JPH02182927A - 紡機用リング - Google Patents

紡機用リング

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JPH02182927A
JPH02182927A JP33363588A JP33363588A JPH02182927A JP H02182927 A JPH02182927 A JP H02182927A JP 33363588 A JP33363588 A JP 33363588A JP 33363588 A JP33363588 A JP 33363588A JP H02182927 A JPH02182927 A JP H02182927A
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ring
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Shigeru Kibe
茂 木部
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KANAI JIYUUYOU KOGYO KK
Kanai Juyo Kogyo Co Ltd
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Kanai Juyo Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、高速精紡において優れた性能を発揮する紡機
用リングの改良に関するものである。
(従来の技術及び解決すべき課題) 従来の紡機用のリングは、一般に低炭素鋼を素材とし、
浸炭焼入れをして表面硬化処理を施している。しかし、
スピンドル回転数が17.000〜18.00Or、p
om、を越えて20.00Or、p、m、以上の高速回
転になると、従来リングでは、リング−トラベラ間の摩
擦抵抗の増大と摩擦熱の急激な上昇のため、トラベラの
早期の焼付き飛散を生じて、安定した連続運転ができな
かった。
そこで、フランジ表面に硬質粒子を共析物質とした複合
メッキを施したリングが提案されている。
しかし、この種リングは、高速条件下で要求される高速
特性としてのより優れたなじみ性に課題を有するばかり
か、複合メッキの膜厚を厚くすると、メッキ表面の肌荒
れが生じて十分な効果を奏し得ないという課題がある。
本発明は、上記従来技術の課題に鑑みてなしたもので、
その目的とするところは、24.000r、plm。
以上の超高速域でも優れた耐摩耗性、自己潤滑性(なじ
み性)を有して安定した連続運転を可能にした紡機用リ
ングを提供するにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明の紡機用リングは、
炭素鋼を素材として所要のリング形状に切削加工を施し
、熱処理し、表面研磨処理をした表面に、硬質微粒子の
炭化ケイ素と自己潤滑性を有する微粒子の窒化ホウ素を
所定割合で含有して共析物質とし、ニッケル・リンを含
有するニッケル合金をマトリックスとする複合メッキ層
を設け、そして温度350〜480℃、時間40〜10
0分の熱処理によって上記複合メッキ層のマトリックス
であるニッケル合金を結晶化して硬度11v 8QQ〜
1100の高硬度にすると同時に、上記微粒子とマトリ
ックスのニッケル合金の密着力を強化する。さらに、ト
ラベラの接触、摺動する表面に研磨加工を施して上記微
粒子の一部が研磨され或いは脱落して露出した共存状態
にし、かつ表面粗さを中心線平均粗さ(Ra)0.2μ
以下にして成る。
上記複合メッキ中の微粒子の量は、トータル含有率とし
て2〜20重量%が高速条件下での耐摩耗性、自己潤滑
性を得るに好適範囲であり、2重量%未満では十分な耐
摩耗性、自己潤滑性が得られず、また20重量%を越え
ると、微粒子が複合メッキ層及び表面に凝集して脱落の
原因となるので好ましくない。
また、炭化ケイ素と窒化ホウ素の含有率は、トータル含
有率に占める一方の割合を20〜80%(即ち前者が2
0%〜50%〜80%の時、後者が80%〜50%〜2
0%の割合)にする。両者の割合は、前者が20%未満
で、後者が80%を越えると、自己潤滑性において優れ
