均一性を向上する
方法として、周辺部のシール材の厚みより液晶パネル内
のギャップ保持材であるスペーサの径が小さくなるよう
にし、液晶表示素子内部を負圧状態にする技術が開示さ
れている(特公昭59−18685号公報)。しかしな
がら、この液晶表示素子内部を負圧にする方法は、素子
を低温下に放置した場合に、液晶中にほぼ真空の気泡が
発生しやすい。これは素子内部を負圧にしているため、
低温による液晶の体積減少に基板と内部の容積変化とが
追随しにくいからである。
【0005】この低温時の気泡発生を防止するために、
剛性粒体とエポキシ基を含む重合体粒子とを混合使用す
る方法が特開平1−96626号公報に開示されてい
る。
【0006】また、高温時のギャップむらや、押圧によ
るギャップむらを防止する方法としては、ガラスファイ
バーと、ガラスファイバーより大きいプラスチックビー
ズとを使用する方法が特開昭63−6527号公報に開
示されている。また、他の方法として、熱融着性を示さ
ない硬質のギャップ保持材と、硬質ギャップ保持材の粒
径の2倍以下の平均粒径を有し熱融着性を示す軟質のギ
ャップ保持材とを混合使用する方法が特開昭62−15
0224号公報に開示されている。
【0007】上記に示したような粒径分布幅の広い従来
のギャップ保持材を使用したときには、液晶表示素子内
でギャップ保持に寄与する上下の基板に接触している保
持材量が少なく、基板はある程度自由にたわむことがで
きる。従って、液晶表示素子の輸送時や取扱い時、パソ
コン等の製品に組み込まれた後での取扱い時に、過度の
衝撃が加わった場合、加わった衝撃を基板のたわみで吸
収することができる。
【0008】その結果、衝撃でギャップむらが発生し、
液晶表示素子の品位を落とすということがほとんどな
い。また、粒径分布幅が広いために、液晶表示素子に初
期から発生しているギャップむらがあり、衝撃によって
ギャップむらが発生しても目立ちにくい。
【0009】しかしながら、上記のガラスファイバーと
プラスチックビーズとの混合使用、硬質ギャップ保持材
と熱融着性を示す軟質ギャップ保持材との混合使用、剛
性粒体とエポキシ基を含む接着性重合体粒子との混合使
用においては、以下の点が明示されていない。即ち、低
硬度ギャップ保持材と高硬度ギャップ保持材との粒径差
及び混合比率や、高硬度ギャップ保持材及び低硬度ギャ
ップ保持材の硬度、ギャップ保持材の粒径精度が明示さ
れていない。
【0010】更に、高硬度ギャップ保持材と低硬度ギャ
ップ保持材との最適な組合せは不明である。これらの点
は、ギャップ均一性の向上や、高温、衝撃時のギャップ
保持特性に大きく影響する重要な因子である。例えば、
低硬度のギャップ保持材の硬度が小さすぎると、高温時
や衝撃時のギャップ保持に効果を発しない。
【0011】ところで、近年液晶表示素子を用いた液晶
パネルの大面積化、軽量化要求による基板の薄板化及び
パネル特性の高コントラスト化により、液晶表示素子の
ギャップ精度に対する要求が一段と高まっている。従来
では、樹脂系のギャップ保持材としては、粒径精度を示
すCV値が6%程度のものが一般的に使用されていた。
従って、ギャップ精度の要求に対応するのが困難な状況
にあった。
【0012】しかし、樹脂からなる球状のギャップ保持
材は、近年粒径精度の高いもの、例えば特表平6−50
3180号公報に示されたものが得られてきている。上
記公報では、粒径精度の高いギャップ保持材を単独で用
いて、液晶表示素子を作成した場合が開示されている。
このギャップ保持材は樹脂であるために、液晶表示素子
を低温にしたとき、液晶の体積減に対応できる程度は歪
み、液晶表示素子の容積も減少することができる。従っ
て、無機材料からなるギャップ保持材を使用する際に見
られるような真空気泡が発生することがなく、ギャップ
の均一性を向上することが可能となっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
表平6−503180号公報に示されたような10%圧
縮弾性率が214〜600kg/mm2 で、粒径精度
(CV値)が4%以下である粒径精度の高い樹脂のギャ
ップ保持材を用いることで、ギャップ精度を向上するこ
とが可能となったが、上記ギャップ保持材は粒径精度が
高いために、一対の基板間に散在されたギャップ保持材
のほとんどが上下の基板間のギャップ保持に寄与し、一
対の基板は強固に保持されることになる。そのため、基
板のたわみに対する自由度が、従来の粒径分布幅がやや
