JP3318315B2 - 耕うん爪取付けピン - Google Patents
耕うん爪取付けピンInfo
- Publication number
- JP3318315B2 JP3318315B2 JP2000143302A JP2000143302A JP3318315B2 JP 3318315 B2 JP3318315 B2 JP 3318315B2 JP 2000143302 A JP2000143302 A JP 2000143302A JP 2000143302 A JP2000143302 A JP 2000143302A JP 3318315 B2 JP3318315 B2 JP 3318315B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pin
- claw
- tillage
- bracket
- base
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Soil Working Implements (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータリー耕うん
装置における爪軸への耕うん爪の取付けピンに関するも
のである。
装置における爪軸への耕うん爪の取付けピンに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】トラクターなどで駆動するロータリー耕
うん装置における爪軸1への耕うん爪2の取付けは、図
6に示すように、爪軸1に固定された鞘状のブラケット
5内に耕うん爪2の爪基部3を挿入し、ボルト6または
ピンを挿通するピン孔6を開けたブラケット5およびブ
ラケット5内に挿入された爪基部3に設けたピン孔4に
ボルト7を通してワッシャ10をはめてねじ8をナット
9で締めて固定したり、或いは、ピンをピン孔を設けた
ブラケット5およびブラケット5内の爪基部3に通し、
このピンのピン先をブラケット5外に突出させ、突出し
たピン先に設けた孔にさらにくさびを打って固定するな
どの方法や、上記のボルト7のねじ8に代えてボルト軸
に環状溝を設け、この環状溝をブラケット2外に突出さ
せ、一方、ボルト軸の通るボルト孔とこのボルト孔に連
続する小径でかつ上記環状溝に嵌合する嵌合孔を有する
固定具を設け、この固定具の連続孔のボルト軸孔部にボ
ルト軸を通して嵌合し、固定具を叩いて小径の嵌合孔側
へ横移動させて、ボルト軸の環状溝を嵌合孔に一種のく
さび作用で緊締するものが実公平7−6727号に記載
されている。図7は従来の取付け具によるロータリーの
爪軸1のブラケット5に耕うん爪2を取り付けた状態を
示す部分図である。
うん装置における爪軸1への耕うん爪2の取付けは、図
6に示すように、爪軸1に固定された鞘状のブラケット
5内に耕うん爪2の爪基部3を挿入し、ボルト6または
ピンを挿通するピン孔6を開けたブラケット5およびブ
ラケット5内に挿入された爪基部3に設けたピン孔4に
ボルト7を通してワッシャ10をはめてねじ8をナット
9で締めて固定したり、或いは、ピンをピン孔を設けた
ブラケット5およびブラケット5内の爪基部3に通し、
このピンのピン先をブラケット5外に突出させ、突出し
たピン先に設けた孔にさらにくさびを打って固定するな
どの方法や、上記のボルト7のねじ8に代えてボルト軸
に環状溝を設け、この環状溝をブラケット2外に突出さ
せ、一方、ボルト軸の通るボルト孔とこのボルト孔に連
続する小径でかつ上記環状溝に嵌合する嵌合孔を有する
固定具を設け、この固定具の連続孔のボルト軸孔部にボ
ルト軸を通して嵌合し、固定具を叩いて小径の嵌合孔側
へ横移動させて、ボルト軸の環状溝を嵌合孔に一種のく
さび作用で緊締するものが実公平7−6727号に記載
されている。図7は従来の取付け具によるロータリーの
爪軸1のブラケット5に耕うん爪2を取り付けた状態を
示す部分図である。
【0003】しかし、これらの爪軸1への耕うん爪2の
取付け具は、いずれも部品が数多くの個数からなり、取
付け工程もその部品の個数の分だけ複雑であり、かつ、
爪軸から放射状に多数の耕うん爪を取り付ける必要があ
るので、極めて取付け手数がかかり、さらに複数個から
なる部品のいずれか1個を失うと、耕うん爪を取り付け
ることができ無くなるなどの問題があった。
取付け具は、いずれも部品が数多くの個数からなり、取
