JPH07305498A - 昇降用足掛けの取付け構造 - Google Patents

昇降用足掛けの取付け構造

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JPH07305498A
JPH07305498A JP10442794A JP10442794A JPH07305498A JP H07305498 A JPH07305498 A JP H07305498A JP 10442794 A JP10442794 A JP 10442794A JP 10442794 A JP10442794 A JP 10442794A JP H07305498 A JPH07305498 A JP H07305498A
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footrest
mounting
insertion portion
mounting structure
hole
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JP10442794A
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Seisuke Kawashima
成介 川島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】鋼材等の構造体にあがりおりするための足掛け
を、構造体に対して着脱可能に取付ける昇降用足掛けの
取付け構造において、着脱が容易に行なえるようにする
とともに、信頼性の高い安全な取付け状態を得ることが
できるようにすること。 【構成】足掛け1の構造体に対する取付け側端部に、差
込み部6を垂設するとともに、該差込み部6の上方から
の差込みを受入れ回転不可に保持する取付け孔11を上
下方向に形成した取付け部材2を前記構造体の外面に固
定し、上記差込み部6と取付け部材2とに挿通孔7,1
3を形成して、この挿通孔7,13に挿通する抜止めピ
ン3を設けた昇降用足掛けの取付け構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鋼材からなる柱や
梁、また屋上の貯水タンク等各種の構造体にあがりおり
するのに利用する昇降用足掛けを着脱可能に取付ける、
昇降用足掛けの取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】昇降用足掛け(以下、足掛けという)の
取付け構造の一例としては、図20に示したものがあ
る。この足掛け31は、住宅や商店、事務所、工場、学
校、講堂、体育館、橋等の工事に当たり使用するもの
で、鋼材32(構造体)に対して着脱可能に取付けられ
る。
【0003】すなわち、足掛け31は、先端に雄ネジ3
1aを有するボルト状に形成され、この足掛け31の先
端を、鋼材32(構造体)の外面にあらかじめ溶接等に
より固定した固定部33に螺合して取付けるのである。
固定部33にはナット34が保持してある。
【0004】しかし、この足掛け31であると、必要時
にいちいち螺合しなければならないことから生ずる難点
がある。つまり、足掛け31の螺合作業は意外と手間取
るものであり、また足掛け31やナット34のネジ山が
粉塵等で詰まってしまった場合には取付けが不可能にな
ってしまう。そしてこのため、取付け作業を完全に遂行
しない、またはできない場合が発生してしまうことがあ
るとともに、所望通りに取付けられていることを確認す
る術もない。
【0005】このような事情から、足掛け31を信頼し
て踏んだ作業員が、高いところから落下して大怪我をし
てしまうという事態を招来する問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、螺
合する構成をなくすことで、着脱を容易にするととも
に、所望通りの完全な取付け状態を得ることも容易にす
ることができるような、昇降用足掛けの取付け構造の提
供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段を実施例の図1を用いて説明すると、その構
成は、構造体にあがりおりするための昇降用足掛け1
