JPH0730483B2 - 紡機用トラベラ - Google Patents
紡機用トラベラInfo
- Publication number
- JPH0730483B2 JPH0730483B2 JP62292769A JP29276987A JPH0730483B2 JP H0730483 B2 JPH0730483 B2 JP H0730483B2 JP 62292769 A JP62292769 A JP 62292769A JP 29276987 A JP29276987 A JP 29276987A JP H0730483 B2 JPH0730483 B2 JP H0730483B2
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- JP
- Japan
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- traveler
- spinning machine
- present
- hardness
- spinning
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D01—NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
- D01H—SPINNING OR TWISTING
- D01H7/00—Spinning or twisting arrangements
- D01H7/02—Spinning or twisting arrangements for imparting permanent twist
- D01H7/52—Ring-and-traveller arrangements
- D01H7/60—Rings or travellers; Manufacture thereof not otherwise provided for ; Cleaning means for rings
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D01—NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
- D01H—SPINNING OR TWISTING
- D01H7/00—Spinning or twisting arrangements
- D01H7/02—Spinning or twisting arrangements for imparting permanent twist
- D01H7/52—Ring-and-traveller arrangements
- D01H7/60—Rings or travellers; Manufacture thereof not otherwise provided for ; Cleaning means for rings
- D01H7/604—Travellers
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は精紡機,撚糸機等に使用する耐摩耗性に優れた
紡機用トラベラに関するものである。
紡機用トラベラに関するものである。
従来の技術とその問題点 最近の高生産,高速紡出が行なわれる厳しい紡出環境に
加え、低原価操業をしいられている紡績業界においては
長寿命かつ安価なトラベラが要求されている。
加え、低原価操業をしいられている紡績業界においては
長寿命かつ安価なトラベラが要求されている。
現行の量産レベルでの精紡機のスピンドル回転数は最高
18,000r.p.m程度であり、この場合、リングとトラベラ
間の摩擦熱が増大され、トラベラ基地の耐熱性(熱軟化
抵抗性)の向上が必要とされている。
18,000r.p.m程度であり、この場合、リングとトラベラ
間の摩擦熱が増大され、トラベラ基地の耐熱性(熱軟化
抵抗性)の向上が必要とされている。
しかし、従来の0.6〜1.0%C炭素鋼を素材とするトラベ
ラの製品硬さはHv650〜750の範囲にあるが、前述の高速
条件下では摩擦熱温度の上昇が従来のスピンドル回転数
14,000〜17,000r.p.mの条件下より著しく、リングに摺
接するトラベラ表面の硬さはHv500以下に低下し、早期
に摩耗が進行してトラベラ寿命を縮めていた。
ラの製品硬さはHv650〜750の範囲にあるが、前述の高速
条件下では摩擦熱温度の上昇が従来のスピンドル回転数
14,000〜17,000r.p.mの条件下より著しく、リングに摺
接するトラベラ表面の硬さはHv500以下に低下し、早期
に摩耗が進行してトラベラ寿命を縮めていた。
上記高速条件下での摩擦熱温度は硬度低下から推定して
約400℃以上に達している。従って、従来の炭素鋼では