るが、耐摩耗性が劣り、逆に前者が80%を越え、後者
が20%未満では、耐摩耗性において優れるが、自己潤
滑性が劣り好ましくない。
よって、両者の割合は、要求される高速特性に応じて上
記範囲内で適宜決定する。
ところで、上記炭化ケイ素の粒子径は、0.2〜3μ、
の範囲がよ<、0.2μ未満では耐摩耗性がは自己潤滑
性を発揮し難く、5μを越えると、複合メッキ層からの
脱落が早(なるという課題が生当であり、5μ未満では
高速運転における耐摩耗性の点で不充分であり、30μ
を越えると熱処理時間が極めて長くなり、コストアップ
になる。
トラベラの接触、摺動する表面は、研磨加工により中心
線平均粗さ(Ra)0.2μ以下にしたが、研磨加工を
施さない複合メッキの表面粗さは(Ra)0.2μを越
えて、平滑性に乏しい表面を呈し、トラベラの走行を乱
し、高速性が乏しくなる。よって、上記のように研磨加
工により(Ra)0.2μ以下にすることによって、ト
ラベラの高速走行を滑らかにするだけでなく、トラベラ
の走行する複合メッキの最表面が、高硬度で良好な耐摩
耗性、耐焼付性、摺動性を有するニッケル合金の中に、
高硬度で耐え摩耗性に優れる微粒子の炭化ケイ素と、優
れた自己潤滑性を有する微粒子の窒化ホウ素とを露出さ
せた共存状態となり、スピンドル回転数が高速域でも、
24.00Or、、p、m、以上の超高速域においても
、トラベラとの摩擦抵抗を低減可能にしたものである。
ところで、複合メッキのマトリックスとしてのニッケル
合金は、ニッケルーリン合金、ニッケルータングステン
−リン合金など用いることができる。
(実施例) 以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
炭素鋼材(315CK材)を所要のリング形状に切削加
工し、浸炭焼入れ、表面処理を施してリング(1)を形
成する(第1図)。
上記リング(1)の表面には、共析物質として粒子径1
μの炭化ケイ素(2)と粒子径3μの窒化ホウ素(3)
を、トータル含有量が重量パーセントで約5%、各々の
割合が50%となるようにして、無電解ニッケル・リン
複合メッキを行って、ニッケル・リン合金(4)をマト
リックスし、炭化ケイ素(2)と窒化ホウ素(3)を共
析物質とした複合メッキ層(5)を形成する(第2図)
次に、熱処理炉で温度約400°C1時間60分間加熱
する熱処理を施して、第3図に示すように、ビッカース
硬度約Hv1000の高硬度で、かつ共析物質の炭化ケ
イ素及び窒化ホウ素の微粒子と、マトリックスのニッケ
ル・リン合金とが強固に密着した複合メッキ層(5)を
形成する。
更に、上記リング<1)はそのトラベラの接触、摺動す
るフランジ表面(6)に、ラッピング等の研磨加工を施
して、表面粗さを、第4図(() (a)に示すように
、中心線平均粗さ(Ra) 0.038μ(加工前の中
心線平均粗さ(Ra) 0.347μ)にし、微粒子の
一部が研磨されたり、或いは脱落した平滑面を形成する
。また、リング(1)の複合メッキ層(5)の最表面は
、上記研磨加工によって、第5図(イ) (1+)に示
すように、マトリックスのニッケル・リン合金(4)の
中に硬質微粒子の炭化ケイ素(2)と、自己潤滑性に優
れた微粒子の窒化ホウ素(3)とが露出した共存状態に
形成して本発明の紡機用リングを構成する。
次に、上記本発明の紡機用リング(A)と低炭素鋼に浸
炭焼入れを行った従来リング(B)と共析物質として炭
化ケイ素を単独で共析して複合メッキ処理をした比較用
リング(C)とを用いて、次の条件にて、比較テストを
行った。
糸  :エステル/綿 45′5 リング:3.2mmF  41mmφX57,5mmφ
ト ラベラ :YS−2/hf   1110にツケ)
tメッキ品)スピンドル回転数: 16.OOO〜30
.00Or、p、m。
第6図に上記紡出条件での各スピンドル回転数での1−
ラベラとリングの摩擦抵抗指数を示す。
スピンドル回転数が16,000〜18,0OOr、p
、m、までは、本発明リング(A) と従来リング(B
)、比較用リング(C)との間において大きな差がなく
、摩擦抵抗指数の著しい上昇も認められなかった。
しかし、従来るリング(B)は、スピンドル回転数が1
8,000〜22,0OOr、p、m、の高速域になる