広い樹脂のギャップ保持材を使用した液晶表示素子に比
べ小さくなってしまう。
【0014】基板のたわむ自由度が小さくなると、液晶
表示素子の表示品位は著しく低下する。その理由を例え
ば、液晶表示素子を高温にし、特に素子を垂直に保持し
た場合について述べる。この場合、液晶材料の熱膨張に
よる体積増が基板の熱膨張による容積増よりも大きくな
り、余分な液晶量が生じるので、この容積分を基板のた
わみで吸収することができない。従って、基板下部に液
晶の溜まり部分が生じ、ギャップむらが発生するので、
液晶表示素子の表示品位が低下する。
【0015】即ち、高粒径精度のギャップ保持材を単独
で用い、ギャップの均一化をはかると、上記理由によ
り、衝撃時には図5に示すような渦巻き状のギャップむ
らが発生するという問題点を有している。また、ギャッ
プの均一性が高いので、衝撃によってわずかのギャップ
むらが発生しても視覚的に認識しやすく目立つために、
液晶表示素子の品位を落とすという問題点も有してい
る。
【0016】本発明の目的は、高粒径精度のギャップ保
持材を用い、液晶表示素子のギャップ均一性と、高温状
態及び衝撃によるギャップむらの発生防止、低温での真
空気泡の発生防止とを両立する液晶表示素子を提供する
ことにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
液晶表示素子は、上記課題を解決するために、対向配置
された一対の基板の間隙に液晶が封入された液晶表示素
子において、上記間隙を保持するための間隙保持材とし
て、球状で硬度が互いに異なる少なくとも2種の粒子が
液晶内に含まれ、各粒子の粒径精度が4%以下であるこ
とを特徴としている。
【0018】本発明の請求項2記載の液晶表示素子は、
請求項1の構成において、上記2種の粒子の内、高硬度
の粒子の粒径が低硬度の粒子の粒径と同じ、或いは小さ
いことを特徴としている。
【0019】本発明の請求項3記載の液晶表示素子は、
上記請求項2の構成に更に加えて、低硬度粒子の個数:
高硬度粒子の個数が、1:1〜1:4であり、高硬度粒
子の平均粒径に対する低硬度粒子の平均粒径の比率が1
〜1.05であることを特徴としている。
【0020】また、本発明の請求項4記載の液晶表示素
子は、上記請求項2または3の構成に加えて、低硬度粒
子の圧縮弾性率に対する高硬度粒子の圧縮弾性率の比率
が、1.14〜14.3であることを特徴としている。
【0021】
【作用】請求項1の構成によれば、基板の間隙は液晶内
に含まれる球状の2種の粒子によって均一に保持され
る。これらの粒子は共に粒径精度が4%以下であるため
に、基板の支持点数の増加によって間隙の均一性が向上
する。また、硬度が異なる少なくとも2種の粒子によっ
て、液晶表示素子に温度変化や衝撃が加わった場合にお
いて、対応することができる。
【0022】請求項2の構成によれば、液晶表示素子を
高温状態に放置した場合、低硬度で粒径の大きな粒子
が、液晶材料の熱膨張による体積増を粒子の変形回復に
よる間隙の厚みの増加で吸収するため、過剰な液晶の溜
まりによるむらが生じない。また、液晶表示素子を低温
下に放置した場合にも、高硬度の粒子により間隙の厚さ
を均一に保ちながら、低硬度粒子の変形により液晶の体
積減に応じて基板がたわむので、真空気泡の発生が防止
できる。
【0023】更に、上記液晶表示素子に衝撃を加えた場
合、低硬度粒子が基板のたわみに追随して変形回復する
ことにより衝撃を吸収するので、渦巻き状の表示素子の
歪み、すなわちギャップむらを生じることがない。
【0024】請求項3の構成によれば、低硬度粒子に対
する高硬度粒子の個数比が4よりも大きい場合、高温下
で液晶表示素子を垂直に立て放置したとき、液晶溜まり
によるギャップむらを生じる。また、液晶表示素子に衝
撃を加えたとき、渦巻き状のギャップむらが発生する。
低硬度粒子に対する高硬度粒子の個数比が1よりも小さ
い場合はギャップの均一性が劣化する。更に、高硬度粒
子の平均粒径に対する低硬度粒子の平均粒径の比率が1
よりも小さい場合は、上記と同様に高温時及び衝撃時に
ギャップむらが発生し、比率が1.05よりも大きい場
合は、ギャップの均一性が劣化する。
【0025】従って、低硬度粒子の個数:高硬度粒子の
個数が1:1〜1:4であり、高硬度粒子の平均粒径に
対する低硬度粒子の平均粒径の比率が1〜1.05であ
ることが好ましい。
【0026】請求項4の構成によれば、低硬度粒子の圧
縮弾性率に対する高硬度粒子の圧縮弾性率の比率が1.