熱軟化抵抗に乏しく、トラベラ硬さを長期に少なくとも
Hv500以上に維持することができないという問題点があ
った。
約400℃以上に達している。従って、従来の炭素鋼では
熱軟化抵抗に乏しく、トラベラ硬さを長期に少なくとも
Hv500以上に維持することができないという問題点があ
った。
又、この点を解消すべく、熱軟化抵抗の高い高合金鋼の
適用が考えられているが、材料のコスト高のみならず、
加工性が極めて困難となり加工コスト高となる問題点が
あった。
適用が考えられているが、材料のコスト高のみならず、
加工性が極めて困難となり加工コスト高となる問題点が
あった。
問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点を除去するためになされたものであ
り、素材としてC:0.9〜1.2%、C:0.2〜1.6%、V:0.05〜
0.5%を含有する比較的合金含有量の少ない合金鋼を用
い、所定のトラベラ形状に成形後、焼入れ,焼戻しを施
し、少なくとも焼戻し温度が350℃〜450℃で製品硬さが
Hv550以上の耐熱性の高い紡機用トラベラを提供するも
のである。
り、素材としてC:0.9〜1.2%、C:0.2〜1.6%、V:0.05〜
0.5%を含有する比較的合金含有量の少ない合金鋼を用
い、所定のトラベラ形状に成形後、焼入れ,焼戻しを施
し、少なくとも焼戻し温度が350℃〜450℃で製品硬さが
Hv550以上の耐熱性の高い紡機用トラベラを提供するも
のである。
実施例 以下、本発明の実施例を図面に基いて説明する。
素材として、C:0.99%、Cr:0.26%、V:0.09%を主成分
として含有する合金鋼を使用し、上記素材を第1図に示
すような所定のトラベラ形状に成形後、850℃前後の温
度で焼入れし、その後400℃近くの温度で一定時間保持
した後油冷して焼戻しを施し、製品硬さがHv550以上の
紡機用トラベラ(T)を形成した。
として含有する合金鋼を使用し、上記素材を第1図に示
すような所定のトラベラ形状に成形後、850℃前後の温
度で焼入れし、その後400℃近くの温度で一定時間保持
した後油冷して焼戻しを施し、製品硬さがHv550以上の
紡機用トラベラ(T)を形成した。
なお、焼入れ温度は830℃〜880℃、焼戻し温度は350℃
〜450℃の範囲内で選択すればよいものである。
〜450℃の範囲内で選択すればよいものである。
上記のように、本発明のトラベラは焼戻し温度を350℃
〜450℃で製品硬さをHv550以上としたことにより、スピ
ンドル回転数が、17,000r.p.m〜20,000r.p.mの高速紡出
に使用し、リングとトラベラ間の摩擦熱により、トラベ
ラの摩擦熱温度が400℃まで上っても硬度がHv500以下と
なることがなく、スピンドルの高速回転において長時間
使用に耐えるトラベラを得ることができた。
〜450℃で製品硬さをHv550以上としたことにより、スピ
ンドル回転数が、17,000r.p.m〜20,000r.p.mの高速紡出
に使用し、リングとトラベラ間の摩擦熱により、トラベ
ラの摩擦熱温度が400℃まで上っても硬度がHv500以下と
なることがなく、スピンドルの高速回転において長時間
使用に耐えるトラベラを得ることができた。
次に、本発明のトラベラと従来のトラベラを用いた耐摩
耗性比較テストを行なう。
耗性比較テストを行なう。
テスト条件 糸:綿コーマ糸40′s リング:3.2mmF,内径45mmφ トラベラ:YS−2/hf 9/0 スピンドル回転数:18,000r.p.m テスト時間:50hr 尚、比較用の従来のトラベラは、1.0%C炭素鋼を素材
とし、所定の形状に成形後、熱処理を施したものを使用
した。
とし、所定の形状に成形後、熱処理を施したものを使用
した。
上記紡出テストの結果は以下のとおりである。
トラベラの摩耗減量を比較すると、第2図に示すように
本発明の紡機用トラベラの方が従来のトラベラに比べ約
30%摩耗量が減少し、寿命向上が認められた。
本発明の紡機用トラベラの方が従来のトラベラに比べ約
30%摩耗量が減少し、寿命向上が認められた。
この理由としては、第3図に示すように硬さ低下の巾が
従来品に比べ本発明品は約Hv100程度少なく、耐摩耗性
に寄与したものと考えられる。
従来品に比べ本発明品は約Hv100程度少なく、耐摩耗性
に寄与したものと考えられる。
又、第4図に本発明のトラベラと従来のトラベラの各焼
戻し温度における焼戻し硬さを示しているが、これから
見ても従来のトラベラに比べ、本発明のトラベラが熱軟
化抵抗に優れていることがわかる。
戻し温度における焼戻し硬さを示しているが、これから
見ても従来のトラベラに比べ、本発明のトラベラが熱軟
化抵抗に優れていることがわかる。
尚、上記結果が得られる理由としては、合金元素のCrと
Vが寄与し、特にVの効果が著しいと考えられる。C:0.