を、構造体に対して着脱可能に取付ける昇降用足掛けの
取付け構造であって、前記昇降用足掛け1の構造体に対
する取付け側端部に、差込み部6を垂設するとともに、
該差込み部6の上方からの差込みを受入れ、上記差込み
部6を回転不可に保持する取付け孔11を上下方向に形
成した取付け部材2を前記構造体の外面に固定し、上記
差込み部6と取付け部材2との相互間に、上記差込み部
6を抜止めする抜止め手段3,7,13を設けた昇降用
足掛けの取付け構造であることを特徴とする。
【0008】なお、前記抜止め手段は、取付けの確認が
できるようにすべく、昇降用足掛けの差込み部と該差込
み部を保持した取付け部材とに横方向に貫通形成した挿
通孔と、該挿通孔に挿通する抜止めピンとで構成すると
ともに、上記抜止めピンに、上記挿通孔に対する挿通が
完了した時点で、取付け部材の外側面に係止する弾性片
を一体に形成するもよい。
【0009】また、取付けの確認ができるようにすると
ともに、より一そう簡単な取付けが行なえるよう、前記
抜止め手段を、差込み部の下端に枢着され、差込み部の
幅よりも横に突出するように付勢された係止片と、該係
止片の上端縁が当接する取付け部材下端縁の当接部とで
構成するもよい。
【0010】取付けた時にガタ付きが全くないようにす
べく、前記抜止め手段を楔で構成するもよい。
【0011】さらに、前記抜止め手段をネジの螺合で構
成するもよい。
【0012】
【作用】すなわち、上述の構成によれば、昇降用足掛け
の取付けは、昇降用足掛けの差込み部を取付け部材の取
付け孔に対して上から差込んだ後、抜止め手段で抜止め
を行なえばよい。取外しは、抜止め手段を解除して昇降
用足掛けの差込み部を取付け部材の取付け孔から引抜け
ばよい。
【0013】請求項2の昇降用足掛けの取付け構造によ
れば、差込み部の取付け孔に対する差込み後、抜止めピ
ンを挿通孔に挿通するだけで、抜止めピンの弾性片が取
付け部材に係止して、抜止めピンの抜止めと、差込み部
の取付け確認が行なえる。
【0014】請求項3の昇降用足掛けの取付け構造によ
れば、差込み部の取付け孔に対する差込みを行なうだけ
で、自動的に、差込み部の係止片が取付け部材の当接部
に当接して、差込み部の抜止めが行なえる。
【0015】請求項4の昇降用足掛けの取付け構造によ
れば、差込み部の取付け孔に対する差込み後、楔部材を
両者間に打込んだり、または差込み部自体で楔を形成し
て取付け孔に対し打込んだりするだけで、両者がそれぞ
れ所定方向に付勢され、構造体と昇降用足掛けと取付け
部材との相互間で圧接関係が生じて、差込み部の抜止め
が行なえる。
【0016】請求項5の昇降用足掛けの取付け構造によ
れば、差込み部の取付け孔に対する差込み後、該差込み
部を適宜ネジ止めするだけで、差込み部の取付けが行な
える。
【0017】
【発明の効果】上述の結果、この発明の達成する効果を
説明すると、請求項1の昇降用足掛けの取付け構造で
は、足掛けに形成した差込み部の差込みおよび抜取り
と、抜止め手段の操作とで着脱ができるので、従来のよ
うな螺合構造を排除することができ、着脱を容易にでき
る。このため、例えば屋上の貯水タンクのように、普段
勝手にあがられては困るような構造体における足掛け
(梯子等)の取付けに作用するのにも都合がよい。
【0018】また、抜止めをしているので、昇降時に上
から負荷が掛り、これが作用となって反作用の力が働い
たとしても、不測の脱落は有り得ず、確実な取付け状態
を得ることができる。
【0019】請求項2の昇降用足掛けの取付け構造で
は、上述の効果の他、抜止め手段に抜止めピンを用いた
ので、差込み部の取付け部材に対する差込み後、この抜
止めピンを挿通孔に挿通すればよく、作業は極簡単であ
る。その上、挿通が完了した時点で、抜止めピンの弾性
片が取付け部材の外側面に係止するので、取付けが完全
に行なえたことが確認できるとともに、抜止めピンが不
測に脱落してしまうこともなく、高い安全性を得ること
ができる。
【0020】請求項3の昇降用足掛けの取付け構造で
は、請求項1の昇降用足掛けの取付け構造が有する効果
の他、抜止め手段に、差込み部の幅よりも横に突出する
ように付勢された係止片を用いたので、足掛けの差込み
部を取付け部材の取付け孔に対して上からただ差込むだ
けでよく、この差込みが完了すると、付勢された係止片