14よりも小さい、あるいは、14.3よりも大きい場
合、請求項3の構成と同様に、液晶表示素子はギャップ
むらを生じる。
【0027】従って、低硬度粒子の圧縮弾性率に対する
高硬度粒子の圧縮弾性率の比率が1.14〜14.3で
あることが好ましい。
【0028】
【実施例】本発明の実施例を図1ないし図4を用いて説
明すると以下の通りである。
【0029】本発明の液晶表示素子9は、例えば図1に
示すように、一対のガラス基板1・1とそれによって形
成される間隙(ギャップ)に液晶7が封入された構成を
有している。
【0030】上記ガラス基板1・1のギャップ側には、
それぞれ透明電極2・2が対向するように配置されてい
る。更に透明電極2・2上には、それぞれ配向膜3・3
が設けられている。一方、ガラス基板1・1の外側面に
は、それぞれ偏光板8・8が設けられている。
【0031】また、ガラス基板1・1のギャップ側の周
辺部はシール材4によってシールされ、上記液晶7が封
入されている。液晶7と共に、ギャップ内にギャップ保
持材としての高硬度の粒子である高硬度ビーズ5…、及
び低硬度の粒子である低硬度ビーズ6…が封入されてい
る。これらは、ガラス基板1・1のギャップを所定の厚
みに保持するためのものである。
【0032】上記使用されるビーズは、その粒径精度を
示すCV値が4%以下、好ましくは3%以下のものが用
いられる。この場合、上下の基板に接触する有効な粒子
数が多く、そのためギャップの均一性や、外部からの衝
撃等を変形により吸収するクッション性に有効に作用す
る。尚、CV値は、(粒子径の標準偏差/平均粒子径)
×100(%)で求められる。
【0033】更に、ビーズは、以下の条件を満たす樹脂
ビーズを使用する。まず、10%圧縮弾性率が300〜
600kg/mm2 であるものを使用する。なお、10
%圧縮弾性率とは、粒子径が圧縮により10%変形した
ときの弾性率であり、次の式で表される。
【0034】
【数1】
【0035】10%圧縮弾性率は、粒子1個についてそ
の中心方向へ荷重をかけ、粒子が10%変位したときの
荷重、つまり圧縮力Fと圧縮変形量Sを測定し、上式か
ら計算して求められる。このとき、測定には、微小圧縮
試験機(島津製作所製)を使用した。
【0036】10%圧縮弾性率が300kg/mm2
り小さい場合は、ビーズの変形が不均一となりギャップ
むらが非常に大きくなる。また、600kg/mm2
超えるものは入手困難である。従って、高硬度ビーズ及
び低硬度ビーズは、10%圧縮弾性率が300〜600
kg/mm2 を満たすものを使用する。
【0037】これにより、高硬度ビーズでギャップの均
一性を達成し、低硬度ビーズがギャップ内で高硬度ビー
ズより大きく変形することでクッションの役割を果た
し、液晶パネル基板のたわみに対する自由度を確保する
ことにより、高温あるいは衝撃に対しギャップむらの発
生を防止する。
【0038】次に、高硬度ビーズと低硬度ビーズとの硬
度比、即ち、低硬度ビーズの圧縮弾性率に対する高硬度
ビーズの圧縮弾性率の比率(高硬度ビーズ圧縮弾性率/
低硬度ビーズ圧縮弾性率)が、以下に示す値を満たすよ
う両ビーズを選定し、混合使用する。圧縮弾性率の比率
は、1.14〜14.3の範囲が好ましく、1.14〜
2の範囲が更に好ましい。
【0039】例えば、10%圧縮弾性率が350kg/
mm2 の低硬度ビーズと10%圧縮弾性率が400kg
/mm2 の高硬度ビーズとを組み合わせた場合、圧縮弾
性率の比率は400/350=1.14となる。
【0040】さらに、高硬度ビーズとして、樹脂ビーズ
で最も高硬度であるビーズ(10%圧縮弾性率約600
kg/mm2 )を使用し、低硬度ビーズとして、使用可
能な範囲で最低硬度であるビーズ(10%圧縮弾性率約
300kg/mm2 )を使用した場合、その比率は60
0/300=2となる。
【0041】また、高硬度ビーズとして、上記樹脂ビー
ズ以外に、SiO2 等からなる無機ビーズを用いてもよ
い。高硬度ビーズとして、SiO2 ビーズ(10%圧縮