9〜1.2%、Cr:0.2〜1.6%、V:0.05〜0.5%の範囲が望ま
しく、上記範囲を超えると加工性が著しく困難になり、
又、上記範囲より少ないと目的とする耐熱性が得られな
いものである。
Vが寄与し、特にVの効果が著しいと考えられる。C:0.
9〜1.2%、Cr:0.2〜1.6%、V:0.05〜0.5%の範囲が望ま
しく、上記範囲を超えると加工性が著しく困難になり、
又、上記範囲より少ないと目的とする耐熱性が得られな
いものである。
発明の効果 本発明の紡機用トラベラは上記構成であるため、耐摩耗
性が大巾に向上し、しかも比較的安価な材料で、高速紡
出に十分耐え得るという優れた効果を有するものであ
る。
性が大巾に向上し、しかも比較的安価な材料で、高速紡
出に十分耐え得るという優れた効果を有するものであ
る。
第1図は本発明の紡機用トラベラの一実施例を示す正面
図、第2図はテスト時間50hrにおける本発明のトラベラ
と従来のトラベラとの摩耗減量の比較を示す棒グラフ、
第3図は本発明のトラベラと従来のトラベラとのテスト
前後におけるトラベラ硬さを示す棒グラフ、第4図は本
発明のトラベラと従来のトラベラとの焼戻し硬さの比較
を示すグラフである。
図、第2図はテスト時間50hrにおける本発明のトラベラ
と従来のトラベラとの摩耗減量の比較を示す棒グラフ、
第3図は本発明のトラベラと従来のトラベラとのテスト
前後におけるトラベラ硬さを示す棒グラフ、第4図は本
発明のトラベラと従来のトラベラとの焼戻し硬さの比較
を示すグラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】C:0.9〜1.2%、Cr:0.2〜1.6%、V:0.05〜
0.5%を含有する合金鋼を所定のトラベラ形状に成形
し、焼入れ,焼戻し処理を施し、製品硬さがHv550以上
であることを特徴とする紡機用トラベラ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62292769A JPH0730483B2 (ja) | 1987-08-27 | 1987-11-19 | 紡機用トラベラ |
KR1019880010891A KR930001462B1 (ko) | 1987-08-27 | 1988-08-26 | 방적기용 금속 트래블러 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62-213950 | 1987-08-27 | ||
JP21395087 | 1987-08-27 | ||
JP62292769A JPH0730483B2 (ja) | 1987-08-27 | 1987-11-19 | 紡機用トラベラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01132838A JPH01132838A (ja) | 1989-05-25 |
JPH0730483B2 true JPH0730483B2 (ja) | 1995-04-05 |
Family
ID=26520066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62292769A Expired - Lifetime JPH0730483B2 (ja) | 1987-08-27 | 1987-11-19 | 紡機用トラベラ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0730483B2 (ja) |
KR (1) | KR930001462B1 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0730484B2 (ja) * | 1988-08-11 | 1995-04-05 | 金井 宏之 | 紡機用金属トラベラ |
CN102443895A (zh) * | 2011-09-26 | 2012-05-09 | 吴江伊兰吉纺织品有限公司 | 一种新型耐磨钢丝圈的制备方法 |
CN103014953A (zh) * | 2012-12-29 | 2013-04-03 | 重庆金猫纺织器材有限公司 | 纺纱用bs(蓝宝石)钢丝圈加工工艺 |
KR20180015726A (ko) * | 2015-07-16 | 2018-02-13 | 닛신 세이코 가부시키가이샤 | 섬유 기계 부품용 강판 및 그 제조 방법 |
-
1987
- 1987-11-19 JP JP62292769A patent/JPH0730483B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1988
- 1988-08-26 KR KR1019880010891A patent/KR930001462B1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR930001462B1 (ko) | 1993-02-27 |
JPH01132838A (ja) | 1989-05-25 |
KR890003980A (ko) | 1989-04-19 |
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