は、その付勢力により自動的に横方向に突出し、取付け
部材下端の当接部に引っ掛かるような状態となる。この
ため、取付け作業がより一そう簡単に行なえるととも
に、非の打ち所のない確実な安全性を自動的に得ること
ができる。
【0021】請求項4の昇降用足掛けの取付け構造で
は、請求項1の昇降用足掛けの取付け構造が有する効果
の他、抜止め手段を楔で構成したので、構造体と昇降用
足掛けと取付け部材との相互間で圧接の関係が生まれ、
より効果的に、ガタ付きが全くない取付け状態を得るこ
とができる。このため、昇降に際しての不安感を一切無
くし、安全に、そして軽快に作業を行なわせることがで
きる。
【0022】請求項5の昇降用足掛けの取付け構造で
は、請求項1の昇降用足掛けの取付け構造が有する効果
の他、抜止め手段をネジの螺合で構成したので、一時的
な衝撃に対して強固であり、例えば数回回転するなどの
簡単な螺合作業で、差込み部が不測に抜けてしまうよう
なことのない確実な取付け状態を得ることができる。
【0023】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。 (第1実施例)図1は足掛け取付け構造を示す斜視図で
あり、この図に示すように、この足掛け取付け構造は足
掛け1と、この足掛け1を保持する取付け部材2と、こ
の取付け部材2からの足掛けの抜止めをする抜止めピン
3とで構成しており、構造体の外面に取付けて構造体に
あがりおりするのに使用する。この構造体とは例えば、
鉄骨系プレハブ住宅や工場、体育館、橋といった各種の
構造物を立てる際の鋼材である。鋼材がC形鋼なのかH
形鋼なのか、あるいは鋼管なのかといった形や、その大
きさによっても異なるが、例えば図2に示したように、
鋼材4の両側面に交互に取付けて使用する。なお、この
取付けは着脱可能なものである。すなわち、鋼材4上部
での所要の作業が完了し、鋼材4へのあがりおりの必要
がなくなったときには、足掛け1を取外せるようにして
いる。
【0024】前述の足掛け1は、図1に示したように、
鉄筋のような1本の丸棒状体で形成され、足を掛けるの
に必要な長さの足掛け部5を水平に設けるとともに、こ
の足掛け部5の一端から、これと直角になる適宜長さの
差込み部6を垂設している。差込み部6は、足掛け1の
取付け側端部に位置し、足掛け部5が延びる方向の周面
には、横方向に挿通溝7を形成している。この挿通溝7
は、図面上は断面形状を略円形に設定しているが、四角
形であるも三角形であるもよい。また、図示したような
溝状ではなく、孔状にして挿通孔とするもよい。足掛け
部5の上面に形成した溝8…は、足を掛けた時の滑り止
め用であり、また、足掛け部5の取付け側に一部を肉出
しして取付けたワイヤ9は、後述する抜止めピン3をつ
なぎ止めておくためのものである。この場合、ワイヤは
取付け側にあるため、昇降に際して作業者が足を引掛け
てしまう虞はない。
【0025】前述した取付け部材2は、金属板をプレス
加工して形成するものであり、断面を略U字状に形成
し、両端縁を構造体外面の所定位置に溶接等により固定
する固定部10,10とし、内部に取付け孔11を設け
ている。この取付け孔11は、足掛け1の差込み部6の
差込みを受入れ、これを保持するためのものであるた
め、この取付け孔11の大きさは、差込み部6がちょう
ど収まる大きさである。
【0026】そして前面の上端には、足掛け1の足掛け
部5下面を受ける受け溝12を形成している。この受け
溝12は、図示したように半円形であるも、四角形であ
るも、その他の形状であるもよい。この受け溝12があ
ることによって、足掛け1の差込み部6を上述の取付け
孔11に差込んだとき、足掛け1の回り止ができるので
ある。なお、図3に示したように、受け溝12を上下両
方に形成すると、たとい取付け部材2の取付け向きが逆
であったとしても、足掛け1の取付けに支障がないの
で、便利である。
【0027】また、両側面上下方向の適宜位置の前面側
には、横方向に一致する挿通孔13を形成している。こ
の挿通孔13は、前述した差込み部6を取付け孔11に
差込んだ時の挿通溝7と位置が一致するように設定して
いる。
【0028】この挿通孔13と上述の挿通溝7とに挿通
するのが、前述の抜止めピン3である。抜止めピン3
は、足掛け1よりも小径の棒状体で形成され、その形状