弾性率約5000kg/mm2 )を使用し、低硬度ビー
ズとして、10%圧縮弾性率が350kg/mm2 の上
記ビーズを使用した場合、その比率は5000/350
=14.3となる。
【0042】以上のように、高硬度ビーズと低硬度ビー
ズとの圧縮弾性率の比率の最小値は、後述の実施例より
1.14であり、その圧縮弾性率の比率の最大値は、高
硬度ビーズとして無機ビーズを使用した場合の実施例で
ある14.3である。したがって、上記圧縮弾性率の比
率の範囲は、1.14〜14.3となる。
【0043】しかし、無機ビーズは公知のとおり、硬す
ぎるために配向膜等へ傷を付けやすい等の課題がある。
したがって、さらに好ましい高硬度ビーズと低硬度ビー
ズの組み合わせは、樹脂ビーズ同士の組み合わせとな
る。樹脂ビーズの場合の圧縮弾性率の比率の最小値は前
記のとおり1.14であり、比率が2のときが最大の組
み合わせとなることから、圧縮弾性率の比率のさらに好
ましい範囲を1.14〜2とした。
【0044】ところで、上記の高硬度及び低硬度ビーズ
の粒径は、低硬度ビーズの粒径が高硬度ビーズの粒径よ
り小さい場合、クッション性が十分得られない。また、
高硬度ビーズに対し低硬度ビーズの粒径が大きすぎる
と、低硬度ビーズがギャップの均一性に影響するため
に、ギャップの均一性が悪くなる。従って、(低硬度ビ
ーズ平均粒径/高硬度ビーズ平均粒径)をΔdとする
と、Δd=1〜1.05、好ましくは1.003〜1.
03であることが効果的である。
【0045】また、高硬度及び低硬度ビーズの混合比率
は、低硬度ビーズが多すぎると粒径が大きいためにギャ
ップ均一性が悪くなり、高硬度ビーズが多すぎるとクッ
ション性が悪くなり高温でのギャップ均一性に劣る。ま
た、無機ビーズを用いた場合は低温での真空気泡問題を
生じやすい。従って、高硬度ビーズ:低硬度ビーズ=
1:1〜4:1(個数比)の範囲であることが効果的で
ある。このとき、両ビーズが同一材料系の場合は個数比
の代わりに重量比でもよい。
【0046】本実施例では低硬度ビーズとして、10%
圧縮弾性率が300〜370kg/mm2 のジビニルベ
ンゼン系ポリマーを主成分とし、粒径分布のCV値が3
%以下である樹脂からなるビーズ(花王製 商品名:ル
ナパールLC)を使用した。
【0047】一方、高硬度ビーズとしては、10%圧縮
弾性率が370〜600kg/mm2 のジビニルベンゼ
ン系ポリマーを主成分とし、粒径分布のCV値が3%以
下であるビーズ(花王製 商品名:ルナパールLCH)
を使用した。また、無機ビーズとしては、SiO2 を主
成分とし、CV値が1.5%以下であるビーズ(触媒化
成工業製 商品名:真絲球SW)を使用した。
【0048】ところで、液晶表示素子の生産工程等で素
子に静電気が加わった時に、粒子の周囲に液晶の異常な
配向部が発生することがある。また、高温状態で長時間
液晶表示素子を通電した場合に、粒子を核とした液晶配
向状態の異常が発生することがある。これらの異常配向
のために、それを修正するための工程を要したり、製品
の良品率が下がるという不具合がある。
【0049】そこで、湿式散布溶液(純水+アルコー
ル)中でのゼータ電位が、極性がマイナスで、その絶対
値が25mV以上となるように、粒子の材料を選んだ
り、あるいは、粒子の表面に改質等を加えてもよい。
尚、ゼータ電位の測定には、大塚電子製レーザゼータ電
位計LEZA−600を使用した。
【0050】このように、その表面極性をコントロール
した粒子を使用することにより、上記の液晶の異常な配
向状態が防止でき、液晶表示素子の生産性及び表示品位
を向上することができる。
【0051】なお、粒径分布の小さい粒子の使用によ
り、パネル内でギャップ保持にかかわる粒子数が増える
ため、従来の表示素子に比べ粒子の分布個数を減らすこ
とが可能となり、特にネガタイプの液晶表示素子におい
ては、粒子部での光抜けを減らし、液晶表示素子の品位
とコントラスト特性を改善することができる。その結
果、生産プロセスの変更なしに高品位、高信頼性の液晶