と、摩擦抵抗指数が急激に上昇し、24,000r、p
om、以上の超高速域になると、摩擦抵抗指数が20を
越えて、トラベラの焼付き、摩耗が頻発し、連続紡出が
不可能となった。
これに対して、本発明リング(A)は、スピンドル回転
数が18,000〜22.00Or、p、Ill、の高
速域でも、摩擦抵抗指数は余り変動せず、24,000
〜30,000r、p、m、の超高速域においても、摩
擦抵抗指数は10までゆるやかに上昇するにすぎず、比
較用リング(C)に比べても安定した低い摩擦抵抗指数
を示すにすぎず、トラベラの飛散、摩耗も殆どなく、安
定した連続紡出が可能であった。
(発明の効果) 本発明は、上述のように、少くともトラベラと接触する
表面が、高硬度で良好な耐摩耗性、耐焼付性、摺動性を
有するニッケル・リン合金のマトリックスに、高硬度で
耐摩耗性が大きく熱伝導率の良好な炭化ケイ素と自己潤
滑性に優れる窒化ホウ素とが所定割合で共析し、かつマ
トリックスの硬度がllv 800〜1100であり、
さらに上記微粒子が露出した共存状態で、かつ表面粗さ
が中心線平均粗さ(Ra)0.2μ以下に構成されてい
るので、高速条件下での優れた耐摩耗性と自己潤滑性と
を兼備し、トラベラ走行による摩擦熱を放散しやすく、
高速域でも、またスピンドル回転数が24.00Or、
p、+n、以上の超高速においてもなじみがよく、安定
した連続運転が可能となり、またリングの寿命が延長す
るばかりか、トラベラ焼けが発注せず、トラベラ寿命も
延長することが可能となる。更に、複合メッキ層の剥離
もない等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の紡機用リングの一実施例を示す一部破
断断面図、第2図は要部拡大概略断面図、第3図は熱処
理温度とN1−P被膜硬度の関係図、第4図(() (
0)は各々研磨加工前と加工後の複合メッキ層の表面粗
さ曲線図、第5図(イ> (Ill)は各々研磨加工前
と加工後の複合メッキ層の表面状態を示す斜視図、第6
図は各スピンドル回転数と摩擦抵抗指数との関係を示す
曲線図である。 (1)・・・・・・リング、 (2)・・−・・・炭化ケイ素、 (3)・・・・・・窒化 ホウ素、 (4)・−・・・・ニッケル・ リン合金、 (5)・・・・・・複合 第 図 熱2裡温度(0c) 第4図 (ロ) 長さ (XIO○) 第1図 第 図 第 5 図 (イ) (ロ) 第 図 +6000 スごント”ル回戟数(rρ、m+

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少くともトラベラと接触するフランジ表面が、所
    定割合で含有した炭化ケイ素と窒化ホウ素の微粒子をニ
    ッケル・リン合金のマトリックスに共析し、かつ熱処理
    で以てマトリックスの硬度をHv800〜1100にし
    、さらに研磨加工で以て上記微粒子の一部を研磨或いは
    脱落して露出した共存状態を呈し、かつ表面粗さを中心
    線平均粗さ(Ra)0.2μ以下にした複合メッキ層で
    構成されたことを特徴とする紡機用リング。
  2. (2)炭化ケイ素と窒化ホウ素の各微粒子の含有割合が
    一方を20〜80%、他方を80〜20%にした請求項
    (1)記載の紡機用リング。
  3. (3)炭化ケイ素の粒子径が0.2〜3μ、窒化ホウ素
    の粒子径が1〜5μである請求項(1)記載の紡機用リ
    ング。
  4. (4)複合メッキ中の微粒子のトータル含有率が2〜2
    0重量%である請求項(1)記載の紡機用リング。
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CN110835771A (zh) * 2019-11-21 2020-02-25 重庆大学 一种纺织用钢丝圈表面处理方法

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JPS616330A (ja) * 1984-06-20 1986-01-13 Hiroyuki Kanai 紡機用リング
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