は、平面史略β字状である。すなわち、前述の差込み部
6の挿通溝7と取付け部材2の挿通孔13とに挿通する
直線部14を有するとともに、図3に示したように、取
付け部2を掴むような形状に折曲した折曲部15を有
し、この折曲部15の端部を直角に折曲して弾性片16
を設けている。この弾性片16は、直線部14に対して
ねじれの位置関係になり、抜止めピン3の直線部14を
挿通孔13および挿通溝7に対して挿通し、この挿通が
完了した時点で、図4に示したように取付け部材2の外
側面に係止するものである。この係止により、抜止めピ
ン3自体の抜止めが行なえるとともに、挿通完了の確認
が素人でもできる。
【0029】なお、前述した足掛け1の足掛け部5は、
足を掛けるとき、また手を掛けるときのことを考慮し
て、例えば図6の(a)〜(f)に示したような各種の
形状が考えられる。(f)の足掛け1では、下に設けた
支持棒17が足掛けに掛かる荷重を支持するのでより大
きな荷重に耐えることができる。
【0030】また、図6の(g)に示した足掛けのよう
に差込み部6を、足掛け部5の両端から垂設して、2本
の丸棒状体で形成するようにするもよい。このように2
本の丸棒状体で差込み部6を形成する場合も、足掛け部
5の形状は様々に考えられ、例えば図7に示したような
細長い形状のものでもよく、同時に、このような場合に
は取付け部材2に受け溝12を形成する必要がない。す
なわち、図7に示した取付け部材2のように断面コ字状
に形成するとともに、抜止めピン3を挿通できる挿通孔
13を形成すればよい。2本の丸棒状体からなる差込み
部6を取付け部材2が押さえ付けることになるので、足
や手を掛けたときに足掛けが動くことが阻止できる。こ
の場合、取付け部材2の形成が容易であるという利点を
有する。なお、差込み部6を形成する丸棒状体間には、
適宜の間隔をあけるとよい。
【0031】このように構成した足掛け1の取付け構造
では、足掛け1の取付けは、足掛け1の差込み部6を取
付け部材2の取付け孔11に対して上から差込んだ後、
抜止めピン3で抜止めを行なえばよく、取外しは、抜止
めピン3を引抜いて足掛け1の差込み部6を取付け部材
2の取付け孔11から引抜けばよい。したがって、足掛
け1に形成した差込み部6の差込みおよび抜取りと、抜
止めピン3の操作とで着脱ができるので、螺合構造を排
除し、着脱を容易にできる。
【0032】また、抜止めをしているので、昇降時に上
から負荷が掛り、これが作用となって反作用の力が働い
て足掛け1が抜け方向に動いたとしても、不測の脱落は
有り得ず、確実な取付け状態を得ることができる。
【0033】しかも、抜止め手段に抜止めピン3を用い
たので、差込み部6の取付け部材2に対する差込み後、
この抜止めピン3を挿通孔13および挿通溝7に挿通す
るだけでよく、作業は極簡単である。その上、挿通が完
了した時点で、抜止めピン3の弾性片16が取付け部材
2の外側面に係止するので、取付けが完全に行なえたこ
とが確認できるとともに、抜止めピン3が不測に脱落し
てしまうこともなく、高い安全性を得ることができる。
【0034】(第2実施例)図8の足掛け取付け構造
は、足掛け1の差込み部6を取付け部材2に対して差込
むだけで自動的に抜止めが行なえるように構成してい
る。
【0035】取付け部材2は第1実施例の場合と同様で
ある。また、足掛け1の差込み部6には、係止片21を
枢着している。この係止片21は長円形で、取付け部材
2の幅寸法よりも長く形成しており、この係止片21
を、差込み部6の下端部に形成した回動溝22に対して
偏心して枢着している。
【0036】すなわち、係止片21を図9に仮想線で示
したような姿勢にして差込み部6を取付け部材2の取付
け孔11に差込むと、係止片21が取付け部材2より出
た時点でこの係止片21は図に実線で示したような姿勢
に回動する。この状態では、足掛け1が上へ移動した場
合でも、係止片21の上端縁が取付け部材2下端縁の当
接部23に対し確実に当接する。したがって、この場合
には、取付け作業がより一そう簡単に行なえるととも
に、完全な抜止めが行なえる。
【0037】なお、差込み部6の取付け孔11に対する
差込みが容易に行なえるよう、係止片21を図10に示
したような略卵形状に形成するもよい。この場合には、
枢着した係止片21が一方に回転して差込み部6よりも