表示素子を得ることができる。
【0052】〔実施例1〕2枚のガラス基板にそれぞれ
所定の形状の透明電極及び配向膜を形成し、配向処理を
行なうと共に、片側の基板にエポキシ系のシール材によ
るシール枠を印刷した。
【0053】低硬度ビーズは、ルナパールLC610
(平均粒径6.10μm、CV値3%、10%圧縮弾性
率350kg/mm2 )を使用し、高硬度ビーズは、ル
ナパールLCH600(平均粒径6.00μm、CV値
3%、10%圧縮弾性率420kg/mm2 )を使用し
た。両ビーズの重量比は1:1とした。
【0054】次に、アルコールを添加した純水溶液中に
超音波を用いて両ビーズを分散させ、湿式の保持材散布
液を作製した。そして、湿式法にて片側基板上に両ビー
ズの分布密度が70〜160個/1mmφとなるよう散
布した。その後、基板を重ね合わせ、全面を均一に加圧
しながら150℃で1時間焼成し、液晶パネルを得た。
以後、所定の工程で液晶パネルを完成させた。
【0055】上記液晶パネルのギャップの面内均一性を
測定したところ、ギャップばらつき幅は±0.02μm
程度であった。これは、従来の約1/3であり、ギャッ
プの均一性が改善されていることを確認した。また、こ
の液晶表示素子を60℃の恒温槽に垂直に立て24時間
放置後に評価したところ、液晶の溜まりによるギャップ
むらのないことを確認した。
【0056】更に、このパネルをモジュールに組み込
み、可変周波数振動(10〜57Hz/0.075m
m、58〜500Hz/1G掃引時間11分、2h/±
(X,Y,Z))及び衝撃(490m/s2 、11ms
ec、1回/±(X,Y,Z))評価を行なったこと
ろ、渦巻き状のギャップむらの発生がないことを確認し
た。その結果を表1に示す。
【0057】〔実施例2〕低硬度ビーズは実施例1と同
じものを使用し、高硬度ビーズはルナパールLCH60
5(平均粒径6.05μm、CV値3%、10%圧縮弾
性率480kg/mm2 )を使用した。実施例1と同様
の方法にて液晶パネルを完成させた。得られたパネルの
ギャップの面内均一性は、実施例1と同様、ギャップば
らつき幅が±0.02μm程度であった。また、高温放
置、振動、衝撃試験も実施例1と同様の結果となった。
その結果を表1に示す。
【0058】〔実施例3〕低硬度ビーズは実施例1と同
じものを使用し、高硬度ビーズはルナパールLCH59
5(平均粒径5.95μm、CV値3%、10%圧縮弾
性率が400・420・440・460kg/mm2
4種類)を使用した。それぞれ高硬度ビーズと低硬度ビ
ーズとの重量比が2:1となるよう秤量した。その後、
実施例1と同様にして4種類の散布液を作製し、実施例
1と同じ方法にて4種類の液晶パネルを完成させた。
【0059】得られた4種類の液晶パネルのギャップの
面内ばらつき幅は、いずれも±0.02μm程度であっ
た。また、高温放置、振動、衝撃試験も良好な結果を得
た。その結果を表1に示す。
【0060】
【表1】
【0061】表1より、圧縮弾性率が高く粒径のやや小
さい高硬度ビーズと、それよりやや圧縮弾性率が低く且
つ粒径の大きな低硬度ビーズとを混合使用することによ
り、ギャップの均一性と、衝撃及び高温時のギャップむ
らの防止とを図ることができることがわかる。
【0062】〔比較例1〕上記3つの実施例との比較と
して、以下の実験を行った。それぞれ10%圧縮弾性率
が350,380,420,440,480kg/mm
2 であるビーズを単一で用い、それ以外は、実施例1と
同様の方法により、4種の液晶パネルを作製した。その
ギャップの均一性、高温及び衝撃時のギャップむらレベ
ルを測定した。その結果を表2に示す。
【0063】
【表2】
【0064】表2より、単一粒径且つ単一硬度のビーズ
を用いた場合では、圧縮弾性率を上げることによって、
衝撃によるギャップむらは改善されるが、高温でのギャ
ップむらは逆に劣化する。従って、両者を改善する例の
ないことがわかる。
【0065】一方、表1に示すように硬度及び粒径の異