付け工程もその部品の個数の分だけ複雑であり、かつ、
爪軸から放射状に多数の耕うん爪を取り付ける必要があ
るので、極めて取付け手数がかかり、さらに複数個から
なる部品のいずれか1個を失うと、耕うん爪を取り付け
ることができ無くなるなどの問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来の問題点を解消することであり、取付
け部品の個数を基本的に少なくし、かつ、取付け工程数
も数少なく、しかも堅固に耕うん爪を爪軸に固定するこ
とのできる耕うん爪取付けピンを提供することである。
する課題は、従来の問題点を解消することであり、取付
け部品の個数を基本的に少なくし、かつ、取付け工程数
も数少なく、しかも堅固に耕うん爪を爪軸に固定するこ
とのできる耕うん爪取付けピンを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ための本発明の手段は、請求項1の発明では、耕うん装
置の爪軸1に放射状に設けた鞘状のブラケット5に耕う
ん爪2の爪基部3を挿着してブラケット5に設けたピン
孔6および爪基部3に設けたピン孔4にピンを通して耕
うん爪2を固定する固定具において、ブラケット5に開
口のピン孔6および爪基部3に開口のピン孔4に通す円
形棒状のピン11と、該ピン基部12から直角方向に延
びるアーム15と、アーム15から直角に耕うん爪2の
爪幅分だけ立垂する立垂部18と立垂部18の上端でピ
ン方向に直角に耕うん爪厚み分延びる爪幅形成部19と
爪幅形成部19からアーム15の位置まで垂下する垂下
部20からなる耕うん爪2の基部に挟持して係合する挟
持部17からなり、挟持部17の立垂部18および垂下
部20の内側下部に挟持した耕うん爪2の基部下端に係
合する膨出部21を形成していることを特徴とする耕う
ん爪取付けピンである。
ための本発明の手段は、請求項1の発明では、耕うん装
置の爪軸1に放射状に設けた鞘状のブラケット5に耕う
ん爪2の爪基部3を挿着してブラケット5に設けたピン
孔6および爪基部3に設けたピン孔4にピンを通して耕
うん爪2を固定する固定具において、ブラケット5に開
口のピン孔6および爪基部3に開口のピン孔4に通す円
形棒状のピン11と、該ピン基部12から直角方向に延
びるアーム15と、アーム15から直角に耕うん爪2の
爪幅分だけ立垂する立垂部18と立垂部18の上端でピ
ン方向に直角に耕うん爪厚み分延びる爪幅形成部19と
爪幅形成部19からアーム15の位置まで垂下する垂下
部20からなる耕うん爪2の基部に挟持して係合する挟
持部17からなり、挟持部17の立垂部18および垂下
部20の内側下部に挟持した耕うん爪2の基部下端に係
合する膨出部21を形成していることを特徴とする耕う
ん爪取付けピンである。
【0006】請求項2の発明では、ピン11の先端のブ
ラケット5から突出する部分は先細のテーパー部13に
形成していることを特徴とする請求項1の手段の耕うん
爪取付けピンである。
ラケット5から突出する部分は先細のテーパー部13に
形成していることを特徴とする請求項1の手段の耕うん
爪取付けピンである。
【0007】請求項3の発明では、テーパー部13にピ
ン11のピン軸に垂直に貫通するくさび孔14を形成し
ていることを特徴とする請求項1または2の手段の耕う
ん爪取付けピンである。
ン11のピン軸に垂直に貫通するくさび孔14を形成し
ていることを特徴とする請求項1または2の手段の耕う
ん爪取付けピンである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。図1の(a)は本発明の耕うん爪取付け
ピンで、(b)はくさびを示す斜視図である。図2は本
発明の耕うん爪取付けピンの取付け状態を示す平面図で
ある。図3は本発明の耕うん爪取付けピンの取付け状態
を示す側面図である。図4の(a)は、本発明の耕うん
爪取付けピンの取付け状態を示す図3の裏側の側面図
で、(b)は矢視A−Aの切断端面図である。図5は本
発明の耕うん爪取付けピンとブラケットとの関係を示す
図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。図6は
従来の爪軸とブラケットと、分解状態で示す耕うん爪の
斜視図である。
して説明する。図1の(a)は本発明の耕うん爪取付け
ピンで、(b)はくさびを示す斜視図である。図2は本
発明の耕うん爪取付けピンの取付け状態を示す平面図で