突出するように、差込み部6に形成する回動溝24の上
面を傾斜している。なお、係止片21の回り止めは、図
示したようなストッパ21aで行なうも、また偏心によ
る当接で行なうもよい。このように構成した場合には、
差込みに際して係止片21が邪魔になることがないの
で、差込みが極めて容易に行なえる。
【0038】また、ガタ付きの虞が全くないようにすべ
く、図11に示したように構成するもよい。この足掛け
取付け構造では、足掛け1の差込み部6に、バネ25で
付勢されハの字形に開く2枚の係止片21,21を枢着
し、差込み部6の取付け部材2に対する差込みがなされ
たときに、仮想線で示したようにハの字形に開いて抜止
めを行なうようにしている。
【0039】すなわち差込み部6には、下端面の中央か
ら所定深さの装入孔26を形成し、この装入孔26にバ
ネ25を挿入する。そしてバネ25の下端に押出し部材
27を装着するとともに、この押出し部材27の押出し
面に枢着部側が当接するように、2枚の係止片21,2
1を枢着する。2枚の係止片21,21の枢着部側はカ
ムで形成し、上述したようにバネ25の付勢力にまかせ
た時に差込み部6の下部に形成した回動溝28,28内
でハの字形に開くようにしている。なお取付け部材2の
下端には図示したように、係止片21,21が係止する
切込み29,29を形成するとよい。
【0040】この足掛け取付け構造によると、使用に当
たってはまず、ハの字形に開いている係止片21,21
を手で狭めて仮想線で示したようにする。そして取付け
部材2の取付け孔11に差込めばよい。2枚の係止片2
1,21はバネ25の付勢力で開きながら下方へ移動
し、切込み位置で、外側に向けてハの字形に開き、係止
片21,21の上端縁が切込み29,29上端の当接部
29a,29aに当接して取付けが完了する。したがっ
て、取付け状態でバネ25の付勢力が働き、差込み部6
を積極的に引付ける力が作用するので、ガタ付きを完全
に阻止できる。取外すときには、開いている係止片2
1,21を狭めるとともに、足掛け1を上方へ引き抜け
ばよい。
【0041】(第3実施例)図12乃至図16の足掛け
取付け構造は、ガタ付きが全く発生しないように構成し
ている。
【0042】図12および図13に示す足掛け取付け構
造は、楔部材41を用いる。すなわち、取付け部材2の
横方向に貫通する挿通孔13を長方形状に形成するとと
もに、この挿通孔13に、楔部材41を挿通するように
している。
【0043】楔部材41は、短冊状の金属板をプレス加
工して、先端側ほど厚みが薄くなるような段付き構造に
形成し、裏面側に傾斜面42を形成している。この傾斜
面42は、表面に対して15度〜30度程度が、楔とし
て作用させるのに都合がよい。なお、金属ムクを削り出
して形成するもよいが、上述のように形成する方が安価
でよい。
【0044】そして、取付け部材2の取付け孔11に差
込む差込み部6には、楔部材41の裏面側の傾斜面42
が圧接する圧接面43を、長方形状に切削して形成して
いる。
【0045】なお、楔部材41の先端側部分に形成した
孔44は、抜止めピン45を挿通するためのもので、こ
の抜止めピン45は、楔部材41がそうであるように、
足掛け1に対してワイヤ46を介して連結されている。
このように抜止めピン45をつけておけば、万が一楔部
材41が緩んでしまうようなことがあったとしても、楔
部材41が脱落するようなことは決してなく、安全性を
確保できる。
【0046】取付けに際しては、まず足掛け1の差込み
部6を取付け部材2の取付け孔11に対して差込み、そ
の後、楔部材41を取付け部材2の挿通孔13に挿通し
てハンマー等で軽く打込むことで、楔部材41の傾斜面
42が差込み部6の圧接面43に圧接して鋼材4(構造
体)方向に付勢し、差込み部6を鋼材4(構造体)に圧
接する。そしてこの取付けが完了した後、抜止めピン4
5を楔部材41の孔44に差込んで楔部材41の取付け
部材2からの抜止めを行なえばよい。取外しの場合に
は、抜止めピン45を楔部材41から抜き取った後、ハ
ンマ等で先の場合とは逆の方向に軽く叩けばよい。
【0047】図14に示した足掛け取付け構造は、上述
の場合とは異なり、足掛け1を取付け部材2に対し下方
に圧接する場合を示している。すなわち、楔部材41を
