JPH05232476A - 液晶表示素子 - Google Patents
液晶表示素子Info
- Publication number
- JPH05232476A JPH05232476A JP3680892A JP3680892A JPH05232476A JP H05232476 A JPH05232476 A JP H05232476A JP 3680892 A JP3680892 A JP 3680892A JP 3680892 A JP3680892 A JP 3680892A JP H05232476 A JPH05232476 A JP H05232476A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- spacer
- crystal display
- display element
- substrates
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】互いの対向面に電極3,4及び配向膜5,6が
それぞれ形成された2枚の基板1,2の間隙にスペーサ
8とともに液晶9を封入してなる液晶表示素子に関し、
液晶9の誘電率εと層厚d(μm)の比ε/d(F/m
2 )を0.8×106 〜3.0×106 の範囲とし、ス
ペーサ8の大きさd´(μm)をdとの差が1μm以内
になるように設定するとともに、スペーサ8の誘電率ε
´とd´(μm)の比ε´/d´(F/m2 )を0.6
×106 以下としている。 【効果】液晶表示素子内の静電容量が減少してクロスト
ークが改善することにより、著しく表示品位の高い表示
画面を得ることができる。
それぞれ形成された2枚の基板1,2の間隙にスペーサ
8とともに液晶9を封入してなる液晶表示素子に関し、
液晶9の誘電率εと層厚d(μm)の比ε/d(F/m
2 )を0.8×106 〜3.0×106 の範囲とし、ス
ペーサ8の大きさd´(μm)をdとの差が1μm以内
になるように設定するとともに、スペーサ8の誘電率ε
´とd´(μm)の比ε´/d´(F/m2 )を0.6
×106 以下としている。 【効果】液晶表示素子内の静電容量が減少してクロスト
ークが改善することにより、著しく表示品位の高い表示
画面を得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は液晶表示素子に関し、
特にスペーサ及び基板間に封入される液晶に関する。
特にスペーサ及び基板間に封入される液晶に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子は低消費電力や小形軽量と
いった特徴があるため、幅広い用途に使用されている。
最近では、従来使用されていたTN(ツイステッド・ネ
マチック)形に加え、液晶分子のツイスト角を180°
以上とする複屈折モードの液晶表示素子の開発により、
パソコンやワープロ用等の大容量高視認性表示が可能と
なり、ますます用途が拡大している。
いった特徴があるため、幅広い用途に使用されている。
最近では、従来使用されていたTN(ツイステッド・ネ
マチック)形に加え、液晶分子のツイスト角を180°
以上とする複屈折モードの液晶表示素子の開発により、
パソコンやワープロ用等の大容量高視認性表示が可能と
なり、ますます用途が拡大している。
【0003】このような液晶表示素子において、2枚の
基板間に封入する液晶材料としては、例えばフッ素系材
料を用いていた。この液晶材料の誘電率εは6であり、
液晶層の層厚dは6.5(μm)のときに、比ε/dは
0.92×106 (F/m2 )であった。また、基板間
を均一に保持するためのスペーサとしては、例えばソー
ダガラスを用いていた。このスペーサの誘電率ε´は
7.5、大きさd´は6.5(μm)であり、比ε´/
d´は1.15×106 (F/m2 )であった。
基板間に封入する液晶材料としては、例えばフッ素系材
料を用いていた。この液晶材料の誘電率εは6であり、
液晶層の層厚dは6.5(μm)のときに、比ε/dは
0.92×106 (F/m2 )であった。また、基板間
を均一に保持するためのスペーサとしては、例えばソー
ダガラスを用いていた。このスペーサの誘電率ε´は
7.5、大きさd´は6.5(μm)であり、比ε´/
d´は1.15×106 (F/m2 )であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の液
晶表示素子で表示動作を行うと、印加波形であるパルス
駆動波形の波形のなまりが生じることがあった。この結
果、上下左右30°以上で表示部が反転するクロストー