ある。図3は本発明の耕うん爪取付けピンの取付け状態
を示す側面図である。図4の(a)は、本発明の耕うん
爪取付けピンの取付け状態を示す図3の裏側の側面図
で、(b)は矢視A−Aの切断端面図である。図5は本
発明の耕うん爪取付けピンとブラケットとの関係を示す
図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。図6は
従来の爪軸とブラケットと、分解状態で示す耕うん爪の
斜視図である。
【0009】本発明は、図6に分解状態で示す従来の爪
軸1とブラケット5と耕うん爪2と同様に、ロータリー
の爪軸1に放射状に設けられた鞘状のブラケット5に耕
うん爪2の爪基部3を挿入して取り付ける取付け具であ
る。ところで従来の取付け具は、ねじ8を形成したボル
ト7をブラケット5に形成したボルト挿通用のピン孔6
と耕うん爪2の爪基部3に形成したボルト挿通用のピン
孔4に挿通してワッシャ10をはめナット9で締めつけ
て固定する。しかし、本発明では、このボルト7、ワッ
シャ10、ナット9に代えて、ただ1個の部品である耕
うん爪取付けピンとしたものである。
軸1とブラケット5と耕うん爪2と同様に、ロータリー
の爪軸1に放射状に設けられた鞘状のブラケット5に耕
うん爪2の爪基部3を挿入して取り付ける取付け具であ
る。ところで従来の取付け具は、ねじ8を形成したボル
ト7をブラケット5に形成したボルト挿通用のピン孔6
と耕うん爪2の爪基部3に形成したボルト挿通用のピン
孔4に挿通してワッシャ10をはめナット9で締めつけ
て固定する。しかし、本発明では、このボルト7、ワッ
シャ10、ナット9に代えて、ただ1個の部品である耕
うん爪取付けピンとしたものである。
【0010】すなわち、請求項1に係る発明の実施の形
態では、耕うん装置の爪軸1に放射状に設けた鞘状のブ
ラケット5に、耕うん爪2の爪基部3を挿着し、ブラケ
ット5に設けたピン孔6および爪基部3に設けたピン孔
4にピンを挿通して耕うん爪2を固定する耕うん爪取付
けピンである。すなわち、耕うん爪取付けピンはボルト
用の高張力鋼からなり、ブラケット5に形成したピン孔
6と、耕うん爪2の爪基部3に形成したピン孔4に通す
ための円形棒状のピン11を有する。このピンの長さは
25mmとし、ピン軸の径は9.3mmとする。このピ
ン11のピン基部12から直角方向にアーム15を延ば
して設ける。ピン基部12は、図2に見られるように、
一部がブラケット5に挿入されるものとする。アーム1
5の長さはピン11の軸心から40mmとする。そして
図2に見られるとおり、ピン基部12の一部をブラケッ
ト5に挿入した場合、アーム15はピン基部12の半ば
上部からブラケット5に沿って延びブラケット15を越
えた点で耕うん爪2側に曲折して逃げ16を形成した
後、耕うん爪2に沿って延びている。アームの幅は13
mmで厚みは7mmとする。
態では、耕うん装置の爪軸1に放射状に設けた鞘状のブ
ラケット5に、耕うん爪2の爪基部3を挿着し、ブラケ
ット5に設けたピン孔6および爪基部3に設けたピン孔
4にピンを挿通して耕うん爪2を固定する耕うん爪取付
けピンである。すなわち、耕うん爪取付けピンはボルト
用の高張力鋼からなり、ブラケット5に形成したピン孔
6と、耕うん爪2の爪基部3に形成したピン孔4に通す
ための円形棒状のピン11を有する。このピンの長さは
25mmとし、ピン軸の径は9.3mmとする。このピ
ン11のピン基部12から直角方向にアーム15を延ば
して設ける。ピン基部12は、図2に見られるように、
一部がブラケット5に挿入されるものとする。アーム1
5の長さはピン11の軸心から40mmとする。そして
図2に見られるとおり、ピン基部12の一部をブラケッ
ト5に挿入した場合、アーム15はピン基部12の半ば
上部からブラケット5に沿って延びブラケット15を越
えた点で耕うん爪2側に曲折して逃げ16を形成した
後、耕うん爪2に沿って延びている。アームの幅は13
mmで厚みは7mmとする。
【0011】さらにアーム15の先にはアーム15から
直角に耕うん爪2の爪幅の22mm分だけ立垂する立垂
部18を設け、立垂部18の上端にはピン11の方向に
直角に耕うん爪厚み分の10mmの間隔をあけて折れ曲
がり爪幅形成部19を形成する。耕うん爪厚み分の10
mmの間隔をあけた爪幅形成部19の先は、再び直角に
折れ曲がってアーム15の位置まで垂下して垂下部20