長さ方向では同一の厚みに形成するが、高さを異にして
いる。先端側を低く後端側が高くなるように、楔部材4
1の下面を傾斜面47で形成している。
【0048】この足掛け取付け構造では、楔部材41を
取付け部材2の取付け孔13に打込むことによって、楔
部材41の上面48が挿通孔13の上面に沿って押し込
まれるとともに、下面の傾斜面47が差込み部6の圧接
面43によって形成される段差に係止して下方に付勢し
ながら侵入して行く。この場合には、圧接が足掛け1と
取付け部材2との間で行なわれるので、取付け部材2を
鋼材4(構造体)から分離する方向に力が働きにくく、
強度を維持することができる。
【0049】なお、図15に示す足掛け取付け構造のよ
うに、上述の2種類のタイプを組み合わせた構造にする
もよい。
【0050】すなわち、この足掛け取付け構造では、楔
部材41をその厚みにおいて差をつけるとともに、正面
視形状を図14の楔部材と同様に形成している。図中L
1はL2よりも長く、L3はL4よりも長い。
【0051】図16に示す足掛け取付け構造は、足掛け
1の差込み部6自体を楔に形成している。
【0052】すなわち、差込み部6の上部に、差込み部
6が下方ほど薄くなるテーパ面49を形成するととも
に、取付け部材2には、このテーパ面49と圧接する圧
接面50,50を形成すべく前面を断面くの字形に形成
している。くの字形に形成する場合には、高さ方向にお
いて均等になるように形成するのがよい。取付け部材2
を鋼材4(構造体)に固定する際に、上下の向きを考慮
する必要がないからである。
【0053】差込み部6の下部は、テーパ面49の下端
から真っ直ぐ下ろして形成し、足掛け1を外す時に下か
ら叩けるように、取付け部材2の下端から突出する長さ
に設定している。
【0054】このように、抜止め手段を楔で構成した足
掛け取付け構造によると、鋼材4(構造体)と足掛け1
と取付け部材2との相互間で圧接の関係が生まれ、より
効果的に、ガタ付きが全くない取付け状態を得ることが
できる。このため、昇降に際しての不安感を一切無く
し、安全に、そして軽快に作業を行なわせることができ
る。
【0055】(第4実施例)図17乃至図19の足掛け
取付け構造は、抜止め手段としてネジの螺合を用いてい
る。
【0056】すなわち、図17および図18に示す足掛
け取付け構造は、取付け部材2の表側から足掛け1の差
込み部6に差込む差込みピン51を設け、この差込みピ
ン51に形成した雄ネジ52を差込み部6に形成した雌
ネジ53に螺合して、この差込みピン51の抜止めを行
ない、もって足掛け1の抜止めを行なうようにしてい
る。
【0057】上述の取付け部材2は、足掛け1の足掛け
部5下面を受ける受け溝12,12と、この受け溝1
2,12の内側位置に連続して形成され、上述の差込み
ピン51を差込むための差込み孔54,54とを上下に
形成している。
【0058】上下に形成するのは、取付け部材2の向き
が上下いずれであっても足掛け1の取付けが行なえるよ
うにするためである。そして例えば、足掛け1を上側の
受け溝12に受けた場合には、下側の差込み孔54に対
して差込みピン51の差込みを行なうようにしている。
すなわち、足掛け1の差込み部6に形成する前述の雌ネ
ジ53は、下側の差込み孔54に対応する位置に形成し
ている。
【0059】前述の差込みピン51は、上述の雌ネジ5
3に螺合する雄ネジ52を先端に有するとともに、テー
パ部55を形成して頭部56に連設している。テーパ部
55は、この差込みピン51の差込みを行なった時に、
取付け部材2の差込み孔54に接触するので、ガタ付き
のない状態に螺合できる。差込みピン51の頭部56に
は、C形のリング57等を介してワイヤ58を取付けて
いる。このワイヤ58は、足掛け1に繋ぎとめるための
ものである。
【0060】なお、差込みピン51は、図19に示すよ
うに、先端にピン61を、そして頭部62との間に雄ネ
ジ63を形成するもよい。この場合には、この雄ネジ6
3が螺合する雌ネジ64を取付け部材2に形成する。雌
ネジ64の形成位置は、取付け部材2の上下方向中間位
置がよい。取付け部材2の向きが上下いずれであって
も、足掛け1の取付けが行なえるからである。
【0061】このように、抜止め手段をネジ52,5
3,63,64の螺合で構成した足掛け取付け構造によ