クが発生し、著しく表示品位を下げていた。この発明は
このような従来の事情に鑑みなされたものである。
晶表示素子で表示動作を行うと、印加波形であるパルス
駆動波形の波形のなまりが生じることがあった。この結
果、上下左右30°以上で表示部が反転するクロストー
クが発生し、著しく表示品位を下げていた。この発明は
このような従来の事情に鑑みなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、互いの対向
面に電極及び配向膜がそれぞれ形成された2枚の基板の
間隙にスペーサとともに液晶を封入してなる液晶表示素
子についてのものであり、液晶の誘電率εと層厚d(μ
m)の比ε/d(F/m2 )を0.8×106 〜3.0
×106 の範囲とし、スペーサの大きさd´(μm)を
液晶の層厚dとの差が1μm以内になるように設定する
とともに、スペーサの誘電率ε´と大きさd´(μm)
の比ε´/d´(F/m2 )を0.6×106 以下とす
る。
面に電極及び配向膜がそれぞれ形成された2枚の基板の
間隙にスペーサとともに液晶を封入してなる液晶表示素
子についてのものであり、液晶の誘電率εと層厚d(μ
m)の比ε/d(F/m2 )を0.8×106 〜3.0
×106 の範囲とし、スペーサの大きさd´(μm)を
液晶の層厚dとの差が1μm以内になるように設定する
とともに、スペーサの誘電率ε´と大きさd´(μm)
の比ε´/d´(F/m2 )を0.6×106 以下とす
る。
【0006】
【作用】この発明では、液晶の層厚dとスペーサの大き
さd´をほぼ同じにしながらスペーサの誘電率ε´と大
きさd´の比ε´/d´を従来より低く設定して、液晶
表示素子内の静電容量を低下させることにより、クロス
トークを少なくし、高い画質と表示品質を得ることがで
きる。
さd´をほぼ同じにしながらスペーサの誘電率ε´と大
きさd´の比ε´/d´を従来より低く設定して、液晶
表示素子内の静電容量を低下させることにより、クロス
トークを少なくし、高い画質と表示品質を得ることがで
きる。
【0007】
【実施例】以下、この発明の詳細を図面を参照して説明
する。
する。
【0008】図1はこの発明の一実施例を示す断面図で
ある。図1において、例えばガラスからなる複数個例え
ば2枚の基板1,2の一主面上にそれぞれ、例えばIT
O(インジウム・チン・オキサイド)からなる電極3,
4が例えば640×400ドットのマトリクス状になる
ように形成されている。続いて、基板1,2上の電極
3,4を覆うように、例えばポリイミドからなる配向膜
5,6が形成され、これらの基板1,2間を注入口を有
する形状で例えばエポキシ樹脂からなる接着剤7によっ
て保持する。そして、基板1,2間の間隙を均一にする
ため、基板1,2間には例えば誘電率ε´=2.9で大
きさ(直径)d´=6.5(μm)、即ち比ε´/d´
=0.45×106 (F/m2 )のミクロパールSP
(積水ファインケミカル(株)製)からなるスペーサ8
が保持されている。続いて、上述した注入口より気圧差
注入法によって、例えば誘電率ε=6で層厚d=6.5
(μm)、即ち比ε/d=0.92×106 (F/
m2 )のフッ素系のZLI−4520(メルクジャパン
(株)製)からなる液晶9が封入されている。なお、注
入口は液晶9を注入した後に封止される。また、基板
1,2の他主面側には、偏光板10,11が設置されて
いる。
ある。図1において、例えばガラスからなる複数個例え
ば2枚の基板1,2の一主面上にそれぞれ、例えばIT
O(インジウム・チン・オキサイド)からなる電極3,
4が例えば640×400ドットのマトリクス状になる
ように形成されている。続いて、基板1,2上の電極
3,4を覆うように、例えばポリイミドからなる配向膜
5,6が形成され、これらの基板1,2間を注入口を有
する形状で例えばエポキシ樹脂からなる接着剤7によっ
て保持する。そして、基板1,2間の間隙を均一にする
ため、基板1,2間には例えば誘電率ε´=2.9で大
きさ(直径)d´=6.5(μm)、即ち比ε´/d´
=0.45×106 (F/m2 )のミクロパールSP
(積水ファインケミカル(株)製)からなるスペーサ8
が保持されている。続いて、上述した注入口より気圧差
注入法によって、例えば誘電率ε=6で層厚d=6.5
(μm)、即ち比ε/d=0.92×106 (F/
m2 )のフッ素系のZLI−4520(メルクジャパン
(株)製)からなる液晶9が封入されている。なお、注
入口は液晶9を注入した後に封止される。また、基板
1,2の他主面側には、偏光板10,11が設置されて
いる。
【0009】この実施例では、液晶9の比ε/dを0.