を形成す。この立垂部18と爪幅形成部19と垂下部2
0から耕うん爪2の基部を挟持して係合する耕うん爪厚
み分の10mmの間隙を有し、かつ耕うん爪幅分の22
mmの高さを有する挟持部17を形成する。挟持部17
の立垂部18および垂下部20の内側下部に挟持した耕
うん爪2の基部下端に係合する膨出部21を形成してい
る。
直角に耕うん爪2の爪幅の22mm分だけ立垂する立垂
部18を設け、立垂部18の上端にはピン11の方向に
直角に耕うん爪厚み分の10mmの間隔をあけて折れ曲
がり爪幅形成部19を形成する。耕うん爪厚み分の10
mmの間隔をあけた爪幅形成部19の先は、再び直角に
折れ曲がってアーム15の位置まで垂下して垂下部20
を形成す。この立垂部18と爪幅形成部19と垂下部2
0から耕うん爪2の基部を挟持して係合する耕うん爪厚
み分の10mmの間隙を有し、かつ耕うん爪幅分の22
mmの高さを有する挟持部17を形成する。挟持部17
の立垂部18および垂下部20の内側下部に挟持した耕
うん爪2の基部下端に係合する膨出部21を形成してい
る。
【0012】請求項2に係る発明の実施の形態では、上
記の手段の耕うん爪取付けピンにおいて、さらにピン1
1は、ブラケット5のピン孔6に挿通したときにピン孔
6から突出する部分に先細のテーパー部13を有するも
のである。ブラケット5に設けたピン孔6および耕うん
爪2の爪基部3に設けたピン孔4に対し、ピン11を挿
通したときにがたつかないよう可能な限り隙間を生じ無
いように形成しているので通常では挿通しにくい。そこ
でピン11の先端部を先細にテーパーを設けたテーパー
部13とすることで挿通し易くする。
記の手段の耕うん爪取付けピンにおいて、さらにピン1
1は、ブラケット5のピン孔6に挿通したときにピン孔
6から突出する部分に先細のテーパー部13を有するも
のである。ブラケット5に設けたピン孔6および耕うん
爪2の爪基部3に設けたピン孔4に対し、ピン11を挿
通したときにがたつかないよう可能な限り隙間を生じ無
いように形成しているので通常では挿通しにくい。そこ
でピン11の先端部を先細にテーパーを設けたテーパー
部13とすることで挿通し易くする。
【0013】請求項3に係る発明の実施の形態では、さ
らに上記の手段の耕うん爪取付けピンにおいて、さらに
そのテーパー部13にピン11のピン軸に垂直に貫通す
るくさび孔14を形成して、くさび23をこのくさび孔
14に挿通するものである。本発明では基本的にピン1
1をブラケット5に差し込んだ爪基部3のピン孔4とブ
ラケット5のピン孔6に挿通して挟持部17に耕うん爪
2を嵌合させて係止するだけで、耕うん爪2はブラケッ
ト5から抜けることはないが、過酷な耕うん作業におい
ては万一を考慮してくさび23を挿通するものである。
らに上記の手段の耕うん爪取付けピンにおいて、さらに
そのテーパー部13にピン11のピン軸に垂直に貫通す
るくさび孔14を形成して、くさび23をこのくさび孔
14に挿通するものである。本発明では基本的にピン1
1をブラケット5に差し込んだ爪基部3のピン孔4とブ
ラケット5のピン孔6に挿通して挟持部17に耕うん爪
2を嵌合させて係止するだけで、耕うん爪2はブラケッ
ト5から抜けることはないが、過酷な耕うん作業におい
ては万一を考慮してくさび23を挿通するものである。
【0014】このくさび23の形状は、図1の(b)に
示すとおりで、ピン11のくさび孔14に挿通するくさ
び部24とヘッド25で繋がってくさび部24に沿って
延びる弾性の押さえ板26からなり、ヘッド25はくさ
び23をくさび孔14に打ち込んだときブラケット5に
被さるように一方にひさし28を有する。
示すとおりで、ピン11のくさび孔14に挿通するくさ
び部24とヘッド25で繋がってくさび部24に沿って
延びる弾性の押さえ板26からなり、ヘッド25はくさ
び23をくさび孔14に打ち込んだときブラケット5に
被さるように一方にひさし28を有する。
【0015】本発明の耕うん爪取付けピンの使用方法を
説明する。図6に見られるように、ロータリーの爪軸1
には耕うん幅に対応して多数の耕うん爪2を取り付ける
ための多数のブラケット5が適宜間隔を設けて放射状に
設けられている。ブラケット5は鞘状に形成されてお
り、耕うん爪2を係止するためのピン孔6が形成されて
いる。爪基部3にはブラケット5に装着したときにブラ
ケット5のピン孔6と合致する位置にピン孔4が形成さ