ると、差込みピン51を数回回転する程度の簡単な螺合
作業で、差込み部6が取付け部材2から不測に抜けてし
まうようなことのない確実な取付け状態を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る足掛け取付け構造の分解斜視
図。
【図2】使用状態の一例を示す説明図。
【図3】取付け部材の他の例を示す斜視図。
【図4】足掛けを取付けた状態を示す一部断面正面図。
【図5】足掛けを取付け状態を示す部分側面図。
【図6】足掛けの他の例を示す斜視図。
【図7】足掛け取付け構造の他の例を示す斜視図。
【図8】第2実施例に係る足掛け取付け構造の分解斜視
図。
【図9】取付け状態を示す一部断面正面図。
【図10】足掛け取付け構造の他の例を示す部分断面正
面図。
【図11】足掛け取付け構造の他の例を示す部分断面正
面図。
【図12】第3実施例に係る足掛け取付け構造を示す一
部断面正面図。
【図13】作用状態を示す横断面図。
【図14】足掛け取付け構造の他の例を示す一部断面正
面図。
【図15】足掛け取付け構造の他の例を示す一部断面斜
視図。
【図16】足掛け取付け構造の他の例を示す縦断面図。
【図17】第4実施例に係る足掛け取付け構造を示す斜
視図。
【図18】作用状態を示す一部断面側面図。
【図19】足掛け取付け構造の他の例を示す一部断面側
面図。
【図20】従来技術を示す斜視図。
【符号の説明】
1…足掛け 2…取付け部材 3…抜止めピン 4…鋼材(構造体) 6…差込み部 7…挿通溝(挿通孔) 11…取付け孔 13…挿通孔 16…弾性片 21…係止片 23,29a…当接部 41…楔部材 49…テーパ面 50…圧接面 52,63…雄ネジ 53,64…雌ネジ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構造体にあがりおりするための昇降用足掛
    けを、構造体に対して着脱可能に取付ける昇降用足掛け
    の取付け構造であって、前記昇降用足掛けの構造体に対
    する取付け側端部に、差込み部を垂設するとともに、該
    差込み部の上方からの差込みを受入れ、上記差込み部を
    回転不可に保持する取付け孔を上下方向に形成した取付
    け部材を前記構造体の外面に固定し、上記差込み部と取
    付け部材との相互間に、上記差込み部を抜止めする抜止
    め手段を設けた昇降用足掛けの取付け構造。
  2. 【請求項2】前記抜止め手段を、昇降用足掛けの差込み
    部と該差込み部を保持した取付け部材とに横方向に貫通
    形成した挿通孔と、該挿通孔に挿通する抜止めピンとで
    構成するとともに、上記抜止めピンに、上記挿通孔に対
    する挿通が完了した時点で、取付け部材の外側面に係止
    する弾性片を一体に形成した請求項1記載の昇降用足掛
    けの取付け構造。
  3. 【請求項3】前記抜止め手段を、差込み部の下端に枢着
    され、差込み部の幅よりも横に突出するように付勢され
    た係止片と、該係止片の上端縁が当接する取付け部材下
    端縁の当接部とで構成した請求項1記載の昇降用足掛け
    の取付け構造。
  4. 【請求項4】前記抜止め手段を、楔で構成した請求項1
    記載の昇降用足掛けの取付け構造。
  5. 【請求項5】前記抜止め手段を、ネジの螺合で構成した
    請求項1記載の昇降用足掛けの取付け構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0886087A (ja) * 1994-09-19 1996-04-02 Fumio Fujiki 足場布板、足場布板受け部材、足場支柱、足場手摺部材、足場部材連結用装置及び足場装置
JP2007046760A (ja) * 2005-08-12 2007-02-22 Shin Etsu Polymer Co Ltd 内副管用管継手

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JP4558605B2 (ja) * 2005-08-12 2010-10-06 信越ポリマー株式会社 内副管用管継手

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