なるビーズを混合することで、目的とするギャップ均一
性と、衝撃及び高温によるギャップむらレベルとが改善
されることがわかる。
【0066】〔実施例4〕低硬度ビーズは実施例1と同
じものを使用し、高硬度ビーズはルナパールLCH60
8(平均粒径6.08μm、CV値3%、10%圧縮弾
性率420kg/mm2 )を使用した。高硬度ビーズと
低硬度ビーズとを重量比で2:1となるよう秤量した。
その後、実施例1と同様にして散布液を作製し液晶パネ
ルを完成した。得られたパネルのギャップの面内ばらつ
き幅は±0.02μm程度であり、高温放置、振動、衝
撃試験も実施例1と同様の結果を得た。
【0067】〔実施例5〕実施例1と同じ高硬度及び低
硬度ビーズを使用し、同様に秤量した。高圧Airある
いは電荷を与えて分散させる乾式の保持材散布機を用い
て、一方のビーズを所定量秤量後、基板に散布し、更に
他方のビーズを同一量秤量後、前記一方のビーズを散布
済みの基板に散布した。尚、ビーズの分布量は実施例1
と同様である。この基板を用いて実施例1と同様の方法
にて液晶パネルを作製した。ギャップの均一性、高温放
置、振動、衝撃試験を行なった結果、実施例1と同様の
結果を得た。
【0068】〔実施例6〕低硬度ビーズは実施例1と同
じビーズを使用し、高硬度ビーズとしては無機ビーズ
(粒径6.00μm)を使用した。実施例5と同じ乾式
の散布機を用いて2種のビーズを散布した。このとき、
低硬度ビーズと無機ビーズとの比率は個数比で1:1と
なるよう比重より必要量を求めた。尚、ビーズの分布量
は、低温での真空気泡観点より30〜70個/1mmφ
(無機ビーズの分布量で15〜35個/1mmφ)とし
た。この基板を用いて実施例1と同様の方法にて液晶パ
ネルを作製した。ギャップの均一性、高温放置、振動、
衝撃試験を行なった結果、実施例1と同様の結果を得
た。結果を表1に併せて示した。
【0069】〔比較例2〕実施例6で用いた無機ビーズ
のみを用いる他は、実施例1と同様の方法により、液晶
表示素子を作成し、そのギャップ均一性、高温及び衝撃
時のギャップむらレベルを測定した。結果を表2に併せ
て示した。表2より、圧縮弾性率が高く、粒径精度に優
れる無機ビーズの単一使用は、高温でのギャップむらが
非常に悪いことがわかる。
【0070】本実施例のように材料系の異なるビーズを
混合使用する場合は、湿式散布では比重差が分布個数比
のばらつきになりやすいので、乾式散布の方が適してい
ると考えられる。
【0071】〔比較例3〕実施例1と同様の低硬度ビー
ズと高硬度ビーズとを使用し、実施例1と同じ方法で散
布液を作製し、液晶パネルを作製した。但し、高硬度ビ
ーズ:低硬度ビーズの混合比率は1:2とした。
【0072】このパネルは、ギャップの面内均一性は実
施例1と同等であった。しかし、60℃の恒温槽にパネ
ルを垂直にして24時間放置すると、パネル下部に液晶
の溜まりによるギャップむらが生じた。また、実施例1
と同じ衝撃試験にて、渦巻き状のギャップむらが生じ
た。
【0073】これは、高硬度ビーズがギャップ保持に寄
与せずギャップを保持するのが低硬度ビーズとなり、ま
たギャップを支えている低硬度ビーズの分布量が多いた
め個々のビーズのパネル内での変形量が小さくなり、パ
ネルのたわむ自由度が小さくなったことが原因と考えら
れる。
【0074】〔比較例4〕低硬度ビーズは実施例1と同
じビーズ(粒径6.10μm)を使用し、高硬度ビーズ
はルナパールLCH615(粒径6.15μm、CV値
3%、10%圧縮弾性率420kg/mm2 )を使用し
た。実施例1と同様に、混合比率を1:1として散布液
を作製し、液晶パネルを完成させた。
【0075】このパネルは、ギャップの面内均一性は実
施例1と同等であった。しかし、60℃の恒温槽にパネ
ルを垂直にして24時間放置すると、パネル下部に液晶
の溜まりによるギャップむらが生じた。また、実施例1
と同じ衝撃試験により渦巻き状のギャップむらが生じ
た。
【0076】これは、高硬度ビーズの粒径が低硬度ビー