れている。一方、図3に示すように、ブラケット5は断
面円形の爪軸1に設けられているので、ブラケット5内
の爪基部3の挿通穴の奥は円弧状に膨れている。従っ
て、図3の(b)に示す一方の側部に爪軸1の円弧に合
致する凹状曲面を形成して反対側の側部を直線としたイ
ンナー29を、凹状曲面を奥側にしてブラケット5内に
予め装着する。このインナー29を挿入することにより
爪基部3の端部が垂直にインナー29と接するので、ブ
ラケット5内での爪基部3のがたつきがなくなる。
説明する。図6に見られるように、ロータリーの爪軸1
には耕うん幅に対応して多数の耕うん爪2を取り付ける
ための多数のブラケット5が適宜間隔を設けて放射状に
設けられている。ブラケット5は鞘状に形成されてお
り、耕うん爪2を係止するためのピン孔6が形成されて
いる。爪基部3にはブラケット5に装着したときにブラ
ケット5のピン孔6と合致する位置にピン孔4が形成さ
れている。一方、図3に示すように、ブラケット5は断
面円形の爪軸1に設けられているので、ブラケット5内
の爪基部3の挿通穴の奥は円弧状に膨れている。従っ
て、図3の(b)に示す一方の側部に爪軸1の円弧に合
致する凹状曲面を形成して反対側の側部を直線としたイ
ンナー29を、凹状曲面を奥側にしてブラケット5内に
予め装着する。このインナー29を挿入することにより
爪基部3の端部が垂直にインナー29と接するので、ブ
ラケット5内での爪基部3のがたつきがなくなる。
【0016】このようにインナー29を適宜に挿入して
準備した鞘状のブラケット5に耕うん爪2の爪基部3を
差し込み、ピン孔4をピン孔6に合致させる。そしてブ
ラケットに向かって左側のピン孔6から本発明の耕うん
爪取付けピンのピン11を挿入する。このとき挟持部1
7の垂下部20が耕うん爪2の当たらないように持ち上
げておく。ピン11の径がピン孔6、4にきっちりに製
作されている場合、ピン11の先端に、請求項2に係る
発明の実施の形態として設けたテーパー部13である程
度挿入してからハンマーなどで叩き入れる。ピンが挿着
されると挟持部17の立垂部18と垂下部20の間の間
隙に耕うん爪2を挿入するように挟持部17を回転しな
がら押し込む。この場合、必要により爪幅形成部19の
ヘッドをハンマーで叩いて耕うん爪2を挟持部17に嵌
合させる。完全に嵌合すると耕うん爪2の下端を挟持部
17の間隙の下端の左右の膨出部21内に嵌合されて係
合される。この状態で挟持部17が耕うん爪に嵌合して
固定されているのでピンは抜けることはない。
準備した鞘状のブラケット5に耕うん爪2の爪基部3を
差し込み、ピン孔4をピン孔6に合致させる。そしてブ
ラケットに向かって左側のピン孔6から本発明の耕うん
爪取付けピンのピン11を挿入する。このとき挟持部1
7の垂下部20が耕うん爪2の当たらないように持ち上
げておく。ピン11の径がピン孔6、4にきっちりに製
作されている場合、ピン11の先端に、請求項2に係る
発明の実施の形態として設けたテーパー部13である程
度挿入してからハンマーなどで叩き入れる。ピンが挿着
されると挟持部17の立垂部18と垂下部20の間の間
隙に耕うん爪2を挿入するように挟持部17を回転しな
がら押し込む。この場合、必要により爪幅形成部19の
ヘッドをハンマーで叩いて耕うん爪2を挟持部17に嵌
合させる。完全に嵌合すると耕うん爪2の下端を挟持部
17の間隙の下端の左右の膨出部21内に嵌合されて係
合される。この状態で挟持部17が耕うん爪に嵌合して
固定されているのでピンは抜けることはない。
【0017】しかし、さらにピン11が爪軸1のブラケ
ット5から耕うん中に抜ける恐れの無いことを保証する
ために、請求項3に係る発明の実施の形態では、上記の
ように耕うん爪取付けピンをひさし28がブラケット側
にくるようにしてブラケット5に挿入して挟持部17に
耕うん爪を嵌合した後、ピン11の先端のブラケット5
から突出した部分に設けられているくさび孔14に、図
1の(b)に示すくさび23をヘッド25をハンマーで
叩いて挿入する。このくさび23は弾性押さえ板26に
設けられた係合弧状部27がピン11に係合してくさび
23がさらにピン11から抜けにくくしている。さらに
耕うん装置のロータリーを逆回転させたり過酷な運転を
することを予想して、耕うん爪取付けピンの挟持部17
の間隙に入れた耕うん爪2からが挟持部17から抜けて
ピン11が外れないようにするために、抜け落ち防止ピ