8×106 〜3.0×106 の範囲例えば0.92×1
06 とし、スペーサの大きさd´を液晶の層厚dとの差
が1μm以内例えば同等になるように設定するととも
に、スペーサ8の比ε´/d´を0.6×106 以下と
している。この結果、液晶表示素子内の静電容量が減少
することにより、クロストークが約30%改善し、視角
方向で40°の角度より表示素子を観察してもクロスト
ークが発生しなかった。
8×106 〜3.0×106 の範囲例えば0.92×1
06 とし、スペーサの大きさd´を液晶の層厚dとの差
が1μm以内例えば同等になるように設定するととも
に、スペーサ8の比ε´/d´を0.6×106 以下と
している。この結果、液晶表示素子内の静電容量が減少
することにより、クロストークが約30%改善し、視角
方向で40°の角度より表示素子を観察してもクロスト
ークが発生しなかった。
【0010】なお、今までは液晶表示素子内のスペーサ
8の面積比について述べなかったが、この面積比を大き
くすればより液晶表示素子内の静電容量を小さくするこ
とができ、クロストーク現象をより少なくする効果が得
られる。
8の面積比について述べなかったが、この面積比を大き
くすればより液晶表示素子内の静電容量を小さくするこ
とができ、クロストーク現象をより少なくする効果が得
られる。
【0011】
【発明の効果】この発明は、液晶の誘電率εと層厚d
(μm)の比ε/d(F/m2 )を0.8×106 〜
3.0×106 の範囲とし、スペーサの大きさd´(μ
m)を液晶の層厚dとの差が1μm以内になるように設
定するとともに、スペーサの誘電率ε´と大きさd´
(μm)の比ε´/d´(F/m2 )を0.6×106
以下とすることにより、液晶表示素子内の静電容量を少
なくしてパルス駆動波形のなまりを少なくすることがで
きる。この結果、クロストークを少なくして、著しく表
示品位の高い表示画面を得ることが可能となる。
(μm)の比ε/d(F/m2 )を0.8×106 〜
3.0×106 の範囲とし、スペーサの大きさd´(μ
m)を液晶の層厚dとの差が1μm以内になるように設
定するとともに、スペーサの誘電率ε´と大きさd´
(μm)の比ε´/d´(F/m2 )を0.6×106
以下とすることにより、液晶表示素子内の静電容量を少
なくしてパルス駆動波形のなまりを少なくすることがで
きる。この結果、クロストークを少なくして、著しく表
示品位の高い表示画面を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す断面図である。
1,2……基板 3,4……電極 5,6……配向膜 8……スペーサ 9……液晶
Claims (1)
- 【請求項1】 互いの対向面に電極及び配向膜がそれぞ
れ形成された2枚の基板の間隙にスペーサとともに液晶
を封入してなる液晶表示素子において、前記液晶の誘電
率εと層厚d(μm)の比ε/d(F/m2 )を0.8
×106 〜3.0×106 の範囲とし、前記スペーサの
大きさd´(μm)をdとの差が1μm以内になるよう
に設定するとともに、前記スペーサの誘電率ε´とd´
(μm)の比ε´/d´(F/m2 )を0.6×106
以下とすることを特徴とする液晶表示素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3680892A JPH05232476A (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | 液晶表示素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3680892A JPH05232476A (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | 液晶表示素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05232476A true JPH05232476A (ja) | 1993-09-10 |
Family
ID=12480081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3680892A Pending JPH05232476A (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | 液晶表示素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05232476A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3513369A1 (de) * | 1985-04-15 | 1986-10-16 | Alten, Kurt, 3015 Wennigsen | Hydraulischer arbeitszylinder |
KR100375240B1 (ko) * | 1999-06-18 | 2003-03-08 | 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 | 액정표시장치 |
CN104122709A (zh) * | 2014-07-09 | 2014-10-29 | 京东方科技集团股份有限公司 | 一种显示面板及阵列基板、彩膜基板 |
-
1992
- 1992-02-25 JP JP3680892A patent/JPH05232476A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3513369A1 (de) * | 1985-04-15 | 1986-10-16 | Alten, Kurt, 3015 Wennigsen | Hydraulischer arbeitszylinder |
KR100375240B1 (ko) * | 1999-06-18 | 2003-03-08 | 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 | 액정표시장치 |
CN104122709A (zh) * | 2014-07-09 | 2014-10-29 | 京东方科技集团股份有限公司 | 一种显示面板及阵列基板、彩膜基板 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5249070A (en) | Liquid crystal display | |
US4983429A (en) | Process for producing cells for liquid crystal display devices | |
JP2000250045A (ja) | 液晶表示装置およびその製造方法 | |
JPH06258649A (ja) | 液晶表示装置の電極構造 | |
US5093741A (en) | Liquid crystal display device | |
TW200402582A (en) | Vertical alignment mode liquid crystal display device | |
JPH09197420A (ja) | 液晶素子 | |
KR100319467B1 (ko) | 액정 표시 소자 | |
JPH05232476A (ja) | 液晶表示素子 | |
JPH0651332A (ja) | 液晶表示装置 | |
KR100412125B1 (ko) | 액정 표시장치 | |
JP3355591B2 (ja) | 液晶表示装置およびその製造方法 | |
JP3152406B2 (ja) | 液晶表示素子 | |
JPH0854629A (ja) | 液晶表示素子並びにその製造方法 | |
JP3730320B2 (ja) | 液晶表示パネル | |
JPH08179381A (ja) | 液晶表示素子 | |
JPH04102828A (ja) | 液晶素子 | |
JP3264044B2 (ja) | 液晶表示素子 | |
KR20010054195A (ko) | 액정 표시 장치 | |
JPH05232440A (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2001228480A (ja) | 液晶表示パネル | |
JPH0534728A (ja) | 液晶表示装置 | |
KR20030058091A (ko) | 액정표시소자 제조방법 | |
JPH0381731A (ja) | 液晶装置 | |
US20020075213A1 (en) | Liquid crystal display device |