ズの粒径より大きいために、パネルのギャップを保持す
るのが高硬度ビーズとなる。従って、パネルにクッショ
ン性を与えることのできる変形量の大きい低硬度ビーズ
がパネルに寄与できないためと考えられる。
【0077】〔比較例5〕低硬度ビーズは実施例1と同
じビーズ(ルナパールLC610)を使用し、高硬度ビ
ーズは、ルナパールLCH570(平均粒径5.70μ
m、CV値3%、10%圧縮弾性率420kg/m
2 )を使用した。実施例1と同様に、混合比率を1:
1として散布液を作製し、液晶パネルを完成させた。
【0078】このパネルは、ギャップの面内均一性がギ
ャップばらつき幅で±0.05μm程度であった。これ
は、従来のCV値が6%程度のビーズを使用した場合と
大差がなく、改善効果が得られなかった。つまり、ビー
ズの粒径差が大きすぎると、個々の粒径精度が高くても
全体として従来品と同様の粒径精度となるため、良い結
果が得られないことがわかる。
【0079】〔比較例6〕実施例1と同じ低硬度ビーズ
と高硬度ビーズとを用い、実施例1と同様の方法によ
り、液晶パネルを完成させた。但し、混合比率は1:9
とした。
【0080】このパネルは、ギャップの面内均一性は実
施例1と同等であった。しかし、60℃の恒温槽にパネ
ルを垂直にして24時間放置すると、パネル下部に液晶
の溜まりによるギャップむらが生じた。
【0081】これは、パネルにクッション性を与えるこ
とのできる変形量の大きい低硬度ビーズの分布比率が少
なすぎ、十分なクッション性が発現しなかったためと考
えられる。
【0082】〔実施例7〕低硬度ビーズはルナパールL
C610を使用し、高硬度ビーズはルナパールLCH6
00を使用した。高硬度ビーズ:低硬度ビーズの混合比
率を0:1,1:2,1:1,2:1,4:1,9:1
(ビーズ全体に対する高硬度ビーズの混合比率として、
0%,33%,50%,66%,80%,90%)と変
えて液晶パネルを作製した。
【0083】得られたパネルの高温(60°C、24時
間放置後)及び衝撃試験後のギャップむらレベルを各1
0パネル評価した結果を表3に示し、図2に図示する。
【0084】
【表3】
【0085】本表及び図より、高硬度ビーズの混合比率
が約45%未満及び85%を超える範囲(図の折れ線
と、良品レベル(Bランク以上)との交点より)では、
ギャップむらが不良レベルとなることがわかる。なお、
低硬度ビーズと高硬度ビーズとの粒径の比率及び10%
圧縮弾性率の比率の組み合わせにより、最適な混合比率
はある程度変化する事が予想されることから、ギャップ
むらレベルが不良とならない高硬度ビーズ:低硬度ビー
ズの混合比率は、本実施例で良品レベルが得られた1:
1〜4:1(50〜80%)の範囲が実使用可能である
と考えられる。
【0086】〔実施例8〕低硬度ビーズは実施例1と同
様のルナパールLC610を用い、高硬度ビーズは10
%圧縮弾性率が420kg/mm2 、CV値が3%で、
平均粒径を6.10,6.00,5.90,5.80,
5.70,5.60μmと変えたルナパールLCHを使
用した。低硬度ビーズと高硬度ビーズとの混合比率は
1:1とし、実施例1と同様の方法で液晶パネルを作製
した。それぞれのパネルのギャップ均一性を測定した結
果を図3に示す。
【0087】図3より、低硬度ビーズと高硬度ビーズと
の粒径差が0.3μmより大きくなると、均一性は従来
の液晶パネルと同様の±0.06μm程度となることが
わかる。従って、高硬度ビーズの粒径は6.10〜5.
80μmとし、高硬度ビーズと低硬度ビーズとの粒径
差、すなわち、低硬度ビーズ平均粒径/高硬度ビーズ平
均粒径Δd=1〜1.05とするのがよいことがわか
る。
【0088】また、低硬度ビーズと高硬度ビーズとの粒
径差が0の場合は、粒径差があるときに比べ、当然パネ
ル内での低硬度ビーズの変形量が小さくなるので、高温
及び衝撃によるギャップむら特性が劣化することが予想
される。
【0089】従って、高硬度ビーズの粒径は、実施例4
の6.08μmから本図のギャップばらつき幅が±0.
02μmとなる5.90μmの範囲、すなわち、Δd=
1.003〜1.03の範囲とするのがさらに望まし
い。
【0090】〔実施例9〕粒径分布のCV値がそれぞ
れ、3%,4%,5%及び6%(従来品)の4種のビー
ズを用いて、実施例1と同様の方法で液晶パネルを作製
した。得られたパネルのギャップの面内均一性を図4に
示す。図4より、CV値が4%以下のビーズを用いるこ
とにより、ギャップばらつき幅を従来の1/3とするこ
とができることがわかる。
【0091】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る液晶表示素子
は、以上のように、間隙を保持するための間隙保持材と
して、球状で硬度が互いに異なる少なくとも2種の粒子
が液晶内に含まれ、各粒子の粒径精度が4%以下であ
る。
【0092】それゆえ、高粒径精度の粒子によりギャッ
プ均一性が向上できる。また、硬度が互いに異なる粒子
により、ギャップ均一性を保ちながら、表示素子を高温
状態に保った際に生じるギャップむらや、過度の衝撃が
加わった場合に生じるギャップむらを防止することがで
きる。その結果、少なくとも2種の粒子を混合するとい
う簡便な方法で、ギャップの均一性を向上させると共
に、ギャップむらのない高品位の表示素子が得られると
いう効果を奏する。
【0093】本発明の請求項2に係る液晶表示素子は、
上記2種の粒子の内、高硬度の粒子の粒径が低硬度の粒
子の粒径以下である。
【0094】また、本発明の請求項3に係る液晶表示素
子は、低硬度粒子に対する高硬度粒子の個数比が1〜4
であり、高硬度粒子の平均粒径に対する低硬度粒子の平
均粒径の比率が1〜1.05である。
【0095】さらに、本発明の請求項4に係る液晶表示
素子は、低硬度粒子の圧縮弾性率に対する高硬度粒子の
圧縮弾性率の比率が、1.14〜14.3である。
【0096】それゆえ、上記効果に加えて、低温状態下
での真空気泡の発生を防ぐ。また、粒径分布の小さい粒
子の使用により、パネル内でギャップ保持にかかわる粒
子数が増えるため、従来の表示素子に比べ粒子の分布個
数を減らすことが可能となり、特にネガタイプの液晶表
示素子においては、粒子部での光抜けを減らし、液晶表
示素子の品位とコントラスト特性を改善することができ
る。その結果、生産プロセスの変更なしに高品位、高信
頼性の液晶表示素子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示素子の構成を示す縦断面図で
ある。
【図2】液晶表示素子における低硬度ビーズ及び高硬度
ビーズの混合比率と、高温及び衝撃試験によるギャップ
むらレベルとの関係を示すグラフである。
【図3】液晶表示素子における低硬度ビーズ及び高硬度
ビーズの粒径差と、ギャップ均一性との関係を示すグラ
フである。
【図4】液晶表示素子における粒径精度と、ギャップ均
一性との関係を示すグラフである。
【図5】液晶表示素子に過度の衝撃を加えた場合に発生
する渦巻き状のギャップむらを示す説明図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板 5 高硬度ビーズ(高硬度粒子) 6 低硬度ビーズ(低硬度粒子) 7 液晶 9 液晶表示素子
フロントページの続き (72)発明者 大西 浩 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向配置された一対の基板の間隙に液晶が
    封入された液晶表示素子において、 上記間隙を保持するための間隙保持材として、球状で硬
    度が互いに異なる少なくとも2種の粒子が液晶内に含ま
    れ、各粒子の粒径精度が4%以下であることを特徴とす
    る液晶表示素子。
  2. 【請求項2】上記2種の粒子の内、高硬度の粒子の粒径
    が低硬度の粒子の粒径以下であることを特徴とする請求
    項1記載の液晶表示素子。
  3. 【請求項3】上記低硬度粒子に対する高硬度粒子の個数
    比が1〜4であり、高硬度粒子の平均粒径に対する低硬
    度粒子の平均粒径の比率が1〜1.05であることを特
    徴とする請求項2記載の液晶表示素子。
  4. 【請求項4】上記低硬度粒子の圧縮弾性率に対する高硬
    度粒子の圧縮弾性率の比率が、1.14〜14.3であ
    ることを特徴とする請求項2または3に記載の液晶表示
    素子。
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