ンを挿入するためのピン孔22を挟持部17の下部に設
ける。
ット5から耕うん中に抜ける恐れの無いことを保証する
ために、請求項3に係る発明の実施の形態では、上記の
ように耕うん爪取付けピンをひさし28がブラケット側
にくるようにしてブラケット5に挿入して挟持部17に
耕うん爪を嵌合した後、ピン11の先端のブラケット5
から突出した部分に設けられているくさび孔14に、図
1の(b)に示すくさび23をヘッド25をハンマーで
叩いて挿入する。このくさび23は弾性押さえ板26に
設けられた係合弧状部27がピン11に係合してくさび
23がさらにピン11から抜けにくくしている。さらに
耕うん装置のロータリーを逆回転させたり過酷な運転を
することを予想して、耕うん爪取付けピンの挟持部17
の間隙に入れた耕うん爪2からが挟持部17から抜けて
ピン11が外れないようにするために、抜け落ち防止ピ
ンを挿入するためのピン孔22を挟持部17の下部に設
ける。
【0018】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明の耕うん
爪の爪軸への取付固定用の耕うん爪取付けピンは、基本
的にただ1個の部品からなり、しかも爪軸に設けたブラ
ケットに挿入した後に耕うん爪側に回動して耕うん爪を
嵌合挟持するだけで固定でき、基本的に耕うん爪取付け
ピンがブラケットから抜け落ちることなく、簡単な耕う
ん爪の取付け工程で耕うん爪の取付けができる。さらに
より耕うん爪取付けピンの脱落を防止するために特別の
形状をしたくさびを耕うん爪取付けピンに挿入すること
でより完全を期すことができるなど、本発明は従来にな
い優れた効果を奏する。
爪の爪軸への取付固定用の耕うん爪取付けピンは、基本
的にただ1個の部品からなり、しかも爪軸に設けたブラ
ケットに挿入した後に耕うん爪側に回動して耕うん爪を
嵌合挟持するだけで固定でき、基本的に耕うん爪取付け
ピンがブラケットから抜け落ちることなく、簡単な耕う
ん爪の取付け工程で耕うん爪の取付けができる。さらに
より耕うん爪取付けピンの脱落を防止するために特別の
形状をしたくさびを耕うん爪取付けピンに挿入すること
でより完全を期すことができるなど、本発明は従来にな
い優れた効果を奏する。
【図1】本発明の(a)耕うん爪取付けピンと(b)く
さびを示す斜視図である。
さびを示す斜視図である。
【図2】本発明の耕うん爪取付けピンの取付け状態を示
す平面図である。
す平面図である。
【図3】本発明の耕うん爪取付けピンの取付け状態を示
す側面図である。
す側面図である。
【図4】(a)は、本発明の耕うん爪取付けピンの取付
け状態を示す図3の裏側の側面図で、(b)は矢視A−
Aの切断端面図である。
け状態を示す図3の裏側の側面図で、(b)は矢視A−
Aの切断端面図である。
【図5】本発明の耕うん爪取付けピンとブラケットとの
関係を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図であ
る。
関係を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図であ
る。
【図6】従来の爪軸とブラケットと、分解状態で示す耕
うん爪の斜視図である。
うん爪の斜視図である。
【図7】従来の爪軸に耕うん爪を取り付けた状態を示す
部分図である。
部分図である。
1 爪軸 2 耕うん爪 3 爪基部 4 ピン孔 5 ブラケット 6 ピン孔 7 ボルト 8 ねじ 9 ナット 10 ワッシャ 11 ピン 12 ピン基部 13 テーパー部 14 くさび孔 15 アーム 16 逃げ 17 挟持部 18 立垂部 19 爪幅部 20 垂下部 21 膨出部 22 ピン孔 23 くさび 24 くさび部 25 ヘッド 26 弾性押さえ板 27 係合弧状部 28 ひさし 29 インナー
Claims (3)
- 【請求項1】 耕うん装置の爪軸1に放射状に設けた鞘
状のブラケット5に耕うん爪2の爪基部3を挿着してブ
ラケット5および爪基部3に設けたピン孔4にピンまた
はボルトを通して耕うん爪2を固定する固定具におい
て、ブラケット5に開口のピン孔6および爪基部3に開
口のピン孔4に通す円形棒状のピン11と、該ピン基部
12から直角方向に延びるアーム15と、アーム15か
ら直角に耕うん爪2の爪幅分だけ立垂する立垂部18と
立垂部18の上端でピン方向に直角に耕うん爪厚み分延
びる爪幅形成部19と爪幅形成部19からアーム15の
位置まで垂下する垂下部20からなる耕うん爪2の基部
に挟持して係合する挟持部17からなり、挟持部17の
立垂部18および垂下部21の内側下部に挟持した耕う
ん爪2の基部下端に係合する膨出部21を形成している
ことを特徴とする耕うん爪取付けピン。 - 【請求項2】 ピン11の先端のブラケット5から突
出する部分は先細のテーパー部13に形成していること
を特徴とする請求項1記載の耕うん爪取付けピン。 - 【請求項3】 テーパー部13にピン11のピン軸に垂
直に貫通するくさび孔14を形成していることを特徴と
する請求項1または2記載の耕うん爪取付けピン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000143302A JP3318315B2 (ja) | 2000-05-16 | 2000-05-16 | 耕うん爪取付けピン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000143302A JP3318315B2 (ja) | 2000-05-16 | 2000-05-16 | 耕うん爪取付けピン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001320905A JP2001320905A (ja) | 2001-11-20 |
JP3318315B2 true JP3318315B2 (ja) | 2002-08-26 |
Family
ID=18650143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000143302A Expired - Fee Related JP3318315B2 (ja) | 2000-05-16 | 2000-05-16 | 耕うん爪取付けピン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3318315B2 (ja) |
-
2000
- 2000-05-16 JP JP2000143302A patent/JP3318315B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001320905A (ja) | 2001-11-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3318315B2 (ja) | 耕うん爪取付けピン | |
JP2002031121A (ja) | ボルトの回転防止具 | |
JP3247835B2 (ja) | 耕耘爪取付装置 | |
JP3383477B2 (ja) | スプリンクラーヘッド取付部品の固定金具 | |
JP2001317522A (ja) | 長孔用ボルト・ナット | |
JP2916582B2 (ja) | 足場装置における足場板の取付具 | |
JP3548090B2 (ja) | 座金付きナット、座金付きボルト | |
JP3267584B2 (ja) | 芝面穿孔用タイン、及びその取付構造 | |
JPH09222113A (ja) | ボルトの回転防止型座金 | |
JPS6217534Y2 (ja) | ||
JP2694136B2 (ja) | 耕耘爪取付け装置 | |
JPH11218108A (ja) | ポール用取付金具 | |
JP3146384B2 (ja) | 鋼板取付具 | |
JPH0737442Y2 (ja) | 耕耘爪の支持手段 | |
JPH0750881Y2 (ja) | 耕耘爪の支持手段 | |
JPS6220614Y2 (ja) | ||
JPH078664Y2 (ja) | パネルの連結装置 | |
JP2514223B2 (ja) | 耕耘爪の取付装置 | |
JP2004360187A (ja) | 仮設足場用連結具 | |
JP2521145Y2 (ja) | 耕耘爪取付け装置 | |
JP2550652Y2 (ja) | 耕耘爪取付け装置 | |
JP3855094B2 (ja) | 軟質壁面用係止鋲 | |
JP2717278B2 (ja) | 耕耘爪取付け装置 | |
JP3364468B2 (ja) | パイプ支持バンドの仮止め具 | |
JPS642060Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |